テレビ批評的視聴記 - 2005/12/10

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2005年12月10日(Sat)▲ページの先頭へ
大奥〜華の乱 #8

【あらすじ】徳川綱吉(谷原章介)に毒を盛れなかった安子(内山理名)。柳沢吉保(北村一輝)の妻:染子(貫地谷しほり)は吉里と奥入りし、新たな世継ぎの誕生で綱吉の体調も回復。吉里を可愛がる桂昌院(江波杏子)に、鶴姫を紀州に輿入れさせたお伝(小池栄子)は憤慨。

生類憐みの令はさらに厳しくなり、右衛門佐(高岡早紀)は水戸光圀(大杉漣)の力添えを頼みに行く。そこで音羽(余貴美子)が光圀の手の者だったと知らされる。犬の毛皮を送った光圀。それを咥えてお犬様:竹丸が何処へと消える。竹丸を捜す桂昌院と大典侍(中山忍)。

右衛門佐は吉里が上様の子ではないと桂昌院に言上するが、逆に柳沢吉保によって光圀の助力を得た事を咎められる。安子は竹丸を殺め毛皮にしたと偽りの自首。綱吉は桂昌院に逆らい安子を許す。竹丸もひょっこり姿を現す。

光圀は死去し、牧野直貞(平泉成)も隠居で、側用人筆頭は柳沢吉保。朝廷に働きかけ桂昌院は皇位に。その祝いの席で舞う綱吉、鼓は吉保。菓子を食べる吉里が吉保と同じ左利きだった事から、陰謀に気付く桂昌院。たが病気で倒れる。

【感想】○
自分と同じような境遇で奥入りした染子を見て、胸が締め付けられる思いになった安子は、大奥で繰り広げられる諍いと、悪政と言うべきお犬様の政策を正すため、犬を殺したと自首するが、その騒動と政策をも自らの利になるよう動く、真の敵の存在を知るのだった。

一つ一つの出来事で最も得をしたのは誰なのか?それを考えれば、自分の子が将軍となるよう仕組んだ柳沢吉保が一番のワルであった…という分かりやすい展開。

吉里の誕生を喜ぶ桂昌院。もとはと言えば彼女が男の子をもう一人と望んだ事が、このストーリーの始まりであった。そのために長丸・徳松が死に、藁をも掴む思いで吉里を受け入れる。柳沢吉保の計略とも知らずに。

音羽の正体が水戸の回し者だったというのが今回最大のポイント。大奥総取締りでありながら力を発揮できなかった右衛門佐と組んでの柳沢吉保との対決が期待できる。そして今まで活躍していない大典侍がそれにどう絡んでくるか。

安子の自首は、現在繰り広げられている事の空しさを説くためだったとはいえ、あまり賢いやり方ではなかった。正論を視聴者に示すためだけのシーンにも思えた。右衛門佐による出生疑惑の追及も、あっさりとかわされて拍子抜け。

お犬様:竹丸を巡ってのコミカルな展開は、その後の柳沢吉保の陰謀・計略の黒さを引き出す対比効果を生んでいた。桂昌院すら吉保の罠にはまってしまい、もはや吉保を止める事ができるのは立場上、将軍綱吉しかいない。綱吉の心を掴んでいる安子が動き、証拠収集など実務的な事を右衛門佐と音羽がやっていく…というのが今後の流れか。
前回記事

大奥〜第一章のレビュー
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