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【あらすじ】板尾創路。吉本No.1のミステリアス芸人にして数々の「天然ボケ」伝説を持つ男。2日間、延べ24時間完全密着によって板尾の生活と素顔が明かされる。板尾は何をし何を思うのか。そしてそこで生まれた行動をクイズにする。
朝、板尾のマンションを訪ねるディレクター。板尾は自宅ドアが開かず「チッ」と舌打ち。東京駅で新聞とヘルシア緑茶購入。新幹線で名古屋へ。車内では「サンドとコーヒー買った」と言いつつおにぎりを食す。お年寄り番組に出演。無言で「ご縁がありました踊り」。収録後、蓋を閉めては開けて無言でお茶を飲む。
喫茶店で名古屋らしい食べ物にありつけず、HMVへ。CD試聴でタッチパネルと紙の案内を押し間違える。ノーリアクション。コンビニで食塩・茶・水・きき湯を購入。ホテルで食塩を使った鼻うがい。食塩の蓋を閉められない。そしてカバンから取り出したのは?
スタジオでは親しい芸人らが伝説を明かす。
千原ジュニア「天然ではなく自然です」「エビフライ定食を頼んでエビフライを残す」
品川「僕の持ってたたくさんの紙袋を見て“誕生日か?”と聞いた。違うと説明したら“誕生日は俺か”と言った」
東野「ショーケースに指を突っ込んで突き指した」
ペナルティ・ヒデ「携帯メール打ってて“間違えた”と言ったが、メールの間違いでなく他人の携帯でメール打ってた」
別の日、第一声は「あいつ誰や 今の奴。話し掛けてきた」
喫茶店でジパング上陸作戦・チャドが購入した靴下を貰う。
「お前が履いてて良いなと思ったから。これ、ぬくい?」
チャドは板尾の嫁に英語を教える事に。散髪屋で髪を切る。スプレーでセットしてもらう。
「顔剃りは気持ち良いよな」
雑貨屋で帽子購入。セットした頭に被る。「頭 ぬくいわ」
本屋で2冊購入。店員に言った事とは?
【感想】○
テレビ東京の9時間生放送「2007年最も売れる芸人決定SP」内の約30分のコーナー。スタッフが板尾と一緒に居た時、あまりにも天然な出来事が多いため、24時間密着したら凄い事になると着想して企画されたらしい。密着カメラだけでなく空撮まで駆使したドキュメントタッチで板尾創路のミステリアスを剥ぎ、天然ぶりを暴く意図があった。
その意図は達成されたのに、より深まるミステリアスぶりに今田は「オカルトの域」、千原ジュニアは「自然」と説明した。全くその通りで、近づけば近づくほど謎を呼ぶ板尾の生態だった。クイズにして行動の理由を探っていたが、一場面ごとの謎の面白さはどうでもよく思えた。板尾の24時間における行動と思考そのものの謎の方が興味深く、クイズよりももっと映像を見ていたかった。30分は短すぎ。でも130名も芸人が出演してる9時間の内、1時間を使うのもバランス悪いし…。
板尾の行動には東野の言う「遠くの方からのノリツッコミ」と、世の中に存在する小さな不条理への抗議が現れているのかもしれない。それを自然にやってしまう天然さがシュールを生むのか。
第一問(シーズン1)の答え:カバンから取り出したのは、最初に買った新聞とお茶だった。「買ったのを忘れてた」と説明する板尾。それを一日の最後に気付く「遠さ」。そして朝買ったお茶がヘルシア緑茶で、最後にコンビニで買ったのもヘルシア緑茶。同じお茶をテーブルに二つ並べる板尾の無言の「ノリツッコミ」。
スタジオで真っ白なスーツで登場した板尾。なぜか靴下はカラフルな縞模様。その靴下はVTRでチャドが買ってきた靴下だった。生放送と過去の録画という「遠さ」を利用した「ノリツッコミ」。これを狙ってやってるのか自然と(偶然に)やってるのか板尾は一切説明しない無言。
名古屋の喫茶店での不満は名古屋らしいものがないという不条理への抗議。紙を押す間違いは数字を押せば聴けるのではなく、ボタンでカーソル操作する不条理への抗議。話し掛けてくる一般人への抗議。しかも芸能人として話し掛けられたのでは無い不条理。散髪屋では髪よりも顔剃りが気持ち良かった不条理。だからセットした髪を台無しにする帽子被りを実行。誰にも迷惑の掛からない抗議行動。
お茶目な一面も持つ板尾。後輩:チャドとお揃いの靴下に喜ぶ。ぬくいかどうかを基準にして照れ隠し。チャドに礼代わりに食事を奢る。お茶目と照れ隠しが第二問(シーズン2)の理解のキーワード。
買った本の五つ星のお付き合いにだけカバーを掛けさせる。乗馬をはじめようの方にカバーが凡人の行動では?と言った東野。「五つ星のお付き合い」はコミュニケーションの取り方を説明した本。無言・シュールを貫く板尾にとっては、実はコミュニケーションに悩んでいると分かる本を買った事が恥ずかしい。だからそちらにだけカバーとなったのでは。
でもそんな理由の説明をスタジオではせず「理由はまた来年やな」と答える照れ隠し。新年早々、来年に振る板尾のシュールさ。東野が「また来年、この時間にお会いしましょう」と応じてコーナー終了。ぜひ、来年もやって欲しい。
追加記事:板尾24 ディレクターズカット版
参考記事:板尾竜王の独りしりとり
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