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【あらすじ】保安チーフ:オドーはクワークのバーで誰かと待ち合わせているアリッサから「目がセクシー」と言われる。その待ち合わせ相手:トービットは自室で殺害されていた。彼からクリスタルを受け取る予定だったアリッサは、クリスタルを探し通信システムと金庫室に侵入して見つかり、オドーの事情聴取を受ける。
実はオレンジシンジケートのドレイムの部下だと白状したアリッサ。しかし組織を抜けようとしており、協力者:トービットは殺し屋に殺された模様。クリスタルには組織の情報が入っているらしい。
オドーはアリッサを保護し、惹かれ合う二人は関係を結ぶ。裁判所への告発を勧めるオドーだったが、アリッサは殺し屋と取引しようとする。その頃アイダニア政府から、アリッサは記憶を消してオレンジシンジケートに潜入させたスパイだと知らされるオドー。クリスタルにはアリッサの元の記憶が入っていた。
クリスタルを殺し屋に渡すアリッサ。だが殺し屋は取引を無視しアリッサを殺そうとする。オドーが間一髪で助ける。その後、記憶を取り戻し結婚していたと知るアリッサ。オドーとは別れる。
【感想】◇
過去の記憶を消し、偽の記憶で組織に潜入していたアリッサに恋してしまったオドーの話。自分が愛したのは架空の女性だったのかと落胆する。だが、アリッサは二人の過ごした時間と気持ちは嘘ではなかったと言って去る。
作られた記憶と生い立ち、そしてこの話では人種も偽りだったが、そうした偽設定にも惹かれて恋をしてしまったオドーの嘆きは最もだ。一方、貧しいフィネア人でネットガールとしてドレイムに拾われ、美貌も武器にテロ組織で働いていた(←偽設定)アリッサは、外見ではなく内面を誉めてくれたオドーに心惹かれたと言う。
本当はアイダニア人で既婚でありながら、志願して記憶消去のスパイとなったアリッサ。偽の記憶で生きながらも組織を抜け出そうと動いた辺りに、アリッサにある真贋を超えた本質が現れてはいないだろうか。オドーはそのようなアリッサの本質に惚れた面もある。
サブストーリーは、ホロスイートで女性を奪い合うベシアとオブライエン。プログラムされた架空の女性をゲームとして争奪する二人と、プログラムされた実在のアリッサを得ようとするオドーとの対比となる。
クリスタルを渡して自分の命を助けてもらおうとの取引。そのクリスタルには自分の記憶が入っているがそれを知らないアリッサ…という設定は、科学の発展と人間の命の普遍性の差で起きる悲劇的要素があり、これぞSFと言いたくなる。この設定はもっと違う話で生かしても良かったのでは。オドーとの恋愛に隠れてしまい何だかもったいない気がした。
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