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【あらすじ】お茶を飲んでくつろぐ新庄由美子(矢吹春奈)と夫:健介(大熊啓誉)。娘:理沙(北山向日葵)は連休にモルディブでダイビングをしたいとねだる。断られた理沙は土手で丘ダイバー(パパイヤ鈴木)から声を掛けられ、丘ダイビング教室の無料講習を受講し始める。
理沙を尾行した由美子はセーラー服姿に変装して潜入。そこは丘ダイバーとアシスタント(渡部彩)が海の危険性を訴え、丘での準備:イメージトレーニングをする道場だった。理沙や義弟:清志(牧田哲也)らは、泳ぎや甲羅干しのシミュレーションやシンクロ、水無しビーチバレーなどを練習。
突如として自宅で理沙が倒れ、その首に魚のヒレが付着。医者によると、やがてエラ呼吸でしか生きられなくなるという。由美子は丘ダイバーを倒すため美少女戦麗舞パンシャーヌに変身。
「海の危険を皆に伝えるフリをして、こんな危険な目に遭わせるだなんて、この私が許しません!」
丘ダイバーは乱獲されたマグロの怨霊で、釣り上げられ空気中でエラ呼吸を強いられたマグロの苦しみを、人間に知らしめようとしていたのだった。水無し水球で勝負するパンシャーヌと丘ダイバー。動きづらい丘ウエットスーツ(8万円)や丘ボンベ(115万円)、丘水中メガネ(300円)で身を固めた丘ダイバーはボールを受けられず突き指。
「あぁ、指がっ!指がぁっ!!!」
しかし舟盛サンダーランドでパンシャーヌは倒れる。
「どうするパンシャーヌ?どうするっ!?」
さらに丘ダイバーは、お刺身用中トロのムーンライトセレナーデで攻撃。必死に交わすパンシャーヌ。
「はっ、速い!なんて素早い攻撃なのっ?!」
ここでパンシャーヌはムーンライトセレナーデを口で受け止め食べ尽くす。シロガネーゼアタック、ピュアウェーブで勝利。海に帰っていく丘ダイバーにパンシャーヌは誓う。
「約束します。これからマグロを食べる時は、あなた達のためにこの言葉を贈ります。
いただきます!」
【感想】◇
丘で暮らす人類を魅了して止まない海。ストレスにまみれた日常から離れ、マリンブルーと白い砂浜のコントラストが目に飛び込む。ビーチに寝転がり、海で泳ぎ倒す。そしてダイビングで色鮮やかな熱帯の魚と戯れる。死の危険すらある海に人は入って行き、溺れ・さらわれ・海上保安庁のお世話になる。
そんな快楽とリスクがある海だが、それらは全て人間の側からの視点でしかない。丘で生活し海で遊ぶ人間とは別に、海には海で生活し丘に釣り上げられ死んでいく魚がいる。人間は海で遊ぶだけでなく、丘の生活を豊かにするために海の魚を獲って食べている。
マグロは手頃で美味しい食材として漁獲されており、近年は世界中で日本食ブームが起き、寿司用のマグロが乱獲されている。年々マグロ漁業環境は厳しくなっており、漁船用の原油価格高騰と相俟ってマグロの価格も高騰。日本人が手軽にマグロを食べられなくなる日もそう遠くないと言われている。この高まる希少性が更なる乱獲を生む悪循環になっている。
丘ダイバーは、海を単なるリゾートの場としてしか認識せず、海の恵みを当然のものと考え、そこで起きているマグロの危機に思いを巡らす事のない人間への復讐に立ち上がった。金さえ出せばマグロ寿司が食べられると思っているエコノミーども(違w)。その金を求めて乱獲されるマグロの、空気中でのエラ呼吸の辛さを解らせてやりたい。スコー。
理沙は#5で祖父母から寿司屋に連れて行ってもらっている。そこでマグロをたくさん食べたはず。それなのに理沙はマグロへの感謝の念を抱いていない。由美子を祖父母から守るという面もあったにせよ、由美子の料理でない高級食材が食べられるという打算でマグロ寿司を食した。祖父母も理沙のご機嫌を取るためにマグロ寿司を食べさせた。
そして由美子は主婦として毎日の食事を作っている。様々な料理のバリエーションの中で、マグロの刺身は高級感が味わえる上に料理の手間が掛からない一石二鳥のメニュー。由美子もまた、手軽にちょっとセレブな気分になれる食材としてしかマグロを見ていなかった。さらに健介・理沙と囲む食卓こそが由美子にとって幸せの象徴であり(参照解釈#1)、そこに出す食材への思いなど二の次だったのだ。
食材を獲る人と流通させる人や作る人・食べる人の分離は、分業によって発展する人類にとって不可欠な手段だった。分業の対価として金銭を払う。その金銭すら、食べる人が獲る人に直接払う事はない。それらの徹底した分離が、何も考えずに食べる行為を生み出した。そしてより良い食感と味覚を求めたり、他人との交流のために食べる行為にふける現代人。
美少女戦麗舞(セレブ)パンシャーヌは、マグロの怨霊である丘ダイバーが、身を削って繰り出したムーンライトセレナーデを食べる事で勝った。自分が食べるとは他の命を奪う事であると気付かされた。食べるという行為そのものの持つ重みを知った。思いを至らせる事なく食べていた己の傲慢さを反省した。食べる前にはその恵みに感謝しなければならない。
いただきます。
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日本の食卓からマグロが消える日―世界の魚争奪戦
俺たちのマグロ
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DVD 1(1、2話)
DVD 2(3、4話)
DVD 3(5、6話)
DVD 4(7、8話)
DVD 5(9、10話)
DVD 6(11〜最終話)
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