テレビ批評的視聴記 - 2006/10/18

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2006年10月18日(Wed)▲ページの先頭へ
バンド・オブ・ブラザース#2

【あらすじ】ノルマンディ降下作戦。C47輸送機で降下地点に向かう空挺師団。しかし天候悪く機体は揺れ、ドイツ軍の高射砲で撃墜される機が相次ぐ。E中隊のC47もエンジンに被弾し降下地点より前で降下開始。ウィンターズ中尉の装備は吹っ飛び、ライフルも無い状態で着地。直ぐ近くに着地したA中隊の無線士:ホールも無線機を吹っ飛ばされた。ドイツ軍の銃撃を避け、着地地点がどこなのか、仲間も探すウィンターズ。

次第に味方が集まり、現在地が目標地点まで7キロ離れていると判明。あと4時間でドイツ軍駐屯地を制圧しなければならない。線路でガルニアらと合流し指揮を執るウィンターズだったが、ガルニアは勝手にドイツ兵に発砲。夜が明けて戦死している味方空挺兵から武器を調達。第2大隊集結地に到着し、ユタビーチを狙う88ミリ砲4門の砲塁破壊を命じられるE中隊12人。

機関銃で戦闘開始、3人ずつの分隊で手榴弾を投げて突撃、塹壕に入り1つ目の砲を破壊。塹壕づたいに進んで2つ目も破壊、ポパイらが負傷。3つ目の砲にTNT爆薬を持って進んだホールは戦死。4つ目の砲は到着したD中隊が破壊。数に優るドイツ兵の反撃の前に速やかに退却したE中隊。

夜までにサンマリーデュモンを確保し、第4歩兵師団の一部は内陸に侵攻。E中隊のミーハン中尉は行方不明で、ウィンターズ中尉が指揮官に。保塁でウィンターズが見つけたドイツ軍の地図は活用される事になったが、ウィンターズはホールの死を気にやむ。

【感想】◇
ドイツ軍の猛烈な対空砲火で散り散りにノルマンディに降下したE中隊が、中隊長もいない中、集まった分だけの少人数でドイツ軍陣地の破壊を命じられる。果敢な攻撃で任務を果たすが、戦死者・負傷者も出る。

とはいえ、兵士達それぞれの特徴が描かれる要素に乏しく、誰が誰かまだ識別しにくい。ウィンターズの指揮官としての能力が試される戦闘と、ホールの死、兄を失ったばかりのガルニアがウィンターズを認めるまでが辛うじて分かる程度。

冒頭の輸送機と対空砲火の場面は、とにかく激しく、降下する前に多数の犠牲が出ている。ウィンターズ機も被弾し、このままでは墜落と判断した機長によって発進信号が出て、炎上する機内から逃げるように降下していた。降下というより脱出。作戦も何もあったものではない。

銃をどこかに落とした丸腰のウィンターズと、無線機をなくした別中隊の無線士ホールが隣に着地。部下と合流するが、兄を亡くして少々ヤケになっているガルニアは、武器を持っていないウィンターズを馬鹿にするかのように勝手に発砲する。降下時に死んだ味方兵からライフルを得るウィンターズ。敵地の真っ只中に落とされた降下兵の悲しい補給手段。

大隊集結地では捕虜となったドイツ兵が無抵抗で射殺される。その中にはアメリカで生まれ育ったドイツ兵もいた。保塁の攻防でも、ドイツ兵の味方撃ち、銃の故障、自分の手榴弾の爆発から逃げる兵、ケツをやられて惨めなポパイ、倒れた衛生兵から薬を調達しようとして銃撃されるマラーキー(しかもそれは衛生兵ではなかった)などのドジから、戦闘が決して格好良くない物だという描写がちらほらと。

E中隊のブレクール保塁攻撃は、固定目標攻撃の手本として現在も陸軍士官学校で演習に使われているとの事。素人目には、機関銃での陽動、敵兵が砲付近に必ずいると見越しての手榴弾攻撃、機動力を活かした多方向からの突撃が成功要因かなと思う。

肝心のホールの死の場面は、どういった経緯で死んだのかが不明。3つ目の砲に突撃した際に死んだように見えたが、その後、3つ目の砲はホールによって破壊されたと説明され、いつ死んだのかが不明確。

もう1つの、ガルニアがウィンターズを認める場面。戦闘後の食事でミーハンが死んだものと見なされ、ウィンターズが指揮官だと話す兵達。ウィンターズとガルニアが目を合わせ、その表情で認めたと分かるが、その際に交わしたジョークが文化の違いからか分からず仕舞い。

降下して最初に出会った味方、という意味で別中隊の兵ながらホールに好意を持っていたウィンターズは、自分の部下の死のように気落ちする。しかし泣くわけでもなく、独り静かに遠くの戦闘を眺めるだけという抑えた演出は良かった。奪った地図よりも失ったホールの方が大きいという主張も込められていたような。
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