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【#7 あらすじ】「ハリーのアルバイト」
ハイスクールのキャンパスで、ハリー先輩を放課後の映画に誘ったジェニー(野川さくら)。ハリーは「今は珍しい苦学生」だと断る。思いもよらぬバイト(オカマバーの客引き)をしていると推測するなでしこ(桑谷夏子)。真相究明のため、アキラ(小林ゆう)も連れてハリーを尾行する3人。
(株)川北建設のビル工事現場で働くハリー。何とそこには資金不足でアジトの家賃も払えない秘密結社エイブランもいた。休憩時間にハリーと一緒にソフトクリームを食べるシスターB(桃井はるこ)に「ジェラシー!!」するジェニー。ドライブ・食事・夜景などの親密な関係だと推測するなでしこ。
(株)タカラ建設のバイトとしてジェニー・なでしこ・アキラも工事現場で働く。シスターBのしごきに耐え、ハリーから誉められるジェニー。どちらが昼食をハリーと共にするかでいがみ合うジェニー・シスターBを他所に、ハリーはクマさん・クマくん・クマちゃんと昼食。
【#7 感想】○
バスケ部長でイケメンながら、「今は珍しい苦学生」のハリーのバイトを通じて、労働の意義を問うた話。各キャラの働く意味を提示しつつ、正しい姿でオチを付ける。もともと実力ある声優を使っているが、今回から演技がさらに良くなっている。野川と桃井の両者ともジェニー・シスターBの二面性の演技が良い。
ジェニーは、ハリーとシスターBが工事現場で親密な関係になっている事に嫉妬し、ハリーへの自己アピールのために共に働いた。一生懸命に働くが、それは恋愛感情から来る労働意欲だった。
なでしこは、経済的に苦しいハリーやエイブランを見て、自分はお金の心配の要らない幸福者で良かったと発言。お遊び感覚で働き出したため、すぐに辞めて帰ろうとする。
アキラは、何が何でも働こうとするジェニーと、やる気の無いなでしことの間を取り持ち、友情維持のために働いた。中間にいるために気苦労ばかり。
シスターBは、資金難の現状を理解しつつも、悪の首班である自分まで現場で働く事に納得していない。仕事に身が入らなかったが、ライバル:ジェニーの登場で、先輩の地位を生かして指図する仕事に回った。
クマさん・クマくん・クマちゃんは、エイブランの活動資金獲得のために働く。それは、学費・生活費のために働くハリーと共通する勤労の動機だった。純粋な労働意識に共感したハリーは、恋愛や仲間関係のジェニーやシスターBではなく、クマさん達との昼食を選んだ。
#1でビルに落書きしたエイブランだったが、こうしてビル建設に勤しむ姿を見ると、罪滅ぼしの一環なのか、はたまた自分が建てたビルなら何をしても良いとの言い訳作りかとも思ってしまう。
【#8 あらすじ】「デザイナーのポリシー」
有名ファッションデザイナーのジェニーは、過密スケジュールにうんざりし、マネージャー:アキラ、秘書:なでしこにスケジュールのキャンセルを申し付ける。ジェニーの店にエイブランが来店し、ジェニーはシスターBの服をコーディネート。喜んで帰るエイブラン。
昼食は寿司屋でガリの大盛り。TV取材も受け、大統領夫人の仮縫いもする。ダイエットを勧めて夫人を怒らせるが、「ポリシーの無い人に私の服は着てもらいたくない」とジェニー。車で出版記念パーティーのあるファイアットリージェンシーへ向かう。
街で女の子達が皆、ジェニーの服を着ている事に疑問を感じたジェニー。裏通りでエイブランがデザインだけ真似た粗悪なパチモンを売っているのを発見。だがエイブランは
「高い服をお手頃価格で売り、庶民が喜ぶ善い事をしている」
「庶民はジェニーの服は高いと怒っている」
「庶民は安いジェニーの服を求めている」
「ジェニーは庶民の味方ではない、庶民をバカにしている」
と主張。
ジェニーに石を投げさせようとしたシスターBだったが、庶民に売った服は投石姿勢で破れ、怒りの矛先はエイブランへ。
ジェニー「庶民は私の服を理解してくれたわ♪」
【#8 感想】◎
何だろうこの凄さ・怖さは。奢侈品である高級ファッション服を巡って垣間見える資本主義と格差社会の現実。ポリシーにこだわるジェニーと、高級感に憧れる庶民の裏側にある怒りの潜在意識を、エイブランがえぐり出して対立を顕在化させ、社会混乱の一歩手前まで進める事に成功している。
ジェニーは、過密スケジュールをキャンセルして、シスターBのコーディネートというデザイナーの原点に立ち返り、その喜ぶ姿に意欲を取り戻した。大統領夫人だからという理由でジェニーの服を着てもらいたくない。真に着たい人に自分の納得した良い作品を着てもらう事が正しい姿。
しかしエイブランは、そんなジェニーのポリシーは金持ちの戯言だと片付ける。着たくても着れない人を救えないと。庶民の求めに応じ、ジェニーの服を量産して安く提供する事こそ、世のため人のためではないか。
エイブランはジェニーの本質を見抜いていた。高級寿司でガリを食べるジェニーの矛盾を。それなのにテレビを通じて、回転寿司で食べると発言し庶民の味方を演じるジェニーの偽善を。有名ファッションデザイナーに成り上がったジェニーは、ポリシーの無い大統領夫人と大差ない人物だと。
資本主義社会の仕組みを利用しつつ、富裕層の特権・象徴であるジェニーの服を街中に氾濫させ、階級社会の転覆を図るエイブラン。ファッションがファッショから来ている事を認識し、皆にジェニーの服を着せ、投石の統率行動でジェニーを倒そうとするシスターB。
革命寸前まで行ったエイブランだったが、あえなく失敗に終わる。「私の服を理解してくれた」と喜んだジェニーだがそれは違う。庶民はジェニーのポリシーを理解・支持したわけではない。
庶民の怒りがとりあえずエイブランに向かっただけ。怒りの矛先がどこへ向かうか分からないのが現代社会。だからそれを操ろうとしたり、操られたり、操られたフリをしたり、操られまいと抵抗する人がいる。
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Kawaii!JeNny かわいい!ジェニー Vol.1(エピソード1・2)
Vol.2(エピソード3〜6)
Vol.3(エピソード7〜10)
Vol.4(エピソード11〜14)
Vol.5(エピソード15〜18)
Vol.6(エピソード19〜22)