テレビ批評的視聴記 - 2006/04/02

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2006年04月02日(Sun)▲ページの先頭へ
よみがえる空 #10 #11 最終回

【あらすじ】本郷の家へ呼ばれた内田。判断の正しさに迷う心情を聞かされる。返本の多さに驚いた長谷川めぐみは、古本屋に引き取ってもらう事を思い付くが上司に止められる。断裁現場を見に行くめぐみ。

山岳部のパーティでは新人の武田が滑落。工藤と望月が救助を呼びに尾根に登り、そのまま山小屋へ向かうが遭難。部長:常松と武田はビバーク。出動した小松救難隊は常松と武田を見つけるが、強風で降下失敗。本郷はピックアップを断念して離脱。ミッション中止。

何気なく観ていたTVで人気イラストレーター:ジャッキー沢村が本好きと知っためぐみは、自社本の表紙を彼に書いてもらう事を提案。

翌朝、再出動した自衛隊は工藤と望月の遺体を回収。常松の生存を確認。しかし落石で本郷は頭部負傷。内田が操縦を代わり帰投。2人は僚機が回収。一人だけ助かった常松はマスコミに叩かれる。

本郷を見舞う内田。病院を出た所でロープウェーで助けた少年:吉岡に遭遇。少年はメディックになりたいと言う。

【感想】◇
遭難した山岳部の4人。その中の新人:武田の運命。それを助けに行く新人:内田の心の成長。その恋人:めぐみの出版社での小さな成功。3人の新人は明暗を分ける形となる。

武田は足を引っ張り部員全員を死の危険に晒し、唯一助かった常松も生き残った事を後悔する人生が待っている。内田は数々の失敗を乗り越え、出しゃばることなく自分の任務をこなせるようになる。めぐみは何気ない日常からヒントを得て、誰も思い付かなかった提案を通す。

とはいえ、この3回の中心は本郷と内田の関係がメインといえる。遭難はメインテーマの前にはネタに過ぎない。めぐみのエピソードも本体には何ら影響しない。常に仕事に生かせるものはないか観察するという点で、内田のヘリパイ目線とリンクするのみ。

上司:本郷の家に呼ばれ、恵まれた家族を見せられ、苦悩する本心を少しだけ明かされる内田。地上に居ようとも常にヘリパイの眼で景色を見るという極意を教えられる内田。負傷した本郷に代わって操縦を任せられる内田。見舞った病院での会話で本郷に対し「自分は」から「オレは」へと言葉遣いを変える内田。嫌味をさらりと受け流す内田。

本郷と内田の力関係は回を追うごとに変わっている。別に内田が上になったとかではなく、本郷が内田を認めていくと同時に、確実に内田の力が向上した事を描いている。そして取ってつけたような後輩少年の誕生。内田が新人から脱皮して今シリーズは幕を閉じた。

【総評】△
リアル路線で地味に自衛隊の救難を描いた本作。注目度は高くならなかったが、記事にした人々は概ね高評価を下していて、常に低評価の執筆者はズレに戸惑いつつの記事執筆だった。どうも、これは自衛隊の広報アニメではないか…という執筆者の立ち位置に原因があったようだ。そんな事を気にする人が少ないのか、中には自衛隊に対するイメージが変わったという人までいるようで、それが製作者に対する最大の賛辞になるのだろうか。

そういった背景など気にせず評価してもやはり高くはならない。外で厳しく内で優しい本郷、能天気な同僚、被害者的な要救助者、悲しみを象徴するだけの家族・遺族、邪魔なハエ扱いのマスコミ、サブキャラは型にはまり過ぎてて魅力が薄い。

内田とめぐみがブチ当たる新人の壁、その重なる境遇のみが2人を結び付ける。実際、遠距離恋愛で互いに仕事志向では、どちらかが今の仕事を辞めない限り(男女平等とはいえ女が辞めるしかないのだが)2人は一緒に生活できない。そしてたまに会ったら結局はホテル、日常のメールも内田からは「自分はまだまだ」「疲れた」なんて否定的な言葉ばかりでは、付き合う気も失せるよ。

各エピソードの山場はきちんと作られていて、そこに素直に感動できれば良いのだが、山場の作り方が#3#6 #7も見え透いていて白けた。一方、#5#8 #9の一部で見受けられた、映像のみで解らせようとした手法は評価できる。
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DVD(各2話収録)
よみがえる空 mission1
よみがえる空 mission2
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よみがえる空 mission6
よみがえる空-RESCUE WINGS-SPECIAL特別限定版(外伝)

CD
明日をとめないで(OP曲:美郷あき)
よみがえる空-RESCUE WINGS-(ED曲&挿入歌集:JAM Project)
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