テレビ批評的視聴記 - 2007

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2007年12月31日(Mon)▲ページの先頭へ
かわいい!ジェニー #23・24

【#23 あらすじ】「最強ロボ・カシマC登場!!」
宇宙のゴミが再結集してゴミモンスター復活。地球に急降下しダイカイテンと激しい打ち合いに。秘密結社エイブランのシスターB(桃井はるこ)は幹部のクマさん達に修理を命じ、イタズランIIも修復完了。戦線に加わる。
「シスターB、行っきまーすっ!」

2対1でゴミモンスターを追い詰め、トドメのお仕置きビームを放とうとしたシスターBだったが、ジェニー(野川さくら)が自分の悪口を言ったとゴミモンスターからそそのかされ、ダイカイテンをイタズランIIとクマさん達が攻撃。ゴミモンスターによる仲間割れ作戦は成功。

ボンバーヘッドで戻ったジェニー・アキラ(小林ゆう)・なでしこ(桑谷夏子)に、ISPのMr.クラウンは最後の切札としてカシマCを授ける。
「伝説が今、始まる…」

【#23 感想】◇
これはもう『三大怪獣 地球最大の決戦』。平成ゴジラシリーズの川北紘一監督だから出来る本格的な特撮作品に仕上っている。最強の宇宙怪獣の飛来に対し、地球怪獣が結束して戦った展開も似ている。

宇宙怪獣キングギドラはゴミモンスター。地球人の味方のモスラがジェニー達のダイカイテン。地球を荒らし回っていたのに味方に転じたゴジラはシスターBの操縦するイタズランII。同じくラドンはクマさん達か。

ゴミが集結して出来た異形のゴミモンスターの脅威に、地球上のオシャレとスイーツ撲滅を狙っていたエイブランのイタズランIIが立ち向かう。何度破壊されてもリユース精神で復活するイタズランII。だが復活という点ではゴミモンスターと同じ。

そこにゴミモンスターが突け込み、イタズランIIとダイカイテンは仲間割れ。破壊されると使い捨て、新型を繰り出してくるISPとスイーツエンジェルスは、ゴミモンスター・イタズランIIとはむしろ敵対すべき間柄。

使い捨て文化のISPとスイーツエンジェルスは、リユース精神のエイブランを「かわいくない」と思っており、地球人の意思が統一されていない。さらに新型:カシマCを投入する地球人達。決着は最終回に持ち越し(記事は来年に持ち越し…)。

主観映像の多様で迫力を出そうとしていたり、見た目に寄らず軽快な動きをするゴミモンスターなどに苦心の跡が。で、カシマCはどう見ても人が入ってるでしょ、あれで人じゃなかったら逆にビックリだよ、というくらい軽装備で機動力だけはありそう。


【#24 あらすじ】「古城への招待」
エイブランの社員旅行を要求するクマさん達を黙らせたシスターBへ、古城への無料招待券が届く。「古城のくせに古い」古城へ入るエイブラン。

老婆が出迎え、紅茶とケーキを御馳走するが、老婆はお化けになりシスターB達は逃げる。首無し騎士や骸骨お姫様にも遭遇。

実は老婆:なでしこ、騎士:アキラ、お姫様:ジェニーで、エイブランを懲らしめていたのだった。そうとは知らずシスターBはジェニーのリモコン蝋燭に追い掛けられ、クマさんはなびくカーテンの餌食、クマくん・クマちゃんはなでしこ姿のロクロ首から逃げ惑う。

古城から逃げ出したエイブラン一行を笑うジェニー達。だがテーブルに戻って見ると、そこには本物の幽霊老婆・首無し騎士・骸骨お姫様が座っていた。

【#24 感想】◇
スイーツエンジェルスの仕掛けた罠にまんまと引っ掛かるエイブラン。資金難という弱点を利用され、タダに釣られて怖い目に遭ったように見えるが、シスターBの優しさという要因も見逃せない。

社員旅行の要求を一蹴したシスターBだったが、実はクマさん達の福利厚生を気に掛けている秘密結社のリーダー。無料招待券といういかにも怪しげな物に誘われてしまう。悪のリーダーなのに他人の善意を信じてしまうシスターBは心優しい人物。

恐怖体験では自分の嫌がる物・または逆に望む物が見えるとされる。ロウソクに追い掛けられたシスターBは、自分は悪・闇の存在だと思っているが、たくさんの光を浴びたいとの潜在意識を持っているのだろうか。

なびくカーテンに怯えたクマさんは、確固たる意思を持とうと思っているが、シスターBにこき使われ他のクマと同調し、なびいてしまう弱い自分に恐れている。

ロクロ首に襲われたクマくん・クマちゃんは、そこになでしこを見た。実はスイーツエンジェルスに入りたい・なでしこのように音楽をやりたいと思っているが、ロクロ首という長い物に巻かれてしまい、エイブランを辞められない。

老婆:なでしこ、騎士:アキラ、お姫様:ジェニーになって、最後には本物を見たジェニー達も、それぞれの願望と恐怖を体験している。
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DVD
Kawaii!JeNny かわいい!ジェニー Vol.1(エピソード1・2)
Vol.2(エピソード3〜6)
Vol.3(エピソード7〜10)
Vol.4(エピソード11〜14)
Vol.5(エピソード15〜18)
Vol.6(エピソード19〜22)

ルミカ(Kawaii! JeNeyオープニング主題歌:桃井はるこ)
ハイ・エナジー(Kawaii!JeNeyエンディング曲:野川さくら&桃井はるこ)
ジェニーの人形
美少女戦麗舞パンシャーヌ最終回記事
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2007年12月29日(Sat)▲ページの先頭へ
モヤモヤさまぁ〜ず2 東北沢・駒場東大前

【あらすじ】小田急線が通過しまくる街:東北沢。リーガルは自家製カバンや激安の革製品を製造販売。安くし過ぎて本家とケンカになったが店名はそのまま。元陸軍兵の店主は1〜3時グーグータイム。三村は自作歌を見せられ大竹と大江麻理子アナは外へ。
大竹「聞いてる内に俺がグーグータイムになっちゃった」

渋谷区大山町へ。キーボードタイプのインターフォンの家。大山児童公園で恐竜滑り台にハマる三人。健康の散歩道は足裏刺激の敷石。小田急地下工事のため作業員に挨拶。町内地図で潟tジテレビ発見。
三村「うちらのライバルのガリレオ撮ってるかも」

あずまの椅子に座ったりして潟tジテレビ到着。若干品の無い人達の歓迎を受けたので入らない。アクエリアス通りには黒ウーロン・伊右衛門が混入。「町の床屋さん なお」は以前ホリプロ側の目黒の千石で働いていた早川さん。バカルディ低迷期の三村の髪も刈った。劇的な再会で三村握手。さまぁ〜ずライブ6も進呈約束。

一生無休スナック:チェリーは財津和夫ファンの女店主が将棋対局中。上島竜平・有吉らも来店するらしい。素人の上手いのがもの凄く気持ち悪いからカラオケやらせない。終了前に伊藤P登場。東宝さん熱望で番組DVD実現。特典エンゾウあり。正月特番モヤモヤさまぁ〜ず2 特別版北新宿東中野月島東麻布ハワイ1234北赤羽を収録した2枚組モヤモヤさまぁ〜ず2 DVD-BOXが同時発売。

Toy&Hobbyきりん堂で黄ばみファミコンキーボード発見。テレシーバーは感度良好。ベーゴマでチ○コ巻きとマ○コ巻き。電気工に挨拶。「だいます」にはイラつく子供の顔でなく店主:増山裕子さんのキーッ顔がロゴ。さんまーずも食べおさめ。カキフライの熱さに悶える大江アナ。

駒場東大前駅で子供の遠足に遭遇。十字架おしりかじり虫のかかしコンクール作品。樫野兄弟商店がケルネルたんぼで4回優勝。優勝作品は無残な死体に?ではなくコマバウワー。たかはしとおいかわは隣同士で駄菓子屋。おいかわに真似されたたかはしギクシャク。優香が好きなモロッコヨーグルト食べても意味分からない。

広い店内の喫茶イーグルでシメ。来年は北京オリンピックだから北京ロケ?後日「入社以来ミニ枠をやってみたいと思っていた」伊藤Pが他局に出現。年末年始は『ミニミニさまぁ〜ず』計17回決定。さまぁ〜ずがテレ東ミニ枠をジャック!!

【感想】○
やっぱり国内は良い。言葉が通じるから掛け合いになるし、深く掘り下げられるし。今回の見どころは様々な表情を見せる女店主。そして歴史を感じさせる男店主。ただ、年内に放送を納めるためかテンポが速かった。3週でも行けるのを2週に凝縮した感じ。

リーガル店主は戦後の生き字引。戦争行って進駐軍のいる日本の時代から手に職つけ、本家とケンカし自家製に転じ、原価同然の価格で商売を続ける。気骨がある。大竹が「ラム革だからね」とつぶやいたが、これはテレ朝「ミドル3」でくりぃむ上田が昔こだわっていたラム革ファッションでの口癖。三村は忘れてるのかスルーしてた。

大きな歴史を知るリーガルに対して、床屋の早川さんはバカルディ時代を知る歴史の証人。素晴らしい笑顔で出迎えたが、劇的な再会からだとすれば納得。三村も大感激。低迷期バカルディで誰からも相手にされず卑屈になっていた時代だったらしいが、そんな時に通っていた床屋の人が覚えてくれた(髪の毛のクセまで)となれば感激するだろう。

歓迎の姿勢でも潟tジテレビのように大騒ぎすると、逆にさまぁ〜ずは引いてしまって入っていかない。車を避けて路地に入ったり、子供の大群に背を向けたり、この番組のテイストを守ろうとする逃げの姿勢が良い。

カラオケ嫌いのチェリー女店主に激しく共感。歌はプロのを聴くに限る。素人の歌は気持ち悪いし失礼だと思う。上手いともっと気味が悪い。順番が回ってきてそんな気持ち悪い行為を自分もしなければならないカラオケがキライ。でもそんな意見をリアルで主張しても誰も理解してくれないから、ブログで表明するしかない。

ベーゴマで大江アナが派手に失敗したが、もう大江が不器用でこうなる事は予想できてたから、三村も大竹も特に反応しなくなっている。大江アナも失敗・終了きっかけキャラが板についてきた。店の女性が商品の状態をあまり把握できてないというのも、過去に何度もあったパターン。

だいますの増山さんはベリーショートなのにめっちゃ可愛い。映画ノイズのシャーリーズ・セロンみたいと言ったら誉めすぎか。ロゴのキーッ顔とのギャップも良い。ここでの大江の悶絶はテレ朝「さまぁ〜ず・さまぁ〜ず・さまぁ〜ず」の“今熱いものがアツイ!”コーナーでの三村を思い起こさせた。

駒東のかかしは有名と言えば有名。都心部では珍しい歴史あるケルネル田んぼで筑駒の生徒が稲作したり。コマバウワー(駒場+イナバウワー)のインパクトは強烈。かかしは真っ直ぐ立っているものという概念があるために、あの状態を見たら誰でも死体だと思ってしまう。

ライバル駄菓子屋で姿を隠す女店主は、ギクシャク関係のダークさと相俟って良い雰囲気を出していた。出てくると一般的なせっかちな駄菓子屋のおばちゃん。モロッコヨーグルトを優香が好きだというのは、本人が志村けんの番組でも話していた記憶がある。その時も志村けんは分からないと言っていた。ちなみに筆者も食べた事があるが、やっぱり分からない味と食感だと思う。胸やけはしないけど。

で、『ミニミニさまぁ〜ず』全部録画できる自信が無い。17回終わってから改めてまとめて放送するとの情報もあるが全く同じかどうか。さっき1回目(3分料理)が放送されて、視聴してみたが、大竹の料理に「うまい」と言った三村。そこで照れ笑いした大竹が可愛い過ぎる。やっぱ見逃せない。
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モヤモヤさまぁ〜ず2 特別版
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Soul Dub Monster(The Cavemansのエンディング曲:カナリアを3曲目に収録)
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2007年12月24日(Mon)▲ページの先頭へ
かわいい!ジェニー #21・22

【#21 あらすじ】「改良イタズランII」
「あれは何だ?鳥だ!飛行機だ!いや、スイーツエンジェルスだ!」
スカイスワロウのジェニー(野川さくら)、サブマリンGFのアキラ(小林ゆう)、グランドリルのなでしこ(桑谷夏子)はゴミモンスターに攻撃を仕掛けるが、布団叩きで弾き返される。

その時、壊れたイタズランを再生し、赤い塗装でパワー3倍になった秘密結社エイブランのイタズランIIが登場。操縦するシスターB(桃井はるこ)を応援する幹部のクマさん達。バカらしくなって「うどん食べて寝ちゃおう」とジェニー。その後、イタズランIIも破壊される。

ISPのMr.クラウンから新兵器の存在を聞いたジェニー達は、裏の空地にあったダイカイテンで参戦。大の字バリアー、ハイパー頭突き、反重力 送り火 大文字アタックでゴミモンスターを宇宙に送り返す。

【#21 感想】◇
宇宙へ捨てたゴミから産まれ、地球で暴れるゴミモンスターへの反撃の回。今回も決着がつかないが、それは地球人のゴミに対する意識が変わっていないからだとの解釈が可能。

ジェニー達スイーツエンジェルスは、飛行メカで攻撃するがすぐにやられ、乗り捨てて帰還。新兵器があると聞くやそれに飛びつく。新しい物を求め続ける使い捨て文化の申し子達。

Mr.クラウンはそんなジェニー達に「すぐ壊すから」与えたくないとの態度を一応は取るが、ジェニー達の操縦を実力で止めるでもなく、壊れた飛行メカを回収するでもなく、新兵器開発に専念している。

一方、#1で壊れたイタズランを回収・再生したエイブラン。ゴミにしないリサイクル精神は立派だが、その根源思想は資金難から来る貧乏性で、戦いに勝って目立ちたいとの貧祖な動機だった。リサイクルの成果を自己アピールにしか使っていない。

そしてISPの新兵器:ダイカイテン。京都の五山送り火の大文字から着想を得て、送り火アタックでゴミモンスターを宇宙へ送り返した。しかし、送り火とは死者の霊をあの世へ送るもの。所詮ゴミは現世には不用で、地球人にとってあの世である宇宙へやれば解決するとの考えが透けて見える。

結局はゴミを宇宙に投棄していた政府と同じ結末であり、問題は解決していない。よって次回もゴミモンスターは復活するのだった。


【#22 あらすじ】「三匹の小熊」
シスターBの横暴から逃れたクマさん達は、樹海での自立した生活を誓う。そこへハイキングで樹海に迷ったジェニー達が水と食料を要求。わらの家のクマちゃんは敵への援助を断り、なでしこが合気道で家を破壊。

クマくんの木の家もブラックベルトのアキラが粉砕。パンを得るもスイーツを求めてジェニー達は鉄製のクマさんの家へ。これは破れず、逆にクマさん達から砲塔で反撃を受ける。

子犬ロボ パピーを中継しISPと連絡したジェニー達は、Mr.クラウンのVTOL機からフェアリーテクターを送られ、ダイナミックシュート、スイーツアロー、シャイニングバトンフラッシュでクマさんの家を撃砕。しかし樹海に置いてけぼり。

エイブランのアジトに戻ったクマさん達に、夕食を用意して優しく迎えるシスターB。だが極辛の調味料を入れているシスターBだった。

【#22 感想】○
「三匹の子豚」物語を上手くアレンジして作られた話。というかこの話をやるためにクマさん達は三匹いたのか、と思わせるほど良く出来ている。

「三匹の子豚」は横着せずにしっかりした家を作ったブタの命が助かる話で、煙突から入ってくる狼を釜ゆでにするなど、知恵と賢さも教訓として提示されている。

対して「三匹の小熊」は、力こそ全てのもっと恐ろしい世界が描かれており、かなりブラックな内容。だがジェニー達の破壊行為も、クマさん達の大砲での反撃も、相互のコミュニケーション不足から来ていて、穏やかに話し合う重要性が提示されている。

クラウンから装備を得たジェニー達だったが、意思の疎通が完全でなかったために樹海に置き去りとなった。一方、夕食を用意され「シスターBもボク達が必要なんだ」と悟ったクマさん達だったが、それは意思の疎通が出来ているとの都合の良い思い込みに過ぎず、極辛料理を食わされる運命にある。

敵味方、味方同士のどちらでも、話し合いや連絡で意思の疎通が大切との教訓。
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ディズニー 三匹の子ぶた

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2007年12月22日(Sat)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:慶長遣欧使節団

【あらすじ】伊達政宗は18歳で家督を継ぐや、僅か5年で114万石の東北の覇者となった。だが天下の趨勢は豊臣秀吉にあり、天正17(1589)年の小田原攻めの翌年に秀吉に屈し、国替えで58万石。それでも鉱山開発を進めた政宗は経済力を付け、再び天下を視野に入れる。鉱山の技術者はキリシタンで宣教師だった。

慶長5(1600)年の関ヶ原以降、徳川の世となったが政宗は仙台城を築き、南の防衛も固めた。政宗を恐れた家康は江戸城などの普請を次々と命じ、伊達家の経済力を奪っていった。海外交易に活路を見出そうとした政宗は、慶長18(1613)年にサン・ファン・バウティスタ号を建造し、支倉常長をスペインに送り出した。

太平洋を渡りメキシコ経由でスペインに着いた常長は、1615(慶長20)年に国王フェリペ3世に謁見。自由貿易と布教歓迎の意を示し、政宗の領地をスペインに差し出すとまで申し出たが交渉は進まなかった。ローマからの支持も取り付けようとローマ教皇との謁見も果たすが色よい返事を得られなかった。

元和2(1616)年に家康が倒れ、政宗に謀反の疑いが掛けられる中、常長は元和6(1620)年8月24日に帰国。交渉の失敗を報告し、政宗はその日の内に領内でのキリシタン禁止に踏み切った。以降、幕府によるキリシタン禁止、大型船建造禁止、海外渡航禁止、外国貿易の幕府管理などの鎖国政策が強化されていく。

【感想】△
秀吉・家康に面従腹背で天下を狙い続けた伊達政宗の、最後の望みだった慶長遣欧使節団。その目的はスペインとの貿易だけでなくキリシタン勢力との連携にあった…という話。キリシタンとの繋がりを重視したために政宗の野望が中心に来て、使節団の模様が薄まり、どっちつかずになった印象。

鉱山開発や製鉄の技術をキリシタンが持っていて、それを重宝した政宗がキリシタンに保護的な姿勢でいた事、スペインとの交易でもキリシタンへの理解を最大限に示していた事は分かった。だがあくまでもキリシタンの持っている技術が政宗にとって第一で、スペインへの領土献上やキリスト国家の建国などは本音ではなかったのでは。

番組内では宣教師ルイス・ソテロがスペインに宛てた手紙の、「政宗は、迫害を受けている日本の30万人のキリシタンの力を得て幕府を倒し、みずから皇帝となって帝国を築こうとしている」との部分を強調していた。しかしこれも、ソテロがスペイン国王に取り入ろうとした言説に思えてならない。

解説者:平川新教授も、「これが事実だとしたら政宗の大胆な考え」と述べ、キリシタン重視に傾く番組のスタンスに一定の歯止めを掛けていた。学者の言う「事実ならば」との条件付きは、はっきり言ってその可能性に否定的という事。

スペイン国王の下には幕府によるキリシタン迫害情報がもたらされており、遠い日本での布教に利益が少ない事が分かっていたために支倉常長の使節団は厄介者扱いされた。同時に、伊達が徳川を倒せるほどの勢力でないとも思われていたのでは。

色よい返事をしなかったスペイン・ローマだが、その時歴史が動いた:島原の乱では支援するかのような手紙も出している。だが実際には何の援軍も出さなかった。南蛮人の手紙と実際の考え・行動には大きな差がある。ソテロの手紙も同様に大口を叩いただけと見るのが妥当だろう。

そんな文化の国だからこそ、支倉常長の領土献上演説も話半分であしらわれたのだろう。そして政宗や常長も、どこまで本気だったか怪しい所がある。天下さえ取れば方針転換などいくらでも出来る。秀吉も家康もそうしてキリシタン禁止を強化していったのだし。

明治より250年も前に自国の大型船で太平洋を渡り、欧州まで行って帰ってきた偉業には信じがたいものがあり、個人的には支倉常長の使節団の苦難の旅路や、欧州での生活ぶりなどを知りたかったのだが、そこまで網羅されず残念。
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支倉常長―慶長遣欧使節の悲劇
支倉常長―武士、ローマを行進す
支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像
図説 伊達政宗
史伝 伊達政宗

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2007年12月18日(Tue)▲ページの先頭へ
かわいい!ジェニー #19・20

【#19 あらすじ】「ゴミモンスター」
ショッピングを楽しむジェニー(野川さくら)の所へ宇宙人ピーちゃんが降下し、地球人が宇宙に捨てたゴミから産まれたゴミモンスターが暴れていると警告。スカイスワロウに乗って宇宙まで確かめに行くジェニー。

「宇宙を汚す奴なんて人間以外にいると思っているのか!?」
怒ったゴミモンスターは地球で暴れる。だがモモーイのティッシュ配りバイトをしていたシスターB(桃井はるこ)が汚れを拭いてあげ、感動の涙を流す。甘えてシスターBの子守唄の中、眠りにつくゴミモンスター。

その隙に使えそうな電化製品を外して売却し、秘密結社エイブランの活動資金にしようとしたシスターB。再びゴミモンスターは暴れてエイブランを吹き飛ばす。今度はスイーツ・エンジェルスが分別処理すると説得するが応じない。

【#19 感想】○
このゴミモンスターのエピソードは結構続くらしく、どうやら脚本:浦沢義雄はこのエピソードに注力する模様。#5の宇宙人ピーちゃんが再登場し、人類が抱えるゴミ問題への警告を本気で(笑)やろうとしている。

その#5記事で「ゴミの最終解決は宇宙に捨てる事だとの、どこかの主張に真っ向から反論する内容」と冗談半分に書いたが、怖いほどその読みは当たっており、今回は宇宙に捨てられたゴミからモンスターが産まれてしまった。

政府が極秘裏にゴミ専用ロケットを使って宇宙に捨てていたのが真相。そのゴミは分別回収や資源化など行われず、ただただ宇宙投棄をしていたわけで、ロケットで捨てる方が分別・リサイクルより低コストだとの政府判断なのだろうか。

最初は人間がゴミを宇宙に捨てているわけがないと思っていたジェニー。政府がそんな事するはずないと信じていたMr.クラウン。ゴミは行政がちゃんと処理しているだろうとの甘い認識に安住し、ゴミの行方に関心を持たない人々の象徴として描かれている。

自分達が出した物なのに、臭い・汚いと言って逃げ惑う人々に対し、シスターBは自ら近づいてゴミモンスターに優しく接する。シスターBやクマさん達は被迫害者だとの解釈をこれまでも書いてきたが、ゴミに対しても嫌われ者同士、相通ずるところがあったのだろうか。

しかしシスターBは困窮した資金のため、家電売却を考えていたのだった。もったいない精神のリユースという分別・再資源化とは別の手段が提示される。だがそれも使える所だけ使うという人間のエゴであり、ゴミモンスターの怒りを鎮めはしなかった。

最後にスイーツ・エンジェルスが分別処理を提案するが、せっかく集まったのに!とゴミモンスターは拒否。燃えるゴミ・燃えないゴミ・プラスチック・ペットボトルなど細かい分別負担を強いられる市民と、そのような製品ばかり作る企業社会への皮肉が込められている。


【#20 あらすじ】「なでしこ姫様」
ラメーンを食べようとジェニーやアキラ(小林ゆう)、Mr.クラウンを誘うなでしこ(桑谷夏子)だったが断られ、自分がお姫様だったら打ち首だと想像を始める。

ミスター倉雲に出前を頼み、運ばれたラーメンを毒味した倉雲はカンフー踊り狂死。くの一 美衣之丞がさらになでしこ姫の命を狙うが、ジェニ乃介とアキラ衛門が撃退。その夜、再び暗殺に出向いた美衣之丞とクマさん達。腹痛で美衣之丞が抜ける中、クマさん達はなでしこ姫の寝所を襲うが、ジェニ乃介とアキラ衛門が待ち伏せ。

ラーメンを作るなでしこ姫に道を訊く美衣之丞。危険を悟ったジェニ乃介とアキラ衛門が美衣之丞を斬り、クマさん達がその敵討ち。その斬り合いによって食材やラーメンが吹き飛び、クマさん達は火傷死。
なでしこ姫「ラーメンがぁ…」

現実世界に戻ったなでしこ。ジェニー・アキラ・クラウンがやっぱり一緒にラーメンを食べようとやってくる。だがなでしこは
「もうラーメンは要りませんわ」
と答えてドアを閉める。

【#20 感想】○
遂に時代劇までやったか。ラーメンを食べたいと言い出したなでしこのわがままによって巻き起こされる不幸の数々。妄想のはずだったなでしこのラーメン願望は、いつしか現実世界のシミュレーションとなり、現実の不幸を未然に防ぐためにラーメンを諦めさせた。だがその過程を全く知らないジェニー達はポカンとするばかり。

姫様という立場にありながら、庶民のラーメンを食べたいと言い出すわがまま。予定にない行動によって屋敷に隙が生まれ、そこをくの一 美衣之丞が突く。ミスター倉雲はその犠牲となり、反省したなでしこ姫は自分でラーメン作り。

さらに美衣之丞の攻勢は続き、夜陰に紛れての暗殺行動を招く。しかし姫様がラーメン作りという思いもよらない行動によって、美衣之丞・クマ達やジェニ乃介・アキラ衛門も振り回され、混乱のなか果てていく。

全ては自分がラーメンを食べてみたいと思ったから起きた不幸の連鎖だった。しかも結局ラーメンは食べられず。おしとやかな大和撫子のキャラであるなでしこは、そのキャラを外れた行動はできない・やってはいけないと悟った。

たとえ、周りがラーメンに誘っても自分は断る姿勢が大切。ドアをピシャリと閉められ、呆気にとられるジェニー達を他所に、なでしこのキャラはこうして守られた。
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2007年12月14日(Fri)▲ページの先頭へ
モヤモヤさまぁ〜ず2 シンガポール3・4・5

【あらすじ】建国の父:トーマス・ラッフルズ像と採掘者像からロケ2日目。ボート・キー地区で銅像アフレコ。デカいサンダル像、社長と秘書像、橋から飛び込む裏キン像。アイス屋でおっぱい出してマンゴー勧めるおじさん。

ビル内の地元スーパーにはティナ・ターナー来店のクリーニング屋。中山秀征・中村江里子来店のFLORIMAでインドネシア式ゲップ・マッサージ受ける。
三村「絶対コーラ飲んでんだよ」
大竹「昼に餃子食ってたら最悪だけどね」

チャイナタウンで大竹をガイド役にメジャースポット観光。「CHINCO MANCO MINT」のアイス屋。出口には鐘鳴らす猿似のアイス屋。郊外でガラクタだらけのフリーマーケット。つぶやき似の人の写ってる香港観光記念皿。一星球ドラゴンボール発見。とれ高サイコロ「シンガポールショートコント」。そのサイコロあげる。

再びボート・キー。Jass's Collectionで獅子の操り人形とタイガーTシャツ購入。小便小僧のあるLogoにてタイガービアで乾杯。三村チンコアラーム振り失敗。あまり買い物せず食べもせずシメ。

翌日、タイアップのメリタス・マンダリンホテルの紹介撮り。No.2ウン・ソックヒアさん案内でサイコロの力を借りてリポート。29Fスイートルームでケント・デリカット、田中邦衛、淡谷のり子が乗り移り。別部屋で曙、貴乃花、テレサ・テン、柴田恭兵、森進一。

35Fでヤング料理長の北京ダック。昨日の夜、何かあった体の三村と大江麻理子アナ。マンダリン・チキンライス食べながら三村無視指令。しんどくて大江泣く。AD中田がしれっと美味い飲み物:オレンジ運ぶ。

西荻窪ロケ最後にチャリで12キロのつぶやきシロー登場。汚いままの皿を土産として渡す。マネージャー爆笑。
三村「あいつ災難だな」

【感想】◇
色々な顔を持つシンガポールのロケ2日目と、まさかの3日目はタイアップしてくれたホテルの紹介。色々と回ったのにシメで「忘れたけど」「憶えてない」と同時発言するさまぁ〜ずの2人。観ているこちらとしても、とりあえず笑えたけど何か心に残るものがあったかといえばそうでもない。

ボート・キー地区での銅像アフレコは、そこになぜ銅像があるのか、どんな意味を持つ銅像なのかが分からないから、勝手にアフレコをして楽しむ。同様にゲップ・マッサージも、体の空気を吸い出すからゲップすると説明されても理解不能。それが本当に体に良いのかも分からない。

大竹は終始、懐疑的で(当然)、三村から大江にカメラが移った途端に三村側のゲップが止んだのを見逃さない。わざとやってるとツッコミ入れるが、言葉が通じないからこそ、その場で言える事でもある。

日本では放送禁止用語かと思えた「CHINCO MANCO」のアイス屋の呼び込みも、イチゴ・マンゴーの聞き間違い。言語が違えばこれも放送OK。一方、日本のドラゴンボールはシンガポールにも進出しているのか、一星球があったりする。

よく知らずにシンガポールに来て、シンガポールらしくない所をメインに回ったから、香港観光の皿を土産に購入。香港もシンガポールも一緒じゃない?違いはどこ?との潜在意識がこの皿を購入させたのかも。もろに中国っぽい獅子の操り人形も同様。

大竹ガイドの帽子被れない・お土産いらない・銅像は売り物などの案内は、どことなくバカルディの教習所コント(大竹が教習官で生徒の三村にギア動かない・ハンドルは飾りとか言う)を思い起こさせた。

タイアップホテルをサイコロに従ってレポートする企画は、笑いの取れ方としてはかなり成功していた。ホテルの紹介になっていたかは微妙だが。こういう変化球でもいつもの直球とあまり変わらない…と大竹が評していたが、この認識で変化球を多用すると番組的には危険。あくまでも直球主体で街ブラを。

三村無視で大江が涙したが、あれはわざと泣いたと誤解される可能性のある涙。心の痛みと泣きの感情が深い所からジワジワ来る類で、無視の状況を反芻している内に涙が出てきたもの。何度も反芻する前に別の話題になれば涙は出ない。

だが三村も大竹も別の話題に移らなかったため大江は涙するはめに。もしくはAD中田がもっと早くオレンジを持ってくれば泣きにならなかった。ま、泣きのシーンがあった方が良いのだけど。

つぶやきシローお土産シーンは登場時間短めで、テレ東深夜番組でよく見かける光景。「シンボルず」での合羽橋に河童姿のイジリー岡田を呼んだのに3分で終了とか。裸ラッパも全身黒塗りさせておいてすぐ終了したし。
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2007年12月11日(Tue)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:戦後引き揚げ

【あらすじ】昭和20(1945)年8月15日に日本はポツダム宣言を受諾したが、宣言には軍人の帰国が明記されていただけで、民間人については示されていなかった。8月31日の終戦処理会議で日本政府は「在外邦人は現地に於て共存」との方針を出し、日本の人口の1割:660万人は異国に置き去りとなった。

特に200万人がいた満州では、8月9日にソ連軍が侵攻するや関東軍は南方に逃れ、捕虜となった男性60万人はシベリア抑留。女性・子供・老人には中国人とソ連軍による略奪・暴行を受けた。それを逃れるため長春に集まった11万人の中の有力者が日本人会を結成し支援活動をするが、すぐに22万人へ膨れ上がり、越冬できずに1万3千人が死亡。

昭和21(1946)年3月に日本人会の使者が吉田茂外相に引き揚げ実現を訴えるが、占領下の日本政府は無力と回答され、マッカーサーと面会。人道的立場から引き揚げ実施を約束された。その頃の旧満州ではソ連軍に代わって中国共産党軍が入り、アメリカは国民党軍を送り込んで内戦状態。

国民党軍を輸送して空になった船に引揚者を乗せ、日本政府も引揚援護局を設置し医療・食料・衣服・資金援助をした。博多湾では望まぬ妊娠をした女性の身投げが相次ぎ、堕胎手術を行う「二日市保養所」などで対応。ソ連はシベリア抑留者を復興の強制労働に利用し、彼らの帰国は昭和34(1959)年までかかった。

最終的に昭和36(1961)年6月27日に引き揚げは完了し、660万人の内628万人が帰国。だが中国残留孤児などの問題は未だ解決していない。

【感想】○
満州に置き去りとなった開拓民を中心に扱っているので、その時歴史が動いた:ソ連参戦の続編的な位置付け。満州軍に逃げられ、敗戦で無力となった日本政府から見放された開拓民。その引き揚げは米・ソ・中の大国間の思惑というパワーゲームに翻弄された。

そしてあまりにも悲惨な体験をした人々は、その記憶を封印して戦後を生き抜き、死を前にして重い口を開き始めているのが現状か。この記憶や事実に対してどうこう思うよりも、まずは知る事、知りたいと思う事が重要ではないかと思う。マスメディアには多数の声を集め伝える力があるのだから、もっとこうした企画を通していけばいい。

引き揚げに関しては国と個人、国家と国民の関係の無情さを感じずにはいられない。アジアに進出・侵略していった大日本帝国から、アメリカの支配下に入った日本政府は、自らの無力さを言い訳に邦人の現地共存を決め、660万人を置き去りにしようとしていたとは。

その本音は、国内の食糧不足や復興の遅れを懸念したからであるが、戦前の満州開拓団からしても、農村人口の爆発と恐慌による食糧不足、それによる人心荒廃で富国強兵策の失敗を恐れたために移民を進めたのであって、根本的な日本政府の発想は戦前も戦後も変わっていないのでは。

満州や中南米への移民政策は、政府の手に負えなくなった貧しい民を、体よく外へ放り出す棄民政策だった。引き揚げ問題より遥か以前に彼らは棄てられていた。

アメリカの占領地となった地域では戦後2年ほどで引き揚げがほぼ完了した。人道的とも言えるが、米国は太平洋戦争中に大増産体制を作り上げ(毎週空母が完成するほど)、終戦になると船があり余っていた面もある。その一方、軍人の復員に際しては旧日本海軍の軍艦を優先して使わせる小憎い演出もしてる。

アメリカのような余裕のないソ連は対照的で、2000万人を失った大祖国戦争からの復興に捕虜を使った。抑留者を共産主義者に転向させる事にも努め、転向者と非転向者に分かれた日本人に内部対立も起きた。

それとは別にシベリア抑留では、支給の食料が少ないために栄養失調になり多数が死んだが、直接の死因は栄養失調死よりも暴行死が多かった。死ぬ寸前の者は食料を離さないため、寄ってたかって暴行して奪ったからである。

開拓団に土地や生活を奪われた中国の人々は、その復讐に残った日本人を襲い、その事実は因果応報の論理や日本の侵略を持ち出す事でうやむやになっている。中国としても共産党と国民党の対立が米ソの覇権争いに利用された面もあり、本当の戦後はやって来なかった。朝鮮戦争の起きた朝鮮半島も同様に。

日本人への暴行・略奪の一方、人身売買もどきや、捨てられた日本人の赤ん坊を引き取って育てた中国人もいた。差別等で不利となるのを承知で妻に迎えた人もいた。赤ん坊を泣く泣く置き去りにするしかなかった日本人がいた一方で、望まぬ妊娠で自殺したり、赤子を堕胎した女性もいた。

各国の思惑や動向と、人々の様々な思いや行動が交錯し合い、引き揚げ者の運命は一様ではなく、個々の事象を知れば知るほど言葉を失っていく。番組内でも一言触れられていた樺太の韓国人の帰国問題。他にも徴用され、日本で強制労働に従事していた朝鮮・台湾・中国の人々の帰国問題などもある。もっと他にも知らないだけの問題があるはず。
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戦後引揚げの記録
水子の譜(うた)―ドキュメント引揚孤児と女たち
アジアの曙 死線を越えて
関東軍兵士はなぜシベリアに抑留されたか
テレビは戦争をどう描いてきたか

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2007年12月08日(Sat)▲ページの先頭へ
かわいい!ジェニー #17・18

【#17 あらすじ】「テストフライト」
Mr.クラウンはジェニー(野川さくら)アキラ(小林ゆう)なでしこ(桑谷夏子)達に、ISP飛行メカに改良を加えたのでテストパイロットになってくれと公園へ向かわせる。スカイスワロウのジェニーは上手く飛べず、サブマリンGFのアキラは東京湾のマグロにぶつかり、グランドリルのなでしこは地震ナマズと衝突。

調整不足だと怒って帰ったエンジェルスに代わって、シスターB(桃井はるこ)が3機を操縦するが、上手く飛べず、イカとぶつかり、マナズに飛ばされて乗りこなせない。今度はクマさんがスカイスワロウで上手く飛び、クマくんがサブマリンGFで潜水、クマちゃんがグランドリルでナマズ退治。

妬んだシスターBが3機を撃ち落そうとするが、逆にクマさん達に突き飛ばされる。何も考えずに楽しめば良いと悟ったジェニー・アキラ・なでしこも上手く飛べるようになる。

【#17 感想】△
「改良した」とされているので一応、#10の続編。しかし#10では上手く飛んでいたのに、この話では3人とも操縦不能に陥っている。各機の特徴(陸海空)の説明描写もあるし、こちらの話が本来は先に来るべきでは。

この番組の脚本・シリーズ構成は浦沢義雄で、それをこの番組のウリにしている面もあるのに、次の#18は別の人(大和屋 暁)が脚本となっている。浦沢センセに何らかのアクシデントがあったのだろうか。この#17はもともとボツになっていたプロットで、穴埋めのために仕方なく使われたとすれば納得が行くが。

話の教訓も「何も考えず楽しむ」無欲の勝利だと説明されていて、浦沢脚本らしからぬマトモさ(笑)。自分の欲や他人との関係など考えず、純粋に労働に勤しんだ#7、演奏を極めた#14などと同様、今回もクマさん達が成功を収めている。


【#18 あらすじ】「入れ替わったけどそれが何か?」
ぶつかって体が入れ替わったアキラとなでしこ。女同士だからそんなに問題ないとジェニーに話す。エイブラン退治に出動する時もジェニーだけスクーターでアキラ・なでしこはダッシュ。

チェリーパイ デストロイヤーでオシャレなビルを破壊する秘密結社エイブラン。ジェニーのスクーターに轢かれてシスターB吹っ飛ぶ。フェアリーテクターに変身したスイーツ・エンジェルス。幹部のクマさん達の攻撃をかわしてフラストレーション・アタック。

ビルにいて怪我をしたハリー先輩を助けようとしたエンジェルスだが、激突して入れ替わる。シスターBやクマさん達も乱入して次々に入れ替わり、誰が誰やら大混乱。最終的にジェニーはサッカーボール、なでしこ:パスタなべ、アキラ:かぼちゃになってしまう。

【#18 感想】△
非浦沢脚本回。入れ替わったのはジェニーやシスターB達だけでなく脚本家も…というギャグか。奇想天外と投げっぱなしで浦沢らしさを継承しているが、やはり違う人だなと思う部分もちらほらと。

プライドの高いなでしこが、よりによってがさつなアキラとの入れ替わりを受け入れてるのは意外。アキラもロングスカートや髪の長いなでしこの格好に不満を抱いていない。

エイブランがビルを破壊しまくる設定も、単なる荒くれ者としか捉えていないようで残念。今まではビルに落書きをする(#1)だけだったり、組織理念に基づいてオシャレとスイーツを吸い込んで吐き出す武器(#9#11)だったのに、今回はただ攻撃するだけの破壊者として描かれている。

スクーターのギャグは繰り返しで笑えたが、フラストレーション・アタックも二度目だし、使い回しの印象も受ける。制作スケジュールに余裕が無かったのだろうか。やはり浦沢センセに何かが…と推測してしまう。ま、杞憂だろうけど。
a href="http://televiewer.nablog.net/blog/h/20183937.html">前回記事
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Kawaii!JeNny かわいい!ジェニー Vol.1(エピソード1・2)
Vol.2(エピソード3〜6)
Vol.3(エピソード7〜10)
Vol.4(エピソード11〜14)
Vol.5(エピソード15〜18)
Vol.6(エピソード19〜22)

ルミカ(Kawaii! JeNeyオープニング主題歌:桃井はるこ)
ハイ・エナジー(Kawaii!JeNeyエンディング曲:野川さくら&桃井はるこ)
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2007年12月05日(Wed)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:緒方洪庵と天然痘

【あらすじ】文化7(1810)年に武士の子として生まれた緒方洪庵は、8歳で天然痘を患い、一命を取り留めたものの体が弱く、武士に適さないと悟って17歳で家を出て蘭学・西洋医学を学ぶ。天保9(1838)年に大坂で蘭学を教える適塾を開き、医師としても活動を開始。

当時流行していた天然痘の予防は、人から摘出したワクチンを人に打つ人痘法。だが本格感染のリスクがあり、緒方洪庵もこれで死者を出してしまった。嘉永2(1849)年に牛からの牛痘ウイルスを摘出した牛痘ワクチンが日本に入り、洪庵は分苗式でワクチンを分けてもらい、除痘館を設けて予防の実践に入る。

しかし「牛のワクチンを打つと牛になる」との風説で人は来ず、資金繰りも苦しくなり、7日ごとに人から人へ植え継ぐワクチンも枯渇。仲間の医師も去っていく中、洪庵は地方の医師に分苗を進め、全国に186ヶ所のネットワークを築いた。

だが牛痘ワクチンと称して得体の知れない物を投与する詐欺が相次ぎ、洪庵は除痘館を幕府公認にしてもらうよう何十回も申請。ようやく安政5(1858)年4月24日、洪庵の予防活動は幕府公認となり、除痘館以外での種痘は禁じられた。5月には江戸でも種痘所が開設され天然痘の予防が本格化した。

【感想】○
福澤諭吉、大村益次郎、佐野常民らを生み出した適塾の開設者で天然痘の予防活動に尽力した緒方洪庵。彼が闘ったのは高い致死率の天然痘だけでなく、人々の風説による偏見や偽物の横行する世の中だった。

現在でもワクチンの効果は5〜10年経たないと分からないため、その有効性を説くのは中々難しいとの解説があり、江戸時代の洪庵の活動がもっと困難なものであった事は容易に想像がつく。

自身も天然痘に罹り、そこから天然痘予防に心血を注いでいく原点があり、その信念が揺らがなかったからこそ、資金難や仲間の離脱にも耐え、幕府公認まで取り付けたというのは分かりやすい。善人の良い話に終始しがちだが、人痘法で死者を出した汚点を挟み込んで人物像に深みも出している。

人痘法より安全な牛痘ワクチンの牛痘法だが、これは人の腕で培養しても7日しか効力を持たない。だから人から人へ植え継いでワクチンを維持する必要がある。この仕組みが洪庵と他の医師、培養者の信頼関係と不可分であるのが興味深い。分苗によるネットワークも地道に広げていった洪庵。

対して、ワクチンの有効性を失わせた風説・悪説や詐欺の横行による種痘への不信も、人から人への伝聞という負の情報ネットワークのなせる業であり、信頼と不信という人と人との良い面・悪い面が示されていて、言葉は悪いが面白い。

幕府公認は、権威付けされた事よりも非公認の種痘が禁じられた事が重要か。今回のその時はペリー来航の後の事であり、辛うじて幕府の権威が維持されていたギリギリで間に合った感じもする。その後の幕末で活躍した人物が、洪庵の適塾から輩出されたのも少し皮肉。洪庵には倒幕の意図はなかったようだが。
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緒方洪庵と適塾
緒方洪庵と大坂の除痘館
病いの克服―日本痘瘡史
二十一世紀に生きる君たちへ(司馬 遼太郎)「洪庵のたいまつ」併録

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2007年12月02日(Sun)▲ページの先頭へ
かわいい!ジェニー #15・16

【#15 あらすじ】「宝くじ」
ジェニー(野川さくら)は宝くじ一等一億円を当てる。その金をハリー先輩に貢いでお嫁さんにしてもらうので、スイーツ・エンジェルスも辞めると言い出す。アキラ(小林ゆう)なでしこ(桑谷夏子)は、スイーツやティーをジェニーに奢っていたからと分け前を要求。

しかしジェニーは、この宝くじは秘密結社エイブランを解散し、お詫びの印としてシスターB(桃井はるこ)から自分が貰ったものだからと振り切りDPJ銀行へ換金に向かう。だが、銀行前ではクマさん・クマくん・クマちゃんがシスターBへの募金活動中。エイブラン解散が嘘だと知ったジェニーは宝くじを突き返す。

敵に宝くじを渡した裏切り者だとしてクマさん達はシスターBを詰問。実は宝くじにはシスターBが時限爆弾を仕掛けており、爆破予告も出していたが、爆破時間が来てエイブラン一味はアジトで爆発。

【#15 感想】◇
「敵を欺くにはまず味方から」との格言を参考にしたシスターBの宝くじ爆破作戦だったが、裏目に出て失敗。宝くじに爆弾?という物理的に不可能そうな展開だったが、本当に描きたかったのは本人の知らない所での仲間の気遣いか。

ジェニーのスイーツやティーを自腹や自前で出していたアキラ・なでしこ。今まで言わなかったのでジェニーも知らずにいた。一億を当てたジェニーがエンジェルスを辞めると聞き、抜け駆けは許さないぞとケンカになる。

エイブランの活動資金の捻出に、街頭募金までしていたクマさん・クマくん・クマちゃん。
「恵まれないシスターBに愛の手を」
のセリフが泣かせる。そこまでしてシスターBを助けていたから、シスターBがジェニーに宝くじをあげたと知って、裏切り行為だと怒る。

いつもクマさん達をこき使って作戦行動をしていたシスターBは、己の明晰な頭脳のみを使った宝くじ爆破作戦を実行。クマさん達にも楽をさせてあげようとの思いやりのはずだったが失敗。

いつもアキラ・なでしこに奢ってもらっていたジェニーは、そのお返しにとアイスクリームを買って帰る。だが眠ってしまいアイスは溶けて食べられなくなる。

以上、各々が裏方で優しさを見せているのに、裏目に出てケンカになったり失敗したり。


【#16 あらすじ】「ダイエット」
放課後、メガショコラ1万5千円を食べに行こうと誘うジェニーになでしこは、ジェニーが太ったと指摘。このままではファッションモデルはおろか、パンに焼きそばを挟むバイトをしているハリー先輩の記憶からも消えかねないとして、アキラと共にジェニーの一ヶ月ダイエットに取りかかる。

ロデオマシーンに波乗りジェニー、軍隊式トレーニングのハイパーバンドでバス磨き、特製サウナスーツでマラソンなど。しかしある夜、我慢できなくなったジェニーはスイーツを食べてリバウンド。

より厳しいダイエットのため、禅寺修業、サウナスーツダッシュ、ハイパーバンド習字を課して最終日に目標クリア。だがジェニーの体は筋肉ムキムキになっていた。バスを持ち上げて怒り狂うジェニー。

【#16 感想】◇
ダイエットしたら筋肉マンになっちゃったよというだけの話。シスターBも昔、スイーツ食べ過ぎで太った過去がある設定なので、それと絡めてくるかとも思ったが、そのような事もなく終わった。

むしろ見るべきはアキラの容赦ない鉄拳制裁や座禅での喝、それに合わせた小林ゆうの演技か。#15の方でも「無視かよ!」「ブスブス」など叫んでいた。この話ではさらにスパルタ演技が炸裂。それを食らったジェニーが「ヒデブ」と倒れる細かいギャグ付き。

でも最後のジェニー役の野川さくらのキレ具合の方が凄い。もともと小林ゆうは絶叫演技の能力を買われて起用されたはずなのに、この作品ではアキラが一番の常識人であるために大人しめにならざるを得ず、野川と桃井の予期せぬ熱演によってお株を奪われている感じが否めない。
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2007年11月30日(Fri)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:継体天皇

【あらすじ】6世紀初め、ヤマト政権では天皇の力が衰え、地方豪族の争いが絶えなかった。506年に武烈天皇が崩御すると皇位継承を巡って混乱が増し、大伴金村と物部麁鹿火(あらかひ)は大陸・半島交易が盛んな越前で、鉄剣を作る近江とも縁のある、応神天皇の子孫:男大迹王(をほどおう)を後継に推す。

豪族の意見が一致するまで即位を渋った男大迹王は、継体天皇となった後も大和に入らず淀川流域を拠点に港や水運の整備をし、513年に百済の使節:五経博士から国造りの方式を教わる。526年に大和盆地に入った継体天皇だったが、新羅が加耶に攻め入ったと聞き6万の援軍を派遣。

軍勢が九州に差し掛かった時、筑紫君磐井が豊・火の国と共に反乱を起こし船舶の進行を妨害。磐井は新羅から賄賂を受け取り、独立国を掲げて磐井の乱を起こしたのだった。継体天皇は物部麁鹿火を総大将に据えて約一年後の528年11月にこれを平定。

継体天皇は五経博士から学んだ、豪族からヤマト政権に土地を献上させ直轄地とする屯倉(みやけ)の制度を九州に導入。やがて全国各地の屯倉に官僚を派遣し情勢収集を行わせ、国家の足がかりを築いた。

【感想】◇
地方出身の豪族から天皇になった人物が、地方豪族:磐井の乱を平定し、統一国家の礎を築いたその時。中国・朝鮮半島との交易を積極的に進めた地方豪族の継体天皇が、その半島情勢の変化をきっかけにした地方豪族の反乱を平定し、中国から学んだ方法を参考に倭国を統治していく辺りが妙味か。

流れとしては分かりやすいが、ヤマト政権については謎の部分も多いので、判明している部分からストーリー仕立てしやすい歴史になっている可能性もある…と心に留め置いておきたい。鎮圧された磐井の側にめぼしい資料がないのだから。

男大迹王のいた越前で交易が盛んだった事、鉄剣の生産地:近江も勢力下にあった事が、後々の政権運営に役立っている。港整備で百済との関係を強化し、統治方式を知る五経博士も招く。一方、磐井の乱の平定には鉄剣が武器として有効だったのだろう。

新興国:新羅が百済・加耶(任那)を倒すため、同じく新国を望む磐井と組んだのも分かりやすい。その戦略を上回るほどの増援軍を継体天皇の20年間でヤマト政権が整えており、技術の高い鉄剣生産も盛んだったという事か。

唐の統治方法を参考に国内統治も確立したヤマト政権だったが、その間に新羅は唐と結んで加耶・百済を滅ぼしていくという所も、歴史の皮肉。
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謎の大王 継体天皇
ヤマト王権の謎をとく
日本の歴史―古代王権の展開
NHKスペシャル 大王陵発掘!巨大はにわと継体天皇の謎

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2007年11月28日(Wed)▲ページの先頭へ
かわいい!ジェニー #13・14

【#13 あらすじ】「スイーツエンジェルス VS Mr.クラウン」
エイブランと京都で戦った後、ISP本部に戻されたジェニー(野川さくら)アキラ(小林ゆう)なでしこ(桑谷夏子)は、コスチュームがMr.クラウンのパンツと一緒に洗濯されているのを目撃。帳簿から無駄遣いを咎めたMr.クラウンとケンカになる。

ISP本部に直接抗議に来たシスターB(桃井はるこ)やクマさん達が仲裁に入るが、蹴りを入れられ吹っ飛ぶ。互いに贈り物をしたように偽装して仲直りさせようと考えたシスターB。しかしクラウンに届いた花にはフラワーショップハナタニの領収書付き。エンジェルスに届いたケーキはクマさん達の食べかけだった。

再びケンカするエンジェルスとクラウンに事情を説明したシスターBだったが
「人間できてないあんたなんかに同情されたくない」
とジェニーに言われ、グレてスイーツ食べまくる。

クマさん達にいい加減にしろと止められたエンジェルスとクラウンは仲直り。シスターBは当初目的の苦情(コスチューム汚い・臭う)をぶつけるが、蹴りを入れられISP本部まで吹っ飛ぶ。その修理費を請求するクラウンを洗濯したエンジェルス。

【#13 感想】○
内部紛争が外部との戦闘よりも激しくなり、何者の仲裁をも受け付けなくなるが、その内部紛争こそが外部との戦闘をこなすエネルギー源だったという話(曲解)。

これまでスイーツエンジェルスは無給で不規則な労働を強いられ、その不満を上司のMr.クラウンに抗議したり(#9)、ストライキしたり(#11)してきた。その度に上手くかわされ・なだめ・すかされてきた訳だが、解消されないイライラが次第に蓄積され、今回ついに爆発。

洗濯物を一緒にされて怒るのは、思春期の娘が父を生理的に嫌う典型的なパターン。しかしそれは一緒に暮らす家族だからこそ起きる内部紛争でもある。このケンカを見たシスターBは、スイーツエンジェルスとMr.クラウンに家族のような絆があると思った。

見かけによらずキレイ好きなクマさん達(#3)と共に生活しているシスターBは、恐らく洗濯物も一緒なのだろう。だからスイーツエンジェルスとMr.クラウンも家族のように仲良くなれるはずと考えた。

しかも、スイーツエンジェルスとMr.クラウンのケンカにおける暴力は、内部に向かうのではなく、外部であるエイブランに向けられた。シスターBは、エンジェルスとクラウンが実は仲良くなりたいと願っていると身をもって思い知らされた。

しかしシスターBによる仲直り作戦は、理念が理解されず実務レベルで失敗する。エンジェルスとクラウンに自分とクマさん達を投影していたシスターBは、自己否定された気分になり、泣いてスイーツをヤケ食い。

だが、シスターBの理念を理解していたクマさん達は、その思いを受け継ぎ必死にケンカを止めた。ここに内部紛争は終結したかに見えたが、エイブランとISPはその結束において性質が異なる組織だった。

一致結束して行動するエイブランに対し、ISPはエンジェルスとクラウンの果て無き内部対立を力の根源としていたのだった。


【#14 あらすじ】「スイーツエンジェルスと音楽祭」
四重奏のコンクールで一週間のヨーロッパ音楽の旅が当たると知ったエンジェルス3人は、Mr.クラウンと共に出場を決める。一方、世界のファッションを独占しスイーツを撲滅しようと企む秘密結社エイブランも出場。

負けたら鼻の穴でタンタン麺を食べると啖呵切ったジェニー。シスターBも負けたら耳の穴でコーンポタージュを飲むと応じる。しかし控え室に戻って、トライアングルのジェニー、カスタネットのシスターBは共に、大口を叩いた事を後悔。

エイブラン・カルテットのカスタネットをハンバーガーに摩り替えたエンジェルス。スイーツエンジェルス・カルテットのトライアングルに水を仕込み、物を落下させ、爆弾を炸裂させたエイブラン。

ジェニー・アキラ・なでしこ・シスターBは警察に逮捕され、裁判で一週間の謹慎処分の判決。Mr.クラウンとクマさん・クマくん・クマちゃんはカルテットを結成し、見事優勝を果たすが、ヨーロッパ旅行にはエンジェルスとシスターBが向かった。

【#14 感想】◇
演奏を極めたクラウンとクマさん達が芸術を担当し、単に旅行がしたかったエンジェルスとシスターBが賞品を担当。両者の姿から、芸術と賞品の乖離が生み出す滑稽さを描いた話。

コンクールで最も演奏の上手かった者に送られる旅行という賞品。エンジェルスとシスターBはその賞品目当てで参加した。一方、#9で演奏の楽しみを知ったクマさん達と、演奏で若かりし頃の思い出を蘇らせたクラウンは、純粋に芸術を極める事に没頭した。

芸術が目的なのか、旅行が目的なのか。その手段である演奏において、エンジェルスとシスターBは罵り合い、汚い手段を講じて潰しに掛かる。楽器すり替えとテロ。およそ芸術とは程遠いレベルの争いは、賞品目当ての参加者を招いた芸術と賞品の乖離が生み出した酔態だった。

純粋に演奏を楽しむクマさん達とクラウンがくっつくのは、#7で純粋に労働に打ち込んだクマさん達に心惹かれたハリーと重なる。

それにしても、野川さくら・桃井はるこにどれほどのアイドル性があるのか知らないが、ここまで地声?で罵り合う演技を聞かせて良いのだろうか。熱演を引き出す程この番組が良い物だという事か。
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2007年11月24日(Sat)▲ページの先頭へ
モヤモヤさまぁ〜ず2 西荻窪

【あらすじ】視聴者から募ったモヤモヤSPOTで第一位の西荻窪。全部三島さんからの応募で6、7回。オススメの西荻デパートは初回で正月放送の(富士百貨店)似。業種店が集まる所ですぐ出口。
大竹「三島さんは何を伝えたかったんだろう?」

Theなまず屋はご主人のペットだったなまずとうさぎを販売。老うさぎ:しづかちゃん、生後一週間“速水おもち”半年“速水もこみち”命名。アーマードプレコなまず触ると硬い。「ご自由にお持ち下さい」布団・雑貨。お尻えんぴつ削りに入れると「アオー」の音。
大江麻理子アナウンサー「卑猥ですね」

アトリエ ベガは鉄芸術品を作る女の子だけのアトリエ。大江がフル装備でバーナー。火花にビビるさまぁ〜ず。終了後、大江の鼻頭が黒い。虫除けスプレーをストッキングがシミになる程かける大江。知る区ロード善福寺さくら公園で頭冷やし石。酔った時に最適。大江が頭付ける姿勢が何かエロい。

空中にある昇れない階段。コード付きで「亡くなられました」。美人の先生で〜す小林福美ダンス・スタジオ。美人に同意しないと「張っ倒します」。音楽遅いと「早くしろってんだよ」ツッコミ厳しい。カメラ目線で良い所どりの先生。素早く切り上げる一同。
三村「あの毒は気持ち良い」

信州リンゴ大量陳列の信州屋望月青果店。デッキーニ、瓢箪から独楽、かんちょうかんぴょう、ヤギのフン:ムカゴなどオヤジギャグはサービス。輪島功一スポーツジムに電話。選手指導中のため退散。プロデューサー2人ハケずに一般人装う。

日本心理カウンセリングセンターで催眠カウンセリング療法。関先生からの催眠で涙する大江。体コチンコチンの大江を三村がいじり大竹持ち上げる。とれ高サイコロ「三村と大竹がボケるので大江がツッコめ!」三輪車の子供を「プロデューサーどこへ?」ツッコミ前に笑ってしまう大江。気分や体調にあったコーヒーを出す珈琲職人でシメ。

【感想】◇
シンガポールが5回あって飽きるとの伊藤P判断で、間に挟まれる事になった23区の西の果て西荻窪編。視聴者の募集に応えつつ、素人と出演者の区別をきっちりさせようとの意図が垣間見えた。プロデューサー2人が一般人装うシーンも、区別なしの逆表現の意図を持たせた編集意図で放送。

ゴールデンを見たあおいちゃん9歳(背 伸びないぞ)から葉書。「三村と大竹へ」呼び捨て。当ブログは葉書と違い番組宛てに執筆してないので呼び捨てというか敬称略。稀にさん付けしてるが、その時の文脈を読めば分かるように、タレントにさん付けすると嫌味たらしくなる。あと、さん付け需要が読者から無い。文字数も少なくなるし。言い訳ばかり。

ドラゴンボール情報を募ったらボール自体が大量に送り付けられ、テレビ東京メール室が困り「二度と送らないで」との事。そもそも視聴者なんてテレビをきちんと見てない(特にゴールデンタイムの視聴者は“ながら見”が大半)から、「情報求む」が「ボール求む」と誤解されたのだろう。

かと思えば、プレゼント応募で99通も出したり、モヤモヤSPOT募集が流れるたびに西荻窪を送っていた熱心な人もいたようで…。これも止めさせるために、その人を当選させたり(恐らくプレゼントと一緒にやんわりとした注意文も同封されたのでは?)、今回西荻窪をやったという事か。

さて、なまずは実際に飼っていたので触った事もあるが、普通はヌメっ・つるんとしたうなぎのような感触。普段は体に接触するほど狭い所が好きなのに、人の手で囲ってやると異常なほど跳ね回る。餌付けに成功すると、水槽に近づく人の振動に反応して水面まで出てくる。地震予知とかもこの辺りから云われているのでは。実際には予知しないけど。

ご自由にお持ち下さいのお尻えんぴつ削りは、テレ東深夜の「きらきらアフロ」で松嶋が見つけて鶴瓶にやらせたのと同一か。あんなに英語で喋るものだったかうろ覚えなので違うかも。記事にしないとすぐうろ覚えになる。

アトリエ ベガの工房と中の女子のギャップは面白かったが、入り口にあった11月上旬限定の映画館はモヤモヤなまま。簡易上映会でもやったのだろうか。同じく、空中にある昇れない階段のダンス・スタジオもその理由はモヤモヤなまま。ダンス教室にする内装に金が掛かって外に回す金がないとか。

容赦無い美人ツッコミの小林先生(敬称あり)は、松金よね子かと思った(殺される……どっちに?)。北綾瀬・金町の時のように大竹がダンス2級とは言い出せなかった模様。自分のハードル上げるの避けた大竹さん(←敬称ありで嫌味たらしい)。

一方、望月青果店ではオヤジギャグのボケ店主。さまぁーずのわざと苦笑が正しい反応。瓢箪から駒でなく独楽って、二重のボケまで実際に陳列してるサービス。でも角地の立地で開放した店頭に目立つリンゴを比較陳列したり、カゴにきっちり並べてあったり、基本は真面目な商売姿勢の店のようだった。

催眠療法はやはり斜に構えた大竹が一番かかりが弱く、素直とされる大江が愛に満ち満ちた涙を。コーヒーを求めて大竹から店に入っていく法則は東麻布かっぱ橋・東上野と同様に健在だった。
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2007年11月22日(Thu)▲ページの先頭へ
かわいい!ジェニー #11・12

【#11 あらすじ】「ストライキ」
秘密結社エイブランが新兵器:ファッション・ブラックホールとバキュームガン:ドラゴンの開発に成功。世の中のオシャレどものファッションとカツラを吸い取って大暴れ。

ISPのMr.クラウンはジェニー(野川さくら)アキラ(小林ゆう)なでしこ(桑谷夏子)に出動命令を出すが、時給840円を要求する無期限ストに突入したジェニー達は応じない。

クラウンはシスターB(桃井はるこ)に直接会いに行き、ジェニー達を攻撃するよう頼む。服が剥ぎ取られていく3人。
クラウン「ほれほれ見せたまえ♪」
アキラ「このままでは放送的にも教育的にもメーカー的にも問題だ」

ファッションではないフェアリーテクターにドレスチェンジし、ファイティングモードになったスイーツ・エンジェルス。シュプレヒコール・サンダーとスイーツ・アローでエイブランを退散させる。これも全て作戦だったと、ボロボロになりながら語るクラウンを追い回すジェニー達。

【#11 感想】◇
前回の交渉でボランティアと言い含められたジェニー達だったが、やはり納得が行かず、ストライキという実力行使に出る。一方、エイブラン側も3倍の吸収力を持つ新兵器を投入し、ジェニー・クラウン・エイブランの対立の激化を表している。

見かけによらず繊細で技術も持っているクマさん達が新兵器を開発しているとは。それを、個人的な野望を達成するために、明晰な頭脳の直感とイマジネーションで開発命令を下しているシスターB。エイブラン、侮れない強さだ。

オシャレとカツラまで吸い込むファッション・ブラックホールは、その名からもシスターBの心の闇の深さを示している。ファッションセンスが普通と異なるシスターBは、自分のミリタリーファッションを笑い者にされた過去があるのだろう。

吸収力を3倍高めたバキュームガン:ドラゴンは、その機能からもクマさん達の飢えの苦しみの大きさを示している。楽器型でも何でも口に吸い込んで食べようとするクマさん達は、人間の生活圏の拡大で里山の食料を荒らされた過去があるのだろう。

無期限ストライキに突入したジェニー達。クラウンと対峙している時以外はダレていた。ストを口実に仕事を放棄している。しかし、ISPはインターナショナル・サイエンス・ポリス=国際科学警察であり、その下で働くジェニー達も公務員なのではないか。

公務員にストライキ権は無い。ジェニー達は単にサボっていると見られても仕方ない。クラウンは事が大きくなる前に自ら街に出向き、ISPの総力ではなくエイブランという敵の手を借りる事によって処理しようとした。ISP予算を消費せずジェニー達もISPから処分されずに済む一石二鳥の作戦だった。


【#12 あらすじ】「バレリーナ」
街で評判の白鳥バレエ教室に行ってみるなでしこ達。しかし血染めのトゥシューズに追い掛けられ逃げる。のどが乾きアイスを食べている所にもトゥシューズが現れ、身の上話を始める。

4ヶ月前に製造され店に並んだ4日後に購入されたトゥシューズ。しかし買った子は性格が悪く、牛島幸子さん(仮名)などを虐めていた。その復讐のため牛島幸子さん(仮名)がトゥシューズに画びょうを仕込み、それで怪我をして血染めになり、一度も発表会に出る事なく捨てられ、怨霊になったのだと。

トゥシューズを発表会に出してあげようと、なでしこ達は練習に励む。そして当日、華麗に踊り出すがバレエではなくラインダンスになっていた。再びトゥシューズに追い掛けられるなでしこ達。

【#12 感想】◇
京都出身で琴をたしなむ、なでしこが主役の回。バレエの練習中も日本舞踊になっていたが、発表会でもレビューになってしまったというオチ。中身の性格の悪さも描かれていた。

トゥシューズを買った子はバレエの腕前や容姿もそれなりの子だったが、性格がとにかく悪かった。一方、トゥシューズの悩みを解決してあげようと立ち上がったなでしこも、見た目のおしとやかさとは逆に、中身の性格は結構悪い。

バレエをやる姿を想像する中で、馬のアキラと鹿のジェニーというバカな配役にする。今までもクラウンのヘリを撃墜(#3)したり、物を投げられたクラウンを見て「いい気味ですわ」と発言(#6)したり、アキラを男扱いしたり、工事現場で働くハリーやエイブランを侮辱(#7)していた。

これで復讐などされずに済んでいるのは、やはり相当な家柄のお嬢様だからだろうか。それとも、そう思わせる事で復讐を回避しているのだろうか。だとしたら、なでしこは意地汚いキャラ付けを意図的にしている、どこまでも性格の悪い女という事になる。
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2007年11月20日(Tue)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:重光葵

【あらすじ】外交官だった重光葵(しげみつ まもる)は昭和6(1931)年の満州事変、翌年の上海事変を外交交渉で解決しようとする。停戦交渉をまとめた4月、爆弾テロによって重傷を負いながらも停戦協定に著名。だが国際連盟では昭和8(1933)年、日本に対し満州事変について勧告がなされ、不服とした日本は脱退。

太平洋戦争中、外相となった重光は昭和18(1943)年11月に大東亜会議を開き、アジアの独立と武力によらない協調を決議。終戦時の日本の全権大使として戦艦ミズーリ号において降伏文書に調印。戦後はA級戦犯として禁固7年の判決を受けた。1945年に国際連合が誕生し、昭和26(1952)年にサンフランシスコ講和条約を締結した日本は国連加盟を目標とする。

昭和25(1951)年に仮釈放された重光は政界に復帰し、昭和29(1954)年に鳩山内閣の外相へ。冷戦でソビエトが日本の加盟に拒否権を発動する中、加盟実現に奔走。昭和30(1955)年のバンドン会議でアジアとの協調をはかり、国連に出向いてロビー外交を行うが、4度の加盟申請も拒否された。

そこでソビエトとの関係改善で打開しようと重光は、日ソ国交回復交渉を行うが失敗。鳩山が北方領土問題を棚上げして昭和31(1956)年に日ソ共同宣言と国交回復をまとめた。12月、ポスト鳩山内閣の動きが活発化する中、重光は日本を離れ加盟申請。18日の国連総会において日本の国連加盟が認められた。

重光は議場で「我が国の今日の政治、経済、文化の実質は、過去一世紀にわたる欧米およびアジア両文明の融合の産物であって、日本はある意味において『東西のかけ橋』になり得る」と演説。日本では石橋湛山内閣が成立し重光は外相の地位を失い、1ヶ月後の昭和32(1957)年1月に69歳の生涯を終えた。

【感想】◇
戦艦ミズーリ号での降伏文書調印で有名な重光葵の、国連加盟と『東西のかけ橋』演説に懸けた思いを描いた回。自らの政界での地位より日本の加盟を優先した姿と、その直後の死が心を打つが、「東西」の意味する所に疑問も残る。

番組では「東西」を冷戦での東側陣営と西側陣営と解釈していたが、東洋と西洋と解釈するのが通説らしい。確かに「東西」演説の文脈をみても、東洋・西洋と解釈する方がすんなりくる。さらに番組内で紹介された折々の重光の言葉からも、冷戦の東西と解釈するのは厳しい。

重光は常々、欧米(西洋)とアジア(東洋)の観点で発言を続けている。国際連盟脱退時の重光は、アジア・アフリカを植民地とする欧米への憤りを顕わにし、太平洋戦争時の日本についても、アジアを踏み台にするなと怒る。その主張を実現させたのが大東亜会議で、アジアの自主独立を謳った。

大東亜会議は大日本帝国の大義名分を再確認させる意味合いが強く、重光の主張が良い様に取り込まれた感じもする。開戦(というか外交官の視点からするとドイツ・イタリアに続いての「参戦」になる)に反対し和平工作もした重光だったが、結局は無条件降伏の文書に自分が調印する羽目になるとは。しかも、揺れる船上で長いセレモニーと響く祝砲によって、重光本人には失った右脚の痛みが相当あったとか。

東西冷戦(西洋)に対しても重光は、その打開の鍵となるのはアジア(東洋)だと指摘。バンドン会議からアジア・アフリカの支持を取りつけ、国連加盟に期待を寄せるが、安全保障理事会でソビエトに拒否権を連発される。ならばソビエトとの関係改善だと進むが、ここで重光の度量が露呈する。

どうも重光のA級戦犯の判決は、ソビエトの意向が働いたと重光本人は思っていたらしく、日ソ交渉において重光は強硬な姿勢を崩さなかった。ために交渉は失敗し、鳩山が乗り出して日ソ共同宣言、領土問題棚上げでの成立の(裏)条件として日本の国連加盟支持を取りつけた。

この段階で重光の政界での地位は傷付き、もはや国連加盟への日本政府代表としてニューヨークに向かうしかなかった…とも考えられる。番組では、己の政界での動きよりも国連を優先したと取れるように紹介していたが、鳩山が重光に最後に花を持たせてくれたのだろう。

しかし逆に、この動きによって重光は、政界を離れて純粋に外交官として演説の原稿を書けたと言える。外交官として若き日より欧米(西洋)とアジア(東洋)の観点から考えてきた思いを『東西のかけ橋』演説に込めた。私情を捨てた演説だったからこそ、これが名演説として残ったのではないだろうか。
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昭和の動乱〈上〉〈下〉(重光葵 著)
重光葵―上海事変から国連加盟まで
国際連合―その光と影―軌跡と展望(明石康 著)
重光・東郷とその時代

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2007年11月17日(Sat)▲ページの先頭へ
恋する日曜日「またあえる日まで」

【あらすじ】内野千佳(岩田さゆり)は甲斐弘之(佐野和真)からの「屋上で待ってる。」のメールを一年間も消せずにいた。一年前のバレンタインデーで千佳は、唐沢めぐみ(志保)のチョコをクラスメイトの甲斐の机に入れてあげた。

だが無記名だったために千佳のチョコだと甲斐にも他の生徒にも誤解された。ホワイトデーで甲斐から屋上に呼ばれた千佳。あれは冗談で机に入れたと悪びれた千佳に甲斐は怒り、それから千佳と甲斐は別のクラスになった事もあって話さなくなる。

めぐみは千佳と甲斐のやりとりを見ており、千佳が自分に遠慮したのだと思った。
「そんな友情、すごい傷付く。恋人は分け合えないんだよ」
迷惑を掛けたと謝り、今度こそ甲斐にダメ元で告白するという。

千佳も甲斐への気持ちを伝えようと屋上へ向かうが、そこで見たのは付き合う事になって一緒に帰る甲斐とめぐみの姿だった。千佳は「屋上で待ってる。」のメールを削除。

【感想】◇
水仙月の四日」に続く中江有里の脚本回(本当はその間にもう一本あって見逃したかも)。バレンタインのチョコによって同じ男の子を好きになってしまった二人の少女の恋の行方。「めぞん一刻」での斉藤由貴の「悲しみよこんにちわ」をモチーフにし、当初の題名もそれだったが、権利関係か何かで変更されたらしい。

当方は「悲しみよこんにちわ」も「めぞん一刻」も世代的に違うためか語れない。またまたこの記事を書く資格があるのか微妙。今回に限らず「恋する日曜日」を視聴するたびに感じる事だが。

純粋に内容を見ると、青春時代の勘違い・擦れ違いの甘酸っぱい恋愛模様が描けていて、こういうのあるなと思わせた。そう思わせればこの回は成功か。親友のためにチョコを渡した千佳は自分も甲斐を好きなのではと意識し始め、甲斐も渡したのは千佳だと勘違いして意識し出す。

両想いになったのに千佳は照れで嘘を付き、甲斐を怒らせて甲斐側の想いは終わる。これを見ていためぐみは、千佳は自分に遠慮した・甲斐はまだ千佳が好きと解釈(勘違い)した。ぎくしゃくした二人の関係を修復するためにもと、チョコの真相を話し告白もしようとめぐみは屋上へ。

ダメ元でぶつかるめぐみの姿から勇気を得た千佳も向かうが、めぐみと甲斐はカップル成立。千佳は、甲斐が自分に気がなくなったと分かっていたのに、めぐみの話で甲斐の気持ちを良い方に勘違いした。その結果、甲斐とめぐみの様子にショックを受けてしまう。

「ぶつかっていく勇気を得た」と屋上のドアを開けるシーンで終幕でも良いと思ったが、消せなかったメールを削除するオチまで描き「悲しみよこんにちわ」のテーマへ。この辺にオリジナリティが感じられた。

このメール時の対応が第一の分岐点。千佳が自分が渡したと言えば千佳と甲斐は付き合っただろうし、めぐみが渡したと言えばそっちも成立したかも。その後も千佳は甲斐に真相を打ち明ける機会がありながら言えなかったのが第二の分岐点。めぐみを早く追い掛けて甲斐に選択を迫る形になれば…というのが第三の分岐点。気の多い思春期の恋愛なんてそのくらい不安定で不確か。

主演の岩田さゆりは吉祥天女からも着実に女優業を続けて成長してる模様。岩田がその時の感情をはっきりと表情に出す演技をしていたのに対し、めぐみ役の志保は一途に密かに思い続ける感じ。その独白のトーンが結構上手く自然に演じられていた。

どんどん脱線するが、志保の事務所には夏帆(一番有名)、怨み屋本舗の葵など名前タレントが多い傾向。でも菅沼美帆は美帆でなく苗字もあり。
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best friend―岩田さゆり写真集
@me.(志保も参加の写真集)
結婚写真(脚本:中江有里の初単行本)
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2007年11月14日(Wed)▲ページの先頭へ
かわいい!ジェニー #9 #10

【#9 あらすじ】「エンジェルス解散?」
ジェニー(野川さくら)アキラ(小林ゆう)なでしこ(桑谷夏子)は、スイーツ・エンジェルスとして働き、たくさん食べるようになったのに、給料も交通費も支給されずお小遣いが減る一方だとISP(国際科学警察)のMr.クラウンに直訴。だが金のためでなく、平和・守るべき者のため、悪に対する怒りの心を持って、ボランティアで戦ってくれと頼まれ引き下がる。

秘密結社エイブランはスイーツとオシャレを吸い取り、それをエネルギーとして攻撃する楽器形状の新兵器を開発。音楽隊の格好をして街で暴れる。Mr.クラウンは給料を貰っていると知ったジェニー達は呼び出しに応じず、エンジェルスを辞めエイブランへの入隊を志願。

「ただのハイスクール二年生、ただの小娘は要らない」
とシスターB(桃井はるこ)に断られたジェニーには悪を憎む心が沸き、フェアリーテクターを装着。フラストレーション・アタックでエイブラン音楽隊を粉砕。Mr.クラウンは大喜び。
ジェニー「何だろう?勝ったのにすっきりしないこの気持ち…」

【#9 感想】○
ヒーロー・ヒロインの戦う意味はどこにあるのかを問うた話。かなりいい加減な成りゆきでエンジェルスとなったジェニー達には、自由な時間を奪われ報酬も出ないこの活動の、リアルな負担感が伸し掛かる。

普通のヒーローものにある宿命・運命の設定とは無縁なハイスクール二年生だったのに、給料を貰っているMr.クラウンの命令で、報酬もなく最前線で戦わされるジェニー達。今回の直訴も、お小遣い交渉は親にして・ボランティアで戦ってとかわされた。

さらに心の持ち様で戦う意義を見出させようとするクラウン。エイブラン入りをにべもなく断られたジェニーに、ふつふつと沸き上がる感情。それが悪に対する怒り・憎しみの心だとクラウンは言う。しかしそれは単なるフラストレーション。

クラウンから駒として使われ、シスターBから思いっきりバカにされたジェニー。クラウンはまだエンジェルスとしての自分に価値を少しは見出しているが、シスターBはジェニーを全否定。ジェニーは眼前にあったストレスの元の一つであるエイブランを攻撃。だから勝ってもモヤモヤが残った。

一方エイブランは、この世からスイーツとオシャレを無くす信念を持って活動している。ビル工事バイトをしてでも稼ぎ、その金を新兵器開発に投入。入念に訓練を重ね、警戒されない音楽隊として街への侵入を果たす。その見た目で入隊志願してくるジェニーなど必要なかった。裏でどれだけ苦労しているかをクマさん・クマくん・クマちゃんが暴露。

楽しげに見える音楽隊が、スイーツとオシャレを奪い、パトカーやジープを破壊する設定が良い。本当の恐怖は、人々の警戒心の緩みを誘う、こうした楽しげなものの影に隠れてやってくるのだから。


【#10 あらすじ】「大空のジェニー」
Mr.クラウンからISP飛行基地に呼び出されたジェニー達。ハリー先輩にそっくりのバリー教官に一目惚れし、肉体訓練に励む。偵察していたクマさんは、ジェニー達の軍服姿をシスターBに報告。酸いも甘いも噛み分けた大人の女に似合うオシャレである、ミリタリールック領域を侵されたとシスターBは激怒。
「全軍出撃!えせミリタリーファッションのスイーツ・エンジェルスを撃滅するっ!!」

飛行服に着替え、スカイスワロウ、サブマリンGF、グランドリルに搭乗したジェニー達。バリー教官に続いて大空に飛び立つが、エイブラン飛行隊によってバリー機は撃墜される。アキラのサブマリンGFは失速しクマくん機と激突。クマちゃん機はなでしこのグランドリルに体当たり。

シスターB・クマさん機と2対1で劣勢のジェニー。しかしハリアラモード・アッソーで太陽を背にクマさん機を撃墜。スイーツエンジェルス・キャンディードロップでシスターB機も撃墜する。

「君たちを忘れない」との飛行機雲を描いたジェニーに、墜落でケガしたアキラ・なでしこは「勝手に殺すな!」と抗議。

【#10 感想】○
1台しかなかったジャイロジェスパに替わるISP側の新兵器が登場。#9に続いて、戦う意味の答えも提示された話。

まさか人類史上、日本本土防空戦でしか行われなかった空対空特攻が、この番組で描かれるとは。アキラ機の「死なばもろとも」は自発的特攻だが、クマちゃん機の特攻はシスターBの命令があっての正式な特攻。

ISP飛行教室での、背景にあったマップはゲーム「大戦略」で皆さんおなじみのマップ:アイランドキャンペーン。書き込まれた←印や×印で何気に理に適った作戦図になっていた。どんな繋がりでこんな物の使用許可を得たのだろうか。

エイブラン飛行隊の飛行機はカーチスP-40で、中国戦線で活躍したフライング・タイガース塗装を施したもの。史実では中国軍に武器供与されたものの、重慶などで零戦に制空権を握られた機体。P-40に対する零戦の強さは太平洋戦争前に米国へ報告されたが、米首脳部は日本蔑視からこの報告を信用せず新型機開発を怠り、太平洋戦争初期に惨敗した。

世のオシャレを無くそうと企むと同時に、ミリタリールックを自分だけのオシャレと考えるシスターB。だから軍隊を敵視し、独自に軍備強化をしているわけか。そんな思想も知らず、言われるままに軍服を着たスイーツ・エンジェルス達を“えせミリタリーファッション”と評する。

シスターBにロックオンされたジェニーは、バリー教官の「パッションだ」との声を思い起こす。ここで負ければシスターBの考えるミリタリールックの勝利。自分達のオシャレとスイーツを守り、アキラ達の仇討ちのためにもと戦い勝利した。

報酬も無い活動で、ジェニーの出したエンジェルスに留まる理由は、イケメンのバリー教官に憧れたからだった。しかしこれでは長続きしないのは明らか。その場しのぎのクラウンの策略は続く…。
参考記事:ゼロ戦ニ欠陥アリその時歴史が動いた:ゼロ戦
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2007年11月11日(Sun)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:奇兵隊

【あらすじ】外国船打払令の報復として、文久3(1863)年6月に下関は攻撃を受け、長州藩の武士は大敗(下関事件)。高杉晋作は身分を問わない奇兵隊を組織し、上海視察で見た西洋式銃隊の訓練を開始。また、各地で朝市隊・角力隊・僧練隊・パトロン隊などの「諸隊」が結成されたが、これらを侮蔑する武士との対立から殺害事件が起き、高杉と奇兵隊は左遷。

元治元(1864)年8月、英・仏・蘭・米の四ヶ国艦隊が下関を攻撃(四国艦隊下関砲撃事件)、長州藩は奇兵隊を下関に戻して激戦となった。一歩も退かずに講和に成功した長州藩は賠償金や領土を取られなかった。しかし10月、第一次長州征討で幕府軍15万が押し寄せると藩は降伏の意を示し、奇兵隊にも解散命令を出す。

だが、高杉もいない奇兵隊の隊士(武廣 九一遜)達は、幕府とも藩とも戦う決意を固める。11月に高杉が戻るや萩へ進軍し藩軍を破り、元治2(1865)年2月には高杉らが藩の中心勢力となった。慶応元(1865)年4月に第ニ次長州征討で再び幕府軍が攻め入るが、諸隊は次々と幕府軍に勝利。

下関の小倉口で幕府軍と対峙した奇兵隊は、慶応2(1866)年6月17日に陸海共同作戦で田野浦上陸戦に勝利し小倉城を残すのみとなった。機動力の通用しない攻城戦に奇兵隊の損害も出るが、かがり火を多くし砦を築く心理作戦によって幕府軍は戦意喪失。8月1日に小倉を焼き払って撤退していった。

奇兵隊は明治元(1868)年の戊辰戦争で東北まで転戦し、新政府軍の勝利に貢献したが、手厚い恩賞はなく、近代軍創設の徴兵制に伴って強制除隊。これに抗議した隊士100人は斬首された。
参考記事:その時歴史が動いた:西郷隆盛と徴兵制
その時歴史が動いた:神戸事件
その時歴史が動いた:薩英戦争

【感想】○
正兵の武士とは全く異なる奇兵隊が、解散命令に反しながら戦いを続け、長州藩を変え、幕府軍にも勝利したその時。高杉晋作の視点ではなく、農民・町人などの庶民のパワーを前面に押し出して描いていた。

外国からの攻撃(下関事件と四国艦隊下関砲撃事件)、幕府からの攻撃(第一次と第ニ次長州征討)の中、それぞれ二回目の戦闘では長州藩の実権が違うとの背景を理解していないと苦しい。奇兵隊が長州藩の方針を180度転換させたのは分かったが、外国とは二回とも派手に戦い、幕府とは二回目が本格戦闘だったのか。どうもごっちゃに憶えていて…。

身分や家柄に縛られた武士では、隊長の命令一下で統率行動は取れず、西洋式軍隊に太刀打ちできない。だから素人である百姓や町人に一から訓練をさせた方が、ましな戦力になるとの高杉晋作の考え。また、庶民の方でも外国への憎しみがあり、次男三男などが自分の居場所として奇兵隊に志願したとの事。

この二つが合わさり奇兵隊の士気は高く、武士が逃げる中、四ヶ国艦隊の上陸部隊と互角に戦った。だが藩はこの奇兵隊の強さを理解せず、幕府軍が迫ると戦わずして高杉を追放し解散命令を出した。隊士の戦意の異常な高さに気付いていないため、高杉さえ除けば解散すると踏んだのだろうか。

だが隊士は高杉にも頼らず戦いの継続を決める。「庶民のものは草一本たりとも奪ってはならない」と隊中諭示を定め、庶民の協力で軍資金や食料を得る方針。番組中では農家が握り飯を率先して提供したとだけ紹介されたが、この後の奇兵隊の進撃ぶりを見ると、庶民や商人から無数の協力があったと思われる。それにしては奇兵隊の数が当初300人、小倉でも1000人とは少ない気もするが。

そんな戦力数のためか、高杉は徹底して一撃離脱戦法をとり、戦力を温存させる。でも小倉城攻めでは正面攻撃せざるを得ず、1割100人の損害を出す。近代兵器を備えていても城攻めに寡兵ではどうする事も出来なかった。高杉は一気に弱気になるが、ここでも隊士の士気は崩れず、再度の攻撃を志願している。

高杉が奇兵隊を率いて引っ張っていったとの今までの概念は、今回の番組によって、隊士一人一人の意識の強さに支えられていた面が相当あると分かったのは良かった。ただ、包囲している強みを生かして、戦力欺瞞による心理戦で最終的に勝利したのは高杉の知恵の為せる技か。

だが、奇兵隊が西洋式軍隊の先駆けであったのに、その士気や意識の強さが全国に西洋式軍隊を導入する徴兵制では邪魔になったのは皮肉だ。あくまでも上意下達の統率行動が求められる徴兵と、奇兵隊では性質が異なっていた。武士でも軍隊でもない奇兵隊は、時代の狭間に一時だけ生まれた文字どおりの奇兵だったのか。
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高杉晋作と奇兵隊(今回の解説:青山忠正 著)
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2007年11月09日(Fri)▲ページの先頭へ
モヤモヤさまぁ〜ず2 シンガポール1・2

【あらすじ】ゴールデンで海外ロケ決定し、スケジュール調整があっさり成功ですぐに海外。シンガポール童貞さまぁ〜ず。マレーシア人コーディネーター:ミミさんモヤモヤMAP作成。ニセマーライオン前からスタート1分でオーチャード通り喫煙所で一服。

本物マーライオンは2002年から水を吐き、マーライオン汁を浴びる。マネージャー:松本さん画面に入って写真撮る。MerLionParkShopでマーライオングッズ探し。マーライ帽、笑顔のワーライオン。ハワイ1・2と同様、スノーシティの人工スケート場へ。大江麻理子アナウンサー派手にコケる。3人合体でタイヤすべり。激突して分離。

外気との温度差でカメラ故障。マネキンと音声で代用しつつ有刺鉄線にヘビとパンツのある軍用地へ。バケツと上半身裸の人々。源泉かけ流しの無料足湯:センバワン温泉。三村は足が熱すぎて放屁。「地味」と大竹。マットレス放置・ゴミのある地元密着型商店街へ。「金玉保健」「CHINCO ALARM」を正確に音読する大江。

とれ高サイコロ「シンガポール人にあだ名をつけろ」ギョーカイ人・オール前・何だバカヤロー。インド系コミュニティ:リトルインディアで北赤羽を思わす乗り物。くじゃくに大江、曲が流れてインド人集まる。股間からくじゃく頭。ガチャガチャでベトベト&ヌメヌメのイタズラ系ねずみ出す。喫煙所で一服。2日目は西荻窪編の後に放送予定。

【感想】△
ハワイのVTRを見てモヤモヤSPOTを作っ