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【あらすじ】情報屋(寺島進)の飼い犬:リンダちゃんの散歩をさせる十二月田猛臣(前田健)。友達犬:ゲンゴロウを散歩させていた吉村珠子(花原照子)がひき逃げされる。車を追い掛けた十二月田は「港330あ・・・1」ナンバーと通報。警官が発見するも、その運転手は警視監:権藤徳男(寺田農)で逮捕できず、事件は揉み消される。夫:吉村順蔵(左右田一平)は怨み屋(木下あゆ美)に1000万で社会的抹殺を依頼。
寄木警部(きたろう)は元刑事:竜ヶ崎寅男(不破万作)調書流出やひき逃げ揉み消しで、渋谷南署署長:宮野(池内万作)を問い詰めるが、昇進の事しか考えていない宮野に失望。独断でひき逃げ事件捜査を始める。情報屋と杉河里奈(葵)は警官に変装し、権藤の車を中古車ショップから押収。俳優:漆原正太郎(黒田勇樹)が一日署長を務める日のエコパトカー披露で権藤の車と摩り替える。
マスコミにひき逃げが報道され、ひき逃げ時に同乗していたお気に入りのSM女王様:高森はづき(夏生ゆうな)を麻薬中毒死させ、宮野に吉村順蔵と十二月田を拉致させる権藤。宮野は寄木がマスコミにバラしたと推理し、相棒の野田巡査(マイク・ハン)に電話で脅迫。
怨み屋は女王様に変装し権藤をSMプレイで調教するが、逆に権藤によって気絶させられてしまう。吉村宅で順蔵が居ない事に気付いた寄木。突如として野田が寄木の首を絞める。
「このままじゃ、俺もあんたもいずれ消される」
【感想】◇
ひき逃げ事件を起こしても捕まらない警察エリート官僚、組織の論理で捕まえられない所轄。現場警部の寄木が腐敗に憤り反旗を翻す。遺族の依頼で仕事をこなす怨み屋。警察上層部との対決。いよいよ終盤という事で様々な立場の人の動きがあり、先の読めない展開のまま最終回へ。登場人物が増えた分、個々の立場や心情は単純化されていた。
ひき逃げされた吉村珠子と順蔵は典型的な、つましい善人の老夫婦。「あの世で珠子に顔向けできない」と泣いて依頼する社会的弱者。対するひき逃げ犯の権藤は、「クズどもは私のために税金を納めるのだ」などとエリート意識丸出し。プライベートではSM女王に跪くM男。普段、人を虐げる男にありがちな虐げられたいとの性癖を晒す。
宮野署長も典型的な管理職。昇進第一で上にペコペコ、下に威圧的。権藤の飼い犬になって順蔵を拉致し、下の野田巡査を脅す。野田が寄木の首を絞めたのは謎だが、寄木を犯人に仕立て上げれば、自分の調書持ち出しは不問に付すとでも言われたのだろうか。
怨み屋は権藤の車を公開し、SM性癖も暴いて社会的抹殺を計ったのだろう。詰めが甘く逆襲されてしまい、権藤が怨み屋をどう扱うか、情報屋達で救助できるのかといった所も最終回の見所か。というかこの展開では、新城一家の死の真相まで明かされそうに無い。
SM女王になって名のある俳優:寺田農をムチで叩く当ドラマで初主演の木下あゆ美。出世したね。もともと怨み屋はS女っぽい役どころなので女王様は似合っていた。ムチの扱いは手首のスナップでなく体を入れてしまう未熟さがあったが(笑)
一日署長の漆原正太郎は#5での依頼人。ホキマ情報研究所に怨み屋・情報屋・シュウ・里奈・十二月田が勢揃い。マクロイン王国の同士だとはしゃぐ十二月田にドン引きの里奈。正常な反応だと思うよ。執筆者も怨み屋や情報屋のように楽しめないし笑えない。十二月田には#5からの違和感が最後まで解消されなかった。
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【あらすじ】両親の反対を振り切り秀吉と恋愛結婚した、おね。秀吉を尻にしき、秀吉が長浜城主となってからは、年貢の減免を続けさせるなど政治にも力を発揮。子宝に恵まれず親戚の子を育てる。後の豊臣秀次、小早川秀秋、福島正則、加藤清正、浅野幸長、黒田長政など。これらの子達は賤ヶ岳の七本槍として名を馳せた。
天正11(1583)年に大坂城が完成し北政所となったおね。淀が生んだ鶴松を育てるが死んでしまう。朝鮮出兵の講和で加藤ら子飼いの武将は日本有利の講和、石田三成ら実務官僚は現実的な講和で対立。三成の意を汲んだ秀吉が清正を蟄居させたが、おねが処分撤回させる。しかし再び淀の生んだ秀頼は淀が育てる事に。
秀次と妻子の処分に心痛めるおね。浅野幸長の能登流罪、小早川秀秋の所領召し上げも止められず。慶長3(1598)年8月の秀吉の死後、徳川家康が政権を仕切りだし、三成らは反感を持つ。翌3月、福島や加藤らが三成を襲撃し、家康の仲裁によって矛を収め、三成は奉行を解任させられる。9月、おねは大坂西の丸を出て京屋敷に。その2日後、家康が西の丸入り。
慶長5(1600)年6月、家康の上杉討伐の隙に挙兵した石田三成は、家康との多数派工作の末、9月15日に関ヶ原合戦。秀吉子飼いの武将が北政所のためにと家康につき、正午の小早川秀秋の寝返りによって三成敗北。豊臣政権の内部抗争は終わり、大坂夏の陣までの15年間、おねの願いである豊臣政権は守られた。
【感想】△
北政所となったおねが、豊臣政権存続を願って下した家康支持の決断。その意を汲んだ子飼いの武将達が家康に味方した事で、豊臣・徳川の二重政権となっても辛うじて残った。結局は大坂の陣で滅びるが、おねは豊臣を救おうと83歳の体でも大坂に行こうとしたという。
やはり記録が少ないためか、おねが歴史にどう影響を与えたのかが不明瞭で、心情推測に頼らざるを得ないのが泣き所。それでも年貢減免継続や清正処分撤回はスタッフが苦心して集めたのは分かった。だが「その時」である小早川秀秋の寝返りが、おねの功績だったとの部分は憶測でしかない。
秀秋宛ての黒田と浅野の密書に「北政所のため」とあったとの発見も、それなりに価値はあるのだろうが、それが決定的とは言い切れない。多数派工作の説得要素の一つに過ぎないような。北政所の意向が示される以前から福島や加藤らは、とにかく三成憎しで襲撃した経緯もあるし。
おねの意思を一番良く表わしていたのは、西の丸を家康に明け渡した所だろうか。ただ、おねが家康についたからといって豊臣に見切りを付けたとの良くある解釈は、当たっているようで当たっていない気もする。政権を食い物にする小粒な三成よりも、器の大きい家康の方が豊臣を残してくれるとの期待があったのでは。
淀と秀頼への恨みというのも違うと思う。実子がおらず、親戚の子を育て上げたおね。子を育てたいと思う親の心を充分理解し、また自分もそう思っていたから育てたわけで。だから秀頼を育てたいと思う淀の心も理解していたはず。秀頼を取り上げられたから淀を恨むなどという、浅はかな感情を押し殺すくらい出来ただろう。
参考記事:その時歴史が動いた:石田三成
前回記事(豊臣秀長)
次回はその時歴史が動いた:天英院煕子で既述。
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戦国の女たちを歩く
北政所 秀吉歿後の波瀾の半生
淀殿―物語と史蹟をたずねて
関ケ原合戦―家康の戦略と幕藩体制
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【あらすじ】夏コミには体験版を出品しシナリオは、さわりのみ載せる事にする佐藤達広と山崎薫。結構な枚数をCDに焼き『True World 体験版』が完成。翌日のコミケに備えて早めに就寝。佐藤は独り言
「こんなもん作ったくらいで、本当にクリエイターになれるのか?」
柏瞳は城ヶ崎彰と会食デートをし沖縄旅行の約束。帰宅し「魂の叫び掲示板」に*HANAとのHNでダメ彼とケンカしたと偽カキコ。勤め先の市役所では企画書を廃棄させられ、女性同僚から美貌を嫉妬され、キモい親衛隊がいる。城ヶ崎からは沖縄旅行キャンセルのメール。抗うつ剤を飲む柏。
「やっぱり陰謀は存在したんだわ」
ビールを買って佐藤の家へ車で押しかける柏。佐藤は高校文化祭以来の陽気な柏に会う。そのとき柏は、2年間付き合ったバスケ部短髪男と別れ、屋上で涙を流したのだった。そこで勇気を出して告白できなかった佐藤。
「あの夜こそ俺の人生の分岐点だったんだ」
今こそ人生をやり直すチャンスだと決意を固める。
佐藤は山崎に夏コミ不参加の置き手紙を書き、OFF会「天国に一番近い島ツアー」に柏と一緒に行くと申し出る。嬉し泣きする柏。家を出て車に乗り込む二人。中原岬は佐藤から絶交を言い渡され落ち込んでいたが、この二人を目撃。追い掛けるが間に合わない。佐藤は晴れ晴れとした表情。
「ひきこもり人生はもう終わりだ。俺はこの人と新しい生活を始めるんだ」
【感想】◇
中原岬との交際を絶ち、体験版ながらゲームを完成させた佐藤達広。ふいにやって来た先輩:柏瞳との関係にこそ、分岐点があったと気付く。あの時とは違う選択をする事で、違う人生を踏み出せるのではないか。佐藤は柏のオフ会に付いて行く事にする。それが自殺ツアーだとも気付かずに。この部分が「陰謀」であり、面白い部分。佐藤と柏の躁と鬱の対比を楽しめと。
佐藤の心理状態については劇中でも詳しく述べられていた。セリフで言ってしまうのは普通は演出の力不足に直結するが、今回の佐藤の心理独白は、勘違いである事を強調するためのものであって、セリフを逆に上手く使った演出だった。
普段は陰謀マニアwな柏瞳が陽気な時は、男と別れた時。知性と美貌を兼ね備えた瞳が、佐藤にだけは情けない所もさらけ出す。それが恋愛に発展する可能性があると気付きながら告白できなかった過去の佐藤。再びやって来たチャンスを今度は逃すまいと決意する。
中原岬のひきこもり脱出講義の裏に隠されたN・H・K(日本ひきこもり協会)の陰謀に気付いた佐藤は、柏瞳とのオフ会に愛の逃避行を夢見ている。どちらも勘違いだというのが笑うべきポイント。笑うに笑えないけど。
一方の柏瞳の心理はかなり複雑。特に、掲示板に彼氏とケンカしたと嘘の書き込みをする所が。リアルで言えない・書けない事をネットで書くというのは分かり易いが、ネットでも偽を書く柏は難解だ。書いた内容から察すると、うわべの優しさばかり見せる城ヶ崎彰に柏は不満を抱いているのだろう。エリートな城ヶ崎ではなく、暴力を振るうほどの本音をぶつけて来るダメ人間(佐藤をイメージ)の方がマシだと。
それに続く職場での疎外感。頭が良く分厚い企画書を書けてしまう柏。仕事も速いので上司は逆に扱いに苦労している。同僚の女達は柏の美貌を妬んで陰口。普通の男はどうせ柏には彼氏がいるだろうと近づかない。寄って来るのはキモオタのみ。薬を飲んでも効かない。
そして城ヶ崎は旅行をドタキャン。柏にはこれら全てが、自分に人間関係を築かせないための「陰謀」だと映る。これは同じく「陰謀」によって引きこもりになったと述べる佐藤(#5)と重なる。今回もやはり、ひきこもりとそうでない人との差異のなさを主張する内容になっている。
それにしてもN・H・K にようこそ!の予告は、たった15秒なのに完成度が高いよね。今回流れた予告で、自殺ツアー、置き手紙に愕然とする山崎と岬、そして城ヶ崎の「今日で人生を終わらせるつもりなんだ」のセリフから巨大な陰謀と救出を予感させるものになってる。
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第20.5話フルボイスにようこそ!(ドラマアルバム)
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【あらすじ】怨み屋本舗の名刺について杉河里奈(葵)を尋問する寄木警部(きたろう)。書いてある電話番号(090-0952-3XXX)にかけるが繋がらない。里奈のペンダントの小型カメラから怨み屋(木下あゆ美)と情報屋(寺島進)が対策済み。犬:リンダちゃんが拾った大野弥生(大谷允保)のケータイから野田修一巡査(マイク・ハン)の番号を知り、野田が借金を抱えている事を掴む。
元刑事:竜ヶ崎寅男(不破万作)は前科者から金を巻き上げて競艇生活。居酒屋主人:内藤(太田浩介)を脅迫した所、内藤は自殺してしまう。娘:ちひろ(桑名里瑛)と妻:喜世子(宮崎ますみ)は怨み屋に1000万で殺害依頼。怨み屋は竜ヶ崎に睡眠薬を飲ませ、落とし金で誘き寄せ、川に突き落とそうとするが、竜ヶ崎は自分の手を刺して気を保つ。
竜ヶ崎は寄木警部に怨み屋の人相を伝え、似顔絵を描かせる。情報屋は野田巡査から竜ヶ崎の事件調書コピーを買う。怨み屋はそのコピーから十二月田(前田健)に竜ヶ崎の筆跡を真似て遺書を書かせる。寄木警部も竜ヶ崎の調書を読み返す。
「新城一家殺害事件」
平成4年8月2日、昆虫農業技術研究所の新城教授が斧で殺される。妻・長男も殺され、生き残ったのは9歳の新城聖美のみ。
竜ヶ崎は怨み屋を雇ったのが内藤喜世子だとして、喜世子をレイプしようとする。助けを呼ぶ声を聞いたシュウ(竹財輝之助)がガス検査員に変身して未遂に終わる。その録音テープが警察に届き、竜ヶ崎を逮捕しようとした寄木警部だが竜ヶ崎は逃亡。無人の競艇場で怨み屋は竜ヶ崎と格闘し、包丁で自殺したかのような突き刺し方で殺す。竜ヶ崎の遺書を読んだ寄木警部は
「自殺じゃねーよ、怨み屋っていう女の仕業だ」
と野田巡査に告げる。
【感想】◇
罪を犯し、やる気の無い国選弁護人によって刑が確定し、警察と弁護士に不信感を抱きながら前科者になった犯罪者達。警察に届出ても無駄だとの心理を利用し、竜ヶ崎は脅迫と金の巻き上げを繰り返す。それに耐え切れなかった内藤と同じ死に方で怨み屋は竜ヶ崎を殺すのだった。怨み屋の過去も明かされる重要回。警察を信じていないのは前科者だけでなく、被害届けを出さなかったり、逮捕を逃れようとした竜ヶ崎もそうだった。
視聴直後は大した事ない話だと思ったが、あらすじをまとめてみるとなかなか凝った作りになっている事に気付く。怨み屋の電話番号は抹消済みで繋がらず、野田の電話番号はバレバレという対比。怨み屋の人相が寄木警部の知る所となる一方、竜ヶ崎調書を怨み屋が手に入れるという攻防戦。内藤と竜ヶ崎の同じような死に方と、性格の違いから自殺・他殺に分かれるとの寄木警部の読み。
寄木警部は元上官:竜ヶ崎が精神的に図太く、執念深く、何があっても諦めない性格だと知っている。だから同じ筆跡の遺書を見ても信じない。自殺など絶対にするはずがないから殺されたのだと。怨み屋は、内藤と同じ包丁自殺に拘るあまり、竜ヶ崎の性格を無視した殺し方をしてしまった。遺書に加え、競艇で大金を摩った券でも置いておけば少しは補強になったかもしれないが。でないと競艇場という設定が生きてこない。
#5での予想?が当たってリンダちゃんが初の活躍。大野弥生は#8で逮捕された人物。怨み屋の過去については、#6でも若干の映像が流れた。怨み屋が蝶をコレクションしているのは、蝶の培養細胞を研究していた父の記憶を呼び起こすためだった。蝶を集める事で父に近づく・追悼の意もあるかと思う。
怨み屋が新城聖美だとほぼ断定されたが、新城という名字は#9で怨み屋が変装した週刊誌記者:新城さやかで使っている。無意識の内に使ってしまったのだろうか。
寄木警部は着実に怨み屋に近づいており、やはり最終回は直接対決となりそう。怨み屋・情報屋に弱みを握られた野田巡査がどう使われるかが、勝敗を分ける鍵になるかもしれない。
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【あらすじ】レッドフェニックスの立花(永井大)を菊田(深水元基)が訪れ、三宅川(峰岸徹)とひなの(大友みなみ)の関係の口止め料を要求。不動産屋:岡宮(松澤一之)は藤堂(伊原剛志)から圧力を受け、立花に店の保証金を要求。ホワイトイブは梨花(有坂来瞳)達を次々と引き抜く。キャスト派遣所からの派遣も断られる。奈緒(滝沢沙織)は千鶴(井上和香)が辞めれば事は収まると言うが、千鶴は「最後まで戦う」と宣言。
ケン(田中要次)にキャストのスカウトを頼む立花。しかし笑子(酒井若菜)の件で殴られる。レッドフェニックスは閑古鳥。千鶴と立花の親しげな会話を聞いた久美子(杏さゆり)も辞め病院勤務に戻る。立花は病院内に久美子がキャバクラで働いているとのメモを残すが、反って久美子を怒らせる。担当の久美子が辞めた事に憤慨した神崎(渡邊邦門)も店を去る。
奈緒が持って来た情報を得るため、叩かれながらもキスしようとする立花。奈緒は自分からキスして冬海(益子梨恵)の移籍の意向を伝える。横浜ホテルで冬海に会った立花は千鶴をクビにする条件を提示される。冬海は藤堂が千鶴を好きだという事に嫉妬していたのだ。立花は岡宮から催促され、キャスト支払い金を持って出掛ける。その途中、菊田と鉢合わせケンカに。その間に金の入った鞄は盗まれる。
追い込まれた立花は千鶴に冬海の条件を話す。千鶴は自分から身を引く。
「こんな世界、知らなきゃ良かった。立花君、成功してね。私はいつまでも立花君の味方だよ」
冬海を得たレッドフェニックスは大繁盛。一方のホワイトイブは閉店。長瀬(菅原卓磨)をからかう大滝(吹越満)。立花は藤堂に勝利宣言。
父:真一(井上康)が危篤と久美子から連絡を受け、病院に駆け付ける立花。そこには警察がおり、三宅川への売春斡旋で逮捕される。父の死に目にも会えず。その頃、藤堂は「黒い太陽は2ついらない」と呟く。パトカーに乗る立花を菊田が呼び止め腹を刺す。仰向けに倒れる立花。
「太陽は…どこだ」
【感想】△
前回記事の最後でバッドエンドはないとの予想は見事に外れた。でも、人間的経営が出来るかがポイントというのは当たった。これまで通りの非情な経営を貫いた立花は、その報いを受けたかのような最後となった。「最期」とは言い切れない曖昧さ、他の人物達のその後が描かれない不親切さが、後味の悪さとなってかなり不満の残る最終話だった。
まず良かった2点から書いていく。1つは笑子の扱い。笑顔を取り戻し「藤堂グループはイヤ」と言ってケンにキャバクラを紹介してもらおうとしていた。立花を含め何度も男に裏切られながらも、あのキャラで生きていくんだなと推測でき、納得のいくエピローグだった。
もう1つは奈緒が立花を叩くシーン。何度も叩いて喜び、最後にはご褒美のように自分からキス。立花を奴隷扱いする女王様キャラを貫いていた。ちょっと哀れな所も良い。
あとはもう悪い所だらけ。千鶴は最後まで戦うと言っていたのにあっさりと身を引く。千鶴にはこれまでにも言動不一致なクセが所々に見受けられた。それは揺れる心を表わしていたのだろうが、最終回の別れの言葉は、無理してキャバ嬢を続けてきて辞めたい気持ちが元からあり、冬海の条件を幸いに自分だけ花道を作った感じがして、不信を抱いてしまった。
立花が千鶴を選ぶか冬海を選ぶかが、非情と人間的経営の分岐点で、千鶴を切った所でバッドエンドは予想できた。しかし千鶴の方から辞めると切り出したせいで、立花の非情さを強調できず、因果応報と納得できる結末にならない要因にもなった。ま、千鶴から辞めると言い出すのは千鶴なりの優しさなのだが、ドラマ全体の流れを重視するなら余計なお世話かと。
次は久美子の行動。久美子はこのドラマで表世界の象徴であり、立花と久美子、藤堂と千鶴の関係を重ね合わせる役割も果たしていた。立花と表世界の接点を持たせ、表に引き戻す役割もあったと思うが、最終回では何の役目も果たしていない。自分だけさっさと店を辞めてしまった。それに対する立花の行動も分岐点の1つではあった。悪意メモでここでも立花のバッドエンド伏線にはなっていた。
一番納得できないのは冬海。藤堂がNo.1の自分ではなく千鶴を好きだから長瀬を捨て移籍。これまで冬海は長瀬とデキているとばかり思っていたが、ここで唐突に明かされる藤堂への思い。冬海は将来の社長:長瀬に「先行投資」していると理解していたが…。それは視聴者側の勝手な解釈だったという事か。どうもその解釈が捨て切れず、冬海は何て浅はかな女なんだ、と思ってしまう。計算上手なNo.1キャストとのイメージも崩れた。
そして、冬海の入店だけでレッドフェニックスが蘇ってしまう展開も痛い。結局、店の経営における黒服の役割って何だったのさ。キャストだけで勝負が決まるというのは、これまでの全話を否定していないか。立花の野心的経営も、長瀬のマメな努力も全否定かい。
あと疑問点は立花逮捕劇。売春斡旋を通報したのは誰かが謎。藤堂説と菊田説が出てしまう脚本のミス(というか脚本家は一度書き直しさせられたらしい)。流れから考えれば藤堂説。単なるキャバクラの戦いでは勝てなかった藤堂が、別の切り口から立花を攻めた。三宅川と面識があり三宅川のやり口を知っているから、売春斡旋で通報できたとの解釈。「黒い太陽は2ついらない」のセリフ挿入からも推測できる。
しかし最終回を見る限りでは菊田説の方が納得できてしまう。菊田は風俗嬢となったひなのから、立花が三宅川に自分をあてがったと明かされる。それをネタに口止め料を要求した菊田だったが、拒否され殴られ復讐に出たとの解釈。通報し病院に警察を待機させ、待ち伏せして立花を刺す作戦。流れから推測させる藤堂説よりも、現実的な菊田説の方がはっきりしている。
クライマックスまでの曖昧さと、立花が死んだのかはっきりしない曖昧さが後味の悪さになっている。死亡でバッドエンド説、死亡した事で裏社会から解放されたのだという好意的ハッピーエンド説、病院前で刺されて死亡しないだろう、生き伸びて続きをやるとの続編説の3つに分かれてしまう。
【総評】○
「黒い太陽」は深夜ドラマにも関わらず11%超の平均視聴率を叩き出す快挙を成し遂げた。#1から10%超えてテレビ業界に衝撃を与えた。これは原作ベストセラー、舞台がキャバクラ、永井大の裸・お尻シーンなどの話題作りが成功したと言える。それに加えて大きかったのが、他のドラマの詰まらなさと放映時期にあったようにも思う。
ゴールデンタイムで5、6%の視聴率、打ち切り多発した今期ドラマはあまりにも不作だった。そんな中、ドラマ好き視聴者が面白いドラマを求め、さ迷い着いた先に「黒い太陽」があった。W杯の影響で最後発となったこのドラマに答えがあった。各人物の役割、キャラの位置づけのはっきりしたドラマ。ダークな雰囲気でも視聴者は引き付けられた。
#2からは壮絶な展開で、テーマは金という正面作戦も功を奏す。裸土下座シーンからは話題作りではない、本物の演出意図が伝わってきた。
#3辺りから、立花と千鶴を中心にグングンと怒涛の展開。立花(太陽)・千鶴(月)の裏社会で生きて行くまでの心理がしっかり描かれ、基幹部分が骨太になった。
#4では大滝と笑子という2つの衛星が描かれ肉付けされた。この回で早くも立花は絶頂期を過ぎたとの判断をしたが、その後の展開はまさに転落人生だった。
#5から各登場人物のドラマを深める事に成功し、群像劇とまではいかないまでも、色々な人物に感情移入できるようになっていた。特に笑子の表裏が興味深く、酒井若菜の好演もあって、普段どのキャラにも入れ込まない執筆者も惹かれるものがあった。
#6は立花が千鶴に裏切られ、1つのバッドエンドを迎える回。千鶴の真意解釈が難しく、執筆者は千鶴への感情移入と他の人物の言動を併せて独自解釈を提示。
#7はとにかく笑子の運命が悲しく、熱演した酒井若菜に敬意を表して、笑子への感情移入のみで記事を執筆する例のない事を実行したが、読者からは好評だったようで、凄まじいアクセスで鯖落ちまで招いた。
そして全般的に悪評だった最終回。執筆者も続編説に考えが傾いている。製作側の偉い人達が、こんな数字の取れるドラマを完結させるわけがない。ただ、偉くない制作側の人達は8話完結を考えていたのだろう。だからこそこれまで粗削りになっても端折りに端折った展開だったわけだし。その板挟みでどっちつかずの結末になったというのが真相ではないかと思う。
視聴率が悪く打ち切りで、最後がおかしくなるドラマは多々あるが、視聴率が良すぎて最後が最後にならず、変になるドラマもあるんだ…という事例を学んだなというのが率直な感想。ま、「黒い太陽」はテレビ業界にも存在するって事で(笑)。受信するだけの視聴者はその光を浴びるしかないのさ。
週に万単位でアクセス頂いた読者の皆様には感謝するばかり。願わくば当ブログ:テレビ批評的視聴記をお気に入り登録して頂き、今後とも活用して貰いたいが、一期一会のブログではそんな事する読者は少ないわけで、これでお別れの人は、さようなら。
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【あらすじ】桶狭間の2年後、兄:秀吉から請われ23歳で武士になった秀長。美濃攻めでは川並衆を、表裏なく義侠心に訴えて味方に付ける。朝倉との戦いで裏切った浅井の攻撃から織田信長を撤退させるため、秀吉がしんがりを務める。その中で敵に真っ先に当たる部隊の指揮を執る秀長。川並衆の獅子奮迅の活躍で生き延びる。
滅んだ浅井氏の近江領では暴動が起きるが、秀長は旧浅井の家臣を召し抱え平静を取り戻す。毛利攻略では秀吉が山陽道、秀長が山陰道を担当。しかし拠点としていた竹田城が裏切りで奪われる。この窮地を救ったのは近江で召し抱えた藤堂高虎だった。
信長、明智光秀の死後、柴田勝家との戦い。秀吉が岐阜に向かっている最中に総攻撃を受けた秀長。中川清秀を見殺しにせざるをえず、武将達の秀吉への不信感が募る中、敢えて秀吉からの叱責に甘んじ、その信頼を取り戻す。
徳川家康との小牧・長久手の戦いでは、秀長は家康と同盟した織田信雄を攻撃し講和させ、大義名分の無くなった家康も講和。天正13(1585)年3月には紀州を攻略。武器さえ手放せば自由、召し抱えても良いと触れ紀州平定。6月には四国出兵で長宗我部と戦い7月に降伏させる。
関白となった豊臣秀吉だが、上洛に応じない家康に手を焼く。妹:旭姫、母:大政所を人質に出す事に秀長は悩みながらも同意。やっと上洛した家康の接待役となった秀長。諸大名が集まる翌日の秀吉との会見を前に、秀長の屋敷で秀吉を家康に通す。天正19(1591)年10月27日、家康は秀吉に臣下の礼をとる。これで天下統一はほぼ成し遂げられた。
【感想】◇
豊臣秀吉の天下統一という偉業の影に隠れた実弟:秀長の知られざる功績を追う。兄弟同士でも殺しあう下克上の世にあって、秀長は秀吉を補佐し続け、知略に長けた秀吉の足りない部分:情と実直さを補った。秀長がいなければ秀吉の天下統一はなかったとの主張。
10代から武士になり、伸し上がるために何でもしてきた秀吉と違って、秀長は23歳まで農民で庶民感覚が身に付いていた点が大きい。畑違いの武士社会にその感覚を武器にしていった所が持ち味で異彩を放ち、それが敵をも見方に付ける魅力になっていったのだろう。もともとの実直な性格というのもあるだろうが。
情を持って召し抱えた川並衆、藤堂高虎によってピンチを救われるエピソード。叱責される役を阿吽の呼吸で買って出る所など、偉ぶらない秀長の性格がよく伝わって来る。一方で織田信雄、長宗我部には武力を用いたわけで、後期になると武将としての力も身に付けたという事か。
今回のその時は徳川家康の臣下の礼だったが、番組ではこれを企画演出したのが秀長だという風に描いていた。しかしこれは本当にそう言い切れるのか。番組でもギリギリの所で断定は避けていたが、肝心のその時が当人だけの功績とは言い切れないなら、「その時」の設定がおかしいのではないか。
確かに会見前日の突然の秀吉訪問は、場所が秀長の屋敷だったからこそ、情報漏れも気にせず、秀吉のメンツも守って出来たといえる。だがそれを考案したのが秀長だったとは少々疑問。秀吉の知略だと推測するのが妥当では。秀長は阿吽の呼吸で秀吉に従っただけのような気がする。
ただ、秀長死後の朝鮮出兵や秀次と秀頼との世継ぎ問題などで、ことごとく秀吉の策は裏目に出た事を考えると、秀吉秀長コンビは知略でもよく相談しあって決めていたのかもしれない。だから臣下の礼も二人の共同作戦というのが真相か。
参考記事:その時歴史が動いた:藤堂高虎(この記事でベタ誉めした上之郷 利昭氏がつい先日亡くなったとの事)
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豊臣秀長―ある補佐役の生涯〈上〉
豊臣秀長―ある補佐役の生涯〈下〉
豊臣秀長のすべて
豊臣家の人々(司馬 遼太郎)
豊臣秀次―「殺生関白」の悲劇
NHKその時歴史が動いた サウンドトラック
その時歴史が動いたDVD
その時歴史が動いた(NHK本)
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【あらすじ】コンジット修理をするオブライエンとノーグ。必要部品がカーデシア製なので時間が掛かる。元カーデシア領で現在は放置されているステーション:エムポック・ノールから調達する事に。だがカーデシアは撤退時にトラップを仕掛けているらしい。カーデシア人のガラックも連れて行く。
移動中、オブライエンにボードゲーム:コトラーの対戦を申し入れるガラック。元軍人でセトリック3の英雄のオブライエンは、今はエンジニアだからと断る。セトリック3での戦闘の模様などを聞きたがるガラックだがオブライエンは相手にしない。
エムポック・ノールの罠を解除しつつ部品探しする隊員達。だが冷凍保存されていたカーデシア兵が生き返り、シャトルを爆破、ペチェッティ・ストルゾフを殺害する。ガラックがその兵隊を殺す。パルス信号で救助を呼ぼうとするオブライエンだったが、ボクター・アマロも殺される。
ガラックはカーデシア兵に投与されていた精神興奮剤に触れ、攻撃衝動を抑えられず隊員も殺していたのだった。ノーグを人質に取られたオブライエンはガラックと決闘。フェイザー銃を爆発させガラックを倒す。DS9で治療を受けるガラック。見舞ったオブライエンは「殺すつもりだった」と告白する。
【感想】○
元軍人で今はエンジニアとして生きるオブライエンが、殺人をプログラムされたカーデシア兵の襲撃を受けたり、薬で殺人衝動に駆られたガラックとの対決で戦闘状態に追い込まれ、ガラックへの殺意を生むまでを描く。ガラックとオブライエンの殺しの衝動に違いはあるのか無いのかがテーマ。
誰も居ないはずのステーションで隊員が死んだり、ミイラ取りがミイラになっていくガラックといったミステリーとサスペンス要素が緊迫感を生み出し、追い詰められていくオブライエンの最後の判断がなかなか考えされられる。
温厚な性格のオブライエンが、セトリック3で多数のカーデシア兵を殺した英雄だったとの過去。同じカーデシア人のガラックは、オブライエンが本当はカーデシア人をもっと殺したいとの欲求を持っていると分析する。コトラーのゲームで挑発するがオブライエンは乗ってこない。
カーデシア兵の再起動を幸いに、オブライエンの本性を引き出そうと考えるガラック。だが自分も薬で殺人衝動が出ている事は自覚していない。元スパイで暗殺などもしていたガラック。昇進のために独自判断で人を殺した経験もあると思われる。
ガラックはこの自分の経験をオブライエンにも当てはめようとしている。オブライエンにも殺人願望があるのではないかと。だがオブライエンは軍人として、命令によって人を殺していた人物だった。ここが二人の大きく異なる部分。軍隊は殺人集団との見方もあるが、それは命令があって初めて成立するものであり、むやみに罪を犯す軍隊は軍隊ではない(本来は)。
最後のガラックとの決闘で「殺すつもりだった」オブライエンだが、個人的感情ではなく隊長としての判断だったのではないか。オブライエンは戦闘状態に追い込まれ、軍人意識には目覚めたものの、殺人願望は元々持ち合わせていなかったのだ。
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スタートレック ディープ・スペース・ナインDVDパーフェクト・コレクション 完全限定プレミアム・ボックス
スタートレックDS9
スタートレックDS9(関連本)
スタートレック ディープ・スペース・ナイン(サウンドトラック)
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【あらすじ】シナリオを書く佐藤達広だが、原稿のヒロインの名前がレイではなく全て岬になっていると指摘される。緑川七菜子との夏祭りデートが上手く行き、今日は映画デートだと出掛ける山崎薫。いつもより早めに公園に行く佐藤。意外にも中原岬が猫に餌をやりつつ待っていた。猫は恩知らずと言う佐藤。だが岬は
「欲しがってる物をあげてる間は、きっと私の事を覚えててくれるよ」
山崎が酔って帰宅。七菜子には他の男がいたと。「女は裏で何か企んでる」その言葉に岬への疑問と妄想が膨らむ佐藤。岬はなぜ佐藤の事を知ってる?なぜ優しくしてくれる?N・H・K(日本ひきこもり協会)の秘密工作員ではないのか?
岬「世の男性を萌えで誘惑し、ひきこもり時空に引きずり込むのが私の使命」
翌朝、山崎と共にまんが喫茶を見張る。受付バイトの終わった岬を尾行し丘の上の豪邸へ。「千葉」との表札。そこからは三田四町目公園も、佐藤と山崎の三田ハウスも見下ろせた。叔母:和子と出てきた岬。某宗教団体の集会に参加。さらに集団とどこかへ歩き出す。尾行を止める佐藤。
恋愛幻想の虜にした所で、一気にその幻想を打ち砕く。計り知れない心理的ダメージを与え、女性・人間不信にさせ、ひきこもるしかない状況を作り出す。それが岬の目的だったのだ。まだ引き返せる。そう思った佐藤は岬に別れを告げる。
「お前の顔なんか二度と見たくない」
【感想】◇
なぜだか上手く行き過ぎている岬との関係に疑問を持っていた佐藤が、岬を尾行する事で陰謀説に囚われ、岬を敵視し関係を絶とうと決意する回。猫を恩知らずと言った佐藤だが、自分こそ恩知らずだとは気付くはずもない。
そこの部分の会話がポイントで、欲しがっている物が何なのかの解釈が、佐藤と岬で異なるのではないか。というかお互い何を欲しがっているのか分かっていない面もある。ひきこもり脱出方法なのか、恋人なのか、仕事なのか、友達なのか。
これまでの佐藤が、どれもこれも消極的選択で進んできたツケが回ってきている。どれも本気で欲しがってはいない。そして岬も、佐藤を助けるという当初の目的を逸脱し、自分を助ける・佐藤と恋人気分を味わうという行動に変わってきている。
岬を尾行して自分が監視されていたとの結論に達する佐藤。しかも岬は某宗教団体と深く関わりがある。被害妄想が膨らみに膨らみ、岬と会わない決断をするまでに。岬の外面だけを見て、岬の気持ちを確かめずに関係を絶とうとする佐藤。
一方の岬は、豪邸から見える範囲で佐藤がひきこもりだと知っていた。いつ公園でボーっとしていたかも知っている。#1で佐藤の履歴書を見ているので個人情報も知っている。岬もまた、佐藤の外面だけを見ていた。
岬は佐藤の外面から内面を読み取り、引きこもり脱出講義を提案した。でも自分の外面は知られたくない。だから自分の事は秘密。だが自分の内面の変化に気付き出した岬。「欲しがっている物」は何なのか。佐藤はそんな岬の内面を読み取らなくてはいけないのに、外面で判断してしまった。
…こうして考えて見ると、今回は意外と名作回かも。
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N・H・Kにようこそ!DVD(各2話収録)
NHKにようこそ!(大岩ケンヂの原作)
パズル(オープニング曲)
もどかしい世界の上で(牧野由依の新エンディング曲)
踊る赤ちゃん人間、日本引きこもり協会のテーマ(大槻ケンヂの旧ED曲)
ダークサイドにようこそ!(サウンドトラック)
サニーサイドにようこそ!(ソングコレクション全24曲)
第20.5話フルボイスにようこそ!(ドラマアルバム)
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【あらすじ】杉河里奈(葵)の親友:青山美香(花澤香菜)は長谷矢総合病院に盲腸で入院していたが、医師:長谷矢透(堀部圭亮)のミスで看護士:中沢(小野まりえ)から筋弛緩剤を投与され死亡。その死を看取った医師:泉田(ノゾエ征爾)は医療ミスに気付く。
だが理事長:長谷矢稔(上田耕一)は医療ミスを認めず、美香の父:青山智彦(下條アトム)は怨み屋に800万で社会的抹殺を依頼。母:青山映子(渡辺典子)は娘を失い心の病に。藁人形に自分の手ごと釘を刺す。立ち去ろうとする怨み屋を呼び止める映子。
「ご依頼内容の変更ですね」頷く映子。
透は叔父の稔に頼み、泉田も買収してカルテ改ざん。中沢のミスとして寄木警部(きたろう)に引き渡す。理事長:稔は透に跡を継がせるのを考え直すが、透は裏帳簿コピーを持っていると脅迫。それらの会話を盗聴する怨み屋と里奈。透の自宅で女:さつき(時任歩)の気を失わせ、情報屋(寺島進)と里奈は裏帳簿を盗み出す。
怨み屋は週刊誌記者:新城さやかとして透と接触。盗聴テープで告発があったと告げる。理事長:稔は業務上横領で逮捕。透は泉田が告発者だと思い、泉田を注射器で襲う。そのさらに背後から映子が透を何度も突き刺して殺す。映子は逮捕されるが精神鑑定に回される。
「人を殺しても罪にならない免許を病院から貰ったんです」
現場に里奈がいたとして尋問する寄木警部。抵抗した里奈は怨み屋の名刺を落としてしまう。
【感想】△
医療ミスで娘を失った父は社会的抹殺を依頼し、怨念のレベルが上の母親は自らの手で犯人に復讐する。精神病で母親は恐らく無罪。医療ミス・カルテ改ざん・曖昧な精神鑑定といった問題にメスを入れた今回のドラマ。個々の要素としては面白いが、先の読める展開になっていて楽しめなかった。
長谷矢透とさつきのお医者さんプレイのシーンは、患者の元へ駆けつけない事で仕事意識の低さを表わすし、透にとって現実の医療現場の重要度もその程度なのだ、との皮肉な表現となっていた。
依頼人が直接に犯人を殺すという点が新しいのだが、社会的抹殺を依頼した父と、母:映子が怨み屋を呼び止めた段階でもう、映子が殺るのが読めてしまう。そして、被害者が犯人を殺すなら怨み屋はそもそも必要ない。#1での「人を呪わば穴二つ。素人が犯人を殺そうなんて無理」の大原則はどこへいったのか。
杉河里奈は親友を失うという当事者に近い立場だったが、その使われ方は今回も上手くなかった。怨み屋は里奈に「自分の中の悪の心を引き出すのよ」と仕事へのモチベーションを高めさせていたが、スプレーで気を失わせる役も、映子を病院に運ぶ役も必要性は低い。それでいて運んだ車椅子を置いてきて証拠を残すし、そこから足が付いて寄木に尋問されるし…。里奈のヘマなのか、怨み屋の教育が下手なのか。仕事の意識向上よりテクニック伝授の方が先では。
何だかんだで里奈は、これまで合計4人も殺される現場に居合わせている。殺人目撃のショックは大きいと思うが。借金があるとはいえ、怨み屋もずいぶんと残酷な仕打ちを里奈に科すものだ。
後半に入った途端に、殺しの手口も復讐方法にも新鮮味がなくなっている怨み屋本舗だが、怨み屋の過去と父の死、寄木警部との対決といった一話完結でない部分で視聴者を引き留めようとの策か。それに乗りつつ最終回まで視聴するつもりだが、でなければもう限界のドラマだという事ははっきりしてきた。
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怨み屋本舗(原作コミック)
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いつまでも響くこのmelody(mihimaru GTのOP曲)
final your song(ED曲)
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【あらすじ】立花(永井大)は笑子(酒井若菜)と吉祥寺で風呂も無いアパートに同棲。ギリギリの生活で互いの稼ぎと笑子のマンション引き払いの金などを貯める。笑子の客で不動産屋の岡宮(松澤一之)の協力で渋谷道玄坂に店をオープンさせる事に。キャスト引き抜きの動きを見せる立花は他店の黒服から暴行を受ける。
ピンクソーダを辞め転々とする奈緒(滝沢沙織)、大滝(吹越満)を呼ぶ。イメッ娘学園を潰して藤堂グループから出入り禁止となった神崎(渡邊邦門)も雇ってくれとやってくる。新人:梨花(有坂来瞳)らも加え、いよいよレッドフェニックスがオープン。
「俺の黒い太陽が、今夜昇る」
前店からの指名客を呼んだ笑子に対し、奈緒には客がなく新規指名もつかない。小説家やJリーガーにもつけない事に抗議する奈緒。笑子か奈緒かで揉める大滝と神崎。立花を呼び捨てにする昔の仲間達。そんな中、藤堂(伊原剛志)が来店。
「ミントキャンディで使い物にならなくなった奴ばかりだな」
Jリーガー:風間(村上幸平)は藤堂が開店祝いのチップとして送り込んだ者だった。
千鶴(井上和香)を引き抜こうと一年ぶりに会う立花。千鶴は一年前の真意を語る。藤堂を追い詰めれば報復で立花の命が危ない、だから裏切ったと。千鶴は自らレッドフェニックスで働くと申し出る。
「あたしは立花君の事が好き」
千鶴の入店と同じ日、神崎が呼んだ久美子(杏さゆり)も入店。久美子の担当だから扱いに手を出すなと神崎。奈緒と笑子の対立が深まる中、千鶴は一週間でNo.1に。笑子の我慢が限界に達し、立花を問い詰める。
「たっくんの事を一番に考えていたのは私。たっくんの悲しみと一緒にいたのに」
笑子は店を出て行く。涙を流す立花。
レッドフェニックスの真向いにキャバクラがオープン。そこには長瀬(菅原卓磨)と冬海(益子梨恵)、藤堂がいた。
「お前ら全員潰してやるよ」
【感想】◎
笑子の笑顔と頑張りに助けられた立花は、藤堂に何らかの恨みを抱く昔の同僚を中心に、自分の店をオープンさせる。早速、藤堂に目を付けられ宣戦布告される。千鶴と和解し戦力増強する立花。なぜか久美子も加入したが、今までの最大の貢献者:笑子をないがしろにしたツケが回り、笑子を失ってしまう。そして藤堂は立花潰しの店を構える。
何と言っても今回は笑子が、笑子が…。とことん尽くす女は、尽くした相手が成功を掴み出した時、その見返りのなさに失望し、去ってしまうものなのか。笑顔の消えた笑子と立花を問い詰めた際の酒井若菜の渾身の演技が胸に突き刺さる。
笑子が純粋な善人だとの前提で書いていくが、まず笑子は、最初から奈緒を呼ぶ事に反対していた。それを立花のキスで誤魔化され、しぶしぶ一緒に働くも、やはり過去の奈緒が立花にした仕打ちが許せず対立してしまう。奈緒が心の底では立花を見下してると思う笑子としては、防衛本能が働くのだろう。
次に藤堂への憎しみで性格が少々歪んでしまった神崎。笑子はこういった悪感情を前面に出す人物とも一緒に居るのが辛い。これは過去に愛子や奈緒の立花や千鶴へのイジメに笑子が加わらず、むしろ助け船を出していた事からも覗える。
さらに千鶴の入店。立花を裏切った千鶴がなぜ戻って来るのか笑子には理解できない。千鶴は立花の仲間だと思い、共に盛り立てた時期もあった笑子にとって、千鶴の立花への裏切りは自分への裏切りでもあった。千鶴と立花の和解はあっても、そんな事情を知らない笑子の戸惑いは増す。
そして久美子。立花と何らかの関わりがあると直感した笑子は、それについて何も言おうとしない立花に不信感を抱く。千鶴の件と併せて笑子には分からない事だらけ。バカキャラで世渡りしてきた笑子だが、それはキャラであって立花への思いは真剣であり、全てを捧げた立花には全てを明かして欲しいと望んでいた。
笑子の期待する見返りが得られない以上、笑子は目に見える成果を誇りに繋げようと頑張る。つまりNo.1キャストであり続ける事。鏡に笑顔を作って仕事に励むが、あっさりと千鶴に抜かれて自信喪失。そこへ奈緒が嫌みを言いに来る。過去のNo.1、プライドの高さが持ち味だが、今は焦りでいっぱいの奈緒。笑子は奈緒に自分の将来を見る。嫌っていた奈緒と自分が重なる。
このままでは自分は壊れてしまう。そう思った笑子は奈緒の排除を求めて立花に会いに行くが、千鶴と話す立花が居て、遂に感情が爆発。笑顔とは対極の怒りを出した時点で笑子は終わった。笑子にビジネスと恋愛の対象として接する立花と、立花にそれが出来ない笑子の溝は、ここに決定的亀裂となる。
店を出ていく笑子を立花が追い掛ければまだ修復は可能だったかもしれない。店もスタッフも全部捨てて追い掛ければ。全てを捧げてきた笑子が求めるのは、捧げた結果である店や地位ではなく、捧げた相手:身一つでやってくる立花。一年前に藤堂に捨てられ千鶴に裏切られた時のように。だが立花はそんな絶望を繰り返すはずもなかった。レッドフェニックスは笑子と立花の汗と涙の結晶にはなったが、愛の結晶にはならなかった。
…とクサいまとめをしたが、ものすごい文章量になってしまって、別の事を書く余裕がない。最終回の結末がどうなるのか気になるが、既にバッドエンドは前回やったのでそれはないだろう。ハッピーエンドに近づくためには、これまでの立花とは違う経営手法が必要かと。藤堂流のやり方では資金力の差で潰されるだけ。笑子の心の訴えを教訓に、別のやり方(人間的経営)でやっていけるかがポイントかな。
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黒い太陽 DVD-BOX
黒い太陽(新堂冬樹の原作本)
黒い太陽(1)(コミック)
黒い太陽(2)(コミック)
友ダチ(主題歌)
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【あらすじ】日本独立〜吉田茂とサンフランシスコ講和条約〜後編。対日講和七原則を公表したアメリカは、1951年1月に特使:ジョン・フォスター・ダレスを派遣。吉田・ダレス会談で吉田は沖縄・小笠原の信託統治後の返還を求め、ダレスは自由世界への貢献として日本再軍備を求める。吉田は再軍備を拒否するも、5万人の陸海保安部隊を将来創設すると譲歩。
講和草案では再軍備と米軍駐留は、条約とは別協定に盛り込む事を決める。これは国民に秘密とされたが、国会で吉田は秘密協定の噂を追及される。吉田は再度、統治領返還をアメリカに求め、ダレスは施政権・基地を置けるならと将来の返還を約束。
1951年9月、サンフランシスコのオペラハウスで講和会議。参加しないとみられていたソ連のグロムイコ外相が、中国不参加の会議は無効と冒頭で発言。ポーランド・チェコもアジア諸国に不調印を呼びかける。フィリピンのロムロ代表を始めインドネシア・ビルマは賠償金なしに反発していた。日本には心からの悔恨と生まれ変わる証拠を要求。
9月8日、アジア諸国は吉田の講和条約受諾演説「我々は平和・正義・進歩・自由に挺身する国々の間に伍し、これらの目的のために全力を捧げることを誓うものであります」を信じ調印。参加52ヶ国中49ヶ国が調印した。
同日、サンフランシスコ郊外の米第六兵団駐屯地に向かった吉田は、日米安全保障条約に調印。日本での米軍駐留がここで決まった。その後日本はアジア諸国と個別に賠償協定を結び、総額15億ドルを支払った。
【感想】△
前回は吉田の外交勘により講和交渉が進んでいく過程を追ったが、今回は実際の講和会議での成り行きを追う。前回が戦略的というか大局的だったのに対し、今回は大局性があまりなく、講和成立が危ぶまれる状況だったとの説明はあったが、結局丸く収まったのはなぜなのかが良く分からないままだった。
さてさて、まず重要部分はアメリカとの秘密協定。日本国民に内緒で吉田の判断で保安部隊創設が決まった所。ここを突く余地は十分にある。だが吉田には国民に秘密だからこそ、出来るだけ国民の反戦の願いを忖度(そんたく)し、最低限の再軍備で済ませようとした努力の跡が多分に感じられる。
沖縄・小笠原の日本返還もこの時点で将来的に約束されていたというのは、当初アメリカが返還に反対だった事を考えれば、吉田の力に拠る所が大きい。その代わり沖縄・小笠原に米軍基地をたくさん置かせてもらうぞ…との要求を飲まなきゃいけなかったが。
サンフランシスコ講和会議自体が冷戦の縮図となってしまった点は、吉田の意図する所ではなかっただろう。そうなっても日本に発言権のない会議では何も出来ないし。やはり当時の朝鮮戦争が大きい。中華人民共和国・中華民国、韓国・北朝鮮の不参加が後々まで尾を引く事に。
そして他のアジア諸国の反発と調印が今回の一番の説明不足か。吉田演説を信じたから調印とは少々都合の良い解釈のような気がする。知識も乏しく推測するしかないが、やはり東西冷戦の本格化に答えがあるのでは。
不参加と思われたソ連らが会議に参加し、東側が不調印を呼びかけたことで、不調印イコール東側陣営に汲みするという図式になった。アジア諸国はこれを嫌って調印したのではないかと思う。だからこそ講和条約後に個別の賠償協定が必要になったのだろう。細かい会議の流れを追うのも重要だが、その背景はもっと大局的見地から説明して欲しかった。
吉田自身もこの条約と協定は不十分だと思っていたようで、後の世の課題だとの言葉を残している。吉田だけの名前で日米安全保障条約に調印した事で、彼は彼なりに筋を通したのだろう。吉田が全て悪いと言って自分達は何も考えずに済む問題ではない。私達国民一人一人が出来る行動は小さいものだが。
前回記事(その時歴史が動いた:吉田茂)
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サンフランシスコ平和条約の盲点―アジア太平洋地域の冷戦と「戦後未解決の諸問題」
吉田茂とサンフランシスコ講和〈上巻〉
吉田茂とサンフランシスコ講和〈下巻〉
沖縄問題の起源―戦後日米関係における沖縄1945‐1952
NHKその時歴史が動いた サウンドトラック
その時歴史が動いたDVD
その時歴史が動いた(NHK本)
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【あらすじ】マキがカーデシアに向けてミサイル発射したとの通信を傍受したマートク将軍。送信先はかつてマキを率い、今はDS9に拘留されているマイケル・エディングトン。シスコ司令はミサイルを止めるようエディングトンを無理矢理に連れ出し、発射基地まで案内させ、停止コードを送らせようと考える。
保安候補生:ノーグは、クリンゴン人への対応に苦慮。禁止事項だと注意しても無視される。シスコ司令はノーグに正面から戦えとアドバイス。だがノーグはなかなかクリンゴン人のマートク将軍に正面きって言い出せない。
シスコとエディングトンのシャトルはジェムハダー戦艦に追尾される。止む無くエディングトンの手錠を外し操縦させ、ミサイル基地のアソス4に到着。しかしそこにもジェムハダーがおり、多数のマキが殺されていた。コントロール室に着いたが、そこは単なるマキのアジトだった。エディングトンを解放させるために妻レベッカが実行した罠だったのだ。
脱出しようとするが、ジェムハダーの総攻撃を受けエディングトンは死亡。シスコはレベッカらを連れDS9に戻る。ノーグは勇気を出してマートク将軍らに厳重注意。以降、マートクはノーグに挨拶するようになる。
【感想】△
「裏切り者は誰だ」で連邦からマキに加わり「エディングトンの逆襲」でカーデシアと連邦を窮地に追いやったものの逮捕されたエディングトン。その後カーデシアはドミニオンと同盟し、マキはドミニオンから虐殺される。今回はその残党がエディングトンを救い出そうとする話。
クリンゴンから遮蔽装置の人道支援を受け、それを改造して生物兵器搭載の遮蔽ミサイルをカーデシアに向けて発射したという。命中すればカーデシア・ドミニオン連合が惑星連邦とクリンゴンに報復し全面戦争へ。その間隙をぬってマキは領地回復を目指すシナリオのようだ。
だがこれらは全て偽情報で、真の狙いはミサイルを止めるために拘置を解かれるエディングトンの救出にあった。シスコはこの作戦にまんまと引っかかる。頭脳戦では毎度のようにエディングトンはシスコに勝っている。対するシスコは逆上気味で、力で押え込む強引な手法。
しかし今回は囚人であるエディングトンに司令官の力を見せ付ける事はできなかった。まずジェムハダーに見つからないよう、行動は戦艦ディファイアントではなく小型シャトルで一対一。行き先までの道のりに詳しいエディングトン。行き先はマキの基地。シスコが優る要因がない。
結局エディングトンを殺したのはドミニオンのジェムハダー戦士で、むしろシスコはエディングトンに助けられている。エディングトンはマキの英雄となり、シスコはライバルを失った。
サブストーリーであるノーグとマートクのささやかな戦いだが、メインストーリーとの関連性があまり見出せない。ノーグに言った正々堂々と立ち向かえとのアドバイスが、テロリストであるマキへの言葉とも取れるくらいか。不正改造した遮蔽ミサイルに生物兵器という戦術が卑怯だと。
仮にミサイル発射が本物だとしても、大国間の戦いで漁夫の利を得ようとする作戦はいけない。そんなことだからマキは正式な国家として認められないテロ集団。前にも書いたようにシスコはマキ撲滅を望んではいない。協定でカーデシア領となった星に拘らず、他の星へ移住し一国家となるべきと思っている節がある。
マキがパレスチナでカーデシアがイスラエルとの読み替えが可能。シスコの考えがアメリカの方針なのだが、これでパレスチナが土地を手放すはずもないわけで…。もちろんアラブ諸国もこれを認めたくないわけで…。
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【あらすじ】山崎薫は緑川七菜子を花火大会に誘うがオーディションがあると断られる。佐藤達広はキス寸前までいった中原岬が、ひきこもり脱出講義を平然と続ける事に疑問を持つ。岬は前に読んだ所を繰り返していると気付いてない。互いに心ここにあらず。
酔った山崎が佐藤の部屋に上がり込む。夏は海だと話す。岬の水着姿を想像する佐藤。そうではなく夏コミだと。実は夏コミブースに自作ゲーム出展を決めたと山崎。山崎の部屋で互いの作業を監視しサボリをなくす。ゲームヒロイン:レイのキスシーンに岬を思い出す佐藤。主人公とレイは海に。水着が取れるシーンでまたも岬を思い出す佐藤。異世界での戦いでまたもレイが岬に。
「それはまさにラブって事でしょうが!」
岬への恋心を山崎は言い当てる。
「女なんてただの人間じゃないですか。所詮3Dに萌えなど存在しない」
「ロマンチックラブは資本主義を拡大するための罠」
「むしろ我々は恋愛幻想を手玉にとって金儲けをする側に回らなきゃダメ」
力説する山崎に佐藤が反論。
「このヒロインだって七菜子ちゃんがモデルだろーが!」
幼少の頃、初恋のみきちゃんを花火大会に誘うも用事があると断られた山崎。みきは別の男の子と花火会場にいた。
「女は平気で嘘を付く。岬も裏ではひきこもりの佐藤を馬鹿にしているに決まってる!」
「消え失せろ!女ども!消え失せろ!!女ども!!!」叫ぶ二人。
山崎に七菜子から電話。オーディション中止だから花火大会に行かないかと。佐藤も岬から誘われる。山崎と七菜子、佐藤と岬は夏祭りで手を繋ぐ。
【感想】○
前回予告で夏コミとのセリフがあったため、今回は夏コミ見学の話かと思っていたが、花火大会だった。過去のトラウマを抱える山崎が二次元に走る様と、あっさりと現実世界に引き戻される姿を見せられる佐藤。この落差の激しさと、中原岬との曖昧な関係という対比が冴え渡っていた。
山崎の演説ぶったゲキがビシバシ決まってて痛快。特に「女なんてただの人間じゃないですか」との発想力に衝撃を受けてしまった。キツい性格の山崎の、女性に対する究極の答えが明かされる。それに対する佐藤の指摘もクリティカルヒット。本当は生身の女を彼女にしたいのだろうと。山崎が二次元を力説すればするほど生身への渇望が読み取れる虚しさ。
何と言うか、こんなに激論を交わせる相手を持つ事こそ幸せなんじゃないかとも思うが、それはそれとして、七菜子からの電話一本で態度がコロっと変わりヒョコひょこ付いていく山崎。この落差を大きくするために先程の極論があったのだと分かる。そして山崎のキツいキャラが上手く活かされたのだとも。
一方の佐藤はといえば、二次元にハマりつつもその虚しさに気付いており、それでいてひきこもりだから三次元に踏み出すのも容易ではない状態。自分を三次元へと誘い出してくれる岬の素性が分からないため、信用していいのかも分からない。そして岬が自分をどう思っているのかも分からない。
とにかく考える事が岬だけになって、それがラブだと山崎に言われる始末。言われてみればそうだし、N・H・K(日本ひきこもり協会)の工作員かも知れないとの陰謀説も捨て切れない。岬が何者なのか知るしかない、知りたいとの思いが募る。
それは普通の恋愛における、相手の事をもっと知りたいとの欲求と同じではないのか。今回も、ひきこもり主人公と普通の人間との違いに差があるのか無いのかというテーマが浮かび上がる。ここ数話でやっと#2で書いた「引きこもりなりの青春ラブコメ」との仮説が正しかったと思えるようになったよ。
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N・H・Kにようこそ!DVD(各2話収録)
NHKにようこそ!(大岩ケンヂの原作)
パズル(オープニング曲)
もどかしい世界の上で(牧野由依の新エンディング曲)
踊る赤ちゃん人間、日本引きこもり協会のテーマ(大槻ケンヂの旧ED曲)
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第20.5話フルボイスにようこそ!(ドラマアルバム)
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【あらすじ】野田巡査(マイク・ハン)は出会い系で知り合った高野レイ(大谷允保)から150万の時計を勧められる。決断力のある男になら抱かれてもいいと。五反野進(柄本佑)も同様の手口で時計や毛皮を買わされており、クーリングオフ期間中、留守にしていたレイに騙されたのだった。レイの態度も豹変し、復讐を誓った五反野は怨み屋(木下あゆ美)に60万で仕事を依頼。
杉河里奈(葵)を恋人商法に潜入させ、レイが売上の20%報酬で月300万稼ぐ、本名は大野弥生、城英大4年だとの情報を得る。大学にシュウ(竹財輝之助)を熊本物産展で潜入させ、レイの名前や帰国子女が嘘だとバラす。さらに出会い系で売りつける極悪女だとのビラを貼る。
大学でのレイの親衛隊:広瀬(木村公一)・鈴木(江嵜大兄)・松岡(黒田耕平)がビラを剥がし、レイからストーカー男:五反野の仕業だと聞き、五反野を暴行する3人。情報屋(寺島進)はマクロイン王国の上官として十二月田猛臣(前田健)にレイとデートするよう命じ、十二月田は隠しカメラ付フィギュアをレイにプレゼント。
寄木警部(きたろう)と野田巡査は、五反野の隠し録音からレイ親衛隊を逮捕し、レイにも捜査の手が迫る。隠しカメラに話した醜態を全国に配信した十二月田。包丁を持って追い掛けたレイは野田巡査に逮捕される。
多額の慰謝料を得た五反野は田舎に帰る事に。
「怨み屋さんはボクが東京で出会った人の中で一番良い人でした」
と礼を言う。その言葉に驚く怨み屋。
【感想】○
笑顔で出会い系で知り合った男を巧みに操り、商品を買わせ、報酬を得ていたハートキャッチャー:レイ。実生活の大学でも嘘で固め、親衛隊も利用していたが、怨み屋達の連携プレーによって敢え無く逮捕となる。60万の仕事の割には主人公達が総出で、その連携もそこそこ上手かった所を評価。そして五反野進の「良い人」発言もなかなか考えさせられるものだった。
冒頭の街頭インタビューで高野レイ(大野弥生)が「お父さんに置き去りにされた」と答えていたが、この幼い時の体験を信じるとすれば男を手玉に取る今の生活も理解できる。信じるものが男ではなく金。
一方の五反野進と野田巡査はレイの心が金で買えると誤解した。さらに五反野は金で怨み屋に仕事を依頼。そして暴行され入院もする。慰謝料でこれまで使った金を精算し、怨み屋に金を渡す。それでも怨み屋が一番良い人との結論。
金で動いたから怨み屋は良い人なのか。そうではない。五反野は怨み屋の働きぶりに、金に優る心を見た。自分のために損得を超えた正義感で働いた怨み屋を良い人だと思ったのだ。
しかし怨み屋はそんな気持ちで働いたのではなかった。依頼人を危険に晒す手まで使ったのだから。情報屋が「このままでは五反野が危ないぞ」と言った時、怨み屋は五反野の身を案ずるよりも、計画が上手く行くとニヤついていた。
依頼人に危険が及ぶという展開は今までになく、新しかった。それで受けた傷に依頼人が怨みを持つ事も無く満足してしまうのは、ただ五反野が優しい人だからだろうか。なおも仕事を止めない怨み屋を見た五反野。自分の怨みを完全に晴らそうとする怨み屋を、仕事の鬼ではなく、社会正義と自分への優しさだと受け取った五反野。
怨み屋は五反野を見殺しにしたのに、「良い人」だと言われ動揺する。自分でも気付かなかった正義感が心の奥底にあると知ったのか。プールで怨み屋は五反野を見殺しにした事を反省しているようにも見えた。
ちなみに五反野役の柄本佑は名字から分かるように、柄本明の息子。
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【あらすじ】立花篤(永井大)はキャスト充実のため、幼馴染みの桜井久美子(杏さゆり)をスカウトしようかと考えるが思い留まる。他の女を金で釣り、新人を続々入店させ、衣装を工夫し、料金も下げたミントキャンディ。それでも売上一位になれないため、黒服の嶋を解雇し給料も5%カット。
三宅川(峰岸徹)が来店し1000万を返す立花だったが、利子がないと杖で殴られる。最近アフター・同伴を断っている千鶴(井上和香)を問い質すが千鶴は
「あたし、出会った頃の立花君が好きだった」
と言う。スカウトマン:ケン(田中要次)に若い衆でピンクソーダを荒すよう依頼する立花。ケンは「お前、真っ黒だな」と断る。千鶴は社長:藤堂(伊原剛志)に辞意表明するが、原因は立花だと言い当てられる。
イメッ娘学園店長:神崎(渡邊邦門)は自分も噛ませ犬の1人で、長瀬(菅原卓磨)には勝てないと明かすが、立花は諦めない。休むと連絡のあった千鶴宅に行った立花は、今日が両親の命日だと知る。店に戻った立花に黒服の反乱。笑子(酒井若菜)と関係を持った掟破りを責められ、大滝(吹越満)を店長に据えると。暴行も受けた立花はゴミ捨て場行き。
開店後、大滝が指示を出し、笑子は干されて店を辞める。三宅川から電話を受けた立花はフラフラで三宅川邸へ。立花の役目は終わりホール長に降格だという藤堂との話を隣室で聞かされる。藤堂に一泡吹かせろと命令する三宅川。千鶴は藤堂が代議士も参加の非合法地下パーティにホステスとして潜入。立花はそれをネタに藤堂に辞職を迫る。
だが、千鶴は藤堂に立花の計画を教え、赤坂三丁目ダイヤモンドローズビルはもぬけの殻。立花をクビにし、財布にあった40万を退職金として投げつける藤堂。這いつくばって拾う立花。笑う藤堂、泣く千鶴。立花はピンクソーダの長瀬を殴った後、姿を消す。
一年後、ミントキャンディはキャストもスタッフも代わり、今は大西(田辺伸之介)が店長。千鶴は不動のNo.1。そして吉祥寺のキャバクラ。そこで働く立花。その店のNo.1は笑子。
【感想】○
店の経営をどう頑張っても長瀬には勝てない立花が、次々と汚い手段に手を出し、耐え切れなくなった周りの人間から反発を食らい、信じていた人にも裏切られ、今まで築き上げてきた全てを失うまでを描く。非常に解釈の難しい回で、特に千鶴の真意は見方によって異なり、その解釈次第で全体評価も異なって来るのでは。
立花の経営手法は前回からさらに過激になり、新人・低価格・解雇・人件費カットなどで店の経営基盤は極めて不安定。これでは働くキャストとスタッフに動揺を与えるばかりで、売上不振と後の反乱への伏線となったのだろう。実際、三宅川への利子も払えないほどだったのだから。
この余裕の無さが、立花の焦りをさらに駆り立て、ピンクソーダ殴り込みへと繋がる。三宅川からの暴行、黒服反乱とリンチ、長瀬を殴るなど、暴力シーンの連鎖。最後に自暴自棄で路地裏で狂ったように暴れる立花。暴力のやり場も無くなる哀れなバッドエンド。
この暴れるシーン、立花が受けた数々の屈辱を所々回想で流しながらというのが普通の演出だと思うが、ずっと立花を映す事でその絶望を描き出していた。回想シーン挿入で絶望を増幅させるのではなく、永井大の演技力に賭けた制作側の意図的演出が面白かった。それに応えた永井大も。
今回のキーワードは「リセット」だと思う。千鶴の真意は、出会った頃に戻って欲しいというものであり、ただ藤堂と同じ道を歩もうとしている立花の目を覚ます意図があった。それが予想外の反響となってしまい、取り返しのつかない事をしたと後悔するも後の祭り。
千鶴は今までに何度も警告を発していながら、それが立花に届かない事に失望していた。仕事にも身が入らなくなり、アフター・同伴も断り出す。しかし辞意を藤堂に伝えた時、「逃げの人生」「強く生きろ」と言われて思い直す。立花の変化を止められないから自分が辞めるのではなく、立花を辞めさせてでも変化を止めようと。
ただ、本当に立花を辞めさせようと「売った」のではない。藤堂がいきなりクビを宣告するのも、立花が消えるのも千鶴には予想外だった。立花の目を覚まさせ、リセットしようとしただけの千鶴は、この結末に驚くだけでどうする事もできなかった。
立花を止め、リセットさせようとの意思は他の人からも読み取れる。ケンは立花に一線を越えさせない。神崎は自分も噛ませ犬だと明かし、出来レースだからこれ以上の努力は無駄だと諭す。黒服達も自分達が上だと下克上を起こし、立花が入店したての頃に戻るよう暴力で伝える。大滝が店長というのもリセット。藤堂も立花をホール長に戻すと話している。そして三宅川ですら「一泡吹かせろ」と命じただけで、藤堂を倒せとは言っていない。
周囲の人は敵味方・程度の差こそあれ、立花が黒い太陽になる事を望んでいない。それを読めなかった立花が舞台から去っていくのは、必然的帰結だったのか。分かっていながらもプライドがそれを許さなかったのか。
さて今回も大滝と笑子の2つの衛星から立花の状態が分かるようになっている。大滝は前回は忠実な部下だったのに、今回は店長にとって替わった。二人の関係は最初に戻ったが、それは立花の店での努力が水泡に帰した事でもある。
一方の笑子は、どこまでも立花に付いていく。ただの黒服とキャストに戻るような事はしない。これまでバランスを取っていた2つの衛星は完全に別方向へ進み、黒い太陽の立花の終わりも意味する。ただ、笑子も立花を一人の男として付いていっており、黒服立花の経歴否定という点では大滝と一致する。
複雑なストーリーにあって、笑子だけが一途で分かり易い行動を取っており、どうしても笑子に感情移入してしまうのはそこが原因ではないかと。暗い過去を隠すための表裏一体の笑顔さえ分かってしまえば、笑子がただのバカ女ではないと理解できる。そしてバカ女役では天才的演技を見せるとウィキペディア酒井若菜の項にも書いてある通り、酒井若菜はこの役がハマリ役だ。
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【あらすじ】日本独立〜吉田茂とサンフランシスコ講和条約〜前編。反戦和平派として陸軍刑務所に収監されていた吉田茂。暗号名:ヨハンセン(吉田反戦)。昭和20年5月に釈放され、終戦後の9月に外務大臣に。「どういう講和を目指すか、それで未来は決まる」パリ講和条約に随行していた吉田は、多額の賠償金で破綻→ナチズムへと進んだドイツを見ていた。
昭和21年5月22日、吉田は総理兼外相に。11月3日にGHQ案に沿った憲法公布となったが、民主化・非軍事化の憲法は講和に有利と考える。その後、マッカーサーが日本独立を提案するも東西冷戦が始まり、講和協議開催は暗礁に乗り上げる。日本国内では連合国全てとの全面講和か、西側とだけの単独講和かで世論は割れる。
昭和25年2月14日、中ソ同盟。日本は名指しで仮想敵国とされ、吉田は単独講和へと舵を切る。4月、渡米する池田勇人蔵相に「米軍駐留を日本政府が提案してもよい」とのメッセージを伝えさせる。白州次郎も特使として派遣。これで米国務省・国防総省・マッカーサーの対立で膠着していた米政府の対日講和案が動く。
昭和25(1950)年11月24日、請求権棄却、安全保障:日米の共同責任などを柱とする対日講和七原則が公式に示された。吉田の求める「寛大な講和」「日本の安全保障の確保」の達成に目途の着いた瞬間だった。
【感想】○
「戦争に負けて外交に勝った歴史がある」その信念で被占領下にある日本を「良き敗者」とし、マッカーサーに追従し、憲法も受け入れ「寛大な講和」を目指し、さらに「日本の安全保障の確保」をも果たそうとした吉田茂。東西冷戦で高まる日本の地政学的地位を利用して、絶妙のタイミングで米政府を動かす所が吉田外交の真骨頂。
連合国による「日本分割占領計画」(日本を米・英・ソ・中で分割する)まであった中、吉田の外交手腕によって賠償金些少・領土98%確保で済んだ独立は確かに凄い。被占領国という弱い立場にあってこれだけの事ができたのは、吉田の外交勘がずば抜けていたと言うしかない。
新憲法制定で米国の言いなりと捉える向きの多い中、これで講和がしやすくなったと考えたり、東西冷戦で日本が反共の砦となった事にも、日本が米国の防波堤になったのではなく、米国にとって不可欠の存在になったと考える吉田。物事の裏側を見ようとする姿勢があり、これを逆手にとっての戦略としていったのだろう。
「米軍駐留を日本政府が提案してもよい」のメッセージも吉田流の逆手戦術で、どうせ米軍が駐留せざるを得ないならば、こちらからお願いした事にして、その分の日本の要求(請求権棄却)を有利に引き出そうとの思惑があったのでは。本心から米軍駐留を望んだのとは違う気もするが、この辺は微妙で完全には分からない。
吉田外交を抜きに講和条件を考察してみると、地政学と終戦時の占領軍の状態が大きいような。第一次世界大戦でのドイツは完全講和をしたから、各国が競って要求を高め、多額の賠償金となって破綻した。
第二次大戦でのドイツは終戦時に、主要な土地を米英軍とロシア軍に占領された状態だった。これで分割占領・分裂国家への道が決まった。イタリアは米英軍に降伏し、ロシアの入り込む余地がなかったから地政学的地位も低く、米英の言いなりで多額の賠償金となった。
日本は終戦時に本土を占領されていなかった。沖縄を米軍が、戦後にロシアが千島占領(ォィ)した所で済んだ。その後の東西冷戦で地政学的地位が高まり、賠償金些少で領土98%の寛大な講和が果たされたとも考えられる。
参考記事:その時歴史が動いた:白洲次郎
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日本を決定した百年(吉田茂著)
吉田茂とその時代
吉田茂―尊皇の政治家
吉田茂=マッカーサー往復書簡集―1945‐1951
吉田茂の自問―敗戦、そして報告書「日本外交の過誤」
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【あらすじ】おめかしする中原岬。佐藤達広は部屋の掃除。母:静枝は羽田空港に到着。出迎えが無いので佐藤の家に向かう。岬も佐藤の部屋の片づけを手伝う。佐藤はH本をごみ捨て場に出そうとした所で静枝と鉢合わせ。部屋には上がらず外で食事するらしい。部屋から出た岬は緊張しつつ挨拶。
横浜中華街へ。静枝は岬に達広と結婚しようと思った理由など尋ねる。偽彼女のボロがでるのも時間の問題と思った佐藤は、トイレで山崎薫に電話。偽会社の打ち合わせ。席に戻ろうとした所、静枝は全てお見通しだったと立ち聞きしてしまう。「嘘を付いてる自分が許せない」だからイライラしているとまで言い当てている母。
結局、本当の事を打ち明けられないまま静枝は同窓会へと去っていく。すぐに帰ろうとする佐藤に岬が
「お母さんの言う通りにしてみない?」
「そうすればきっと良い方向に転がると思うよ」
佐藤と岬は山下公園を歩く。日が暮れ、辺りはカップルばかりに。
「ここではこうしてた方が普通だよ」
腕を組む二人。キスをしようとした寸前で、すっぽかされた山崎から怒りの電話。
【感想】○
上京してくる母に、就職も婚約者もいると嘘を付いた佐藤が、岬と山崎の協力を得て取り繕ろう作戦の決行日を描く。だが母は嘘だとお見通し。それでも偽の恋人を演じた二人はいつしか心惹かれ合っていく。
最初から最後まで期待を裏切らないベタな展開で、意外性などほとんど無いのだが、ベタは万人が良いと思うから繰り返されてきたものであり、逆手にとって某バラエティー番組で「ベタドラマ」をやって、それを見ていた眞鍋かをりがスタジオで号泣したりもする(笑
今回は「普通」がキーワード。母との関係が普通だと答える佐藤。偽恋人から普通の恋人のような行動をしようとする岬。全体としては、普通を強調するためベタな展開を敢えて演出して、2つを重ね合わせていく手法。ひきこもりが主人公でもベタで普通もできるんだとのささやかな主張。
帰ろうとする佐藤の袖を引き「お母さんの言う通りにしてみない?」と言った岬の背景で吹き上がる噴水。これも感情の昂ぶりを表わすベタな演出だが、このシーンで初めて、あのオープニング曲の映像から受けるイメージとマッチした世界観が表現できていたような気がした。その意味でかなり印象に残るシーンだった。
「自分の母は普通にすら届かない」と言う岬は母と上手く行ってない模様。これまでにも和子叔母さんの世話になりっぱなしとか、登校している様子が無いなどがあった。前回の家族構成のホラも、「色々な事情があって今は親戚の家で暮らしている」という部分だけは本当のようだ。鈍感な佐藤君はそういった事情を全く察していないようだが。岬の色気にだけは気付いたようで(笑
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【あらすじ】ガンマ宇宙域調査から帰還中の戦艦ディファイアント。ダックスが生命反応を見つけ、その惑星に降りる事に。環礁帯の陽子変動でキラが感電。惑星ガイアにはディファイアント乗員の子孫と名乗る人々が居た。ディファイアントは2日後の出発事故で200年前にタイムワープするのだという。
最初は疑うシスコ達だったが、シスコ達にしか知り得ない事を知っていたり、DNA鑑定も本物を物語る。亜空間二重効果を利用してタイムワープする船と帰還する船を作り出し、お互いの存在が消えないよう準備を進める。だがその成功率が実は10億分の1。ダックスの子孫イエドリンがデータ偽造していた。
200年前からガイアに暮らす8000人の命か、ディファイアント乗員と2週間後に死ぬとさせるキラの命かの選択を迫られるシスコ。激論の末、帰還する事にしたが、ガイアの人々は普段通りの生活を続ける。苗植えを手伝う乗員達。
やはりタイムワープしようと出発するディファイアント。だが飛行プランが変更されていてタイムワープせず。8000人は歴史から消えた。ガイアに居たオドーがキラを助けるためプラン変更したのだった。
【感想】○
8000人のガイア人を守るためディファイアント乗員の将来を犠牲にするか、ディファイアント乗員、特にキラを守るためガイア人を犠牲にするか、命の数と重みという究極の選択話。キラを愛するオドー1人の身勝手とも思える行動で8000人の200年は消え去った。
ガイア人はディファイアントがやがて来る日も知っていたし、その時にタイムワープを繰り返してもらわないと自分達が消える事も知っていた。周到に準備を進めデータ偽造し、それがバレても情に訴える。実際、住民には何の罪もないし、ここで生きて行く権利がある。
ディファイアントから見れば、帰還して家族と会う権利もあれば、DS9で生活して行く権利もある。タイムワープすればキラが確実に死ぬ事も分かっている。
ガイアで過ごす内に情が移り、8000人の命を消せないと思い始めるクルー達。しかも自分達の子孫だ。帰還を決めても住民は責める事もせず、「たとえ明日世界が滅びるとしても、今日私はリンゴの木を植える」の言葉を実践するかのような行動。一度は帰還を決めたシスコは、キラ自身が運命を受け入れる覚悟でいる事もあり、タイムワープを選択。
こうして悩み抜いた末の結末は、10億分の1の確率が的中するハッピーエンドかとも思ったが、オドーがキラのためにガイア人を消す結果となった。それに対しキラの「愛してるからといって、それで良いの?!」との叫びで終幕。
流動体生物で寿命が無く、ずっと生き続けるオドー。ガイア人はディファイアントの子孫とはいえ何世代も交代している。キラの死を200年も引きずり、これからもずっとというのは耐えられなかったのだろうか。それならばキラを帰還させ、もう1人のオドーに託した方が良いと考えたのか。
ガイア人8000人よりもディファイアント乗員48人よりも、キラへの200年の愛の方がこのオドーにとっては絶対だったのか。
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【あらすじ】田之島アキラ(浅野和之)を取り調べし、ケータイ番号を当たる寄木警部(きたろう)。しかし死人の番号だった。ウラミヤをネット検索する野田巡査(マイク・ハン)。浦宮、浦見屋などしかヒットしない。情報屋(寺島進)が痕跡を消しており、怨み屋(木下あゆ美)にも行動を控えるよう忠告していた。愛犬:リンダちゃんの散歩係となった十二月田(前田健)。
杉河里奈(葵)は友人:青山美香(花澤香菜)と夏祭に。怨み屋はそこで願掛けをする妊婦の榊原美帆(鈴木蘭々)を目撃。赤沼真介(中村圭夫)と結婚するはずだったが、久我山道子という女と偽造入籍されており、婚約破談。事後処理で心神耗弱になった真介は道路に飛び出し事故死。道子を300万で探し出す仕事を依頼される怨み屋。
戸籍サギ師:久我山道子(秋桜子)は偽アンケートで男の住所を集め、久我山という前の夫も事故死させ保険金を合計4000万得ていた。ハイツ立花で室田久夫(三浦誠己)と同棲し、久夫が夫を道路に突き飛ばしていた。情報屋の設置した隠しカメラでその証拠を見た美帆は、600万追加し社会的抹殺を依頼。
シュウ(竹財輝之助)は増田ファンド社長として道子に近づき、道子の貯金1000万を投資させる。情報屋は赤沼の従兄弟として久夫と接触、道子が次に殺すのは久夫だと話す。久夫の偽造戸籍や道子がシュウとラブホに入るのを見た久夫は、家に帰ってきた道子を刺す。久夫は逮捕、道子は重傷で子供を産めない身体になる。
【感想】△
父は市役所勤務、母は保険外交員で事情に精通した道子は、戸籍を偽造して入籍し、夫を事故死させて保険金を得る踏み台人生を送っていたが、パートナーである久夫に怨み屋が仕掛けた戸籍偽造によって人生は暗転する。
ネタ切れとまで言うつもりはないが、今回の展開はこれまでの回で出てきた要素との重複が多く、既視感ばかりだった。基本は一話完結なので今回だけを見た視聴者は良いかもしれないが、ずっと見てきた視聴者は楽しめなかったのでは。
まず戸籍を利用するのは、#5の戸籍係:下北リカコと同じ。保険金殺人は、#1の味山・御法川、#6の南条ミユキ・田之島アキラで既出。犯人グループを仲間割れにするのは、#4の竹内コウ・大石ハルオ・松本ヒデオ、そして#6で使った手法。男が女を刺す結末は、これまた前回の#6で見た。
要素別に見ると、どうも前回という直近回の焼き直しが多い事も影響しているようだ。シリーズ構成をミスったのだろうか。でも田之島アキラは前回から引き続きの登場だったし、前回と今回は意図的なセットとも考えられる。さらに好意的解釈をすると、今回は総集編的位置づけだったとも考えられる。
踏み台人生というタイトルも若干の違和感あり。確かに踏み台は一次利用という意味で、戸籍を一次利用する点では合っているが、よく使われる慣用句的には、伸し上がって行くという用法。道子と久夫は伸し上がるでもなく自堕落な生活を送っているため、踏み台とは違う気もする。
ちょっと気になったシーンは、野田巡査が寄木警部にシゴかれ、怒り顔になった所。こうした怨みが募って、最終回では野田が怨み屋に仕事を依頼して寄木抹殺とかだったりして。でも寄木は怨み屋の父の死の真相を知り得るような立場にあるし、どうなんだろう。
今回唯一のオリジナリティーは、美帆が妊婦で道子が産めない身体にという部分。でもこれが本筋にはあまり影響してない付け足しな感じで、ちょっとした皮肉のためだけの設定のようだった。余談だが鈴木蘭々を久々にドラマで見た。前に見たのは1995年のトヨエツ・常盤貴子ドラマ『愛していると言ってくれ』。この時も鈴木蘭々は妊婦役だった。11年経っても妊婦役(笑)まだ産まれないの?
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怨み屋本舗(原作コミック)