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【あらすじ】神の雷を浴びそうになったルージを救うためソウタが突撃。返り討ちされそうになったソウタをフェルミが救って死ぬ。セイジュウロウが斬り込んでいる間に、ルージはハヤテライガーにエボルトするが太刀打ちできない。ジーン軍に左翼が突破されそうになる。
ザイリンが参戦しジーンとバイオ粒子砲の撃ち合い。ジーンのバイオ粒子砲は大破。討伐軍は全軍反撃に出るが、ジーンはセイジュウロウのゾイドコアを破壊。ダンブル、ガボール、ティゼ、ハックも囲まれコトナも墜落。ガラガがデッドリーコングの右手リミッターを解除するがティラノに握りつぶされる。ロンとルージが突撃するが、ロンを盾にルージの攻撃をかわすジーン。ライガーのゾイドコアも破壊される。
ルージを守るためレミィが間に入る。ランスタックの武器・装甲は剥ぎ取られる。
ルージ「皆を、仲間達を救いたいんだ」
ミロード村でゾイドを動かせず、願掛けをしていたルージの記憶。
「一体だけでも動かせるゾイドを」
エボルトとは一端すべてを破壊し再生する能力だった。ムラサメライガーはルージの涙で再生。コアを2つ持っていたデッドリーコング、ヴォルケーノが突撃しティラノのコアがむき出しになる。
行方不明だったラ・カンがルージに道を開け、ルージのライガーはジーンのバイオティラノのコアを突き刺す。機械兵となっていた民衆の魂が昇華。戦いの終わりを宣言するルージ。ミロード村へ帰りジェネレーターも再生させる。
【感想】△
ジーンのバイオティラノを倒すため、返り討ちに遭いながらも主要キャスト総掛かりでダメージを与え続け、遂にはジーンをこの世から追い払った討伐軍。惑星Ziは平和になり、ミロード村も再生する。
ジーンに全ての悪を押し付け、ジーンを倒せば全て丸く収まる物語の完結。ジーンの「神」という驕りを暴き、機械兵を消滅させ、人間が勝利する。全編に渡って戦闘シーンが繰り広げられたが、ジーンに一片の感情移入もさせない「神」発言の連発と、型通りの仲間パワー、終わらせるための新設定、涙が最終解決手段となる展開…では残念だが心が動かない。長く感じられた30分だった。
フェルミ登場と死は唐突だったが、実はフェルミはソウタを助けようと#42で決別し討伐軍に入れさせたと解釈しておく。死ぬのはソラシティを裏切った自分とジーンのみで充分だと考えていたのか。
ジーンが頼りとしていた神の雷もあっけなくザイリンに破壊された。威力は劣っていても狙いを定めたバイオ粒子砲と、急遽ルージからザイリンに射線変更となった神の雷ではザイリンの勝ちとなったようだ。
ゾイドコアは今シリーズでは新設定。乗員を殺す描写ができないためゾイドを殺す苦肉の策。金属生命体を強調していなかった今シリーズだからこそできたとも言える。
レ・ミィの必死の防戦を眼前で見せ付けられ、ルージの心は過去へ飛ぶ。ルージの願掛けに応じたライガーという、コア破壊から一転してライガーにだけは心が通じるとの設定。付け足しのようなエボルトの種明し設定が後押しする。
ラ・カンの復活はやはり人間(味方主要キャスト)の死がタブーである事を示す。ゲオルグのバイオトリケラのバーリアで助かったとの事。だったらゲオルグも生き残るはずとも思えるが、それはラ・カンが殺したのだろう。アンドロイドの死はOKだと。
ソウタを助けて死んだフェルミ、結果的にラ・カンを救ったゲオルグ。主要キャストのために死ねば敵も良い人。ジーンだけは徹底的に悪い人。
ジェネレーターの修理屋を探して始まったルージの旅は、自分自身に修理再生能力がある事に気付いて解決する。エピローグが数カットでは世界が平和になったのとミロード村が生き返った事しか分からないが、#48で書いたようにこれで未来永劫の平和が訪れるとはとてもとても。
【総評】○
#1から#5まではそのハッキリし過ぎた善悪と、仲間が一人ずつ増えていくお決まりの展開で記事落ちしていたゾイドジェネシスだが、#6から作戦を合理的に説明し、筋の通った勝敗の決し方に目を見張るものがあり、一気に執筆者の心を掴んだ。かと思えば戦力でないハートで決着した#26も納得の行く結末だったりと、物語には熱い血も流れていた。
また、#13・ #14で子供向け作品とは思えない過酷な状況を描き、修理屋探しからゲリラ戦、討伐軍の結成と挫折、再結成と進軍というように、戦闘だけでなく組織の問題、政治力学をも絡めた物語の構成には、次第に壮大さを感じさせるものがあった。
だが、一歩一歩筋道を通して前進していく展開は、一年放映でも足りなかった模様。#32では第三勢力ソラノヒトを登場させ、これと組んでディガルドを倒すと思わせた。しかしそう単純な展開にするのも詰まらないとの判断からか、ソラの内部抗争やライバルとの和解を入れたためにますます話は不足する。
そして意外性を狙い過ぎたソラシティの墜落で、もはやジーン一人を悪者に仕立てた結末しか選択の余地が無くなる。終わらせるための強引とも思えるジーン悪玉説には共感できず、執筆者は惰性で最終回を迎えた。#47を観てからは、#46でバッドエンド、後はおまけと割り切った。
終盤までは◎でも最後に△なので全体は○。惜しい作品だった。終盤に否定的な事ばかり書いたが、それはゾイドジェネシスが終わって欲しくないとの気持ちからだったと思いたい。一話一話で戦闘シーンが必須ながらも合理的に説明する脚本と、ルージの心の変化と併せてスケールを徐々に大きくしていったシリーズ構成は、いくら誉めても誉め足りない。
味方内部の争いや挫折、味方を犠牲にする作戦までも描いたゾイドジェネシスは、子供向けである事を忘れさせた。ここに、最後まで公平に丁寧に描くだろうとの幻想を持ってしまった執筆者がいけない。勧善懲悪で始まった物語は勧善懲悪で終わるしか無いはずなのに。
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ゾイドジェネシスSPECIAL BOX(1〜18話、ムラサメライガー同梱)
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【あらすじ】バラゴ(京本政樹)に連れ去られ目覚めた御月カオル(肘井美佳)は
「ガロが必ず助けに来てくれるから怖くない」
と答える。再びカオルを眠らせるバラゴ。その頃、冴島鋼牙(小西大樹)と涼邑零(藤田玲)はガルム(吉野公佳)と戦っていた。鋼牙を先に行かせる零。
カオルを見つけた鋼牙はバラゴと戦う。一方、ガルムを追いかけた零の前に静香(有紗)が現れる。幻だと言うシルヴァ(折笠愛)だが零は一瞬、静香の復活を信じそうになる。しかし「銀牙」と呼ばない静香を偽者だと見抜く。獣化ガルムは零の騎士召喚を阻み、光線で零の体を貫く。鋼牙はバラゴを止められず、操られたカオルはバラゴと儀式に入る。
バラゴはメシアが人間界に降臨するための捨て駒に過ぎなかった。メシアの意識下にあるカオルは同化せずにバラゴを喰らう。唖然とする鋼牙にガルムが襲い掛かる。ダメージを受けつつも何とかガルムを倒した鋼牙。シルヴァによって守られた零も合流。カオルの肉体を操るメシアと対峙。カオルを抱きしめメシアの意識を飛ばす鋼牙。
魔導陣を使ってカオルの体を通し真魔界に行き、メシアを食い止めようとする鋼牙。それを阻もうとするガルムの相手は銀牙騎士ゼロ。真魔界の巨大メシア(西野翔)を前に、鋼牙は黄金騎士ガロと魔戒馬:轟天を召喚し牙狼斬馬剣でメシアに挑む。メシアはカオルの体(出口)を探し出し人間界へ向かおうとしていた。
【感想】◎
鋼牙・零 VS バラゴ・ガルムの最終決戦は、バラゴがメシアに喰われるという抜群の意外性で誰も予期しえなかった展開となる。肉体を駆使しての騎士とホラーの戦いと同時に、メシア VS カオルという精神の戦いが描かれる二重性がさらに面白くさせていた。
ヒロインを救う事が人間界を救う事とイコールになり、ヒーローを助けるライバルという典型的な最終決戦の図式。悪役の方はといえば、悪者を利用していたさらなる悪者が、世界を滅ぼす最終兵器を起動させようと自らも戦いに乗り出すという、こちらも王道といえば王道。
でもやはりバラゴが戦い切る前に消滅というのは意外だった。これで鋼牙が戦いやすくなったかといえばそうでもない所がニクイ展開だ。前回反省した京本政樹の特別・友情出演の件も、この顛末だからこそ特別なのではとも思った。零とガルムは互いに死んだと思わせておいて復活とか、「俺・私に構うな先に行け」の思いっきりベタなお約束をやって、意外性との対比を生んでいた。
カオルを巡ってのバラゴと鋼牙は、バラゴが強制的に支配しようとするのに対し、鋼牙はカオルとの想いで結ぶ立場。同様に静香を巡るガルムと零も、ガルムが姿形で静香を再現するのに対し、零は静香との思い出で繋がる立場。肉体の支配では心は得られないのだと。
カオルの肉体を巡ってはメシアとカオル本人が戦う。カオルの意識を支配し肉体を操るメシア。だが意識の奥底にあるカオルの心は揺るがない。鋼牙を待ち続け遂にはメシアを追い払う。今回唯一の減点部分は、このメシア(意識)とカオル(心)の戦いがはっきり描かれなかった点。鋼牙と零をカオルの体で叩き潰すシーンで、カオル本人の「止めて」という心の叫びを入れても良かったのでは。
さていよいよ次回が最終回。今回は割と、鋼牙と零の友情パワーを前面に出していたが、最終回はやはり鋼牙とカオルの愛情パワーで決着しそうな予感。メシアが拠り所とする出口であるカオルは、鋼牙と愛で繋がる事で世界を救うのでは。もうお膳立ては今までで充分できているし、素晴らしい完結となるだろう。
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牙狼スペシャル 白夜の魔獣・前編(テレビ版の続編)
牙狼スペシャル 白夜の魔獣・後編
牙狼 1(1〜4話)
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牙狼 4(13〜16話)
牙狼 5(17〜20話)
牙狼 6(21〜23話)
牙狼 7(24〜最終話)
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牙狼
僕はまだ恋をしてはいけない(新ED曲、京本政樹作詞作曲)
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牙狼 暗黒魔戒騎士篇(小説)
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【あらすじ】消息不明のラ・カンに代わりルージが指揮を執る。ディガルド軍は6割が停戦合意、3割が保留、1割が抗戦。ディガルド討伐軍をジーン討伐軍に名を改めるルージ。
若くて力のないルージに皆が従うか心配するダ・ジンだったが、ルージは皆の士気を鼓舞しようと積極的に振る舞う。ガラガに優しい言葉を掛けられ涙。レ・ミィもルージの前で涙。ザイリンはゼルフトの町で治療を受ける。ジーンは神の雷で途中の町を破壊しつつトラフに迫る。
トラフから全軍出撃し「自由の丘」で待ち伏せ、決戦を挑む討伐軍。コトナが合図する寸前、ジーンに先手を取られディガルド第16軍は消滅。ロンのバンブリオンの多弾頭ロケット、ティゼとガボールのサーミックバースト、ダンブルらの長距離砲で反撃開始。ガラガ、セイジュウロウ、レ・ミィ、ソウタ、ハックらが一斉突撃。
ジーンのバイオティラノに弾き返されたルージに神の雷が向けられる。
【感想】△
ジーンの非道さを解ってもらい、多数のディガルド軍を味方に付け、全軍を指揮する立場になったルージが、いよいよジーンとの最終決戦に持ち込む回。
とはいえ、#47でゾイドジェネシスは終わったと思ってるので…。この終わり方しかないのだという選択は理解できるが支持は出来ない。そしてこの終わり方で楽しめるかというのはまた別問題。
ダ・ジンの懸念はもっとも。ルージの年齢設定は最後まで違和感があった。それでも強がるルージを気遣うガラガは良い。思い返せば執筆者がゾイドジェネシスの記事を書き始め、書き続けようと思った(#7)のも、単なる熱血な単細胞キャラではないガラガの魅力に惹かれたからであった。指揮官の辛さと孤独を知るガラガがこんな所で活かされるとは。
一方、部下を切り捨てに切り捨て、孤高の道を歩み続けて発狂者のような扱いをされてるのがジーン。何だか本当にバカキャラにされてしまって言うべき言葉が見つからない。誰かが悪者にならないと終わらないから仕方ないのかもしれないが、こんな敵で良いのだろうか。
エボルトの仕組みの解明が世界の未来に繋がる、エボルトはルージの意識とリンクしている、との新設定は、やはりルージが全世界を救う展開へと繋げるためか。ジーンとは違った意味で神か創造主になるわけか。
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【あらすじ】三神官ケイル・ベル・ローズ(渡辺けあき、岡本杏理、柏幸奈)は暗黒騎士キバから新しい器を提供され、肉体を乗り移ってガルム(吉野公佳)となる。
冴島鋼牙(小西大樹)と涼邑零(藤田玲)は東の番犬所に乗り込むがもぬけの殻。西の番犬所の神官(石川伸一郎)から三神官と暗黒騎士キバ抹殺の命を受ける。
絵本の最後のページを想像していた御月カオル(肘井美佳)を龍崎駈音(京本政樹)が訪ねる。彼こそ人間の姿をしたバラゴ(小林健一)だった。倉橋ゴンザ(蛍雪次郎)の抵抗も虚しくカオルは連れ去られる。
鋼牙と零はカオルを追うが、バラゴには全く歯が立たない。零が止めるが鋼牙はカオルのいるタワーに進んでいく。その入り口にはガルムの息子:魔獣装甲コダマ(マーク武蔵)が立ちはだかる。黄金騎士の鎧のタイムリミットを無視して戦い続ける鋼牙は鎧に肉体を喰われ始める。コダマを倒しても暴走は止まらない。
心滅獣身になりかかった鋼牙の鎧を銀牙騎士ゼロが辛うじて解除。零に礼を述べた鋼牙は再び最上階を目指す。
【感想】○
ホラーを憎む余り、最強の力を得ようと魔戒騎士を捨て、暗黒の力を手に入れたバラゴ。カオルをバラゴから取り返そうと、肉体と魂を暗黒に捧げそうになる鋼牙。敵の手に乗りそうになった鋼牙を零が救い出し、魔戒騎士として勝負を挑む決意を新たにする二人。
龍崎駈音がバラゴだったと読み切れなかったのが悔しすぎる。#18でカオルに電話した龍崎駈音の冷たい目や暗い部屋、という疑わしさ満載のシーンがありながら、彼が怪しいと書けなかった。京本政樹は友情・特別出演であり、まさかそんな重要な役ではないだろうとの甘い読みをしていた。純粋に本編から読み取らなかったのは執筆者の思い上りであった。深く反省。
邪美(佐藤康恵)の仇であるコダマを倒し、バラゴとガルムからカオルを助けようと我を忘れ、怒りに支配された鋼牙の思いは痛いほど分かるが、人間でも魔戒騎士でもない暗黒騎士になる事など、カオルも死んだ大河もザルバ(影山ヒロノブ)も零も誰も望まないだろう。その変化の様子をちょっと哀しそうに見ていた龍崎駈音も、昔の自分を思い出したのだろうか。
三神官が幼い子や若い娘を器として選んだり、顔に傷を負ったバラゴも甘いマスクの龍崎駈音を選んだりしているのは、#6「美貌」を思い起こさせた。人間の美への欲を嘲っていたホラーだが、自分達も美貌を求めているのか。それともあくまでも人間への当てつけか。
さて今回は、バラゴと同じ暗黒の力で戦う道が否定されたわけだが、零との友情ある魔戒騎士の力で果たして暗黒騎士キバに勝てるのか。カオルをメシア召喚のゲートに使おうとしている(と思われる)ガルム、そして不滅の存在になろうとしているバラゴ。儀式中の一瞬のスキにしか勝機は無いように思える。
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【あらすじ】元連邦艦隊士官にして現マキ指揮官のエディングトンを追ったシスコだったが、戦艦ディファイアントは彼の仕掛けたカスケードウイルスによりダウン。
シスコは任務から外され、戦艦マリンチェのサンダースが指揮。だが非武装地帯のカーデシア星を生物兵器を使って占領していくエディングトンを知り、シスコは修理中のディファイアントで出撃。
しかしエディングトンの罠により戦艦マリンチェは大破、非武装地帯にはディファイアント一隻となる。コタル星も汚染され、避難民を乗せたカーディア船をも攻撃するエディングトン。
シスコはマキ支配下の惑星を報復攻撃すると宣言。脅しだと見るエディントンの眼前でソロソス3星を破壊する。これ以上の戦いを避けるためエディングトンは投降。
【感想】◇
知略に長けたエディングトンが武力も手に入れ、惑星連邦に挑戦してくるが、シスコの非情なまでの決断がエディングトンの戦意を挫く回。
エディングトンは「スタートレックDS9:裏切り者は誰だ」で連邦を裏切った人物。シスコは自分の部下の本性を見抜けなかった事、恋人キャシディーも巻き込まれた事などから、エディングトンを恨む気持ちがある。その公私混同をも利用して罠にかけてくるエディングトンが終始優位に立つ。
今回はいつものサブストーリーが無いようにも見えたが、『レ・ミゼラブル』におけるジャベール警部とヴァルジャンの対決になぞらえた展開であった。僅かな罪で追われるヴァルジャンがエディングトン。私怨で追うのがジャベールならぬシスコ。
ヒーロー気取りのエディングトンの正義感を利用して、シスコは報復攻撃で誘い出そうと考え形勢逆転。悪役に撤する…との姿勢も本当に惑星を破壊するとは。今回のシスコはその攻撃性をむき出しにしていた。エディングトンも生物兵器を使用したり、避難船を攻撃したのがあったから辛うじてバランスが取れていたようにも思えるが、目には目をの、いかにも米国らしい決着であった。
連邦とカーデシアの協定で土地を失い難民になったと考えるマキのエディングトン。一方のシスコは、マキが難民に「いつか戻れる」との偽りの幻想を抱かせている…と考えている。シスコの考える解決策は快適な星への移住と支援だろうが、自分達の土地に拘るマキには受け入れがたい案なのだろう。これまでの経緯からすると絶対的にマキに理があるが、今後を考えるとシスコの方が現実的。
正義か実利か、民族の誇りか豊かな暮らしか、といったテーマでエディングトンがいなくなってもマキの抵抗運動には終わりが無さそうだ。
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【あらすじ】ブラウ基地の機械兵工場を調べるラ・カン達。一般人の生体エネルギー変換によりゾイド適合者を増やしていた実態を知る。ディガルド軍と手を組んでジーンと戦う事をルージが提案。ラ・カンも賛同、最後まで渋ったガラガもルージの説得で賛成に。
機械兵の実態をプロメ開発の通信装置で中継しようと考えるロンだったが、ゲオルグがブラウを襲撃。ハックだけが生き残ってブラウ全滅。ガーシュにも工場があるとボラー元将軍が教える。そのガーシュはザイリンが落とす。ザイリンもまた全ディガルドに実態を伝えようと考えていた。
ザイリンと討伐軍は連携し、ボラーが全ディガルドに中継。そこでボラーとラ・カンが握手。また、ルージとザイリンも握手。ディガルド軍が討伐軍と組んでジーンを倒そうと呼びかける。
中継を止めさせようとガーシュに迫るゲオルグ。中継を終え撤退しようとする討伐軍だったが、ゲオルグに捉まったロンを逃がそうとラ・カンが犠牲に。バイオ粒子砲の出力を上げた「神の雷」を発射したジーンのバイオティラノ。ガーシュは跡形も無く消失する。
【感想】◇
討伐軍と目覚めたディガルド兵が和解し、全ディガルド軍へ非道なバイオゾイドの実態を伝え、打倒ジーンの流れを作ろうとした回。
冒頭、使用不能だったディグのジェネレーターを処分するジーン。「ジェネレーターの無くなった街は滅びる」との言い伝えがあるので、ジーンの滅びも暗示しているのだろう。
ディガルド軍と共同戦線を張るとのルージの提案は、いかにも聡明なルージらしいが、それに反発するガラガを描写する事でバランスを取ろうとしている。ディガルドの兵も普通の人で、肉体を奪われ魂だけになって強制的に機械に組み込まれる機械兵になるのは非人道的。それを行ったジーンを倒す…との論理。
だが、誰もが被害者になりうる事態回避を第一の理由にしての和解なのか、ジーンを倒す目的の和解なのか、の解釈をしっかりしておかないと後々分裂する危険がある。もうこの作品は終わるからこの辺があやふやでも良いのだろうが、現実世界ではこんな理屈の和解は一時的で終わるのが普通では。
機械兵の真相を知らなければ善、知っていれば悪との切り口による二分法は、どうも唐突というか、それだけで良いのかという思いも残る。ジーンの悪を強調するため、物語を終わらせるための設定という気がしないでもない。
全体の物語的な山場は和解の中継であったが、中継の発信者の様子はあっても受信者が描写不足。討伐軍とディガルドの戦力比や、機械兵がどれくらいいるのか、ディガルド兵がどれくらい中継を見たのかが良く分からない。だから中継の効果も不透明だった。それにロンの「歴史的な和解だねぇ」の台詞と拍手も、ロンがやると白々しい。皮肉交じりかとも思ってしまう。
その後のゲオルグとの戦闘シーンのために中継は割りを食った感じ。戦闘シーンの方は今までに無いスピードとCGで、「ゾイドジェネシスは戦闘シーンが間延び」との評を覆す出来だった。終盤のために取っておいたのだろうか。
3つ目の山場であるラ・カンの死も必然性にはやや疑問も残るが、ルージやザイリンに後を託す世代交代を印象づける意味合いがあったのだろう。ジーンだけを殺して終わりにしない公平さの犠牲になったかラ・カン。「叔父様ー!」というレ・ミィの台詞が入るかと思ったらルージの涙目だけだった。
ところで前回ザイリンと飛び去ったフェルミは何処へ行ったの。というか結局どっち側につくんだ。あとソウタも出てないし。ボラーが討伐軍と共に戦うとの展開は、#39及び#40で予想した通り。
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【あらすじ】御月カオル(肘井美佳)の首にできた紋章はゲートだった。かつて、究極のホラー:メシアが召喚された際、人間の体がゲートとなった。そして暗黒騎士は千体のホラーを喰いメシアを召喚、融合し永遠不滅の存在になったとの伝説がある。
冴島大河(渡辺裕之)の弟子:バラゴ(小林健一)は、ホラーを憎むあまり、鎧に肉体を食わせ魂も闇に捧げた。事態を知った大河が救おうとしたが、暗黒騎士キバ(前田浩)となったバラゴに敗れて死ぬ。大河は最期にバラゴの顔に死の紋様を刻み付けたが、その刻印の効き目も無くバラゴはまだ生きているらしい。
カオルに#9の幼稚園から『黒い炎と黄金の風』の原本が届く。最後のページはやはり白紙だった。カオルはメシア降臨を防ぐため、自分を斬るよう冴島鋼牙(小西大樹)に頼むが鋼牙は拒否。そこへカオルをゲートにしたバラゴが出現。涼邑零(藤田玲)も追うがバラゴは逃げ去る。
カオルの目を通して鋼牙や人間界を監視していたバラゴ。陰我ある者を放置して出現したホラーを鋼牙に倒させ、番犬所を経由した処理済みのホラーを喰らっていたのだった。
零は鋼牙に今までの事は誤解で仇は同じだと言う。だが素直に協力し合えない二人。修行場にカオルを招いた鋼牙は黄金騎士を見せカオルの不安を取り除く。屋敷に結界を張ってカオルを守り、鋼牙と零は東の番犬所へ乗り込む。
【感想】○
#12で鋼牙の父:大河を殺したのも、#14で零の師匠:道士(品川徹)や静香(有紗)を殺したのも、#1で夢に怯えたカオルが目にした人物も、全ての正体はバラゴだった。東の番犬所の三神官:ケイル・ベル・ローズ(渡辺けあき、岡本杏理、柏幸奈)とバラゴの繋がりも推測され、鋼牙と零は最終決戦の舞台へと向かうのだった。
「鋼牙と零の仇がバラゴである」「鋼牙と零が共に戦う」との予想は#16でしており、見事に的中した。暗黒騎士や1000体のホラーを喰ってメシアと融合…といった所までは流石に無理だった。しかし、「三神官が暗黒騎士キバにホラーを喰わせている」との読みは#19でしており、これは的中。
大河の死については、暗黒騎士になるのを止められそうになったからという事で納得行く説明であったが、暗黒騎士キバがなぜ道士や静香を殺したのかは不明のまま。別に道士はホラーじゃないし、静香はなおさらだ。理不尽に殺したんだから仇でしょ、と納得するしかないのか。
カオルがゲートになったのに、大した事もなく元に戻ったのも不可解だったが、暗黒世界から人間界にバラゴが行った時点でゲートの役目は終わり、カオルは元どおりになったと解釈すべきか。
三神官と暗黒騎士キバとなったバラゴは、魔戒騎士の鋼牙や零を使ってホラーを倒させ、それをキバに喰わせてメシアを召喚しようとしていたわけ。その先の目的はやはり人間界の支配だろうか。ホラーに対しても人間に対しても絶対的な存在となろうとしている。
1000体近くを喰った暗黒騎士対、100体そこそこを倒した黄金騎士と銀牙騎士の戦いでは、普通に考えると三神官の勝ちとなるわけだが、父の死を乗り越えカオルを戦いの糧とした鋼牙、そして同じく仇討ちに燃え、カオルに静香の面影を見ているかのような零の戦いとなれば勝敗の行方は分からない。
「物語には無限の結末がある。未来は自分の手で描くものだから」
カオルが微笑みながら流れた台詞が説得力を持つ。三神官が勝つバッドエンドは無いだろうが、鋼牙と零が完全勝利というのも考えにくい。やはり零には死の影が…。そうでなければ、カオルを守ろうとして倉橋ゴンザ(蛍雪次郎)が倒れるという展開も…。誰も死んで欲しくないとは思うのだが。
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DVD
牙狼スペシャル 白夜の魔獣・前編(テレビ版の続編)
牙狼スペシャル 白夜の魔獣・後編
牙狼 1(1〜4話)
牙狼 2(5〜8話)
牙狼 3(9〜12話)
牙狼 4(13〜16話)
牙狼 5(17〜20話)
牙狼 6(21〜23話)
牙狼 7(24〜最終話)
CD
牙狼〜SAVER IN THE DARK〜(OP曲、JAM Project)
牙狼
僕はまだ恋をしてはいけない(新ED曲、京本政樹作詞作曲)
僕が愛を伝えてゆく(旧ED曲、京本政樹作詞作曲)
本
牙狼 暗黒魔戒騎士篇(小説)
牙狼(GARO)魔戒之書
牙狼ビジュアルブック
牙狼写真集「冴-さえ-」 DETAILS of HERO
GAME
黄金騎士牙狼
黄金騎士牙狼
フィギュア
ガロ(鋼牙)&魔導輪ザルバ
烈火炎装ガロ&魔導火
銀牙騎士ゼロ&魔導具シルヴァ
ガロ(大河Ver.)&轟天&砂時計
心滅獣身ガロ&魔導輪ザルバ ダメージVer.
キバ&駈音ペンダント
ガロ最終版&カオル&指輪
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【あらすじ】ゼロ戦(零式艦上戦闘機)は非力なエンジンながら速度・航続距離は世界水準を上回るという両立しない海軍の性能要求から設計された機体だった。設計者:堀越二郎と曽根嘉年は、やむなく機体の軽量化でこの性能を実現させた。しかし強度不足による空中分解事故が発生。海軍は実戦化を急ぐあまり、対処療法で中国戦線に投入。
僅かな数で中国に援助された米軍機を一掃したゼロ戦。太平洋戦争の真珠湾攻撃でも圧倒的な強さを見せ付けた。だが、ガダルカナル島攻防戦において、エンジン強化・羽の切り落としをした二号ゼロ戦は航続距離不足からラバウルより出撃できず。この「欠陥機」の責任も海軍は不問に伏した。
昭和17年夏、アリューシャンにて無傷のゼロ戦が米軍に捕獲される。この機体を徹底調査した米軍はF6Fを開発。また、急降下離脱戦法を採用。ゼロ戦の優位は崩れ去った。
昭和19年6月、サイパンに上陸した米軍を迎え撃つべく、日本海軍は全航空兵力を投入。いわゆるマリアナ沖海戦で先手を取った日本海軍だったが、攻撃隊はレーダーに捕捉され、F6Fの待ち伏せでゼロ戦隊は大混乱。防弾を一切していなかったゼロ戦隊にはもはや熟練パイロットもおらず、しかも250キロ爆弾を搭載していたゼロ戦に勝ち目は全く無かった。辛くも米艦隊に到達したゼロ戦はVT信管の対空砲火で撃ち落とされた。
戦闘機として使えなくなったゼロ戦は、昭和19年秋でのフィリピン戦線以降、特攻機となる。
【感想】◇
2005年8月に放送したゼロ戦ニ欠陥アリをこの番組用に再編集しただけの回。そちらの番組の方が1時間半と2倍の詳しさで質も高く、ついでに執筆者の書いた記事の質もそちらの方が高いので、とにかくそれを読んでもらった方が良い。
曽根嘉年の残したノートからゼロ戦の欠陥(防御力・耐久力の無さ)を暴き、海軍との折衝から、攻撃力と大和魂しか頭に無い軍部の無能ぶりを曝け出す構成は同一。元関係者、元パイロット等のインタビューもゼロ戦ニ欠陥アリで使われた映像と全く同じだった。唯一異なったのは「その時」の部分で、あ号作戦とマリアナ沖海戦に設定したその時の戦闘模様だけが今回のオリジナル。
書く事が無いので細かい指摘になるが、番組では、日本の航空機兵力は米の半分とされていたが、これは空母艦載機のみの比較であって、実際にはサイパン島を拠点とする第一航空艦隊があり、あ号作戦計画では必ずしも数の上で日本海軍が劣っていたわけではない(第一航空艦隊はマリアナ沖海戦時にはほぼ壊滅していたが)。
また、日本海軍の攻撃が失敗に終わり米軍の反撃で空母三隻を失った…とあり、米軍機で空母三隻が撃沈されたようにもとれるが、実際には米潜水艦に二隻をやられ、米軍機で撃沈されたのは一隻である。
最も誤解を生みそうな表現は、ゼロ戦が250キロ爆弾を搭載していた…という部分だろうか。これも全機が爆装していたのではなく、三分の一が搭載していたのであって、純粋な戦闘機任務のゼロ戦の方が多かった。
以上の指摘を踏まえた上で、数で互角で潜水艦にもやられず爆装もしていなかったら…としても日本海軍の勝利はありえなかっただろう。それはやはり防弾の無さで熟練パイロットが失われていた事、レーダーの有無、米軍の対空砲火能力などから。だから上記のような指摘は、本筋に意味を成さないマニアックな指摘である。無視して良い。
でもマニアックついでに書くと、この時のゼロ戦は同じ日本海軍の攻撃機である彗星よりも最高速度・巡航速度ともに劣っていた。自軍の攻撃機にも劣る戦闘機が敵軍の戦闘機に勝てるわけが無い。ゼロ戦神話に自ら溺れ、後継戦闘機の開発を怠った海軍と、それを開発できなかった国力の無さで既に負けていたのだ。
「日本の防波堤」サイパンが陥落し、日本本土空襲となってからの事は、そして日本は焦土となったで既述。
前回記事
マリアナ沖海戦(歴史群像太平洋戦史シリーズ)
大空のサムライ〈上〉死闘の果てに悔いなし
大空のサムライ〈下〉還らざる零戦隊
大空の決戦―零戦搭乗員空戦録
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1/48 傑作機シリーズ 零戦21型
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【あらすじ】オドーはクワークが入手した流動体生物の赤ん坊を買う。モーラ博士の実験を受けて育った自分の悲劇を繰り返さないため、オドーはその赤ん坊を優しく育てる事にする。一方、オブライエンとケイコの子を身篭ったキラの出産が近づく。
しかし知らせを受けたモーラ博士がやってくる。モーラ博士はオドーから得た実験データを使って育てようとする。オドーと教育方針を巡って激しく対立。変身の仕方を語り掛けるだけのオドーのやり方では上手く行かない。キラの恋人:シャカールは遅れて到着するが、キラの出産への立ち会いを巡ってオブライエンとシャカールは口論。
なかなか成長しない流動体生物の赤ん坊の引き渡しを艦隊が要求。オドーはモーラ博士の方法を受け入れ、赤ん坊は急速に育ち始める。キラは無事に出産。
だが、流動体生物の赤ん坊の容体は急変し死を待つのみ。オドーの手に移すと吸収され、オドーは再び可変種へと戻る。モーラ博士とシャカールは帰る。キラの産んだ子は母であるケイコが取り上げ、オドーは赤ん坊を失う。
【感想】○
子供は優しく育てるべきか、危険を体験させつつ育てるべきか、生みの親か育ての親か、オドーとキラとモーラ博士が、それぞれの子の喪失を味わう事になる話。
自分が何者なのかも知らずにモーラ博士に拾われたオドー。もちろん博士もオドーが生物だとは思いもよらず、各種実験を繰り返す。その頃の記憶がトラウマとなっているオドーは、博士に対し憎しみを抱いて育つ。博士としては生物だと解ってからは非人道的な実験を止め、いかに上手く育てられるかに腐心したのに、成長したオドーが黙って出ていってしまった事に傷ついている。
今回オドーは、当時の博士と同じような立場になる事で、博士の思いを理解した。そして自分の目の前から子供が消える悲しみをも共有した。
思わぬ事故でケイコの胎児を移植され、代理母となったキラ(スタートレックDS9:クワーク絶体絶命)。地球人のオブライエン一家と共に暮らしながら、妊婦の過ごし方はベイジョー式で出産までこぎつける。オブライエンに危うく気を許しそうになったりもした(スタートレックDS9:クワークの再婚)。恋人のシャカールも複雑な思いでいた事だろう。
キラは出産後、産んだ子を抱き上げる事もなくその子はケイコの元へ。自分の子ではないと分かってはいながらも、その喪失感に打ちひしがれる。同じくオドーも赤ん坊を失い、キラに共感する。
いつものように、2つの出来事をシンクロさせて展開する海外ドラマの手法。流動体の方が死んでしまった所から、まさかキラが産んだケイコの子も…と思ったが杞憂に終わってほっとした。
キラの体内から居なくなった赤ん坊、一方オドーの体内に吸収された赤ん坊で、子を無くす悲しみを表現するのが今回の目的であった。さらに、モーラ博士の手を離れて成長したオドーという三者三様が、シャトル乗り口での別れの場面で一気に図式化される。この終わり方がグッと来る鮮やかさで、余韻も残す見事なエンディングだった。
前回記事
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【あらすじ】内田と鈴木はマウンテンバイクで緑山もみじ狩りに。途中、学生服姿でパンクした自転車の傍らにいる少年と出会う。少年は家出していた。バテた内田と少年はロープウェー、鈴木はそのまま頂上へ。しかしロープウェーは故障し、宙づりのまま救助も来ない。実は不完全圧搾で落下の危険のある重大事態に陥っていた。
乗客は内田と少年、チンピラ男にその女、老夫婦そして父子と義母。施設係が救助策を練るも、天候が悪化しロープ伝いでは近づけず。消防のヘリを呼ぶが、強風のため作業員が降りられない。応急降下機で一人ずつ降ろす事にする内田。
3人を降ろした所で圧搾機の状態が悪化、揺れで応急降下機も落下する。山頂の鈴木の勧めもあって自衛隊に出動要請。広沢三佐のヘリは3500キロのロープウェーを吊り上げ、地上に降ろす。乗客は病院に運ばれ、少年の父:吉岡は左右異なる靴を履いて駆け付けた。
【感想】◇
少年の旅路を前後編で。思春期という不安定な時期に起こした万引、そして父との不仲・反抗心、現実逃避で音楽を聴きながら自転車に乗って緑山まで家出した少年。彼がロープウェー事故に遭遇し、そこで救助のために働く内田を手伝い、力強い自衛隊ヘリに助けられ、慌てて駆け付けた父と家に帰る話。
ロープウェーの停止、落下の危険のある事故と判明し、天候も悪化し、消防も無理、自力脱出も不能に陥る展開は、状況の悪化を刻々と追っていて、リアル路線のこの作品の良さが出ていた。
最終的な解決は自衛隊の救難隊が行うわけだが、鈴木の進言が最初は却下されて消防が取り仕切って失敗、マスコミを追い払う自衛隊、装備にものを言わせて解決した感もするのにやたらはしゃいでいる鈴木…から「最初から自衛隊に任せておけば」が本音なのかと勘ぐってしまう。
自衛隊は出動まで時間が掛かる、お金も掛かるという負の要素を避けて、とにかく警察・消防は無能、マスコミは邪魔なんだというのは、それらの方々へ大変失礼な考えでは。自衛隊のヘリが凄いのは認める。金掛かってるんだから。しかし「自衛隊員はプロ中のプロ」との内田の発言はどうか。消防隊員の訓練を見た経験から彼らがプロ以下だとは思えないのだが。
乗客の属性も、作ったように老若男女が揃っていて、キャラ付けも型通り過ぎて詰まらなかった。いざという時に役に立たないチンピラ男。実は連れの女の方が肝が据わってるとか、臆病な老夫婦、離婚再婚の家庭の事情がある一家など、彼らを描いたのは少年だけが問題を持っているのではないと伝えたかったからにせよ、少年の心理描写の時間が削られた面もある。
少年の父が異なる靴で来たカットは良かった。これだけで父の思いを伝える上手い描写。それだけに、その後の車中やラーメン屋の場面は余計。この事故で少年が大きく成長したとまでは描かれないのは逆に評価できる。実際そう直ぐには変わらないものだから。
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DVD(各2話収録)
よみがえる空 mission1
よみがえる空 mission2
よみがえる空 mission3
よみがえる空 mission4
よみがえる空 mission5
よみがえる空 mission6
よみがえる空-RESCUE WINGS-SPECIAL特別限定版(外伝)
CD
明日をとめないで(OP曲:美郷あき)
よみがえる空-RESCUE WINGS-(ED曲&挿入歌集:JAM Project)
よみがえる空-RESCUE WINGS-サウンドトラック
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【あらすじ】ソラから持ってきたリーオの弾を分配する討伐軍。地上に降りたソラノヒト達は自活ができない。故郷を失い悲しみに暮れている。ザイリンはディグに帰還しジーンの真意を質す。唯一絶対神だと答えるジーン。
ソラ評議会の議員達から事情を聞くルージやラ・カン達。ディガルドへは技術だけでなく、優秀な頭脳のジーンを送り込んだと知らされる。ディガルドをソラの支配下に置き、あわよくば地上の全てを手に入れようとの魂胆だったと。
バイオゾイドは大増産され部隊の再編成も実施される。その部隊表の中に、ゾイド不適合者であるはずの旧友:ウィプスの名を見つけるザイリン。面会は許されず、宿舎に侵入したザイリンは無数の機械兵を目撃する。その中にはゾイド不適合者が乗っていた。ウィプスも女性も老人も子供も…。
魂だけになった不適合者を解放し、ザイリンはジーンへ反旗を翻す。ジーンのバイオティラノはザイリンのデータによって完成し、ヴォルケーノでも歯が立たない。そんなザイリンをフェルミが助けディグから飛び去る。ジーンは全土への侵攻を宣言。
【感想】×
違う。絶対違う。こんな単純な勧善懲悪な展開を見たくてゾイドジェネシスを視聴してきたのではない。ジーン一人が悪を一手に引き受け、ジーンを倒せば世界は平和になる、ジーン以外は皆良い人という終わり方に何の意味があるのか。確かに、ジーンが倒されるべき存在である事に異存はない。でもこれではあまりにもジーンの悪を強調し過ぎではないか。
今まで積み上げてきた敵と味方の政治動向や理詰めでやってきた作戦計画、そして傑出した才能を持つルージとザイリンの対決といったゾイドジェネシスだが、全てはこんな終わり方に繋がっていたのかと思うとガックリくる。
せめてジーンがここに至るまでの動機づけに、一片の同情の余地を入り込ませて欲しい。神童と呼ばれ幼い頃から実験させられていたとか、ディガルドの暴走も全ては愛しいプロメの気を引くためだったとか、ザイリンは自分が亡くした子供に似ていたとかもう何でもいいから。ただ「神になりたい」で良いのか。
こんな悪玉排斥の流れでは、これまでのゾイドシリーズと一緒だ。それともゾイドシリーズはこのパターンでしか終わりを許されていないのか。物事を善悪で判断する事しか出来ない段階の子供に向けたアニメだからか。
今まで見せてきた味方の諍いや、ヒーロー:ルージにまでやらせた大義のために犠牲を払う作戦、敵方にいたダークヒーロー:ザイリンの武士道精神、中立を装いながら未必の故意を犯したソラノヒト、誰もが過ちを持っているはずなのに、それがジーンの悪を生み出した面もあるのに、ジーンに全てを押し付けて終わりで良いのか。
これでジーンを倒すのが、サブキャラの助力を得たルージの精神力だったりザイリンのバイオ粒子砲だったりしたら、本当に全てが台無しの駄作になる。
前回記事
ゾイドジェネシスSPECIAL BOX(1〜18話、ムラサメライガー同梱)
ゾイドジェネシスSPECIAL BOX2(19〜34話、ハヤテライガー同梱)
ゾイドジェネシスSPECIAL BOX3(35〜最終話、ムゲンライガー同梱)
ゾイドジェネシス オリジナルサウンドトラック
NEED YOUR LOVE(Do As Infinity)(OP曲:夜鷹の夢も収録)
握りしめたその手に新ED曲
ありのままでlovin’U(DVD付)ED曲
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【あらすじ】神須川祐樹(森本レオ)は美術館に展示してあった銃を盗み魔弾を込める。冴島鋼牙(小西大樹)はホラーの返り血から浄化された御月カオル(肘井美佳)を、カオルが描いた絵と似ている場所へ連れて行く。そこは鋼牙が育った場所。
倉橋ゴンザ(蛍雪次郎)経由で挑戦状が届く。鋼牙は午前4時44分にウィンターゲートKの9へ向かう。そこで神須川祐樹が銃と剣の勝負を挑む。憑依された多数の人を操り銃撃する神須川。
「人間は本能的に他人を殺そうと欲している。そのために文明の利器を進化させ殺傷してきた。人類の祖先が道具を手にした瞬間、ホラーはこの世に生を受けた。人間とはホラーそのものなのだよ」
神須川祐樹は#8で死んだ神須川美理(エリカ)の父であり、娘の復讐をしていたのだった。神須川に鋼牙の事を教えたのは三神官ケイル・ベル・ローズ(渡辺けあき、岡本杏理、柏幸奈)。魔弾と、美理に憑依したホラーの剣を渡したのは従者コダマ(マーク武蔵)だった。その剣で自分を刺し、ボナフォルツに憑依される神須川。
「苦しい。君はこの苦しみから娘を救ってくれたのか。早く断ち切ってくれ、私の陰我を」
その頃、普通の人間に戻ったはずのカオルの首に異変が起きていた。
【感想】○
魔戒騎士がホラーを狩るものである以上、それに憑依された人間は斬るしかないのだが、では残された家族はどうなるのか、そこに思い至った事はあるのか鋼牙!という回。
とにかく#8の記事を見てもらうしかないが、「思い出という時の止まった世界に封じられた女を、鋼牙が死という手段で解放」と書いたように、鋼牙は美理を殺したのではなく解放したというのが答え(ちょっと安易だが)。あと、#6の最後でも、憑依された人を救えないのかと尋ねるカオルに対し
「ホラーに憑依された時点で、この女の肉体は滅んでいたんだ」
と答えていた。ホラーの返り血を浴びただけの人間は救えても、憑依されればお仕舞。その返り血を浴びたカオルもどうやら完全復活とはいかない模様。これは次回に扱うのだろう。
今回のゲスト:森本レオといえば、やはり声の良さ。セリフ頼りの問答は、普通はテレビドラマには相応しくないが、森本レオならどんどん喋って良いよ。相変わらずGAROは役者の長所を生かしたシナリオが上手い。
その問答で明かされた人間とホラー誕生の理屈。道具を使う事で人に進化した人類は、その道具をゲート(媒介)として出現するホラーも生み出した。表裏一体の関係である人間とホラー。人の心の陰我が両者を引き寄せる。それを断ち切れるのは魔戒騎士だけ。…この物語世界だけで完結する見事な設定だ。
実は神須川祐樹はホラーの魔弾を持っていただけで憑依されていなかったという設定は、娘の美理も連続殺人を犯していた時は未憑依というのと重なる。ホントにこの父娘は陰我が強そうだw
それを利用して復讐をさせた三神官の悪さが際立ってきた。言う事を聞かなくなった鋼牙に対し、こういうやり方でも仕返ししてくるわけか。細かいツッコミだが、美理が憑依されたのはモロクなのに、それを浄化した剣を刺した祐樹はなぜボナフォルツになるのか?これが娘だと言って渡した剣は別物ったのか。だとしたら三神官はこの点では祐樹を騙した事になる。
前回記事
DVD
牙狼スペシャル 白夜の魔獣・前編(テレビ版の続編)
牙狼スペシャル 白夜の魔獣・後編
牙狼 1(1〜4話)
牙狼 2(5〜8話)
牙狼 3(9〜12話)
牙狼 4(13〜16話)
牙狼 5(17〜20話)
牙狼 6(21〜23話)
牙狼 7(24〜最終話)
CD
牙狼〜SAVER IN THE DARK〜(OP曲、JAM Project)
牙狼
僕はまだ恋をしてはいけない(新ED曲、京本政樹作詞作曲)
僕が愛を伝えてゆく(旧ED曲、京本政樹作詞作曲)
本
牙狼 暗黒魔戒騎士篇(小説)
牙狼(GARO)魔戒之書
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牙狼写真集「冴-さえ-」 DETAILS of HERO
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黄金騎士牙狼
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【あらすじ】明治新政府になっても実権は藩にあり、中央集権に対しては島津や毛利ら藩主が反対していた。新政府の木戸孝允、大久保利通は「府藩県三政治」から始め、各藩が支配する土地と人民を朝廷に返上させる「版籍奉還」を行う。領有権が将軍から朝廷に代わるだけと解釈した各藩は進んでこれを受け入れた。
知藩事を藩主にするか政府適任者にするかが次の問題となる。これは世襲でない藩主で妥協するが、これでは租税徴収権・軍事統率権も各藩主に残り、見せかけの改革に過ぎなかった。新政府は「廃藩置県」を漠然と考えるようになる。
そこへ、廃藩の声が藩自身から湧き起こる。財政難の解決は困難を極め、藩政改革は国家による一元化しかないとの論調であった。しかし薩長はこれに強く反発。新政府は身動きが取れなくなる。そこで西郷隆盛を政府に引き入れ、御親兵8000人を創設した西郷は内乱への備えを固める。
木戸孝允、井上馨、山県有朋、西郷隆盛、大久保利通、大山巌、西郷従道の7人が木戸邸で密議の末、知事を招集し、その上京を待たずに廃藩置県を行う事を決定。そして明治4年7月14日、廃藩置県の詔により261の藩は消滅し、3府72県となる。暴動は起きず中央集権による全国統一の改革(地租改正・徴兵・学校制度改革)が可能になった。
【感想】◇
江戸幕府を倒した明治新政府であったが、藩の力を削ぎ、中央集権による全国統一によって国力を高め、諸外国と伍していくためには、皮肉にも討幕に貢献した藩の藩主が一番の障害となっていたという回。
この辺りの事は、その時歴史が動いた:西郷隆盛と徴兵制およびその時歴史が動いた:西南戦争でやったので、今回は重複だらけになるのではと思っていたが、新政府と有力藩主、新政府と諸藩といった切り口で見るとまた違った面があるようで、なかなか興味深いものだった。それだけ明治新政府の基盤作りは、複雑な事情が絡んで困難な道だったという事なのか。
前半などは、ものすごい説明量で頭がパンクしそう。これでもかなり省いたのだろうが、上記の回を観てない人には理解が追い付かなかったのでは。VTRが終わってからの松平アナの要約も力が入っていて、これを台本なしで一気に喋る松平アナの底力が垣間見えた。
解説の時間もギリギリだったが、起こった事実からでは首を傾げるような流れ(版籍奉還の受け入れや、改革の声が挙がっても新政府が動けなかった段階、そして廃藩置県への対応)なども、事実の裏の心理に迫る部分もあり、よく時間内でまとめたなというのが率直な感想。
新政府の方針に反対するのが政府要人のかつての主君であり、それに逆らう事へのためらい。有力藩主は藩主で今までの恩を徒で返される事への怒り。そして無くなる士族の抗議の声を無視できない事情。一方諸藩からは財政難の解決のため、新政府に代わってでも議会開設などを行おうとする動き。
これらの緊張が頂点に達した所で、全てを作り変える「廃藩置県」を電撃的に実施した7人。一種のクーデターはなぜ無血で成功したのか。士族のカリスマ:西郷が「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の立場になったからか、本当は誰もが中央集権が必要だと感じていたからなのか、この時代の機運の解明にはまだまだ余地がありそう。
前回記事
廃藩置県―「明治国家」が生まれた日
廃藩置県―近代統一国家への苦悶
目からウロコの幕末維新―黒船来航から廃藩置県まで
島津久光と明治維新
廃藩置県の研究
その時歴史が動いた サウンドトラック
デビルマンレディー サウンドトラック(番組の音楽が時々このCDから使われる)
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【あらすじ】ディガルドのバイオラプター・グイ部隊がソラシティに迫り、ソラ評議会は緊急会議を開く。ソラの自動防衛システムが作動しエネルギーフィールドを展開したために、ルージ達は帰還発進できなくなる。
フィールドを一点集中攻撃し突破したグイ。しかし無人ザバットの迎撃とレーザー砲により壊滅。そこへフェルミ指揮の第二波が攻撃開始。パラ達のデカルトドラゴンもやられ、ソラシティにグイが侵入。
評議会議長パナは全市民に避難命令。逮捕拘束されていたロンも解放される。グイは動力炉を破壊。議員らはラ・カンやルージ達のギルドラゴンでの脱出を試みる。プロメから、ジーンもソラノヒトだと教えられたザイリン。ヴォルケーノにはザイリンの寿命を縮める生体エネルギー変換装置があった事も知る。
脱出ゲート封鎖を目論むフェルミだったが、ソウタの操縦で辛くも脱出。ザイリンもヴォルケーノで飛び立つ。ギルドラゴンは地上に着陸し、ソラシティは墜落する。
【感想】○
大量の飛行ゾイド:グイによってソラシティは破壊され、古代の遺産があえない最期を辿る回。まさかこんなにあっけなくソラ勢力の本拠地が無くなるとは。
ソラが第三勢力のままであり続け、討伐軍とソラが組んでディガルドを倒すという#32から懸念された安易な図式は、実現する事なく先の見えない展開になった。その点は大いに評価すべきだろう。逆に、白黒ハッキリした終わり方になるのか不安になってくるが。どうもディガルドが敗れ討伐軍が勝利する分かりやすいシメにはならないのでは。
どうなるのか予想を書いても仕様が無い気もするが、とりあえずジーンとフェルミは倒されるのだろう。それも討伐軍の力というよりも改心したザイリンによって内部から。そしてディガルドの拡大路線は終わり、討伐軍とは講和。それぞれの藩が復活し、ルージは村に戻る。もしくはソラノヒト達と新たな国を造る。なんかすごく詰まらない予想なので、これが外れる事を祈るのみ。
生き残ったソラの議員や住民の今後も気になるが、ルージの旅の最初の目的であり、実はまだその重要性が残っているジェネレーター、そしてゾイドの動力源であるレッケルといったこの物語特有の設定も鍵を握るのかもしれない。
さて今回は、ソラの防衛システムとフェルミのグイの大攻防戦がメインで、地上から飛び立った飛行ゾイドが、遥か上空にあるソラシティを攻略するスケールの大きい戦い。
壮大さを表現するために引きの絵でスピードを抑えて、グイが大軍である事を強調していた。それでは単調になるため、ソラ側からの描写は近めを用いてメリハリを付けると同時に、その近さが視聴者へ、ソラ側の視点で見る事を容易にする効果もあった。
ディガルドに対する過大な技術供与、反ディガルドのゲリラを半ば見殺しにしてきた不作為、ジェネレーターの開発と設置、そして放置した末の地上の混乱…等々の罪がソラにはあったはずなのだが、因果応報のような墜落によって全てが帳消しとなるのか。聡明なルージ君はこれらの愚かさを超越した解決策を持っているのだろうか。
前回記事
ゾイドジェネシスSPECIAL BOX(1〜18話、ムラサメライガー同梱)
ゾイドジェネシスSPECIAL BOX2(19〜34話、ハヤテライガー同梱)
ゾイドジェネシスSPECIAL BOX3(35〜最終話、ムゲンライガー同梱)
ゾイドジェネシス オリジナルサウンドトラック
NEED YOUR LOVE(Do As Infinity)(OP曲:夜鷹の夢も収録)
握りしめたその手に新ED曲
ありのままでlovin’U(DVD付)ED曲
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【あらすじ】ホラーの返り血を浴びてから100日目が近づき、御月カオル(肘井美佳)の生命が危うくなる。邪美(佐藤康恵)亡き今、それを救うヴァランカスの実を取りに行く事は出来ない。しかし冴島鋼牙(小西大樹)は紅蓮の森へ向かうのだった。
森の入り口の番人:タム婆(根岸季衣)も、森は陰我の住処で鎧も召喚できないから止めておけと忠告。それでも鋼牙の決意は揺るがず、通す事にする。森で次々と襲い掛かるホラー。別れ道のトラップなどを越え鋼牙は進む。
夢の中で黄泉の道をさ迷っているカオルと出会った鋼牙は、ザルバ(影山ヒロノブ)をカオルにはめ現実世界へと帰す。そして遂にヴァランカスの実を持つグラウ龍(半田雅和)まで辿り着く。
グラウ龍と問答をする鋼牙。
「この剣を持ち、守りし者として生きる事を誓ったから」戦う。
「守るに値する輝きを秘めた無限の存在」それが人。
グラウ龍は鋼牙と対等に戦う事にし、轟天召喚を許す。ヴァランカスの実を奪い取った鋼牙だったが力尽きる。そこから鋼牙を救い、龍を倒したのは涼邑零(藤田玲)だった。
鋼牙「オレは自分の力では貴様に勝てなかった」
グラウ龍「その者がお前に手を貸したのであれば、それもお前の力の一部であろう」
涼邑零に担がれ人間界に戻った鋼牙はカオルを浄化させる。
【感想】◇
カオルの生命の危機を救うためヴァランカスの実を採りに行った鋼牙は、仲間となった涼邑零の力で辛くも帰還するのだったという話。今までもベタな展開はあったものの、それを王道と思わせる力強さで納得させてきた牙狼であったが、今回はベタさが前面に出過ぎたのと、鋼牙一人で解決できなかった事もあり、物語の一つの大きな山場である割には興奮しなかった。
まず、邪美なしで紅蓮の森を進めるなら、邪美は何のために出てきたのか。魔戒騎士の力が使えない森では魔戒法師の力が必要との設定だったはず。前回で邪美を死なせてしまったのはやはり早かった(森の最後で死ぬなら納得)気がする。ただし、普通は進めない森でも鋼牙の意思の固さ・カオルを救いたい気持ちの強さで進めたとの解釈は可能。それで納得するかの問題か。
次に、森の中での戦いに壮絶さが無かった。カオルを救うため異世界で戦うというのは#11で既にやった事だし、そちらの方が面白い戦いでもあった。勇者が姫を救うため森で戦うのはあまりにもファンタジーRPG過ぎやしないか。
そして姫であるカオルも森に居た場面に「おっ」とさせられたのに、ぶって直ぐに帰しちゃうし。守りつつ一緒に進むのが王道では。
良かったのはグラウ龍が過去の自分と同じだと気付いた辺り。感情を捨てホラーを倒す事だけを考えていた鋼牙と今の鋼牙の違いは何か。それは守るべきカオルの存在。それが正しい事を証明するためにもグラウ龍には負けられない。
また、ヴァランカスの実が「ホラーの恐怖心が固まった物」との設定も良い。鋼牙がホラーを倒し続けホラーの間に恐怖心が芽生え、その象徴がヴァランカスの実となる。その果実という成果を掴むために鋼牙はさらに成長しなければならない。それがカオルを救う事だと解釈しておく。
涼邑零が助け、それが仲間パワーだとの説明は、あまりにも直球すぎて苦笑してしまった。筋としては通っているし、これから二人で戦っていく事や、零もカオルを気にしていた事などを考えると、この解決法がベストだったと後になって思い直せるのだが、やはり豪快・爽快さに欠けたような。
時間の都合上、カオルの浄化の儀式が端折って描かれたのも残念。煎じて飲ませるだけかよと。ベタを貫き通すために口移しじゃないのかよと。白雪姫の王子様だって…(笑)
前回記事
DVD
牙狼スペシャル 白夜の魔獣・前編(テレビ版の続編)
牙狼スペシャル 白夜の魔獣・後編
牙狼 1(1〜4話)
牙狼 2(5〜8話)
牙狼 3(9〜12話)
牙狼 4(13〜16話)
牙狼 5(17〜20話)
牙狼 6(21〜23話)
牙狼 7(24〜最終話)
CD
牙狼〜SAVER IN THE DARK〜(OP曲、JAM Project)
牙狼
僕はまだ恋をしてはいけない(新ED曲、京本政樹作詞作曲)
僕が愛を伝えてゆく(旧ED曲、京本政樹作詞作曲)
本
牙狼 暗黒魔戒騎士篇(小説)
牙狼(GARO)魔戒之書
牙狼ビジュアルブック
牙狼写真集「冴-さえ-」 DETAILS of HERO
GAME
黄金騎士牙狼
黄金騎士牙狼
フィギュア
ガロ(鋼牙)&魔導輪ザルバ
烈火炎装ガロ&魔導火
銀牙騎士ゼロ&魔導具シルヴァ
ガロ(大河Ver.)&轟天&砂時計
心滅獣身ガロ&魔導輪ザルバ ダメージVer.
キバ&駈音ペンダント
ガロ最終版&カオル&指輪
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【あらすじ】幕末の開国以来、伝染病により多数の死者が出た日本。その発生源は長崎の出島にあった。肥後の庄屋の息子だった北里柴三郎は弟達をコレラで失い医学を志す。医者ではなく政府の研究員に進んだ。
北里は細菌学の権威:コッホ教授のいるドイツに渡る。コレラ菌の全容解明に取り組みその対策法を見出した頃、政府から他の研究員と交代するよう命じられる。研究の継続を願い出てくれたのはコッホだった。北里はドイツに残り、破傷風対策や血清療法を発表、第一回ノーベル賞候補にもなる。
日本に帰国した北里は伝染病研究所を開設し、住民の誤解から来る反対を血清療法の実践で解いていく。コレラの致死率は70%から30%へと減った。しかし北里は病原菌の元を断ち切らないと発生は防げないと思うようになる。政府に国を挙げての対策を訴え予算申請するも、富国強兵政策のため却下される。
ペスト(黒死病)が香港で流行との報を受けた日本政府は、北里に対処法の発見を命じる。香港で北里は死体を解剖し、仲間の調査隊員を失いながらもペスト菌の発見、対処法を確立する。帰国し、後藤新平に働きかけ隔離・検疫・上下水道整備などの「伝染病予防法」を施行させた北里。
明治32年、ペストが神戸で発生。「伝染病予防法」に基づき、患者の隔離や全住民の検診を実施する陣頭指揮を執った北里。ネズミによる感染拡大を防ぐため猫を一家に一匹飼う事も推奨させる。こうして日本に衛生思想が根付き、以後ペストの発生は一度もない。
【感想】○
北里柴三郎なんて名前をかすかに聞いた覚えがある程度の人物で、とんでもなく地味なものになるかと思いきや、この人のおかげで多くの日本人が死なずに済んだ、この人がいなければ自分はこの世に居ないのでは、というくらい重要な人物だった。
何かを起こした人の歴史は後に残りやすいが、起きるのを防いだ、起きなかった歴史を作った人はあまり知られていない…という典型か。そんな人の「その時」の設定は難しいのか、数少ない起こした部分である「伝染病予防法」施行をその時としている。
元を辿れば、北里が金の稼げる医者ではなく、貧乏研究員になって「医学で国に奉仕する」道を選んだのが大きい気がする。国民の誰もが感染するかもしれない病気にはただの医者ではなく、国を動かす立場にあった方が有効だから。
しかし国を動かすのも容易ではなく、いくらドイツで功績を上げ、実践で示したとしても軍事思想の明治政府は聞く耳を持たなかったようだ。そこで北里の衛生思想が出てくる。
「文明国は衛生が発達した国をいうのであって、戦争に勝った国の事ではない」
ただし、北里の目指す衛生国家は人口増をもたらす面があり、明治時代の大陸進出には、爆発する農村人口問題への対処という側面もあった。だからといって侵略戦争によって解決を図った事を肯定するつもりはないが。
ペスト解明のため、死の危険(というか実際に仲間が死んでる)を犯してまで執刀した辺りは壮絶だ。これで北里が死なずに成功した奇跡をなんと見ればいいのか。意思の強さと言うと、じゃあ死んだ仲間には意思がなかったのかとなってしまうし、天の助けか運命かと考えるしかない。
ペスト対策で猫を飼うとあったが、東京などではネズミを交番に持っていくとお金をくれたという話を新聞で読んだ事がある。そこでは笑い話の一種として紹介されていたが、実は生死に関わる真面目な政策だったのね。
前回記事
ドンネルの男・北里柴三郎〈上〉
ドンネルの男・北里柴三郎〈下〉
北里柴三郎の生涯―第1回ノーベル賞候補
病が語る日本史
詳解 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
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