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【あらすじ】ミントキャンディ毎月恒例の売上TOP3の発表。No.1の奈緒(滝沢沙織)は435万円。その10%が奈緒を担当するボーイに入る。社長:藤堂猛(伊原剛志)はワースト2のサキと弥生をクビに。次は千鶴(井上和香)だと言い放ち、店長:神崎(渡邊邦門)担当から外す。立花(永井大)は千鶴担当を申し出る。
気に入ったキャストに月200万は出す不動産屋:渋井(六角精児)が来店し、立花は千鶴を席に着かせるが、アフターを断った千鶴はチェンジされる。千鶴には意識が足りないと思った立花は問い詰めるが、千鶴は「立花君は私を売りたいの?」と言い、翌日から無断欠勤。
笑子(酒井若菜)は千鶴に会いに行ったと立花に連絡。千鶴は他店で働くらしい。会社近くの公園で千鶴に何とか会えた立花は説得に成功し、千鶴は復帰。だが藤堂は娼婦にさせなかった立花に「辞めていい」と言い渡す。
千鶴改造のため、立花は接客レッスンをする事に。その当日、チーフ:菊田(深水元基)に笑子をよこせと迫った立花は暴行を受ける。それを目撃した千鶴に立花は「毎日の事だ」と言う。これで千鶴は仕事をキャバクラ一本にすると決断。
「預けたからね。絶対No.1にしてよね」
笑子から50万を借り、千鶴のイメチェンを計る立花。渋井との同伴も果たす。二週間後の売上TOP3の発表で千鶴は奈緒を追い落とし、新記録でNo.1になる。藤堂は立花を店長に任命。だが藤堂の狙いは、立花をピンクソーダの長瀬慎太郎(菅原卓磨)を本気にさせるための噛ませ犬に仕立てる事だった。
【感想】◇
前回は立花が昼の仕事を蹴ってキャバクラ世界で生きて行くと決断する話だったが、今回は千鶴の決断話。とはいえキャバ譲としての才能を発揮していない千鶴には立花に頼るしか方法はなく、その決断は立花ほどには主体性のあるものではなかった。
千鶴は立花に恋愛感情を抱いているような。立花の「俺ともう一度やってほしい」「君が必要なんだ」などの言葉もその感情を高めて行く。立花も立花で、仕事のための口説き文句と個人的感情が入り交じっているようにも見える。
千鶴を落とした一言「何だって耐えられるよ、千鶴をNo.1にするまでは」は、ダメキャバ譲の千鶴をNo.1にする事が、自己能力アピールと他者を見返すための最善の方法と信じる立花の、極めてビジネスライクな言葉だったが、千鶴はその言葉ではなく、立花の強い心に落ちてしまった。しかしここからNo.1になるまでが一切省かれ、拍子抜けしてしまった。W杯の影響か、遅いスタートの「黒い太陽」はこういう所で話数圧縮せざるを得ないのかも。
親の残した借金返済のため昼はOL、夜はキャバクラで働く千鶴。昼があるから夜だけと割り切って働けていた。だが、昼があるから夜の仕事に響く。夜の仕事を昼に響かせたくない。アフター・同伴拒否では売上伸びず店のお荷物に。
夜の仕事を選んだ立花は、千鶴も夜一本にと誘う。ボーイと違ってキャバ譲にはアフターでの客の豹変というリスクがあると指摘する大滝(吹越満)。「私を売りたいの?」との千鶴のセリフや、「俺なら千鶴を娼婦にする」との藤堂の言葉も、この辺りの事情を指すようだ。キャバ譲としての能力が低いがために両極端の選択肢しかないという事か。
これに対し立花の取った行動は、まず千鶴の接客能力の向上。そしてイメチェン。ギリギリラインとして、アフターより危険度の低い同伴許可。この間に千鶴の才能を開花させ、上手いアフターも出来るようになるだろうとの計画か。この解釈は、今回は描写不足のため違うかもしれないが。
あと、千鶴がNo.1になったのが指名本数でも新記録というのも腑に落ちない。売上のみ新記録ならば、渋井がメインでドサッと金を落としたのだと理解可能だが、指名本数もとなれば渋井だけの力ではないわけで、その辺もやはり描写不足だった。
ともあれ、昼と夜で生きてきた千鶴にとって、昼のOLがなくなった代わりに立花が「黒い太陽」となって、千鶴の昼と夜を維持するのだとの主旨は良く分かる話だった。
蛇足だが今回は「預ける」もキーワードか。千鶴の身を預けるとの決断と、大滝の「上に行ったら俺の事よろしく」との立花に立場を預けた言葉、そして笑子の50万円を預けた行為。というか、笑子の人間性が眩しい。やはり只者ではないぞ笑子。これが純粋な好意ではなく藤堂の裏指令だとしたら凄く怖いが。その藤堂の意図も明らかになったが、それは多分次回記事で。
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