| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【あらすじ】石橋銀次郎(内野聖陽)と浅沼半十郎(段田安則)は北爪平九郎(高橋和也)に助けを求める。7年前の家老暗殺の真相を語る銀次郎。小出帯刀(近藤正臣)の不忠を正す密命でやってきた銀次郎。
屋敷を警護する矢野道場の高弟たち。だが小出の用心棒:赤松織衛に沖山と北爪がやられる。意を決し小出の成敗に向かう銀次郎たちだったが、何者かによって小出は殺される。赤松との対決で馬の骨を見せる刺客。
矢野道場当主:矢野藤蔵。彼こそが馬の骨の伝承者だった。「幻を見た」として無かった事にする銀次郎。
銀次郎と多喜(麻里也)は江戸へ。
【感想】△
小説の映像化の悪い面が目立った最終回。事件の真相をセリフだけで語ってしまい理解が追い付かない。この終盤に来るまでに、テレビ的な演出のため高弟との対決ばかり描いてきたから、お家騒動がいきなり持ち出された印象。
肝心な馬の骨も、そんなに凄い技には見えなかったし。もっと一刀両断でスパッとなるのかと思ってた。あんなので本当に馬の首が飛ぶのか?
今まで戦った矢野道場の高弟が、負傷した銀次郎の警護をするというのは、戦った者との友情を感じさせて良かった。
半十郎の妻:杉江(南果歩)が多喜に着物を授けながら亡くした子を語るシーン。多喜の赤ん坊がくしゃみをして(しかも3回も)折角の山場が台無し。撮り直しもできないほどスケジュールが押していたのだろうか。
【総評】△
結局、当主の矢野藤蔵に馬の骨が伝授されていたり、その探索の意味はあったのか?といった物語の根幹に関わる部分に疑問の残る作品だった。
主人公が銀次郎なのか半十郎なのか判然とせず、それゆえに視点が定まらず、落ち着いて観るためには常に傍観者として追うしかなく、感情移入が全く出来なかった。
そもそも銀次郎が汚い手で悪人でもない高弟を追い込んでいったり、顔に似合わぬ軽薄なキャラを演じているから、視点がどうこう以前に入っていけなかった。
対決シーンも、木刀をやたら振り回す「動」ばかりで、重厚感も無く、真剣勝負の欠片もなかった。
もろもろの演出や画面効果・音楽も含め、どうも意図的に「軽さ」を出そうとしていたのがことごとく裏目に出た印象。視聴者層を広げよう、間口を広くしようと無理しすぎた作品。
前回記事