【あらすじ】通行人を射殺した警官を自殺させた神崎澪(阿井莉沙)と氷室水穂(藤岡範子)はその場から逃げる。水穂は澪に「あんたがやったのは犯罪だ」と注意するが、澪は「悪魔のような人間の方が多い」と答える。自宅に帰った澪は水穂から昔の薔薇十字団の写真を見せられる。そこには澪の母:那美(大西結花)も写っていた。
澪は祖父:源三(野上正義)に説明を求める。那美は澪を生んですぐ死んだのではなく、薔薇十字団の最強の戦士として悪魔と戦ったと聞かされる。そこに警察がやって来て、源三は連続猟奇殺人の容疑者として連行されてしまう。それは榊拓海(津田寛治)の指示によるものだった。
不自然な逮捕に疑問を持った森岡涼子(川合千春)は切人俊司(笠原紳司)と相談の上、警察の内偵をする事に。澪には木田が追加説明。源三は榊によって捕まり、母:那美と水穂の母:氷室沙耶(吉沢キヨ)も榊によって殺されたと。榊を倒さなければ悪魔の化身も消えず、そのためにはデビルシャドー(悪魔の影)が必要と語る木田。
取り調べで拷問を受ける源三。デビルシャドーを呼び起こすための魔神剣が何処にあるのか聞き出そうとする榊。早く行方を言わないと澪が死ぬと脅す。
【感想】◇
天使と悪魔の均衡の戦いなど無関係と思っている澪に明かされる母の死の真相、そして自分の身の回りに起こる化身の正体。それはどちらも榊による仕業だった。澪が戦いを決意するきっかけとなる回。
前回から続きの乱射警官は、悪魔の化身とは違うものの、榊の念力か何かで操られた人間かとも思っていたが、本当にただの人間だったようで…。これが大事にならず、人間の凶暴性を示すためだけのエピソードになっていたのが肩透かしだった。
一番の拍子抜けは源三があまりにもあっさりと榊の手に落ちる所。そしてその場に榊の狙う澪もいたのに、何の手出しもされなかった事。戦いをまだ起こしたくない源三は抵抗せずに従い、澪の力を見極めたい榊はまだ澪を泳がせるつもり、と解釈すべきなのか。
今回の本筋は澪の気持ちの変化の始まりであり、それが榊に元凶があると分かった所である。まずは母の死の真相。母:那美は榊と戦って死んだのであり、澪を捨てたわけではなかった。澪にも薔薇十字団の戦士の血筋が流れ、母の仇という宿命がある事が明かされる。榊は水穂の母の仇でもあった(だが前回は那美が唯一、榊と戦ったと説明されていたので、前回説明との矛盾点の気もするが)。
次に、悪魔の化身について。榊によって悪魔の力が強まり、化身が増えたとの事。化身が澪を襲うのは、澪を狙っての事なのかはまだはっきりしない。だが化身をいくら倒しても榊を倒さないと意味がないらしい。それには魔神剣でデビルシャドーを呼び起こすしかないという訳。
それで、魔神剣の行方を知る源三が専らの焦点となっている。切人は、源三は魔神剣の行方を思念で知っているから大丈夫と言っていた。場所を言語化できないから拷問されても平気という訳か。
同時にそれは切人も知り得ないという事を示す。だから切人はわざと源三を榊に逮捕させ、榊の思念の周波数の使い方を試しているのでは。源三から魔神剣の行方を聞き出すという目的では、榊と切人は一致している。十字団を裏切りそうな重岡も、魔神剣の情報を得るため切人が送り込んだ榊へのスパイなのかも。
設定としては理屈が通っているが、設定の説明面が強い所と、やや展開が遅い所は気になる。でも途中から見る人には好都合。デビルシャドー、まだ見てない人はまだ間に合う。
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