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【あらすじ】朝。気持ち良い風。爽やかな日差し。踏切自殺を図る男性。
風浦可符香(ふうら かふか)は止めるポーズのまま走り寄り、勢い余って男性を線路内に押してしまう。
男性「死んだらどうする!」
この男性こそ糸色望。絶望先生。財布をかざした自動改札でスキミングされ、預金通帳から全額引き出されたに決まっているとカウンセリング室の新井知恵先生に相談。
「絶望した。カード社会に絶望した」
新井は糸色に、ひきこもり生徒:小森霧(こもり きり)への家庭訪問を命じる。風浦と共に訪問した糸色だったが、風浦は座敷童子だと言う。
「テレビや新聞でしか見た事のないひきこもりが、私の身近に居るわけないじゃないですか♪」
座敷童子は外に出してはいけない。部屋に閉じ込めようとする風浦。糸色は窓を監視しようとロープを使って屋根に登るが、誤って転落し首吊り状態に。それを見た小森は恐怖で外に出ようとする。糸色は小森の顔と名前を誉める。
「小森さん、死にたくなったらまず先生に相談しなさい」
翌日から小森は登校したものの、家に帰らず学校に引きこもるようになる。
好きになった男:タカシの合鍵を作り、住居侵入で警察沙汰になった常月まとい(つねつき まとい)。完全にストーカーだと判断する糸色。しかし風浦は純愛だと言う。
「TVや新聞でしか見た事のないストーカーが、こんな身近に居るわけないじゃないですか♪」
なおもタカシの家に上がり込む常月。糸色は言う。
「究極の愛、それは心中する事。先生で良かったらいつでも一緒に死んであげますよ」
翌日から常月は糸色に付きまとう。便所に逃げ込む糸色だったがそこには小森が待っていた。
【感想】○
どんな事でもすぐに悪い方向に考え絶望する糸色先生。いつでも自殺するチャンスを覗っている絶望先生が、その自殺志向によって生徒を救い出し始める。どんな先生でも為し得なかった問題解決に、教頭は何も知らずに糸色を褒め称える。
ひきこもりの小森霧を、逆に部屋に閉じ込める作戦。心理的圧迫と首吊りショーで視覚的恐怖に陥れる。自分の部屋が安寧の場所でなくなった小森は部屋から出る。そこへ掛ける糸色の優しい言葉。
「美人だ。しかも色白。良い名前だ」
ひきこもりで何もしていなかった小森だが、糸色は小森の存在を認める。ただ存在するだけで価値があると肯定する。小森は自分の居場所を糸色のいる学校に定める。理科室・ロッカー・便所と糸色の向かう所に小森あり。学校にいる限り、出席簿に○が付き問題児ではなくなる。登校拒否へのブラックなユーモア。
ストーカー女:常月まとい。好きになった相手の事が頭から離れず、常に一緒に居たいと願う心は純愛・ディープラブなのか。相手の都合を考えず自分の気持ち・一種の強迫観念で付きまとう。
タカシとの関係を見た糸色はちゃんちゃら可笑しいと言う。迷惑がるタカシと常月の間には愛が存在していない。一方的な愛はストーカーそのもの。さらに、純愛・ディープラブなどと語る常月には究極の愛すら分かっていない。心中、そこまで出来るか常月。
自殺だったら先生に任せておけ。究極の愛を知るための心中でも何でも、先生はタカシと違って何時でも死ぬ準備は出来ている。それを告白だと受け取った常月。愛して追い掛けてばかりの常月は、初めて愛された(と勘違いした)。タカシへのストーキングをぱったり止める。
小森と常月の問題解決のヒントを提供したのはポジティブ思考少女:風浦。ひきこもりは座敷童子、ストーカーは純愛。その発想の理由が、テレビや新聞でしか見た事がないからというもの。メディアリテラシーを飛び越えた完全なるメディア否定。
ひきこもりもストーカーも、針小棒大なメディアの中で話題になっているだけで身近に居るわけがない。この発想とそう言える勇気が欲しい(笑)。風浦のこの発言によって、世間一般やメディアで伝えられる問題対処法は捨て去られる。糸色は自分で考え、自分なりの方法で小森と常月を救う結果となる。
それが絶望と自殺を心に持つ方法で、その顛末までこのアニメで流れるメディアじゃないか、というメタメタなギャグになってたりするが。
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