テレビ批評的視聴記 - 2006/08/01

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2006年08月01日(Tue)▲ページの先頭へ
黒い太陽(新番組)

【あらすじ】立花篤(永井大)は、病気で倒れた父:真一(井上康)の借金返済のためホストになったが、男性客の相手が出来ず、キャバクラ:ミントキャンディのボーイとなる。擬似恋愛のキャバクラは、女を落としたい男と、男を思いのままにする女が楽しむ空間。キャストは自分を殺して客好みの人形になりきる。

新人の立花をイジめる愛子(涼果りん)達。立花を踏み台にしたり生理用品を買いに行かせたり。ゆかた祭りの日、ヤクザの入店を廻るトラブルで、立花は社長:藤堂猛(伊原剛志)に救われる。藤堂は店長:大滝良介(吹越満)をクビにし、サブマネージャー:神崎一郎(渡邊邦門)をチーフ:菊田(深水元基)を飛び越えて店長にさせる。

藤堂は年商300億、年収10億5千万の人物。ボーイ達に的確な指示を次々と繰り出す。店には系列No.1キャバクラ:ピンクソーダの長瀬慎太郎(菅原卓磨)とNo.1キャバ嬢:冬海(益子梨恵)が視察。その眼前で立花は、千鶴(井上和香)に触る客を殴り付ける。一週間の謹慎となった立花だが、お礼にと千鶴は食事に誘う。千鶴もまた親の借金で働いていた。

大田病院に父を見舞う立花。そこには幼なじみの桜井久美子(杏さゆり)がナースとして勤めている。設計関係会社の面接に向かおうとした立花を藤堂が連れ出す。サービス業を覚える研修試験としてイメクラに行かされ、そこで出てきたのはミントキャンディから回された愛子だった。

【感想】○
親の借金と入院費のため、仕方なく毛嫌いする夜の世界に身を置いた主人公が、闇の階段を黒い太陽に向かって登って行く…といったストーリーか。明と暗、表と裏の使い分けがはっきりしていて、ちょっと引き込まれて行くような雰囲気に仕上がっていた。

善い人イメージのある永井大が、ダークな世界に入って行くというのが意外性があって良い。でも根は正義感の強いキャラのようで、キャバ嬢にもヤクザにもすぐにキレちゃうのはオイオイだが。あとはバラエティー色の井上和香が、これまた暗いキャラというのも意外。次回からは、似たような境遇の2人が組んでキャバクラでのし上がって行く展開になりそうなのも面白い。

そしてカリスマ藤堂の伊原剛志のダーティーな演技が◎。主人公もヒロインも暗い上に、トップもシブ渋とあって、雰囲気が締まりまくってる。容赦無くクビにしたり配置転換したり、有無を言わせぬ非情さがよく出ていた。藤堂は、立花を骨のある奴と見込んだのか、後継者育成を考えているのか。

暗の部分に対し、明は店内となる。しかし今回はキャバ嬢の裏の顔がクローズアップされ、明の部分は少なかった。天真爛漫な笑子(酒井若菜)くらいか。彼女もバカなフリをしている面があるようだが。

もう一つの明は幼なじみの久美子(杏さゆり)。立花の表の世界との接点を繋ぎ止める役どころ。闇社会にのめり込んで行きそうな立花を引き止めるだけの力はあるのかは不明。

以上、人物の役割分担の紹介を分かり易く提示するという第一話の条件はしっかりこなしていた。キャラの位置づけも明確で、それでいて表裏を描いていた。その配置の中で主人公が動いて(変わって)行く事で物語が展開するのだろう。
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