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【あらすじ】「俺に魔神剣の情報を教えたのは切人俊司(笠原紳司)」
重岡辰巳(大和琢也)は榊拓海(津田寛治)からの拷問でそう答えた。榊は新たな手を考え、鬼頭真澄(渡辺健)・氷室沙耶(吉沢キヨ)と正気を取り戻した重岡を樹海へ向かわせる。
「もし全てが真実なら、その全貌を見せてくれるだろう」
樹海では森岡涼子(川合千春)が悪霊と戦っていた。神崎澪(阿井莉沙)も見事な剣さばきを見せ、次々と悪霊を倒す。涼子は澪のスキルが上がっている事を確信する。だが澪は執拗に悪霊を突き刺し、力尽きてその場に倒れる。一方、切人は澪と涼子とはぐれ、悪霊に取り囲まれていたが、森の精霊(高橋幼奈・声:浅木勝)に助けられた。
魔神剣を守る森の精霊にその必要を説く切人だったが、森の精霊は
「人魔同根。榊が手に入れるのも神の思し召しかも」
と言い、神の使い:切人には迷いという邪念があると指摘する。選ばれし者が善の者とは限らないと思い始める切人。森の精霊は
「神の恩寵と人類の自由意思。それらを正しく統一する者である事を願うばかりだ」
と言って消える。
切人の前に鬼頭が現れる。自分の娘と戦う鬼頭を責める切人だったが、鬼頭は
「善と悪は表裏一体。神のために働くお前も悪魔のような事をしている」
と答える。休んでいた澪と涼子の前には沙耶と重岡が現れる。沙耶は切人が裏切り者だと告げる。重岡は切人が水穂(藤岡範子)・木田・総長(野上正義)を見殺しにしたと言う。切人に疑念を抱いていた澪はその言説を信じ始める。
「やっぱりあいつが。あいつが…」
【感想】◇
源三からの忠告を受け、切人への疑念が大きくなる澪。榊はその亀裂を利用して心理戦に打って出る。神の使いである切人の邪念(迷い)を膨らませ、女神:那美(大西結花)の意図を頓挫させる。また、選ばれし者と思しき澪を自陣に引き入れるため、切人の目的をこれまでの行動から決定付ける。デビルシャドーを我が物とするための榊の新たな作戦が始まった。
重岡に情報を教えたのが切人だとの推理は#3や#4からしており、それは的中したが、重岡がスパイだと言えるのかという点では、重岡の意思が完全に悪魔側にあったため、当たりとは言えないかも。切人目線で見ると、魔神剣の情報を得るため重岡を送り込んだので「スパイ」と言えるが、重岡自身は切人に魔神剣情報を伝える意思が無い。
魔神剣情報は源三が死んだ結果として思念で伝わり、切人の目的は果たされ重岡の榊への忠誠も示された。こういう人物はタレコミ屋と言うのだろうか?それも違う気もするが。適切な用語が思い付かない。ともかく、重岡の役目が切人にも榊にも薄れた以上、彼はいつ死んでもおかしくない。
榊は「澪の心に邪気を植え付けた」と語る。これは切人への疑念を指すが、いつどうやって植え付けたのか。もしかして#6源三の最後の言葉「神の使い:切人には注意しろ」は、源三の澪への思念ではなく、榊によって変えられた思念なのか。ここだとするなら榊の手の打ち方は恐ろしく早い。
今回は前半が殺陣で後半が心理戦という構成。澪と切人の亀裂から生まれたかのような悪霊と戦う澪。力を付けたがその力を上手くコントロールできない様子を、阿井莉沙が気迫のアクションと表情で演じきった。それが迫力に欠けたのはカメラワークの下手さが主因か。引きとアップのカット割がまずい。あと、悪霊の動きが鈍いため、殺陣を一生懸命やればやるほど動いてる方が滑稽に見えてしまう難点も。
森の精霊と鬼頭から同じような事を言われる切人。魔神剣情報を得るために薔薇十字団を犠牲にした手段。当面の目的(選ばれし者の覚醒と魔神剣確保)が榊と同じであるという弱点。真の目的は悪魔:榊を倒す事にあるが、自分は天使であり直接戦えず、その身分も明かせない。
それらの弱みを榊に完全に握られてしまった。そして榊はそれを最大限に利用して、切人を断罪し澪を仲間にしようと画策する。魔神剣の行方は天使も悪魔も追っているので、見つかるのは時間の問題とも言える。ならば争点は、選ばれし者として可能性の高い澪をどちらに付けるかではないか。切人が使命に迷ってる間に榊の先手が効いている。
人間の心が善と悪から成る事、澪が天使と悪魔の子である事、天使の迷いと悪魔の囁き。魔神剣が焦点だったシリーズ前半から、主人公:澪への焦点移行が次第に進んでいる。その二つが同時に解決するのがクライマックスというシリーズ構成には問題が見当たらない。
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