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【あらすじ】旭川市にある日本最北の旭山動物園。トナカイ・アムールヒョウ・ペンギンといった北国の動物がメイン。だが予算不足で動物の補充ができず、メインの動物は死に絶える。
獣医:小菅正夫は、動物たちが飼育係に見せる素顔を公開できないかと思案。ゴリラ飼育係:牧田雄一郎が客に向かってのガイドを始める。カバ飼育係:辻栄健二は、園長:管野浩の許可を得て夜に全身を現すカバのガイド。客足が戻り始める。
しかし平成6年、ゴリラのゴンタがエキノコックスで死亡し閉園。市民からの寄付や再開を求める声が相次ぎ、市も予算1億円を付ける。小菅は今までに無い動物園の実現に動く。スタッフの理想とする動物園を阿部寛が絵にし、巨大鳥かごや猛獣を下から見学できる施設を完成させる。
獣医:坂東元は、キングペンギンの生態を研究。設計士:高橋義光に依頼し、日プラのアクリル技術で敷山靖洋らがチューブトンネルを作る。平成12年に完成したぺんぎん館は、空を翔ぶようなペンギンの姿が見られると大盛況。今夏、上野動物園を上回る入場者数を記録。
【感想】○
「動物のありのままを見せる」とのコンセプトで、珍しい・人気の動物がいなくても、普通の動物園にある動物の見せ方の工夫で成功した旭山動物園。「宝は足元にある」ことに気付き、それをどうやって伝えるかを考え抜いた末の成功例。
まずは飼育係と獣医の役割を巡る対立と和解があった。お互いに専門性に凝り固まるあまり協調が無かったのだ。それを乗り越え、飼育係は観客に目を転じ、ガイドを始める。この何でもないような行為が原点だった。
ガイド作戦が市民との距離を縮めており、閉園からの再開の原動力になった。我々が知っている旭山動物園の成功要因は、施設ではなく客との距離の近さにあったとは。
まずはスタッフの意識の共有、理想の提示(絵を描く)、そして実現するための行動。典型的なビジネス展開だが、今までの動物園にはそれすら無かったという事なのだろう。
旭山動物園に関しては、動物に過度なストレスを与えており寿命が短いのでは?との疑念を耳にした事がある。しかし今回観た限りでは、動物の生態や習性を利用した飼育を最優先にしているとのことで、ただ生かしておくだけの動物園とは違っているようだ。
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