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【あらすじ】樋浦トイロ(南明奈)は春山高校でいつも早弁をしている華山マコト(中村優一)に自分の弁当をあげて仲良くなる。トイロは父(三浦影虎)と二人暮らしで、マコトは両親を亡くして兄と暮らしていた。放課後、マコトは食堂で調理し、トイロは食材を買って帰宅。だが家では父が酒を飲んでいた。
バイトの終わったマコトは公園で時間を潰しているトイロを見掛ける。雨が降ってきて雨宿りしている時、マコトはトイロにアザがあるのを見つける。やがてトイロはマコトのために弁当を作ってくるようになる。マコトは死神モモ(浜田翔子)とダニエル(吉田里琴)を目撃した話をする。その様子を見ていたモモは、対象者でもないマコトに見える事に意味があるのではと考える。
「見てみたいの。人間に運命を変えられるか」
実はマコトの両親は事故死ではなく、暴力をふるう父を母が刺し殺し、その後飛び降り自殺していたのだった。モモはトイロが父から暴力をふるわれる映像をマコトの脳内に送る。バイトを抜け出したマコトはトイロの家に走り、トイロに灯油を掛け火を付けようとしていた父を止めて助ける。
死神として天上界の掟を破ったモモ。心配するダニエルにモモは微笑む。その直後、モモは天上界の使者によって拘束される。泣き叫ぶダニエルにモモは微笑み続けるだけだった。
【感想】○
父から虐待されていたトイロの運命を、同じく過去に父から虐待されていたマコトによって変えてしまったモモ。「運命だけは変えない」というダニエルとの約束も破って、ダニエルの懸念どおり逮捕されてしまう。
今回のモモの行動は前回の反省から来ている。ただ人の命を奪い、残された人の人生まで台無しにする死神の在り方に疑問を持ったため。対象者でないマコトに自分達が見えた事に意義があるのではと(都合良く)考え、トイロの運命を変えさせた。それは死神が一番やってはいけない任務の放棄でもあった。
マコトとトイロの境遇は料理で表されているのかもしれない。マコトは客のために食堂で調理のバイトをしている。トイロは父のために食事や弁当を作っている。しかし、トイロは父から虐待を受ける。対してマコトは店長や客から感謝される。
マコトは多くの他人のために調理し、トイロは父と自分のために料理する。マコトの方が世界が広い。トイロはマコトに弁当をあげ、マコトにも作る事で世界を広げようとした。マコトは父とは違ってトイロに感謝の意を表する。実はトイロはマコトの食事を支援していたのではなく、マコトによって助けられていた。
そんなささやかな幸せをも奪ってしまう死神の仕事。「不幸を運んでくるもの」とまでモモは思い詰める。このまま運命に従ってトイロを死なせると、前回のようにマコトまで生きる希望を失ってしまうのではないか。トイロの死後、その死因が虐待の果てのものだったと分かるのは必定。同じく虐待を受けていたマコトはトイロの死に耐えられないのではないか。
死神は、ただその人の死の運命を遂行するだけのはず。なのに現実は残された人の運命まで不幸に変えてしまう。ならばいっそのこと、死の運命を変えた方が良いのではないか。全てを運命だと片付けられなくなったモモの決断は、死神の存在を否定する重大な掟破りだった。
今回の主演:南明奈は「めざましテレビ」に出てくる(8時直前の占いコーナーとか)人との認識しかなかったが、演技の方は若干ブリッ子ぽかったものの、なかなか上手かった。今までこの番組の出演者に共通していたぎこちなさは全くなかった。中村優一の方も結構できていて、今回は安心して観ていられた。
また、吉田里琴も最後の泣き叫ぶシーンは熱演で、あとは主役?の浜田翔子だけだ(笑)。最終回までに成長を見せてくれるのかどうか。
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