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【あらすじ】野田巡査(マイク・ハン)は出会い系で知り合った高野レイ(大谷允保)から150万の時計を勧められる。決断力のある男になら抱かれてもいいと。五反野進(柄本佑)も同様の手口で時計や毛皮を買わされており、クーリングオフ期間中、留守にしていたレイに騙されたのだった。レイの態度も豹変し、復讐を誓った五反野は怨み屋(木下あゆ美)に60万で仕事を依頼。
杉河里奈(葵)を恋人商法に潜入させ、レイが売上の20%報酬で月300万稼ぐ、本名は大野弥生、城英大4年だとの情報を得る。大学にシュウ(竹財輝之助)を熊本物産展で潜入させ、レイの名前や帰国子女が嘘だとバラす。さらに出会い系で売りつける極悪女だとのビラを貼る。
大学でのレイの親衛隊:広瀬(木村公一)・鈴木(江嵜大兄)・松岡(黒田耕平)がビラを剥がし、レイからストーカー男:五反野の仕業だと聞き、五反野を暴行する3人。情報屋(寺島進)はマクロイン王国の上官として十二月田猛臣(前田健)にレイとデートするよう命じ、十二月田は隠しカメラ付フィギュアをレイにプレゼント。
寄木警部(きたろう)と野田巡査は、五反野の隠し録音からレイ親衛隊を逮捕し、レイにも捜査の手が迫る。隠しカメラに話した醜態を全国に配信した十二月田。包丁を持って追い掛けたレイは野田巡査に逮捕される。
多額の慰謝料を得た五反野は田舎に帰る事に。
「怨み屋さんはボクが東京で出会った人の中で一番良い人でした」
と礼を言う。その言葉に驚く怨み屋。
【感想】○
笑顔で出会い系で知り合った男を巧みに操り、商品を買わせ、報酬を得ていたハートキャッチャー:レイ。実生活の大学でも嘘で固め、親衛隊も利用していたが、怨み屋達の連携プレーによって敢え無く逮捕となる。60万の仕事の割には主人公達が総出で、その連携もそこそこ上手かった所を評価。そして五反野進の「良い人」発言もなかなか考えさせられるものだった。
冒頭の街頭インタビューで高野レイ(大野弥生)が「お父さんに置き去りにされた」と答えていたが、この幼い時の体験を信じるとすれば男を手玉に取る今の生活も理解できる。信じるものが男ではなく金。
一方の五反野進と野田巡査はレイの心が金で買えると誤解した。さらに五反野は金で怨み屋に仕事を依頼。そして暴行され入院もする。慰謝料でこれまで使った金を精算し、怨み屋に金を渡す。それでも怨み屋が一番良い人との結論。
金で動いたから怨み屋は良い人なのか。そうではない。五反野は怨み屋の働きぶりに、金に優る心を見た。自分のために損得を超えた正義感で働いた怨み屋を良い人だと思ったのだ。
しかし怨み屋はそんな気持ちで働いたのではなかった。依頼人を危険に晒す手まで使ったのだから。情報屋が「このままでは五反野が危ないぞ」と言った時、怨み屋は五反野の身を案ずるよりも、計画が上手く行くとニヤついていた。
依頼人に危険が及ぶという展開は今までになく、新しかった。それで受けた傷に依頼人が怨みを持つ事も無く満足してしまうのは、ただ五反野が優しい人だからだろうか。なおも仕事を止めない怨み屋を見た五反野。自分の怨みを完全に晴らそうとする怨み屋を、仕事の鬼ではなく、社会正義と自分への優しさだと受け取った五反野。
怨み屋は五反野を見殺しにしたのに、「良い人」だと言われ動揺する。自分でも気付かなかった正義感が心の奥底にあると知ったのか。プールで怨み屋は五反野を見殺しにした事を反省しているようにも見えた。
ちなみに五反野役の柄本佑は名字から分かるように、柄本明の息子。
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