【あらすじ】カーデシアに対する元シャカールレジスタンスのメンバー:レイサが仕込まれたレーザーで死亡。キラ少佐に「これで一人」とのメッセージが届く。
レジスタンスに情報を流していたファラ、キラと共に戦ったフレル、ルパザも次々と殺害される。捜査担当のオドーは、犯人はキラに何かを訴えていると推理。メッセージの声を分析した結果、キラの声を切り取ったものと判明。
容疑者リストを見たキラは、非武装地帯に住むカーデシア人:シラランの家へ向かう。ガル・ペラックの下でクリーニングを営んでいたシラランは、レジスタンスの攻撃に巻き込まれ顔を負傷していたのだった。
罪無き者を殺した事実を責め立てるシララン。キラを殺すため、お腹の赤ちゃんを切開しようと鎮静剤を打つ。フレル、ルパザから貰ったマカラハーブを飲んでいたキラには鎮静剤が効かず、キラはシラランを倒す。
【感想】△
スタートレックDS9:秘められた過去ではカーデシア占領時代のオドーの罪を扱ったが、今回は同様にキラの罪を描いた。元レジスタンスが一人づつ殺され、次第にキラに迫ってくるサスペンス要素があったが、恐怖感はあまり出ず、最後の断罪場面もセリフ主体でかなり手抜きな感じ。
初めて出てきた人物がすぐに殺されてしまうので、その死に重みが無く、連続殺人ゆえに先が読めてしまう。初登場人物がすぐ死ぬというのは今回だけでなく、スタートレックシリーズでは定番。シリーズとして続けるためやむを得ない面がある。
今回のテーマとしては、ベイジョーの全ての民を苦しめたカーデシア軍人に対するレジスタンスが、カーデシア非戦闘員まで殺してしまって良いのか、というもの。
レジスタンス活動がベイジョー解放の原動力になったと自負しているキラだったが、シラランによる追及がキラの無差別殺人性をあぶり出す。「罪無き世界が罪の裏返し」との結論を導き出したキラは、レジシタンス活動の負の側面を認識しているという事か。
キラが身篭っている赤ちゃんを帝王切開する、しかも失敗する事が確実なまま…という状況は、罪無き赤ちゃんと罪を背負うキラの両者は不可分で、切り離すのは不可能だという事であり、カーデシア軍に対するレジスタンス活動が、民間人を巻き込まざるをえなかったと暗示している。
それを、大義のための小さな犠牲として切り捨てられるか、またその切り捨てが許される事なのかが問われている。
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