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【あらすじ】柳沢吉保(北村一輝)の妻:染子(貫地谷しほり)にも手を出す徳川綱吉(谷原章介)。徳松の母:お伝(小池栄子)は、安子(内山理名)の妊娠を知って危機感を抱き、世継ぎの確約を得ようと桂昌院(江波杏子)、綱吉に掛け合うが不発。
正室:信子(藤原紀香)は京より常盤井の局(高岡早紀)を招き大奥へ入るよう懇願。常盤井の局は大奥総取締りの地位を要求。綱吉への取り成しを安子に頼む信子。
お伝に安子の不慮の事故での流産を勧める柳沢吉保。石段滑りを目論むが、安子の父:牧野直貞(平泉成)が身を挺して守り事無きを得る。母:阿久里(萬田久子)の遺書を渡された安子は強く生きる決意を新たにする。
安子はお伝を牽制し、桂昌院が支配する大奥を変えるべく、綱吉に申し出て常盤井の局:右衛門佐を大奥に入れさせる事に成功。
【感想】◇
綱吉の子を身ごもった事で嫉妬を買い、仕組まれた流産の事故という危機にまで追い込まれた安子が、母:阿久里と夫:成住(田辺誠一)の死を無駄にしないためにも力強く生きる決意を固め、大奥の戦いの舞台に臨んでいく所までを描いた回。この変身の過程が一番の見所。
とはいえ、阿久里の遺書には「安子を守れ」と書いてあるだけで特に目新しさは無く、「阿久里と成住が身を捨てて守った命」だから安子は生きよ、という父の言葉も、今更…の感もある。もともと犠牲者の対場から始まった安子の大奥入りから、生き抜く事が復讐になるのだという論理では、身内は納得できても大奥の他者には理解不能だろう。
だから安子の思いや論理は他者に全く影響を与えていない。私利私欲で権力抗争を続ける大奥の人々にとって、安子の行為は新規参入でしかない。決意や覚悟がどうであれ、私利私欲の人々と同レベルの場に安子は降りた…との印象があり、あまり感心できない。
前シリーズ「大奥第一章」は、私利私欲かお家大事か分からなくなっている春日局(松下由樹)に対し、全ての人を救おうとの思いで尼から奥入りしたお万(瀬戸朝香)の対立が見物だった。欲があるのは心があるからと認めた上で、その心を将軍家に捧げる事が大切だとするお万の願いが、春日局の心を溶かし動かしていった過程が見事に描かれたが、果たして「華の乱」ではそこまで清く描けるのか非常に不安だ。
前回記事
大奥〜第一章のレビュー
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