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【あらすじ】聖武天皇は、平城京で大宝律令を制定し法体系の整備を図る朝廷にあって即位した。豪族支配から国の支配へと移行させ、税を直接納めさせる租庸調の律令政治を推し進めるが、飢饉でも変わらぬ重い負担に耐え兼ねた民衆は、土地を捨て逃亡。
同時期、救済と布教を行う行基は、民衆の不満をすくい上げ、一万人集会を催すなど朝廷にとって脅威だった。行基の下には民衆が無償で工事に参加し、法と権力で支配していた聖武天皇は考えを改める。
行基を訪ねた聖武天皇は、仏教を民衆のために開く考えを示し、これに共鳴した行基と巨大な仏像造りに乗り出す。だが建設地での災害、行基の弟子の分裂、銅の鋳造での爆発事故など、工事はなかなか進まず行基も死去。
聖武天皇は建設地で自ら土を運んだり、髪を剃り下級僧侶となって民の安全を祈った。そして天平勝宝4(752)年4月9日、高さ16mの東大寺大仏が開眼。その筆に結び付けた紐:縹縷(はなだのる)を聖武天皇も共に持った。
【感想】○
法と権力で民衆を支配し、白村江で敗れ失墜した国力の回復を図ろうとした聖武天皇が、仏教による救済を広める行基の姿に教えられ、民衆のための仏教としての仏像造りを協働する。これによって民衆の心は結集し、聖武天皇の政治も上手く進んだという内容。対照的な聖武天皇と行基を描きつつ、最後には民衆も含めて1つになるというまとめ方が奇麗だった。
律令政治・租庸調の制度は、強い国を創るためという理念あってのものだったが、民衆にはその理念よりも、毎年の税負担の方が身近にあり、朝廷への反発を生み支配力は弱まった。その動きが聖武天皇に「人民は無知」との考えを抱かせた。法律や税制が何のためにあるのか説明不足だったと言える。これは現代も同じか。
一方の行基は、民衆の声を直接聞く集会を開き、仏教が民衆を救うとの布教活動をする。民の暮らしを良くするための工事を始め、それを理解した民衆は無償で参加しだす。単純に言えば国家が先か国民が先かの違いだが、聖武天皇は自分の考えの誤りに気付かされ、行基との話し合いを求める行動に出た。
支配層だけの物だった仏教を民衆に開放し、仏教の力をもって国創りをしようとの聖武天皇の新しい考えは、これまでの両者の思想を融合させたものといえる。穿った見方をすれば、仏教を利用し取り込んだともとれる。これは大仏建造か地道な活動かで割れた行基の弟子達からも見て取れる。大仏建造に否定的な弟子には、行基は利用されているだけと映ったのだろう。
しかしその後の聖武天皇の行動は、上からの強制ではなく民の所へ降りて物事に当たる姿勢が貫徹されている。これも批判的にはパフォーマンスともいえるが、これまでの朝廷では絶対にやらなかった行動に出た事は評価して良いのでは。私利ではなく国のために行動する政治家としても聖武天皇は優れていたという事か。
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帝王聖武―天平の勁き皇帝
聖武天皇の夢と謎
鬼の帝 聖武天皇の謎
行基と律令国家
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【あらすじ】保安チーフ:オドーはクワークのバーで誰かと待ち合わせているアリッサから「目がセクシー」と言われる。その待ち合わせ相手:トービットは自室で殺害されていた。彼からクリスタルを受け取る予定だったアリッサは、クリスタルを探し通信システムと金庫室に侵入して見つかり、オドーの事情聴取を受ける。
実はオレンジシンジケートのドレイムの部下だと白状したアリッサ。しかし組織を抜けようとしており、協力者:トービットは殺し屋に殺された模様。クリスタルには組織の情報が入っているらしい。
オドーはアリッサを保護し、惹かれ合う二人は関係を結ぶ。裁判所への告発を勧めるオドーだったが、アリッサは殺し屋と取引しようとする。その頃アイダニア政府から、アリッサは記憶を消してオレンジシンジケートに潜入させたスパイだと知らされるオドー。クリスタルにはアリッサの元の記憶が入っていた。
クリスタルを殺し屋に渡すアリッサ。だが殺し屋は取引を無視しアリッサを殺そうとする。オドーが間一髪で助ける。その後、記憶を取り戻し結婚していたと知るアリッサ。オドーとは別れる。
【感想】◇
過去の記憶を消し、偽の記憶で組織に潜入していたアリッサに恋してしまったオドーの話。自分が愛したのは架空の女性だったのかと落胆する。だが、アリッサは二人の過ごした時間と気持ちは嘘ではなかったと言って去る。
作られた記憶と生い立ち、そしてこの話では人種も偽りだったが、そうした偽設定にも惹かれて恋をしてしまったオドーの嘆きは最もだ。一方、貧しいフィネア人でネットガールとしてドレイムに拾われ、美貌も武器にテロ組織で働いていた(←偽設定)アリッサは、外見ではなく内面を誉めてくれたオドーに心惹かれたと言う。
本当はアイダニア人で既婚でありながら、志願して記憶消去のスパイとなったアリッサ。偽の記憶で生きながらも組織を抜け出そうと動いた辺りに、アリッサにある真贋を超えた本質が現れてはいないだろうか。オドーはそのようなアリッサの本質に惚れた面もある。
サブストーリーは、ホロスイートで女性を奪い合うベシアとオブライエン。プログラムされた架空の女性をゲームとして争奪する二人と、プログラムされた実在のアリッサを得ようとするオドーとの対比となる。
クリスタルを渡して自分の命を助けてもらおうとの取引。そのクリスタルには自分の記憶が入っているがそれを知らないアリッサ…という設定は、科学の発展と人間の命の普遍性の差で起きる悲劇的要素があり、これぞSFと言いたくなる。この設定はもっと違う話で生かしても良かったのでは。オドーとの恋愛に隠れてしまい何だかもったいない気がした。
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【あらすじ】叶小夜子(岩田さゆり)と遠野暁(池田努)の縁談はトントン拍子に進み、遠野涼(松尾政仲)の引き止めも効果無し。放課後、暁の父:遠野一郎(下元史郎)が呼んでるからと暁の部屋に行った小夜子は、それが嘘だと分かっても無抵抗で暁と肉体関係を結ぶ。
やけを起こした涼は今井久子(渡部彩)を抱こうとするも拒絶される。明くる日も暁の部屋から出て来た小夜子。しかし何故か帰って来た涼とキス。疑心暗鬼になる暁。
小夜子は正式な婚約を浮子(北川弘美)に仲介させ、式当日は赤い振り袖の吉祥紋様で現れる。キジ狩りの約束を一郎・暁とする小夜子。
涼を天衣神社に連れ出した小夜子は、ここで起きた10年前の火事の話をする。
「私、人を殺したの。まだ6つだった」
【感想】◇
意外や意外、こんなにもあっさりと小夜子が暁とベッドインするとは。もちろん前回まで何度も暁の企てから逃れてきた経緯はあったが、だからこそ今回はすんなりと受け入れた感じがした。だが諦めて身を委ねたのではない所がポイントか。
「体は許しても心は…」の典型的な女の武器を使う小夜子。それに気付いた暁はとにかく涼と小夜子の接触を絶とうと脅迫する。頭に血がのぼって短絡的な思考しか出来なくなっている。別に今まで深遠な策士でもなかったが。
一方の涼は小夜子の心が読めず、不可解な行動に戸惑うばかり。小夜子と暁の関係を知り絶望感に囚われる涼は、やはり小夜子に惚れているのか。でも拾われた義理の弟という弱い立場や、婚約成立という形式の前にはどうする事も出来ない。
相手の身に飛び込んで内部崩壊を目論む作戦に切り替えた小夜子。まずはキジ狩りで何か(猟銃の誤射か暴発?)が起きるのだろう。次なるターゲット:「汚き者」とは一郎を指すのだろうか。
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吉田秋生の原作コミック
吉祥天女 1
吉祥天女 2
吉祥天女 3
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CD
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【あらすじ】「河辺千恵子のクーパカのWA!!」クーパカの広報部長:河辺千恵子が日本最古の私立幼稚園「うさぎ幼稚園」でクーパカの挨拶を広める。
歌の時間。おはよう?の歌、ミッキーマウスの歌、むすんでひらいて・キラキラ星。合間に周囲の園児と変顔対決。
折り紙の時間。飛行機・チョウチョの折り方を教え、手伝う河辺。
最後は、はな組全員でクーパカの挨拶を一斉に。
【感想】◇
いつの間にか河辺千恵子は広報部長になっていたらしい。クーパカポカポに出演して2ヶ月、19歳で部長とは大出世。成果主義もここまで来たかw
河辺も知らないおはよう?の歌。知らないなら園児の歌ってる姿を実況レポートする手段もあったのに、「あー、うー、ふーふん」と鼻歌になりつつも、とにかく一緒に歌おうとする河辺。分からなくても飛び込んでいく姿勢が部長には必要なのか。
折り紙で飛行機を折ってあげたはずなのに、完成すると何故か「ちょうちょ、ちょうちょ、菜のはにとまれ」と流れる。これは蝶だったのか!?そういえば紙も黄色かったし…。しかし意に介さない河辺。この器の大きさが部長級なんだな。
そして違う物を折っている園児を見つける河辺。
「そうだね。縛られたくないよね。俺を自由の身にしてくれと」
園児の心の声を代弁する河辺。凄いセンスのコメント。それに黙って頷くこの園児もなかなか。部下との意思の疎通も部長には必要なのか。
クラス全員に両手を揃えて「く〜」、手の平を開いて「パカッ」のクーパカの挨拶を伝授。数十名の園児が合唱する様は壮観。きっちり任務を果たす河辺。仕事ができる河辺は文句無しに部長だ。目指せ理想の上司。
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【あらすじ】柳生十兵衛(村上弘明)は島原への途上、伊予松山の浪人勢と遭遇。武士の情けで道を通した十兵衛に、手土産といって剣術指南役:小林東十郎(勝野洋)が勝負を挑む。田んぼで泥だらけになりながらの死闘。
島原では幕府軍の指揮を執った板倉が流れ弾で戦死、代わって松平伊豆守信綱(西郷輝彦)が12万5千の総大将に。十兵衛は和議を勧めるが相手にされない。一方、大納言:円条寺業平(杉本哲太)と軍学者:由比富士太郎(後の由比正雪・和泉元彌)も隠密に島原入り。キリシタン・浪人にも用はないと聞いた荒木又右衛門(高島政宏)。
荒木は十兵衛に会い、2月12日計画を明かす。「戦を止めよ」との院宣が下り、一揆勢は兵を引き恭順すると。幕府が鎮められなかった一揆を朝廷が鎮める事で、その失態の責任を柳生但馬守宗矩(夏八木勲)と松平伊豆守信綱に負わせ失脚を謀るものだったのだ。
青山外記(榎木孝明)の姪:いと(三国由奈)が天草四郎(崎木大海)を十兵衛と会わせる。百姓の解放を約束させたが原城から出て行く者はいない。幕府の間者:山田右衛門作(魁三太郎)から計画は幕府も知る所となり、幕府軍は原城へ総攻撃。十兵衛は円条寺から院宣を奪いに乗り込む。
【感想】○
続々と島原に集まる浪人・キリシタン、そして十兵衛と円条寺ら。舞台が整った所で明かされる秘中の策。それを知った十兵衛は民を救うため奔走する。だが原城と幕府軍の決戦は避けられず、朝廷と幕府の権力闘争は多数の民の死という悲劇的な結末を暗示させる。それでも諦めず乗り込む十兵衛。全体の情勢と個々人の思惑が良く描けていた。
各回に必ず真剣勝負を入れる方針のため、冒頭に無理矢理挿入された感もあった小林東十郎との決闘だが、勝野洋の演技力もあってか思いのほか感情移入できた。これは東十郎の戦いの動機である「最後の一花」が#4の山賀治右衛門(竜雷太)と同じであり、武士の情けを迫るのは#5の青山外記(榎木孝明)、浪人になって百姓生活をしていたのは#2の鈴鹿真太郎(山口馬木也)と重なる所がある。つまり東十郎のキャラ設定は、既存のキャラを取り込んだ物であるから、僅かな登場時間でも抵抗なく受け入れられる。これまでの回を上手く使った起用法だと言える。
その殺陣も泥を使った、文字通り泥臭い物だった。追い詰められた東十郎は泥を掛けて間合いを取り、十兵衛は掛けられた泥で手が滑り剣を失う。襲い掛かる東十郎を受け止め短刀で刺して勝った十兵衛。東十郎が百姓の象徴である田んぼ(しかも枯れ果てた田)に仰向けで絶命していくシーンも哀しい。泥だらけになりつつ演技を見せた二人に拍手。
2月12日に院宣が下って一揆は終わり、幕府の権威は失墜し、その責任を取って但馬守が辞任・失脚…というシナリオは、オリジナルとはいえ良く考えられたものだと思う。それを知らずに、不満分子の一掃が出来るとして一揆が大きくなるのを黙認した但馬守には、実際に責任が発生するし(十兵衛が怒っているのもこの点である)、朝廷の戦略勝ちと言える。
これから幕府側が盛り返すにはもはや戦術勝利でしかありえず、総攻撃へと雪崩れ込む展開にも納得がいく。一時は失脚やむなしと考えた十兵衛が思い直したのは、それでは結局は民の犠牲しか生まれないからであり、島原に居る自分に出来る事は何かと考えた末、円条寺から院宣を奪うという極めて局所な対処法だった。
いよいよ最終回、誰との勝負(円条寺?荒木?但馬守?)をどのような流れで持ってくるのか、どういう結末を迎えるのか楽しみになって来た。
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前シリーズのレビュー
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【あらすじ】並木路子(本名:小林庸子)は小学校卒業後、松竹少女歌劇団に入団、3年後には浅草国際劇場でバックコーラスを務める。しかし流行歌の歌手になりたいとの夢は、満州事変を機に昭和9年から始まった検閲によって絶たれる。政府は「音楽は軍需品」との見解で愛国行進曲を募集、軍歌一色に染まった。
並木の兄:陸男は召集され戦死、恋人も学徒出陣で特攻隊員となり戦死、母は東京大空襲で隅田川に消える。昭和20年4月、中国上海へ慰問団として渡った並木は、中国の老人を平然と撥ねるトラックに乗っていた。6月に帰国したが歌えない状態に陥る。
終戦後、松竹から映画そよかぜの主役と主題歌の話を持ち掛けられる並木。戦中に軍歌として作られ検閲を通らなかった「リンゴの唄」が主題歌。作詞家:サトウハチローが並木にしか歌えないと拘った。しかし明るく歌えない並木。作曲家:万城目正が一言
「上野に行って来なさい」
闇市で必死に生きる糧を得ようとする人々を見た並木。
「並木君、その思いを大切にしなさい」
昭和20年10月11日、映画そよかぜ公開。リンゴの唄は10万枚を突破し戦後初の流行歌に。
【感想】◇
敗戦で打ちひしがれる日本人に希望の光を与えたリンゴの唄。その明るい歌声に至る過程は、多くの日本人同様、並木路子自身の辛い戦争体験に基づく物だった…といった内容。並木個人の視点から描いているが、国民全体の境遇と重なる部分が多く、だからこそ共感を得てリンゴの唄がヒットしたのだろうか。
リンゴの唄が戦後に作られたのではないというのは、新聞か何かで読んで知っていた。軍歌として作られたのは知らなかった。確かにこれは軍歌としては通らないだろう。とはいえ、歌謡曲をよく知らず、不幸にも金切り声の小室哲哉音楽を経てしまった今となっては、リンゴの唄の歌声も地味に聞こえる。当時の状況に思いを馳せるのは難しい。
「音楽は軍需品」として戦意高揚に利用した政府。勇ましい曲ばかりの中、人々を明るい気持ちにさせる軍歌があっても良いとのコンセプトで生まれたリンゴの唄。それが戦後になると復興を勇気づける歌として捉えられるのだから、人の心の有り様でいくらでも変わるとも言えるし、明るい気持ちにさせるという曲の本質は普遍だとも言える。
歌の収録は戦後というのがポイントか。やはり肉親の死や戦争で歌えなくなった並木が、自分だけが不幸ではないと気付き、辛い体験を乗り越えようと努めて明るく歌ったのがリンゴの唄には滲み出ているのだろう。それが皆の潜在意識とリンクしたという事か。
今回のナレーションは乙葉。その時歴史が動いた:樋口一葉での小川範子以来の女優出演。女性が主人公の時は松平アナの太い声でなく女優が読む決まりなのか。乙葉は出演してるNHK大河ドラマ「功名が辻」の合間にでもこれを収録したのだろう。
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『リンゴの唄』の昭和史(並木路子著)
戦後ヒット曲選・リンゴの歌 (SP盤復刻による懐かしのメロディー)
歌でつづる20世紀(今回の解説:長田暁二著)
日本レコード文化史
映画「そよかぜ」(ビデオ)
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【あらすじ】ドクター:ジュリアン・ベシアはホログラムドクターのモデルに選ばれ、ホログラム開発のジマーマンから身辺調査を受ける。ベシアの精神構造のパーソナリティを読み込み、新しいアルゴリズムをホログラムドクターに適用するため。
クワークの店ではその弟:ロムがダボガール:リータに告白するかどうかで迷っていた。ベシアの身辺調査でリータと出会ったジマーマンはリータと食事を共にする。先を越されると焦るロムだったが告白する勇気が無い。
ベシアはジマーマンと両親の面談を拒み続けていた。しかしジマーマンは勝手に両親を呼んでしまう。実はベシアは6歳で違法な遺伝子操作を受けた過去があった。25年間の秘密はジマーマンにバレてしまい、辞職を決意するベシア。
父:リチャードは法務総監に掛け合い、自分が刑を受ける代わりにベシアの身分を保証してもらう。ジマーマンと共に去ろうとするリータを追いかけ、ロムは遂に告白。それを待っていたリータは快く受ける。
【感想】◇
自分が遺伝子操作を受けた違法な存在である事をひた隠しにしようとするベシアと、自分がリータを好きだと告白したくても言い出せないロム。秘密は他者によって発覚し、秘めたる思いは自分で伝えるしかない。真実には代償がつき、正直さは報われる。
ジマーマン役の人は「スタートレック・ボイジャー」でホログラムドクター役を務めた人。設定や世界観がシリーズを通して繋がっている。ボイジャーのドクターは社交的で軟派な印象だったが、このジマーマンはそれに頑固さと皮肉屋を付け足したような感じだった。
リータは「享楽の星・ライサ」の回でベシアと別れた元恋人。さらに前に、クワークの店での労働組合運動でロムと共同戦線を張った回があり、どうやらロムはこの頃からリータに恋をしていたのだろう。
今回の中心はベシアであり、先天性の障害を遺伝子操作で克服した違法行為が問われた。だとしてもその後のベシアの性格・情緒は後天性のものだから、艦隊士官としての資質に問題は無い、と慰めるオブライエン。だがやはり苦しい見解といえる。
今までベシアには、情熱を前面に出しているようでいてどこか冷めている印象を持っていたが、このような過去があったと知ると納得の行く部分がある。オブライエンとのダーツ勝負にそれが端的に表れている。飽きもせずに毎日ダーツをやるベシア。本当の力を発揮すれば外さないダーツの腕がありながら、手を抜いて勝負していたのだ。オブライエンとの友情と社交性を保つために。
実はベシアにとっては遺伝子操作の秘密よりも、このような偽りがバレる事の方が怖かったのではないだろうか。障害児から突如として天才になった子供時代。誰にも相手にされないのはどちらも同じだった。だから手加減して打ち解ける処世術を身に付けた。それが発覚し、また独りになるのが一番嫌なのだろう。それでも友情を変えないオブライエンは優しい立派な人だ。
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【あらすじ】叶泰造が危篤となり叶小夜子(岩田さゆり)は病床へ。
「お前がこの家を守るんだ。それがお前自身を守る事にもなる。お前が生まれて来た事にはきっと意味がある」
そう言い残して泰造は死ぬ。
泰造の葬儀後、父:叶靖(谷本一)と叔母:浮子(北川弘美)の話を偶然聞く小夜子。本当の母は祖母だと知る。靖は遠野家との縁談の条件を浮子に提示。麻井由似子(桐谷美玲)の兄:鷹志(村上幸平)は小夜子をモデルに絵を描きたいと願い出る。小夜子は承諾。
急速に進む小夜子と遠野暁(池田努)の縁談。戸惑う遠野涼(松尾政仲)は周囲の人物に探りを入れる。叶家では浮子が徳子(宇佐美多恵子)を同窓会に行かせ、靖が小川雪政(井田國彦)を遣いに出させる。
二人きりになったところで小夜子を襲う靖。庭に逃げた小夜子は落雷を呼び寄せ、直撃を食らった靖は記憶を失い病院生活。
「美しき物、ハナショウブ。浅ましき者、欲に溺れし男」
【感想】△
小夜子を気にかけていた泰造の死、本当の母が祖母だという出生の秘密、父からもレイプされそうになる小夜子…というように小夜子を廻る状況は確実に悪化しているのだが、そのわりには緊迫感に欠けた。
小夜子の本当の母が泰造の妻だと明かされ、泰造が小夜子の味方だった事から泰造が父とも考えられるが、どうも違う気がする。小夜子を生まなければならない事情があったのだろうか。この辺がまだ解らないため、出生の秘密が明かされてもどれほど重要な事なのか量りかねる。
小夜子と10年ぶりに会いその魅力に取り憑かれた靖は、性欲を浮子に向けていたが、それでも満足できなくなり小夜子を直接襲おうと計画する。浮子にとっても、叶家の力を削ぎ靖の相手から解放されるため願ったり叶ったり。
その結末が落雷。これまでは根津の自殺、大沢の転落死と小夜子が直接手を下してなかったが、この落雷は自然現象では片づけられないほど直接的だった。そして直撃食らっても死なない靖は何なんだ。落雷と靖が死なないのはどちらも不自然な気がしたが、小夜子が直接手を下したからこそ靖は死ななかったとも解釈できる。
今後も、間接的では死に、直接的では再起不能という結果で、小夜子が殺人者にならないギリギリの均衡を保っていくのだろうか。
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吉田秋生の原作コミック
吉祥天女 1
吉祥天女 2
吉祥天女 3
吉祥天女 4
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【あらすじ】「河辺千恵子のクーパカのWA!!」河辺千恵子が行った「うさぎ幼稚園」でクーパカの挨拶を広める。
先週に引き続き、はな組(5歳)で絵を鑑賞。モデルになりたいゆいちゃん、やまと君の迷路の絵。実ははな組では迷路が流行。
外で飼ってるウサギの名前を聞く。2羽ともピーちゃん。餌付けしようとする河辺だったが無視される。
【感想】○
今週は河辺千恵子のサバサバした性格が発揮されていたし、クーパカの挨拶を広める任務もしっかりこなしていた点を評価。
自分の描いた迷路を自分で解くやまと君には
「ちょっと最後、ワープしたけどね」
と、間を置かず表情を変えずにツッコミを入れるサバサバっぷり。園児らがマリオカートと言っていた事から、どうもこれは迷路ではなくレーシングコースを描いた絵ではないかとも思うが…。
爆笑したのは、クーパカの挨拶を伝授してる時、突如として河辺千恵子に突進し、お尻をベチッと叩いて逃げた園児のシーン。すごい速さの一撃離脱戦法。それに対し
「イテッ!」
と一瞬仰け反る河辺。しかし何事も無かったかのように他の園児への伝授を続ける。この、園児の行動の予測不可能性と、クーパカの挨拶という唯一存在する台本を果たし予定調和を完成させようとする河辺のズレが面白すぎて、何度見ても笑ってしまう。
そしてたとえ園児であっても「やられたらやり返す」サバサバ精神を発動する河辺千恵子。さっき叩いた園児=しゅう君だと突き止めたのだろう。羽交い締めにし両手を持ち、無理矢理クーパカの挨拶をさせる。挨拶を広める企画を利用した河辺の反撃。手口が上手い。
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【あらすじ】島原では遂に一揆が勃発。柳生十兵衛(村上弘明)は父:柳生但馬守宗矩(夏八木勲)の命に逆らい日向延岡に向かう。そこでは一揆に加わろうとする当主:有馬左衛門佐(坂上忍)を必死に止める家老:青山外記(榎木孝明)の姿があった。
十兵衛は外記から一揆に加わらないとの言を得るが、荒木又右衛門(高島政宏)が既に外記と面会しており、さらに外記の姪:いと(三国由奈)もキリシタンとして一揆に加わるよう迫っていた。外記は荒木から朝廷の筋立てを聞き、お家安泰が適うのならと一揆加勢を決断。
柳生十兵衛は再度説得に向かう。有馬家が恭順の範を示せばお家安泰は約束すると。青山外記は自分が斬られる事で有馬左衛門佐の目を覚まそうと考える。自分が謀反の首魁だと宣言し、幕府の権化である十兵衛と戦う。
十兵衛に斬られる外記。トドメを有馬左衛門佐が刺す事で幕府への忠誠を完成させようとする。だが有馬は外記を斬れない。有馬の剣で十兵衛がトドメを刺す。
【感想】○
このシナリオ、日本人以外に理解できるだろうか。と言ったら語弊があるかもしれないが、青山外記・有馬左衛門佐そして柳生十兵衛の三人それぞれの思いが、捻れに捻れて一本の固い糸になったような筋の通し方を見せる完成度の高さ。
お家安泰のため何が出来るか。青山外記の公での行動原理にはこれしかない。武士の忠節の最も基本に生きる男。元キリシタンで今は捨て去ったと述べるが、個人的には今でも十字架を持つ。一度は朝廷の策(キリシタンと共に幕府と戦う)に乗るが、キリシタンである限りお家安泰は無いと知るや、柳生十兵衛の案をさらに発展させた策を弄する。
お家安泰のため自分が悪者になり、十字架を賭けて十兵衛と戦う。家臣の立場と個人的心情の両方を叶え、さらに最高の剣士:十兵衛と戦って死ねる。青山外記にとってこれ以上の喜びはない。
元は島原の領主であり、キリシタンを捨てた証にキリシタン狩りをやらされた過去を持つ有馬左衛門佐。一揆の報を聞いて居ても立ってもいられなくなる。贖罪意識にさいなまれ、今度は島原領民のために起とうとする心優しき当主。青山外記の命懸けの大芝居を見た有馬は目覚めるものの、誰も殺したくないとの思いが強く外記を成敗できない。
とにかく一揆を小さく収めたい柳生十兵衛。青山外記の願いを叶え、有馬左衛門佐を救えるのならと幕府側にあえて立つ。外記を斬れない有馬に人としての優しさを見た十兵衛は、剣士の優しさで外記にトドメを刺す。
このような人々まで一揆に巻き込ませようと煽る荒木又右衛門、そして一揆を大きくして大掃除を企む柳生但馬守宗矩への、十兵衛の疑念・不信は頂点に達している。
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柳生十兵衛七番勝負 島原の乱DVD
柳生十兵衛七番勝負(原作)
FAREWELL:伴都美子(ED曲「鵺の鳴く夜」収録)
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前シリーズのレビュー
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【あらすじ】ワームホールから出現したジェムハダー艦隊はカーデシアへ。カーデシアとドミニオンは同盟を組み、新政府指導者にガル・デュカットが就任。クリンゴン、マキとの戦いで失ったものを取り戻し、再び大国になる事を宣言。
371捕虜収容所では脱出信号を送ろうとガラックが作業。しかし閉所恐怖症で倒れる。ウォーフはジェムハダー戦士と決闘場で勝負を重ね連戦連勝。だが傷を負いベシアは止める。それでも止めないウォーフとガラック。
カーデシアの攻撃を受けたクリンゴン艦隊がDS9に避難。惑星連邦とクリンゴンは新協定を結び、カーデシア・ドミニオンとの決戦の構え。また、ロミュラン艦隊の援軍も到着。
可変種ベシアは爆弾を搭載したシャトルを盗み太陽へ。超新星爆発によりDS9付近の艦隊を吹き飛ばそうとの魂胆。脱出した本物ベシアからの情報を得たシスコ司令はシャトルを事前爆破。DS9にはクリンゴン艦隊も常駐する事になり、マートクがその指揮官となる。
【感想】△
クリンゴンとマキ、ベイジョーゲリラに押されっぱなしで領土を縮小していたカーデシアが、謎の多いドミニオンと同盟し反転攻勢に出る。その第一歩がガンマ宇宙域とアルファ宇宙域を結ぶワームホールの出口にあるDS9の破壊。ただ破壊するのではなくDS9に出来るだけ艦隊を集結させ、拠点と艦隊を同時に消滅させようとの大胆な作戦。
ドミニオンの侵攻を水際で阻止するには、DS9が連邦にとって重要な戦略拠点であるからここで決戦を挑む。一方のドミニオン・カーデシアはその連邦の作戦を逆手にとって、太陽爆発で一気に片をつける。双方の作戦は共に理に適ったものといえる。
それにしては今回の後編もあっけない幕切れで拍子抜け。これは「スタートレックDS9」での前後編に分かれた話ではお決まりのパターンなのだが、そう分かっていても毎回大決戦を期待してしまう。しかも今回はシナリオ的にも粗が目立ち、戦闘もストーリーも盛り上げに欠けた。
左遷中のデュカットが唐突に新政府を起ち上げられるものなのか。ドミニオンとの事前交渉はどうやって行ったのか。可変種ベシアはどうして性格までコピーできたのか。ワームホールから出現したジェムハダー艦隊は全てバーチャルだったのか。
敗れざる者というキーワードでの括りは出来ていた。押され気味のカーデシアの再起。閉所恐怖症を克服したガラック。不屈の闘争心を見せたウォーフ。絶望的戦局でも諦めず決戦を挑めるだけの戦力を整えたシスコ。
今まで辛うじて戦争に巻き込まれずにいた連邦とDS9だったが、カーデシアとドミニオンが組み、カーデシアを一方的に攻撃していたクリンゴンと連邦が組む事で、遂に連邦も戦争を覚悟しなければいけない状況になった……アルファ宇宙域の力関係に変化が起きたのだという点では重要な回。
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【あらすじ】麻井由似子(桐谷美玲)から叶小夜子(岩田さゆり)の評判を尋ねる遠野涼(松尾政仲)だったが、女子からは好印象だと知る。逆に由似子から小夜子に気があると言われる涼。遠野暁(池田努)は悪友達に小夜子を車で拉致させ、廃屋で襲わせる。バイクで追跡した涼に助けられる小夜子。
翌日、暁は涼を廃屋でリンチ。今井久子(渡部彩)から知らせを聞いた小夜子が廃屋へ。暁が小夜子に手を出そうとした時、小夜子が呼んだ警察が来る。久子と小川雪政(井田國彦)に担がれ、叶泰造のマンションで手当てを受ける涼。
涼「助けたかったから助けた」
小夜子「私、前にレイプされそうになったの。だから私には分かる。男達がどんな目で私を見ているか。何度妄想の中で私を犯したか」
小夜子は涼に口付けして去る。
病院で白百合を持って大沢(山根和馬)に近づく小夜子。
「美しき物、百合の花。見苦しき者、耳を切られた男」
屋上に逃れた大沢は転落。それを暁が目撃。屋上に残る白百合。そして白百合を持つ小夜子。
暁「白百合の花、死者を送る花」
小夜子「東洋ではね。でも西洋では処女を意味する花よ」
【感想】○
ようやくこのドラマの見方が分かってきたかも…。
暁にレイプされそうになった小夜子を助けた涼が痛めつけられ、今度は小夜子が涼を助ける。涼を試すつもりで口付けした小夜子は、二人の距離が縮まり、ある種の感情が芽生え始めている事に気付くのだった。それでも暁と組んでいた大沢を追いつめ死に至らせる。
涼が自分の気持ちを抑えていると指摘していた小夜子にとって、「助けたかったから助けた」という涼の本音を聞けた事は嬉しかったのだろう。だが小夜子は涼の理性と欲望を試す。男の妄想話を誘い水に、口付けの誘惑。しかし涼を混乱させようと試したつもりの小夜子は、その気持ちが本心ではなく、口付けの行為自体を望んでいたのではないか、ひょっとしたら自分は…と焚き火を見ながら思い始める。
そんな小夜子の様子を見守る雪政。今までの小夜子が去った後の彼の異常な行動(背中を傷つけ、水浴び、火を握り消す)は、小夜子を犯す妄想を必死に抑えようとする理性によるものだった。それがある限り小夜子は雪政を側に置き続けるのだろう。そして雪政の苦痛も続く。
欲望の男:暁、理性の男:雪政、それらとは異なる男:涼。自分の中で湧き起こった感情が何なのか小夜子にはまだ理解できない。それが解るまでは小夜子の過剰な防衛本能は治まらない。欲望の塊:大沢を無慈悲に死なせる。白百合が死者を送る花であろうと、処女を意味する花であろうと、大沢に対する復讐を含んだ当て付けである事にかわりはない。それを小夜子は天罰と言う。
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吉田秋生の原作コミック
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【あらすじ】「河辺千恵子のクーパカのWA!!」クーパカの挨拶を広めるため、河辺千恵子が日本最古の私立幼稚園「うさぎ幼稚園」におじゃまする。
朝礼を遠くから見守る河辺。やがて列に加わり、はとぽっぽ体操を一緒にやりだす。その後は電車ごっこ行進で幼稚園を一周。
お絵描きの時間。はな組(5歳)で、まいちゃん、みなみちゃん、あすかちゃんの絵を鑑賞。
【感想】◇
ちょっと調べたが、うさぎ幼稚園は明治19年からある日本最古の私立幼稚園だそうな。トリビア。そして全国3ヶ所あるうさぎ幼稚園のうち、河辺千恵子が行ったのはWeb画像と今週流れた映像から判断するに、東京品川の「大井うさぎ幼稚園」ではないかと。こっちの方がトリビアか。
今週は河辺千恵子のパプニング映像寸前でハラハラした。小さめシャツにキツメのジーパン姿の河辺。はとぽっぽ体操でしゃがんだため、ジーパンが下がり、それに気付かず前屈みで行進に付いていく河辺。腰が露わにお尻も見えそう。河辺、危なっ!
ディレクター、注意してあげて。カメラマン、後ろから撮ってる場合ではない。こんな所でカメラマン魂を発揮せんでも宜しい。編集、カットしてよ。結局一周してから河辺は自分で気付き、シャツを下ろして直してた。でも直すべきはジーパンの方だw
次週からも大丈夫だろうか。そっちの不安が先立ち、園児とのやりとりに目が行かないぞ。
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【あらすじ】ありきたりで退屈な22年間を生きてきた女:かおり(橘実里)はある日、路上の絵描きの絵に心惹かれる。だが雨の日、絵を売っていた男はごみ箱に絵を捨て去る。かおりはその絵を持ち帰る。
かおりは家を出て友達の家に居候しながら、自分の夢であるアクセサリーデザイナーへの第一歩として路上販売を始める。なかなか売れない様子を見守るティッシュ配りの男:青野(和田聴宏)。男の働く居酒屋であの絵描きの絵を見付けるかおり。店を出た青野は絵描きは死んだと言う。
やがて路上販売は、施設管理人や警察に注意され続けられなくなる。かおりは絵描きにお礼がしたかった。絵を見て自分もアクセサリーを売ろうと決意したと。青野は言う
「その絵描きは、こんなペラペラな葉書が誰かの人生を変えたとは知らない。天国で驚いているだろうなきっと」
その日以来、青野は姿を消す。しかしいつもの路上に置き手紙が。書かれた場所の路上で青野が絵を売っていた。
【感想】◇
宮沢賢治の水仙月の四日をモチーフにした中江有里の脚本回。その原作と重ね合わせて楽しむのが視聴形態として正しいのだろうか。
雪山を通る女の子にやどりぎの枝を投げる雪童子。吹雪で動けなくなる女の子を助けたのは、雪を降らせた雪童子。やどりぎの上に積もらせた雪が女の子を守った。でも雪童子は人には見えないから女の子は助けられた事にも気付かない。
女の子がかおり、雪童子が青野。宿り木の枝は葉書の絵、雪は夢…と当てはめられそうだが、このドラマでは、かおりは青野と絵描きが同一人物だと気付き、夢を諦めた青野にもう一度夢の世界へ引き戻す役割を果たす。
葉書の絵がかおりの人生を変え、かおりの気持ちが青山に夢を思い起こさせる。幼いながらも必死に働く女の子が雪童子の良心を呼び覚ましたように。
…と、物語的にヌルイ展開を好意的に解釈したが、現実はと考えるとこの二人に先は無さそう。そして絵とアクセサリーの芸術品の影で、ポケットティッシュという実用品が果たした役割が大きい事に気付く。男の居場所を教え、女のトイレに使用され、半泣きの女の鼻噛みとなった宣伝用ポケットティッシュ。男と女を結び付けたのはこれであった。
ハッピーエンドなのに、甘い夢をいつまでも見ていられないと思わせる駄作かと思いきや、そう思わせた装置がポケットティッシュだと気付いた時、これが単なる駄作と切って捨てられない物語だと解った。
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この小説がすごい!―BS-i「恋する日曜日・文学の歌」原作集
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【あらすじ】担任教師:根津(神保悟忠)が死んだとの噂が流れる私立春日台高校。麻井由似子(桐谷美玲)の家に招かれる叶小夜子(岩田さゆり)。由似子の男嫌いは男が恐いからと見抜く。中一の時、痴漢に遭ってから恐怖症になったのだった。
遠野涼(松尾政仲)の彼女:今井久子(渡部彩)は、涼の心を奪った小夜子に嫉妬し、大沢(山根和馬)に小夜子を襲わせたのだった。それを知った遠野暁(池田努)は、再度計画を練る。妹:水江(大窪汐里)の身の安全のため、仕方なく暁に協力する涼。
化学室で小夜子は再び大沢達に襲われる。
「あなたたち男はいつもそれ。女が相手だとそういう事しか思い付かないの?」
なんと大沢達と一緒に教室に入ってきたのは涼だった。
「涼君、見損なったわ」
押さえ付けられ、ナイフを突き付けられる小夜子。
一瞬の隙を突き、ナイフを奪った小夜子。しかし手が震えている。
大沢「血が怖いんだろ」
小夜子のナイフが大沢の耳を削ぐ。
「女はね、血なんか怖くないの。だって毎月血を流すんですもの」
【感想】△
久子の嫉妬、大沢の復讐心を利用し、水江の安全をちらつかせながら涼の思いを壊し、小夜子を貶めようとの、暁による襲撃計画の回。涼をも敵に取られピンチの小夜子に、血の力が発動する。
…と書けば少しは格好良さそうだが、実りある内容だったとはとても言い難い。はっきり言って今回は小夜子の決めセリフのための一話だった。「女はね、血なんか怖くないの」の部分では確かにオォーと思ったが、その後の「だって毎月血を流すんですもの」はとても余計なセリフ。
原作未読だから知らないが、原作を知る人の感想(例によって原作と同じ・違うとの指摘しかない感想?だが)によるとこのセリフは原作のままらしい。かといって原作のままやる必要は全くないわけで、「女はね、血なんか怖くないの」だけで解らない人のために、「だって毎月血を流す〜」に代わるフラッシュ映像で解らせる方法もあるのでは。それこそテレビドラマの腕の見せ所ではないか。
説明セリフを省けないのは脚本家の自信の無さの現れ、映像で解らせようとしないのは演出の怠慢かも。原作通りの安全パイに頼ってはいけない。徹底して原作通りを求める原作ファンも悪いのだが。
さて、難を逃れた小夜子は花屋でカサブランカを見て微笑む。カサブランカの花言葉には「純潔」がある。純潔を守り通して勝利の笑みを浮かべる小夜子だった。ここでは映像だけで出来ているのだから他でも出来るはず。
小夜子から見損なわれた涼だが、妹のための事情だとは小夜子は知らない。しかし、見張り役の久子を事前に追い返した事から考えると、本当に小夜子がピンチに陥った時、「誰かが来た」と嘘を付いて救う気だったのでは。その前に小夜子が自力脱出してしまったが。
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吉田秋生の原作コミック
吉祥天女 1
吉祥天女 2
吉祥天女 3
吉祥天女 4
ノベルズ
吉祥天女(1) 小学館文庫
吉祥天女(2) 小学館文庫
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【あらすじ】出雲松江ではここ3年の間に堀尾家・京極家が取り潰し・改易となり、2000人の浪人が溢れていた。彼らの拠り所とするのは、戦国の合戦で一番槍にもなった山賀治右衛門(竜雷太)。柳生十兵衛(村上弘明)は山賀の家に一晩泊まることになる。
山賀と妻:とき(藤村志保)は、娘:そで(西原亜希)と孫:清太郎とは別々に暮らしていた。息子:清次郎は横領の咎で切腹。十兵衛がその清次郎に似ているため、十兵衛から父上・母上と呼ばれ喜ぶ。浪人は幕府に弓引く事はない・もしそうでも自分が止めると聞き安心する十兵衛。
荒木又右衛門(高島政宏)は堀尾家・京極家の勘定方:原田丹波(デビット伊東)と接触。横領金が原田の仕業で、それを告発しようとした清次郎が殺されたと知る山賀治右衛門。島原に行く代わりに、原田への仇討ちを荒木と取引した山賀。
そでと和解し、原田への仇討ちを果たした山賀は、仇討ちの検分をしていた十兵衛に勝負を挑む。その頃、妻:ときは自害。十兵衛の剣が山賀の胴を切り裂く。
「十兵衛様、今一度…」
「父上」
【感想】◎
罪を犯すはずのない息子の切腹と主君の取り潰しで浪人となり、畑仕事をしていた山賀治右衛門が、息子を殺した犯人に仇討ちするために飲んだ条件。それは柳生十兵衛を裏切る事だった。
とにかく今回は竜雷太と藤村志保の身のこなしと味のあるセリフ回しの演技力が光る。堅物だが内面は情に厚い山賀治右衛門と、表立っては夫に従いつつも、娘との仲を切らさずにいた妻:とき。表情と仕草でそれが良く表現できていた。
なぜ親子が別々に暮らしているのか、なぜ息子は切腹になったのか…といった推理要素もあり、その不条理さへの怒りを抑えていた山賀も、真実を知ってからは一気に行動を起こす。娘に謝罪する温かさと仇への激情。そして十兵衛に向けられる槍には何の感情があるのか。
「武士として最後の花を咲かせたい」
とは、今も昔も老人がよく使う言葉だが、山賀にとってそれは表向きの理由でしかない。十兵衛をもてなし、息子に似ていると喜び、浪人の不満爆発を止めると約束した山賀。それを裏切ったからには自分は死なねばならない。裏切りという行為と、裏切るために飲んだ息子の敵討ちという条件。
事の善悪では判断できない正しさの優先順位。山賀が解決した不条理と新たに抱え込んだ不条理が、槍をもって十兵衛に突きつけられる。さらにその重みは山賀の甲冑で表現される。実力で遥かに及ばない山賀だが、十兵衛の剣を甲冑で何度も跳ね除ける。切っても切れない山賀は不条理そのもの。遂に山賀を斬り「父上」と呼んだ十兵衛には、本当の父:柳生但馬守宗矩(夏八木勲)がより大きな不条理となって押し寄せるのだった。
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柳生十兵衛七番勝負 島原の乱DVD
柳生十兵衛七番勝負(原作)
FAREWELL:伴都美子(ED曲「鵺の鳴く夜」収録)
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【あらすじ】「河辺千恵子のクーパカのWA!!」河辺千恵子が川崎の乳幼児園「太陽の子」におじゃま虫。友達100人とクーパカの挨拶を広める。
おやつの時間。河辺はお笑い3人組を見つける。はら組でインタビュー。欲しい物や将来何になりたいか、好きな子はいるかを聞き出す。
最後は皆でクーパカの挨拶。河辺によるシメのコメント
「みんなキラキラピカピカ、元気を貰いました」
【感想】◇
子供好きの河辺千恵子も、流石に朝からのロケに疲れが出たのか、今週はいつもの「自分に向かうシュールな笑い」がない。状況描写とオウム返しのツッコミが先行していた。
お笑い3人組の一人には
「また良い所に歯が抜けてんなー」
と、出落ちキャラを見つけて喜ぶ。
名簿から読み上げると、先週発見したえなり君似の「りゅうと君」がやってきて、それだけで爆笑。欲しい物は一万円との回答に
「お金かよー」
と、アテ外れの答えで話が膨らまない。ゆうと君、ゆうすけ君も好きな子はいないとの答えで肩透かし。素人の子供に笑いを期待したこのコーナーは企画倒れか。
一方、女の子の方はマッサージ屋になりたいとか、お花屋さんになりたいといった回答。マッサージをしてもらったり、既に花をいくつも育てているなど、少しは実りあるやりとり。
男の子は冷めてるし、女の子は実践的だし、太陽の子はなかなか手強かった。シメの挨拶でも河辺には目のキリリ感が弱くなっている。一日通しのアドリブ勝負バラエティは大変なんだなと思った。
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