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【あらすじ】佐藤達広の母:静枝からの電話によると、父:達男が3月にリストラされハローワークに通うも再就職できないため、仕送りを半分に減らすという。
「働きなさい!」
ひきこもりの佐藤は外で働くわけにもいかず、草野から聞いたRMT(リアルマネートレード)を思い出し、オンラインゲーム:アルティメット・ファンタジーにログイン。無料期間1ヶ月でアイテムをゲットして売りまくろうと考える。
ヴィナ・テーロの見習い剣士:SATOとしてモンスターと戦うがすぐにやられてGAME OVER。隣室の山崎薫はパーティーを組めとアドバイス。しかしひきこもりだから他人に声を掛けられない。夜8時には中原岬のひきこもり脱出講義を受ける。
「世の中甘くない。いきなり大成功はない。小さな事からコツコツと」
それをヒントに、ザコモンスターから倒す手法を思い付く佐藤。
「サンキュー、岬ちゃん」
佐藤は自分のレベルが上がるに連れ次第にゲームにのめり込み、岬の講義もすっぽかす。公園で待ちぼうけの岬。
「まぁいいか、何か頑張ってるみたいだし」
「もしかして、もう私のカウンセリング、必要無くなったのかなぁ」
その頃、佐藤はヒットポイント回復能力のあるミアという猫娘を助け、一緒にモンスターを倒しまくっていた。高価な剣もゲットしていく。
佐藤を心配した岬は山崎に様子を尋ねるが、山崎も佐藤に会っていないらしい。佐藤の部屋のドアを開けてみる岬。そこには、山のようなゴミと暗闇の中、オンラインゲームに没頭する佐藤の姿があった。
「俺はもう、ひきこもりのダメ人間じゃないんだ。うへへッヒッヒャ」
完全にゲーム世界に入り込んでる佐藤。驚愕の岬。
「前よりダメになってる…」
【感想】△
生か死かの自殺オフ会(#13)、そして静かに感慨深ささえ生んだ前回で前半の山場を越え、一気にパワーダウンした今回。やってる事は#3でギャルゲーや美少女画像にハマったのと同じ。その様子を発見するのが山崎か岬かの違いだけ。
本州より景気の悪いといわれる北海道の父は、リストラで再就職も出来ない。仕送り半減で働く必要性が出たが、外で働くのではなくネット稼業に走る引きこもり。無料パスを渡した前回の草野の伏線も発揮され、展開としては無理のないものになってる。というか捻りが無いとも思える。
RMT(リアルマネートレード)とはオンラインゲームでのアイテムの売買を実際のお金でやりとりするもの。時間はあるがお金の無い人がゲームでアイテムを得て売る。お金はあるが時間が無く、手っ取り早くゲームを楽しみたい人がアイテムを買う。ひきこもりニートで時間のたっぷりある佐藤君にぴったりの稼業という事。
ひきこもりだからゲームでも他人に話し掛けられない、というのはそうかな?とも思うが、#4でもやけに現実に拘り、架空だと割り切れない佐藤の描写もあったので、まだこのクセがあると解釈すべきか。
さて、#3記事では現実と仮想、一方向と双方向という括りで、エロゲー・美少女画像・盗撮・岬の4つを当てはめて考察したが、今回のオンラインゲームは仮想的現実の双方向という事で、現実の双方向という岬の存在に取って代わる可能性のあるものといえる。
だから岬のひきこもり脱出講義も欠席し、ゲーム世界に入り込み、パートナーのミアに恋したりもして、現実と仮想の区別が出来なくなったと解釈できる。あくまでも解釈は…。解釈とは別に、本当に人間が現実と仮想の区別が出来なくなるか、そもそも現実と仮想の線引きが可能かという点で個人的には少々疑問を持ってるけど。
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