【あらすじ】神崎源三(野上正義)を拷問する榊拓海(津田寛治)は言う。
「善と悪の均衡で平和は保たれる。なのに那美(大西結花)は私を葬ろうとした」
思念を使って源三から魔神剣の行方を吐かせようとする榊だったが、源三は血を吐くのみ。
警察の内偵をしようとする森岡涼子(川合千春)は裏切り者の重岡辰巳(大和琢也)と格闘戦に。重岡は源三に会わせると約束し、涼子は木田と共に救出に向かう。自宅に留め置かれた神崎澪(阿井莉沙)と氷室水穂(藤岡範子)を本城美沙(浜崎茜)が訪ね、源三の居場所に案内すると言って連れ出す。
源三は佐久間から暴行を受け続けていたが、切人俊司(笠原紳司)が思念を使って源三に語り掛ける。このままでは時間の問題で、源三が動かないと全ては終わると。重岡と涼子・木田は潜入に成功するが、そこに居たのは源三ではなく榊だった。本城と澪・水穂が案内された建物にも源三はおらず、立ち込めた煙で澪と水穂ははぐれる。
涼子達に仲間になれと命じる榊だったが、突如として建物が揺れる。その隙に榊へ銃弾を放った涼子。しかし榊は容易く弾を止める。何とそこに拘束されていたはずの源三が現れる。一方、澪は本城に操られ悪魔の化身となった水穂に襲われていた。
「水穂、目を覚まして。悪魔を倒してお母さんに会うんじゃなかったの!」
【感想】○
話がようやく動いたと思ったら、いきなり面白くなってて目を見張るものがあった。薔薇十字団の総長:源三を榊に取られ、その奪還に向かう十字団の戦士が、焦るあまりに榊の仕組んだ罠に落ちていく。そこで神崎家の源三と澪が底力を見せるか?といった所で次回へ。
榊は元薔薇十字団だったが18年前に追放され、悪魔の側に付いた人物らしい。榊からすれば均衡を破ろうとしているのは天使側ではないかと。澪の生まれる前でもある18年前に何があったのかという所も物語の鍵になるのかな。澪の父親が不明で、那美のパートナー:鬼頭真澄(渡辺健)や榊との関係は?という想像も働くが。
重岡の立場は裏切り者なのか、それとも前回で予想した切人が送り込んだスパイか、というのはまだはっきりしない。重岡が榊に教えた情報(澪や魔神剣の存在)も、元を辿れば切人が得た情報だが、その事を重岡が榊に言えなかったシーンから考えると、やはりスパイだと思うが。
源三を得た榊だったが、情報を得られず、残りの十字団を人質にとって吐かせようと考えたのだろう。しかも涼子と澪を分離させる各個撃破という周到さ。源三を助けたい一心の彼女達はこの罠にはまっていく。
やはり前回書いたように、敵同士の榊と切人の当面の目的は、魔神剣の場所を突き止める事で一致しているようだ。その目的のため部下(佐久間・本城)や仲間(涼子・澪)を駒に使うやや非情な構図が上手く描き出されている。
そして駒になった澪と、駒にはさせまいとする源三の気概が炸裂する。源三は澪を戦いに巻き込ませないため、遂に薔薇十字団総長としての力を発動。自力での脱獄に成功し榊と対峙する。澪の方も悪魔の化身となった水穂を見かねて力を発動するのだろう。それが次回「覚醒」へと繋がるわけ。
さて、澪の戦う理由付けとして、母の仇以外の設定が追加された。悪魔を倒したら悪魔と戦って死んだ戦士の精霊が蘇るというもの。つまり母と再会できるらしい。都合良すぎと言えばそれまでだが、「情」の部分を担当するのもヒロインの役割なので、冷酷な榊との対比として好意的にみておく。
その榊が銃弾を手かざしで止めるシーンが格好良かった。しかも目線が銃弾や撃った涼子に向いていない。止めるぞという態度も見せずにスッと止めた所が不気味。肉体ではなく思念で戦っている様子が良く分かった。
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