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【#25 あらすじ】「ミュージカル決戦」
ダイカイテンを倒したゴミモンスターとイタズランIIはハイタッチで喜ぶ。
「もしかしたら愛しているのかもしれない」と歌い出すゴミモンスター。
「もしかしたら愛されているのかもしれない」うっとりするシスターB(桃井はるこ)。
そこへジェニー(野川さくら)アキラ(小林ゆう)なでしこ(桑谷夏子)の乗る超天使ロボ・カシマC(松岡由貴)が割って入りラブラブ光線を送る。咎めたイタズランIIはゴミモンスターに倒され、ゴミモンスターはカシマCにキスを迫るが臭いからと拒否される。消臭剤を着けてもダメ。
【#26 あらすじ】「ゴミモンスターの最期」
街がゴミで溢れる中、地球防衛軍のハリーやリナの攻撃も効かず、ゴミモンスターはカシマCにグチる。モンスターになりたくなかったが、勝手ばかりする人間がゴミを真面目に捨てないから自分は生まれたのだと。
「俺達は人間が作り出したモンスターだ」
ほうきでバリアーしていたカシマCだが、攻撃を避け切れずゴミに埋もれ始めるジェニー達。そこで分別を思いつき、カシマCキャッチでゴミ攻撃を分別。秘密結社エイブランのシスターB・クマさん・クマくん・クマちゃんも成長の証しとして手伝う。
さらにスイートハート ズバッシュ、エンジェルジェット カッターを食らってゴミモンスターは消滅。大切な事を教えてくれたと感謝する一同。ISPのMr.クラウンが「ゴミモンスターは皆の心の中にいる」と発言し、エイブランやジェニー達からゴミを投げられる。
【感想】◇
「伝説が今、始まる」って、唐突にモンスターやロボットがミュージカルを始めたら、そりゃ伝説になるわな。脚本:浦沢義雄の得意(特異)技であるミュージカル展開。視聴者を置き去りにするこの内容をよくぞ放送してくれた。
言いたかったのはゴミにも愛情を持って捨てているかという事。愛情を持っていればむやみやたらと捨てるはずがない。使える物を宇宙投棄し、その事実を隠蔽する人間の身勝手に対し、怒りを通り越して歌い出すゴミモンスターの訴え。
愛をキスで極端に表現したが、臭いからと断るジェニー達が現実的な回答。間違った問いと答えを見せて、本当に言いたい事を視聴者に気付かせようとする手法…のはずだが、とにかくミュージカルにポカンとなってしまって、どれだけ伝わったか不明。
人間のエゴで生まれたのに、人間はそれを分からず宇宙に還そうとしたり、攻撃して退治しようとしたり。新型兵器を次々と繰り出すISPやジェニー達は使い捨て主義、使えそうな物だけ盗むエイブランは利己的なリユース主義。
やがてジェニー達やエイブランは、自分達で分別しないとこの問題が解決しないと気付く。成長の証しとして一致協力して取り組んでゴミモンスターは消滅する。人間達の主義主張の壁を乗り越えた行動で大団円。
分別処理で全て解決なのか?というオチの弱さが残るが、現実社会でもゴミ問題は完全解決してないから、仕方ないと思うしかない。
【総評】○
アニメでも実写でもない特撮人形劇(スーパードールラマ)の本作品。平成ゴジラシリーズの川北紘一監督ならではの本格特撮と、超展開で有名な浦沢義雄脚本によって、見た事もないものに仕上っていた事は確か。
#1・2◇ ではまだ、人形の動きやカット割り・セリフのタイミングに苦戦が見られた。逆にこれが、いかに新しい事にチャレンジしているかが分かる部分でもあった。実は優しいシスターBや、因果応報が解釈の基軸になると理解できた。「うどん食べて寝ちゃおう!」の名言も生まれた。
#3・4○ ではシスターBやクマさん達は迫害を受けた者ではないかと解釈。弱者による社会への反抗が秘密結社エイブランなのか。#4はその後何度か展開される御伽噺の適用。この物語が古典と大差ないと主張したかったのか。
#5・6○ で終盤の伏線となるゴミ問題が出てくる。「ゴミの最終解決は宇宙に捨てる事だとの、どこかの主張に真っ向から反論する内容」との記述が大当りし、書いた当方もびっくり。#6は多数の人形を集めた豪華さ。爆弾テロまでやってヤケクソ。
#7・8○◎ は純粋な労働の大切さを説く。声優の演技が弾けてノってきている。#8が一番良く出来た回で、オシャレとスイーツという資本主義的な世界を、悪しき商業主義を使って転覆させようとするエイブランの狡猾さが光った。#7(労働)との繋がりも見逃せない。
#9・10○ でヒロイン達の戦う意味・意義が問われ始める。その解消しない疑問が上司であるクラウンに向かっていく。
#11・12◇ では遂に身内の諍いが実力行使へと発展。そのストレスのとばっちりでエイブランが吹っ飛ぶオマケ付き。エイブランの新兵器性能からその身の上を推理する事もしてみた。
#13・14○◇ でも諍いは続き頂点へ。そのエネルギー源が内部対立(エンジェルス)と外部反抗(エイブラン)という組織の違いから来ると解明。#14では純粋な音楽の大切さを説く。
#15・16◇ では一転して仲間への気遣いが描かれる。パロディも好調で、声優の地声演技も快調。
#17・18△ になると脚本浦沢センセがゴミモンスターに専念するためか、イマイチなプロットだったり、別の脚本家を入れたりで不安にさせられた。
#19・20○ からゴミモンスター登場。人間サイズの特撮が増え、人形劇という枠を超え始める。#20は時代劇。
#21・22◇○ でもゴミに対する姿勢が鮮明になる。使い捨て・リユースで分裂する地球人の意識改革が必要なのだが。#22はディズニーもの。この回がパロディとしては一番だった。
#23・24◇ は完全に特撮へシフト。川北監督の意向が強まっているように見えた。全盛期のゴジラへのオマージュが込められているような。#24は恐怖体験からシスターBやクマさん達の深層心理を探ってみた。結構上手く書けたと思う。
そして最終回◇ で大団円?この作品は川北監督と浦沢脚本でなければ成立しなかっただろうし、両氏が愛を込めて作っている事はひしひしと感じられた。さらに声優陣も次第にそれに応え、ノリにノった演技を見せていた。動かぬジェニー人形に魂が吹き込まれた「幸せな作品」だったと思う。
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DVD
Kawaii!JeNny かわいい!ジェニー Vol.1(エピソード1・2)
Vol.2(エピソード3〜6)
Vol.3(エピソード7〜10)
Vol.4(エピソード11〜14)
Vol.5(エピソード15〜18)
Vol.6(エピソード19〜22)