| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【あらすじ】マートク将軍に、カーデシア国境で行方不明になった戦艦バモス捜索の命が下る。戦艦ロタランにはウォーフがマートクの右腕として乗船。ダックスも科学士官として付いて来る。部下達はジェムハダーの元捕虜:マートクと不名誉な家柄のウォーフに不満顔。
戦艦ロタランは何ヶ月も負け続きで、クルー達の士気は最低。今度の任務も失敗だろうと公然と口にする。途中でジェムハダー船と遭遇するも、マートクは捜索が第一といって攻撃せず。絶好の機会を見逃してクルーに不満が鬱積。ケンカも起きる。
戦艦バモスを見つけるも、国境を越えているとして引き返そうとするマートク。遂にウォーフは上官解任を決意し、マートクと勝負。だがわざと負けてクルーはマートクに従う。そこへジェムハダー戦艦が出現。
戦闘に勝利し、バモスの負傷者も救助した戦艦ロタラン。マートクとクルー達は祝杯を上げる。ウォーフは静かにDS9に戻るが、マートクはウォーフを一族に迎え入れ、兄弟の契りを交わす。
【感想】◇
敗れざる者(前編)および(後編)でドミニオンの371捕虜収容所で共に戦ったマートクとウォーフの絆を描いた回。上官への反逆・解任劇に込められたウォーフの真意がポイント。
クリンゴン帝国は、戦いにおける精神の高揚を神聖な物とし、戦士である事を尊ぶ文化。家柄が重視される反面、弱肉強食で強い者が支配する構造でもある。よって、捕虜経験のあるマートクも、父が不名誉になったウォーフも、部下からは慕われない。そのクルー達も負け続きの不名誉で自嘲気味になっている。
ウォーフがマートクばかり見ていると指摘するダックスがサブストーリーとなる。ウォーフとマートクの上下関係と、ダックスとクルーの横の関係で、狭い戦艦内に広がりのある人間関係を描く形。
不満が溜り反乱を心配するダックスは、その回避に力を注ぐ。ウォーフはマートクに自分は絶対に裏切らないと言っていたが、上官解任という裏切り行為に出る。だがそこでわざと負けてクルーの支持をマートクに集めようとの、マートクへの忠誠を示すものだった。
物事の解決を戦いによって図るクリンゴンは、常に野蛮・危険と思われがちだが、強さ・名誉を重んじる文化の中では、戦いの行為の中に様々な思いが込められたりもする。惑星連邦での士官経験の長いウォーフは、両方の文化を分かった上でクリンゴン方式に則った行動を選択した。連邦の視点で危険を知らせるしか出来なかったダックスとは異なった。
前回記事
←Top
スタートレック ディープ・スペース・ナインDVDパーフェクト・コレクション 完全限定プレミアム・ボックス
スタートレックDS9
スタートレックDS9(関連本)
スタートレック ディープ・スペース・ナイン(サウンドトラック)
by Amazon