テレビ批評的視聴記 - 2006/05/13

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2006年05月13日(Sat)▲ページの先頭へ
スタートレックDS9:敗れざる者(後編)

【あらすじ】ワームホールから出現したジェムハダー艦隊はカーデシアへ。カーデシアとドミニオンは同盟を組み、新政府指導者にガル・デュカットが就任。クリンゴン、マキとの戦いで失ったものを取り戻し、再び大国になる事を宣言。

371捕虜収容所では脱出信号を送ろうとガラックが作業。しかし閉所恐怖症で倒れる。ウォーフはジェムハダー戦士と決闘場で勝負を重ね連戦連勝。だが傷を負いベシアは止める。それでも止めないウォーフとガラック。

カーデシアの攻撃を受けたクリンゴン艦隊がDS9に避難。惑星連邦とクリンゴンは新協定を結び、カーデシア・ドミニオンとの決戦の構え。また、ロミュラン艦隊の援軍も到着。

可変種ベシアは爆弾を搭載したシャトルを盗み太陽へ。超新星爆発によりDS9付近の艦隊を吹き飛ばそうとの魂胆。脱出した本物ベシアからの情報を得たシスコ司令はシャトルを事前爆破。DS9にはクリンゴン艦隊も常駐する事になり、マートクがその指揮官となる。

【感想】△
クリンゴンとマキ、ベイジョーゲリラに押されっぱなしで領土を縮小していたカーデシアが、謎の多いドミニオンと同盟し反転攻勢に出る。その第一歩がガンマ宇宙域とアルファ宇宙域を結ぶワームホールの出口にあるDS9の破壊。ただ破壊するのではなくDS9に出来るだけ艦隊を集結させ、拠点と艦隊を同時に消滅させようとの大胆な作戦。

ドミニオンの侵攻を水際で阻止するには、DS9が連邦にとって重要な戦略拠点であるからここで決戦を挑む。一方のドミニオン・カーデシアはその連邦の作戦を逆手にとって、太陽爆発で一気に片をつける。双方の作戦は共に理に適ったものといえる。

それにしては今回の後編もあっけない幕切れで拍子抜け。これは「スタートレックDS9」での前後編に分かれた話ではお決まりのパターンなのだが、そう分かっていても毎回大決戦を期待してしまう。しかも今回はシナリオ的にも粗が目立ち、戦闘もストーリーも盛り上げに欠けた。

左遷中のデュカットが唐突に新政府を起ち上げられるものなのか。ドミニオンとの事前交渉はどうやって行ったのか。可変種ベシアはどうして性格までコピーできたのか。ワームホールから出現したジェムハダー艦隊は全てバーチャルだったのか。

敗れざる者というキーワードでの括りは出来ていた。押され気味のカーデシアの再起。閉所恐怖症を克服したガラック。不屈の闘争心を見せたウォーフ。絶望的戦局でも諦めず決戦を挑めるだけの戦力を整えたシスコ。

今まで辛うじて戦争に巻き込まれずにいた連邦とDS9だったが、カーデシアとドミニオンが組み、カーデシアを一方的に攻撃していたクリンゴンと連邦が組む事で、遂に連邦も戦争を覚悟しなければいけない状況になった……アルファ宇宙域の力関係に変化が起きたのだという点では重要な回。
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