テレビ批評的視聴記 - 2006/04

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2006年04月29日(Sat)▲ページの先頭へ
吉祥天女 #2

【あらすじ】叶家を訪ねる麻井由似子(桐谷美玲)と兄の鷹志(村上幸平)、大野真理(水崎綾女)。鷹志を蔵に案内した叶小夜子(岩田さゆり)は羽衣を見せ、天女は天に帰らず神官の息子に嫁いだという叶家に伝わる羽衣伝説を話す。だから叶家は女系家族なのだと。

叶家からの花見の招待状が遠野家に届く。遠野暁(池田努)はこれは見合いだと見抜き、遠野涼(松尾政仲)と共に出席。しかし小夜子は暁を無視して涼を桜の木の下に誘う。後日、小夜子を体育倉庫に呼び出した暁は、小夜子を押し倒し関係を迫る。ガラスの破片で事無きを得る小夜子。

実は倉庫に隠れていた涼と下校する小夜子。
「私は怒っているの。私が生まれて来た事、私の周りの人間、私を取り巻く全ての者に腹を立てている。呪ってさえいる」

夜、小夜子はロープを手に桜の木へ。
「美しき物、夜桜。卑しき者、ネズミ」
先日、小夜子を襲った疑惑を掛けられた担任教師:根津(神保悟忠)は、義父の理事長からも見放され公園をさ迷う。夜桜から垂れ下がるロープ。根津は首吊り自殺。

【感想】◇
借金をして遠野家に頭の上がらない叶家が桜の花見を催し、小夜子の結婚相手に引き合わせる。上流?階級の人々による裏のドロドロを見せない大人の勢力争いなのだとは分かる。そこで育ったお坊ちゃま・お嬢様のはずの暁・涼と小夜子は、大人の事情とは別の欲で動いているのだとも分かる。

暁は年が一番上なのもあって、大人の事情を知りつつ、それをも利用して小夜子を自分のモノにしようとしている。小夜子は大人社会を全否定するが故に、大人になりつつある自分も否定するかのような発言。涼は特に考えを持ち合わせていなかったが、自分が何かに巻き込まれていくような不安から、できるだけ下がって状況を見ていたいと思っているようだ。

今回、小夜子の全否定の犠牲となったのは根津。理事長の娘と結婚して地位を上げたが、一時の過ちで簡単に崩れ去る空しさ。実は小夜子の思っている遠野家と叶家の政略結婚のバカらしさを暗喩している。

さて主役の岩田さゆりは、外の風や太陽光線で顔をしかめてしまうシーンが多い。無意識にそうなってしまうのだろうが、女優としての表情(かお)作りが出来ていないような。室内や夜のシーンではちゃんと出来ているので、もしもこのドラマが(女優)岩田さゆり先行ならば、室内・夜でまとめなければいけない。でないと事務所から…。
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吉田秋生の原作コミック
吉祥天女 1
吉祥天女 2
吉祥天女 3
吉祥天女 4

ノベルズ
吉祥天女(1) 小学館文庫
吉祥天女(2) 小学館文庫

CD
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2006年04月27日(Thu)▲ページの先頭へ
柳生十兵衛七番勝負 島原の乱 #3

【あらすじ】柳生十兵衛(村上弘明)は父:柳生但馬守宗矩(夏八木勲)から、大阪の堺へ行き、鉄砲が一揆勢に渡るのを防げと命じられる。なんと堺では一揆のシンボル:天草四郎(崎木大海)が白昼堂々と演説をしており、大納言:円条寺業平(杉本哲太)と共に松浦屋正左衛門(江守徹)の屋敷に逗留していた。

松浦屋の出迎えを受けた十兵衛は、鉄砲取引を止めるよう説得するが拒否される。そこで働く和泉太郎丸(蓉崇)と次郎丸(小橋賢児)は、キリシタン追放で父母をルソンに流され、ルソンで生まれ育った兄弟だった。追放令を出したのは柳生但馬守だと円条寺業平が教える。

天草四郎とも対面した十兵衛は、2月12日が過ぎれば穏やかな日がくると聞く。奉行の協力で鉄砲取引禁止の触れを出した十兵衛。それでも取引を止めようとしない松浦屋を斬りに行く。

そこで待ち構えていたのは幕府・柳生但馬守への復讐を決意した太郎丸・次郎丸。「親不孝者め」と二人を斬った十兵衛。しかし松浦屋を取り逃がし鉄砲千丁は島原へ渡る。

【感想】◇
一揆勢の強力な武器となる鉄砲密輸を防ごうとする柳生十兵衛に対し、商いを止めろとは商人にとって死ねと言うのと同じ、と拒否する松浦屋正左衛門。武士と商人の立場の深い溝に落ちたのは、幕府への恨みをルソンで聞かされ武芸を教わり、商人として日本に戻った和泉太郎丸と次郎丸だった。

天草四郎(崎木大海)の演技は異質なものとして映る。これは台詞回しが下手とも言えるし、その平板さが誰かに操られている感じを出しているとも言える。ただ、奇跡を起こす神の子といったオーラは感じられない。

松浦屋がなぜそこまでして一揆勢を支援しようとするのか。江守徹の演技でカバーされていたがその点もやや疑問。虫けらのように人の命を扱う幕府・武士への抵抗なのだろうか。

父母の真意が、幕府への復讐ではなく、日本への望郷だと理解している和泉太郎丸。そこまでの読みが出来ていない次郎丸。兄弟を別の考えに置く事で複雑な思いを分かりやすく伝えていた。だからこそ太郎丸の心境の変化と葛藤にもっと時間をかけて描いて欲しかった。

斬り合いになる前に珍しく十兵衛が人を貶す言葉を吐く「親不孝者め」は良かった。父母や関係者の願いを叶えて日本へ来られた兄弟が自分の剣で死ぬのか、残念だ、まだ止められるのではないか、せめて太郎丸だけでも…といった気持ちが言わせたのだろう。また、家督を継いで政事の世界に進まない十兵衛自身への言葉という意味合いも含まれていた。

太郎丸・次郎丸のコンビネーション攻撃は、見たことの無い殺陣で素晴らしかった。二刀流もできる十兵衛に対し息の合った二人同時攻撃は、もしかしたら勝てるかもと思わせるほどだった。もう少し長い時間やっても良かったのでは。次郎丸が死ぬのが早かった。

実は今回の展開は、前シリーズの#4と似ている。敵に渡るのを防ごうとしたのが軍資金か鉄砲かの違い。その対立の中で命果てる罪無き人物という結末も同じだ。そして強まる十兵衛の葛藤というのも。そこの記事で書いた「無頼の強さを誇る十兵衛の剣をもってしても解決できない人の心。そして自分の心」との文言以上の表現が思い浮かばない。
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2006年04月25日(Tue)▲ページの先頭へ
クーパカポカポ:太陽の子 2

【あらすじ】「河辺千恵子のクーパカのWA!!」友達100人作るため、河辺千恵子が川崎の乳幼児園「太陽の子」におじゃまする。

たんぽぽ組(1〜2歳)のお昼寝タイム。園児の寝顔をデジカメ(多分Canon IXY DIGITAL 600)で激写。

ばら組(5〜6歳)のお絵かきコーナーでは、金魚の赤ちゃんを模写。最後は皆でクーパカの挨拶。

【感想】◇
先週の困惑顔で終わった所から一転、お昼寝で無抵抗な園児の寝顔を容赦なく撮る河辺千恵子。アロハダンスの寝相やおしゃぶりする子を見つけて目が潤んでる。
「かわいい〜。たまらん」
河辺千恵子の53%はオヤジで出来ています。36%は母性愛で出来ています。11%は盗撮で出来ています。(←えせ成分解析)

ばら組で、えなり君似の子を見つけ捕まえる河辺。向かいの子に
「おばちゃん、ダメ」
と言われ
「おばちゃん言うな!お姉ちゃんでしょ」
河辺千恵子の68%はオバちゃんで出来ています。24%は勝気で出来ています。8%はダメ出しで出来ています。(←えせ成分解析)

自分も金魚の絵を描く河辺。上手く描けずにすぐに裏返し。高い声でハハハと誤魔化す。口がないと言われ、外側に口を付け足す。
「プルプルーって」
河辺千恵子の42%は勘違いで出来ています。37%は微妙で出来ています。21%はノリで出来ています。(←えせ成分解析)
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2006年04月24日(Mon)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:ガリレオの地動説

【あらすじ】ガリレオ・ガリレイはピサの音楽教師の家庭で生まれピサ大学医学部に進むが、物体の動きを数学で説明する動力学に興味を持ち中退。実験と観察により、重い物と軽い物が同時に落ちる「落体の法則」などでパドパ大数学教授。

そして戦争の道具だった望遠鏡を夜空に向け、史上初の天体観測を行う。木星の衛星「メディチ星」を発見し主席数学者兼哲学者。『星界の報告』を著しローマ教皇庁でも天体観測。バルベリーニ枢機卿らが絶賛。やがて金星の満ち欠けを、67年前にポーランドのコペルニクスが仮説として提示した地動説の証拠と考える。しかしこれはキリスト教の天動説に反するものだった。

異端審問所での裁判で有罪となり、地動説を唱える事を禁じられたガリレオ。地動説と天動説を仮説として闘わせ、読者に判断を委ねたイタリア語で書かれた『天文対話』はベストセラー。だがこれにウルバヌス8世(元バルベリーニ)が激怒。再び異端審問所での裁判となる。

1633年6月22日、ガリレオは地動説を放棄し死罪を免れ幽閉。そこでただ真実を残したいとの思いから『新科学対話』をプロテスタント圏で出版。ニュートン、アインシュタインの研究へと繋がる。1992年、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世は、ガリレオの宗教裁判の誤りを認め謝罪。

【感想】△
あくまでも科学の真実である地動説を唱えたガリレオだが、当時のキリスト教の教義と権威に反するものとして地動説は封印され、ガリレオ自身も刑罰を受けたストーリー。科学の地位よりも宗教政治の力が強く、カトリックとプロテスタントとの30年戦争の荒波にも翻弄された。だが真実の力を信じて信条を曲げなかったという。

生活は苦しかったが、科学の功績で地位と名誉を高めていったガリレオ。だがそれはキリストの教義に反しない範囲での功績だった。教義は正しいが解釈の修正で地動説は受け入れられるはずと読んだガリレオは甘かったのか。宗教改革後のカトリックとプロテスタントの対立に巻き込まれる。カトリックの権威を回復したいと考えるローマ教皇にとって、地動説はカトリック勢力を揺るがす脅威だったのだ。

一度有罪となっても、両論併記で地動説を弁護も支持もしていないとする天文対話に、「いかなる方法であろうとも教えてはならない」とする教会側。自分の信じる説の正しさに殉ずるか、地動説を放棄して死を免れるか、という選択で異端放棄を決断する。ここを「その時」に設定した理由が極めて解りにくい。この時なぜガリレオが地動説を放棄したのか、その説明が深く行われなかったから。

科学者の立場で説を曲げずに死ぬのも立派だが、生き残って研究を続ける道もあると考えたのだろうか。自分は罪を認めて地動説を放棄して服役しても、地動説自体の真実は変えられないとの信念か。それが後に創作された言葉「それでも地球は回っている」になるのか。

科学と宗教の混同を解釈の問題として分離しよう…とのガリレオの考えは早すぎた。そして解釈の違いだったと認めたガリレオの名誉回復は遅すぎた。だがしかし、アメリカでは今でもキリスト教に反するとして進化論否定の声が高まっている。さらに情けない事に、キリスト教と関わりのない日本の教育現場では、小学生の4割が天動説に丸を付ける状況だったりする。
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新科学対話 上
新科学対話 下
星界の報告
天文対話〈上〉
天文対話〈下〉
ガリレオ・ガリレイ―地動説をとなえ、宗教裁判で迫害されながらも、真理を追究しつづけた偉大な科学者
ガリレオ・ガリレイ

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デビルマンレディー サウンドトラック(番組の音楽が時々このCDから使われる)
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2006年04月23日(Sun)▲ページの先頭へ
スタートレックDS9:敗れざる者(前編)

【あらすじ】カーデシアの暗号通信を解読したガラックは、司令部に嘘を付き一人で出かけようとする。ドクター・ベシアに見つかり、これはドミニオンにやられた艦隊からの救難信号だと明かす。ガラックはジアルと、ウォーフはダックスと別れ。二人はシャトルで出発。

しかしガラックとウォーフはガンマ宇宙域でジェムハダーに捕まり、371捕虜収容所へ。そこに救難信号の発信者:エラブラン・テインとクリンゴン人のマートク提督がいた。さらにベシアも一ヶ月前からおり、DS9にいるベシアは可変種だという。

ガンマ宇宙域からアルファ宇宙域へのジェムハダーの侵攻が明らかとなり、戦力不足のシスコ司令は両者を繋ぐワームホール封鎖を決断。ジアルの父でカーデシア時代のDS9司令官ガル・デュカットは、ジアルをカーデシアに脱出されようとするが、ジアルはガラックを待つと拒否。

収容所生活で虫の息となったテイン。ガラックが看取る。実はテインはガラックの父だった。その頃DS9ではワームホール封鎖に失敗し、ドミニオンのジェムハダー艦隊が襲来していた。

【感想】○
これまでの伏線やゲスト出演者の再登場で総決算のような展開。いよいよ惑星連邦とドミニオンの全面戦争か?!という所で後編へ。まぁ、ガラックとシスコ、デュカットの活躍で最小限に抑えられるのだろうが。

カーデシアの諜報工作員でありながら裏切り者としてDS9に置いていかれたガラック。かといって連邦からも警戒され信用されていない。本心を明かさぬよう言葉巧みに振る舞い、仕立て屋として生き延びてきた。そのガラックが珍しくテインからの救難信号に拘る。テインが元上司で認めてもらいたいからとの説明は、最後の最後でテインが実の父だと明かされ、血も涙もないと評されるガラックも人の子だったと判明する。

テインが行方不明になったのは「可変種の脅威2(前編)」の艦隊全滅の時か。そのテインと一緒にいたマートク提督は「可変種の脅威2(後編)」で可変種だった犯人。本物はこんな収容所にいたのか。8ヶ月前の伏線だ。ジェムハダー、連邦、クリンゴンの特徴は「戦士の宿命」に既述。ジアルとガラックの出会いは「裏切り者は誰だ」で11ヶ月前にある。

連邦とドミニオンの戦争がメインストーリーならば、今回は二つのサブストーリーがある。まずは父と子の絆。ガラックは父:テイン救出に向かい、デュカットは娘ジアルを助けようとする。ガラックは敵の手にあるテインの元へ行く事をいとわないし、ジアルは敵の手に落ちるDS9から離れようとしない。目的を半分しか遂げていないガラック、デュカットの今後の行動はポイントになりそう。

そしてもう一つは可変種の存在。固形種から可変種に戻り、可変種らしい生活を送ろうとするオドーと、固形種に成りすます可変種ベシア。可変種はジェムハダーにとって創設者でもある。二人の可変種の対決もあるかもしれない。シスコがどう裁くかも見所になるか。
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2006年04月22日(Sat)▲ページの先頭へ
吉祥天女(新番組)

【あらすじ】私立春日台高校への転校生:叶小夜子(岩田さゆり)は10年前の6歳の時に家が火事になり、それから長野にいた少女。祖父:叶泰造は天女の羽衣を家を継ぐ証として小夜子に渡す。

小夜子の美貌に惹かれる男子達。大沢(山根和馬)達に襲われそうになった麻井由似子(桐谷美玲)と大野真理(水崎綾女)を助け返り討ちにする小夜子。体育の時間、遠野涼(松尾政仲)のボールを避けずに当たった小夜子。保健室に連れて行く涼を誘惑。涼の従兄弟:遠野暁(池田努)は小夜子と付き合おうとする。

暁の父:遠野一郎(下元史郎)は遠野建設の社長で、叶家の土地を狙っていた。泰造を呪い殺すため妹:浮子(北川弘美)を送り込んでいた。

担任教師:根津(神保悟忠)は涼と小夜子の関係を疑い、放課後呼び出し。小夜子が先に教室に入り、襲われたと言って飛び出してくる。

【感想】◇
吉田秋生の20年以上前の人気コミックが原作のドラマ。かなり有名らしいがコミック知識ゼロの執筆者は吉田秋生も吉祥天女も知らない。原作知らずのバカ視点で記事を書いていく。原作ファンからは、とにかく主人公役の岩田さゆりがミスキャストなのだそうだ。代わりに栗山千明をとの声多数。

岩田さゆりといえば、昨年やたらCD屋にポスターが貼ってあった人…との印象しかないがw、そんなにミスキャストとは思わなかった。今後の展開を知っている原作ファンは妖艶さを求めているようだが、原作知らずの身からすれば、始まりはちょっと影のある不思議な感じで別に良いのではと。ただ、男を誘惑する全体の雰囲気には欠けた。今回は手や唇のアップでそれがカバーされカメラワークに助けられていたとは思う。

むしろミスキャストは北川弘美のような。設定上、どう考えても30代半ば以上の役を20代の北川がやってる。若すぎて呪いの藁人形のシーンはギャグっぽかった。

さて、本編の方は演出や音楽・効果音がなかなか良く、役者の台詞回しも棒読みでないなど、演技指導も最低限はやっているようで期待できる。謎めいた小夜子に戸惑う涼の展開も良かったが、中盤にいきなり設定語りが入ったのは残念。じっくりやれない30分ドラマでは致し方ないのか。

叶家の土地を狙う遠野家。叶家を継ぐ小夜子と結婚する事で取得しようと考える暁。両親を事故で失い暁の世話になっている涼…という構図。小夜子としては暁と涼を競わせて共倒れにする事で家を守ろうとの作戦なのだろうか。だから涼に気があるフリをすると。

「レイプは女にとって殺されるのと同じ事」
「男ってホントどうしようもない生き物ね」
との小夜子のセリフはあまりにも直球すぎて心に響かないが、過去に男に酷い事をされた男性不信と恨みを抱えているのだろう。転じて男を手玉に取る術を身につけたようだ。
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吉田秋生の原作コミック
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2006年04月20日(Thu)▲ページの先頭へ
柳生十兵衛七番勝負 島原の乱 #2

【あらすじ】美濃の鈴鹿真太郎(山口馬木也)を斬りに向かった柳生十兵衛(村上弘明)は、裏切り者として襲われそうになっている曽根半兵衛(根本博成)と妹きぬ(宮本真希)を目撃。それを止めさせたのは菅沼家浪人200名を束ねる鈴鹿真太郎だった。

大久保家の佐高掃部(黒沼弘己)から鈴鹿らは野盗だと聞かされる十兵衛。だが鈴鹿は毒殺が噂される主君の敵討ちが目的で自活していると述べる。幕府への恨みもないという。一方、京都の大納言:円条寺業平(杉本哲太)と老中:酒井阿波守忠行(布施明)、軍学者:由比富士太郎(後の由比正雪・和泉元彌)は菅沼が毒殺されたとの文書を作成。

荒木又右衛門(高島政宏)にその文書を見せられた鈴鹿。曽根半兵衛が実行犯で大久保家再興に柳生但馬守宗矩(夏八木勲)も一枚噛んでいると佐高は弁明。鈴鹿は佐高と曽根を斬る。

さらに十兵衛を但馬守と幕府の代理と見立てて勝負を申し入れる。隠れキリシタンの鈴鹿は十兵衛に斬られ、許婚きぬの腕の中で果てる。

【感想】◇
主君の死にまつわる疑惑の解明とその敵討ちのため、自給自足をし剣の稽古もしていた鈴鹿真太郎が、その剣の強さと隠れキリシタンだという事情を利用され、柳生十兵衛との勝負に至る話。野盗と見なされていた鈴鹿はシロだと思い始めていた十兵衛は、自分が幕府の権化だと見なされた事に衝撃を受ける。

鈴鹿が本当に悪党なのか見極めようとする十兵衛の公平さと優しさは、今回も自分が苦しむ結果となった。そもそも鈴鹿を最初から斬るよう命じた父:柳生但馬守宗矩への不信は、菅沼家当主毒殺への関与も加わりますます増幅する。そして明らかに利用されている鈴鹿を救いたいとの思いも、鈴鹿本人による幕府への敵対心の前に崩れ去る。

十兵衛も幕府・但馬守への不信感を持っているだけに、最後まで鈴鹿を斬るのを躊躇する。それよりも十兵衛にとってショックだったのは、この決闘の場では自分が幕府そのものだとされた事であった。それでも鈴鹿を斬る選択肢しかない十兵衛。ジレンマでまた剣が抜けなくなるのでは。

鈴鹿が隠れキリシタンとの設定はやや余計な感じ。島原と美濃を何とか結びつけようとする苦肉の策か。
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2006年04月19日(Wed)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:天英院煕子

【あらすじ】甲府藩主:家宣と正室:煕子はおしどり夫婦だったが、家綱亡き後の6代将軍に任命され、煕子は44歳で大奥入り。男子禁制で1000人の女中が跡継ぎ生育のためだけに働く巨大なシステムに煕子は驚く。

徳川家宣には4人の側室が宛がわれ、お喜世が男子を生む。煕子は正室と言えども家宣と夜を共にする事ができず、家宣の臨終にも立ち会えなかった。天英院煕子は7代将軍徳川家継の補佐役として大奥に残る。煕子は公家出身を生かして家継に天皇家から妻を迎え入れた。一方、お喜世は月光院と名乗り、将軍生母として実権を握る。

月光院は大奥の掟を破って重臣を部屋に連れ込むなど、大奥の風紀は乱れた。絵島生島事件も起こり大奥に処罰が下る。そして月光院の不注意で家継は危篤。財政を悪化させ跡継ぎも出来ない大奥の廃止も検討され出す。

将軍空位の事態を回避するため煕子は、重臣を呼び集め、紀州の吉宗を将軍職にと提案。大奥が将軍を決めるなど前代未聞と渋る重臣に煕子は切り札を使う。
「これは先代将軍家宣様のご遺志なのです」

正徳6(1716)年4月29日、吉宗が家継の後見役に。翌30日、家継死去。同日、徳川吉宗8代将軍に就任。

【感想】○
望みもしない大奥の総取締となり、仲の良かった夫:家宣とも離れ離れ、側室が勢力を拡大して辛酸を嘗めさせられ、出家しても大奥に留まり、その役目もままならなかった天英院煕子。彼女は最後の最後に徳川家を救う切り札を使う。

この、6代〜8代の大奥は一番面白い時代であり、フジテレビの大奥〜第一章大奥〜華の乱の続編が天英院と月光院の対立話で描かれる事を執筆者は密かに願っているのだが、大奥〜華の乱SPで書いたように華の乱は総コケしてしまったのでどうなる事やら(追記:その後、06年冬に映画大奥でこの時代を描くと発表あり)。そんな中、この番組で取り上げられたのはジャンルは違えどちょっと嬉しい。

自分が家宣と共に過ごしたいとの思いは抑えて、大奥という官僚システム・政府機関を受け入れ、側室を表向き妬まず力を失っていく煕子はひたすら忍耐だったか。大奥の風紀紊乱や絵島生島事件などを冷ややかに見ていたのだろうか。

大奥廃止と将軍空位が現実味を帯びて来ると天英院煕子は動き出す。混乱を極めた月光院時代の人々に、先代家宣の遺志を持ち出す事で、次代への道筋をつける。このご遺志は本当にあったわけがないのだが、解決策はこれしかないという絶妙のタイミングで放った一言に、煕子の思いが込められているような気がした。

公家出身で中年になってから大奥入りした煕子は、何も知らない側室とは生まれも経験でも格が違った。そして2人の子を失っても自分に優しくしてくれた家宣への思いは、離れ離れになっても変わる事はなかった。家宣の優しさと身の上という二つが最終的に徳川家を救ったのだろう。

歴史的に見れば今回のその時は大した事はないようにも思えるが、その時がピンポイントで、その結果(将軍決定)も目に見える成果である事を考慮すれば今回は良作だった。また、新年度で予算がそれなりにあるためか、再現映像も人とお金を掛けてしっかりと作ってあった。
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江戸奥女中物語
江戸城大奥―権力と愛憎の女たち
人物事典 江戸城大奥の女たち
吉宗と享保の改革

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2006年04月17日(Mon)▲ページの先頭へ
クーパカポカポ:太陽の子 1

【あらすじ】「河辺千恵子のクーパカのWA!!」友達100人作るため、河辺千恵子が幼稚園や保育園におじゃまする。

今回やってきたのは乳幼児園「太陽の子」。たんぽぽ組(1歳)では砂場遊び。そしてクーパカの挨拶を広める。お昼はスパゲティ。

続いて、ばら組(5歳)の昼食にもおじゃま。食べ物で何が好きか、流行っているものは何かを聞く予定だったが…。

【感想】○
TVK火曜から金曜の朝の子供番組。とはいえ提供はテアトルアカデミーであり、スタジオで出演しているのもテアトルの子役・赤ちゃん役という実績作りの場といった感じ。4月から同じくテアトル出身の河辺千恵子が参入。それでも河辺はスタジオ出演ではなく、一般の幼稚園や保育園で一般の子を相手にする分だけテアトル色は弱まる。

基本方針は「友達100人」と「クーパカの挨拶」であり、あとは台本もない(というか1歳の子に台本は通用しないし)アドリブ勝負。突然の訪問とカメラで緊張する子供の心を解きほぐし、1日2分弱のコーナーで目的達成と笑いをどれだけ入れられるか、という結構難しい役割が河辺には課せられている。

たんぽぽ組ではスコップでお椀やコップに土を入れていく遊び。どれだけ多く入れられるか競わせる。そして河辺のお椀に皆の入れた分を分けてもらう。
「皆の協力で山盛りで〜す。ズルイってね」
しっかりオチを付けた河辺千恵子。

次にクーパカの挨拶を伝授。魔法の挨拶だそうな。両手を合わせ「ク〜」、指先から開いて「パカッ」。初見で好感触だった勢いで皆にやらせようとするが、砂遊びに戻る乳児達。その中であすかちゃんだけが真似をしてくれる。カメラに向かっても挨拶。河辺はあすかちゃんの頭を撫でつつ
「良いアイドルになれる〜」
河辺独特のシュールな笑いが。微妙にアイドルとは一線を画す河辺千恵子が言うと妙にリアルなのだが。

お昼はお弁当箱に入っている。子供達にはお弁当箱があるのに、突然やってきた河辺には皿盛り。スパゲティが見えている。それでも河辺は
「今日のお昼は何かな〜」
と言って皆が蓋を開けるのを楽しそうに見渡す。そして自分の皿に目が移ると
「開いちゃってるけど」
と、これまた自己ツッコミ。正面の子に
「スパゲティ好き?」と尋ね、首を振られる河辺。
「そっかー、あるよねそういう事も」
と、人生の挫折感と重ね合わせたようなヘコみっぷり。

ばら組に移動し、流行っているものを聞き出そうとする河辺。男の子が元気でバラバラに答えて来る。突如じゃんけんを強要され、最初はグーでなく最初は鼻クソとの掛け声に困惑。普段強気な河辺千恵子も逆に攻められると脆い。うな垂れた所で次週へ。どうなる河辺。
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2006年04月15日(Sat)▲ページの先頭へ
ノイズ

【あらすじ】宇宙飛行士のスペンサー(ジョニー・デップ)とアレックスは衛星修理中に爆発事故に遭い、二分間通信不能になる。幸い大きな怪我も無く帰還したスペンサー。しかしアレックスは間もなく脳卒中で死亡。その妻:ナタリーもラジオを水に浸け感電自殺。

スペンサーは宇宙飛行士を辞め航空機メーカーに就職。小学校教師の妻:ジリアン(シャーリーズ・セロン)とニューヨークで暮らし始める。二分間何があったのか明確に答えないスペンサーが気になるジリアン。やがて双子の妊娠が分かりスペンサーも喜ぶ。

NASAでスペンサーの同僚だったリースがジリアンに接触して来る。アレックスとナタリーの死に不審な点があり、しかもナタリーは双子を妊娠していたという。スペンサーが地球外生命体で、自分はその子供を妊娠したのではと思い始めるジリアン。

リースも殺され、流産しようとしたジリアンを追い詰めるスペンサー。さらに妹:ナンの命も危ないと知ったジリアンは自殺を図る。スペンサーに見つかり、彼を感電死させた時、ジリアンの体内に乗り移る生命体。双子を生み、パイロットと再婚したジリアン。

【感想】○
落ち着いて観られる状況になったので先月放映分をようやく鑑賞。執筆者が落ち着き過ぎたのか、やたら引き込まれてしまった。夫の様子に不審感を抱く妻、妊娠した子供が何なのか分からない恐怖。宇宙と地球外生命体をちょっと混ぜただけの単純なストーリーではあるが、夫と妻の緊迫したやり取りを最後まで楽しんでしまった。

この映画は、ストーリーも映像も派手さはなく、地球外生命体の目的やオチの弱さなど、欠点を多々挙げる事ができるが、中心テーマが妊娠に伴う女性の不安だと気付けば、そのテーマのために色々な設定が凝らされていると解る。地球外生命体は不安の象徴で、宇宙飛行士の設定は夫との距離、ノイズは混乱を意味すると同時に自分と外界との隔たりも表す。

夫との協働で妊娠は出来ても、そこから生むまでは妻の役割。夫とパーティに出席しても、そこで交わされる仕事の話は妻には理解不能。ラジオから聞こえるノイズと何が違うのか。「奴等はラジオで話し掛けていた」というナタリーの最後の言葉も、妻には分からない夫の仕事の領域に思えてしまう。

初めての子供が双子で、双子を生む女性のための集まりに参加したジリアンは、そこで自分の夫と他人の夫の違いを知る。スペンサーは双子を大切に思い、自分を含めて大変気にかけてくれていると。だが、双子が人間ではないかもしれないと思い始めたジリアンにとって、スペンサーの優しい言動の裏には何かがあるのではという疑念が拭い去れない。

しかし周りは、子供を産む時に誰もが経験する不安と同じだという。自分の体内で成長していく双子。自分と夫の子ではあるがそれは何者なのか。過去にジリアンが鬱病で入院歴があった事も影響しているのか。そこから救い出してくれたスペンサー。愛の囁きを欠かさないスペンサー。何を信じていいのか分からなくなるジリアン。

流産を決意したジリアンを必死に止めるスペンサー。病院に連れて行き逃げ出さないよう迫る。「私の中にあの人がいる」その人がもはや別の人間だと確信したジリアンは命を懸けた行動に出る。ここからのジリアンの反撃が弱い気もしたが、夫を殺すか自殺するか双子を殺すか、どれも最悪な選択しか残されていない絶望に囚われたためであった。強さよりも悲しみを演じきったシャーリーズ・セロンと、吹き替えの勝生真沙子の声がとにかく良かった。
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2006年04月13日(Thu)▲ページの先頭へ
柳生十兵衛七番勝負 島原の乱(新番組)

【あらすじ】寛永14(1637)年秋、柳生十兵衛(村上弘明)は父:柳生但馬守宗矩(夏八木勲)から、美濃加納での浪人の狼藉を止めるよう命じられる。中心となっている鈴鹿真太郎(山口馬木也)を斬れるのは十兵衛しかいないという。

その頃京都では、大納言:円条寺業平(杉本哲太)と老中:酒井阿波守忠行(布施明)が謀議。軍学者:由比富士太郎(後の由比正雪・和泉元彌)は益田四郎時貞(崎木大海)を連れてくる。これを神の子:天草四郎と名乗らせ、九州島原で領主松倉氏の圧政に苦しむ民衆に一揆を起こさせようと企む。

柳生十兵衛の兄弟子で鍵屋の辻の仇討ち後に伊賀藤堂家に預かりの身となっていた荒木又右衛門(高島政宏)と、その甥:近山藤四郎(本宮恭風)は円条寺業平に呼ばれ、仲間に加わるよう脅迫される。下総・郡山本家を守るため、島原の乱への参加と全国の剣豪集めに同意する二人。

近山藤四郎は江戸に出向き、柳生からの破門を願い出る。十兵衛も但馬守から一揆は避けられないと聞かされる。気持ちの整理が着かないまま、佐山寛平(苅谷俊平)と西岡大次郎(高野八誠)を伴い美濃へ出立した十兵衛に近山藤四郎が決闘を挑む。それは柳生からの決別を意味していた。

【感想】○
前シリーズと同じ製作陣・主要キャストで柳生十兵衛七番勝負が帰ってきた。今シリーズは七番勝負の名に恥じない全七回。これはもう視聴するしかない!と思う反面、冷静に前シリーズがそんなに良かったかという面も含めて振り返れば、政事と剣の道の対立を新たにやる意味があるのか疑問でもある。

美濃加納へ行けとの命令の裏を読む柳生十兵衛は、やはり前シリーズから学習している。但馬守が万一を考えて剣士の十兵衛を行かせるのか、それとも政事との絡みなのかと。この時点での但馬守の狙いは最終回でのポイントになりそう。

対立的に朝廷の企みを描く所からも、幕府の政事の匂いはする。それでも、朝廷と幕府への不満分子を島原の乱と結び付ける展開はかなり面白い。幕府を苦々しく思う朝廷、実権を奪われた老中、後に本当に幕府転覆事件を起こす由比正雪、そして島原の乱のシンボルになる天草四郎が繋がっていたとの解釈。ありそうでなかったドラマに期待は高まる。

そして一剣豪の柳生十兵衛はどう動くか、という段になると途端にスケールは小さくなる。一揆に加わりそうな美濃浪人を斬りに行くというとても地味なスタート。いいのかそれでと思っていたら、同門の荒木又右衛門と近山藤四郎との対決がメインのようだ。ただ荒木も近山も悪役ではなく善人なので、この部分での対立を描くのではない。悲劇や戦いの宿命で盛り上げようと。

その近山藤四郎との決闘を最初に持ってくる事で、何とか初回の緊張を維持した。十兵衛の、一揆を避けたいとの思い、また政事に巻き込まれる事への葛藤、父への若干の不信、荒木と近山の真意が分からない…といった混乱の中、突如として斬り掛って来る近山。気の乱れから十兵衛は押されまくる。剣も抜けない。この辺の心情を踏まえた殺陣の見せ方は上手い。

近山の決別の意を汲んで剣を抜き、剣士として斬る十兵衛と、斬った直後に近山を抱きかかえた十兵衛。二面性をよく表していたシーンだった。剣を振り回すだけが殺陣じゃない。けどここが十兵衛の弱さでもあったりする。
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FAREWELL:伴都美子(ED曲「鵺の鳴く夜」収録)
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2006年04月09日(Sun)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:白洲次郎

【あらすじ】兵庫県芦屋市に生まれ英国留学し貿易の仕事に携わった白洲次郎は、吉田茂と出会い反戦で共鳴。太平洋戦争中は食糧不足を見越して農業に隠棲。戦後、吉田から請われて終戦連絡中央事務局でGHQとの交渉役。天皇からのクリスマスプレゼントを雑に扱ったマッカーサーをも叱り付け「従順ならざる唯一の日本人」と称される。

憲法改正では、日本側の松本案に「生易しいのではダメ」と述べ、GHQのマッカーサー草案に硬直する。主導権を握れぬまま英文の翻訳。
「今に見ていろという気持ち抑えきれず。ひそかに涙す」

第二次吉田内閣では貿易庁長官に就任。綱紀粛正と貿易立国を目指す。米国からの援助物資売買で得た金を補助金とし、輸出入にその補助金を充てる米国依存経済からの自立を模索。商工省から白州監視のため送り込まれた永山時雄を味方にし、米国から来たドッジの政策をも利用し、通商産業省を創設。

通商産業省主導の輸出の拡大で経済復興を成し遂げた日本。サンフランシスコ講和会議で顧問として出席した白州は、吉田の英語原稿を日本語に改めさせ、内容も独自のものに急遽書き換えた。

【感想】◇
若き日にベントレー3リッターを乗り回し、日本人として初めてジーンズを履き、晩年は長身と甘いマスクでモデルとしても活躍した白洲次郎の、政治に果たした役割を描いた回。

24という歳の差を越え吉田と友情で結ばれ、吉田の懐刀としてGHQ相手に一歩も引かない姿勢を見せる白州。プリンシプル(原則)を信条に誰に対しても間違っている事は間違っていると主張する。米国に従順な日本政府に憤慨したかと思えば、日本を奴隷扱いする米国にも激怒する。確かに格好良いがこういう人はあんまり仲間が増えない。下手すると相手にされない総スカンを食らう。吉田という大人物の力添えがあったればこその活躍だったのでは。

とはいえ宮澤喜一の証言から、実はその弁も計算して演じていた面も覗わせる。
「必要以上に抵抗しないと後で批判を招く。これだけやったんだと示しておけば納得してくれる」
憲法改正で日本案が通りそうに無いと認識しつつも、無抵抗に受け入れたのではないという記録を作っておきたかったのか。しかしこれが「押し付け憲法」と呼ばれる元にもなる。

押し付けだから憲法九条改正を主張する今の勢力もいるが、当の白州本人は憲法、特に九条は素晴らしいと評価している。憲法の内容の押し付けではなく、憲法作成の主導権を握れなかった事に白州は悔し涙を流したのだろう。この辺、すごく微妙だが歴史の重要部分の気がする。

政治から、経済で自立を目指すと転換した白州。商工省の外局に過ぎない貿易庁から独自路線を打ち出す白州を危険視した商工省。監視要員として送り込まれた永山時雄に貿易立国構想を語り、その場で味方に付けた所がスゴイ。

商工省を改め貿易を重視し、外務省からも人を呼んだ通商産業省の電撃的な創設(昭24年5月25日)。ここがその時であったが、この辺の経緯が駆け足気味で、商工省と貿易庁の役割と通産省との違い、吉田やドッジといった上の人々との関係などは説明不足だった。

あと「マッカーサーを叱った男」との副題も、それが今回のその時に影響を与えたわけでも無いし、単なるキャッチコピーで騙された感じ。超有名とはいえない人物の隠れた業績を取り上げる回で、視聴者を惹き付けるための苦肉の策なのだろうが。
前回記事
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白洲次郎 占領を背負った男(今回の解説:北 康利 著)
風の男 白洲次郎
プリンシプルのない日本(白洲 次郎 著)
白洲次郎(白洲 正子 著)

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デビルマンレディー サウンドトラック(番組の音楽が時々このCDから使われる)
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2006年04月05日(Wed)▲ページの先頭へ
牙狼〈GARO〉最終回

【あらすじ】真魔界では黄金騎士ガロ VS メシア(西野翔)、人間界では銀牙騎士ゼロ VS 獣化ガルム。轟天も鎧も解除されソウルメタルの剣のみになった冴島鋼牙(小西大樹)に無数のホラーが襲い掛かる。その戦いを見守るしかない御月カオル(肘井美佳)の前に父:御月由児(村井克行)が現れ、絵を描くよう勧める。
「その絵が誰かの力になる事もある」
母:御月かりん(小林麻子)もカオルを励ます。

メシアはカオルの体まで一気に飛ぶ構え。追いかけようとする鋼牙はホラーに押し潰される。その時カオルが描いた、羽を纏った黄金騎士が鋼牙の体に宿る。ガルム(吉野公佳)に剣を飛ばされた零。絶体絶命のピンチに倉橋ゴンザ(蛍雪次郎)が駆け付け、その剣を零に渡し、零はガルムを斬る。

メシアの攻撃をかいくぐり眉間に剣を突き刺す鋼牙。崩壊する真魔界から逃れられなくなった鋼牙にカオルが手を差し伸べる。人間界に戻った二人。だが、暗黒騎士キバも真魔界から出現。カオルとゴンザを逃し、キバと戦う鋼牙と零。キバの邪念による結界で鎧の召喚が出来ない。魔導輪ザルバ(影山ヒロノブ)を結界の裂け目に投げ込む鋼牙。

魔導陣が崩壊しビルからリングと共に投げ出された鋼牙と零そしてキバ。落下しながらリング上で戦う。リングは別のビルに突き刺さり、橋に落下、転がりながら戦いを続ける鋼牙とキバ。ザルバの力で鎧を召喚した鋼牙はキバに斬り掛る。
「俺は一人ではない。かつてガロの称号を得た全ての英霊と俺は、戦ってきたんだ」
キバを倒した鋼牙。しかしザルバは粉々になって命を落とす。
「少々力を使い過ぎたようだ。今まで楽しかったぜ鋼牙」

北の管轄に行く事になった鋼牙。イタリア修行に旅立つカオルともお別れ。カオルは鋼牙に絵本『黒い炎と黄金の風』を渡す。零は西の番犬所からの新しい魔導輪を鋼牙に渡す。旧魔戒語で友という意味のザルバと名付ける。零とシルヴァ(折笠愛)は東の管轄へ。鋼牙はカオルに深々とお辞儀してゴンザと車で去る。 車中で『黒い炎と黄金の風』を読み、最後のページを開いた鋼牙は思わず涙する。

カオル:「これで私と黄金騎士との物語は終わったわけではない。彼が守りし者として戦い続ける限り」
暗黒魔戒騎士篇 終

【感想】◎
メシア、ガルム、キバと死闘を演じた鋼牙と零。カオルが鋼牙に力を与える。そしてそれぞれの人物は別の道を歩み出す。最終決戦からエピローグまで、本当に全力を出し切っての結末を見事に描き切った素晴らしい最終回だった。心残りは全くない晴れ晴れとした気分。

メシア降臨を防ぐのが、出口となったカオルを守る事とイコールであり、人間界を救う事でもある鋼牙の使命を賭けた戦い。カオルが画家を志すきっかけとなった父、そして家族の愛の源である母が、カオルに力を与える。カオルの描いた翼を持つ黄金騎士。それが鋼牙を救う。非の打ち所のない連続した設定だ。

真魔界から鋼牙を救い出した時のカオルの笑顔が実に良い。出口であるカオルだけが鋼牙を救えるという理屈を通した上でのあの笑顔。鋼牙への愛、感謝、絆、若干の照れまで出ている表情で、これまでの想いと未来をも表す。

魔戒騎士にしか操れないソウルメタルを必死に持ち上げ、戦おうとするゴンザ。強い想いがあれば普通の人間でもできる。見せ場を作ったゴンザ。それに応えてガルムを斬った零も。そして鋼牙に鎧を召喚させるため力を使い切ったザルバ。心滅獣身になりかけた鋼牙に何も出来なかったザルバもここで大活躍。サブキャラ一人一人にちゃんと山場を与えられるのは、製作者に愛がないとできない事。

キバ登場という意外性もきっちり出す。なぜキバが出てくるのかという理屈はもう関係無い。そう思わせるほどの力押しの凄さ。延々と続くリングを使ってのラストバトル。この発想は誰が出しているのか。物理法則を度外視しての格闘は何故か血が騒ぐ。メシアを失い永遠不滅の存在ではなくなったキバと、脈々とガロの称号を継承してきた英霊達と共にある鋼牙では、鋼牙が勝って当然。

結局ザルバの記憶以外、誰も死なずに敵を倒した主人公達。それぞれが別の道を歩むのも、それぞれの道を大切に思い、その道のために戦った結果である。名場面を背景にこれまでの全出演者・全製作者が一挙に流れるエンドロールは、良い物を作ろうと努力した一人一人の思いが込められているようで、ジーンと来てしまった。

【総評】◎
#1からそのアクションとCGの完璧な融合に度肝を抜かれたGARO。このロングコートアクションは最後まで格好良かった。そして絵本『黒い炎と黄金の風』は一貫して物語を貫く柱であり続けた。

#2から、毎回ホラーと戦っていく安定した展開だと知る事ができた。その頃はまだ、この物語が期待以上の出来になるとは思っていなかった。

#3でカオルに掛けられた悲劇の運命が明かされ、鋼牙との関係と共にドラマ性が一気に盛り上がる。結末まで絶対に見逃せないと確信した。

#4はほぼ全編ロングコートアクションで存分に楽しめた。また、鋼牙の設定も多少明かされ、カオルを鋼牙が全力で救う事を予感させた。

#5は唯一評価の低かった回。ホラーとの単純な対決での手詰まり感が少し出ていたように思う。

しかし#6で直ぐに解決する所がエライ。零という謎のライバルの登場は、物語に厚みを与えた。

#7は観た者に衝撃を与えた映像の回。これはもう観てもらうしかない。言葉では言い表せない。

#8から、二つのストーリーの重ね合わせも出来る、見た目だけでなく脚本もしっかりしているのだと分からせた。ホラーに憑依される者とそうでない者の差は一体何かを。

#9はその脚本に優れ、鋼牙とカオルに訪れる試練が良く描けていた。実はこの回の顛末は最終回と似ている。

#10ではホラー側の論理が強く問い掛けられる。人間がそんなに正しいのか。それを守る魔戒騎士の存在意義は何なのか。

#11で、鋼牙とカオルの気持ちの微妙な変化と接近が描かれる。幾度も戦いを乗り越え、少しずつ情が沸いてきた二人。

#12は鋼牙と父:大河の過去話。魔戒騎士の使命と宿命が鋼牙に受け継がれた様子が、矛盾無く説明される。テーマの重ね合わせの脚本も上手かった。

#13はお約束の総集編。後半、この回の設定説明が物語理解の大きな助けになる。視聴者への配慮が感じられた。最後の列車バトルは、最終回の落下バトルの伏線だったか。

#14は零の過去話であったが、三神官への疑念が沸く重要な分岐点の回でもある。

#15は執筆者の記事レベルが低く、読者に謝罪しなくてはいけない回。鋼牙・カオル・零それぞれの力の源は何かを書かず逃げた形。それはもう最終回を観た今、語るまでもない(また逃げかw)

#16は終盤に向けてのエネルギー注入だった。阿門の言葉から色々な事が読め、見事的中したものもあった。そして何より、ここから鋼牙(小西大樹)の演技が開眼した回。

#17で遂に鋼牙の信念が揺らぐ。ホラーの論理に揺れる心がカオルとの不仲をも招く。このままではいけない。一皮剥ける決断を迫られた鋼牙であった。

#18にて三神官と決別した鋼牙。やけになったようにも思えたが、今までの自分を見つめ直しての冷静な判断であった事は、後の展開が示す通り。

#19で美脚担当の邪美(佐藤康恵)にも惑わされず、カオルとの誤解、零との誤解を解消する。ここで邪美が死ぬのは意外だった。

#20は零との友情形成、そしてカオルの浄化の回。ここで零が鋼牙を救い出したのにゴンザは深く感謝したのだろう。それが最終回、ゴンザが零を助けるのに繋がる。

#21で人間・ホラー・魔戒騎士の誕生の経緯が明かされる。この三者が互いにせめぎあう事で世界の秩序は保たれてきたとも解釈できる。これを壊そうとする三神官と暗黒騎士はやはり倒すべき相手だったのだ。

#22からいよいよ最終決戦へと向けた展開。三神官と暗黒騎士が敵であるとはっきりする回。

#23では鋼牙が敵の手に乗りそうになる。敵いそうもない相手を前に、自分を捨て暗黒の世界へ落ちてしまうのか、というバッドエンドを思わせた。

#24で正々堂々の戦い。バラゴ消滅という予想だにしない展開の裏で、鋼牙と零の友情がカオルの肉体を救う。

そして最終回#25。己の道を貫き通した各人。別れの悲しみも糧として前へ進んでいく。
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皆様の多大なる支援に応え、執筆者運営の過去ログ置き場:過去の番組とテレビ番組表で、いち早く牙狼〈GARO〉の全レビューをまとめた。このページを読めば牙狼の全てが解る!

DVD
牙狼スペシャル 白夜の魔獣・前編(テレビ版の続編)
牙狼スペシャル 白夜の魔獣・後編
牙狼 1(1〜4話)
牙狼 2(5〜8話)
牙狼 3(9〜12話)
牙狼 4(13〜16話)
牙狼 5(17〜20話)
牙狼 6(21〜23話)
牙狼 7(24〜最終話)

CD
牙狼〜SAVER IN THE DARK〜(OP曲、JAM Project)
牙狼音楽集
僕はまだ恋をしてはいけない(新ED曲、京本政樹作詞作曲)
僕が愛を伝えてゆく(旧ED曲、京本政樹作詞作曲)


牙狼 暗黒魔戒騎士篇(小説)
牙狼(GARO)魔戒之書
牙狼ビジュアルブック
牙狼写真集「冴-さえ-」 DETAILS of HERO

GAME
黄金騎士牙狼(限定版)(プレステ2)
黄金騎士牙狼(通常版)(プレステ2)

フィギュア
ガロ(鋼牙)&魔導輪ザルバ
烈火炎装ガロ&魔導火
銀牙騎士ゼロ&魔導具シルヴァ
ガロ(大河Ver.)&轟天&砂時計
心滅獣身ガロ&魔導輪ザルバ ダメージVer.
キバ&駈音ペンダント
ガロ最終版&カオル&指輪
煌人12inchアクションフィギュア ガロ(黄金仕様)
煌人12inchアクションフィギュア ガロ(大河Ver.)
煌人12inchアクションフィギュア ゼロ
装着変身 ガロ

関連商品
Kalmia(カオル役:肘井美佳DVD)
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2006年04月02日(Sun)▲ページの先頭へ
よみがえる空 #10 #11 最終回

【あらすじ】本郷の家へ呼ばれた内田。判断の正しさに迷う心情を聞かされる。返本の多さに驚いた長谷川めぐみは、古本屋に引き取ってもらう事を思い付くが上司に止められる。断裁現場を見に行くめぐみ。

山岳部のパーティでは新人の武田が滑落。工藤と望月が救助を呼びに尾根に登り、そのまま山小屋へ向かうが遭難。部長:常松と武田はビバーク。出動した小松救難隊は常松と武田を見つけるが、強風で降下失敗。本郷はピックアップを断念して離脱。ミッション中止。

何気なく観ていたTVで人気イラストレーター:ジャッキー沢村が本好きと知っためぐみは、自社本の表紙を彼に書いてもらう事を提案。

翌朝、再出動した自衛隊は工藤と望月の遺体を回収。常松の生存を確認。しかし落石で本郷は頭部負傷。内田が操縦を代わり帰投。2人は僚機が回収。一人だけ助かった常松はマスコミに叩かれる。

本郷を見舞う内田。病院を出た所でロープウェーで助けた少年:吉岡に遭遇。少年はメディックになりたいと言う。

【感想】◇
遭難した山岳部の4人。その中の新人:武田の運命。それを助けに行く新人:内田の心の成長。その恋人:めぐみの出版社での小さな成功。3人の新人は明暗を分ける形となる。

武田は足を引っ張り部員全員を死の危険に晒し、唯一助かった常松も生き残った事を後悔する人生が待っている。内田は数々の失敗を乗り越え、出しゃばることなく自分の任務をこなせるようになる。めぐみは何気ない日常からヒントを得て、誰も思い付かなかった提案を通す。

とはいえ、この3回の中心は本郷と内田の関係がメインといえる。遭難はメインテーマの前にはネタに過ぎない。めぐみのエピソードも本体には何ら影響しない。常に仕事に生かせるものはないか観察するという点で、内田のヘリパイ目線とリンクするのみ。

上司:本郷の家に呼ばれ、恵まれた家族を見せられ、苦悩する本心を少しだけ明かされる内田。地上に居ようとも常にヘリパイの眼で景色を見るという極意を教えられる内田。負傷した本郷に代わって操縦を任せられる内田。見舞った病院での会話で本郷に対し「自分は」から「オレは」へと言葉遣いを変える内田。嫌味をさらりと受け流す内田。

本郷と内田の力関係は回を追うごとに変わっている。別に内田が上になったとかではなく、本郷が内田を認めていくと同時に、確実に内田の力が向上した事を描いている。そして取ってつけたような後輩少年の誕生。内田が新人から脱皮して今シリーズは幕を閉じた。

【総評】△
リアル路線で地味に自衛隊の救難を描いた本作。注目度は高くならなかったが、記事にした人々は概ね高評価を下していて、常に低評価の執筆者はズレに戸惑いつつの記事執筆だった。どうも、これは自衛隊の広報アニメではないか…という執筆者の立ち位置に原因があったようだ。そんな事を気にする人が少ないのか、中には自衛隊に対するイメージが変わったという人までいるようで、それが製作者に対する最大の賛辞になるのだろうか。

そういった背景など気にせず評価してもやはり高くはならない。外で厳しく内で優しい本郷、能天気な同僚、被害者的な要救助者、悲しみを象徴するだけの家族・遺族、邪魔なハエ扱いのマスコミ、サブキャラは型にはまり過ぎてて魅力が薄い。

内田とめぐみがブチ当たる新人の壁、その重なる境遇のみが2人を結び付ける。実際、遠距離恋愛で互いに仕事志向では、どちらかが今の仕事を辞めない限り(男女平等とはいえ女が辞めるしかないのだが)2人は一緒に生活できない。そしてたまに会ったら結局はホテル、日常のメールも内田からは「自分はまだまだ」「疲れた」なんて否定的な言葉ばかりでは、付き合う気も失せるよ。

各エピソードの山場はきちんと作られていて、そこに素直に感動できれば良いのだが、山場の作り方が#3#6 #7も見え透いていて白けた。一方、#5#8 #9の一部で見受けられた、映像のみで解らせようとした手法は評価できる。
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DVD(各2話収録)
よみがえる空 mission1
よみがえる空 mission2
よみがえる空 mission3
よみがえる空 mission4
よみがえる空 mission5
よみがえる空 mission6
よみがえる空-RESCUE WINGS-SPECIAL特別限定版(外伝)

CD
明日をとめないで(OP曲:美郷あき)
よみがえる空-RESCUE WINGS-(ED曲&挿入歌集:JAM Project)
よみがえる空-RESCUE WINGS-サウンドトラック
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