テレビ批評的視聴記 - 2007/08/21

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2007年08月21日(Tue)▲ページの先頭へ
ホタルノヒカリ #6

【あらすじ】手嶋マコト(加藤和樹)からデートに誘われた雨宮蛍(綾瀬はるか)。高野誠一(藤木直人)部長は離婚届を取り寄せていた。マコトが口を滑らせ、蛍との関係が社内に広がる。盆休みデートにはなぜか神宮司要(武田真治)が現れ、三枝優華(国仲涼子)も呼んでの遊園地ダブルデート。すぐにお開きとなって失敗。

翌日は大人の誘惑セクシー大作戦でドライブするが、会話は弾まず気まずいままお開き。マコトは蛍が家まで送られるのを断る事に思い悩んで高野部長に相談。蛍と要と豪徳寺は山田早智子(板谷由夏)に相談。
「恋愛に正解なんかない。正解があるとすれば自分の出した答え」

酔った高野は熟睡のマコトを自宅に連れて来てしまう。火事場のアホ力で二人を運んだ蛍は、同居人:おタカさんと二人暮しという設定で家の片付け。疲れてマコトに添い寝する蛍。翌朝、マコトは何も気付かず縁側も気に入ってくれる。お開きとなるはずだったが、マコトは踵を返して蛍を再度遊園地に連れて行く。

蛍とマコトはお互いに名前で呼び合う事にし、横浜でキス。その頃、高野は離婚届に判を押し妻宛てに投函していた。要は優華を誘うが断られる。高野の自宅をサプライズ訪問した二ツ木昭司(安田顕)は、高野と蛍が同居している事を知ってしまう。

【感想】◇
二度の失敗デート、蛍の男疑惑などの障壁を乗り越え、ラブラブモードのキスに至るまでを描く。そんな幸せの影で、高野の離婚決意、要の玉砕、同居発覚などの要素も沸いてくる。これぞドラマの折り返し地点といった感じ。これらがどう転んで結末に向かうのか心が沸き立つ一方、別にどうでも良いやという思いもするのがこのドラマ。特に今回は終戦記念日の放映だったし。

山田姐さんの「自分の出した答え」が全体を貫くテーマ。各人の出した答えが提示される一方、それが正解だとは言い切れない事も描かれる。自分一人では出来ない恋愛には、自分の出した答えが正解だとは言えない。しかし答えを出さないと必ず失敗する。

干物女:雨宮蛍は、大人の女性がどういうものか分からないままそれを演じようとし、マコトと上っ面の会話しか出来ず失敗する。酔った高野部長と熟睡したマコトが家に来るという緊急事態を受けて蛍が出した答えは、女性二人暮らしだった。

干物女を隠した上での精一杯の切り抜け手段。大人の女性とはいえない縁側ビールがバレたが、マコトは理解してくれた。しかしマコトに嘘を付いた事実は残る。これでキスやそれ以上の関係となっても、嘘の上塗りで苦しむ展開や、嘘を付く自分への嫌悪感に苛まれるだろうと予想はつく。

蛍が男と同棲していると疑うマコト。家まで送らせてくれない事から悪い方に考える自分が嫌になる。その疑惑が晴れるや積極的になり、蛍の手を引いて遊園地に連れ出す男らしさを発揮。相変わらず彼自身の事が何も描かれないので、今後もマコトの行動は予想がつかない。

優華応援の要は、マコトと蛍の関係を邪魔しようとしたが、逆に優華を怒らせてしまう。要の出した答えは、こんなねじれた恋愛感情を捨て、まっすぐ優華にぶつかって行く事だった。しかし最初から答えにブレが無い(要さんじゃダメ)優華には通用しない。

高野部長の行動と心の葛藤や分離が、ここへ来てさらに二重になっており複雑。妻:深雪(黒谷友香)への思いは変わらぬものの、出した答えは離婚届。「繋いだ手は離すな」とマコトに教示したり、蛍の恋を指導したりしているが、次第に干物女の蛍に惹かれている自分に気付く。

それが妻への果たせぬ思いの代わりとしてなのか、蛍との同居で几帳面・神経質がほぐれた自分の変化による本心なのか、高野自身の答えは現段階では出ていない。優華の言葉が高野の心理を正確に表現している。
「あっちが駄目ならこっち、って簡単じゃないんです」

干物女か大人の女性(ステキ女子)かのニ面で振れる蛍。蛍の一面しか知らず自身は面の無いマコト。蛍の両面を知りつつ妻への思いを捨て切れず、でも自身の変化で蛍を受け入れてきた複雑な面を持つ高野。結局、基本構図は初回から何も変わっていなかったりする。無意味なのか?
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