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【あらすじ】内野千佳(岩田さゆり)は甲斐弘之(佐野和真)からの「屋上で待ってる。」のメールを一年間も消せずにいた。一年前のバレンタインデーで千佳は、唐沢めぐみ(志保)のチョコをクラスメイトの甲斐の机に入れてあげた。
だが無記名だったために千佳のチョコだと甲斐にも他の生徒にも誤解された。ホワイトデーで甲斐から屋上に呼ばれた千佳。あれは冗談で机に入れたと悪びれた千佳に甲斐は怒り、それから千佳と甲斐は別のクラスになった事もあって話さなくなる。
めぐみは千佳と甲斐のやりとりを見ており、千佳が自分に遠慮したのだと思った。
「そんな友情、すごい傷付く。恋人は分け合えないんだよ」
迷惑を掛けたと謝り、今度こそ甲斐にダメ元で告白するという。
千佳も甲斐への気持ちを伝えようと屋上へ向かうが、そこで見たのは付き合う事になって一緒に帰る甲斐とめぐみの姿だった。千佳は「屋上で待ってる。」のメールを削除。
【感想】◇
「水仙月の四日」に続く中江有里の脚本回(本当はその間にもう一本あって見逃したかも)。バレンタインのチョコによって同じ男の子を好きになってしまった二人の少女の恋の行方。「めぞん一刻」での斉藤由貴の「悲しみよこんにちわ」をモチーフにし、当初の題名もそれだったが、権利関係か何かで変更されたらしい。
当方は「悲しみよこんにちわ」も「めぞん一刻」も世代的に違うためか語れない。またまたこの記事を書く資格があるのか微妙。今回に限らず「恋する日曜日」を視聴するたびに感じる事だが。
純粋に内容を見ると、青春時代の勘違い・擦れ違いの甘酸っぱい恋愛模様が描けていて、こういうのあるなと思わせた。そう思わせればこの回は成功か。親友のためにチョコを渡した千佳は自分も甲斐を好きなのではと意識し始め、甲斐も渡したのは千佳だと勘違いして意識し出す。
両想いになったのに千佳は照れで嘘を付き、甲斐を怒らせて甲斐側の想いは終わる。これを見ていためぐみは、千佳は自分に遠慮した・甲斐はまだ千佳が好きと解釈(勘違い)した。ぎくしゃくした二人の関係を修復するためにもと、チョコの真相を話し告白もしようとめぐみは屋上へ。
ダメ元でぶつかるめぐみの姿から勇気を得た千佳も向かうが、めぐみと甲斐はカップル成立。千佳は、甲斐が自分に気がなくなったと分かっていたのに、めぐみの話で甲斐の気持ちを良い方に勘違いした。その結果、甲斐とめぐみの様子にショックを受けてしまう。
「ぶつかっていく勇気を得た」と屋上のドアを開けるシーンで終幕でも良いと思ったが、消せなかったメールを削除するオチまで描き「悲しみよこんにちわ」のテーマへ。この辺にオリジナリティが感じられた。
このメール時の対応が第一の分岐点。千佳が自分が渡したと言えば千佳と甲斐は付き合っただろうし、めぐみが渡したと言えばそっちも成立したかも。その後も千佳は甲斐に真相を打ち明ける機会がありながら言えなかったのが第二の分岐点。めぐみを早く追い掛けて甲斐に選択を迫る形になれば…というのが第三の分岐点。気の多い思春期の恋愛なんてそのくらい不安定で不確か。
主演の岩田さゆりは吉祥天女からも着実に女優業を続けて成長してる模様。岩田がその時の感情をはっきりと表情に出す演技をしていたのに対し、めぐみ役の志保は一途に密かに思い続ける感じ。その独白のトーンが結構上手く自然に演じられていた。
どんどん脱線するが、志保の事務所には夏帆(一番有名)、怨み屋本舗の葵など名前タレントが多い傾向。でも菅沼美帆は美帆でなく苗字もあり。
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