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【あらすじ】作家:鈴鹿(吹越満)は若い妻:さつき(佐藤康恵)と結婚し新居を構えた。そこへ、昔の女:紅子(奥貫薫)と郁子(小山田サユリ)が押しかけて来る。編集者だと言って妻を二階へやり、事が起きぬ内に追い返そうとする鈴鹿。しかし妻が降りて来る。
紅子と郁子は編集者のフリをして新作の話をする。作家の卵が水商売の女の世話になり、文壇デビューしたらその女を捨てる。作家は編集者の女の世話になり、売れた途端にその女を捨てる。さて結末は?
郁子「その作家に罪の意識があるかないかで女の行動も変わる」
紅子「まず修羅場は必要」
さつき「そういう男性は嫌い」
鈴鹿「最後は天罰を受ける」
鈴鹿と郁子は書斎で話す。残った紅子は五月に彼は優しいか尋ねる。エニシダの絵皿を持って帰る郁子と紅子。
「愛した男がどんな暮らしをしているか、成功した姿を見てみたかったのよ」
とさつきは言った。
【感想】◇
幸せを掴んだ作家の前に、過去の女達が手を組んで現れる。妻もそれに気付き、この幸せは束の間の夢で終わってしまうのかと思いきや、あっさりと帰っていく過去の女達。盛り上がった所で梯子を外された感じ。
前半は作家がどんどん窮地に陥っていく流れと、それでいてドタバタしていないピンチの描写が良かった。過去の二人の女はヒステリーではなく、じっくりと作家に嫌みを言いつつ締め上げていく。
奥さんに作家の本性を知らせてやろう、本性を知っている自分達の方が上なんだとの意気込みがアリアリ。それに対し、服を着替え堂々と階段を降りて来る妻。二人の女の攻撃を妻の立場でかわして行くバトルを期待したのだが。
しかし妻も同調して作家を問い詰めて行く。あくまでも主役は作家であるから、作家の心理描写がメインになってしまった。作家が罪の意識を充分持っていると確認した二人は帰って行く。
大人な紅子としては、自分達が作家の生活を壊さずとも、作家の本質が変わっていなければ、妻との生活も破綻するだろうと分かっていた。幸せそうな妻を攻めても作家が戻ってこないとも分かっていた。
子悪魔的な郁子は、作家と付き合う事が自分のプライドだったと言ったが、自分が世話した作家が成功していると知ってそのプライドは守られた。恋愛関係を保つ事よりもそちらが大事で、だからこそ作家の成功を破壊する無意味さに気付いた。
エニシダの枝で自分の背中を鞭打つ事が中世では贖罪になっていたそうな。これは吉祥天女の小川雪政か(笑)。そして妻:さつき役の佐藤康恵は牙狼〈GARO〉での邪美役の女優。ちなみにこの番組のプロデューサー:丹羽多聞アンドリウは、今回の原作者:丹波文雄の孫だそうで…。
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