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【あらすじ】ヨハン、遂に姿を現す。フランツ・ボナパルタが「一緒に死のう」と銃を向けるが、ロベルトに撃ち殺される。そのロベルトも終わりの風景が見えないまま息絶える。
「命は平等だった。だから僕は生き返った。でも誰にも平等なのは死だけだ」
無人の荒野。強い風が吹きすさぶ。ヨハンは天馬に終わりの風景を見せる。
ニナが到着。「あなたを許す。世界に二人だけになっても」
「だめだよ。取り戻せない物がある」とヨハン。
ヴィムに銃を向け、天馬に自分を撃たせようとするヨハン。響く銃声。
ヨハンを撃ったのはアル中のヴィムの父:ヘルベルト・クナウプだった。ようやく到着した救援隊がルーエンハイムの安全を確保。ルンゲとヨハンは搬送。そこでルンゲは、ヨハンを救える人物としてドクター天馬を呼ぶ。
「許したい。あなたは間違っていない。あの時も、これからする事も」
ニナの言葉でヨハンのオペに向かう天馬。
【感想】◎
物語はこんな結末を迎えるのか。何と表現したらいいのやら。虚脱感とも違う不思議な感覚に襲われる。そして最初の展開へと回帰していく見事なループ。この環が完全に繋がるのかは最終話へ持ち越し。上手い構成だ。
死を受けれていたボナパルタの最期は想定内。彼は彼なりに責任を取ろうとしていたのだろう。ヨハンを殺すのは天馬しかいないと信じたロベルトによって殺されたボナパルタ。そのロベルトも目的を果たせないまま終わってしまう。
「人間は何にでもなれるんだ」
とのボナパルタの真意を理解したニナ。その言葉を信じてヨハンを許す決意を伝える。だがヨハンはもう、天馬によって撃たれる事でしかやり直しのスタートラインへは戻れない。
ヴィムを脅して天馬に撃たせようとするヨハンだったが、撃ったのがヴィム父だというのが今回の最大の山場。さんざんヴィムを痛めつけておきながら、まさかヴィムを助ける行動に出るとは、ヨハンにとっても予想外の展開。
人の心を弄び、狂気の行動に駆り立ててはその人物に破滅をもたらして来たヨハン。アル中で町中の人から白い目で見られていたヴィム父は、ヨハンが手を下す前に既に破滅していた。だからこそヨハンの計画外に置かれていたのに、最後の最後で息子を救う行為(ヨハンを撃つ)に出た。
切っても切れない親子の絆。その絆を感じる事の稀薄な人生を送って来たヨハンにとって、それは手の届かないものであると同時に、追い求めたものでもあったはずだ。その大きさ・大切さは、銃弾の衝撃と共にヨハンの脳裏にまで届いただろうか。
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