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【あらすじ】インテリア事業部内でゴールデンカップルを誕生させるための飲み会幹事となった雨宮蛍(綾瀬はるか)。これは同じく幹事の神宮司要(武田真治)が、三枝優華(国仲涼子)と手嶋マコト(加藤和樹)をくっつけるため、山田早智子(板谷由夏)と企画したものだった。
そうとは知らない蛍は要と共に、飲み会を盛り上げるドジョウ掬い練習をする。だが真意を知った高野誠一(藤木直人)部長は蛍に飲み会への参加を止めるよう助言。しかし妻:深雪(黒谷友香)から返却された過去の手紙の騒動でうやむやに。また、優華も真意を知って自分がドジョウ掬いをやると言い出す。
優華を好きな要が、マコトとの恋を応援するため足を捻挫するまで練習したと知った蛍。山田姐さんの
「好きな人のため自分は身を引き道化役に徹する、それも一つの愛の形」
との言葉で決意を固め、蛍はビアホールで立派にドジョウ掬いをやり遂げる。マコトと優華は二人で飲み会から帰るが、優華はマコトが蛍を好きなのだと気付く。
妻からの手紙を燃やそうとした高野を必死に止める蛍。マコトに何も言えなかった自分に対し、上手く書けてた手紙がもったいないと話す。翌日、朝倉屋のリノベーションが完成し、お礼の気持ちをマコトに伝えた蛍。そんな蛍とマコトの様子を見た優華は、自分にも蛍にも負けないと宣言して立ち去る。
蛍「ん?ステキ女子 VS 干物女?」
【感想】◇
飲み会でマコトと優華のカップル成立を目論む要と、それに利用された蛍。周囲の思惑とは別にある当人達(優華・蛍・マコト)の本意をそれぞれに描き出す展開。最終的にステキ女子と干物女の対決構図が浮かび上がった。
たったそれだけの話であり、繋ぎの回の感じもして印象に残るものも少ない。しかし、対立構図を穏やかに波風立てず、さわやかに陰湿にならずに描いていく流れが徹底していて、実は相当難しい事をやってのけているのではないか。
好きな優華の幸せを願って飲み会を企画する要。その心意気に惚れた山田姐さん。その意図は噂となって流れたが、その他の面々も人気No.1同士のカップルなら仕方ないと同調気味。
御膳立てに気付いた優華は「フェアじゃない」と言って裏方に回る意向を示す。優華はあくまでも自分の力だけでマコトとの恋を成就させたい模様。フェアプレーを重視する優華は、蛍にもそれを求める。正々堂々と恋愛勝負をしたいと。
蛍は優華の気持ちの強さをコロッケそば屋で知って諦め気味。そこで聞いた「道化役」とのキーワードに飛び付く。どじょうすくいをやり遂げた事で蛍なりの一つの愛の形は完成し、高野部長から「アホミヤ」と言われても素直に肯定する。
しかし蛍は、心の底ではまだ諦め切れずに居た。それが表れるのが燃える手紙の消火。燃やして妻との関係を終わらせようとする高野部長の姿に、マコトとの終わりを重ねた蛍は必死に消火する。そしてそんな蛍の姿に高野は、自分も実は妻と終わらせたくないのだと気付くのだった。
マコトがどこまで飲み会の意図や優華の気持ちに気付いているのかは不明確。というか#1からマコトの心情は全くと言っていいほど描かれない。憧れの存在として意図的に視聴者から少し遠くに置かれているように思える。あくまでも蛍が憧れる存在であって視聴者がマコトに憧れるわけではない。
今回マコトは、営業時代の蛍(怒られ屋上でビール)を見た時から好意を持っていたと明かされた。だからマコトだけが蛍のドジョウすくいを好意的に見ていた。道化役・裏方に回った蛍の行為は、結果的にマコトの心をより強く射とめる事になった。やはりマコトは蛍の二面性を評価しているようにも思えるが。
高野部長に返品された妻:深雪からの手紙・葉書は、妻との関係清算の意味で使われていたが、深雪の本意は示されていない。清算ではなく「この手紙の頃を思い出して…」とのメッセージではないかと推測しておく。俗に言われる、高野と妻の関係が終わり蛍とゴールなどという展開にはならないと思う。そんなの真の道化:二ツ木(安田顕)が許さないよ(笑
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ホタルノヒカリ(コミック:ひうら さとる)
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【あらすじ】祝!講談社漫画賞 少年部門 受賞!!
絶望先生のクラスに、テスト平均点を上げる海外組の編入が決まるが、それが帰国子女だと分かり
「絶望した。帰国子女に絶望した。5ヶ国語でなじられる!」
教室に入ってきた木村カエレに対し、セクハラ裁判を恐れて目を合わせず両手を挙げる糸色。個人的に鎖国しており、全ての人に鎖国政策をとっていると弁明。
「この教室は出島なんです。私はここでしか皆さんと関りません」
先生だけでなく生徒もおかしいと言い出すカエレ。
「何て国。最低だわ」
だったら帰れと言われて別人格:日本的女性の木村楓が発動。糸色に忍ぶ恋をするも、糸色に付きまとう常月まといの積極さに負け、屋上から自殺を図る。
「さよなら、先生」
だが糸色は、ここが心中予定地の一つだとして楓を止める。しかし楓の下着を見る格好となってしまい、カエレから告訴すると言われる。
「絶望した。法廷画に絶望した」
常月「似合うと思いますよ、法廷画」
糸色「それが嫌なんです」
新井智恵先生が代わって授業を始めるが関内太郎が女の子になっている。木津千里(きつちり)が下校時に後を付け不法入国者だと判明。しかし風浦可符香はアジアからの帰国子女だと言う。出席番号を元:関内から買ったと知り納得する木津。放っておけない感じの関内マリア太郎は、皆から色々なものを貰う。
「この国の人はみーんな優しい。いい国、気に入った」
【感想】○
「新井先生、結局見せるのか」と笑ってしまった。逆立ちして下着が見えそうになった所で、含み笑いのカット挿入したから、寸止めかと思ったら見せた。ここで笑った人がどれくらい居たか知らないが、今回はここが一番受けたポイントという程の笑いだった。
全体的に、笑って済まされない深刻なテーマが込められていて、笑うに笑えない部分もあったり。前半は日本人の海外コンプレックスの光と影。後半はその海外コンプレックスの対象が欧米とアジアで異なる面も見せる。
海外で活躍する日本人に期待を寄せる糸色。だが帰国子女だと知って怯える。
「インターネットで読んだ知識を鵜呑みにして、社会を決めてかかっている人みたい」
と言われるほど、訴訟国家:米国のカエレに過剰反応。前回はメディア否定の風浦に乗って生徒を救った糸色だったが、今回はメディアに流される。
“教室が出島”という仕事とプライベートの使い分け。「地域の要請」なるものに応じて学校外でも見回り・夜回りする先生とは正反対。「見掛けても声を掛けないで下さい」って先生が言う事か。意外と教師の本音かもしれない。
海外コンプレックスを持つ日本人は、その裏返しとして弱い立場の外国人を差別する。カエレの幼少時代のイジメが典型的に描かれ、大和撫子との多重人格の形成となる。短いスカートを見られた恥ずかしさでドキドキし、ツッコミを入れる決然とした糸色に恋心を抱く楓。
叶わぬ恋と悟って自殺という奥ゆかしさ。外国人の人格でイジメられ、求められる日本人の人格でも極端すぎて幸せになれない。日本人の矛盾として「外国人の主張」というメディアでいつも演説される点だが、この辺のいい加減さ曖昧さこそ日本社会の幅と力の源泉と妥当なラインで落とすのも特徴。だから、白黒つける裁判を嫌がる感情を法廷画への絶望で表す糸色。
海外が欧米かアジアかの違いで態度が異なる日本人。欧米が上でアジアが下。欧米を持ち上げるがゆえに、反動としてカエレのようなイジメに発展する場合もあるが、アジアを蔑むがゆえに、優しさ・情けを掛ける場合もある。関内マリア太郎への援助を惜しまない生徒たち。優しいようで実は下に見ているとの裏メッセージ。
もう一つ、「カワイイは神」という真実。元:関内は可愛げのない男の子。全てを売ってクラスレスになり、誰からも相手にされていない。住んでるダンボールに貸し広告枠を設けるなど、なかなかのアイデアマンだが不敵な笑みを浮かべてプライドも捨てるしかない。
一方、笑顔に可愛さのあるマリア太郎は誰からも慕われ募金も集まる。まさにカワイイは神。そしてカワイイと言わせる力は金であるとの真実も描かれる。さらにカワイイ女の子を金で買う「大丈夫だよ、優しくするからね」男。
それらを見て見ぬ振りをするのも日本人。それが優しさ。たとえ首吊りの人が居ても見て見ぬ振り。どこまで書いて良いのか戸惑うアニメだ。とりあえず笑っておこう。
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さよなら絶望先生 特装版1(DVD 1〜3話)
特装版2(DVD 4〜6話)
特装版3(DVD 7〜9話)
特装版4(DVD 10〜12話)
絶望少女撰集(アニメ総集編DVD・未収録BGM・未公開ドラマCDセット)
さよなら絶望先生 サウンドトラック
さよなら絶望先生 キャラクターソングアルバム
人として軸がぶれている(オープニング曲:大槻ケンヂ)
絶世美人(エンディング曲:絶望少女達)
さよなら絶望先生(コミック)
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【あらすじ】大竹・三村・大江麻理子アナは歩数計を装着して、何が新しいのかモヤモヤする新高円寺のブラブラ歩きスタート。スナック「ファンタスト」には盗っ人さんへ宛てた、一声掛ければ差し上げます花壇。「空巣ゆるさない」ステッカー発見。早速、とれ高サイコロ振って3万円遣え指令。そのサイコロになぜか血痕が付着。
大江「新高円寺恐い〜」
リサイクルショップ「ZACK」は“ぐろい”“謎男”など説明書きに主観入ってる。「カシマ・サイクル」で三村は大竹用自転車を選ぶ。大江が跨がったサドルを前後に動かすセクハラ。店主:加島さんは3万5400円を3万円に。乗った大竹は地元っぽさ発揮。
環七沿いのアトリエ「魅迎留」の人はヘビースモーカーでギター好き。ジャズを掛けて電気消して夜の雰囲気。一服する三村が常連っぽい。楽天堂 美顔スクール「スピリット フェイス」で三村が美顔マッサージ。ビフォーの悪人顔からアフターで若返る。高円寺を探して「西照寺」素通り「松慶寺」でお参り。縁側でくつろぐ3人は動く気なし。
細かい注意書きのあったステーキ屋「ニューてっぺい」で遅い昼食。ライス大盛り注文。
三村「本気で黙らないと食えない量だな」
大竹「俺が水飲んだら終わりの時だから」
三村完食、大竹・大江は食べきれずプラス50円払う。
美容室「サウンドカット ヒロ」でカラフル犬が出迎え。ネットで有名で1代目は盗まれた。カツラも販売。三村被るとイジリー岡田化、大竹はおはスタ山ちゃん化。店主は4コマ漫画も描くがオチは花粉症ばかり。喫茶・洋食・中華「キッチンみのる」はショーケースのお品書きに濁点なし(サラタ・コーヒ・ホークソテー)。店主:佐々木さんも指摘されて初めて気付く。
【感想】◇
結局、万歩計の結果を見せず、探してた高円寺にも行かず、尻切れトンボのモヤモヤが残って終わった。万歩計は発表するほど歩かなかった、高円寺は聞き込みで存在が確認されたからOKという事なのか。さまぁーずのスケジュールが詰まっていたのか、ロケ時間が短い感じもした。見どころは、街にある色々な注意書き・説明書き、自転車、三村の体形変化。
盗っ人さん宛てメッセージと「空巣ゆるさない」ステッカー。そしてサイコロに付く血痕で新高円寺の治安度合いが覗える。住民の警戒が感じられる一方で、どこか抜けてるのんびりさもある。血痕は謎だったが、あそこは店のゴミ出し場で付着したのはケチャップのようにも思えた。
毎回一度はある大江アナへのセクハラだが、お約束として成立してるなら…。今回のサドルセクハラは、やった三村本人がバカさ加減に自分で吹き出すほどだった。その自転車を購入してたら変態度がMAXだったが、違うの購入してたから許そうか。
アトリエには格好良い自転車があり、禅寺では家の人がママチャリを除けてくれる。購入した自転車は再登場しない。何となくこの編集(シーンのチョイス)にメッセージが込められてる気もする。
美顔でスッキリした三村は昼食で腹がぽっこり、そして足は細い。どんどん奇妙な体形になっていく。カツラは大江アナも被ってたが、ちょっと黒柳徹子化してた。あるいはロシア人?美容室店主の花粉症オチは、本人のすごい花粉症への憎しみから来てるのかな。
店主たちとの絡みは少な目だったが、芸術肌の店主と注意書きにこだわる店主、どちらでもない店主と様々。商売っ気を出さず庶民文化の幅と余裕を感じさせる新高円寺だった…といったら誉めすぎか。
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モヤモヤさまぁ〜ず2 特別版
モヤモヤさまぁ〜ず2 DVD-BOX
H-POP Vol.1(Shen&O-SHENのエンディング曲:Pacific U-N-I-T-Yを収録)
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【あらすじ】雨宮蛍(綾瀬はるか)が昼食のパンをよく買いに行く「朝倉屋」。手嶋マコト(加藤和樹)はそのリノベーションを提案。蛍は賛成の声を上げ、高野誠一(藤木直人)部長も認める。マコトから御礼メールが入るが、蛍は「了解」と素っ気ない返事を出してしまう。
マコトは蛍の対応がよく分からないと三枝優華(国仲涼子)に相談。優華は恋愛に不器用なマコトの恋を応援すると約束。高野部長の妻:深雪(黒谷友香)はマンションを引き払いメアドも換えて音信不通。マコトのデザイン案は煮詰まり、見かねた蛍は徹夜で参考資料作り。しかし渡し方が分からずそのまま帰宅してしまう。
高野の指示でメールで参考資料の件を知らせると、マコトは蛍の家に取りに来ると返信。蛍と高野が同居だと知られないため、高野は玄関掃除、蛍は着替える。だが蛍は信じられない格好をしてしまい途方に暮れる。高野が最初に受け取った事にして、偶然を装ってマコトと接触する作戦に出る。
高野は台風の中、無事にマコトに資料を渡して帰宅。高野は妻の愛妻弁当とそれを食べなかった過去を思い出していた。干物女と良い夫でなかった男。人は変われるのか。
高野「君は…無理。未来永劫、君は干物女だ」
ムキになった蛍はマコトに仕事系でなく恋愛系のメールを送って翌朝後悔する。
「私は…あなたに逢いたいです」
【感想】○
何気にスゴイのかもしれないこのドラマ。何がスゴイって、今回は蛍とマコトが面と向かって会話を一切していない。メールのやりとりのみという、いかにも今風の作りになっているが、そのメールの出し方に悩む蛍。さらにリアル世界でも資料一つ渡せない蛍。恋愛から遠ざかっていた干物女の生態がまた一つ明らかとなる。
蛍もマコトも互いに恋は始まっているのに、蛍とマコトのやりとりはなく、蛍と高野、マコトと優華の関係で物語は進んでいく。恋の予感だけで何も起きていない状況で一話を使い、その中でしっかり笑わせてくれる。干物女という設定が細かい所まで根付いているからこそ、あり得るドラマとして見られるものになっている。
恋愛から遠ざかっていた蛍は、急にマコトを意識したために会話も出来ず、メールも出来ず、仕事のやりとりも出来ない。蛍が誤って仕事系で返信してしまったメールを見て、マコトの方も蛍の人柄を判断できない。「大人の女性って感じ」って勘違いでしょマコト。
会話もメールも仕事のやりとりも出来る環境にありながら、出来ない蛍が面白おかしく描かれる一方、高野部長と奥さんの環境は音信不通となって最悪に近づいている。二ツ木昭司(安田顕)の言う様に、向こうから連絡が来るのを待つしかない。意味合いの違う「したくても出来ない」状況が上手く対比されている。
ドラマの主軸は高野にありそうな気もする。蛍が徹夜して参考資料を作った様子と、妻:深雪の手作り弁当の記憶が重なる高野。深雪がどんな思いで作っていたか、高野は蛍の頑張りから教えられる。
だが、深雪の弁当を仕事の忙しさのせいにして高野が食べる事はなかった。そして今、蛍の資料もマコトに届かず、無かった事になろうとしている。当の蛍はアホミヤと自嘲しダメな自分に嫌気を差しつつ、諦めて縁側でマンガを読み「人生ままならない…」などと呟いている。
深雪にもこんな思いを何度も味あわせていたのだろうか。その結果の諦めが別居という形で表れたのだろうか。高野は失った過去を取り戻すかのように決意を固めて嵐の中へ飛び出していく。深雪とは何の関係もない世界の事であり、自己満足でしかない行動だとしても。
いつあるかもしれない、あるのかも分からない深雪からの連絡があった時、過去の自分と変わっていなかったら意味がない。だから高野は蛍とマコトのために行動した。そんな思いあっての高野からすれば、蛍などは変われない人間だろうし「未来永劫、君は干物女だ」と言いたくもなるだろう。
深雪役に黒谷友香というこれまた名のある女優を起用したので、今後の話にも絡んでくると予想しているが、どうなる事やら。外れだとしても今回くらいは高野部長を掘り下げた記事を書いても許されるよね。
ちなみに、蛍が送ったメールを消す方法はないかと訊いていたが、Webメールならniftyが「消せるメール」というサービスを開始している。
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【あらすじ】朝。気持ち良い風。爽やかな日差し。踏切自殺を図る男性。
風浦可符香(ふうら かふか)は止めるポーズのまま走り寄り、勢い余って男性を線路内に押してしまう。
男性「死んだらどうする!」
この男性こそ糸色望。絶望先生。財布をかざした自動改札でスキミングされ、預金通帳から全額引き出されたに決まっているとカウンセリング室の新井知恵先生に相談。
「絶望した。カード社会に絶望した」
新井は糸色に、ひきこもり生徒:小森霧(こもり きり)への家庭訪問を命じる。風浦と共に訪問した糸色だったが、風浦は座敷童子だと言う。
「テレビや新聞でしか見た事のないひきこもりが、私の身近に居るわけないじゃないですか♪」
座敷童子は外に出してはいけない。部屋に閉じ込めようとする風浦。糸色は窓を監視しようとロープを使って屋根に登るが、誤って転落し首吊り状態に。それを見た小森は恐怖で外に出ようとする。糸色は小森の顔と名前を誉める。
「小森さん、死にたくなったらまず先生に相談しなさい」
翌日から小森は登校したものの、家に帰らず学校に引きこもるようになる。
好きになった男:タカシの合鍵を作り、住居侵入で警察沙汰になった常月まとい(つねつき まとい)。完全にストーカーだと判断する糸色。しかし風浦は純愛だと言う。
「TVや新聞でしか見た事のないストーカーが、こんな身近に居るわけないじゃないですか♪」
なおもタカシの家に上がり込む常月。糸色は言う。
「究極の愛、それは心中する事。先生で良かったらいつでも一緒に死んであげますよ」
翌日から常月は糸色に付きまとう。便所に逃げ込む糸色だったがそこには小森が待っていた。
【感想】○
どんな事でもすぐに悪い方向に考え絶望する糸色先生。いつでも自殺するチャンスを覗っている絶望先生が、その自殺志向によって生徒を救い出し始める。どんな先生でも為し得なかった問題解決に、教頭は何も知らずに糸色を褒め称える。
ひきこもりの小森霧を、逆に部屋に閉じ込める作戦。心理的圧迫と首吊りショーで視覚的恐怖に陥れる。自分の部屋が安寧の場所でなくなった小森は部屋から出る。そこへ掛ける糸色の優しい言葉。
「美人だ。しかも色白。良い名前だ」
ひきこもりで何もしていなかった小森だが、糸色は小森の存在を認める。ただ存在するだけで価値があると肯定する。小森は自分の居場所を糸色のいる学校に定める。理科室・ロッカー・便所と糸色の向かう所に小森あり。学校にいる限り、出席簿に○が付き問題児ではなくなる。登校拒否へのブラックなユーモア。
ストーカー女:常月まとい。好きになった相手の事が頭から離れず、常に一緒に居たいと願う心は純愛・ディープラブなのか。相手の都合を考えず自分の気持ち・一種の強迫観念で付きまとう。
タカシとの関係を見た糸色はちゃんちゃら可笑しいと言う。迷惑がるタカシと常月の間には愛が存在していない。一方的な愛はストーカーそのもの。さらに、純愛・ディープラブなどと語る常月には究極の愛すら分かっていない。心中、そこまで出来るか常月。
自殺だったら先生に任せておけ。究極の愛を知るための心中でも何でも、先生はタカシと違って何時でも死ぬ準備は出来ている。それを告白だと受け取った常月。愛して追い掛けてばかりの常月は、初めて愛された(と勘違いした)。タカシへのストーキングをぱったり止める。
小森と常月の問題解決のヒントを提供したのはポジティブ思考少女:風浦。ひきこもりは座敷童子、ストーカーは純愛。その発想の理由が、テレビや新聞でしか見た事がないからというもの。メディアリテラシーを飛び越えた完全なるメディア否定。
ひきこもりもストーカーも、針小棒大なメディアの中で話題になっているだけで身近に居るわけがない。この発想とそう言える勇気が欲しい(笑)。風浦のこの発言によって、世間一般やメディアで伝えられる問題対処法は捨て去られる。糸色は自分で考え、自分なりの方法で小森と常月を救う結果となる。
それが絶望と自殺を心に持つ方法で、その顛末までこのアニメで流れるメディアじゃないか、というメタメタなギャグになってたりするが。
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さよなら絶望先生 特装版1(DVD 1〜3話)
特装版2(DVD 4〜6話)
特装版3(DVD 7〜9話)
特装版4(DVD 10〜12話)
絶望少女撰集(アニメ総集編DVD・未収録BGM・未公開ドラマCDセット)
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【あらすじ】今川義元は貴族趣味の軟弱なイメージで語られるが、実は革新的な戦国大名だった。家臣を寄親として領内各地に配置し、農民を寄子として主従関係を強化した。組織化された農民の戦いぶりは天文17(1548)年の小豆坂の戦いで発揮される。織田信秀は整然と陣形を組む今川軍を破れず敗退。義元は翌年の安祥城攻めに鉄砲をいち早く導入した。
信秀の病死で尾張攻めを本格化した義元だったが、息子:織田信長は19歳ながら英才教育を受けた闘志溢れる若武者だった。初陣の信長は野営する今川軍に火を放ち夜通し攻撃を加え撤退させた。信長は義元を手本に組織力強化に乗り出す。父の重臣に代わり、長男でない・身分の低い若者を重用。鉄砲を用いた戦法を研究し、天文22(1553)年には村木城を落とす。
信長の台頭を恐れた義元はかつてない動員をかけ、2万5千の軍勢で尾張攻略を開始。桶狭間山に着陣し、兵力を分割して織田の砦を同時攻撃した。砦は簡単に落ち、今川の兵は乱取(略奪)に散っていった。信長は3千の軍勢で清須から出撃し、桶狭間から3キロ地点で兵を2千に厳選。少数精鋭の能力ある個人の団結力を信じて号令する。
「各々の手柄を考えず、ただ勝つ事だけ考えよ」
永禄3(1560)年5月19日午後2時、義元本陣は突然の信長軍の出現に無抵抗で、一丸となって進む信長軍は義元の漆輿と護衛の300騎と激突。輿から出た42歳の義元は奮戦したものの組み臥せられ首を取られた。その後、信長は義元の首を駿河に送り返し敬意を払った。
【感想】△
今川義元は今までのイメージと違い、軍の組織化・検地・商品流通経済を導入した革新的な武将だった。織田信長は義元を手本に統治し、さらに改良を加えた組織化を進めた。全く異なる組織力の対決が桶狭間の戦いであり、信長は義元にいわば師匠越えを果たしたのだ…というもの。
桶狭間を組織の面から見た回であって、これが真説と言えるのかどうか。信長が義元を手本にしたと説明されていた割には、信長軍の組織力は義元と全く異なるとも説明され、改良という言葉が当てはまらないほどだった。信長と義元は根本的な発想から違うように思えた。
確かに義元が寄親寄子制や検地や鉄砲の導入などで革新的だった事は分かった。でも最期ではやはり公家のような漆輿に乗っており、今までのイメージが全くのデタラメだとも言えない。信長の地道な組織改革の方がイメージとしては違っていたかも。
領内全てを寄親寄子・検地によってあまねく支配し、その国力を底上げしようとした義元。対して、世代交代のために自分の身近な若者の組織化を図った信長。大軍指向と少数精鋭で両者の軍制改革は全く異なり、本当に信長が義元を手本にしたのか疑問が残る。
当時かつてない大軍勢に膨れ上がった今川軍は、数の力で簡単に勝利を重ね、寄子の略奪を止める寄親もおらず、気は緩み油断して散り散りになっていた所を信長に突かれた。大きな組織になったが団結力は乱れた今川軍。
新規に重用した若者を多く含む軍で出撃し、奇襲前にさらに厳選した信長。既存の戦場での戦い方(個々の手柄)を捨てさせ、義元だけを目指して突撃した少数精鋭の団結力。ここの部分の対比は面白かった。
信長の義元への敬意は、師匠への思いから来たものではなく、一人の武将としてあれだけの軍勢を集めた義元の手腕へのものだったのでは。この頃の信長には自分とは異なるものを認める姿勢があったと見るべきか。
全然関係ない話になるが、この時の義元軍2万5千がかつてない大軍といわれたのに、その400年前の源頼朝が富士川の戦いで20万騎も集めたって何なんだ。関ヶ原でも両軍合計18万人なのに。やっぱり平家物語とかは誇張なのかな。
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今川義元(小和田哲男 著)
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織田信長合戦全録―桶狭間から本能寺まで
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信長の戦争―『信長公記』に見る戦国軍事学
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【あらすじ】雨宮蛍(綾瀬はるか)は、SW Buildコーポレーションのインテリア事業部でテキパキと働くOL。しかし家ではジャージ姿で髪をチョンマゲ結び、ビールを飲んで抱き枕を片手に独り言、食っちゃ寝でダラダラと過ごす“干物女”だった。
「私は恋愛するより家で寝てたーい」
蛍の上司:高野誠一(藤木直人)部長は妻と別居し、経理部の友人:二ツ木昭司(安田顕)の誘いも断り実家へ戻る。しかしそこには自分の知らない間に女が住み着いていた。それこそが部下である雨宮蛍。蛍は父:凡太郎と飲み屋で出会って賃貸「契約」を結んでいたのだ。会社での姿とあまりにも異なる蛍の生活ぶりに高野は困惑し、一週間以内に出ていくよう勧告。
会社ではロンドンから戻った手嶋マコト(加藤和樹)が、山田早智子(板谷由夏)や曽野美奈子(浅見れいな)らOLの注目を集める。蛍は会議室の弁当の配布を手伝ってくれたのがマコトだと知る。東京スイーツファクトリーのオープンイベントの準備に疲れた蛍は、素敵なデザインの椅子でうたた寝。マコトはそんな蛍にキス。
突然の恋の予感に戸惑い、喜ぶ蛍。そこへ仕事もプライベートでも自分磨きを欠かさない“ステキ女子”だと神宮司要(武田真治)が噂する三枝優華(国仲涼子)から電話。マコトを好きになったがマコトには他に好きな人が居るからヤケ酒を飲んでいるという。蛍は体操服のまま家を飛び出し優華の下へ。だがマコトも来ると聞き、隠れながら帰宅。
蛍は高野から一緒に暮らす提案を受ける。潤いがなくカラカラで女として終わっている干物女の蛍と暮らしても問題はないとの理由。蛍は反論する。
「干物女も恋をするんです。私は恋に落ちたんです!」
【感想】◇
外では仕事がそこそこ出来るOL、家ではグータラ生活を送る“干物女”の物語。同居人となる几帳面な高野部長、イケメンなマコトの出現。職場での恋の始まりと私生活の変化に蛍はどうなっていくのか。
綾瀬はるかのドラマはたったひとつの恋以来(このドラマで執筆者は苦い経験をし、ややトラウマになっている。何が失敗だったか未だ判然としない)。あまり入れ込まず、このドラマのように緩い気分で書いていくか。原作は毎度のように知らないが、干物女という概念は日経の記事か何かで読んで知っていた。
家と外でまるっきり正反対の二面性の生活をする蛍。その両面を知る事になる高野部長。外で出会うマコト。干物女とステキ女子の対比。軸となる要素は非常に明確で分かりやすい。そのキャラ達をしっかり配置しつつ、そこからの変化をドラマとするので、先は不明確で楽しめる。原作ファンも楽しめるかは知らんが。
恋に落ちた蛍は、ステキ女子となるべく家での生活を見直していくのだろうか。グッドタイミングで規律正しい高野部長の出現もある。高野の指導をミスを重ねながらも受けるコミカルな展開となりそう。
一方、実家で自分を見つめ直すと決めた高野には、妻との生活の破綻の原因究明という使命がある。その原因を蛍との生活の中で見つける結末か。几帳面な高野は妻にもそれを求めすぎたのが別居の原因で、蛍の姿から妥協する事の大切さを知る…という安易な推測が成り立つが。
今回も高野は、蛍に出ていけと言っておきながら、最後には同居を認めた。これが高野の今後の全体的な示唆になっているように思えた。「女は存在しない」「女ではない」などのジャック・ラカンの言葉は箔付けに過ぎず、そこから結論を導くのは危険な感じ。
蛍の両面を知る高野と対比となる外しか知らないマコト。本当に対比の存在ならば、マコトは蛍と同類の“干物男”で、蛍の両面を知っても受け入れてくれる人物となる。ステキ女子を目指した蛍の努力は何だったのさ…というオチ。でも恋の努力は素敵さ、みたいな。
今回もマコトは、雑用を大事と語る蛍に心を惹かれ、自分のデザインした椅子で寝る蛍に恋をした。テキパキと重要な仕事をする姿ではなく、蛍の本質部分を見抜いていたように思えた。キスは大げさな行為だが、蛍を恋の眠りから覚ます意味合いで使われた演出か。昔話の王子と王女。
かなり細かく干物女の生態描写があった割には、ステキ女子:優華のヤケ酒と蛍の飛び出しのシークエンスはやけに雑な作りになっていた。蛍を絡める必要は無かったのでは。初回10分拡大放送だったが、この場面をばっさり切って通常時間で、優華とマコトの展開は次回に丁寧に描いた方が良かった。
武田真治を使ってるから二ツ木(ホモ疑惑)よりは重要そうな神宮司だが、彼はキャラがありそうでいて一番キャラが立っていない(周囲との関係において)。何をする人??ステキ女子の優華にアタックするのだろうか。結局、山田姐さんの尻に敷かれたり、姐さん指示で曽野と結ばれるとかだったりして。
原作知らないと色々書けて幸せ。そういった幅があるドラマともいえる。
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ホタルノヒカリ(コミック:ひうら さとる)
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横顔(エンディング曲:aiko)
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【あらすじ】春。卯月。満開の桜。首を吊る男性。
風浦可符香(ふうら かふか)は男性を引っ張り降ろそうとして余計に首を締める。
男性「死んだらどうする!」
風浦は解釈する。桃色ガブリエルを筆頭とする桜の木の下で自殺なんてありえない。この男性は桃色若社長(桜の木)にぶら下がっていたから「桃色係長」。男性は過去の風浦の両親のように身長を伸ばそうとしていただけ。
物事をなんでもネガティブにしかとれない「男」
物事をなんでもポジティブにしかとれない「少女」
出会ってはいけない二人が出会ってしまった…
ニのへ組の新任教師。それは朝の男性:桃色係長。
糸
色
望
(いとしき のぞむ)という字画の悪い名前。横書きすると糸色望。絶望先生。カウンセリング室の新井知恵先生の所へ頻繁に通う糸色。毛にしか見えない東北野球チーム帽。そう捉える自分の汚い心に「絶望した」
「今朝も中央線が遅れましたね」
進路希望調査。糸色は将来絶望的だと思う進路を書かせる“進路絶望調査”をすると宣言。
「希望がどれほどアナクロで、絶望がどれほどリアルか知って下さい」
生徒は東大・セリエA・ミュージシャン・アイドルなどと回答。
「絶望的だ!希望とは名ばかり。その実態は絶望なのです」
しかし、風浦は努力すれば可能性はあると反論。後に職員室にて教頭から生徒の志の高さを誉められる糸色。唯一、要注意人物として風浦を指摘される。風浦は進路希望調査に神・未来人・ポロロッカ星人と回答していた。
【感想】◇
「アニメを観る時は 部屋を明るく 心は暗く」
画面後ろの黒板の書き文字小ネタ。そんなテンションで観るとこの番組は笑えるのかもしれない。当ブログでのアニメ記事は昨年末のN・H・Kにようこそ!(最終回)から半年以上も経っている。毎度のお断りだが原作コミックスは知らない。久米田康治の前作「かってに改蔵」も知らない。この新房監督とスタッフの作ってきた「ぱにぽにだっしゅ!」「ネギま!?」も観ていない。そんな何も知らないバカ視点で書いていく。
作画は千代紙を貼り付けたような。でも奥行も出ている不思議な感じ。時代背景は昭和初期のようなレトロ感がありつつ、でも色合いはモノクロでなく鮮やかな配色。音楽は映画を意識した壮大さから単純なものまで。レトロと今がマッチしていて、かなりレベルが高い。
すぐ絶望して死のうとするが、本当に死ぬ気は無さそうな糸色。自殺癖というのか。それで特定の誰かの気を引こうという意図もないから本当に死んでしまいそうだが、死が迫る(自分で迫らせる)事で生きている実感を得て、今まで生き延びてきたのかもしれない。もしくは、もともと簡単に死のうとする軽い動機だった分、自殺のポーズをとる事で満足するのかもしれない。
一方、目の前の現実を自分勝手に解釈する風浦。父親が首吊りを何度も図ったのを、身長を伸ばそうとしていたと解釈したのが原点。ポジティブ思考で乗り切って来た。何だか糸色よりも風浦の方が精神的には病んでるように思える。
桜の木に命名したり桃色係長と呼んで喜んでいる。最後にはポロロッカ星人。独り世界に浸る風浦に、実は友達が居ないからでは?と余計な心配をしてしまう。糸色と風浦は表裏一体でともに危うい存在。議論は平行線を辿るが、二本あるから平行線。一本が無くなるともう一本も存立しえない。
進路希望調査の正体が絶望だと指摘する糸色。けっこう鋭い所を突いている。絶望的な希望でしかない叶わぬ夢。小中高生への将来なりたい職業調査は毎年行われているが、挙がってくるのは、メディアに影響されたものが多い。メディアに取り上げられる職業ばかり(最近急上昇の「お笑い芸人」なんて、テレビのお笑いブームの影響下ならでは)。メディアの虚像に希望を委ねなくてもいい。
進路希望の「希望」と、希望と絶望の「希望」は、少々意味合いが違うのでは…とも思ったが、それは野暮か。
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さよなら絶望先生 特装版1(DVD 1〜3話)
特装版2(DVD 4〜6話)
特装版3(DVD 7〜9話)
特装版4(DVD 10〜12話)
絶望少女撰集(アニメ総集編DVD・未収録BGM・未公開ドラマCDセット)
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さよなら絶望先生 キャラクターソングアルバム
人として軸がぶれている(オープニング曲:大槻ケンヂ)
絶世美人(エンディング曲:絶望少女達)
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【あらすじ】放送地域拡大71分SP。通常回でハワイをやり、SPで北赤羽。赤羽自体が東京の北なんだよとツッコミ三村。年始のモヤモヤさまぁ〜ず2が5.7%(予想視聴率の3倍)を獲得し、テレビ東京社長から表彰状と9万円が贈られたので、これを遣ってブラブラ歩きスタート。
トランシーバーのカチャガチャは7回で2個出て良心的。作動するも直接聞こえる有効距離25m。「たつみや」は金物屋から鍵屋へ換わるので“やめます処分”セール中。
三村「やめますか」
主人:河野さん「やめます!」
ツバメの巣のある桐ヶ丘中央商店街。玩具店「ふくしま」20円なのに10円で動く遊具。ここは東京の田舎らしい。
主人「北なんだよ…」
曇ったガラスのクレーンゲームで大江麻理子アナが大物ココアシガレット釣り上げ。でも落ちてこない。煙の出るタバコ吸ってたらおばあちゃんが話し掛けて来る。
「働いてた時、赤羽って川口と一緒なんでしょと言われた」
パン&洋菓子「タカハシ」はケーキ製造やめ、パン7本のみ。ショーケースに風景画。親戚がやめたペットショップ「サン&ムーン」の商品や電光掲示板を引き取って並べてる。「あさま屋菓子店」でバイクとサッカーのコインゲーム。“山田10.”“山田20”の札が出る。その金額分の駄菓子が買える。「フードショップよしもと」自販機で100円の飲料が店内だと95や85円。
大竹「ふれあいか?」
棚には主人:長さんが模写した安曇野の風景画。自販機にも風景画。
ビンの自販機で栓抜き一気飲み。蚊に刺され昔のムヒ塗る三村。1000円アクセサリーも置いてる自販機。大江にプレゼントで売り切れ。似合ってるのでワールドビジネスサテライト(金曜)で着けて出ると約束する大江。喫茶&ランチ「ラック」は消費税を正確に計算し、細かい値段設定。端数を合わせて合計2990円の食事。
とれ高サイコロ「3回出たら海外ロケ」が出る。試しで振っても同じ目。北新宿と同じ“夢の1000円自販機”発見。大竹:ポケットライトラジオ・財布、三村:LVのハンカチ&ペンセット・メンズネックレス、大江:懐中時計・ゲルマニウムウォッチ。忙しい寿司屋で麦茶を飲みながらシメ。映像特典は1パターンしか入ってないゴマすり袋。
【感想】○
社長から表彰され、深夜レギュラーも健闘を続けるモヤさま。放送エリアも放送時間も拡大してのスペシャルは、哀愁すら漂う赤羽の桐ヶ丘商店街。見どころは、ガチャガチャ・自販機やりまくり、消えゆく商店の苦肉の手段、自嘲気味な人々。…やっぱりちょっと切ない。
テレ東の深夜1時のバラエティは視聴率的に他の民放に伍している。最も苦戦しているかと思われた「モテケン」も最高2.3%獲得しており、先日は全放送回の視聴率を公表しての裏番組検証など、余裕すら覗わせる内容になっていた。みうらじゅんとMEGUMIの「シンボルず」は当然のように底堅い。「モヤさま」も3%台を確保する回もあり、今回のようにSPを任されるほど。
最初の登場挨拶で大江麻理子アナが、初見の人用に張りきってテレビスマイル。慣れきった視聴者の目からすると、本来あるべき(とされる)バラエティのテンションと、この番組の差を改めて感じさせる光景だった。そういう無理っぽさに飽き飽きした人がこの番組を見ている。
正月の特番で全日視聴率を押し上げ、局のイメージアップを果たしたモヤさま。金一封が9万円という半端な金額なのは、プロデューサー3人に各3万円という計算なのだろうか。それをまた番組内で遣うという健全な使用方法。今回は全部遣い切らなかったが、海外用にプールするのか、スタッフ全員の祝賀会用にさまぁーずが残したのか。
スペシャルという事で、過去の回を思い起こさせるようなモヤモヤスポットがちらほらと。月島での盗聴器に代わってトランシーバーのガチャガチャ。すんなり出てしまったのが計算外だったが、その記事で書いたように、狙いを定めての金額投入はあまり面白くないので吉だったと思う。後で盗聴器のガチャガチャも発見したがスルーしてた。
一方、北新宿でやった何が出るか分からない1000円自販機には再々度挑戦。これはDVDのチェーン販売店の店先にあるようで、まだまだ都内には同じのがありそう。どこのDVD販売店かは、分かっても恐らくアッチ系なので、ブログ規約に抵触しそうだからリンクしないけど。カメラも店は映さないよう強引にアップ撮影してるし。
その1000円自販機で盛り上がるかと思ったが、既にさんざん自販機やガチャガチャ・ゲームをやった後だったからか、3人とも遊び疲れていてイマイチだった。かといって最初の方にこれを持ってくると、後の遊びがしょぼく見えるし難しい所。あっ、偶然発見したんだったね。
シャッター通り商店街の中で営業を続ける店も、どこも厳しいようで、品数の不足を風景画で誤魔化す。少しでも寂しさを出さない工夫だが、それが淋しいとも言える。10年後には無くなる光景が広がる。変えるお金も無いから何十年も前の雰囲気がそのまま残る。大竹が「子供の頃の町」三村が「タイムスリップ」と懐かしがる。
店主の高齢化も著しく、イジるのもはばかられて無人の自販機やガチャガチャに向かったとも言えそう。でも店の人は自分の代で終わりと分かっており、それを全うできれば良いと思ってるだろうし。そして実際、この世代は社会保障で何とかなるから悲壮感は無い(今の若者世代の方が社会保障では絶望的)。でも店名と主人の名前が不一致だったのは謎。
東中野の記事で地域の人との触れ合いをと書いたが、今回はおばあちゃんがフレームインしてそれも達成。場所柄と現状から来る自嘲話は哀愁の笑いに昇華させてあげるしかない。さまぁーずはこの辺も心得ているから大丈夫。というか今後もこの技術がどんどん求められるのでは。
【7月20日:追記】WBSにて大江アナ、約束どおり1000円ネックレスしてた。というか、あの服だと1000円ぽさが出まくり(笑)最後にあのネックレス姿でお詫びと訂正を読まれても誠意が…。いや、ネックレスをしたという誠意はあるけど。
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モヤモヤさまぁ〜ず2 特別版
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H-POP Vol.1(Shen&O-SHENのエンディング曲:Pacific U-N-I-T-Yを収録)
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【あらすじ】欧米列強に対抗し植民地を求めて大陸に進出する日本。東洋経済新報の記者:石橋湛山は「大日本主義の幻想」において、植民地の貿易額より英米の貿易額は2倍との根拠などから、全植民地を棄てよと主張する。戦時中に厳しい言論統制に遭うが筆を折らず、大蔵省の「戦時経済特別調査委員会」では戦後の貿易立国を断言した。
終戦後の昭和21(1946)年、吉田茂内閣の大蔵大臣に抜擢された石橋湛山は、国家予算の3分の1を占める進駐軍の経費削減に手を着ける。20%減に成功したもののGHQから公職追放された。世界は東西冷戦が深まり、日本はサンフランシスコ講和条約で西側の一員として復帰。追放を解除された石橋は、冷戦構造に風穴を開ける事を政治的使命にした。
昭和29(1954)年、鳩山一郎内閣の通産大臣となった石橋は、経済を足がかりとしたアジア外交に着手。中国との民間貿易協定を結び、日中輸出入組合も設立した。アメリカは対日援助削減をちらちかせたが、石橋はこれを無視。鳩山退陣後の総裁選に立候補した石橋は、岸信介を7票差で破って内閣総理大臣に就任。イデオロギーを超えた外交方針を打ち出す。
だが昭和32(1957)年1月25日、脳梗塞で倒れた石橋はわずか65日で退陣。その後、岸内閣が対米一辺倒の外交を展開し、日中貿易は全面停止した。台湾をめぐって米中の関係は一触即発となり、「世界を動かす大きな仕事」のため石橋はマヒの残る体で訪中。昭和34(1959)年9月17日、周恩来と会談し「日中米ソ平和同盟」構想を明かす。
2国間で解決困難な問題を4か国で話し合い、日本は米中ソの掛け橋となるプランに、国際社会で認められたい周恩来は同意。さらに台湾への武力行使をしないと語った。翌年、日中貿易は再開し民間交流も活発化した。石橋は日中国交回復の翌年の昭和48(1973)年に88歳で死去。
【感想】○
経済合理主義に基づき、戦前は一貫して日本の植民地政策に反対を唱え、戦後はアジア外交、冷戦が始まるとその構造打破のため中国との関係構築に尽力した石橋湛山。経済がイデオロギーを超越するとの思想から、日本が貿易立国となり大国間の橋渡し役となる小日本主義を実践しようとした。
石橋湛山がもっと総理大臣をやっていたら…というifはちらほら聞いた事があるが、今回きちんと湛山を知ってみると、確かにそう思いたくもなる。今の日本とは違った形の国が出来たかもしれない。
でも今回のその時は、総理大臣後の活動が分岐点であり、湛山の考え方と同様の政策が採られた(結果的にだが)のを見ると、湛山が倒れなくてもさほど変わりは無かったのかもしれない。しかし、だからこそ湛山の先見性が際立つ。
湛山が政策方針を経済から考えていた人物だというのは、戦前と戦後の外交からよく分かる。戦前はアジア植民地を切って英米貿易を訴えていたのに、戦後はアジアとの貿易を築こうとした。政治的に変節ともとれるが、経済観点から合理性があったのだろう。さらに、英米かアジアかという選択でもなく、多元的な貿易をすれば尚良し、との考えだったのだろうか。
アジア外交と言いつつ、今回は中国との関係ばかりだったのは少々疑問だが、冷戦構造に風穴を開ける手掛かりとして中国があったと考えるべきか。日本が貿易立国となる事が日本の国益に適い、東西対立で貿易を狭めるよりも多国と貿易する方が得だと。しかも冷戦を辞めれば世界平和にも繋がると。
着想は自国の経済合理性だが、最終目標は世界的な視野に至る面白さがある。これを日本以外の国にも適用する事もできるため、石橋の思想は各国首脳も無視できないものがあった。ここでこの思想を危険視するのは、世界No.1の国:アメリカ。一番であり続けるには石橋の思想はアメリカの地位を揺るがしかねない。
日本を西側の一員に留め、反共の砦にしたかったアメリカにとって、政治・イデオロギー対立を超えた貿易立国を模索する石橋の姿勢は脅威であり、石橋が総理になって狼狽してしまう。下手をすると日本が中国と組んでしまうのではないかと(これは今でもアメリカが恐れている事だが)。
石橋自身にはアメリカの懸念するような考えは無かったと思うが、当時はアメリカ自身が共産主義の恐怖を自分で増幅させている状況だったから、「中国とも」と望んだ石橋がとても危険に思えたのだろう。
結局アメリカはニクソンショックで中国と接近し日本を出し抜き、経済によってソ連を追い詰め冷戦崩壊へと導いた。石橋のやろうとしたのと同じ事をアメリカがやって成功したわけで、石橋の先見性が光ると共に、これを日本ができなかったのが痛い。今日の外交方針の迷走と対米一辺倒しか答えを見出せない遠因がここにあるのかも。
さらに、石橋と同じ事をやったアメリカは、必ずしも世界No.1でない選択と同じであるはずなのに、世界No.1に固執しているから、やたら武力に頼るおかしなイデオロギーに陥っているようにも思える。
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石橋湛山評論集
石橋湛山―リベラリストの真髄
日本リベラルと石橋湛山 いま政治が必要としていること
戦う石橋湛山(半藤 一利)
石橋湛山と小国主義
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【あらすじ】「史上最悪凶悪事件勃発SP」
ハワイ2日目、7万円(578ドル)でお土産ショッピングSP。とれ高サイコロ一投目は「大橋アナが迷惑がるお土産を買え」。予算相談する三村と大江麻理子アナ。すぐにお店に行きたい大竹。ドイヒー?の民芸店で全身シャツやFBIのTシャツを見ている時、走り去る人と後を追う人々。
「何?泥棒か!?うわっ、見に行きてぇ」
さまぁ〜ず・大江・撮影クルー総出で追跡するも取り逃がす。気を取り直してお土産選び。アレを模った民芸品(子宝モノ)を大江に押し付ける三村。しばらくして泥棒(黒い服の東洋人)が捕まったとの情報入る。
結局、大橋アナにはセクシーな全身シャツ。夫:城石憲之 内野手には全身ムキムキTシャツ。値段交渉で値切りまくり、切ない顔のおばあちゃん店長。2枚で40ドル。ニ投目は「キンキンにお土産を買え」。大江がアシスタント務めるアド街の司会者:愛川欽也。大江があげやすい物を探す。サーフィンチョロQ6台で31ドル。
全員タッチしての三投目は「つぶやきシローにお土産を買え」で大ショックの三人。「世界最大のアンティーク・アロハシャツ」の店でアロハ選び。つぶやきのサイズが分からないのを良い事に、それぞれ好きなアロハを選ぶ。
三村「みんなつぶやきに似合いそう」
3着505ドル。着衣撮影して10%ディスカウント。浮いた50ドルで本当に似合いそうなアロハ購入。
帰国後、つぶやきシローにプレゼント。大江の女性用ピンクアロハは小さい。大竹のも小さくボタン飛ぶ。三村のは合ってるが取り上げる。50ドルアロハだと最初から決まってたオチ。
三村「たまたまサイズ合わず、たまたま少し安かったんだな」
6月6日、アド街の収録楽屋で愛川欽也にサーフィンチョロQ6台を渡す大江。自宅の玄関に飾って欲しいとお願い。走る機能に食い付くキンキン。テレビ東京アナウンス室でスポーツ新聞を読む大橋未歩アナにTシャツ渡す大江。谷間谷間♪とリアクション良の大橋。
大江「すぐに当ててみるアナタが好き」
ダンナ用のムキムキTシャツも、肉付きがリアルにこんな感じらしい。
大橋「これで夜も猛打賞」
大江「尊敬するよ」
【感想】△
ハワイでお土産購入してプレゼント現場まで撮影。見どころは、リアル万引犯に遭遇、土産選定での本音見え隠れ、大橋アナのバラエティ度。とはいえ最初から最後まで「モヤさま」っぽさが無く、たぶん今回が最低評価に相当するだろう。それは制作側も承知しているのか、ナレーター:ショウ君も「温かい目で見て下さい」と言っていた。だから今回はダメなだけで、もうこの番組を見ないという事はない。
お土産選びのシーンは、普通にハワイ旅行番組の1コーナーとして見られる光景で、この番組ならではというものはない。そこへ泥棒出現!という神が降臨するも、追跡後は切ないおばあちゃん以外は何も撮れず。そして何時の間にか犯人逮捕情報だけが入る。それを知らせてくれた男性が「追い掛ける時ぶつかってゴメン」と言っていたが、そのシーンも撮れてないから良く分からない。
最初に偶然撮れていた犯人映像が逮捕の手がかりになった、とかだったら凄かったが。でもそれだと証拠品になっちゃうから番組自体がぽしゃるか。犯人逮捕というテレビ的においしいシーンが全く撮れなかった所は、逆にリアリティがあったと評価すべきか。
他人へのお土産を出来るだけケチって、自分達に残そうとの意図が見え見え。全部他人用になってしまったから、つぶやきシロー用と称して自分達のを買ってしまおうという作戦。そしてつぶやきへ渡す段階で、その段取りどおりに事を進める三人。笑いとして一つのパターンではあるが、こういう意図した事前準備は、行き当たりばったりのこの番組には全く相応しくない。
大橋未歩アナの場面にはさまぁーずが居て欲しかった。おかげで大江と大橋の関係にばかり注目が集まる結果に。どうして女性アナ同士の関係は「良い」「悪い」のニ極端しか噂されないのか疑問。大抵は普通だと思う。そして大江と大橋の関係も至って普通。
スポーツ紙を読む大橋アナの表情が怖いという声も、普段からあの笑顔で読んでたらもっと怖い。そこからの笑顔の変化が表裏あるという声も、テレビキャラと性格を混同している。あの笑顔が視聴者からずっと求められていると分かっている大橋アナは、テレビ仕事モードが笑顔。そして最後の猛打賞発言。別に大橋アナを擁護するつもりはなく、笑顔の着ぐるみと同様のキャラが鉄板化したのが大橋アナだと思う。
大橋アナと大江が共演した事で、この番組はやはり大江じゃなきゃ!とはっきりした。素直に反応し鉄板化していない大江でなければ成立しないバラエティもある。大江には今後もバラエティ的なノウハウを身に付けず等身大でいてもらいたい。
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大橋未歩のミホちゃんねる!(単行本)
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【あらすじ】室町時代、本願寺宗主の息子だった蓮如は諸国を布教して回る。しかし親鸞が開祖の浄土真宗はこの頃には衰退しており、蓮如の旅路も貧しいものだった。民衆の暮らしも貧しく宗教にすがる者は多かったが、僧達はその心を利用し金を巻き上げていた。蓮如は本願寺の跡を継ぎ、親鸞の「四海の信心の人は皆兄弟」の言葉を実践しようと決意する。
まず僧侶に正しき行いの指導をし、門徒には「講(こう)」で念仏を唱えさせた。その後の寄合で食事を出し話し合いをさせ、異なる大名の土地同士の民の交流を生み出した。荒くれ者で敬遠されていた堅田衆にも布教するなど、蓮如の浄土宗は広まった。
文明3(1471)年、それを比叡山延暦寺などが脅威と見なし、僧兵によって堅田は焼かれ、蓮如は越前の吉崎に逃れる。親鸞の経典をかな交じりで解読し門徒に配った蓮如はここでも支持を集め、あらゆる職業・階層の人々が集うようになる。中には多数の武士も居たため、大名や寺が警戒し始める。蓮如は悲劇を繰り返さぬよう自制を求めるが、門徒の武士は応仁の乱に加わってしまう。そこで蓮如は吉崎を離れる。
文明10(1478)年、京・山科に辿り着いた蓮如は、本願寺を再建して敬謙な門徒が自治を行う仏法領をつくろうと決意。建設は難航するが大坂の門徒が吉野の山から大木を運ぶなどの協力を得て、文明15(1483)年8月22日に山科本願寺が完成。門徒の自治によりこの町は戦乱の中、50年間も平和を保ち続けた。
蓮如は明応8(1499)年に85歳で入滅。その30年後に山科本願寺は豪族の攻撃で焼け落ちた。さらにその40年後には一向宗への織田信長の徹底攻撃が行われた。
【感想】◇
戦乱の世で苦しむ民衆を救おうと、浄土真宗で極楽浄土に行けると信じさせた蓮如。幅広い層への布教活動を実践したが、そのために権力者から脅威と見なされ、幾度も攻撃を受けた。また門徒達の暴走を止められず失意のうちに居を転々とした。その果てに建設したのが理想郷:山科本願寺だったというもの。
皆兄弟の思想でどんな階層の人々も受け入れたからこそ、独自の生活圏を発展させた一種の国(仏国)を創れたのだろうと思う反面、その中に武士や僧兵が混じっていたために攻撃されたり、過激派を生む事態に発展してしまったのは皮肉な結果だとも思う。何度かの失敗を経て建設した山科本願寺は、土塁で囲んだ少数精鋭の選りすぐりで武装中立的な都市だった。
本願寺宗主の息子という、親鸞の教えを忠実に守れる立場にあった蓮如は、その運命を受け入れ積極的に浄土真宗を発展させていく。諸国の旅で民衆と僧侶の現状を見た蓮如は、仏の前では皆平等であるべきとの意識を強く持ち、念仏・講・寄合で横の関係を築いていく。
それは縦の関係で支配する権力者には目障りな存在でしかなく、武士である自分達の中からも蓮如の下へ走る者が出てくるとあっては脅威と映る。いくら蓮如が自分達からは攻撃しない方針を打ち出しても、自軍から脱する損害が絶えず、蓮如もそれを受け入れているならば、近隣大名にとってこれは一種の攻撃である。
受け入れた武士の過激化に蓮如は苦悩したが、皆兄弟という平等精神とのジレンマで排除もできなかったのだろう。同列に論じるのは少し危険かもしれないが、今のイスラム教も本当は平和な宗教なのに過激派によって凶悪なイメージが浸透している。蓮如の浄土真宗も「念仏さえ唱えれば何でも許される」との曲解によって過激派を生んだ。ジハード(聖戦)を本当に戦争だと解釈するイスラム過激派もこんな感じなのだろう。
結局、蓮如は自らが定めた掟を遵守させる手段を取り、山科本願寺は門徒達に自治を任せたものの、この掟を守れる者だけが生活できる空間だった。それは本当に蓮如が思い描いた理想郷と言える物なのか少々疑問も生じるが、様々な職業の人がいる都市が出来たのは事実であり、その点からは仏の前での平等が証明されているとは思う。
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図説 蓮如 一向 南無阿弥陀仏の世界
蓮如―本願寺王国を築いた巨人
蓮如―われ深き淵より(五木 寛之)
蓮如―聖俗具有の人間像(五木 寛之)
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