| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【あらすじ】神の雷を浴びそうになったルージを救うためソウタが突撃。返り討ちされそうになったソウタをフェルミが救って死ぬ。セイジュウロウが斬り込んでいる間に、ルージはハヤテライガーにエボルトするが太刀打ちできない。ジーン軍に左翼が突破されそうになる。
ザイリンが参戦しジーンとバイオ粒子砲の撃ち合い。ジーンのバイオ粒子砲は大破。討伐軍は全軍反撃に出るが、ジーンはセイジュウロウのゾイドコアを破壊。ダンブル、ガボール、ティゼ、ハックも囲まれコトナも墜落。ガラガがデッドリーコングの右手リミッターを解除するがティラノに握りつぶされる。ロンとルージが突撃するが、ロンを盾にルージの攻撃をかわすジーン。ライガーのゾイドコアも破壊される。
ルージを守るためレミィが間に入る。ランスタックの武器・装甲は剥ぎ取られる。
ルージ「皆を、仲間達を救いたいんだ」
ミロード村でゾイドを動かせず、願掛けをしていたルージの記憶。
「一体だけでも動かせるゾイドを」
エボルトとは一端すべてを破壊し再生する能力だった。ムラサメライガーはルージの涙で再生。コアを2つ持っていたデッドリーコング、ヴォルケーノが突撃しティラノのコアがむき出しになる。
行方不明だったラ・カンがルージに道を開け、ルージのライガーはジーンのバイオティラノのコアを突き刺す。機械兵となっていた民衆の魂が昇華。戦いの終わりを宣言するルージ。ミロード村へ帰りジェネレーターも再生させる。
【感想】△
ジーンのバイオティラノを倒すため、返り討ちに遭いながらも主要キャスト総掛かりでダメージを与え続け、遂にはジーンをこの世から追い払った討伐軍。惑星Ziは平和になり、ミロード村も再生する。
ジーンに全ての悪を押し付け、ジーンを倒せば全て丸く収まる物語の完結。ジーンの「神」という驕りを暴き、機械兵を消滅させ、人間が勝利する。全編に渡って戦闘シーンが繰り広げられたが、ジーンに一片の感情移入もさせない「神」発言の連発と、型通りの仲間パワー、終わらせるための新設定、涙が最終解決手段となる展開…では残念だが心が動かない。長く感じられた30分だった。
フェルミ登場と死は唐突だったが、実はフェルミはソウタを助けようと#42で決別し討伐軍に入れさせたと解釈しておく。死ぬのはソラシティを裏切った自分とジーンのみで充分だと考えていたのか。
ジーンが頼りとしていた神の雷もあっけなくザイリンに破壊された。威力は劣っていても狙いを定めたバイオ粒子砲と、急遽ルージからザイリンに射線変更となった神の雷ではザイリンの勝ちとなったようだ。
ゾイドコアは今シリーズでは新設定。乗員を殺す描写ができないためゾイドを殺す苦肉の策。金属生命体を強調していなかった今シリーズだからこそできたとも言える。
レ・ミィの必死の防戦を眼前で見せ付けられ、ルージの心は過去へ飛ぶ。ルージの願掛けに応じたライガーという、コア破壊から一転してライガーにだけは心が通じるとの設定。付け足しのようなエボルトの種明し設定が後押しする。
ラ・カンの復活はやはり人間(味方主要キャスト)の死がタブーである事を示す。ゲオルグのバイオトリケラのバーリアで助かったとの事。だったらゲオルグも生き残るはずとも思えるが、それはラ・カンが殺したのだろう。アンドロイドの死はOKだと。
ソウタを助けて死んだフェルミ、結果的にラ・カンを救ったゲオルグ。主要キャストのために死ねば敵も良い人。ジーンだけは徹底的に悪い人。
ジェネレーターの修理屋を探して始まったルージの旅は、自分自身に修理再生能力がある事に気付いて解決する。エピローグが数カットでは世界が平和になったのとミロード村が生き返った事しか分からないが、#48で書いたようにこれで未来永劫の平和が訪れるとはとてもとても。
【総評】○
#1から#5まではそのハッキリし過ぎた善悪と、仲間が一人ずつ増えていくお決まりの展開で記事落ちしていたゾイドジェネシスだが、#6から作戦を合理的に説明し、筋の通った勝敗の決し方に目を見張るものがあり、一気に執筆者の心を掴んだ。かと思えば戦力でないハートで決着した#26も納得の行く結末だったりと、物語には熱い血も流れていた。
また、#13・ #14で子供向け作品とは思えない過酷な状況を描き、修理屋探しからゲリラ戦、討伐軍の結成と挫折、再結成と進軍というように、戦闘だけでなく組織の問題、政治力学をも絡めた物語の構成には、次第に壮大さを感じさせるものがあった。
だが、一歩一歩筋道を通して前進していく展開は、一年放映でも足りなかった模様。#32では第三勢力ソラノヒトを登場させ、これと組んでディガルドを倒すと思わせた。しかしそう単純な展開にするのも詰まらないとの判断からか、ソラの内部抗争やライバルとの和解を入れたためにますます話は不足する。
そして意外性を狙い過ぎたソラシティの墜落で、もはやジーン一人を悪者に仕立てた結末しか選択の余地が無くなる。終わらせるための強引とも思えるジーン悪玉説には共感できず、執筆者は惰性で最終回を迎えた。#47を観てからは、#46でバッドエンド、後はおまけと割り切った。
終盤までは◎でも最後に△なので全体は○。惜しい作品だった。終盤に否定的な事ばかり書いたが、それはゾイドジェネシスが終わって欲しくないとの気持ちからだったと思いたい。一話一話で戦闘シーンが必須ながらも合理的に説明する脚本と、ルージの心の変化と併せてスケールを徐々に大きくしていったシリーズ構成は、いくら誉めても誉め足りない。
味方内部の争いや挫折、味方を犠牲にする作戦までも描いたゾイドジェネシスは、子供向けである事を忘れさせた。ここに、最後まで公平に丁寧に描くだろうとの幻想を持ってしまった執筆者がいけない。勧善懲悪で始まった物語は勧善懲悪で終わるしか無いはずなのに。
前回記事
←top
ゾイドジェネシスSPECIAL BOX(1〜18話、ムラサメライガー同梱)
ゾイドジェネシスSPECIAL BOX2(19〜34話、ハヤテライガー同梱)
ゾイドジェネシスSPECIAL BOX3(35〜最終話、ムゲンライガー同梱)
ゾイドジェネシス オリジナルサウンドトラック
NEED YOUR LOVE(Do As Infinity)(OP曲:夜鷹の夢も収録)
握りしめたその手に新ED曲
ありのままでlovin’U(DVD付)ED曲
Real Love(PARADISE GO!!GO!!)旧ED曲
recollections SPECIAL-BOX(レミィ×コトナ)
ゾイドジェネシス(ホビー)
by Amazon