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【あらすじ】廣田弘毅は外交官として「日本は断じて中国に手をつけてはならない」との信念を持っていた。列強が進出している中国に日本が進出すれば対立は避けられないと考えていたからである。しかし昭和6(1931)年の満州事変で政府の外交解決は失敗し満州国が建国されてしまう。廣田は昭和8(1933)年9月に外務大臣となり「私の在任中は戦争は断じてない」と国会答弁、蒋介石との協和外交路線を図る。
軍部が「統帥権の独立」と2.26事件などのテロによって政治介入を強める中、軍部を抑える役割を期待された廣田は昭和11(1936)年3月に総理大臣に就任。だが早くも5月には軍備増強の帝国国防方針改定案を飲み、南方進出を明記した「国策の基準」も策定、軍部大臣現役武官制、日独防共協定も認め、廣田は何もできぬまま昭和12(1937)年1月に内閣総辞職。
7月7日の盧溝橋事件当時、近衛内閣で請われて外相になっていた廣田は、不拡大方針案を提出し、動員案の軍部と対立。しかし閣議では動員案の微修正に成功しただけで戦闘は拡大した。天皇に外交交渉の意があると知った廣田は和平案を練るが、12月13日に南京が陥落し軍部は中国により厳しい案を提示、マスコミ・国民も戦争継続を望み、廣田の和平案は会議で一蹴された。
昭和13(1937)年1月にはそもそも中国との交渉が必要ないとの声が高まり、国民政府よりも親日政権と国交を結ぶ案が採用され、第一次近衛声明において「国民政府を対手(あいて)とせず」と発表。以後、中国と全面戦争状態となり太平洋戦争へと進んでいく。戦後、東京裁判において廣田は文官として唯一、絞首刑となった。
【感想】○
中国進出に反対の信念を持ち、外相・首相を歴任した廣田弘毅だったが、軍部の政治介入を防げず、外交交渉にも失敗、戦闘拡大時の当事者にもなり、戦争を防がなかった協力者として戦後はA級戦犯として絞首刑になってしまう皮肉な運命。
見えない所での努力が全て失敗し、見える範囲での行動によって戦争犯罪人になってしまった人物の、徒労感や諦め・諦念が表現できていた。裁判で一言も抗弁せず、判決を受け入れた理由として筋が通っている。
執筆者の経験からしても、既成事実というのは組織間対立において本当に恐ろしく、力のあるもので、既成事実になる前の友好的な状態に戻すのは容易でない。その力を知る者が自分達の組織にいて、隙あらば既成事実を積み重ねようとする場合は、どうにも止められなく行く所まで行ってしまう。困った事に世の中にそんな人は稀でない数で存在する。
このような困った人は、もともと極端な闘争本能や攻撃精神が組み込まれているのか、生育環境によって培われたのか私には分からない。また、彼らが既成事実の認識を持って戦術として行使しているのか、無自覚なのかも分からない。とにかく常に敵を作って対立を激化させ、中立の人も巻き込み、事を大きくしていくのだ。
その敵というのも、自分が勝てそうな相手にのみ仕掛けて行く。最初は小さな意見の食い違いから口論になればしめたもので、相手を挑発し威嚇し、時には恫喝もして対立構図を作り出す。文書や証拠となりそうな物は決して見逃さず、それをネタに上の人物の言説を我田引水したり拡大解釈した法律を持ち出して相手の非をどこまでも責めていく。
こうした困った人の暴走を内部で止めようとすると、「甘い」「もう遅い」などと言われ、しまいにはこちらも敵(もしくは敵のスパイ)だと認識され、会合や会議で徹底的に罵倒される。それならばと他のメンバーと協力して止めようと思っても、大多数の人間は傍観者であって関りを避けたがり、こちらが罵倒された様子を見ているだけに、それを自分が受けるのではと恐れて味方になってくれない。
そうなると傍観者は一斉に困った人へと引っ張られ、なびいて萎縮・恭順してしまう。内部の大勢が決するともう相手組織との交渉もなにもない。困った人はさらに強硬路線をとって既成事実を積み重ね、こちらはその都度なんとか穏健路線に修正しようとしても果たせず、成功したとしても小さな修正に終わったり、さらなる既成事実によって修正が無力化される。
最悪の場合は会議での発言そのものが議事録に書かれない事件も起こる。書記も困った人の言い成りで、その議事録問題を取り上げても傍観者の誰も発言の証明に協力してくれない。いつのまにかこちらの方が妄言を吐く困った人扱いをされてしまうのだ。
結局、何をしても無駄との絶望感から、この組織間対立を全面的に黙認するしかなくなる。代わりにやる人が見つからずに辞める事も許されず、当事者の一員となるのは非常に不本意だが、この困った人の戦いがどこまで行ってどのような顛末になるのか見届けてやろうとの捻くれた根性だけが支えとなる。
…私個人のこんな経験をこの時代の歴史に当てはめるのはおこがましいが、今回の廣田弘毅もこんな感じだったのではないだろうかと推測してしまう。ちなみに私の方は任期が来て抜け出せたが組織間対立はまだ続いている模様。廣田の運命を見ると私もいつか戦犯扱いになるのか?真っ平御免だ(笑)刑事にも民事裁判にもならないだろうから良いんだけど。判決を黙って受け入れた廣田はとても偉い。
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統帥権と帝国陸海軍の時代
落日燃ゆ(城山三郎 著)
黙してゆかむ―広田弘毅の生涯
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広田弘毅
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【あらすじ】立花篤(永井大)が病院前で逮捕され刺されてから1年、出所した立花は蒲田の激安キャバクラ:ONE POINTを本拠地に都内20店舗を経営していた。立花の復讐相手:藤堂猛(伊原剛志)の系列店からトップクラスのキャストを次々に引き抜き、リエ(三津谷葉子)をスカウトしNo.1キャストに育てていた。
藤堂のピンクソーダの真向いに出店するため、元キャバ嬢の奈緒(滝沢沙織)から口止め料を取ったり、東大生の青山(黒田勇樹)を有料サイト運営や財テクに雇ったり。真向いの土地の所有者は政財界長老:三宅川信之(峰岸徹)だった。
ONE POINTに立花がいる事が藤堂にバレるが、立花は逆にONE POINTを弾除けに利用し、その間にレッドフェニックス出店を進めようと計画する。系列店には大滝(吹越満)や神崎(渡邊邦門)がおり、藤堂への復讐を誓う者が立花の下に集まっていた。
リエの常客で喫茶店経営の長谷川(マギー)の妹:小百合(高橋亜弓)までスカウトした立花。蒲田に出店した藤堂と価格で勝負し、その血みどろのケンカに付いて来れなくなったリエを切り捨て。代わりにアカネ(矢吹春奈)をNo.1キャストにする。
三宅川との契約を明後日に控えたものの、青山が金を持ち逃げ。その糸を引いていたのは藤堂。リエと長谷川の婚約を知った立花は、長谷川の父が地上げ屋でリエの家族をどん底に追い込んだ張本人だと突き止める。喫茶店の権利書から金を得た立花はピンクソーダの真向いにレッドフェニックスをオープンする。
【感想】◇
えっ、ここで終わり!?1年前の黒い太陽 最終回記事で「死亡でバッドエンド説、死亡した事で裏社会から解放されたのだという好意的ハッピーエンド説、病院前で刺されて死亡しないだろう、生き伸びて続きをやるとの続編説の3つ」と挙げ、続編が有力と書いたが、その続編もまた続編ありきの終幕だった。
ただ、続編を期待してしまう終わりというのは、それだけドラマの内容に引き込まれた事の証拠でもあるので、悪いとも言えず。また半年後か1年後にもスペシャルが放送されるのを強く期待しておく。今回のは続編の4エピソードの内の1つだという話も聞いたので…。
1年前と同じ雰囲気のドラマはきちんと出来ており、永井大はあの立花のまんま。伊原剛志も変わってなかったが、今回は防衛側なので凄みがやや薄かった。神崎や大滝も仲間(というか同盟)で一緒に居るし、イカレた三宅川もやっぱり変態だった。長瀬(菅原卓磨)の軽さも相変わらず。彼が後継者で大丈夫か藤堂観光。
対して女優陣は総入れ替え。千鶴(井上和香)は借金返済して裏世界からきっぱり切れた。笑子(酒井若菜)の再登場時はオォー!となったが、特に何もするでなく他の男と幸せそう。立花から報われなかったのに赦した笑顔で「感動の再会だね」とか言う辺りは、やはり只者ではないが。奈緒もオマケのような出演。あと、そこそこ役目のあった久美子(杏さゆり)や冬海(益子梨恵)なんか出てこないし。
入れ替わったヒロイン役のリエ(三津谷葉子)は今回のみか。長谷川が喫茶店を手放し、リエも捨ててトンズラしたのかが明確でないので、長谷川と共に田舎暮らしか捨てられキャバに戻るか不明。でも子供できてるし…。
アカネ(矢吹春奈)も軽いというか、計算で動く人物なので、ずっと主力で行きそうにない。やっぱりスペシャル1話ではキャストに厚みが出ない。まだ奈緒や笑子の復活の方が面白そう。ま、それだと#7の繰り返しになってしまうが。
さて、本編の方は青山がちょっと出てきた段階で、こいつは抜けるなとすぐに分かり、そのとおりになってしまう伏線の甘さが泣き所。青山損失分を長谷川の権利書で穴埋めし、レッドフェニックスOPENまで漕ぎ着けるオチ。リエと長谷川の存在意義が最後に分かるものの、偶然要素が大きい。
レッドフェニックスの経営方針は価格破壊で、藤堂の店の半額で同サービスがウリ。今までは激安キャバクラでも居抜き出店や郊外だから成り立ってた。それを土地代も店構えも高級な六本木でピンクソーダと全面戦争して続けられるかどうか。トップクラスを集めて半額で攻勢を掛けて短期的には藤堂を追い詰めそうだが。
しかし全面戦争は、経営体力勝負の持久戦・藤堂との引き抜き合戦の消耗戦となるだろうから、資本が郊外の激安店舗で、店以外の売上げを稼いでいた青山もおらず、利益の内部補助も利かない体制なので、立花に勝機は薄そう。
そもそも藤堂への復讐で集まった面子では、短期的成功で満足する黒服もいるだろうし、激安キャバでNo.1になったらレッドフェニックスにキャストが補充されるシステムでは、折角育てても意味がないわけで、各店舗の店長のモチベーションが続かないだろう。
そういう勝ち目の無さそうな立花というのが、儚くて良いんだけどね。成功を掴みかけて転落しドン底に落ちる。そこからまた復讐心を募らせて這い上がってくる立花が怖くて格好良いんだ。
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【あらすじ】安倍さん辞任 なんたる迷惑であることか!
昭和82年、国民主権・平和主義・基本的年金。アニメ産業を見直す政治へ。授業を受ける加賀愛(かが あい)は、常に自分が他人に迷惑を掛けているのではないかと心配する難儀な少女。糸色望:絶望先生は「加害妄想」だと定義。
「幼い頃から日本は、世界に迷惑を掛けたと教えられた。戦後日本の自虐教育が生んだ仇花」
自分が学校に居ると迷惑だとして去る加賀。追いかけた糸色らは加害妄想交差点に迷い込む。加害妄想から互いに謝罪を果てしなく繰り返す人間模様。加害妄想が伝染した糸色は、加賀と共に沖縄へ。しかし貧相な体でビーチに迷惑。生きてるだけで迷惑だと自殺。
関内マリア太郎「やたら被害者ぶる国が多い中、いい国じゃないか」
目つきが悪く、人から誤解される三珠真夜(みたま まよ)。悪さをしても、こんな目つきの悪い子が本当に悪さをするはずないと誤解される。それは「証拠過多」だと糸色。人はあまりにそのまんま過ぎると逆に信じない。まさかの直球ど真ん中を見逃す感じ。
悪行三昧の三珠を擁護し続けた糸色は、三珠からバットで殴られ、家を爆破される。
三珠「私って好きなものに意地悪したくなるんです」
関内マリア太郎「ツンデレだね」
【感想】○
本当はこの第12話が最終回でなく第11話が最終回だったらしい(11と12が差し替えられた)ので、こちらを先に記事にする。という事で放送当日の記事化を久々に達成。いっつも約一週間遅れのUPで「遅い!」と友から電話が掛かって来るほどの当ブログだが、今日は日曜だし連休だし、やれば出来る子なの。
放送当日UPは「ゼロデイUP」だと勝手に命名し、ゼロデイが怖いから当日UPを忌避してる(ゼロデイって検索してみて)。ネタバレ加害妄想です。何だそれ。
さて、安倍さん辞任 なんたる迷惑であることか!…辛うじてこのネタを入れるのが間に合ったさよなら絶望先生。突然の辞任で国会が空転し、新総裁が決まるまで37億円も国会予算が浪費される迷惑。そんなネタ入れも一言しか間に合わないアニメ制作上の迷惑。そして迷惑を掛けているのではと強迫観念に囚われる加賀愛の加害妄想。これらが掛け合わさっている。
日本人は他人の目・他国の目をやたら気にする民族といわれる。恥の文化は戦後、他人に迷惑を掛けるなとの教育になり、迷惑を掛けなければ何をやっても構わない、自分さえよければ…、さらに他人が迷惑かどうか自分が判断する、という所まで来ている(ざっくり)。
迷惑を掛けたと気にする加害妄想は、何でも自分のせいと思う視点から、自分が主役・中心という自意識過剰に向かう恐れがある。加賀が自虐教育の産物だとするなら、その裏面の過剰な自意識で本当に加害しかねないという事か。
私が総理のせいで法案が通らず政治空白が生まれるから辞任とは、自分が政治の主役・中心という自意識過剰で、本当に辞任してしまったら総裁選という政治空白が生まれ、国会の運営費37億円の税金被害を国民にもたらす。なんたる迷惑であることか!
目つきが悪い証拠過多から、悪さをするとは信じられないならば、「目つきのいい人は善い事をしない」と思うべきかもしれない。でも人は目つきのよさに騙されてしまう。加害者じゃない妄想にとりつかれる。善意を信じる日本人。
ソフトイメージの政治家ほど強硬・強権派だったりする。まさか垂れ目でソフトクリームが大好きとか言ってた人が、強行採決18連発とか教育基本法改正とかするとはね。目つきの悪い部下が首吊り自殺しても責任取らなかったのに、目つきの悪い人と党首会談できなかったから辞任とはね。
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さよなら絶望先生 特装版1(DVD 1〜3話)
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特装版3(DVD 7〜9話)
特装版4(DVD 10〜12話)
絶望少女撰集(アニメ総集編DVD・未収録BGM・未公開ドラマCDセット)
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さよなら絶望先生 キャラクターソングアルバム
人として軸がぶれている(オープニング曲:大槻ケンヂ)
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【あらすじ】名前は聞くけど降りた事のない駅シリーズ〜山手線編。湿気だけの日に霜降銀座でロケ。はとや玩具店は女性の関口さん親子が経営。埃被る商品。マジックキャッチでくっつきキャッチボール。カラーバット貰って野球。ボールが看板直撃。三村すいません。大江麻理子アナウンサーにワキ汗、後頭部から首に玉の汗。
商店街キャラ:しーちゃんの由来は公募。霜降会館で他の公募鑑賞。ひんやりアイスパックをガチャガチャでGET。叩いて破裂。液体が大竹直撃。飛距離10mプロペラ銃で遊ぶ。大江飛ばない。総本店つるや「中に居ます」看板。電話してシャッター開く。足から見えてくる石河さん。食品卸と判明。冷凍庫で脇を涼む大江。
夜のヒットスタジオどっこいで昼からカラオケ。スモーク・しゃぼん玉・雪の演出を店主:巻嶋さん自ら。大江は八代亜紀「舟唄」、三村はマッチ「スニーカーぶる〜す」熱唱。田端駅へ。アトリエ段の写真家:ダン和田さんに家族写真を撮ってもらう。大江が母、三村大竹が息子設定。
三村「産んだの?」
大江「産んでます」
赤紙貼った所に効能がある東覚寺でとれ高サイコロ。大江のすべらない話を披露。滝野川クリステル。もてぎ画廊で茂木さんから絵手紙教わる。短冊に字を書き絵手紙に行かない。「かごにのる人かつぐ人 そのまた わらじを作る人」さらさらと柚子の絵で「一期一会」。
大江:ペンギンで「今日もモヤモヤしています」
三村:ふぐで「毒の強さは青酸カリの十倍」
大竹:雲や先生の顔で今日の天気「じめっ」
【感想】◇
確かに駒込・田端って降りた事がない。大竹は湿気だけの日を殊更に強調してたが、そのせいなのか普段よりも毒の入ったキャラになってた。その分、三村が気を遣ってカバー。というか今回三村さん相当頑張って気疲れしたのでは。大江アナの神降臨ぶりは今回も。
はとや玩具店での関口さん親子を見て「アニメ?」と大竹、「実写だよ」と三村。二人ちょこんと座って大竹のボケと三村のツッコミを見ている光景は、静と動でアニメ(漫画という意味も含む)と実写。気付かれないのを良い事に手をパンパン叩いたり、ばっちい持ち方する大竹。
ボールの看板直撃で大げさに三村が謝った時点で、今日は大竹が悪戯して三村が気を遣う担当だとはっきりさせた。と思ったら三村が前に出すぎてアイスパック破裂。大竹に報いが。そんな中、プロペラ銃の不発で大江は独自の笑いをきっちりと。換えのプロペラの付け方が緩かった模様。大江はハワイでもデジカメ撮ろうとして電池切れだったり、何だかこういう役回り。
総本店つるやのシャッターは大受けした。このシーンの音の入れ方が雰囲気を大いに盛り上げていた。ワキ汗を涼む大江の動きに合わせた効果音もバッチリ。顔から汗が出ないで後頭部から出るってアナウンサー意識の為せる技では。こんな所にプロ根性が出る大江は見えない所で苦労してるアナの鑑。
カラオケといえば大江先生の演歌。舟唄は8月1日に亡くなった阿久悠の作詞。音痴の大江先生で追悼になるのか分からないが、今回はスモーク・しゃぼん・雪の演出に気を取られた分、音痴さが気にならなかった。あれだけ盛り上がっておいて歌わない大竹が…。三村とデュエットでも面白かったかも。
自然な表情を作風とするダン和田さんの所でも大竹は要求にあまり応じられず。仕上りも大江の写真映りの良さが際立つ。大竹はどこか構えた雰囲気なのが普通だから仕方ないか。
絵手紙の所でも気付かれないのを良い事に大竹は悪ガキキャラ。先生に真面目に応対する三村は大竹にツッコミも入れて大忙し。描いた絵手紙で大江はそんな二人がモヤモヤだとお題を提示し、三村の「毒の強さは〜」はふぐでなく大竹を揶揄。大竹は言い訳のように湿気だけの天気を挙げて応じた…という解釈で。
伊藤Pの登場で最終回が脅されてたが、一回休みなだけで10月以降も続く模様。モヤモヤSPOT募集や芸能人呼びかけなどやってるので終わるはずない。
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モヤモヤさまぁ〜ず2 特別版
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H-POP Vol.1(Shen&O-SHENのエンディング曲:Pacific U-N-I-T-Yを収録)
青春歌年鑑 1981(三村熱唱の近藤真彦:スニーカーぶる〜す収録)
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【あらすじ】雨宮蛍(綾瀬はるか)は手嶋マコト(加藤和樹)のマンションで同棲を始める。干物女:蛍のありのままを受け入れるマコトは蛍に「無理しなくていい」と言う。蛍はシネマライブラリーカフェのプレス内覧会チーフを任され仕事が忙しくなり、高野誠一(藤木直人)部長に相談する時間が増える。帰宅してもマコトと楽しもうと努力する。
そんな蛍の様子にマコトは限界を感じ、同棲解消を申し入れる。
「頑張らなくても、部長と居る時は楽しかったんでしょ。俺と居ると蛍がホタルじゃなくなる」
そんな時は仕事が救うと山田早智子(板谷由夏)。マコトと恋愛をした今だから出来た仕事だと高野。
蛍はウィークリーマンションに入り、一ヶ月後の内覧会を成功させる。その打ち上げで二ツ木昭司(安田顕)から高野の家の取り壊しが嘘だと聞いた蛍。それでも蛍はアパートに移って一人暮しを続ける。クリスマスパーティでは家で寝て過ごす。
翌年の夏。「ビールが旨い季節がやってきましたね」と高野に告げた日、蛍は縁側に帰ってくる。
「部長に会いたくて。だから来ました」
高野は蛍にビールを渡し、縁側に座らせる。
「そこが君の居場所だ。おかえり」
蛍と高野は去年の夏のように楽しく、掛け合い漫才のようなやりとりをするのだった。
【感想】◇
落ち着く所に落ち着いたという事で。本当に、それ以上でもそれ以下でもない。色々と考察もできるが、すればするほど外れた見解になりそうなので、深く考えずに概要だけ捉えれば良いのだと思う。そういうドラマなのだから…という事に最終回になってやっと気付いた。
蛍は干物女としてマコトと暮らし始めるが、全てを受け入れる姿勢のマコトは、高野のようにツッコミを入れてくれず張り合いがない。これは蛍にとって逆に緊張を強いられる生活だった。
さらに蛍は仕事を任され、会社でも忙しくなる。そうなればなるほど家での干物生活が不可欠となるのに、恋愛相手のマコトの前ではどうしても干物っぷりを出せない。残業での高野部長とのやりとりの楽しさが、さらに玄関の扉を鉛の重さにさせる。
マコトは蛍の事を理解し、自分が部長のようには出来ないと分かっているから、自ら同棲を解消し身を引いた。ここですぐに蛍が戻らなかったのは意外。蛍としてはすぐにでも戻りたい気持ちはあったが、部長はあくまでも巣立った蛍を見守る姿勢を示し、山田も寄り道していいと助言。
一人暮らしを続け、干物生活を取り戻した蛍。縁側での一人暮らし→部長との二人暮らし→マコトとの同棲→ウィークリーマンション・アパートでの一人暮らし…と経験した結果、干物女として一番しっくりくるのは部長との二人暮らしだった。縁側と部長の揃った高野の実家が蛍の居場所だった。
…蛍とマコトの同棲失敗は、マコトのマンションに蛍が入った形なのでテリトリーをしっかり築けなかったからとも言える。早々に二人で住む予定だった新しい部屋に入っていれば、干物テリトリーも少しは築けただろうし、あんなに早く終わりを迎えなかっただろう。いずれ終わるとしても。
一人暮らしの蛍は干物テリトリーも築いた一年間を過ごせた。しかし蛍は縁側のある暮らしと、部長の居る暮らしも経験しており、自分の干物っぷりだけでは満足できない女になっていた。だから再び夏を迎えて縁側と高野の所へ戻る。
だが蛍はマコトとの恋愛経験も踏まえて、高野とは恋愛ができない事も知っている。縁側が好きという感情と同質の好きの感情しか高野に持てない。高野も恋愛の好きという感情では、自分は女性と上手く行かない人間である事を妻:深雪(黒谷友香)との経験で学んだ。よって高野もまた、縁側と蛍(というよりアホ宮)のセットが好き。
【総評】◇
上記感想でそれなりにまとまったので総評など書く必要はないが、執筆者の間違いだらけの今までの記事を自己批判するために振り返る。読者は想定しない。
#1◇ は原作知らずなのを良い事に、好き勝手に予想し放題。高野に関しては当たらずも遠からずだったが、マコトは外れ。というかこの後もずっとマコトの不可解さに悩まされた。
#2○ が最高評価の回。メールという今時のアイテムで会話しないのと、干物女だから会話できないのを組み合わせ、高野と妻の音信不通も絡めた。高野と妻の物語があるのではないかと予想して、高野に感情移入した記事を書いたが外れた。
#3◇ は周囲の思惑と本人達の本意の話。手紙の消火で上手くまとめたように見えるが、高野と妻の復縁があると期待している。高野と蛍で終わりという安易な結末はならないだろうと思っていたが、そうなってしまう所が一般向けドラマだと分かっていなかった。
#4◇ はとにかく綾瀬はるか誉めまくり。最後の涙のビールが良かった。これは最終回にもあって、この綾瀬を見ていた藤木直人は素で笑っているようにも見えた。他にも階段を一段抜かしで降りてコケそうで焦りまくってたり、綾瀬はどこまで演技なのか時々分からなくなる女優だ。
#5◇ は好きな思いを忘れる・忘れないでまとめた。これを登場人物すべてに当てはめていって、マコトの特異性を浮かび上がらせたが、それが何?と問われればそれまで。まだ復縁があるとか書いてる自分がアホすぎ。
#6◇ は「自分の出した答え」がテーマとした。色々と書いても基本構図が変わっていない事に気付き、無意味・どうでもいいとか投げやりになりかけてる執筆者。それがこの手のドラマなんだとまだ分かっていない。
#7◇ ではさらに今回が最終回でもOKとか書いてるし。自分が終わらせたいからといってドラマが終わるわけではない。何とか残された課題を見つけようとし、それでも足りなくなって昔の綾瀬の話で誤魔化した。
#8◇ は自分の都合の良いように一方的に解釈した蛍の話。のはずだが、執筆者も深く考える気力が失せていたので都合よく解釈。ツカミとオチに気を取られ、重要なマコトのシーンを決定的に外した。一方、神宮司要(武田真治)と三枝優華(国仲涼子)のサブストーリーは意外とよく捉えていた。
#9△ は外した悔し紛れからか、マコトの見たものは何だったのかを検証。あのシーンからは何も見出せないと導き出すが、直接描写よりも間接的に想像力を膨らませるテレビでは、細かいカットの検証など負け犬の遠吠えに過ぎない。細かい矛盾点の指摘で低評価を下すのも間違ってる。徹底的に負け路線で当たらない結末予想を書いたり、スネ夫の領域。
そして最終回◇ となる。蛍がマコトと別れて高野と暮らす・高野が妻を諦め蛍と暮らす、という最もありがちな結末予想をどうしても書けなかった。心の中で予感していても、そんな安易で良いのだろうかという躊躇が最後まで邪魔をした。
色々と予想もしたような気がするが、そもそもこのドラマの売りは蛍と高野の漫才コンビのようなやりとりで、その継続なしでは成立しない。それを視聴者が望み、製作側もそれを押したので、結末も蛍と高野の漫才で終わりで何ら不自然ではない。
最初から最後まで変わらないようにも見えるが、それこそプライムタイムのドラマの手法であり、途中から見た視聴者への配慮でもあるし、大それた冒険など出来ない原作付きドラマの事情なのだろう。
とはいえ、3話4話を過ぎた頃から視聴者側が圧倒的に結末のネタバレを欲し、当ブログにもそれを求めてアクセスがあった事は、このドラマが失敗だった事も意味する。視聴率でも初回や終盤と、中盤で5〜7%も差が出たのは、頭と尻だけ見れば良いと判断した視聴者がたくさんいた事を意味する。その視聴態度で充分だった所にホタルノヒカリの弱さがある。
でも、蛍と高野の軽妙なやりとりの面白さは、結末が分かった今こそ安心して見ていられる。もう一度このドラマを見たら大いに笑える事だろう。何度も鑑賞に堪えうるドラマだとの評価も可能だ。
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ホタルノヒカリ(コミック:ひうら さとる)
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【あらすじ】「文化人を気取らないで下さい。最低限文化的な文化祭を行います」
高校の文化祭。その若さで文化人気取りしてたらロクな大人にならないと糸色望:絶望先生は言い放つ。憲法で定められている最低限文化的な出し物は何かを生徒と共に考える。演劇・バンド・久藤准(くどう じゅん)の創作童話・一発ギャグ・大道芸など文化的すぎてボツ。
最低限文化的な授業を生徒から要求され、でんぷんにヨウ素液を垂らす絶望先生。2のへ組の出し物は、池の水を汲んだ水槽・脱脂綿もやしなどのショボさ。
「ここが勝負の分かれ目!」
クラス全員で京都に修学旅行の下見。じっくり見ない。小心者にとって下見は不可欠。10代の行動なんて将来のための下見。高校生の恋愛なんて恋の下見。
「最近の高校生ときたら、下見もせずにいきなり本番を!!」
生八つ橋も下見だから見るだけ。下見寺で葬式の式場下見、墓の物件下見。予定が狂った木津千里に墓石で殴られ絶望先生は昏睡状態。三途の川を見る。来世の下見だと風浦可符香。
『週間絶望先生批評』
女性キャラのあざとさが鼻につく。原作の斜に構える雰囲気が萌えになっている。望君や久藤君を出せ。危険なネタがカットされてる。アイキャッチのテンポ悪い。ヘタな原画マン。アニメ情報誌に載ってない。キャラ理解がない。絵が止まってる。黒板ネタがよく分からない…etc
【感想】◇
ここが勝負の分かれ目。権威に弱い。自虐ネタ満載。視聴者からの批評を取り上げておいて逆ギレ副監督。紹介するだけしておいて型通りの回答。そんな社会風刺アニメ:さよなら絶望先生は勝負に勝った。時の政権が倒れてしまったから。
この番組は政権批判もやったし、毎回のように安倍さん・麻生さんを登場させてきた。それが世論を動かし倒閣させた…わけはないが、社会風刺番組をやっている最中に、最大の風刺対象が倒れたというのは、原因・結果に何の繋がりが無くてもタイムリーであり、多少の存在意義は出たと思う。
勝負の分かれ目でオープニングを最低限文化的なものに変え、ショボい出し物に落ちつき、下見だけで終わる京都見物。そして視聴者からの訴えに何の答えにもなっていない週間絶望先生批評。わざとかと思えるほど嫌な制作側を自ら演出する。そんな姿勢を政府に投影せよとのメッセージなのだろうか。
週間絶望先生批評は「週刊フジテレビ批評」のパロディ。視聴者からの厳しい意見をあえて取り上げておきながら、反省や謝罪は滅多になく、どんな意見に対しても今後の参考にするとだけ答えるあの番組。ガス抜きと囁かれている。
先日の回では、「なまか」という間違った日本語を27時間テレビで言い続けたのは、放送の公共性からしてもいかがなものか?という指摘にフジテレビの偉いさんも少々タジタジになっていたが、企画に理解を求める姿勢に終始。ジャニーズの出る映画の宣伝・その力に抗えないといった真の理由が説明される事はない。
意見を寄せた視聴者にフジテレビグッズを差し上げるから住所を明記するように、と言うのが番組前半のシメ。やんわりと匿名排除。
視聴者からの意見ではフジテレビへの批評を取り上げる事がほとんどなのに、番組後半のスタジオゲストとのトークではテレビ業界全体の話をさせる。ゲストが正面切ってフジテレビを批評する事はない。視聴者よりもゲストの方が広い見識を持っているように見える演出。
それでも、週刊フジテレビ批評は「あなたと日テレ」よりは厳しい意見を取り上げる割合が大きい。広報番組かと思えるほどの「みんなとてれと」とは比べ物にならない。毎週放送のため月一回の「TBSレビュー」より充実している。また29分一発勝負で撮っているため、編集の度合いは「はい!テレビ朝日です」より少ない。
週間絶望先生批評は、本当に寄せられた意見なのかも不明のまま、その意見に副監督が逆ギレしたとされる自作自演?形式。キャスター配置は男が右で女が左でなく、男が左で圧政の木津千里が右。女が右。でも喋る事はあの番組そっくり。すごい批評だ。
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さよなら絶望先生 特装版1(DVD 1〜3話)
特装版2(DVD 4〜6話)
特装版3(DVD 7〜9話)
特装版4(DVD 10〜12話)
絶望少女撰集(アニメ総集編DVD・未収録BGM・未公開ドラマCDセット)
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人として軸がぶれている(オープニング曲:大槻ケンヂ)
絶世美人(エンディング曲:絶望少女達)
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【あらすじ】アメリカは1898年、アジア侵入の戦略上の重要拠点としてフィリピンに浸出。宗主国として土地所有権を登録させるが、米に協力的な地主だけが登録し、民衆は小作農として土地を奪われた。貧困層となった民衆はサクダル党を中心に蜂起するが鎮圧された。
そこへ大東亜共栄圏を掲げた日本が太平洋戦争によってフィリピンを占領。日本は日本文化の浸透を図るが、60万の軍隊を駐留させ、その食料を現地調達したためにフィリピンは食糧難に陥る。乱暴な日本兵の態度もあって抗日ゲリラが組織され治安悪化。懐柔策として1943年10月14日にフィリピン共和国として独立させたが改善しなかった。
そこで4000〜5000人のマカピリ(フィリピン愛国同志会)を組織した日本軍。1944年10月にレイテ島に上陸した米軍や1945年2月のマニラ攻防戦において、マカピリを抗日ゲリラと戦わせ、マカピリからの密告に基づいて住民虐殺を行った。敗戦後、マカピリに所属していたフィリピン人はリンチに遭い、その死傷者数も判明していない。
1946年7月4日に独立したフィリピン。しかし軍事・政治経済でアメリカ依存が続き、真の独立を果たしたのは、ベトナム反戦からマルコス独裁政権を倒し、1991年に米軍基地撤退を決議した時といわれる。
【感想】○
スペイン、アメリカ、日本、アメリカと占領者が入れ替わったフィリピン。ラグナ湖のカブヤオ村では住民がマカピリと抗日ゲリラに分かれて戦い、隣村では虐殺も起き、戦後は集団リンチも発生した。その村人の姿からフィリピン独立への血にまみれた苦難の道を描く回。
強国に占領された国・地域では、往々にして今回のような占領者への協力と抵抗が起こる。ナチスドイツに占領されたフランスは抵抗(レジスタンス)運動のパルチザンが有名だが、協力者も多数おり、パリ解放後に男は住民によって銃殺、女は丸刈りにされたり服を剥ぎ取られたりした。フィリピンだけが特殊事例ではない。
そして協力者と抵抗者が同じ国・同じ民族同士で戦う事もある。小さい所ではマフィアなんかがよく使う手だし、架空世界ではSFでも、宇宙人に占領された地球で、宇宙人に協力する事で生き残った人類と抵抗者が戦う小説もある。
…と、相対的に見て来た所で、今回の証言や映像は絶対的に悲惨なものがあった。アメリカは占領・統治に協力的だった地主と結託し、民衆を小作農として支配した。これに抵抗したろくな武器も持たないサクダル党を武力鎮圧。戦後も米軍に協力的だった独裁政権を支援し続けた。
日本占領下では自由と民主主義を旗印に抗日ゲリラに武器や食料を与えて戦わせ、戦後はその功績として年金を支給している。
一方の日本は、アジア解放・大東亜共栄圏を掲げて占領。一律に日本語教育をさせて文化から変えようとした。さらに名目だけ独立させ、その独立が米軍上陸で危ういとしてマカピリを組織し抗日ゲリラと戦わせた。負けたために戦後は日本に協力したマカピリに何の補償もしていない。
マカピリも抗日ゲリラも、根底では自国への愛国心と独立心がありながら、激しい対立と何十年も消えない禍根を残している。彼らの運命は入れ替わり立ち替わりだった占領者に大きく左右されている。占領者はフィリピン人を利用するだけ利用した。
日本のフィリピン占領のつまづきは、食料の現地調達から来た食糧難だったようだが、これは植民地政策よりも、当時の日本が貧しい国だった事の方が大きい。大東亜共栄圏は大義名分にすぎないが、南方の資源(食料も含めて)を求めて開戦に踏み切ったほどだったのだから。もちろん、軍事に傾倒して貧しかった面もある。
戦後裁かれた「バターン死の行進」も、十分な食料を与えずに捕虜を歩かせたのが非人道的とされているが、歩かせた日本兵にも十分な食料はなく、輸送トラックを使えるほどの燃料も無かったのが実状。これが非人道的か否かといえば当然、非人道的ではある。
金持ちの地主を優遇した戦前のアメリカ、貧しい上に戦局悪化で弱い者弱い者へと矛先を向けてしまった日本、米軍に協力的な政権を強力に支援した戦後のアメリカ。どれもフィリピンの一般民衆のための占領・統治を行っていない。
でも(というか、だから)フィリピンはピープルパワーやクーデターで国を変えて来た。米軍基地撤廃も実現させている。これを見習って日本も撤廃できるという見方がある一方、より一層、沖縄の重要性が高まって撤廃が困難になったとの見方もある。で、今回も明確な結論は出せず…。
前回記事:沖縄返還
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フィリピン独立問題史(今回の解説:中野聡 著)
近現代日本・フィリピン関係史
日本占領下のフィリピン
ワラン・ヒヤ―日本軍によるフィリピン住民虐殺の記録
東南アジア史のなかの日本占領
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その時歴史が動いたDVD
その時歴史が動いた(NHK本)
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【あらすじ】手嶋マコト(加藤和樹)は雨宮蛍(綾瀬はるか)を無視するようになり、部内では蛍のジャージ姿に幻滅したからだと噂が広がる。蛍は家でも掃除したり缶ビールをコップで飲んだりちょっと頑張るがマコトの無視は続く。ファニチャーアワードのため香港へ行ったマコト。蛍も部内から消え翌日も無断欠勤。
皆で蛍を探し、倉庫に閉じ込められていた蛍を発見した高野誠一(藤木直人)部長は、山田早智子(板谷由夏)二ツ木昭司(安田顕)の居る前で蛍を抱きしめる。この一件で変に部長を意識してしまう蛍。帰国したマコトは神宮司要(武田真治)に、蛍が部長と楽しそうにしていたのに腹を立てたと打ち明ける。
要の勧めで蛍の家に行ったマコトは、蛍と高野が同居している事を知る。高野が事情を説明するがマコトは立ち去る。追いかけた蛍の必死さにマコトは、すぐにここを出て一緒に暮らす事を要求。
高野の手伝いと火事場のアホ力で荷物をまとめた蛍。最後に縁側で二人してビールを飲み、この家が区画整理で取り壊される事も聞かされる。
高野「君の帰る場所はもう無い。新しい暮らしを大切にしろよ」
蛍は涙ながらに家を出ていく。
【感想】△
どうも敗北感というか、日付変更線より前の一般的な連続ドラマの記事を書くのは当ブログでは2作目だが、やっぱり自分には向いてないなと思ってしまう。これまでの展開から解釈する事も、目の前で描かれてる事も、今後の展開も、読み方が分かっていない。深夜やニッチなドラマとは文法が違うとは分かっていても、それに応じた理解がまだできない。
前回、果たしてマコトは何を見て走り去ったのか。今回それが、蛍と部長が楽しそうにしていた、自分には見せた事の無い様子だった事がショックで、無性に腹が立ったと説明された。
当ブログは「ジャージ姿を見られ」、「干物男を演じて見せた高野」とで「実際に目の当たりにするのとは違う」というツカミとオチを付けたと解釈したが、正解ではない。かといってマコトは高野と蛍の男女関係を見たという別解釈も、今回のマコトの説明では正解とは言えない。
マコトに見つかったシーンで蛍のジャージの汚れがアップで映ったから、マコトは蛍のジャージ姿を見たと解釈したわけではない。あのシーンはアップの前に蛍が自分のジャージに目をやっている。つまりアップはマコトの目でなく蛍の目。「蛍がマコトにジャージ姿を見られたと思った」が正解。
蛍が見られたと思ったものの説明になっているから、あのシーンからマコトの見たものを断定する事は出来ない。というか、今までもこの番組でマコトの目で描かれた映像はあっただろうか。そう考えるとあのシーンでいきなりマコトの目になるわけがない。アップでジャージが映ったがそれはフェイントで、マコトは蛍と高野が付き合っている事を見た、との答えは導かれない。
さらに今回、蛍はジャージにならず掃除して缶ビールをコップで飲むちょっと頑張る蛍さんになった。干物生活を見られたと蛍も解釈した上での行動。そして高野も、まだフられたと決まった訳ではないと言って蛍と過ごす。高野もまたジャージ姿を見られたと思っており、マコトが自分と蛍の関係を見抜いたとは思っていない。
マコトが蛍と高野の同居を知ったのは、あくまでも今回であり、家に行ったシーン。その前には(お泊まりでも)気付いてもいない。蛍と高野が楽しそうにしていて、そんな感じがマコト本人には出せないから、マコトは腹が立った。蛍や高野にでなくむしろ自分に。内向的なマコトの心情はこんな所ではないかと一週遅れで解釈しておく。
なんだか今週の事を書いてない気がするが、今週は要がジャージ姿の蛍を偶然写真に収めてたり、その偶然でホタルの干物っぷりが部内にバレたり、高野が蛍を抱き締めた場面には訳知りの二ツ木と山田しか居なかったり、山田姐さんが二ツ木から同居を聞かされたと話したシーンで蛍があっさり納得(蛍は二ツ木に同居がバレていたとも知らないはずなのに)、突然出てきた区画整理話、その前に蛍が出る決意を固めたのはいいが、高野は区画整理を知っていたからこそ蛍を巣立たせようとしていたとも解釈できる…など、偶然や突然といったご都合主義的な部分が気になった。
あと、レンタルDVDの延滞金と同居生活の延長とが掛けたものになっている気もしたが、それを軸に発展させて記事を一本書く気力が沸かない。「ありのままの自分」というキーワードも、職場と家のどっちがありのままかという二分法でなく、どちらもありのままだと個人的には思ってるので書けない。
最終回の結末の予想も書かなくてはいけない雰囲気だが、登場人物全員が干物女や干物男になって、取り壊し後の空き地で缶ビールを飲む。誰が誰とくっつく離れるでなくフラットでメゾネットなのさ…という絶対に当たらない予想を書いて、こうなったら最後まで外そうと思う。
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ホタルノヒカリ(コミック:ひうら さとる)
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【あらすじ】「人生の間違い探しをしたらどうです?」
間違い探しをする生徒達に糸色望:絶望先生は提案。人生は間違いだらけ。人生に正解はない。つまり人生には間違いしかない。先生の間違いは、この世に生まれてきた事、あの親の子に生まれてきた事、この時代に生まれてきた事、受信料を銀行引き落しにしてしまった事、このクラスの担任になった事。
生徒の方も、この学校に入学した事、2のへ組になった事、私が担任になった事が間違いだからお互い様の間違い合戦。しかし、風浦可符香は
「間違い探しの正解って変な話。間違いは発覚した時点で正解になる」
と指摘。インサイダー取引、インフル予防接種、ゆとり教育、横文字都市名、干拓事業、年金制度、自首する人…など、全て正解だと言う。糸色の隠し子?が発覚するがそれも正解。
隠し子でなく兄:糸色縁の子だった糸色交(まじる)。絶望先生は証明問題から、まずは本人の証明から始めるべきと考える。学生証を提示した木津千里を偽造だとして欠席に。証明写真は隠し撮りが本当のものだと力説。日塔奈美は一般論の受け答えから本人証明。(不法入国の)関内太郎は出身をスラスラ答えて本人証明。
先生の証明は?なりすまし授業?女子高生と話したい変態?などの疑惑を突き付けられた絶望先生。死を持って潔白を証明しようとするが、生徒達が思う本当の先生のイラストを見せられ自我崩壊。逃亡し海に溺れ、異国の海岸に打ち上げられて記憶喪失。
【感想】○
人間の根幹部分に関る問題を、哲学的なギャグに持っていく展開。途中で先が読めてしまう部分もあったが、AパートとBパートは密接にリンクしていて、A→Bで深まったように見えるだけでなく、Bを終えてAに戻って見るとさらに深い意味があるような第9話。
人生に正解はないとは、誰にでも当てはまる正解がないとの意味で、自分にとっての正解を探していくのが人生だという事。だからその途上でたくさんの間違いを犯す。絶望先生の主張は短絡的かつ極端で、正解がない=間違いだけ、生まれた時点で間違い、とするもの。
そんな自分に関る事になった生徒達も間違っている。糸色の自分否定は関りのある他人の否定に向かい、世間、日本、世界の否定に向かいかねない。
一方の風浦は、間違いは発覚すれば正解と主張。事件や犯罪、政策や制度の間違いも全肯定して赦しを与える。間違いが公になったら正解。間違いを犯した個人は救われる。誰にでも当てはまる正解はないから、間違いは誰にでもある。
そんな間違いだらけの世界の影響を個々人は受けざるを得ない。風浦の全肯定は身近でない他人をも赦す行為となり、それに感銘を受けた犯罪者は自首。メディアに凶悪犯として報じられようとも、風浦を信じた犯罪者は世間からの赦しに希望を見出し、悔い改めて更正の第一歩を踏み出すかのようにパトカーに乗る。
先生と生徒と教室。この3つで授業が成立するのは何故なのか。本人の証明も出来ていないのに教室で授業をする事は正しいのか。学生が学生である証しとは何か。絶望先生の追及が始まる。
教室に居て、自分が生徒だと主張しても、先生がそれを認めないなら授業は出来ない。逆に、教室に居て、自分が先生だと主張しても、生徒がそれを認めないなら授業は出来ない。生徒を追い詰めた絶望先生は同じ論理で窮地に陥る。
他方、カウンセリング室の新井知恵先生と、学校に引きこもっている小森霧。居眠りし、お茶を飲み、カップを落として割り、小森の膝枕で眠る新井先生。どこかの教室に居て、先生とは思えない行動をして、制服もハンガーに掛けている生徒と繰り広げられる光景。
先生と生徒と教室。この3つで授業も成立していない新井と小森。だが小森は眠る新井の頭を撫で、その後は入れ替わって新井が眠る小森の頭を撫でる。これも立派な授業かもしれない。
さらに糸色は、生徒が思い描く先生像を渡される。それは「私は私」と自分で思っていた絶望先生とは似ても似つかないものだった。そのギャップの大きさにショックを受けて糸色のアイデンティティーは崩壊。教室から逃亡するしかない。
糸色は先生と生徒と教室のどれもを失う。異国に流れついての記憶喪失はそんな糸色を象徴する描写。自分が糸色先生だとも認識されず、自分の生徒も居ない、当然教室でもない地で糸色は何を思うのか。
「母さん…」その呟きは、生まれた時点で間違いと言っていた糸色を否定している。この世に生まれてきた事、あの親の子に生まれてきた事、この時代に生まれてきた事は、間違いだと言って消し去れるものではなかったのだ。
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さよなら絶望先生 特装版1(DVD 1〜3話)
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【あらすじ】スタッフが夏休みを取りたいので総集編スペシャル。名場面のベスト5をエンディング曲「大丈夫」を歌う日華さんに選んでもらう。日華さんは広東語・北京語・日本語・英語でラップしてる27歳。フィレステーキのミディアムレア、寿司のエンガワが好き。
第4位:「月島」の強く何回も押して下さいボタン。後日、スタッフがもう一度押しに行くがやはり反応無し。
第3位:「北赤羽」の北なんだよ…おじさん。
第2位:「北新宿」の夢の1000円自動販売機。
第1位:「東中野」のバッグハウス ムラタの村田誠治さんとドイヒー。
保険として怒りおやじ3収録中つぶやきシローにも1つ選んでもらう。北なんだよ・泥棒が被った末、まりりん:大江麻理子アナウンサーのお宝映像集を「テレサ・テン つぐない」にのせて流す。
月島の重ね着セクシーアングル、東麻布のきゅうり弄び、ハワイ1・2のスケートバージン喪失、ハワイ3・4のHな工芸品で赤面する純情、新高円寺のサドルで初めての感触、浅草橋のSMローソクで女王様、北赤羽の1000円アクセサリーを着けてWBSでニュース読むピュアな心。
【感想】◇
直近の回以外は一応全部出てきた総集編。最初に正月にやったモヤモヤさまぁ〜ず2は別物という位置付けか。
スタッフが夏休み取りたいと言ってる割には、赤坂ユニバーサルミュージックに出向いたり、月島にもう一度行ったり、保険の必要も無くなったつぶさんをデジで撮ったりと、小規模に働いている。
本当の理由は、7月に参院選があって街中は選挙カーやビラなどが一杯で、ロケがし辛かったためではないかと思う。浅草橋ロケが7月初旬、合羽橋ロケが7月31日で参院選期間を回避したものの、撮り溜めが少なくなったから総集編で1週稼いだのだろう。本当にスタッフが帰省で人員不足だったという可能性もあるが。
執筆者の個人的には名場面は選びにくい。場面ごとの面白さよりも、そのロケ地全体での面白さや編集意図の成否で評価してきたから。
北新宿○ はレギュラー化というだけで嬉しくて高評価。同じ場所にもう一度行って見る斬新さと、大した事にはなってないモヤモヤっぷりが良かった。
東中野○ は様々なタイプの店のオヤジ達との絡みが面白かった。
月島○ は深夜帯に移っての変化が見られたのと、大竹・三村・大江の息が合ってきているが、まだお互いに気を遣う段階という微妙な関係が良い。
東麻布◇ は慣れが悪い方向に作用しダレてしまっていた。ゆるい感じを出すにも技は必要という事か。
ハワイ1・2○ は他力と自力の対比が良く出ていた。この辺りから大江アナの弾けっぷりが見られる。帰国しても持続しているので、大江も硬さが取れて純粋に楽しめるようになったようだ。
ハワイ3・4△ は泥棒頼りでとれ高不足気味。お土産渡すシーンも3人揃ってないのでイマイチ。
北赤羽○ はオマケの○評価。廃れた物悲しい雰囲気の中、何とか笑いに持っていこうとするさまぁーずの努力と、大江アナの約束を果たす誠実さ。
新高円寺◇ は編集が上手くなく尻切れトンボ。歩数計はあの後も装着してロケしてるようなので、いつか歩数ランキングが発表されるのではとも思っているが。
浅草橋◎ は快心の出来映え。卸店というちょっと違った雰囲気と、雨での臨場感、だからこそ店の中でゆったりと会話ができてて、充分に面白さを引き出せていた。
吉原・合羽橋△ はとれ高不足でこちらとしても記事の書き様がなく、新聞や他番組からネタを引っ張って来てまとめた。
かっぱ橋・東上野○ は大江アナの回。実はあの可愛さをさまぁーずが上手く演出したのではないかと思えるほど。
…型にはまった笑い、無理にテンション上げたり、過剰な演出・音楽を入れたりといった、普通のバラエティー番組に飽き飽きしている人がこの番組を支持していると思うので、そんな要素をこのまま排除して続いて欲しい。
さまぁーずと大江アナじゃなきゃ成立しない独自の笑いは確立しつつあり、どこにロケに行こうが大丈夫。記事を書く当方は、その枠組の中で評価してるだけなので、番組自体には応援の気持ちでいっぱい。
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モヤモヤさまぁ〜ず2 特別版
モヤモヤさまぁ〜ず2 DVD-BOX
H-POP Vol.1(Shen&O-SHENのエンディング曲:Pacific U-N-I-T-Yを収録)
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【あらすじ】雨宮蛍(綾瀬はるか)はジャージ姿の干物生活を手嶋マコト(加藤和樹)に見せようと考え始める。高野誠一(藤木直人)部長はマコトの姉がジャージ姿だと聞く。マコトは蛍に内緒でファニチャーアワードでの出品で、ヘリで花火鑑賞の約束も忘れるほど没頭。
ヘリ花火後、町内会の防犯パトロールに行こうとする蛍にマコトは同棲を提案。快諾した蛍だったが、干物女で良いのか悩む。マコトと三枝優華(国仲涼子)の仲も疑ってしまう。それは「深く相手と向き合うのが怖い」のだと高野。マコトが出品を打ち明けた事をきっかけに、蛍も家ではジャージの干物女だとカミングアウト。
暫くマコトから連絡が途絶えるが、マコトは二人で住む家探しをしていた。
蛍「あなたがいれば、そこが縁側なんです」
神宮司要(武田真治)はプライベートでは優華と逢わない事にする。山田早智子(板谷由夏)と二ツ木昭司(安田顕)は部長の事で相談。翌日、休日出勤した高野と男性社員たち。蛍はジャージ姿で防犯パトロール備品を返しに出て、家の鍵を無くしたと言って会社まで行く。
部内の人間に見つからないように逃げたり隠れたりする蛍と高野だったが、遂にマコトに見つかってしまう。ジャージ姿で笑顔で近づいた蛍だったが、マコトは怖い顔をして走り去ってしまう。
【感想】◇
蛍が干物女だとマコトにカミングアウトし、そのジャージ姿もマコトに見られてしまうまで。相手を信じているからこそのカミングアウト、その言葉の受け止めと、実際に目の当たりにするのとは違うというオチ。
秘密を明かすという点で対照的となった蛍とマコト。蛍は干物女という相手にとって「イヤな所、イヤな面」をマコトに明かす。信じている・私を恋に目覚めさせたマコト君なら大丈夫と、自分の都合の良いように一方的に解釈。
少しずつ明かしてショックを和らげる方法の高野部長案も無視して干物女ぶりをカミングアウト。ジャージ姿も見られてマコトは蛍から去って行く。
マコトは蛍に内緒の仕事に没頭したが、途中でバラす。蛍のカミングアウトを受けて、縁側付きの部屋を探すが、見つからなかったと明かす。マコトの秘密の行動が蛍を喜ばすためのものだったのに対し、ホタルの秘密はマコトを幻滅させるものだった。
マコトが干物男か?と想像した蛍に、干物男を演じて見せた高野。その姿に取り乱す蛍と、蛍のジャージ姿を見て走り去るマコトは、番組のツカミとオチで同じ括り。「乙女心がズタズタ」と言った蛍とマコトは同じ。マコト君は乙女だからw
一方、高野は本心を打ち明けない。蛍との生活に居心地の良さを感じ、気になる存在にもなりつつある事を二ツ木に見抜かれたが、そうはならないためにもと、蛍とマコトの恋愛が上手く行くよう願い、同居を解消しようと思い始める。全てをひと夏の出来事で片付けようと、夏の終わりを意識している。
要は優華との恋が成就しない事も、優華の人の良さで自分は逢えているのだとも知っていた。優華も優華で、要がそう思いつつも逢っている事を知っていた。そんな本心を互いに明かさずにデートもどきを繰り返していた。蛍と高野のように、要と優華も何となく居心地の良い関係になっていた。
だが今回、要は優華から去って行く。その姿を見送った優華は実に寂しげな表情をしていた。いつのまにか言葉を交わさずとも理解し合っていた要が去り、喪失感に苛まれる優華。これが蛍と高野の関係への示唆だとするならば、同居生活の解消か延長かでリンクしていて面白い。
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【あらすじ】臼井影郎(うすい かげろう)の影の薄さは尋常ではない。親にも気付かれず育ち、写真は見切れ、中学は皆勤賞でも欠席扱いで登校拒否と思われていた。でも、しがらみ高校で影の薄さを解消しようとクラス委員になった。しかし委員長は木津千里だと思われている。
糸色望:絶望先生は、ノーベル賞のキュリー夫、新撰組吉村、インド10億人などから、影の薄いのは宿命だと言う。木村カエレの水着姿も新井知恵先生の影に隠れ、千円拾って届けた糸色も風浦可符香の大金届けで霞む。
「絶望した。凄い事が影に隠れてしまう社会に絶望した!」
新学期。夏休みロスタイムで来ない絶望先生。新井先生が首に縄を付けて連れてくる。避難訓練ではなく、社会に出て傷付かないようにするための「非難訓練」。消防署の方からやって来た指導員が非難開始、絶望先生が非難誘導。ネットアイドルにブス、木津に安いガムの匂い、藤吉晴美にマンガメガネ、小節あびるにドMミイラ、常月まといにおかっぱ背後霊。
風浦は非難するなら低い姿勢だと指摘し、低姿勢非難へ。ここでも臼井はスルーされ非難されない。しかし風で頭の地肌が露出し臼井影郎の存在に皆が気付く。非難される前に自分で自分を「薄毛」と非難。
糸色「人は自分を非難する時、ダメージを少なめに言うものなのです」
ハゲと言いたい一同。このままでは妖精さん(臼井)が危ないと考えた風浦は、美人の新井先生に非難してもらう事を思いつく。新井先生に非難された臼井は喜びを覚える。また風で臼井の地肌は隠れ、存在感が消える。新井先生からの非難希望の男どもが東京ドームを埋め尽くす。
【感想】◇
生まれつき影が薄く、何をやっても存在感のない臼井影郎の回。頭が輝いた時にしか皆に認識されない。「薄い」がキーワードで、薄まったり薄めたり。
臼井の影が薄いのを出発点に、生い立ちの様々な薄さを強調。功績を上げてもそれを上回る人や出来事があれば、影に隠れて人々の記憶に残らず存在感が薄くなる。影が薄いとか存在感が薄いといっても、本人は努力しているのかもしれない。相対的に見るか絶対的に見るかの違い。
風浦は日時計・陰干し・影踏み・スルエットクイズなどから、影を評価する姿勢を示すが、光があるからこその存在のものが多く、影のマイナスイメージを払拭できたとは言い難い。「影が薄いのは宿命」という糸色の方が説得力がある。
避難訓練よりも非難訓練の方が教育には必要かもしれない。社会に出た時のダメージを薄めるための非難訓練。災難を避けて逃げる避難ではなく、あえて非難の渦中に身を投じてみる訓練。攻めで責めの教育ですね(笑
非難によって自分の勘違い・思い込み・奢りに気付くかもしれない。他人からの視点を知り、現状をしっかりと認識させる非難訓練。非難されて非に気付いた時は己を改め、自己認識と異なる場合は他者認識とのギャップを埋める努力をせよという事か。
避難では煙に巻かれないように低い姿勢をとるから、非難も低姿勢ですべきとの風浦の指摘は面白い上に卓見。非難する側にも節度を求めているようでいて、低姿勢非難の方がグサりと来る事もあったりする。一方、非難誘導する糸色は非難をワンフレーズに短縮していたが、短縮形は使いやすい・言いやすいレッテルになりやすく、こちらも危険な行為。
臼井を妖精さんだから見えたり見えなかったりすると解釈した風浦。ファンタジックだが残酷な位置付け。見えてる時はハゲで見えない時は曲がりなりにも髪があるというのも、駄目な時しか他人に認識されない皮肉な状態。やはり「日陰者は日陰に居るもの」という糸色の言葉に説得力がある。
臼井は自分で非難した方がマシだと薄毛と言うが、それはダメージを薄める言説に過ぎないと糸色。そういえば自虐ネタなんかも、笑いに転化する事でダメージを薄めている。日本人は自虐ネタ好きだが、謙譲語の精神から来ている部分があるから仕方ない。
自分でダメージを薄めるのが駄目なら、美人から非難されて、違った喜びを感じさせる事でダメージを薄めようとの風浦の作戦。美人なら低姿勢でなくても良いという凄い価値観でもあるが、M性の発動でもっと非難してほしいと思う心もまた、逆にダメージを薄める効果はある。で、今回は誰のエピソードだったのかしら。
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