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【あらすじ】エロゲー(ギャルゲー・萌えゲー)のシナリオを作る事になった佐藤達広。エロゲーなんか中原岬に見せられないと発言した佐藤は山崎薫から、エロゲーには学歴もコネも無い素人でもビックなクリエイターになれる可能性があると言われる。
とりあえず山崎からギャルゲーを借りてプレイした佐藤は、一晩でその魅力に取り憑かれる。さらにキャラ作りの参考にと渡された、ネット収集した美少女画像に釘付けとなる佐藤。寝食を忘れて自分もデジタルワールドの収集に励むこと一週間。
心配した山崎から現実を直視しろ!と言われ、敢えて変態男となりその姿を山崎に撮影してもらうことで自己嫌悪し、それを創作エネルギーに転換しようと考えた佐藤。女子学生を盗撮するためデジカメを手に茂みに潜む。
そこへ中原岬が「何してるの」と声を掛ける。佐藤が変態ロリコン男だと思った岬だったが、その方が私のプロジェクトにぴったりだと思い直す。
【感想】○
エロゲー分野に疎い佐藤が、山崎の薦めによって美少女ワールドに魅入られ、ゲーム、画像、果ては盗撮へと一気に変態男の道を駆け抜ける様を描く。これでギャグ要素がなかったら本当に放送なんか出来ないだろう。
そのギャグも今回は上手く機能していた。前回キツキツで笑いに繋がらなかった山崎は、そのキツさが、果てしなく妄想・暴走していく佐藤に対するストッパーとして真のツッコミ役を果たす。マジすぎて笑えなかった中原岬は、今回はやんわりしたツッコミと的確な切り返しの後に、ボケとも思える納得をして視聴者にツッコミの余地を与えた。
佐藤が体験した美少女ワールドは、よく考えると現実と仮想、一方向と双方向という縦軸・横軸で網羅されている。
エロゲーは仮想の双方向。佐藤が現実に知っている女の子が文芸部の先輩と中原岬だけという中にあって、仮想とはいえ会話しているように楽しめるエロゲーにハマるのは無理もない。
しかし本数をこなして行くうちに、その双方向が面倒になり、過程ではなく結果のみに目が行くようになる。それが仮想の一方向である美少女画像。被写体が現実の女の子とはいえ、二次元であり仮想である。
そして現実の一方向が女子学生盗撮。醜く惨めで汚らしいただの変態男、おまけに引きこもりの最低人間に成り果てた佐藤には、現実の女の子との通常の接触は不可能。よって陰からその姿を盗み撮りするしかない。
さて、そんな佐藤にプロジェクトを掲げて付きまとって来る中原岬は現実の双方向である。こうして見て来ると、岬の言う「私なら助けてあげられるよ」とのセリフが妙に説得力を持つ事に気付く。プロジェクトに乗るか反るかよりも、岬との交際を持つ事でしか佐藤は救われないのでは。
そんな岬の立場も今回でやや決定的に。前回までは17、8という年齢でも放課後との解釈も可能だったが、女子学生の下校を盗撮しようとしている佐藤に制服姿でなく私服で登場。「叔母さんには迷惑掛けてばかり」との発言とも併せて、岬は普通の高校生活を送っていなさそう。佐藤にはそういった親近感を持っているのかもしれない。
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【あらすじ】ホスト:三郷一郎(海老澤健次)とのホテルでの情事を盗撮され、金をゆすられた女:明美(池田実香)。社会的地位の抹殺を依頼された怨み屋(木下あゆ美)は、ホスト:シュウ(竹財輝之助)を三郷のホストクラブに送り込み、三郷の盗みの現場を押さえてクビにさせる。
情報屋(寺島進)は三郷が借金持ちの窃盗野郎だとの情報を全国のホストクラブに流し、三郷はどこのホストクラブでも採用されない。さらに怨み屋は、ある条件の男として貿易会社社長:近藤(松重豊)を情報屋に割り出させる。その頃、寄木警部(きたろう)は麻薬売買を追っていた。その売人との取引に巻き込まれそうになった女子高生:杉河里奈(葵)。
怨み屋は三郷と接触し、睡眠薬で眠らせ近藤の会社に運ぶ。近藤から麻薬窃盗と車の破損を疑われた三郷は、賠償金の元となる盗撮ビデオと住所録を探すが、それは既にシュウが回収していた。
三郷は男妾か臓器提供という究極の選択に追い込まれる。寄木警部が追っていたヤクの売人も近藤の手によって抹殺されていた。明美に盗撮テープを返す怨み屋。
【感想】○
「社会的地位のない人間をどうやって社会的に抹殺するのか」情報屋の問いに対する怨み屋の答えは、三郷の男・人間としての尊厳を打ち砕く事だった。「しくじったら裏社会での怨み屋の評判がガタ落ちだぞ」との忠告には、裏には裏の掟でという解決法。決して表沙汰にしない徹底さが光った。
前回指摘したように、今回も固定カメラを一切排していた。どうやらこれがこの番組の撮影スタイルのようだ。演出意図がどうこう以前に、常に画面が微妙に揺れるので、ずっと見てると車酔いに似た感覚に襲われるのだが。
最近、テレビでホストが取り上げられる頻度が高いように感じる。それは、女性の遊び方が進化したからか退廃したからか、男性のキレイ度が上がったからか女性化しただけか、裏社会の表社会への侵食なのか表社会の綻びなのか、その辺は専門家に任せるとして。
卑怯な手段で女の弱みにつけ込むホスト:三郷に、依頼者だけでなく怨み屋も個人的に嫌悪感を抱いたのか、背後で作戦を実行させるだけの怨み屋も今回は前面に出て来る。三郷と直接に接触するのは少し意外だった。でも怨み屋としてではなく普通の女性としての接触で、この時の木下あゆ美の演技は怨み屋とは全然違う感じだった。
ヤクザの貿易会社社長:近藤の割り出し及び利用方法は、ちょっと御都合主義な所もあり(三郷を見つけるタイミングやその結果の行動)、上手く行き過ぎの感もあったが、流れというか三郷の転落の様子が小気味良く描かれていたので許容できる。
一話完結でありながら、寄木警部は怨み屋の存在に気付きつつあり、距離感が少しずつ詰まって行く感じが次回への視聴の動機づけとなっている。
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【あらすじ】マートク将軍に、カーデシア国境で行方不明になった戦艦バモス捜索の命が下る。戦艦ロタランにはウォーフがマートクの右腕として乗船。ダックスも科学士官として付いて来る。部下達はジェムハダーの元捕虜:マートクと不名誉な家柄のウォーフに不満顔。
戦艦ロタランは何ヶ月も負け続きで、クルー達の士気は最低。今度の任務も失敗だろうと公然と口にする。途中でジェムハダー船と遭遇するも、マートクは捜索が第一といって攻撃せず。絶好の機会を見逃してクルーに不満が鬱積。ケンカも起きる。
戦艦バモスを見つけるも、国境を越えているとして引き返そうとするマートク。遂にウォーフは上官解任を決意し、マートクと勝負。だがわざと負けてクルーはマートクに従う。そこへジェムハダー戦艦が出現。
戦闘に勝利し、バモスの負傷者も救助した戦艦ロタラン。マートクとクルー達は祝杯を上げる。ウォーフは静かにDS9に戻るが、マートクはウォーフを一族に迎え入れ、兄弟の契りを交わす。
【感想】◇
敗れざる者(前編)および(後編)でドミニオンの371捕虜収容所で共に戦ったマートクとウォーフの絆を描いた回。上官への反逆・解任劇に込められたウォーフの真意がポイント。
クリンゴン帝国は、戦いにおける精神の高揚を神聖な物とし、戦士である事を尊ぶ文化。家柄が重視される反面、弱肉強食で強い者が支配する構造でもある。よって、捕虜経験のあるマートクも、父が不名誉になったウォーフも、部下からは慕われない。そのクルー達も負け続きの不名誉で自嘲気味になっている。
ウォーフがマートクばかり見ていると指摘するダックスがサブストーリーとなる。ウォーフとマートクの上下関係と、ダックスとクルーの横の関係で、狭い戦艦内に広がりのある人間関係を描く形。
不満が溜り反乱を心配するダックスは、その回避に力を注ぐ。ウォーフはマートクに自分は絶対に裏切らないと言っていたが、上官解任という裏切り行為に出る。だがそこでわざと負けてクルーの支持をマートクに集めようとの、マートクへの忠誠を示すものだった。
物事の解決を戦いによって図るクリンゴンは、常に野蛮・危険と思われがちだが、強さ・名誉を重んじる文化の中では、戦いの行為の中に様々な思いが込められたりもする。惑星連邦での士官経験の長いウォーフは、両方の文化を分かった上でクリンゴン方式に則った行動を選択した。連邦の視点で危険を知らせるしか出来なかったダックスとは異なった。
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【あらすじ】第三次世界大戦後、再び戦争を起こさぬため、リブリアの独裁者:ファーザー(ショーン・パートウィー)は薬物:プロジアムによって人間の感情を抑える。感情を持つ人間を取り締まるため、クラリックと呼ばれる捜査官を編成。感情を呼び覚ます芸術品・動物をも狩って行く。
第一級クラリック:ジョン・プレストン(クリスチャン・ベール)は、相手の感情を察知できる能力を持ち、郊外のネーダーで違反者・反乱者を容赦無く狩る。妻:イリアナは数年前、感情規制違反で処刑されている。相棒のエロール・パートリッジ(ショーン・ビーン)が違反者だと気付き、彼も射殺する。
ある日プレストンはプロジアムの小瓶を落とし、投与せずにそのまま新しい相棒:ブラント(テイ・ディグス)とネーダーに向かう。捜査したメアリー・オブライエン(エミリー・ワトソン)を殺さず逮捕。尋問で「感じるため生きている」と言われる。
プレストンの体内から薬が切れ、雨の風景に心を動かされる。デスクの配置変え、芸術品の手触り、ベートーベンの音楽、犬、メアリーの香水の匂いのする赤いリボンなどで次々と感情を呼び覚まされるプレストン。
副総裁:デュポン(アンガス・マクファーデン)の許可を得てネーダーへの潜入捜査を始めたプレストンは、地下社会を指導するユルゲン(ウィリアム・ファクトナー)と出会う。元相棒パートリッジとメアリーが恋人だったと知り、彼女を助けようとするも処刑されてしまう。ユルゲンに手を貸す事にしたプレストンは、ユルゲンらを逮捕させ、その功労でファーザーと面会し暗殺しようと計画。
だがファーザーは既にこの世になく、デュポンが映像を操っていた。プレストンは最強の武銃術:ガン=カタを駆使し護衛とブラントを倒し、感情のあるデュポンも射殺。リブリアでは違反者らが一斉蜂起し街は炎に包まれる。
【感想】◎
炸裂するガン=カタ[銃+型]
クリスチャン・ベール(主演)
見よ!≪チャンベール≫バトル!
マトリックスの後にマトリックスを超えたのがリベリオン。マトリックスの前にマトリックスを超えていたのがダークシティ。
究極の管理社会で、第一線で活動していた最強の捜査官が、その体制に疑問を持ち始め、反逆者:リベリオンとなって体制を倒す。一言で起承転結を表わすとこれだけの映画で、ガン=カタのアクションシーンの格好良さによって、マトリックスを見た時の爽快感と同じ感情を呼び起こすためか、マトリックスの二番煎じとも言われている映画。
しかし映画の中心は、感情を取り戻して行くプレストンの過程に大きく時間が当てられる(起承転結の承と転が長い)。感情とは何か?それがなければ人間は生きている意味がないのでは?とのテーマが強く訴え掛けられている。非常に丁寧にプレストンの変化を追っているため、間延びしそうになる所をガン=カタによって引き締めている感じ。
ナチスドイツを思わせるリブリアの管理社会。プロパガンダと薬物、そして監視体制に統率された人々。争いを起こさぬため嫉妬・怒り・悲しみ・憎悪を消し、喜び・愛情・高揚感をも無くしてしまった。独裁国家の極致はこういったものなのだろうか。
そこで模範となって体制に従うのが主人公プレストン。妻の処刑にも何も感じず、相棒を射殺し、芸術品を焼却し、違反者を取り締まって行く。そんな国家の忠実な下僕が、全く対極にある反逆者となるまでを、様々な要素で描いて行く。
人間の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)それぞれが呼び覚まされて行く。味覚だけないような気もしたが、プロジアムを絶った事で表わしているのかもしれない。そして犬を助けるため最初の反逆を起こす。国家の犬が犬によって刃向かうという皮肉か?さらにメアリーの存在が決定的。妻:イリアナと重ね合わせになり救おうと走るプレストン。元相棒:パートリッジを殺してしまった贖罪も重なる。
だが結局はメアリーを救えない所が意外でもある。彼女を助けるため戦闘を開始し、そのままボスとの対戦に雪崩れ込むだろうと読んでいた視聴者は、普通のヒーロー・ヒロイン像に囚われている。あくまでもこの映画は、均衡・秩序体制への反逆がメイン。体制の中で努力してもメアリーを救えなかった、だから体制を倒すとの流れなのだ。
その絶望からの強い決意とは裏腹に、ユルゲンからファーザーを倒せるかと聞かれて「分からない」と答えるプレストンが良い。この「分からない」が逆に人間臭さを象徴している。普通「分からない」なんて答えられたら計画の実行は危ぶまれる所だが、分からないけどやる、分からないからやる、との人間らしさがよく出ているセリフだった。これでユルゲンがプレストンに任せたのも理解できる。
心理テストで計測器の針が振り切れるシーンも面白い。感情が強すぎて振り切れたのか、感情を殺し超越した心境になったため針が反応しなくなったのか。どちらの解釈も可能だが、その後のプレストンのガン=カタが、敵の配置と弾道予測で理論的に説明可能だとされる設定から来ている事を考慮すると、ユルゲンも言っていた「感情を殺して戦う」状態になったのでは。
民衆を操るデュポンに感情があったというのも皮肉が利いている。感情を持つ指導者だからこそ感情を持つ違反者を恐れ、クラリックに狩らせていたのだ。また、よく笑うブラントにも感情があったのだろう。彼の場合は感情よりも野心が強かったが。
プロパガンダとプロジアムの供給ストップで民衆のマインドコントロールが解け出す。完璧に思われた管理社会の脆さを露呈している。地下社会の一斉蜂起で最後にプレストンの口元が歪んで終幕。始まったばかりの変革を、笑顔になる前のこの口元で表現している。実は笑顔のプレストンは、犬に上着を掛けるシーンで一回使われており、どうして最後まで取っておかなかったのか少々もったいない気もした。
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【あらすじ】中原岬から手書きの「ひきこもり脱出とそのサポートに関する契約書」を渡される佐藤達広。自分はひきこもりじゃないと言って立ち去る。岬は明日も同じ時間に待っているという。
翌日自室で、宇宙人が最終戦争で生き残った自分をサンプルとして飼っている。あまり外に出ないよう引きこもりニートにしたとの陰謀を思い出す佐藤。あっという間に夜9時。岬が痴漢に遭っているのではと妄想し、助ける名目で再び公園へ。SOHOのクリエイターだと告げる佐藤。だが岬は信じない。
嘘を付いたストレスからアニソン野郎の隣室に怒鳴り込む佐藤。そこには高校時代同じ文芸部の後輩だった山崎薫が住んでいた。伐々木デザイナー学院のゲームクリエイター科に通っているらしい。『ゲーム制作概論』を貸してもらい、それをクリエイターの証拠として岬に提示する佐藤。自分の作品は来月に見せると約束。
その様子を山崎が目撃。佐藤の境遇は山崎に全てバレる。クリエイターだと証明するため佐藤が脚本を書き、山崎がゲームソフト化する事になる。そして選んだジャンルはエロゲー。
【感想】△
岬へのクリエイターだとの見栄っ張り、後輩:山崎との再会、嘘を現実にするため本当にクリエイターになろうと決意する佐藤。その決意が前向きではなく、追い詰められての消極的決定だった所が意図された面白さなのだろうか。
とはいえ、前回感じたようなワクワク感が一気に萎んでしまったのは何故だろう。前回の面白さがN・H・K(日本ひきこもり協会)と中原岬にあったのに対し、今回はその2つとも面白さに絡んでこないからだろうか。
今回も佐藤は陰謀を妄想する。だがそれはN・H・Kではなく宇宙人の陰謀。という事は一大事にも思えたN・H・Kも、佐藤にとっては陰謀の一つに過ぎないのか。タイトル:N・H・Kはどこへ行った?
中原岬の描き方もリアルに過ぎたのでは。見栄を張る佐藤に「かわいそう…」といった表情で見るシーンが痛々しい。画と演技のレベルが高いと評価する事も出来るが…。基本的に、佐藤が妄想のボケをかまして、岬がやんわりツッコミという形式でないとこの2人は笑いにならない。前回のマンガ喫茶ではそれが出来ていたのに、今回の公園では2人ともマジになり過ぎ。視聴者は引くしかない。
そして隣室に居た山崎のキャラも期待外れというか何というか…。もっとステレオタイプなオタクの方が良いような。体型もほっそりだし性格も尖がっているし。これがプヨプヨしててユルい性格だったら、エロゲー化の話も視聴者が笑えるというか救いがあったように思う。
山崎のあのキャラ設定では、何だか本当に切羽詰まってて冗談では済まされない状況へ一気に追い込まれたような感じがして、駄目っぷりを笑う事も出来ない。それともこの番組が「引きこもりなりの青春ラブコメ」だと勝手に思い込んでいる執筆者が間違っているのか。
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【あらすじ】味山(うじきつよし)の妻は過去3人とも死亡。1人目は溺死、2人目は車のブレーキ事故、3人目は飛び降り自殺。3人目の妻の父親:伊藤(笹野高史)は、娘は味山に殺されたと寄木警部(きたろう)に訴えるが取り合ってもらえない。味山への復讐を決意する伊藤に「怨み屋」と名乗る女(木下あゆ美)が近づく。
「人を呪わば穴二つ。素人が犯人を殺そうなんて無理な話」
伊藤は土地を売って5000万で怨み屋に仕事を依頼。秋葉原にあるホキマ情報研究所の情報屋(寺島進)の協力を得て、工作員:御法川(市川しんぺー)を味山の隣室に送り込む怨み屋。味山には「殺し屋に注意なさい」と忠告の電話。
味山に風呂のリモコン故障、車のブレーキ故障の災難が降りかかる。思わせぶりな態度をとる御法川が殺し屋だと気付いた味山は、マンション通路で御法川と言い合いに。詰め寄って来る御法川を思わず押した味山。何と御法川は自分から転落する。
「押したね。私は殺され屋だよ」
逮捕された味山はハメられたと供述するが、後は司法の裁きへ。御法川は借金を抱えており保険金で家族は救われる。怨み屋は言う。
「お金を払って怨みを晴らす者もいれば、お金を貰って命を投げ出す者もいる。その間を取り持つのが怨み屋」
【感想】◇
罪を犯しながら、のうのうと生き延びている犯人に制裁を食らわす怨み屋。人生に絶望した人間を工作員として使い、合法的に犯人を陥れる。依頼者の復讐を果たし、工作員の周りの人間を救う。
特徴的なのが、固定カメラを一切使用せず全て手持ちカメラな点。固定カメラを使用しないのは、不安な心理を表わしたり臨場感を出すため。でも要所要所で手持ちカメラを使うのが普通だと思うが、この番組では全編に使用している。何か特別なこだわりでもあるのだろうか。
確かに手持ちカメラによって、導入部ではドキュメント的な要素を感じさせたり、殺し屋に脅える味山の心理状態を示すのに効果的な面もあったが、全編に使用してしまっては効果も半減では?今回だけの演出方法かもしれないのでまだ何とも言えない。
今回の面白さは御法川(市川しんぺー)の不気味さによる所が大きい。ドアの覗き窓から不敵な笑みを浮かべたり、味山に見せ付けるようにリモコンやスパナを持っていたり。次第に追い詰められ御法川を殺し屋だと確信する味山。決定的な対立となった時に「殺され屋」だと明かされる意外性。しかし既に遅く味山は取り返しのつかない所まで来ていた。
怨み屋の属性をほとんど描かず、その仕事のみを描いたのも第一回としては悪くない。謎の怨み屋を演じる木下あゆ美は、隙を見せず、非情なキャラに徹しているような演技。一本調子になる不安もあるが。これまた謎な情報屋にダーク色のイメージのある寺島進を使っているのも見逃せない。主人公側は決して正義ではなさそう。
一方の犯人側は毎回変わるようだし(一話完結)、怨み屋の存在に気付いて行く寄木警部がきたろうというのは、有能とはちょっと違う感じで若干のコメディ要素も含むのだろうか。俳優の特徴を生かした人物の構図としては分かり易い。
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【あらすじ】荻野久作は、エリートコースを外れ人気の無い産婦人科を選び、新潟の竹山病院に赴任。そこでは、足入れ婚(跡取りが生まれるまで入籍しない)の風習が残り、妊娠しないために離縁させられた女性が自殺したり、多産によって体力を奪われ流産で死亡したりする女性達の姿があった。
婦人の診察に時間を掛けどんな事でも聞くよう接する荻野医師。妊娠の謎を解明しようと排卵と月経の因果関係を探る。手術の際、肉眼で子宮を観察し黄体の有無に注目。また、婦人からの協力の得難い月経のデータも収集。だが当時の有力学説:月経後14〜16日と自ら作成したカレンダーとは合わず3年が経過する。
排卵痛の女性の「月のものの始まる2週間前に痛くなる」との言葉に衝撃を受ける荻野医師。月経後ではなく月経前にカレンダーを作り直すと、排卵日は12〜16日前との法則が見出される。妻:トメで実証すべく、7ヶ月間は排卵日を外して夫婦関係を持ち、8ヶ月目に排卵期で実験。第三子:博が生まれる。
大正13(1924)年、医学誌に論文を発表するも、学会の権威主義もあって受け入れられず。荻野はドイツに渡航し、飛び込みで医師を訪ね論文を読んでもらう。しかし国や大学の後押しの無い荻野は相手にされない。読み易いよう書き直しを重ねた3ヶ月後、フンボルト大シュテッケル教授の目に留まり、昭和5(1930)年2月22日「ドイツ婦人科中央雑誌」に載る。
「月経があって排卵ではなく、排卵があって月経がある」との荻野理論は、カトリック教会のローマ教皇ピオ11世が「自然の摂理に従う受胎調整法」として容認。他の学者の研究でも荻野理論は証明される。荻野の意図とは逆の、受胎法ではなく避妊法として日本でも受け入れられた。
【感想】○
世界的に有名な「オギノ理論」いわゆる「オギノ式避妊法」のその時。昔むかし「知ってるつもり!?」という番組でもオギノ式の回があり(調べたら1999年放送)、そこでは荻野と妻の協力関係に焦点が当てられていたような記憶がある。荻野の妻は姑から白い眼で見られつつ、夫婦関係のあった日や月経、細かい体調変化を記録し久作に提出していた。荻野理論の完成は妻の理解と協力なしには有り得なかった、という内容だったような(うろ覚え)。
さて今回は、妻との関係よりも診察した多くの婦人達との信頼関係に重点を置いてその時に繋げていた。親身になって診察する荻野を信頼したからこそ、排卵と月経のデータが集まり、普通の医師には話さないような排卵痛の発言から、コロンブスの卵的な発想の転換で受胎期確定に至ったと。番組内の「2週間前…前!?」のシーンの演出が珍しく派手で印象的だった。
荻野のような市井の医師が長年の謎を解明したのは凄い事なのだが、考えてみれば学会に染まった医師よりも、毎日毎日、直接女性から話を聞いていた荻野の方が答えに近かったというのは当然の気もする。ドイツからの逆輸入で荻野理論が日本でも受け入れられた事から、日本の学会は駄目とも言えるが、一応最初に日本の医学誌に荻野理論は載ったわけだし、この論文を翻訳したのがドイツでの飛び込みにも使えたわけで、全否定は出来ないのでは。
むしろ荻野の怒りは避妊法として広まった事に向けられた。人工中絶を禁ずるカトリックでの容認に始まり、安価な避妊法として昭和30年代に週刊誌に採り上げられたり。松平アナが「受胎法と表裏一体」と表現していたがその通りで、荻野の原点は妊娠できず離縁させられる女性を救う事、また年子の多産で苦しむ女性に計画的な妊娠をさせる事だったのだから。
しかし荻野の思いとは裏腹にすっかり避妊法として認知されてしまった。荻野の男性への戒めの発言も世間には届かなかった。これはやはり荻野が発言力の無い立場に留まっていたからではないか。誤解を解くには番組を通じて荻野を知るしかない。
個人的には、第三子:博の誕生がその時ではないかと。偶然ではなく生まれた初めての人間だから。クローン並みの衝撃だよ。これも偏見かなぁ。端から見れば実験で生まれたような第三子だが、久作と妻とが理解し合ってたから生まれたという上記の「知ってるつもり!?」の記述がここで意味を持ってくるわけでご勘弁を。
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【あらすじ】クワークのバーはネズミ被害で一時閉鎖。弟:ロムがリータと婚約したと聞き、さらに落ち込んだクワークは母:イシカの家へ。何とそこにはグランドネーガス:ゼキィが居た。イシカと恋仲だったのだ。
ロムとリータは権利放棄証書を巡って種族の違いから婚約を取り止め。FCA(フェレンギ会計監査局)のブラントはクワークにイシカとネーガスの関係を破綻させるよう依頼。見返りは剥奪した取引ライセンスの復活。ネーガスにイシカの悪い噂を吹き込み二人は別れる。
ライセンスを得た上にネーガスの第一書記となったクワーク。だがネーガスは記憶力に問題があり、政策決定にはイシカが大きく関与していたのだと知る。ロムは全財産をベイジョー戦争孤児基金に寄付。
ネーガスの解任を企んだブラントに対し、会議で逆にやり込めて危機を乗り切ったクワーク。イシカを再び元の鞘に戻してDS9に帰る。ロムは権利放棄証書も財産も捨て、再びリータに告白する。
【感想】○
金儲けを主義とするフェレンギ人が直面するそれぞれの愛の形。クワークは金儲けのためにイシカとネーガスの愛を終わらせるが、ブラントの金儲けを阻止するため関係修復に奔走する。ロムは金儲けが苦手なフェレンギ人だったが、他種族のリータとフェレンギ文化の間で苦悩。全財産を捨てて身を立てる。
フェレンギは金儲けと男尊女卑が文化の特徴。それぞれのカップルはこの二つの要因で揺れ動く。
イシカは女性でありながら服も着て金儲けもする。男尊女卑への徹底的な反抗。ネーガスは個人的な金儲けもするが、その地位からフェレンギ全体の金儲けを考える人物。男尊女卑の思想はあるが、イシカは自分にとって政策的にも女としても必要と思っている。ネーガスの金儲けと男尊女卑の考え方には、どちらも杓子定規でない幅がある。だからイシカとは金儲けも男尊女卑も超えた愛で結ばれる。
ロムは人間との生活が長く、もともと金儲けが苦手という事もあって、フェレンギ文化を捨てた生活をしていた。だからこそリータと婚約できたのに、そういう形式・契約的な時点になって始めて、人間文化に全部従っていいのかと疑問を持つ。だが徹底的に金儲けを捨て去り全財産を失ってでもリータと結婚したいと願い、男尊女卑の権利放棄証書を無効化する全額寄付をする。
「愛しかないけどそれでもいい?」
フェレンギ人男性にとっては最悪な言葉のプロポーズだが、人間のリータには最高のプロポーズ。
記憶力の無いネーガスが、解任会議をどうやって乗り切ったのか曖昧な所が少々残念。記憶力が無いとクワークが気付くシーンの、強弁なネーガスと側近の悲しげな表情が強く印象に残る。このシーンはとても良かった。
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【あらすじ】佐藤達広は大学一年から引きこもりになり中退したニート。現在、引きこもり歴4年になろうとしている。アパートの隣室からは美少女アニメの主題歌が延々と聞こえる。パソコンとテレビ、インスタント食品の生活。
自室では様々な妄想を抱く。何事も上手く行かないのは全て引きこもらせるための「陰謀」。そしてある日、N・H・K(日本ひきこもり協会)の陰謀だと気付く。面白いアニメを制作しオタクを生み、人付き合いの苦手なオタクから引きこもりニートの大量出現となる。
そこへ突然チャイムが鳴る。ドアを開けると少女と「目をさませよ!」の冊子を持ったおばちゃんもいた。その少女:岬が気になった佐藤達広はバイトを始めようとマンガ喫茶に出向く。だがそこには岬が。履歴書を落とした事にも気付かず逃げ帰る佐藤。
ドアポストに履歴書の封筒が投函される。プロジェクトに大抜擢されたので今夜9時、三田四丁目公園に来てとの中原岬からのメッセージ。最初から公園に行く予定だったと理由を付け公園へ。現れた中原岬は言う。
「ひきこもりの脱出方法を知っている。佐藤君の事を助けに来た。プロジェクトにようこそ」
【感想】○
3ヶ月以上もアニメの記事を書いていない当ブログは、すっかりアニメ記事の書き方を忘れてしまったが、このアニメが復活になるのだろうか。例によって原作知らずのバカ視点で書いて行く。
大学一年は引きこもりを生みやすいとの話は聞いた事がある。特に地方から上京してきた新入生は、一人暮らしで生活環境の激変、高校までとは全く違うクラスのない授業制度、サークルに入らない限り人から話し掛けられるきっかけが無い。よって夏休みで大学に行く機会もなくなると、そのまま後期から出席せず引きこもりになるらしい。
主人公:佐藤達広は、大学一年・上京・一人暮らしで当てはまる。しかしこれだけでは…と思いきや提示されたN・H・K(日本ひきこもり協会)の陰謀。これは実在するのか佐藤の妄想なのか。佐藤の内部から生まれた考えと外部からやって来る中原岬。第一話の面白さはこれが同時に起こる点に尽きる。
N・H・Kと中原岬の関連はあるのか無いのか。もしもN・H・Kが実在するなら、その目的は引きこもりニートの大量出現による国力の減退だろうか。それを防ぐべく岬はプロジェクトを遂行しているのか。
N・H・Kが単なる佐藤の妄想だとの見方も充分できる。全て自分を陥れる陰謀との考えは随分と視野が狭くなっている証拠。他者の会話が全て自分に向けられていると思ったり、「自分はこの町では有名なニート」などと言っているが、実は誰も佐藤を気にしちゃいない。自分に注目して欲しいとの思いの裏返しに過ぎない。
そんな佐藤に注目した唯一の人物:中原岬。彼女の目的は何なのか不明。某宗教団体の思想による救済か、N・H・Kとの戦いに身を投じているのか、ただのいたずら・からかいか、それとも佐藤に一目惚れでもしたのか。
前から佐藤を知っていた…というのが気になる。実は隣室に住んでいるのが岬とか、マンガ喫茶のバイトのチラシを入れたのが岬なのではとか。てゆーか、チラシを岬が入れ続けていたとしたら(しかも佐藤の家のみに)これこそスゴイ陰謀だと思うのだが。あぁ陰謀に気付いてしまったのか私も。外れ?
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N・H・Kにようこそ!DVD(各2話収録)
NHKにようこそ!(大岩ケンヂの原作)
パズル(オープニング曲)
もどかしい世界の上で(牧野由依の新エンディング曲)
踊る赤ちゃん人間、日本引きこもり協会のテーマ(大槻ケンヂの旧ED曲)
ダークサイドにようこそ!(サウンドトラック)
サニーサイドにようこそ!(ソングコレクション全24曲)
第20.5話フルボイスにようこそ!(ドラマアルバム)
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【あらすじ】折り紙作家:高井弘明先生から紙鉄砲と紙相撲を教わる。スタジオに挨拶に来ていた河辺千恵子も特別参加。完成したお相撲さんで第一回クーパカ相撲夏場所を開催。
【感想】◇
6月8日記事で約束していた河辺千恵子のスタジオ出演4回分のまとめ。特別参加という控えめな立場と、その中で邪魔にならない程度の存在感をいかに出していくかが見所か。
カンペ持ちのADのフリをしての登場。司会:やるせなす中村に
「河辺、お前ロケだけでいいだろ」
といじられる。対して河辺は
「きちゃった♪」
と、恋愛ドラマで主人公がアパートのドアを開けた時のヒロインのような一言。これには、なかむー兄さんも照れて参加が許可される。実際には、河辺がスタジオに挨拶で行ったら、なかむー兄さん側から「河辺も出ちゃえよ」と誘われての出演だったらしい。
その後、黒板の横で笑顔の河辺。しかし「ホントにここに居ていいの?」という感情が読み取れる。黒板に手を乗せ、裏に隠れそうなほどのヘッピリ腰と、目線がキョロキョロ。河辺は表情と仕草だけで自分の感情を出すのが上手いというか、感情が表に出やすいというか。
出来上がった紙鉄砲を鳴らす際、河辺は仁王立ちで思いっきり振り下ろす。なんとも勇ましい。パン!という音に「オー」と自己リアクション。
紙鉄砲を折った事のない子が多いと知り、こうた君が「最近はチャカが出回ってないから」とボケる。なかむー兄さんが「チャカとは関係ありません」とツッコミ入れた時の河辺の笑顔から、チャカという言葉が分からないとこれまた直ぐに分かる。眉間に皺とまではいかないが細目になって、その視線は答えを探すようにスタッフ側に向いている。いいんだよ、チャカなんて言葉知らない方が。
紙相撲の方は、最初はなかむー兄さんが一人で行司をやっていたのに、途中から河辺が土俵まで子供たちを引率する役。さらに次の対戦相手を読み上げる役も。いわゆる「呼び出し」。
加えて、それぞれの力士に「ハンサムボーイ」「美少女」「ジュノンボーイ」などユルい命名。最後はこうた君の「林家ペー山」と河辺が勝負。河辺の力士を立たせようと開くと「キャッ」と書いてあり、河辺が自分で「ワーオ♪」と効果音を入れる。なかむー兄さんが開く度に「ワーオ、ワーオ、ワワワワーオ」と自力効果音を入れ続ける河辺。またもやなかむー兄さん照れまくって「卑猥山」と名付ける。このワーオの発音が河辺の特技だそうで。
対戦の方は土俵を割りそうになると息を吹き付けて残った林家ペー山のズルもあってこうた君の優勝。一体どういう形式の戦いなのか(トーナメントでもないし、リーグ戦ほど試合してないし)分からないままクーパカ夏場所は閉幕。この辺のテキトーさがこの番組の魅力だが。
全体的に、特別参加の河辺千恵子を引き立てようとするなかむー兄さん(自分が河辺を呼び込んだのだから)と、それに応えて尻上がりに調子を上げつつも、出しゃばり過ぎず(紙鉄砲の時は笑顔だけで感情を伝え、紙相撲では臨機応変な対処)ユルめの雰囲気に適応していった河辺だった。
これで河辺千恵子はクーパカポカポに暫く出ないと思うが、執筆者はこの番組に知らず知らずの内にハマっている。なかむー兄さんの皮肉っぽいツッコミ、こうた君の気合入った空回りっぷり、リトミックダンスMINORI先生のカラッとしたキャラ、アニメ:フラカッパーのユルさとシュールの融合などがお気に入り。
そして先週火曜から登場した「シャボン玉アーティスト:杉山兄弟」。すんごい技を持ってるぞこの兄弟。久々にテレビを見て感嘆の声を上げてしまった。今後3週くらい火曜は必見だ。
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【あらすじ】文政12(1829)年、広島因島の庄屋に生まれた桑原虎次郎(後の本因坊秀策)は、幼い頃から囲碁に好奇心を示し、母に打ち方を教わり、7歳で三原城主に見出され、9歳で江戸の本因坊丈和に弟子入り。雑務、古い記録の研究、対外試合、学問の生活。
天保15(1844)年、兄弟子:秀和と対局した秀策は、隅に3手、右上斜め隣に打つ「秀策流」と呼ばれる画期的戦法で引き分けに持ち込む。18歳の時、本因坊家に敵意を持つ井上家当主:井上因碩と対局。序盤から劣勢に追い込まれるも、中盤に中央への「耳赤の一手」で逆転勝利。
本因坊家の養子となった秀策は、嘉永2(1849)年から御城碁に出仕。名門当主で色男:安井算知、大酒飲みの豪腕:伊藤松和、遅咲きの苦労人:坂口仙得らを破る。黒船、安政江戸地震、桜田門外の変などで度々御城碁は中断されたが無敗記録を伸ばす。
文久元(1861)年11月17日、林有美を破って12年間無敗の19連勝。母の死からほどなくして流行したコレラによって秀策は32歳で死去。ちょうどこの年から御城碁は開かれる事無く江戸幕府は崩壊。
【感想】○
将軍の御前で囲碁界屈指の家元:本因坊・安井・井上・林から選ばれし精鋭達が戦う御城碁。そこで空前絶後の12年間無敗の19連勝を成し遂げた本因坊秀策。その強さの源は、囲碁の技術だけではなく、人として優れた精神性にあったという内容。この記録が歴史に与えた影響はともかく、今回は純粋に本因坊秀策の人生に興味を引かれる展開で楽しめた。
弟子入りしても囲碁だけでなく様々な仕事をさせられる。その中で力を付け、先人の知恵と独自の技を融合させて新戦法を編み出して行く。碁所というプライドを失った井上因碩に対し鮮やかな勝利。家同士の戦いに囚われた井上に、秀策の大局を見据えた一手が衝撃を与える。
養子話を、故郷の三原城主の援助と藩への恩返しの必要性から一旦は断る秀策。碁を極めるよりも人のために役立ちたいとの思いはこの頃からあったのだろうか。御城碁の対局は、対戦相手のキャラが立っており面白い。それら各人には勝っても時代に負けて行く御城碁。動乱で中断・延期されては秀策もただ先を案ずるばかり。
母の死に目に立ち会えなかった秀策にとって、コレラ患者の看病はその罪滅ぼしのように思える。家の者が止めたにもかかわらず看病を続けた秀策は、自身も感染し短い生涯を終える。看病した本因坊家の他の人は誰一人死ななかったのに、秀策だけが死んだというのは自己犠牲のようで悲しい。
立派な碁打ち(囲碁に関わらず)は立派な人でなければならない、という事か。言い尽くされて来た言葉だが再認識。本因坊秀策の物語をドラマ化したら結構良いのが出来るのではとも思った。コレラや伝染病と闘ったその時歴史が動いた:北里柴三郎も参照。
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囲碁の文化誌―起源伝説からヒカルの碁まで
碁打ち・将棋指しの江戸
秀策 日本囲碁大系 第15巻
ヒカルの碁
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【あらすじ】カーデシア反政府活動家:テケニィ・ゲモール評議員を出迎えるキラ少佐。キラは幼い頃に誘拐され、ゲモールの娘:イリアナそっくりに整形された事があった。その縁でゲモールはキラを娘と呼ぶ。イリアナは現在行方不明、そしてゲモールは不治の病で余命僅か。
カーデシアの実権を握ったガル・デュカットは、ゲモールの引き渡しを要求するがシスコ司令は応じず。ゲモールはカーデシアの習しに従い、キラを家族として自分の知識を与えると表明。そのカーデシア情報は惑星連邦が喉から手が出るほど欲しい物だった。
キラはゲモールを看護しながら情報を聞く。キラの本当の父がゲリラ戦で重傷を負った時の事を思い起こしながら。DS9にはデュカットとドミニオンのウェイユンが直接乗り込んで来る。だがゲモールはカーデシアへの帰還を断固拒否。デュカットからゲモールのキアザ修道院虐殺への関与を示されたキラは、看護を止める。
ゲモールの死が迫り、思い直してその最期を看取るキラ。デュカットはゲモールが現政権を祝福したと偽って国葬したいと申し出るが、既にキラが埋葬した後だった。
【感想】△
ドミニオンと同盟したデュカット政権を批判し続け、キラとも繋がりのあるゲモール評議員は、カーデシアと敵対する惑星連邦にとって重要な人物であったが、機密情報を得るもその希望は病気で失われる。番組での焦点はそういった政治情勢ではなく、キラ視点でゲモールと実の父の死を対比させて描いていた。
キラとゲモールの繋がりが突拍子な誘拐事件であるのに、その事件の経緯や事後の説明はなく、なぜキラがカーデシア人のゲモールと仲が良いのか不明。正義を貫く姿勢に共感して接近していったのか。
肝心のキラ父の死に対する思いが最後に全部説明されてしまい、記事にするのが非常に難しい。父の死を見るのが怖い・受け入れられないから、父の側を離れて出撃し臨終に立ち会わなかったキラ。ゲモールの死でもそれを繰り返す寸前で思い直し最期を看取った。説明されると解釈の仕様が無い。
キラはゲモールに亡き実の父の姿を重ね合わせ、ゲモールは行方不明の娘の代わりを見ている。互いに擬似関係にある所は少し面白い。だが虐殺への関与疑惑でキラは関係を絶とうとする。それでも結局は看取ったのは、完璧な父はいないと悟ったからか。死んで欲しくない時に死んでしまった実の父も完璧ではなく、過去に悪事を働いたゲモールも完璧ではない。しかしそれをも受け入れる事が擬似関係の完結だと。
擬似関係を実の父の死への思いと重ね合わせる事で昇華させて終わらせれば、二人の父への供養となる。ゲモールが死の間際に「ドミニオンとの同盟を祝福した」と偽って政権基盤強化に利用しようとしたデュカットとは対照的に(何とか解釈完了)。
…と書いてきて、小渕元総理の最後の言葉とされる「後は万事よろしく頼む」と、その弔いとして立候補した娘:小渕優子を思い出した。キラとは大違いだ。
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【あらすじ】ゆうな&あいりのクーパカのWA!!
番組OP・ED曲も歌っている稲村優奈と、中学生の山本愛莉が江古田幼稚園で園児の遊びや合唱を見学。クーパカの挨拶を広め、園児に将来の夢などを聞く。
【感想】△
河辺千恵子に代わり、この二人がクーパカ広報になっての初訪問。やることはほぼ同じ。比べるのはホントはいけないのだろうが、こうして河辺以外がやるクーパカのWA!!を二週間も見ると、いかに河辺千恵子がタレントとしての才能があるかが良く分かった。
稲村優奈と山本愛莉は、何というか「普通」なのだ。大人が幼稚園で一日子供と過ごせ、と命じられたら実行するであろう普通の対応をしているという意味で。あくまでも大人目線で園児達の様子をカメラに向かってレポートし続けていた。山本愛莉は子供と言っていい年齢だが右も左も分かってないのか、とにかく稲村優奈に倣っている。二人居る意味は?
園児を撮るデジカメ写真にも心理状態が現れているような。優奈と愛莉の撮った写真はどれもこれも上からの目線で園児が写されている。一方の河辺は園児と同じ高さで撮ろうと必死に屈んでいた。行き過ぎてローアングルショットになっていたがw
もちろん優奈と愛莉の二人とも子供が好きという気持ちは伝わって来るが(特に稲村優奈は優しさをそのまま顔にしたような人で好感を持ったが)、バラエティーとしての笑いには繋がらない。執筆者以外の笑い評価基準が存在しないので、現場ディレクターと思しき人の笑い声の数を参考にすると、この二週間で笑い声はたったの一度だけ。
対して河辺千恵子の時は毎日のように何度も笑い声が絶えなかった。河辺は大人目線を捨て、園児達の中にどんどん飛び込んで行く。しかし同じ事をしようとしても、大人と子供なので身体的な差や価値観の違いは避けられない。そこから偶然・突発的・予測不可能な事態が発生し、笑いとなる。笑われるボケの笑い。
さらに、河辺は園児目線になりつつも、時々フッと大人目線に帰ってツッコミを入れる。園児に対してのツッコミは子供には分からない内容の物が多い。つまりこのツッコミはカメラの向こうの視聴者と現場Dには分かるツッコミ。もう一つは河辺得意の自分に向かうツッコミ。飛び込んでいた自分に対する冷静でシュールな内容。どちらもツッコミで園児を傷つける事はない。視聴者を笑わせるツッコミの笑い。
園児達の中に入ってボケを生み、本来の大人目線でツッコミを入れる。これをどちらも計算ではなく自然にやっている河辺千恵子。今のバラエティーは金と人数を掛けての雛壇型スタジオトーク、それに字幕入れての編集が全盛だが、低予算でタレント一人でやらざるを得ない地方局などの番組では、河辺千恵子はかなりの戦力だと思う。
台本要素もほとんどなく、ぶっつけ本番で幼稚園に放り込んでおけばそれなりの笑いになってしまう河辺は、かなり使いやすい人材ではないかと。ま、要するに早く河辺が復活しないかなぁと執筆者は言いたいだけなのだが、来週からは「クーパカ音頭プロジェクト」を優奈と愛莉でやるらしく、復活は遠い先なのか。
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稲村優奈 声優関連商品
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