テレビ批評的視聴記 - 2006/10/12

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2006年10月12日(Thu)▲ページの先頭へ
バンド・オブ・ブラザース(新番組)

【あらすじ】1942年、アメリカ陸軍空挺部隊に志願した若者達。第101空挺師団 第506連隊 第2大隊 E中隊に配属。指揮官のソベル中尉は服務規程を振りかざし、兵達の外出許可を取り消し、罰として近くのカラヒー山まで頻繁に走らせる。毎週金曜夜は武装して20キロの夜間行軍。E中隊だけに行われる猛訓練。その成果は現われ始め、ソベルは大尉に訓練監督のウィンターズは中尉に昇進。

1943年6月、ノースカロライナ州マッコーヒル駐屯地で実戦訓練。ソベル大尉は地図が読めず、E中隊は敵にやられる。兵達の間からソベルへの不満が漏れ出す。9月6日、輸送船でイギリスに向かい実弾訓練を積む。ここでもソベルは道を間違え、集結地点に間に合わない。

ソベルは命令変更に対応しなかったとしてウィンターズを処分しようとするが、軍法会議に署名されてしまう。このままではウィンターズは配置転換だと知った下士官達は、任務拒否を上層部に示し「反乱」を起こす。ソベルは訓練学校へ転属。後任はミーハン中尉。ウィンターズはE中隊第2小隊を率いる。

1944年5月、英アポッタリーにてノルマンディ上陸作戦をミーティング。上陸5時間前に空挺降下し、集結地点と目標地点の途中にあるドイツ軍駐屯地:サンマリーデュモンの制圧をE中隊が行う事に。重武装した兵達は輸送機に乗ってドイツ軍要塞「大西洋の壁」の裏を目指して飛んで行く。

【感想】◇
スティーブン・スピルバーグとトム・ハンクス制作の映画スケールのテレビドラマをTVKで放送開始。プライベート・ライアンコンビ。それは映画館で観た。中だるみだったが全体的には○の映画。このドラマはそういった予備知識なしで観てしまったのでちょっと調べると、ノルマンディ降下作戦、マーケットガーデン作戦、バストーニュ死守、ユダヤ人収容所解放など第二次世界大戦の西部戦線の重要局面で、常に前線にあった実在の中隊を描くらしい。

Dディでも「遠すぎた橋」でも空挺部隊は作戦通りの活躍が出来なかったし、バルジの戦いで最大の激戦地:バストーニュを守ったりと、戦闘場面は今後過酷な描写になりそう。収容所の解放も…。

今回は戦いに赴くまでを描いているので、言ってみればかなり地味。延々と続くソベルによるスパルタ訓練と、まだまだ個性を表わさない兵達に感情移入もできず、今後の展開を知らなければ見続けるのはちょっとキツイ。

ソベルはユダヤ教徒で、ナチスドイツに対する憎しみは人一倍強かったのだろう。もちろん個人的な栄誉への渇望もあって、E中隊を連隊中最高の部隊にしようと容赦ない訓練を課す。新兵よりも遥かに優る体力で山に登り、檄を飛ばし続ける。気力・体力ともに申し分ない指揮官。

ソベルの下で次第に体力を付け、連帯意識も高まって来る兵達。そんな折、ソベルの欠点が浮かび上がる。地図が読めず、実戦向きではない事が分かってきた。空挺にとって地図が読めないのは致命的。ソベルが指揮官では皆死ぬと公然と口にし出す兵達。自然とナンバー2のウィンターズに信頼を寄せる。

ソベルは自分の欠点を認識し、その欠点を部下に補わせる選択肢もあったように思う。ウィンターズらに地図を任せ、助言を聞く方法。だがソベルはプライドからかそれをせず、逆にウィンターズを追い込んだ。軍法会議で受けて立ったウィンターズ。ソベルのこれまでの上層部の評価から軍法会議になるとウィンターズ不利。

ここで下士官達がソベルの下での任務拒否書類を提出。銃殺刑もありうる「反乱」行動によって、皮肉にもE中隊の連帯意識は強まった。そして戦場へ。今後E中隊が活躍すれば、ソベルによって深まった「兄弟の絆」が感動を呼ぶだろうし、活躍できなくても、過酷な訓練を積んだのに…という悲哀が生まれる事になるのだろう。そういった意味で重要な、訓練だけの第一話だった。
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バンド・オブ・ブラザース Vol.1(1、2話)
Vol.2(3、4話)
Vol.3(5、6話)
Vol.4(7、8話)
Vol.5(9、最終話)

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