テレビ批評的視聴記 - 2006/01/26

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2006年01月26日(Thu)▲ページの先頭へ
よみがえる空 #3

【あらすじ】犬を連れて来ようと自宅へ戻った少女:岡田さくらを捜しに行った内田一宏三尉。倒壊した自宅の下敷きになっており、皆で救出。本郷三佐のヘリを呼び寄せるが、ヘリの風による被害を防ぐため黒木二曹と400m搬送。

ヘリ内で岡田さくらの容体急変。悪天候の逆風で燃料不足。引き返そうとする本郷に内田は、付近を航行中の護衛艦からの補給を提案。その後、基地に向かわず西海中央病院へ。西海市は停電していたが、地上では車のヘッドライトを誘導灯にして着陸。

しかし岡田さくらは死亡。内田は両親に謝罪するため残ると言い張る。駆け付けた両親に言葉を掛けようもない内田。その時やってきた葬儀屋に暴力を振るい、内田は一晩拘留される。

【感想】△
猫を連れてきた自分の姿を見て犬を連れに帰った岡田さくら。彼女が負傷し死亡したのは自分の責任だと思う内田だったが、その責任の取り方すら出来ない未熟さを伝えようとする回。

率直に言ってどうもこの番組が好きになれない。内田さくらの自己責任でも、両親の監督不行き届きでも、内田三尉のスタンドプレーのせいでもない一連の状況を見せる事は、答えの無い現実を突き付けるリアリズム路線に沿っているとはいえ、そこから導き出されるのは、全力を尽くす救助隊の姿であり、この番組に協力している航空自衛隊のパブリシティ(ピーアールとは異なる)ではないかという疑念が拭い切れないからだ。

あからさまな宣伝ではないから批判的な事は書きようもないが、巧妙なパブリシティではないかと疑い出すと、その巧妙さにも何らかの意図が介在しているのではと疑いが大きくなってしまう。多分、執筆者の思い過ごしだろうが。ちなみに、航空自衛隊の存在や救助活動を否定しているわけではないので悪しからず。

さて、さくらの救助、ヘリへの搬送、護衛艦からの給油、停電都市への着陸などの困難を乗り越え乗り越えには、ずいぶんとスムーズに解決策があるものだと思って観ていたが、そんな御都合主義もさくらが死んだシーンから、全てこの意外性のためのお膳立てだったのかと思うと、今までの経緯がいかにも作られた状況の気がして一気に白けた。

内田が葬儀屋の胸ぐらを掴むシーンに感情移入できるかどうかは、視聴者にとって大きな分岐点になる。現実の葬儀屋には遺族の感情を逆撫でしない事が徹底されており、実際に経験してみると分かるが、そんなに恐縮しなくても…と思うくらい彼らや彼女らは低姿勢で、無関係な他人の死にそんな沈痛なフリをしなくてもいいのに…と逆にこちらが申し訳なくなった事を覚えている。

葬儀屋の接触は、その病院と関係を持つという彼らの日頃の病院に対する営業の成果であり、やって来た葬儀屋を遺族に対するハイエナのようなレッテルでしか捉えられなかった内田には感情移入できない。他人の仕事を理解していない内田は、自分の救助の仕事も理解していないのだ…という事を伝えたかったのだとしたら秀逸ではある。
前回記事

DVD(各2話収録)
よみがえる空 mission1
よみがえる空 mission2
よみがえる空 mission3
よみがえる空 mission4
よみがえる空 mission5
よみがえる空 mission6
よみがえる空-RESCUE WINGS-SPECIAL特別限定版(外伝)

CD
明日をとめないで(OP曲:美郷あき)
よみがえる空-RESCUE WINGS-(ED曲&挿入歌集:JAM Project)
よみがえる空-RESCUE WINGS-サウンドトラック
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