テレビ批評的視聴記 - 2007/09/11

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2007年09月11日(Tue)▲ページの先頭へ
ホタルノヒカリ #9

【あらすじ】手嶋マコト(加藤和樹)は雨宮蛍(綾瀬はるか)を無視するようになり、部内では蛍のジャージ姿に幻滅したからだと噂が広がる。蛍は家でも掃除したり缶ビールをコップで飲んだりちょっと頑張るがマコトの無視は続く。ファニチャーアワードのため香港へ行ったマコト。蛍も部内から消え翌日も無断欠勤。

皆で蛍を探し、倉庫に閉じ込められていた蛍を発見した高野誠一(藤木直人)部長は、山田早智子(板谷由夏)二ツ木昭司(安田顕)の居る前で蛍を抱きしめる。この一件で変に部長を意識してしまう蛍。帰国したマコトは神宮司要(武田真治)に、蛍が部長と楽しそうにしていたのに腹を立てたと打ち明ける。

要の勧めで蛍の家に行ったマコトは、蛍と高野が同居している事を知る。高野が事情を説明するがマコトは立ち去る。追いかけた蛍の必死さにマコトは、すぐにここを出て一緒に暮らす事を要求。

高野の手伝いと火事場のアホ力で荷物をまとめた蛍。最後に縁側で二人してビールを飲み、この家が区画整理で取り壊される事も聞かされる。
高野「君の帰る場所はもう無い。新しい暮らしを大切にしろよ」
蛍は涙ながらに家を出ていく。

【感想】△
どうも敗北感というか、日付変更線より前の一般的な連続ドラマの記事を書くのは当ブログでは2作目だが、やっぱり自分には向いてないなと思ってしまう。これまでの展開から解釈する事も、目の前で描かれてる事も、今後の展開も、読み方が分かっていない。深夜やニッチなドラマとは文法が違うとは分かっていても、それに応じた理解がまだできない。

前回、果たしてマコトは何を見て走り去ったのか。今回それが、蛍と部長が楽しそうにしていた、自分には見せた事の無い様子だった事がショックで、無性に腹が立ったと説明された。

当ブログは「ジャージ姿を見られ」、「干物男を演じて見せた高野」とで「実際に目の当たりにするのとは違う」というツカミとオチを付けたと解釈したが、正解ではない。かといってマコトは高野と蛍の男女関係を見たという別解釈も、今回のマコトの説明では正解とは言えない。

マコトに見つかったシーンで蛍のジャージの汚れがアップで映ったから、マコトは蛍のジャージ姿を見たと解釈したわけではない。あのシーンはアップの前に蛍が自分のジャージに目をやっている。つまりアップはマコトの目でなく蛍の目。「蛍がマコトにジャージ姿を見られたと思った」が正解。

蛍が見られたと思ったものの説明になっているから、あのシーンからマコトの見たものを断定する事は出来ない。というか、今までもこの番組でマコトの目で描かれた映像はあっただろうか。そう考えるとあのシーンでいきなりマコトの目になるわけがない。アップでジャージが映ったがそれはフェイントで、マコトは蛍と高野が付き合っている事を見た、との答えは導かれない。

さらに今回、蛍はジャージにならず掃除して缶ビールをコップで飲むちょっと頑張る蛍さんになった。干物生活を見られたと蛍も解釈した上での行動。そして高野も、まだフられたと決まった訳ではないと言って蛍と過ごす。高野もまたジャージ姿を見られたと思っており、マコトが自分と蛍の関係を見抜いたとは思っていない。

マコトが蛍と高野の同居を知ったのは、あくまでも今回であり、家に行ったシーン。その前には(お泊まりでも)気付いてもいない。蛍と高野が楽しそうにしていて、そんな感じがマコト本人には出せないから、マコトは腹が立った。蛍や高野にでなくむしろ自分に。内向的なマコトの心情はこんな所ではないかと一週遅れで解釈しておく。

なんだか今週の事を書いてない気がするが、今週は要がジャージ姿の蛍を偶然写真に収めてたり、その偶然でホタルの干物っぷりが部内にバレたり、高野が蛍を抱き締めた場面には訳知りの二ツ木と山田しか居なかったり、山田姐さんが二ツ木から同居を聞かされたと話したシーンで蛍があっさり納得(蛍は二ツ木に同居がバレていたとも知らないはずなのに)、突然出てきた区画整理話、その前に蛍が出る決意を固めたのはいいが、高野は区画整理を知っていたからこそ蛍を巣立たせようとしていたとも解釈できる…など、偶然や突然といったご都合主義的な部分が気になった。

あと、レンタルDVDの延滞金と同居生活の延長とが掛けたものになっている気もしたが、それを軸に発展させて記事を一本書く気力が沸かない。「ありのままの自分」というキーワードも、職場と家のどっちがありのままかという二分法でなく、どちらもありのままだと個人的には思ってるので書けない。

最終回の結末の予想も書かなくてはいけない雰囲気だが、登場人物全員が干物女や干物男になって、取り壊し後の空き地で缶ビールを飲む。誰が誰とくっつく離れるでなくフラットでメゾネットなのさ…という絶対に当たらない予想を書いて、こうなったら最後まで外そうと思う。
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