走る男(東北編)

走る男(東北編〜青森・秋田・山形・新潟・福島) あらすじと感想
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2008年09月23日(Tue)
< アルペンスキー男子回転 < 走る男(北海道編) | スポーツ系/一覧 | 走る男(北関東編) >  
走る男(東北編)

【あらすじ】アスリートタレント:森脇健児が1年かけて北海道洞爺湖から沖縄首里城まで走って日本縦断。コースやペースは自由で、1キロ走ると500円がジョギング貯金され、そのお金で食事・宿代を払う。

走る男のブログではジョギング情報がリアルタイムで更新され、視聴者・読者からの書き込み情報を元に食事や宿泊場所を決める時もある。1日のスタート・ゴール地点での出迎えや伴走者も、来る者拒まずの姿勢。

青森湾で海に別れを告げ、ねぷたの里見学。秋田県で満開の桜に遭遇するも、走る事に初めて疑問を感じる。

しかし山形県で声援や応援を送られ復活。山形城北高校陸上部とも出会う。テレビ・ラジオに出演し、銀メダリスト有森裕子も出場する白川ダム湖畔マラソン大会5kmの部に参加。結果は総合8位・40代の部1位・自己ベスト更新。

放送地域でもある北信越の新潟県に入り、胎内フィッシングパークで釣り堀。農家民宿でフキ・ミョウガ採り。

福島県では人に遭遇しない事態に。会津中央乳業の二瓶さんが新聞を呼んでくれて取材を受ける。これがきっかけでテレビ取材も入り、声援も送られる中、塔のへつり・大内宿などの名所を堪能。無事関東入りを果たす。

【感想】○
森脇が「新たな県に入ると県民性が変わる。転校生の気分」と言っているように、県によって人々の声援・応援・対応が確かに違う。だがそれは走る男のメディア露出度の強弱に比例する面もある。さらにテレビ・ラジオ・新聞の既存メディアと、ブログ・HPの新興メディアと人々の関係性の面から考えると、非常に興味深い番組になっている。

放送地域でない青森・秋田では知名度がなく、声援も殆ど無い。青森は縦に走る距離が短かった分、あっという間に通りすぎて辛さを感じさせなかったが、長い秋田の行程でもそれが続き、ついに弱気になって口数も少なく夕方前に切り上げる森脇。

さらに秋田では天候にも恵まれず、平野で景色の変化もない点が追い討ちをかける負の連鎖。「走る事が面白くなくなった」との心境も分かる気がする。人との出会いもなく、悪天候の中ただ走るだけではやってられないだろう。それでも過酷な修行のようなおかげか、1日の走行ペースが20キロ台から30キロ台へと伸びる成長を見せる。

逆に放送地域の山形に入ると人々の反応がガラリと変わる。地元民からブログに食事処や名所情報の書き込みが増え、放送局への出演もあり、さらに声援が大きくなる正の連鎖。生放送の出演まで間に合うか、マラソン大会出場など企画めいた事もやってバラエティ豊か。運も向いてきたのか名門:山形城北高の練習に遭遇したり。

秋田と山形のコントラストがメディア露出度の大切さを気づかせてくれる。その違いが秋田の人は冷たく、山形の人は温かいという印象まで抱かせてしまう。決して秋田県民が冷たいわけはなく、山形県民だって皆がみな温かいわけではないが、テレビに映る森脇の姿を通して、イメージが多少なりとも作られてしまうメディアの怖さを再認識。

山形での正の連鎖を教訓に、放送地域だからとの理由で遠回りになってでも入った新潟県。やはり応援はあり、伴走を志願する人も続く。山形の人は朴とつな直球の温かさがあったが、新潟の人は伴走志願の積極性(少数派)と脇から見守るサポート姿勢(多数派)の二種類な印象。

非放送地域の福島では、新聞記者と知り合いだった二瓶さんをきっかけに、こちらからメディア露出を増やそうと攻勢に出る。一旦、京都に戻ってからの再開では新聞掲載の効果も温まり、応援が相次ぐ。後追い取材のテレビも入るほどの成功を収める。

この番組はローカルネットな放送のために、県によって人々の反応にはっきりとした違いが出る。非放送地域では負の連鎖、放送地域では正の連鎖になると分かり、非放送地域ではメディア露出を増やす努力をしないと苦しい事も分かった東北編だった。

既存メディアの発信力はローカル局・ローカル紙といえど絶大で、逆に世界中からアクセスできるブログの力は既存メディアに触発されて大きくなったり、既存を補完し正の連鎖を大きくする役割に留まる。県民性の違いは、メディア露出で同じ条件になって初めて計れる部分が出てくる。それも走る男:森脇健児と出会った範囲内での違いに過ぎない。
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走る男 北海道・東北編

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