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【あらすじと感想】たったひとつの恋 #7放送前の番宣。単なる圧縮再放送ではなかったのに、記事にしてる人があまり居ないので書いてみる。亀梨和也と綾瀬はるかの5位から1位までを発表、田中聖・平岡祐太・戸田恵梨香は撮影裏話。
菜緒5位:#1丘公園・ガゼボの下で待ち合わせ。
亀梨「前を通る小っちゃい子が可愛かった」
綾瀬「魔女の衣装が気に入ってます」
…リハは強風で帽子が飛ばされまくったそうな。あの格好は兄:達也(要潤)から「変だよ」と言われていたが、似合い過ぎてた。弘人の「その格好じゃ通り歩けないでしょ」とのセリフもあったが、それらのセリフが全く説得力を持たないほど似合ってた。
弘人5位:#4ヒロトの怒り。
亀梨「ヒロトは失う事の怖さを知っている。それが菜緒との恋愛にも繋がる重要シーン」
綾瀬「すごく恐かったです。…反省しました」
…あまりにも迫真すぎて「引いた」との視聴者の声も多数あったシーン。直接浴びた綾瀬が怖がるのも無理はないか。その怒りの大きさが全体を解釈する上で重要と、亀梨が考えて弘人を演じているのに対し、綾瀬の方は本当に自分の不始末のように「反省しました」と呟き、亀梨が机に突っ伏してコケる。二人の演じ方は対照的なのかも。
菜緒4位:#1ラストシーン「ウソツキ」
亀梨「弘人は一話は屈折してる設定」
綾瀬「ラストなだけに、ラストなんで」
…亀梨が一歩引いてコメントするのに対し、綾瀬の難解なコメントが続く(笑)。ドラマのラストだから面と向かっては言いにくい言葉も投げつけたという事か。屈折設定は執筆者の記事でも「屈折した考え」と書いており、この辺は読み取れていたと安心。
弘人4位:#6雨の歩き〜ガード下でのナイフ。
亀梨「夕5時から深夜1時半まで撮影。甲と亜裕太は7時間待ち。手に力入れ過ぎて、翌日両足が筋肉痛になった」
…ここで山下(波岡一喜)が弘人にタバコの煙を吹き付ける未公開シーンも流れた。甲と亜裕太が弘人を捜したり、弘人が雀荘に行った時は明るかったのに、山下との対峙でいきなり真っ暗になっていた不自然さは撮影が押したのが原因だったか。あのシーンも迫真だったが、その上に何度も撮り直して筋肉痛になったのだろうか。
菜緒3位:#2イガイガでの光の交信。
亀梨・綾瀬「ホントにマンションと工場で光が見えた事に感動」
亀梨「実際やったらキュンキュンくる」
…ロケ場所選定の勝利といった所か。リアル重視でよくぞ確保したと言うしか。ありえないほどのお伽噺シーンも、本当に見えるとなれば反論のしようもないわけで。って別に執筆者はあのシーンを否定的に見たわけではないけど。
弘人3位:#3電話での会話「好きになっちゃったんだよね」
亀梨「電話で6分間のシーンは珍しい。あのやり取りが好き」
綾瀬「ホントにリアルタイムで電話した。間違えられない緊張感」
…この長さで本当に同時に通話してたというのは驚き。普通は別撮りとか、スタジオ内にセット2つ組んで見える範囲でやると思うが。リアル重視もここまでするか。見えない・間違えられないドキドキ感が、先の見えない・距離の離れた弘人と菜緒の関係を示すように繋がっていたような。あの長いやり取りは、分かるように記事にまとめるのに苦労したw
菜緒・弘人2位:#1パーティでの再会〜プールに落ちる2人。
綾瀬「ウエットスーツ2枚着てて寒くなかった。弘人は寒そうだった」
亀梨「プールに落ちて恋に落ちる」
綾瀬「あのシーンから2人は喋れるようになった。それまで(亀梨は)シャって感じだった」
…ここでも役に成りきるタイプの綾瀬が見受けられる。一緒に落ちてくれた所から弘人を好きになった菜緒と同じように、亀梨に親近感が沸いたそうな。でも強力ウエットスーツはちゃんと着込む所は面白いが。亀梨の寒いギャグには触れないでおこう(笑
田中聖・平岡祐太・戸田恵梨香の撮影秘話
田中「魚の生きが段々悪くなっていった」
戸田「死んじゃってた」
平岡「うなぎとか増えてた」
…確かに、いくら魚が集まる所で釣ったとはいえ、うなぎは釣れないだろう(笑)。#1の山手の階段シーン、初の全員勢揃いで一日で撮り切らなかった模様。各人の性格設定と演じてみての修正、全員合わせた際の調和など修正してる内に一日終わったのだろうか。
戸田「祭りのセットが本物だった」
平岡「食べ物も本物」
田中「食べまくった。4キロ痩せた」
…ここで「#3の祭りの場面」とナレーションされたがモロに間違い。#2です。その記事の最後で執筆者も「本当の祭りの中で撮影しているよう」と書いたが、食べ物も本物とは。究極のリアル重視。それがエキストラの自然さに繋がったなら良いか。ホントこの回の金の使い方は並みじゃなかった。まだ視聴率の出ない時期の撮影ならでは。
未公開シーン:#5裕子の変な寝顔NG、#2甲の自宅、#4甲が花を買う。
戸田「よく映ってなかった。ちゃんと見たい」
田中「何かの手違いで流れなかった」
…脇役の悲哀の声。笑ってNGになった戸田は、自分が変顔になっているのではと思って笑ってしまったという事か。田中の自宅は木造で何部屋もある実家の模様。和室だけなのにチンピラ風体という辺りも甲のキャラ理解では重要か。この家がちゃんと放送される事は今後あるのだろうか。また、花屋シーンの手違いも惜しいがw、田中のアドリブ入れた長さがアダになったと思われる。セリフのあった花屋店員役の人も、丸々カットでは出演経歴に加えられるのだろうか。
菜緒1位:#3インターコンチ〜中華レストラン。
綾瀬「亜裕太がどうとか言われて中華までが好き。菜緒の酔っ払いが楽しかった」
亀梨「初キスシーンに繋がる」
…弘人が騙されたとも知らずに、必死になってやって来る失敗の可愛さが良いという事か。菜緒の方は普段からストレートなのに、酔うと更にズバズバとなる酔っ払いっぷり。でも酔ってるからどこかズレてる所が面白い。
弘人1位:#6ドック。船の上の二人。
亀梨「チェック待ちで星が奇麗と話してて、綾瀬さんがあっあれは!?あぁ船だ、って(笑)」
綾瀬「(爆笑)言い間違えたの」
亀梨「綾瀬さんそういうの多いよね」
…飛行機を見て普通に船と納得するとは。すごい感性だね綾瀬。まぁ飛行船とか空港とかあるけれど。天然ボケは菜緒と重なる。対して亀梨はツッコミ担当でこちらも小声ツッコミの弘人と同じ。
最後に第7話の紹介。
…ここで綾瀬が突如吹き出し「何が可笑しいんですか」と亀梨。おそらく、紹介の仕方を自分なりにアレンジしてる亀梨と、カンペをそのまま読んだ綾瀬自身のちぐはぐさに笑ったものと思われる。最後まで綾瀬は難解だった。
…予想以上に記事が長くなったが、全体を通して言えるのは、それぞれの登場人物は実際の役者の性格をかなり反映している事。そして亀梨がキャラを当てはめて演じるタイプに対し、綾瀬はキャラに入り込むタイプ。
あとリアル重視のために本物でやる演出。これは莫大な金が掛かると思う。それが出来たのもこのドラマが良い視聴率を弾き出す見込みがあったから。蓋を開けて低迷が判明し(個人的にはあれだけ強力な裏番組をぶつけられた割に底堅いと思うが)、制作費が厳しくなる中、果たして金を使うリアル演出が続くかどうか、使わなければ使わないほど出演者の演技力が試されるという楽しみも増えるかなと。
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【あらすじ】「雪原の死闘」1945年1月2日、ベルギー・アルデンヌの森。ヒトラーの反撃は頓挫し、バルジ(突出部)からドイツ軍を押し戻す作戦に就くE中隊。フォイ奪還のため、高地ボアジャックを占拠したものの、中隊長ダイク中尉はいつも不在で、隊員は戦況がよく分からない。フーブラーが敵伝令を殺しルガーを奪うが、そのルガーが暴発して死亡。報告にはリプトン軍曹が赴き、大隊長ウィンターズ大尉は何故ダイクが来ないのかと不服。
フォイには第10装甲歩兵師団の一個中隊がおり、88mm砲とタイガーI型戦車3両を確認。陣地構築中にドイツ軍の砲撃を受けるE中隊。トイが片足を吹き飛ばされ、救助に向かったガルニアも足をやられる。それを見たコンプトンは精神崩壊。ダイクはリプトンに処置を任せると告げて前線から去る。続く砲撃でマック、ペンカルらも死亡。
「恐怖は伝染し人格を破壊する。集中力を失い士気が低下する。戦闘では一番危険だ」
リプトンは各隊員を見回り励まし続ける。
フォイ攻撃前夜、リプトンはウィンターズにダイク指揮下では何人も死ぬと意見するが、確固たる解任理由もないため、そのまま攻撃当日に。E中隊は機関銃援護の下、フォイまで200mの雪原を突っ切るため、迅速な前進が不可欠とダイクにアドバイスするウィンターズ。だがダイクは途中でパニックになり停止命令を出す。ドイツ兵の銃眼の餌食になるE中隊。各員散り散りで遮蔽物に隠れ、戦闘指揮はますます困難な状況に。
自ら前線に出ようとしたウィンターズだったが、シンク大佐に引き戻され、予備のD中隊長スピアーズ中尉をダイクと交代させる。スピアーズは砲撃をものともせず一直線に進み、合流して突撃再開。フォイに突入しドイツ軍の反撃も始まる中、東のI中隊との連携が必要と判断するや、ドイツ兵の真っ只中を一人で突っ切りI中隊と打ち合わせ。さらにドイツ兵の中を突っ切り戻って来る。呆気に取られてドイツ兵はスピアーズを撃てなかった。
フォイを占領、ダイクはクビ。尼僧院で聖歌を聞くE中隊。去ろうとするスピアーズにこのまま指揮官で居て欲しいと頼むリプトン。部下達を支え、常に士気を上げ、的確な指示を出したのはリプトンだと言うスピアーズ。リプトンは少尉に昇進。
【感想】◇
百戦錬磨のE中隊兵士の無能な指揮官への不信感が大きくなり、両者の亀裂は戦闘において続出する死者という形で決定的となる。伝説的な英雄行為をするスピアーズに交代し危機を救ったが、真の指揮官は、隊員の事を第一に考えていたリプトンだったという話。そのリプトンの視点で描かれた今回。
至る所に挟まれるリプトンの独白が少々うるさい。バンドオブブラザースは、あまり説明的なものはなく、ただ戦場を見せるのが基本だと思っていただけに、今回はやたら説明するリプトンのナレーションが雰囲気を台無しにしていた。最後のオチと教訓も会話で全部説明されちゃってるし。毎回監督が違うからこの辺の統一感がないのは仕方ないが。
無能な指揮官という点ではダイク中尉は#1のソベル大尉と同じ。ソベルは戦闘前に配置替えとなったが、もしソベルが戦場指揮していたら…をダイクでやってみたと考えればいいのか。ソベルは訓練教官としては優秀で、ダイクはエール大学出身のエリートという違いはあるが、どちらも戦場指揮には不適格だったというわけ。
指揮官更迭には単なる兵士の不満では理由にならず、何かしらの失敗が必要という所がポイント。ダイクはE中隊を昇進のための腰掛けと考えており、出来るだけ関与しない不作為を選択していた。だから平時には表立ったミスも起こらない。問題が表面化したのが戦闘の最中でようやく更迭。そのために隊員が何人も死んだという所がやるせない。
ダイクと対照的に描かれるのがスピアーズ。部下射殺とか捕虜20人を虐殺したなどの噂が囁かれる伝説の人物。タバコを勧められた後に射殺と話している兵達の所へスピアーズがやって来てタバコを勧め、恐怖の面持ちで首を振る兵士のシーンは笑える。無能なダイクと切れ者のスピアーズは正反対だが、兵達の信頼を得る点ではどちらも失敗している。
ダイクは馬鹿にされ、スピアーズは恐れられている。リプトンは「タフなE中隊から尊敬される指揮官はいない」となだめる。タフだと思われていたコンプトンは精神疾患で離脱。そしてE中隊員よりもっとタフなスピアーズは人間とは思えない恐怖の人物。戦場での勇猛果敢な行動はパニックに陥るダイクより遥かに頼りにはなる。ドイツ兵の中を突っ切る単独行動は英雄的行為として語り継がれるが、実はスピアーズが部下を信頼していない事の証拠でもある。
スピアーズ本人は伝説や噂が大きくなる事を黙認している。その方が指揮しやすいし威厳が出るという事なのだろう。損耗率の高い部隊で手っ取り早く部下を掌握する方法としては、指揮官の伝説や噂が大きい恐怖支配が良いのかもしれない。だが、皆が自分と同じには出来ないため、スピアーズは信頼・絆を大事にするリプトンこそが指揮官だと告げるのだった。
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バンド・オブ・ブラザース Vol.1(1、2話)
Vol.2(3、4話)
Vol.3(5、6話)
Vol.4(7、8話)
Vol.5(9、最終話)
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【あらすじ】真田昌幸は武田家崩壊後、信州上田を再起の地とする。年貢半減で民衆の心を掴み、武田の浪人を召し抱えて一等地を与え、古参の家臣と同等に扱った。北条氏と徳川氏の勢力争いで上田の戦略上の重要性が増す中、昌幸は農民に土地の所有を認め、当時進んでいた兵農分離とは逆の路線を選択。自分たちの土地を守る・郷土を守りたいとの意識に繋がる。
北条が軍を上田に進めた際には、農民・町人が進んで築城工事に加わり、三の丸まである上田城を見た北条軍は引き揚げる。天正13(1585)年、徳川家康は領土割譲を迫るが昌幸は拒否。7000の徳川軍に対し真田軍は城下の者全てを城に入れ、2000人で篭城。
三の丸を徳川軍にわざと破らせ、引き付けてから反撃に出た真田軍。大木を転がし、混乱した所を鉄砲で撃つ。側面から突撃し徳川軍は町に退却。だが、城下町の至る所には柵を仕掛けておき、行く手を阻んだ所で火を放った。徳川軍は5人に1人の割合である1300の死者を出し撤退。真田軍の死者は40人ほどだった。
慶長5(1600)年8月、西軍に付いた昌幸に家康は、秀忠軍3万8000人を差し向ける。真田軍2500人では勝ち目は無かったが、昌幸は「敵の首一つに百石を与える」と振れを出す。続々と集まる町人や百姓。身分を超えた郷土防衛戦が始まる。
9月6日、秀忠軍の面前で舞を舞って挑発した昌幸に、攻撃命令も無く攻めかかる秀忠軍。煮えたぎった粥を浴びせ掛け、手製の矢竹の弓矢で攻撃する町人や百姓達。真田軍は千曲川に敵を追い込み、せき止めていた水を放流。秀忠軍は上田城攻略を諦め関ヶ原に向かったが、合戦には間に合わなかった。
【感想】◇
真田信之・幸村(信繁)の父である真田昌幸が、いかにして信州上田の地を守り抜いたかが描かれる。大軍に対し、郷土防衛の名の下に民衆の力を結集し、智略を持って撃退する。小さな真田軍が徳川秀忠の関ヶ原参戦を阻止し、関ヶ原の戦いで一気に日本全土を支配しようとした家康の野望を打ち砕いたその時。
この見方が今回、新しく感じた部分。家康は自分の軍で石田三成を倒し、徳川の世を開こうとしていたのか。今までは外様の軍にやらせて力を削がせ、自分達の力を温存しようとしたと解釈されていたが。秀忠軍の遅延も計算の内との見方もある。
確かに今までの見方は、徳川家が後から付けた理屈のようにも思える。秀忠の失態が計算通りとされれば、真田にてこずったのもわざとと言える。だが今回の、真田軍の詳細な戦い方を見ると、秀忠軍はわざとでは済まされないほどの負けっぷりをしている。挑発に乗って勝手に攻撃を始め、反撃を受けると成す術もなく逃げ、罠にはまって多数の死者を出す。命令も指揮も無く、軍隊の体をなしていない。
対して真田軍。武士は2000余りであとは町人・農民という寄せ集め。女子供も参加とあれば、こちらも正規の軍とはとても言えない状態。それでも戦いではきっちりと統制のとれた行動をし、竹から作った弓矢や、百姓が作る粥をも武器にするアイデアまで出している。武士は側面攻撃や川への追い込みなどを担当し、役割分担もしっかりしている。
この両軍の差は、昌幸の普段からの兵農合体策が功を奏している。土地を与え信頼を得、前代未聞の報奨(身分に関係なく百石)も信じさせ、約束が成立する。自分の土地→郷土→真田領を守るというパワーに上手く転換させている。
前回から郷土愛からの愛国心というキーワードが浮かび上がるが、それは住む人全てからの信頼を為政者が得なければ成り立たない。そしてその為政者が本当に良い指導者でないと住む人を救えない。全民衆を総動員した総力戦も、真田が勝ったから良いように伝えられるが、総力戦と篭城という共通点のある島原の乱の原城なんかは、少年を指導者に祭り上げての総力戦で負けて、皆殺しにされている。キリスト教という要因があったにせよ、非信者や女子供まで皆殺し。
秀忠遅延については今回から、やはり計算ではなく誤算だったと思われるが、関ヶ原の戦いで外様が主力となったために西国支配力の低さが徳川幕府のアキレス腱となった、その元凶は真田昌幸にある…という所までは言えるかどうか。秀忠と合わせた徳川軍だけで西軍を破っても西国支配力は同じだったのでは。また、真田の去就以前から家康は秀吉恩顧の武将を見方にしようとしていたのだし。
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真田昌幸のすべて
真田昌幸―家康が怖れた機略縦横の智将
真田戦記―幸隆・昌幸・幸村の血戦と大坂の陣
真田幸村と大坂の陣―家康を震撼させた猛将の戦い
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【あらすじ】山崎薫の父が倒れ、実家へ一時的に帰る。佐藤達広は隣からアニソンも聞こえない自室でぼんやり過ごし、高校時代を思い出す。望遠鏡で星を見る佐藤。あの星の光が届く頃には自分たちは死んでいる。柏瞳は言う。
「私たちの人生って一体何の意味があるんだろうね」
佐藤「人の一生なんてゴミみたいなもんだよな」
中原岬「生きる意味を考えてみましょう」
ひきこもり脱出講義で砂山を足で踏み潰す岬。形ある物はいつか壊れる。
佐藤「ゴミ以下の時間の中で俺達は生きている」
山崎が三田ハウスに帰って来る。山崎がこの歳で専門学校一年生だった訳は、実家の牧場を継ぐ事、保険の人生設計に書かれたプラン(結婚・第一子・第二子・子供の教育・引退・死去)という敷かれたレールに反発したからだった。
「人の人生を勝手に決めつけやがって!神様にでもなったつもりかよ!」
地元の畜産学科を辞め、一年間バイトして上京し、仕送りなしで生活していた山崎。だが父はもう牧場で働けず、いよいよ家業を継がなければならない。冬コミまでの猶予はもらった。そこでゲームが評判になればゲーム作りも続けられるかもしれない。
「ラストチャンスです」
雪が降り、雪見酒をする佐藤と山崎。寒いから焚き火をする。
「やっぱり教科書はよく燃えるなー。まるでゴミみたいだ」
学校で使ってるプログラムの本を燃やす山崎。声優科の緑川七菜子を呼び出し、ギャルゲーだらけの部屋を見せ、その際の七菜子のリアクションを佐藤が撮影する計画を実行。ギャルゲー・フィギュア・同人誌、そして七菜子をモデルにしたHゲームを作っている事まで自白する山崎。
七菜子「確かにHなゲームとかは正直キモいとか思うけど、真剣に向き合ってる姿は男らしい。山崎君のそういう所、割と好きだよ」
予想外の展開ながら、山崎は追い討ちを掛ける。七菜子は頭大丈夫?な隠れギャルゲーマニア、触手いじられ願望の持ち主かと。七菜子は山崎を殴り付ける。
「死ね!キモオタ野郎。お前らなんか世の中から消えてしまえ!!」
去っていく七菜子。山崎は言う。
「最高の別れ方だったじゃないですか。これ以上ないドラマチックな別れ方だったでしょう?」
【感想】◎
倒れた父と残された母の生活を守るためという、家の都合により牧場を継ぐはめになった山崎の、冬コミにかける思いと、努力しても報われなかったクリエイターの夢が入り交じる。自暴自棄になって教科書を燃やす諦観、わざと七菜子に嫌われる事を言って別れるケジメの寂寥感が冬の日とよく似合う。
人生の意味という哲学的命題から人生設計、不確実な夢・恋愛、読みとは違う相手の反応、という小さな所までカバーしておき、決定的な暴言で終わらせて、やっぱり人生とは何かを考えさせる運びの巧さが素晴らしかった。
人の一生なんてゴミと思ってる佐藤は、だから自分の人生もゴミかそれ以下と考える。その、人々の一生の積み重ねと繰り返しが、山崎の家のような畜産家業を形作っている。でも岬の言うように、形ある物は壊れる。#5で山崎も牧場を継がないと宣言していた。だが先祖代々の家業はそうそう壊れなかった。砂山を足で踏み潰すようにはいかない。
山崎の作りかけの砂山は代々の砂山に飲まれる。保険の人生設計には、色々な人のこれまでの統計的な砂山の総体が書かれている。その例外となる新しい人生を歩むのは容易ではない。それでも予想外の事も起きたりする。山崎と佐藤の隣部屋同士の再会、佐藤と岬の出会い、山崎と七菜子の出会い。友情や恋愛は、新しい人生を一時にせよ感じさせる。
ひとつのゲームのヒットによる逆転の夢、カウンセリングによるひきこもり脱出、モテ子と付き合って二次元から脱却。しかし、素人ゲームが売れるはずもなく、怪しいカウンセリングも役立たず、恋愛幻想はより深い二次元へと誘う。後に残ったのはダメ人間同士の三田ハウスでのゴミな生活。必死に勉強した教科書の内容と、それを活かしたゲーム作りよりも、一瞬にして燃える教科書そのものの方が役に立つ現実。
形ある物はいつか壊れる。砂山は壊れると砂場になる。星は壊れてもその光は長く残る。教科書は燃えて体を温める。形にもなっていないゲーム作りは時間と労力の無駄。
どうせ決められたレールしか進めないのなら、最後にやりたい事をやってしまおう。24時間監視のゲーム作り、七菜子との酷い別れ方の演出。だがゲーム制作は思うように進まず、何より七菜子は最初、思った通りの反応を示さない。彼女もまた、一時の夢を見ている人間だったから。
山崎は七菜子の夢を壊さないために、敢えて最悪の言葉を投げつける。敷かれたレールを歩むのは自分だけで充分。七菜子と最悪の別れ方をする事が、未練を断ち切り、七菜子を逆に傷付けない最高の別れ方となる。
去っていく七菜子に涙が一瞬映り、七菜子が好きだった山崎は涙をこらえる。実はその涙こそがゴミではない人生の意味であり、砂山よりも星よりも壊れる事の無いものだったりする。
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N・H・Kにようこそ!DVD(各2話収録)
NHKにようこそ!(大岩ケンヂの原作)
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もどかしい世界の上で(牧野由依の新エンディング曲)
踊る赤ちゃん人間、日本引きこもり協会のテーマ(大槻ケンヂの旧ED曲)
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サニーサイドにようこそ!(ソングコレクション全24曲)
第20.5話フルボイスにようこそ!(ドラマアルバム)
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【あらすじ】「見栄とか詰まんないプライドとか、そんなもんのために本当に大事なもの無くしたら後悔するよ」
「菜緒のそういういつでも正論な所が苦手なの」
本宮裕子(戸田恵梨香)は草野甲(田中聖)に謝れないまま合コンに行く事に。リッチな話をする面子の合コンで男から黄色いバラを渡される裕子。
「君は僕に選ばれたんだ」
月丘菜緒(綾瀬はるか)は神崎弘人(亀梨和也)に逢いに行く。廉(齋藤隆成)は菜緒に図書室で見つけた『月に歌うクジラ』を見せる。夜、菜緒は小型船の上で色々な所へ行く姿を想像。
「弘人のタバコ、暗がりで光っててホタルみたい。捕まえたくなっちゃう」
弘人に抱き着く菜緒。菜緒の耳を撫でる弘人。
菜緒「ここが一番落ち着く。世界で一番、安心する」
自分の将来について語り合う。菜緒はもっと元気になって働いて色々な所に行きたい。弘人は工場を立て直して家族で賑やかに暮らしたい。
弘人「子供たくさん欲しいんだ。そんで野球やる。俺の将来、参加する?」
菜緒「あぁ」
弘人「そうだよな。先の事なんて分からないし」
英語の講義中にメールで仲直りした菜緒と裕子。裕子は甲に謝るため突然訪問する。だが甲は「急いでるから」と裕子を置いて走り去る。甲が弘人に教えた山下(波岡一喜)の居る雀荘を訪れる弘人。大沢亜裕太(平岡祐太)と甲は弘人を止めようと走る。
病院に行き、子供は無理なのかと聞いた菜緒。看護婦:町田(筒井真理子)は二人で来る事を勧める。
菜緒「自信ないな。全部言う自信…」
山下の出したナイフの刃を握る弘人。
弘人「いいか、菜緒に手出したら、お前のこと殺すからな」
山下「そんな事したらお前も一生終わるんだぞ」
弘人「いいんだよ俺は!いいんだよ!」
山下が去った後、高架下に到着した亜裕太と甲。救急車を呼ぼうとするが
弘人「何でもねー事にしねーと、あいつに逢えなくなるんだ」
後日、亜裕太が駅前の700円メロンを持って弘人の見舞い。そこへ菜緒の兄:達也(要潤)がやって来る。
達也「ウチの金目当て?」
弘人「認めて欲しいんです。妹さんと付き合うの。金目当てとかじゃなくて」
達也「だったら隠れて会ったり嘘付いたりするな」
スタージュエリーではクリスマスシーズンに売り出すルビーの指輪の件で月丘雅彦(財津和夫)と部下(池内博之)が打ち合わせ。弘人は雅彦と面会。
「好きだという気持ちで何だって乗り越えられると信じている。そういう時代に君は居るんだ」
菜緒が子供を生める可能性が極めて低い事、病気の再発の可能性がある事、再発すれば死ぬかもしれないと告げる雅彦。動揺する弘人。
【感想】◇
菜緒の誘拐未遂で弘人の月丘家訪問は取り止めになるが、達也の反対を押し切って弘人と逢う菜緒。弘人は山下とケリをつけ、その際の怪我を菜緒に秘密にする。菜緒は家族の許しを得ずに弘人と逢ってる事を秘密にする。また、子供が欲しい弘人に、自分が子供の産めない体だという事も言い出せない。
前回はヒーローとヒロインが入れ替わったかのような顛末だったが、今回は逆に男女の性差を強く意識させる内容になっている。また、純愛ドラマにしては踏み込んだシーンも見受けられた。
小型船の上での弘人と菜緒。タバコをホタルみたいと形容する菜緒。今までもタバコを吸う顔が大写しになるシーンが最近のドラマにしては多かったが、嫌煙権が強くなる中、タバコをロマンティックに表現するのもこのドラマが最後かもしれない。まず欧米では放映できないだろう(ってそもそも海外放映しないけどw)。タバコを吸うのが男だけというのもちょっと気になる所。
「ドキドキしてる、心臓」と言う菜緒に「お前、そんな事言ってるとやっちゃうよ」と弘人。耳を撫でる仕草と併せ、妙にエロティックになっている。キス止まりが原則(少なくとも画面上は)の純愛モノにしては、随分と直接的に弘人が男を見せたなという印象。しかしここでキスが無いのだから定型外しで巧い。
ただし、タバコホタルは「捕まえる」に、やっちゃうプランは「将来計画」という会話の本筋のために使われており、じっくりと間を取った演出と、亀梨和也・綾瀬はるか両人の静かな演技によって、刺激の強いものにはなっていない。
山下との暴力シーンと病院での菜緒のシーンは、非常に男女の役割を意識させるものになっている。だがここでも、山下のナイフを弘人が自ら握って自己犠牲的に解決、そして隠蔽。菜緒には一人で悩む問題ではないとの処方が示され、男は暴力・女は出産という単純なイメージとは異なる山場になっている。
もうひとつの恋である裕子と甲は、前回から進展なしどころか悪化の様相。思い直して甲に会いに行った裕子のタイミングが悪く、甲に置き去りにされる。前回とは逆の立場で仕打ちを受ける裕子。これで互いにその時の相手の気持ちを知るきっかけになり、良い方向に転じるかどうか。
だが、裕子がもう一度電話をしても甲が出なかったシーンは余計。むしろここで出るべきだったと考える。このシーンは弘人が菜緒のために体を張った後に挿入されているから。弘人の菜緒への強い思いを知った甲は、自分も見詰め直して裕子の電話に出る方が自然だったと思う。でないと、弘人負傷時に甲と亜裕太が居合わせた意味も無くなるのでは。弘人の行為が周りに何の影響も与えない事になるし。
弘人を問い質す達也と雅彦は、感情と事実の組み合わせ。自分の感情よりもまず事実を穏やかに突き付ける雅彦がとても大人で格好良かった。誰よりも弘人には強い悪感情を持っているはずなのに。
雅彦の部下に池内博之が出てきたが、わざわざ名のある俳優をここに配役するという事は、彼が雅彦の考える菜緒の婚約候補なのでは?
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【あらすじ】衛生兵:ユージーンは皆から救急キットやモルヒネを集め回る。1944年12月、バストーニュを守る第101空挺師団には救護所も無く、防寒具・食料・弾薬も不足。防御線は隙間だらけで人員も不足していた。予備隊の第3大隊に貰いに行くがここでも医療品は不足していた。夜になってもユージーンはモルヒネを各タコツボから集め回っていた。
バストーニュの教会に負傷兵を運んだユージーン。ここの救護所にはもっと酷い負傷兵が集まっていた。看護婦:ルネから少しだけ医療品を分けてもらう。ルネはユージーンにチョコレートを投げる。E中隊から戦闘斥候を出す事になり、ドイツ軍と接触するまで前進。攻撃を受け前線を確認し退却するが、負傷したジュリアンは置き去りに。衛生兵:ヘグロンはそれを悔やむ。
塹壕でユージーンは祖母が治癒師だったと話す。患部に手をかざし祈って治したという。ルネが手をかざしているのを目撃したユージーン。だが二人は重傷兵の止血に失敗し死なせてしまう。ルネは素人同然の看護婦で、もう患者を看るのは嫌だと話す。それでも運ばれてくる負傷兵達。
マッコーリフ准将はドイツ軍による降伏勧告に「アホ(Nuts!)」と答える。ドイツ軍の本格的な攻撃が始まる。教会も爆撃を受け、瓦礫の中からユージーンはルネの看護帽を拾う。手を怪我したヘグロンにその看護帽を包帯代わりに巻き付けるユージーン。12月26日、パットン将軍の米第3軍によってバストーニュの包囲は解かれた。
【感想】○
バルジの戦いで最大の激戦地となったバストーニュの攻防を衛生兵の視点で描く。包囲されたアメリカ軍に血漿もモルヒネも包帯も不足する中、次々と出る負傷兵。強まるドイツ軍の攻撃…との概要からすると、銃弾の飛び交う戦場を衛生兵:ユージーンが駆け回って治療にあたる展開を想像しがちだが、看護婦:ルネとの交流を主軸に据えたため、激しい戦闘(戦場シーンとユージーンの闘い)の印象は極めて薄くなっている。
ユージーンが走り回っていたのは主に攻撃前でモルヒネ回収のため。前線で死なれると皆が困るからと斥候にも同行を許されない。負傷兵が出てもすぐにジープに乗せてしまう。これはジープに乗った先のルネとのシーンを作るため。そのためにユージーンの医療行為は極力省かれ、戦闘シーンはブツ切りになってしまっている。
キーワードは「手」か。手に宿る不思議な力で治していた祖母。薬も未発達な時代の祖母と、薬がない中で治療に当たるルネ。ユージーンの中でルネと祖母が重ね合わせになる。だがルネは素人同然の看護婦だった。役に立ちたい一心で看護婦になったばかりの町娘。そして負傷兵が次々と死んでいく様に耐えられなくなっていた。
何で衛生兵になったか分からない、気付いたらいつの間に…と語るヘグロン。祖母の影響で衛生兵になったユージーンと対照的な人物がもう一人出てくる。ユージーンもルネもヘグロンも特別な才能がある訳ではない。でも衛生兵・看護婦として負傷兵のために働く。
マッコーリフ准将の名言「ナッツ!」は味方の士気を上げたかもしれないが、包囲に留めようとしていたドイツ軍を逆上させ猛攻撃を招いた迷言でもある。その攻撃でルネは死んでしまう。ルネの看護キャップを引き裂き、ルネとの思い出を終わらせたユージーンは、ヘグロンの手当てにその看護キャップを使ったのだった。
ルネの看護キャップという「物」が役立ったのではなく、ルネの誰かの役に立ちたいという「思い」をユージーンが受け継いだと解釈すべき。その思いは手当てしたヘグロンや他の兵士にも伝わっただろうか。
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バンド・オブ・ブラザース Vol.1(1、2話)
Vol.2(3、4話)
Vol.3(5、6話)
Vol.4(7、8話)
Vol.5(9、最終話)
バンドオブブラザース コンプリート・ボックス
バンドオブブラザース DVDコレクターズ・ボックス I
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バンド・オブ・ブラザーズ サウンドトラック
バンド・オブ・ブラザース―男たちの深い絆(単行本)
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【あらすじ】退会理由:経済的事情によりこれ以上販売活動を続けていくことができなくなった為。精神的につかれた為。佐藤達広はマウスロード退会書類に記入完了。小林恵は改めてマウスロード入会経緯を話す。兄:友一から二年遅れで上京。既に友一はひきこもりだったが、焦りは禁物と気長に治るのを待った。だが父が倒れ仕送り途絶え、色んなバイトをしたが給料貰えず、マウスロードに入ったと。
帰ろうとする佐藤達に恵は、友一がネットゲームで話したいと言っていると伝える。ログインしたSATOにトロトロは語る。
「案外、RMTで一攫千金の未来はすぐ目の前まで来ているのかも」
「怖いんだ。生活パターンを変える事が」
「このままじゃダメだって事は分かってる。でもいつまでもこのままでいたい」
「君はまだ引き返せる。周りを不幸に巻き込む前にログアウトするんだ。永久に」
さよならを告げて帰る佐藤。テラスハウスの外にまで友一の泣き声が響く。
4週間後、遅々として進まない山崎薫とのゲーム作り。中原岬は佐藤の食事係。DHAの豊富なマグロ料理は創作活動に好影響を与えるらしい。テレビで「日本マウスロードに家宅捜索、立件へ」とのニュースが流れる。幹部の佐川助清も家宅捜索され高級外国車は押収。小林恵も自宅に帰れない日々。
久々に帰宅した恵は友一が居なくなっている事に気付く。佐藤にも電話するが居場所わからず。風呂に浸かる恵。
「大学にでも戻ろうかなぁ」
その頃友一は、そば処 出雲屋でバイトしていた。主人と女将は話す。
「背に腹はかえられない。人間腹が減りゃー、働くもんよ」
【感想】◇
ネットゲームに浸る友一とマルチ商法にはまりながらも友一の食事を作り続ける恵。自分達のようになってはいけないと佐藤に警告する友一。マウスロードが立件された事で恵は借金から解放され、恵から食事を貰えなくなった友一はそば屋で働き出す。作画がコマ送りになってて制作状況が厳しそう。一番の激務は制作現場だと自嘲したいのか。発売されるDVDではきちんとした絵になってる事だろう。
ひきこもりからの脱出の1パターン、ハッピーエンドの一形態を提示した今回。一方、本腰の入らないゲーム作り、仕送り半減、食事係となった岬という関係から、佐藤の曖昧な状態は環境によるものと見る事もできる。
とはいえ、よく言われる「ひきこもりやニートは甘え・怠けてるだけ」「働くしかない環境になれば働く」という論調を肯定していいものかどうか。今回の友一はこの論調に従った答えとも捉えられるが、これが本当にエンドとは言えないのではないか。なぜなら、上記の論調では「働く環境にある人が、働けなくなる場合」の説明ができないから。
環境によって人は働くのだとしたら、その環境にあっても働けなくなる人が出るのはなぜか。甘え・怠けという内面を問題視する割に、環境という外面に答えを求める所にこの論の矛盾があるのではないか。じゃあ、答えは何かと問われても思い付かないが(爆)。だからこの番組が最後に独自の答えを提示できるかに期待。
佐藤が友一を救う可能性もあるかと前回ちょっと思ったが、やっぱり同類の佐藤君には無理だったようで、ただ帰るしかない佐藤も辛い。岬ちゃんも友一を「プロジェクトに大抜擢(#1)」しなかったし(笑
相変わらず岬は本に興味があるようで。『ひきこもり−その時家族は−』『対人恐怖症』を恵の家で見つけたり、前回から『はじめてのクーリングオフ』『マルチ商法Q&A』を買い増し、マグロDHA話もどこかの本の受け売りだし。本で対処・食事を作るという点で岬と恵は共通している。恵が切羽詰まって必死の感じに対し、岬は本で社会勉強、食事作りも佐藤を救うより自分が役立つ事の確認…という面が見受けられる所は救いか。
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N・H・Kにようこそ!DVD(各2話収録)
NHKにようこそ!(大岩ケンヂの原作)
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【あらすじ】「はじめまして。神崎弘人です」
月丘達也(要潤)、月丘みつこ(田中好子)にも挨拶する神崎弘人(亀梨和也)。帰ろうとするがみつこの取り計らいで喫茶店で月丘菜緒(綾瀬はるか)と話す事に。彼女疑惑を否定し誤解を解き、菜緒の血液のガンの事も知らなかったと釈明。
菜緒「じゃあさ、これから少しづつでもいいから私の事わかって。私も少しづつかもしんないけど弘人の事知っていきたい」
草野甲(田中聖)は弘人と大沢亜裕太(平岡祐太)に本宮裕子(戸田恵梨香)と付き合う事になったと報告。裕子も菜緒に甲と付き合うと宣言。
「人は見てくれや持ち物じゃないわ。心よココロ」
菜緒の父:雅彦(財津和夫)は菜緒を呼び出し、神崎家の調査報告書を見せ、父親が借金苦で自殺していると告げる。菜緒は、全て知った上で付き合っていると嘘をつく。だが帰り道
「お父さんが自殺なんて、本当なのかなぁ」
独り身の亜裕太を励ますため新江ノ島水族館へ5人でグループデート。神社で絵馬に願い事を書く。
〔ずっと2人が幸せでいられますように…☆ 菜緒 弘人〕
帰り道、弘人達の通った横浜北実業高等学校に通りかかり、夜の校舎に入ってみる5人。バスケに興じる皆を他所に弘人はグラウンドに寝そべる。野球部エースで県大会ベスト4だったが、父が借金苦で自殺して工場を継いだと菜緒に打ち明ける。
「ここが俺の夢の場所。青春で夢の場所」
…遠くであいつらのはしゃぐ声ききながら、菜緒とキスしながら、俺は何か凄く満ち足りた気分だったんだ。あの頃のいくつかの出来事は、今もこの胸で光を放ち続ける。まるでタイタニックの海底の宝石のように…
甲は横女の通学路にて軽トラで裕子を待ち伏せ。だが友達と一緒の裕子は甲を無視して通り過ぎる。4人で飲み、酔いつぶれた甲を帰す亜裕太。菜緒は弘人に父と会ってくれないかと頼む。あっさりと了承する弘人。
「実はちょっと、頑張っちゃったり?してるけど。俺も菜緒の事、真剣だから」
菜緒の家に行く日、弘人の元カノ:ユキ(高橋真唯)と同棲してる山下(波岡一喜)ら3人が菜緒を誘拐しようとする。襲われてる菜緒を見掛けた弘人は助けに入り山下らと乱闘に。達也も通り掛かり山下らは逃げる。弘人に言い放つ達也
「君の知り合いなのか。ここは君みたいなのがいる所じゃない。帰れ!」
菜緒にエレベーター内で「もう会うな」と達也。だが菜緒は再度エレベーターで降りて弘人を捜す。交差点の向こうを放心状態で歩く弘人を発見。
「私、諦めないから。何があっても、どんな事があっても、弘人のこと諦めないから!」
【感想】○
真剣な交際の場合、男がクリアしなければならない家族面談。弘人は偶発的に菜緒の母と兄と会ってしまい、もう一度きちんと挨拶するために月丘家に向かう。だが菜緒は弘人の高校の同級生に襲われ、弘人は自分が呼び込んだ不幸に菜緒を諦めかける。しかし菜緒は弘人を追い駆け、諦めないと宣言するのだった。男女の役割(ヒーローとヒロイン)が逆になったかのような最後が独特。
今回は北川悦束子脚本の小さな伏線の張り方が光っていた。喫茶店で互いの事を少しづつ分かろうと話し合う菜緒と弘人。父の自殺、高校、野球の夢、そして悪人の同級生へと繋がる。「全てを知って付き合っている」と父に嘘を言った菜緒だったが、弘人の境遇がわかるにつれ、生易しい事ではないと知る。だが最初は困惑したものの、45階までの長いエレベーター内で気持ちの整理が付き、弘人を追い掛け諦めないと叫ぶ。
父親の自殺を知らなかったが、知っていたと嘘を付く菜緒。そして弘人から自殺を聞かされた時は、知っていたが知らないふりをした菜緒。ここの「演技の演技」が構図としてちょっと面白かった。菜緒は病気の事を弘人に打ち明けずにバレて、弘人の父の自殺も打ち明けられる前にバレたが、弘人は自分から菜緒に打ち明けたという所もポイント。
そして金銭目的の誘拐として身をもって知る事になる「下流」の人々の荒っぽさ。弘人は身を挺して菜緒を救ったが、山下が弘人の同級生だった事は、この事件が弘人の「身分」によって引き起こされた面もある事を示す。それを見抜いた兄:達也は弘人を追い返す。それでも弘人自身には非が無いと結論づけた菜緒には、どうしても弘人を諦められない。
一方の弘人の方だが、どんどんと菜緒には素直になっていってる。父の自殺、野球の夢、そして少し無理しての面談了承。だがやはり、誘拐未遂での暴力シーンを菜緒にも達也にも見られ、しかも犯人と同級生だった事は弘人にとってショックが大きい。工場を継いで野球と大学の夢を諦め青春を終わらせた弘人は、今度は菜緒を諦めてもう一度、現実に戻ろうとする。
だが菜緒にとっては弘人こそが青春の夢だった。病気から立ち直り、親からも羽ばたきつつある菜緒の青春は、弘人によって始まったばかりだったのだ。「諦め」をキーワードに弘人と菜緒が対比され、菜緒によって弘人の新たな夢と青春が再び呼び起こされる。
もうひとつの恋である甲と裕子だが、これは親との関係の菜緒と、友達との関係の裕子で対比されている。親兄弟から何を言われようが恋人と会う菜緒と、友達との関係維持のために恋人を無視する裕子。対立しても家族なら縁は切れないが、友達は他人であるために体裁を気にしてしまう微妙な心理。単なる身分違い設定で片づけない一般的な心理を描写する所は評価すべき。
あと、亜裕太と菜緒のバスケシーンでの亜裕太の表情は、今後亜裕太が菜緒を狙うとか弘人を裏切るとかではなく、単に友達と恋人の違い・壁を表現したものと解釈。亜裕太はどこまでも都合の良い善人であるべきと思うから。設定も都合よく変わってるし。「軽やか」「手が早い」だったり「鈍くさい」だったり(笑
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たったひとつの恋(ノベライズ本)
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【あらすじ】「岐路」1944年10月5日の戦闘詳報を書くウィンターズ大尉。ドイツ軍と接触したE中隊。どこかにMG-42機関銃を撃っているドイツ兵達を迫撃砲と銃撃で倒す。ドイツ軍も反撃し翌朝に。敵の数が多く、側面に回られたら危険と判断したウィンターズは、中隊を3つに分けて突撃。真っ先に敵陣に乗り込んだウィンターズは、丸腰の若いドイツ兵を一瞬の躊躇の末、射殺。中隊は陣地を銃撃し続け、SS(親衛隊)2個中隊を敗走させる。
第101空挺師団 第506連隊 第2大隊副大隊長に昇進したウィンターズ。新任のE中隊長:ハイリガーと、ニクソン大尉がマーケットガーデン作戦で取り残された英国兵140人を救出するペガサス作戦を成功させる。ウィンターズはデスクワーク。だが10月31日、ハイリガーは警備兵に撃たれて前線離脱。12月、フランスのムーメロン・ル・グランで兵力65%に回復したE中隊。補充兵ばかりで、中隊長も補充兵のダイク中尉。
ウィンターズに48時間の外出許可。ニクソンの勧めでパリを見学。地下鉄で戦闘情景がフラッシュバック。あの若いドイツ兵が忘れられないウィンターズ。終点で声を掛けてきた少年がその兵士の顔と重なる。
ドイツ第5機甲軍・第6SS機甲軍がアルデンヌの森を突破。第101空挺師団は防寒具も弾薬も不足のまま交通の要衝バストーニュに向かう。東はE中隊もいる第2大隊、第1大隊は左翼、第3大隊は予備として死守せよと厳命される。前線から戦意喪失し退却してくる味方兵。その兵達から武器弾薬を貰うE中隊。弾薬を満載したジープを操るジョージ・ライスが、このままだと包囲されると伝える。
ウィンターズ「落下傘兵だからね。包囲されるのは慣れてる」
【感想】◇
トム・ハンクス監督回。失敗に終わったマーケットガーデン作戦から、兵力補充してライン渡河してドイツ本土進行を覗っていた連合軍は、突如として独機甲軍の反撃を受ける。フランス侵攻の再現を夢見たヒトラーによる、米英軍分断を狙ったラインの守り作戦の幕開けだった。E中隊は皮肉にもバルジの戦いで最大の激戦地となるバストーニュに送られる事になる。世界の名(迷?)言「ナッツ!」は次回に持ち越し。
大規模な作戦と作戦の合間を繋ぐ回であり、小規模戦闘と小休止の期間に、戦闘と平和の狭間で揺らぐウィンターズの姿が描かれる。フランス解放が一段落し、マーケットガーデンから膠着した戦線にあっても、戦闘は行われていた事がドラマ前半に示される。常に先頭に立って指揮していたウィンターズは、若いドイツ兵を撃ち殺した事を気に病みながら昇進し、デスクワークに就く。
戦い続けていたウィンターズは、躊躇したものの丸腰の少年兵を撃ってしまった。連戦が人としての感情を失わせてしまったのだろうか。だが、ウィンターズが撃たなくてもあの少年兵は誰かに撃たれる事は確実だった。敗走したドイツ兵に執拗に撃ち続けるリーブゴットがそれを示す。だからといってウィンターズの気休めにはならない。
また、はっきりと描写されていないが、最初にMG-42を撃っていたドイツ兵達は、どうも捕虜かレジスタンスを処刑していた可能性が高い。リーブゴットの弾薬を回収して捕虜を連行させていた(処刑の応酬を断ち切るため)から。丸腰の人間を撃つ点で敵も見方も同類だとの主張が込められているのかも。
休暇で行ったパリ。雑談に興じる人々。カップルだらけの夜の街。ゆっくりと風呂に入れる平和。ウィンターズはあの丸腰のドイツ兵と電車内の少年の区別がつかなくなる。戦場を離れれば自分は大尉でも指揮官でもなくただの人。だったらあの少年兵も、あの場にいなければ、いま目の前に居る少年とどこが違うのか。
戦場が人を狂気に変え、人間性を失わせるのか。それとも自分の中の凶暴性が少年兵殺害へと至らせたのか。その答えは出ぬまま、ウィンターズやE中隊は再度戦場に送り込まれる。そこが、あの少年兵の事など考える余裕も無くなる激戦地:バストーニュだとは知らずに。
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【あらすじ】柳田国男は兵庫で生まれ茨城に移り住み、東京帝国大を出て農商務省に入省。明治後半になると日本は、西洋風の華やかな消費生活を謳歌していたが、農村は貧しいままで、柳田は農政官僚として豊かさを享受できる農村、農民が自立できる農政を目指していた。
宮崎県椎葉村を訪れた柳田は、焼き畑を目撃。1年目そば・2年目ひえやあわ・3年目あずき・4年目大豆・5年目は地力回復という山間部で生き抜く知恵を知る。しかも土地は共有財産で「富を均等配分するユートピアだ」と柳田は感心する。また、山の神からの授かりものとされているイノシシは、狩りをしてよい方角が日によって違い、獲り過ぎを防ぐ知恵がある事も知る。
岩手県遠野市出身で早稲田大文学部の佐々木喜善から、遠野の民話を聞く柳田。山の神・家の神・山男・山女・天狗・河童などの言い伝えには具体的な地名や名前が語られており、興味を持った柳田は明治42(1909)年8月に遠野を訪れる。そして伝承が人々の生活に息づいている事を知る。だが、画一的で急速な近代化が農村の伝統的生活文化を捨てさせている事にも気付く。
明治43(1910)年6月14日、柳田国男は『遠野物語』を出版。「現在の事実なり」「願わくばこれを語りて平地人を戦慄せしめよ」と記す。ここに、庶民の歴史や営みに光を当てる日本民俗学が誕生した。その後柳田は「郷土研究」創刊、「民間伝承の会」(後の日本民俗学会)を発足させた。
【感想】△
農政官僚として近代化を推し進める立場にあった柳田国男が、土地の言い伝えや教訓を守って生活している農民と接し、彼らの生き抜く知恵に感心し、西洋化で無くなりつつあるその生活を世に知らしめるため、遠野物語を出版したその時。日本人による日本人の発見と言われている。
柳田が、農政官僚で農村改革推進の立場から、全く逆の古くからの生活を守る人々の擁護に転じた所が面白味のある部分なのだろう。しかしながら、番組を観ても特に思う所も無く「へー」という感想しか出てこないのはなぜか。伝統と近代化という対立軸にあって、農民が目立った反旗を翻したわけでもなく、柳田が遠野物語を出した所で農政が劇的に変化したわけでもない辺りが原因か。番組的に山場がない。無理に(捏造してまで)山場を作る必要もないけど。
柳田が出会った椎葉村の人々も、佐々木喜善も遠野の人々も、特に主張があったわけではない。ただ昔からの生活を守っていただけ。柳田はそんな声無き人々と、農政近代化・都市化という進みつつある現状の両方を知り得る立場にあった。失われていく先祖の知恵・伝承を残し、近代化へのアンチテーゼも込めて遠野物語を出したのだろうか。
だが、近代化の荒波に飲まれてしまった事は今日の状況が示すとおり。日本民俗学は学会内に留まり、「現在の事実」は過去の記録になってしまった。結局、伝承による生活文化は効率と科学の近代化に太刀打ちできなかった。
しかし最近、郷土愛や自然を大事にする心、つまり「愛国心」がいわれ出している。日本らしさを守り美しい国を目指すこの動き、民俗学を利用する事はないのだろうか。郷土での生活と伝統文化を守る心が国を愛する(大事に思う)心に繋がるって本当か。「平地人」が生み出した聞こえの良い連想言葉の気もするが。
あと、解説者:立松和平が都市化・画一化を嘆いていたが、都市伝説という新しいものも生まれているわけで、古い物だけが民俗学ではないとも思う。
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遠野物語
図説 遠野物語の世界
日本民俗学の源流―柳田国男と椎葉村
柳田国男のえがいた日本―民俗学と社会構想
NHKその時歴史が動いた サウンドトラック
その時歴史が動いたDVD
その時歴史が動いた(NHK本)
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【あらすじ】中原岬は佐藤達広の部屋を出て、本屋:BOOKS HAKUDOでマルチ商法の本を買い、自宅で勉強。佐藤は岬が作ったオムライスや野菜サラダを食べる。ゴミだらけの部屋も岬が掃除したらしい。明日、商品を返しに行こうと山崎薫。そこへ岬が『マンガでわかる悪徳商法対処法』を手に戻ってくる。
「佐藤君には私がついてるからマルチなんて怖くないよ、全然」
翌日、三人で電車に乗って小林恵に会いに行くが、佐藤は途中で気分が悪くなる。
「皆、気付いてる。オレがマルチに引っ掛かった大マヌケだって」
本当に返品しなきゃいけないのかと尋ねる佐藤に山崎は、今止めないとノルマも借金も増えると答える。なんとか喫茶ルフランにたどり着く佐藤達。
岬「ク、クリーニングオフに来たんです」
山崎「クーリングオフですよ」
赤面する岬。
意外にも小林はすんなりと解約に応じる。だが、ひきこもりの最大原因は食生活だと話し始める。インスタントばかりだと脳内物質が欠如してネガティブ思考に。結果ひきこもりになると。山崎の専門学校生活が上手く行かないのも食生活が原因だと。マウスロード社のサプリメントを勧める小林。
佐藤「分かったよ委員長。これでビッグな夢をつかんでやる!」
帰りの電車で岬の本から、これもマルチ商法の手口だと知る三人。マウスロードサプライヤー:黒川和也から小林の住所を聞き出し、小林のテラスハウスへ。小林の家の中は商品でいっぱいだった。
「笑いたければ笑うがいいわ。私はもう引き返せない所まで来てるの。売り捌かないと未来はないのよ」
その時、上の部屋から物音。食事を作り出す小林。恐る恐る見に行く佐藤達。そこにはネットゲームに浸る小林の兄:友一が居た。彼こそ、佐藤・山崎とパーティを組んだ事のあるトロトロ(種族:チューラス、職業:電創導師、LV:73)だった。
【感想】◇
優しき隣人たちの協力を得て、マルチ商法で売りつけられた洗剤をクーリングオフしに行く佐藤だったが、ミイラ取りがミイラになって新たな商品を買ってしまう。もう一度、返しに行ったその先には、手の施しようのないノーフューチャーな状況の売り手とその家族が居たのだった。それは佐藤達がはまり込むかもしれなかった未来の姿でもあった。
結局、解約手続きをまだしていないのと、終わったと思っていたネットゲーム問題が再燃し、ドラマ全体が足踏みな感じ。ひきこもりとネットゲームの関係は深刻だと強調したいのだろうか。それともここで、佐藤が始めて誰かを救える立場に転換した事が重要なのだろうか。
マルチ商法という知らない言葉を聞いて、すぐに本屋で関連本を買う岬。ひきこもり脱出講義でも本の丸写しのような内容を語っていた(#5)し、#16では「萌え」本で勉強してたし、岬は何でも分からない事は本を買って調べるタイプのようだ。まさに低迷する出版界の救世主(笑
小林の手口にまんまと引っ掛かる一同がトホホ。解約にすぐに応じる姿勢を示し安心させた所で、別の切り口から商品説明を始める。人の弱み(ひきこもり、学校での友達関係)を巧みに突いて、話に引き込む。いつも佐藤を助けるストッパーの山崎もその気になる。これを救ったのが岬のマンガ本だったというのが笑える。岬もここで初めて役立つ。
小林の家がテラスハウス(庭付き低層の連続住居)だと言い当てる岬。叔父さん(千葉家)がこの分野の専門(設計士?不動産屋?)だと言う。わざわざこんなシーンがあるという事は、今後の伏線なのだろうか。
小林恵と兄:友一は、マルチとネットゲームで首の回らない状況。それは佐藤が成り得たノーフューチャーな未来形。兄のために食事を作る恵と、佐藤のために手料理を作った岬で対比しつつ、インスタントな佐藤・山崎と、手料理でも兄がダメ人間という小林。ここで小林の食生活原因論は自らの行動によって否定されている。
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【あらすじ】神崎弘人(亀梨和也)の家に月丘菜緒(綾瀬はるか)がよく来るようになり、廉(齋藤隆成)とも楽しく話す日々。ある日、弘人の高校時代の同級生で元カノのユキ(高橋真唯)が訪ねて来る。ユキは現在チンピラの山下(波岡一喜)と付き合っており、あちこちから金を借りて回っていた。
菜緒は車で出掛け、横浜駅まで兄:達也(要潤)を同乗させたが、達也は
「みなとみらい駅で誰かと抱き合ってキスしてたって本当?」
と尋ねる。動揺する菜緒。弘人の家に着くが、弘人は急な仕事で行けなくなったと話し、菜緒は廉と草野球を見学。一方、草野甲(田中聖)は大沢亜裕太(平岡祐太)のアドバイスを貰いつつ、本宮裕子(戸田恵梨香)とドライブデート。しかし裕子は甲に構わずメールしたりCDかけたり。甲は車を停め
「裕子ちゃんさ、本当に俺のこと嫌いでも、ああいう事しない人でしょ。可愛いだけで好きになったと思うなよ」
裕子は甲に惹かれ始める。
野球場にて
廉「僕は神様が作った不良品なんだ」
菜緒「違うよ。空の星が何かの間違いで1つだけ落っこちて来た感じ」
廉に野球をやらせる菜緒だったが、廉はぜんそくの発作で倒れる。その頃、弘人はユキの家に行き、金を渡してこの生活を辞めろと注意していた。ユキは工場で見掛けた菜緒の事を忠告。
「ウチらみたいな底辺の奴を本気で相手する訳ない」
廉が倒れたと書き置きで知った弘人は厚生病院へ。野球をやらせたかったと言い訳した菜緒を問い詰める。
「余計な事してんじゃねーよ。あいつ死んだらどーすんだよ。家族でもねーのにふざけんじゃねーよ。お嬢様の良い人づらしたボランティア活動のつもりかよ。金も持ってて体も健康で、そんなアンタに何が分かるんだよ!」
母:神崎亜紀子(余貴美子)は菜緒を帰す。
「もうあの子に関わらないでやって。あの子に見合った彼女も居るし」
後日、弘人と菜緒の事を心配した廉は、菜緒も養護学校に行っていたと明かす。裕子から詳しい話を聞く弘人。菜緒は12才でリンパ節の血液のガンに罹り、中学は養護学校。高二(17才)で兄から骨髄移植を受けたという。弘人は菜緒に電話し、会ってちゃんと謝りたいと言うが、菜緒は亜紀子から彼女が居ると聞いたと切り出す。
「彼女はアタシじゃなかったんだね」
神崎弘人について調査会社からの報告を受ける菜緒の父:月丘雅彦(財津和夫)。お嬢さんは金のために騙されていると進言する部下。
「どちらにしても、そんな男とは別れさせる」
弘人は仕事を投げ出し、菜緒の自宅タワー前で帰宅を待つ。母:みつこ(田中好子)と兄:達也と一緒に外食から帰宅した菜緒。汚れた作業着を後ろに隠し、弘人はお辞儀。みつこもお辞儀、達也は見下すような目線で弘人を見る。
【感想】◇
弘人と菜緒の関係はだんだんと周囲に知られるようになり、あまりの身分の差に互いの家の者は二人を別れさせようと動き出す。第二部に突入という事で、前回までとは別のドラマかと思うほど受ける印象が変わった。
#1記事の最後で「上流価値観の月丘家と、母・病弱な弟が波乱材料」という風に書き、それらを一つ一つクリアしていく展開を予想していたので、まさか一気に噴き出して来るとは思っておらず、少々びっくりした。また、菜緒の病気バレも今回で処理しており、こんなにどんどんやって大丈夫なのだろうか。今後、第一話で予想された以上の悲劇設定が出てくるなら、それはそれで凄い事になりそうだとは思うが。
とはいえ、弘人と菜緒それぞれの立場で考えると、波乱要素はまだそれほど見えていないのかもしれない。今回はまだ、波乱の幕開けに過ぎない。弘人にとっては、廉の発作と菜緒への誤解がメイン。菜緒にとっては、ユキの出現と亜紀子の言葉が弘人との擦れ違いを生む結果に。
廉の発作で菜緒を怒鳴りつける弘人。立て看板も蹴っ飛ばし壁も叩く。演技とはいえジャニが怒るとシャレにならんから怖い(爆)。菜緒は泣き出すのかと思ったが縮こまって耐える。自分も病気だったから野球をやりたいという廉の気持ちがよく分かり、廉の元気な時に野球をやらせてあげたいとの思いがある。間違った事はしていないとの意識。
弘人は裕子から病気の事を聞く。白血病っぽいが明言していないので、何か難しい病名なのかも。「誰かの話を聞くだけじゃなく、その場所に行きたい。子供っぽいくらいはしゃぐ。どんな小さなイベントでも楽しい」裕子は菜緒をそう評する。#2記事で「中学生レベルの子供っぽさ」と書いたがその理由はここにあった。ただ、裕子の話では養護学校では何も良い事がなかったようにも受け取れるが、それは良いのかどうか。
もう一つ裕子の話でポイントになるのは、兄から骨髄移植を受けたという点。弘人が廉を大切に思うのと同じく、達也も菜緒のために身を切った過去があった。だから菜緒と付き合う弘人を悪く思う感情が出てくるわけ。でも兄としての愛という共通点があるから、弘人と達也は理解し合える日が来るのでは。
菜緒の父:雅彦と弘人の母:亜紀子は世間体を気にする。調査会社に調べさせ、報告も全部聞かず、弘人の写真も見ようとしない雅彦。いかにも金持ちっぽい初接触だが、最後には弘人の写真を見てしまう辺り、人間味も若干描かれる。亜紀子は自分でも知ってるスタージュエリーのお嬢様と弘人との恋に、先が無いと達観している。身の程をわきまえなと弘人に注意する一方、菜緒には弘人に彼女がいると嘘を伝える。こちら側が悪い風にへりくだる辺りに、菜緒への気遣いも感じられるが…。雅彦も亜紀子も根っからの悪人ではないかも。
元彼女とはいえ、簡単にユキに金を渡してしまう弘人。誰にでも優しい善人なのか。その金(少なくとも10万はあった)は苦しい工場のどこから出てきたのか、菜緒に急な仕事と嘘付いて出掛けた軽さも引っ掛かる。好意的解釈をするなら、最早どうでもいいユキの問題は金で解決、大切な菜緒には誠意で接するという対比なのかも。ユキと会うのも「仕事」なのね(笑
重い雰囲気を救う恋愛模様は甲と裕子に引き継がれた形。怖面でもプレゼントの花を用意してたり、決めゼリフも吐く甲。そういう所が嫌いになり切れないと裕子も告白。亜裕太はやはり、あぶれる計算になるのか。亜裕太としては、どうせ甲はチャンスをものに出来ないと踏んでいたのだろう。でも一度チャンスを与えた方が甲も諦めがつくし、裕子と心置きなく付き合えると。後の先を選択した亜裕太だったが、これは誤算だったようだ。
全体に通っているのは、弘人・達也の兄の愛、雅彦・亜紀子の親の愛、亜裕太の友情愛(でも仲良し三人組の関係は微妙に崩れる)といった所か。それらが弘人と菜緒の間を引き裂く方向に作用している訳だが、逆境で育まれる弘人と菜緒の愛で状況を打開していく展開になるのだろうか。
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【あらすじ】1944年9月13日、英国アルトボーン。第101空挺師団 第506連隊 E中隊にも補充兵が入って来る。だが連隊への勲章を戦闘に参加していないからと外される新入り達。モントゴメリー将軍のマーケットガーデン作戦説明。アイントホーフェンからアルンフェムまでの橋を空挺が確保、戦車隊が突き進みライン河を越える。上手く行けばクリスマスまでに戦争は終わる。
9月17日、無抵抗で降下成功しアイントホーフェン解放。歓迎する無数の市民で前進不能。市民はドイツ兵と親しかった女を丸刈りにしていく。男は銃殺。ゴッホ生誕の地:ニュウネンでブリューワ少尉が狙撃されドイツ軍Sdkfz251装甲兵員輸送車が出現。クロムウェル巡航戦車で破壊。E中隊は前進展開し狙撃兵を追うが、ティーガー戦車を発見。しかしシャーマン戦車はそのまま前進し次々に撃破される。ヤークトパンター・III号突撃砲G型(初期型)も現れ、連合軍は撤退開始。
補充兵ミラーは砲撃で戦死、パージはショックを受ける。ウィンターズ大尉の隣に居たニクソン大尉も頭を撃たれるがヘルメットで助かる。E中隊は4人戦死、11人負傷。ブルは行方不明のまま夜に。民家に潜みドイツ軍をやり過ごそうとするブル。民家の主と娘に傷の手当てをしてもらう。だがドイツ兵に見つかりそうになり、ブルは銃剣で格闘の末、ドイツ兵を殺す。
アイントホーフェンを連合軍が空爆。ウィンターズはつぶやく
「明日戻っても歓迎されないだろうな」
Sdkfz251/22やマルダーIII自走砲も加わったドイツ軍はニュウネンから転進、翌朝ブルは斥候ジープに乗って帰還。中隊のガルニアや補充兵レズがブルを捜しに敵陣に乗り込むつもりだったと聞いて
「こんな良い隊、他に無いよ」
と感謝するブル。506連隊は180人を失い、第101空挺師団は750人戦死。アルンフェムで戦った英第1師団は8000人の犠牲を出し、マーケットガーデン作戦は失敗に終わる。
【感想】△
慎重なモントゴメリー将軍の危険な賭けと言われたマーケットガーデン作戦の回。敗走を続けるドイツ軍に反撃能力なしと見て、少数の空挺と戦車で突破口を開こうとした作戦だったが、戦力を立て直しつつあったドイツ軍機甲師団は迅速な反撃を開始し、空挺は消耗、正面からぶつかった連合軍戦車は重武装のドイツ戦車に太刀打ちできなかった。
物語の主人公である第101空挺師団は進撃路の根元であるアイントホーフェンからフェーヘルを担当。手痛い反撃を受け橋も落とされ、連合軍機甲師団の進撃遅延という最初のつまづきとなった。…というのが舞台背景にあるが、あくまでも現場の兵士の視点にあるため劇中では全く説明されない。
それでも、戦場の攻防から全体を示唆する描写が進撃・解放・戦闘・撤退という流れでなされている。もし、一戦場から全体を説明という製作意図があるのなら、これは秀逸な手法だと思う。ニュウネンに取り残されたブルは、アルンフェムで孤立した英第1師団を暗喩しているのかもしれない。
しかし、戦場の展開はあまりにも大雑把で、息詰まる攻防には程遠い内容。フワフワと進んでいたら戦闘になってワーっと前進したのに反撃されるやワーっと退却。でもニュウネンに入ったドイツ軍は何故か去って行き、取り残されたブルは帰って来る…というように。
息詰まる攻防といえば、ブルと彼に気付いたドイツ兵の死闘がそれに当たるのかもしれない。だが、体格のがっしりしたブルとひ弱そうなドイツ兵で、しかもブルは後ろから襲い掛かる奇襲では、最初から勝敗は見えていて面白くない。
「補充兵」というタイトルなのに、古参兵のブル視点で描かれている。補充兵でも生死が分かれたり、補充兵の世話を良くしたブルと、ブルを助けようと突入を志願した補充兵などから絆も描かれてはいるが、ブルも補充兵も今回が初登場みたいなもので、キャラの掘り下げがないためどうも浅い気がする。
むしろ今回は、解放され歓迎したアイントホーフェンが、再度ドイツ軍に侵入され空爆される様子が胸に迫る。それを縮小版にしたかのようなブルと民家の住民とドイツ兵の関係。大国の戦争に巻き込まれ、土地を蹂躪された小国オランダの住民のやるせなさ。
占領者を常に歓迎するしかない選択肢。占領者と親しく協力関係にあった者は、占領者が変わると天国から地獄に突き落とされる。ナチスドイツの鍵十字を書かれ服を剥がれ丸刈りにされる女達。でも食料を市民から分け与えられず、路肩に立ち尽くす丸刈り母子に食料を投げる米軍によって、米軍肯定がちゃっかりされている。
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遠すぎた橋(マーケットガーデン作戦といえばこの映画)
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バンド・オブ・ブラザース Vol.1(1、2話)
Vol.2(3、4話)
Vol.3(5、6話)
Vol.4(7、8話)
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【あらすじ】部屋に居たくなかった。ネトゲーを忘れたかった。パソコンのない場所へ。その口実は何でも良かった。佐藤達広は高校時代の委員長:小林恵と喫茶店で再会。髪を染めすっかり雰囲気の変わった小林。ひきこもりだと明かす佐藤。小林は言う。
「ひきこもりなんて、何がきっかけでなるか分からないもの」
小林は佐藤に、とっても社会に貢献している仕事を紹介。一年足らずでスーパーカーを手に入れた佐川という人物に会って欲しいと。
「人間ひとり一人には凄い可能性がある。人生だって変わるんだから」
半年前まで夜中の買い出しがやっとだった佐藤。今は電車にも乗れる。症状改善の理由を聞く小林。佐藤は中原岬の姿を思い出す。
「あいつのおかげなんかじゃない。そんなわけあるか」
その頃、岬は三田ハウスの階段に座り込み、佐藤の行先を按じていた。
「もし、崖から足を滑らせたら…」
土井中 行電車の伊木と小笹の間にある薄々原(すすきがはら)駅。ススキ道を徒歩30分でボロ家の敷地にあるスーパーカー。「マウスロード薄々原 商品説明会」部屋にはたくさんの人。拍手が湧き起こる中、小林と黒川は洗剤の実演販売を始める。老いぼれの佐川も登場。
「スーパーカーは全ての人の夢。私はその夢を実現した」
マルチ商法だと気付き、逃げ出す佐藤。
「あの委員長が、まさかこんな事になってるなんて」
ススキ道で小林は佐藤に追い付き力説する。
「あなたは常に利用されている。無職のひきこもりの存在は、社会がそれを求めているの。なぜなら人間は安心して見下す事のできる存在を、常に必要としているのだから」
「世の中なんて、取るか取られるか、見下すか見下されるかのゼロサムゲームなのよ!」
「どうせ腐り切った人間関係なら、お金に換えてやり直せばいい。そうすれば佐藤君の夢だって叶う。叶わない夢なんて無い!サクセスストーリーが佐藤君を待っている!」
佐藤の部屋で手料理を置いて待つ岬。山崎薫も様子を見に来る。そこへ佐藤帰宅。
「お前らに素晴らしい商品を売りつけてやろうと思って仕入れてきた。ローンを組んでもらった。俺のサクセスストーリーは今始まったんだ。ワッハッハ」
山崎「それって典型的なマルチ商法なんじゃ…」
【感想】◇
ネットゲームで傷心した佐藤は小林の言うまま、すがるように世界中のセレブが愛用する優れた商品の実演販売へと連れられる。マルチ商法だと気付いて脱出したものの、小林の泣き落としからの力説に思わず心を動かされ、借金までして洗剤を買ってしまう。小林委員長は#12などの回想で時々出てきた人。
このマルチ商法会社のマウスロードという名称はネズミ講、宣伝ポスターの組体操ピラミッドもネズミ算の図を連想させる。さすがに騙されやすい佐藤君も今回は気付き、カモ扱いしやがって!と脱出したのに結局、自説であるN・H・K(日本ひきこもり協会)の陰謀と結びつくような説を提示され、マルチに乗ってしまうのだった。
ネズミ講は大学で流行りやすいらしい。毎年、ネズミ講注意書きが配られたりするほど。サークルの先輩と後輩という近いような近くない人間関係が一番危ないようだ。先輩から提示される儲け話。多少の信頼関係と断り辛さで加入してしまう純朴な地方出身者。早く加入した同級生が儲かったとの情報が加入意欲を掻き立てる。ホンマかいな。
小林と佐藤は大学でなく高校同級生だったが、真面目な委員長だった小林は、まずは佐藤のひきこもりという境遇に同情と理解を示し、4年も会ってない近いような近くない間柄なのに昔佐藤の言った事「頑張り過ぎ。他人のペースを考えないのはただのエゴイスト」が正しいと、佐藤の自尊心をくすぐる。
逃げ出した佐藤を追い駆け、マルチ商法だと全面肯定して開き直り、利用される人間から利用する人間への転換を勧める。そのためのマウスロードだと。決定的だったのは、ひきこもりは社会心理が欲した結果だという説。これが佐藤の持つN・H・K陰謀説(#1)と結びつく。この一点の一致で小林全面肯定へと傾く佐藤。
社会構造という表面の結果を見て、社会心理でひきこもりが求められていると論じる所にこの説の穴があるような気がするが、佐藤はもう冷静な判断が出来ない。しかもその伸し上り方法がマルチ商法で結果が金だという人間関係の金換算。
それとは対照的に描かれるのが中原岬。ボランティア的なひきこもり脱出講義(#5)、偽恋人(#7)から発展しそうになった本当の恋人関係(#8・#9)、佐藤の自殺を止めようと泣き(#13)、戻ってきた事に涙した岬(#14)。だが佐藤は岬のおかげで症状改善したとは思いたくない。役に立たない講義と恋愛幻想、佐藤宅の監視と某団体への参加(#10)という岬への不信感が消えないから。
佐藤はそんな岬に商品を売り付けようと仕入れて来るのだ。山崎が居なかったら岬は1つくらい買ってしまったかもしれない。症状改善に今の所もっとも貢献しているのが山崎の存在だというオチが付いてるが。
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N・H・Kにようこそ!DVD(各2話収録)
NHKにようこそ!(大岩ケンヂの原作)
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踊る赤ちゃん人間、日本引きこもり協会のテーマ(大槻ケンヂの旧ED曲)
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【あらすじ】月丘菜緒(綾瀬はるか)は光るオレンジのイガイガを振るが、神崎弘人(亀梨和也)からの応答が無い。電話をすると弘人の弟:廉(齋藤隆成)が出る。廉は菜緒から連絡があったと伝えるが弘人は電話しようとしない。
「シンデレラは王子様と結婚する。間違っても家来や農民とは結婚しない」
菜緒は弘人の工場で飲み会があると聞いて訪ねる。だがそれは本宮裕子(戸田恵梨香)に担がれたものだった。廉から溶接遊びを勧められる。神崎亜紀子(余貴美子)は水商売に出掛ける時間で、千円札で晩ゴハンを食べるようにと出て行く。
菜緒「それで御飯って…」
その頃、弘人は佐伯船舶からのエンジン整備の契約更新のため、代替わりした若社長(中村俊太)に頼み込み。
「あんたさ、無駄に格好良いんだよね。あんたん所の父親、自殺(首吊り)して工場の借金返してんだって」
土下座を迫る若社長。弘人は
「小さな工場だけど、そこまでして親父が守った工場なんです。だから俺が潰すわけにはいかねーんだ。あんただって会社引き継ぐんだったら、それくらい分かるんじゃないっすか」
家に帰り菜緒が居る事に気付いた弘人だったが、仕事でそれどころじゃないと帰してしまう。だが菜緒が廉の食事を作ってくれたと知り、追い駆けて礼を言う。そして電話すると約束。菜緒は翌日夕方からバルコニーで弘人からの電話を待つ。夜も次の日もその次の日も…。
「うそつき」
佐伯船舶から契約更新とピストン抜きの仕事も任される神崎造船鉄工所。弘人はやっと菜緒に電話。
菜緒「逢いたいんだけど」
弘人「それってどういう意味だろ?」
菜緒「そっちもこっちの事、好きなのかと思ったよ。でももういい、分かったから。さようなら」
弘人「ちょっと待って。皆で友達みたいに会うとかさ」
菜緒「無理。私もう好きになっちゃたんだよね。電話待ってる内に。だから、じゃ…そういう事なんで」
裕子にフられたと話し、酔いつぶれた菜緒は裕子の家に泊まる。
「好きだったのに…」
裕子は菜緒と弘人をくっつけようと、大沢亜裕太(平岡祐太)が菜緒と付き合うとの情報を、草野甲(田中聖)が弘人に伝えるという作戦を練る。上手く行けば甲は裕子とデートできるため、甲は見事に任務を果たす。亜裕太も弘人と電話で
「オレ、菜緒ちゃんと付き合うから」と伝える。
金曜夜に菜緒と亜裕太がインターコンチで食事しホテルに泊まると知った弘人は、仕事も手に付かずロビーに向かう。菜緒を発見し
「亜裕太はやめとけ、あいつは悪い奴じゃないけど…軽やかなんだよ」
「あいつは何でも俺の物を欲しがるんだ。俺の物を」
菜緒は裕子と待ち合わせしていたのだった。またもや騙された二人。裕子が予約した中華料理店:Karyu。無料食事券で食べるはめになる二人。三回もはめられてると言う弘人に菜緒は
「お腹空いてない?」
たくさん飲み食いする菜緒。
「最後の晩餐。最初で最後。弘人君と御飯食べるの。この前フられたし」
「弘人君てよく見ると変な顔してるよね。皆、格好良いとか女の人にモテるとか言うけど、よく見ると変な顔してるよね。変な顔、へんなかお、ヘンナカオ〜」
弘人「自分だって変な顔じゃんか」
菜緒「ヒドイ。ヒドくない?何でそんなヒドイ事言うの?」
帰り道、横断歩道を渡って行く菜緒に弘人が叫ぶ。
「まって!待てよ。何だか知んねーけど、そんなにとっとと行くなって」
戻って来る菜緒。「何?」
弘人「俺さ、あんたと亜裕太が付き合うって思ったらたまんなかったんだ。この間もサヨナラって言われたの、相当堪えたんだ。今日とかも会ってると、また逢いたいんだ」
弘人「だから何か、その…洒落たこと言えねーょ」
「ばか」と言って抱き付く菜緒。
弘人「俺、金ねーけど」
菜緒「うん、分かってる」
弘人「高卒だし」
菜緒「分かってる」
弘人「分かってるとか言うなよ」
菜緒「ゴメン。関係ない。弘人君は…弘人がヒロトだったらそれでいい」
弘人は菜緒に軽く素早くキス。
菜緒「今の何?」
弘人「キス。何か不満?」
菜緒「するんだったら、ちゃんとキスしてよ」
フッと笑う弘人。
菜緒「笑わないでよ」
弘人「命令多いよ」
菜緒「ゴメン」
ライトアップされた観覧車をバックに弘人は菜緒とキス。
【感想】○
こんなにセリフばっかり書いてしまって良いんだろうかとも思うが、外せないセリフばかりで困ってしまう。今回は弘人と菜緒のやりとりが、擦れ違ったり、ボケとツッコミになってたり、でも最後には通じ合ったりで、何だかクスクス笑いっぱなしで観てしまった。
セリフ書き起こして分かったが、セリフだけでは意味が伝わらない部分が多く、しゃべり方や表情、その時の仕草など全部見ないと気持ちを汲み取れない(それでもなるべく意味が分かるような所を抜き出し、文字変換にも意味を持たせて書いてみたが)。視聴者側の解釈や判断に委ねる比重がかなりあり、そういう部分で楽しめない人は上っ面の流れや顛末から「内容が乏しい」などと言うわけで、好みが別れるドラマだとは思う。
菜緒の家と自分とは身分が違うと知り、連絡しなくなる弘人。だが廉に「本当は好きなんでしょ」と言い当てられ、机に足をぶつける動揺。菜緒が亜裕太と付き合うと知り、釣竿を強く投げて当たる。菜緒から訳も分からず電話を切られ、受話器をまともに置けないショック。仕事でも鉄材を落としたり、水を飲んでも蛇口を閉め忘れる上の空。今回は弘人の心の有り様が分かり易く描写されている。
一方の菜緒は待ち味?であるストレートな言葉を繰り出し弘人に迫る。直球すぎて思わず逸らしてしまう弘人。身分違いで卑屈になってる点と合わさって、素直になれない弘人と一貫している菜緒という構図が初回から続いていたが、今回の最後に弘人が心を開いた事で四部構成とされる「たったひとつの恋」の第一部が完結する。
今回の前半山場は土下座シーン。若社長の火遊びである下請けイジメを受ける弘人の工場。明らかに不服な態度と目をしながら土下座する弘人。これでは契約更新は無理かと思ったが、自分の信念を述べる事で若社長の良心を揺さぶる。永井大の黒い太陽 #2では土下座で要求を通し、その時の周囲の立ち位置が重要だったが、この土下座は土下座そのものは格好で、セリフで若社長と対等だという事を伝えていた。同じ土下座シーンでも色々な伝え方があるわけで、テレビドラマの面白さが出ていた。
弘人の仕事中に廉の食事を作る菜緒。見た目からして不味そうなチャーハンだったがw、それでも廉は「おいしい」と答える。菜緒と弘人の関係を壊さないため精いっぱいの廉。「ホントは料理とかあんましなくって」と追い討ちかける菜緒のボケっぷりが笑える。次回、廉が倒れるみたいだが、いたいけな少年の体を虫食む料理を食べさせた菜緒のせいだろう(笑)ま、このシーンは菜緒も養護学校に通っていたという設定ばらしが重要なわけで。
弘人と菜緒の電話は最初から噛み合わない。ずっと待ってる内に「好き」が高まりすぎて一回転してしまった菜緒は(何よ、いまさら電話なんかしちゃって。どうせなら会いに来なさい)と、ささやかな憎しみまで抱いている。自分と同じくらい「好き」の気持ちを弘人にも抱いていて欲しかった菜緒。そしていつもは暗い弘人が明るいのは仕事が上手く行ったおかげで、自分ではなく仕事が明るくした事にもショック。逢いたいとの直球勝負も逸らされたばかりか、友達としてなどと言われてフられたと思い込む菜緒。好きだから友達としても会えないと一方的に電話を切る。
弘人としては、佐伯船舶の件が解決するまで電話しない(というか出来ない)というプライドがあった。仕事ひとつこなせず自分に自信が無い状態では、身分違いの菜緒にも電話する資格もないだろうとの理屈。そんな理屈は菜緒には関係なかったのだが。
菜緒の「弘人じゃなきゃヤダ」との強い想いを知って「ちょー気合」と一肌脱ぐ裕子。デート権を怖面の甲に譲る。亜裕太は亜裕太で裕子が自分に気があると知りつつ、容認してしまう。男3人女2人で誰かがあぶれる計算だが、毎度のエンディングで5人が並ぶシーンでも裕子の隣には甲が居るので、意外とこの2人は上手く行くのかも。現段階ではこの脇役達がキューピット役にしかなってない所は不満だが。
さて、多くの視聴者が「分からない」との感想を書いている菜緒の「お腹空いてない?」で弘人の顔がスローでアップになるシーンの意味。これは弘人が友達に何度もはめられたと怒り、何とか復讐する方法はないものかと考えているのに対し、菜緒はそんな事を気にせず食べようとしており、弘人の怒りを静めるためにもたくさん食べないかという意味で尋ねた。そんな言動が弘人にとってはすごく新鮮な驚きだったという訳。分かってみればあんま大した事はないような(笑
「いいか、俺とお前は」「同期の桜?」で「つーかアンタいくつだよ」って、分かってる弘人もいくつだよ。つーかそれにツッコミ入れてる執筆者もいくつだよ(笑)。ここから「馬鹿っていう」「やっぱり」、「最後の晩餐」「それはちょっと違うと思うな」までのやり取りが小ネタの漫才みたいで笑いが止まらん。
そして極めつけの「変な顔、へんなかお、ヘンナカオ〜」。酔った勢いと最後だとの菜緒の思いが言わせる。そうは言っても好き(顔だけでなくて心も好き)だとの想いも込められている訳だが、弘人からまともに「自分だって変な顔」と返されてショック受ける菜緒も笑える。
「じゃ」の一言で去っていく菜緒に、遂に弘人が積極的な行動に出る。亜裕太と付き合うと聞いて嫉妬し焦った事、自分には出来ない率直さに惹かれている事、騙されても打算抜きで逢う心の大きさ。しかし、また逢うための言葉を弘人は上手く言えない。「洒落たこと言えねーょ」そこまで心情を吐露した、一般的にいう格好悪さを菜緒は待っていた。#1で一緒にプールに落ちてくれたり、待ち合わせに来てくれたり、#2でオレンジのイガイガを取って来てくれた「行動」ではない気持ちを。身分を超えた気持ちの通じ合いが抱き合い、キスになる。
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