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【あらすじ】「虎の門 しりとり竜王戦」番外編、緊急生放送SP。過去9戦で5回の優賞を誇り、永世竜王となった板尾創路。丸々一時間、独りでしりとりを続ける。
司会:いとうせいこう、解説:勝俣 州和・MEGUMI・松尾貴史。判定で一本が出れば1000円、技ありが出れば100円が、日本テレビ「愛は地球を救う」の募金となる。
悲しそうな言葉、深い事情がありそうな言葉、胸がキュンとなる言葉、矢沢永吉の親友のニックネーム、ジーコが留守電に残したメッセージ…24時間テレビへの募金額37400円。
【感想】○
カッコイイ。人はなぜ、しりとりをする板尾創路にカッコ良さを感じてしまうのか。誰もがやった事のあるしりとり。しかし誰もやった事の無い、独りでのしりとり1時間。しかも多分に笑いを含めての芸人魂。
相手がいるからこそ、連続した末尾語を使っての「攻め」があり対局になるのでは?独りでやったら次も読んだやり易さが出て、キレが無くなるのでは…といった事前の心配は、当事者でない人間の空論だったと気付かされる。
板尾創路は、自分自身に「る攻め」「た攻め」を課し、時間切れのカウントダウンを連発する緊張感を生み出した。次の文言を考える余裕など無かったのだ。それがまた「この一言にかける」心意気を感じさせ、カッコ良さを生み出す。
言いかけて途中で止め、また打ち直して答える。そんな通常ルールでは認められない事も二度ほどやった。だが、打ち直し時の思い切り駒を打ち付ける「バチーン!」という音がスタジオに響き渡り、決して妥協しない表情を目にして、いとうせいこうもスタッフも止める事が出来ない。より高みを目指そうとする板尾創路の姿勢は、陳腐なルールを遥かに超えていた。
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【あらすじ】「地球滅亡のお知らせ」
建設会社サラリーマン:設楽が自宅に帰ると、ポストに銀河系惑星思想連合から地球滅亡のお知らせが届いていた。ドアを開け部屋に入るとそこは真っ白な空間。側にあったボタンを押してしまう。
そこへやって来る惑星ホワイト出身の管理官:ヤーハギー1033歳(矢作)。銀河系惑星思想連合とは、それぞれの星の思想を統一する事で惑星間のバランスを保ち、銀河を平和にする組織。最も平均的な地球人である設楽が地球の代表者となり、地球の思想を統一させる役目を負った事を説明。ボタンを押したので、あとサーティーミニッツで地球は滅亡するらしい。
赤い部屋には惑星レッド出身の管轄候補:MCヨシヨシ5歳(荒川)。全員平等・センスが大切・それがピース…との思想。
青い部屋には惑星ブルー出身の管轄候補:グンソオーギ4567歳(小木)。礼儀重視・規律ある上下関係・ルール守る…との思想。
どちらも極端すぎて選べない設楽。惑星イエロー出身の元地球管轄:ヒムーラ40歳(日村)と一緒に、両方を融合した思想にできないか交渉するも失敗。
連合から脱退し、自分達で平和を作り上げ、地球人の力を信じてもらうと宣言する設楽。
【感想】○
30minutes鬼がSFをやるとこうなるのか。一見、安っぽく見えるが、いわゆる「壮大なスケールのSF超大作」の本質を突くなかなか侮れない回だった。
混在する人々の考え・思想を統一するのは、平等か絶対の上下関係か?平等社会を目指した国家も、絶対の上下関係を強いた国家も滅亡した歴史を持つ人類。様々な思想へと分散していく社会をただ傍観する人々。レッド、ブルー、イエローで示された対立構造はまさに地球の縮図だ。
どの思想にするか決めていない状態をホワイトで示したのも含めて、色によって思想イメージを表現する分かりやすい手法も、ここまでハッキリやられると却って斬新だった。
最後、自分達で平和な地球を作る!と宣言して奇麗な終わりになったようにも見えるが、連合を脱退するという地球人の、自分達の事しか考えない身勝手さを皮肉ってるようにも思えた。
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【あらすじ】向坂藩8万石での6年前の家老暗殺事件。それに「馬の骨」と呼ばれる秘太刀が使われ、家老・小出帯刀(近藤正臣)の刺客の仕業だとの噂が流れる。小出は疑いを晴らすため、江戸から甥の石橋銀次郎(内野聖陽)を呼び、秘太刀馬の骨の使い手を浅沼半十郎(段田安則)と共に探させる。
馬の骨は一太刀で馬の首を斬る不伝流・矢野道場に伝わる秘太刀だが、誰に伝授されているかは不明。まずは当主:矢野藤蔵に勝負を挑む銀次郎。最初は他流試合を禁じる掟を盾に拒否する当主だったが、銀次郎が得た裏情報をちらつかされるとしぶしぶ承諾。
当主は剣の腕前は確かなものだったが、馬の骨を伝授されてはいなかった。銀次郎は矢野道場の「高弟五人衆」の中に必ず秘太刀馬の骨を受け継ぐ者がいると考え、一人ずつ勝負していく決心を固める。
【感想】◇
全6回で最初は当主、後は5人衆との勝負という分かりやすい全体構成の番組。それぞれの対戦相手のバックグラウンドと、藩内での派閥抗争がどう絡まっていくかが見所か。
まず指摘したいのは、主人公が誰なのかハッキリしない点だ。実際に勝負をする石橋銀次郎(内野聖陽)なのか、介添人となった浅沼半十郎(段田安則)なのか。そしてナレーションは半十郎の妻:杉江(南果歩)である。いったい誰の視点で物語が進行していくのか分からないため、どうにも落ち着いて視聴できなかった。
あとは、飾りすぎた演出が鼻に付いた。立ち会いで派手な馬のCGを使ったり、小さな庭で勝負していたのに、いきなり背景無しの空間での勝負に切り替わったり。
殺陣も、不伝流・矢野道場の当主が出たのに、不伝流ならではの剣の技が伝わってこなかった。かなりの腕前の当主でも伝授されなかった秘太刀馬の骨とは一体いかなるものか…との展開で盛り上げようとしているのは分かったが、ならばこそ不伝流らしさが見たかった。
【あらすじ】「暴動」
センティエントの生みの親であるナラム・チャンドラー博士が何者かに殺され、オデッセイ5メンバーにダイイングメッセージが届く。また、チャンドラーが残したディスクにはセンティエントの会話が記録されていた。
そこからシンセティックスがローンデールで暴動を起こそうとしていると判明。以前の時間軸でローンデールで暴動が起きた事を知るオデッセイ5メンバーは、暴動を食い止めるべくローンデールに向かう。
調査の結果、送電線と水に原因があると考えたメンバー達。ローンデールの水に電気を加えると未知の酵素が生成される。電力施設には異常が見付からず、給水施設を調べると、LDU-7のようにシンセティックス侵入の形跡があった。
ニールがウイルスで給水システムをダウンさせ、チャック達は街へ。だが既に暴動は始まっていた。火事を起こして住民の気をそらし、何とか収まる。
【感想】◇
何でもない小さな町で、小さな諍いが大きくなって暴動に発展。それを食い止めようと奔走する主人公達…というのは今週のMONSTERと展開がオーバーラップしてしまう。オデッセイファイブの方は原因が化学的なものだと特定でき、それをストップさせる事で止められたが、MONSTERの方はそうもいかない気もする。
水が原因で町の人々が強暴化するとの発想は面白い。そしてそれを調べるメンバー達も次第に強暴化する…という部分をもう少し強調しても良かったようにも思える。何だかんだとけなし合っていくメンバーの様子は普段通り(笑)のようにも見えた。
危機をあと一歩の所で食い止めたオデッセイ5メンバーだったが、ケイリーにメインキャスターの地位を奪われそうになったサラも、あと一歩の所でスクープをものにして窮地を脱する…というサブストーリーも盛り込まれていた。
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【あらすじ】第一次大戦後、国際ルールで禁じられた市民を標的とした都市爆撃。だが、ドイツ軍によるゲルニカ空襲、日本軍による重慶爆撃、ナチスによるロンドン爆撃、イギリス軍によるドレスデン空襲などによって次々に破られた。そして最大の死傷者を出すに至ったアメリカ軍による日本本土空襲。市民はなぜ犠牲となったのか、そのプロセスに迫る。(NHKスペシャル)
1944年のマリアナ諸島陥落により、B29爆撃可能圏に入った日本本土。当初の指揮官は精密爆撃の権威:ハンセル准将。ハンセルは高々度からの軍事工場への精密な爆撃こそが日本軍を崩壊させるとの理論を実践。だが、ジェット気流に流された爆弾は命中率が極めて低く、この戦術への疑問がアメリカ軍内部に湧き起こる。
一方、中国成都から北九州爆撃を担当したのはカーチス・ルメイ少将。ルメイは都市絨毯爆撃を可能にする焼夷弾に着目。日本軍の支配する漢口爆撃によってその威力を報告する。
アメリカ軍内部では次第に、効果の上がらない精密爆撃から絨毯爆撃への転換の声が大きくなる。「それはアメリカの理念に反する」「野蛮人に自らなる事だ」との意見を持つ軍人は会議から排除される。
1945年初頭、ハンセル准将は更迭され本土空襲はルメイ少将が担当。そして3月10日未明、絨毯爆撃による東京大空襲。その後6大都市を焼き尽くし、それでも日本が降伏しないと見るや、爆撃を地方都市へと拡大。その頃アメリカ軍は、「市民爆撃が戦争終結に効果がない」とするドレスデン報告を握りつぶしていた。その結果、終戦までに66の地方都市が焦土となった。
【感想】○
「家庭内手工業が中心の日本では、軍事施設と住居の境界は無く、都市の全てを焼き尽くす焼夷弾による絨毯爆撃しかなかった」
「国家総力戦の日本は、大都市・地方都市には関係無く軍需生産があり、これら全てが攻撃対象となった」
「広島・長崎への原爆投下は、都市爆撃の延長線上にある」
「よってアメリカ軍の爆撃は、軍事・戦略上の目標のみに行われた」
…といったアメリカが平然と述べてきた上記の考えがウソである事は、賢明な日本人であるならば当然知っているとは思うが、ウソがなぜウソなのか、その一端が明らかとなる番組だった。
一機に莫大なコストが掛かるB29から利益を捻出するためには、継続的な大量生産が必要で、一旦軌道に乗った生産ラインを止める事は不可能になっていた。新型焼夷弾の威力を確かめるために木造日本家屋は最適な実験材料だった。だからこそ、市民を標的とした都市爆撃が、戦争継続の意思を奪うのではなく、国民の結束を呼ぶ反作用を引き起こすというドレスデンからの報告は無視されたのだ。
ハンセルの高々度精密爆撃からルメイの低高度絨毯爆撃への転換については、米軍の思想転換以外にも要因がある。
まず、硫黄島飛行場の陥落(45年2月)により、これまでマリアナと日本本土を往復できる飛行機がB29しかなかったが、航続距離の短い護衛戦闘機を付ける事が可能となった。
次に、目標精度が荒くてもできる絨毯爆撃ならば、夜間爆撃で侵入できる。日本軍は夜間戦闘機・レーダーが弱点で米機の被害を少なくできる。
さらに、日本軍の夜間戦闘能力が低い事は、高々度ではなく低高度の爆撃を可能にする。
また、低高度の爆撃ならば燃料を少なくでき、その分爆弾搭載量を増やして攻撃力を増せる。
最後に高度1万メートルまで行き来する時間を短縮でき、搭乗員の負担を減らし、爆撃回数を多くする事もできる。
以上のような戦術的理由からも夜間低高度侵入による絨毯爆撃が採用され、その最初の被害が東京大空襲となったのだ。
しかし市民標的の都市爆撃に戦略的効果が無い事にかわりない。6大都市を焼き尽くしても日本の戦争継続意思に何の変更もないと知ったルメイの焦りも、160地方都市への焦土作戦へと移行させる。
また、絨毯爆撃が戦争を終わらせるとの主張をした軍人達は、原爆の投下を都市爆撃の究極の形態だと位置付け、「都市爆撃(原爆)が戦争を集結させた」との理屈をでっち上げる。原爆はソ連への牽制であり、太平洋戦争集結がソ連参戦にあったとの真の理由を隠した(その時歴史が動いた:ソ連参戦を参照のこと)
番組を観ると、ルメイの絨毯爆撃は悪でハンセルの精密爆撃は善…との感想を抱く人もいるかもしれないが、「精密爆撃の命中率が悪かった」という部分から考えて欲しい。例えば、ハンセルが最も力を入れた中島飛行機・武蔵野製作所は、何度爆撃しても爆弾が外れた。つまり外れた爆弾は市街地に着弾し市民が犠牲となったのである。都市精密爆撃の失敗はイコール市民への爆撃に繋がるのだ。
蛇足になるかもしれないが、「カーチス・ルメイが1964年、航空自衛隊育成の功労により、天皇から勲一等旭日大綬章を授けられた」との戦後日本最大の過ちについて番組では触れられていなかった。これも、国民全員が知ってて当然の事だからこそ触れる必要も無かったからだと信じたいw
本土防空戦
超・空の要塞:B‐29
写真版 東京大空襲の記録
東京大空襲―B29から見た三月十日の真実
火垂るの墓
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【あらすじ】江戸時代、ロシアのフォボストフが択捉島に上陸して略奪・暴行した報復として、幕府が1811年にディアナ号のゴローニン艦長を捕縛した「ゴローニン事件」。北前船取引を営む高田屋嘉兵衛は、そのディアナ号副官:リコルドによって捕えられ捕虜としてカムチャツカに連行される。
高田屋嘉兵衛は脱出するために、自らが日露の交渉役となって事件を解決する道を選ぶ。ロシア語を覚え、リコルドと友情を結び、ロシア政府の文書から情報を得る。そしてロシアの謝罪文を手に、仲介人として日本へ乗り込む。
しかし交渉はうまく行かず、鎖国破りとして投獄された高田屋嘉兵衛。それでもリコルドは、新たな謝罪文を持って来ると言い残しロシアへ帰る。
半年後の文化10(1813)年9月16日、リコルドは約束通りロシア政府高官の謝罪文を日本に提出。高田屋嘉兵衛は解放され、戦争回避の報奨として金貨5両を受け取る。「ウラー、タイショウ!」(万歳大将)と叫びながらリコルド達は帰っていく。
【感想】◇
ロシア人達との友情を築きあげ、商人としての交渉術で江戸時代の日露戦争を回避した高田屋嘉兵衛のお話。
その努力も、時の政府にとっては金貨5両の値打ちしかなかったのか?との痛烈な皮肉が込められていた。起こした事はその大きさも判断しやすいが、戦争の回避という起こらなかった事への対価の計算など、そんなものかも。
解決の糸口がロシアの謝罪文にある…と賭けた高田屋嘉兵衛の読みはいかにも商人らしい大博打。それを理解させるために、フォボストフの行為に立ち返ってロシアの誤解を解こうとする高田屋嘉兵衛。それをすぐに理解したリコルド。ともに能力のあった人なのだろう。
とはいえ、今回の最も重要な部分である高田屋嘉兵衛とリコルドの友情形成が描かれず、なぜここまで強い絆で両者が結ばれたのかが理解できない。自分を捕え連行した相手と友情を結ぶ高田屋嘉兵衛の人物的魅力を、解説者が「上昇志向と平等志向」と言っていたが、それはビジネス場面において当てはまるかもしれないが、友情の説明にはなっていない。
また、「上昇志向と平等志向」が明治維新にも当てはまり、高田屋嘉兵衛の行為はその先駆けになった…との説明もこじつけのようで良く分からん。
感動的な友情物語も、その友情形成部分が描かれないのでは感動できない。
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【あらすじ】クゼヒデオ(九世英雄)が択捉にて、元ロシア軍士官:ボリス・ジャブロフからプルトニウムを買い取る、との情報を出島難民の電脳から得た公安九課。ここでクゼを抑えなければ、内閣情報庁の行為はヤミに消え、軍が介入して来る。出島を戦場にしてはならない。
択捉の佐川電子が潜水艦基地のあったベルタルベ拡張工事をしており、クゼもここで取引すると睨んだ九課。素子は根室上陸作戦で世話になったハッカー:クロルデンを訪ねる。
だがクロルデンはプルトニウム取引の情報を探る際の攻性防壁によって焼け死んでいた。それでもクロルデンが入手した情報によると、この取引には佐川電子の加賀崎(北端特務課長)と内閣情報庁も関わっているらしい。『内閣情報庁 調 非公式白書』を手に素子は地下の潜水艦基地へ。
クゼはロシアのサイボーグ:コイルと取引。そこへ陸自のアームスーツが襲撃。バトーらのタチコマも到着。逃げるクゼをバトーは追い詰める。
【感想】○
日本国民の貯蓄の小数点以下の利子を、自分の口座に振り込むプログラムによって軍資金:107億6千万ドルを溜めたクゼが、プルトニウムを入手して出島を難民独立国と認めさせる…クゼの計画が明らかとなった回。
「難民は働いて源泉徴収されるのに絶対に帰化が認められない。一方、国民はシステムからの搾取に気付きもせず、口当たりの良い・受け入れやすい情報のみを摂取している。なんてインチキな社会だ」
個別の十一人ウイルスが発症しても、自身が持ち合わせていた資質や思想でウイルスを乗り越えたクゼ。その思想は端的には「世界征服」であるが、自分が独裁者になる事で世界平和になると本気で信じている。そして現在のクゼの行動は、チェ・ゲバラ、マルコムX、カシアス・クレイ、ヒトラー、ガンジー、キング牧師のような「聖域」とも呼べる驚異的なパワーを持つに至った。そのカリスマ性が難民を陶酔させ結束させている。
クゼ電脳に接触し、彼の志の大きさに途惑った素子は、同時に彼こそが飛行機事故で同じ病室になった男の子(#10)だと確信する。だからイマイチ敵対行動に踏み切れない。
その分今回は、人気電脳ラッパー“DENSETU”(伝説)信者がクゼを問い詰める。自爆テロを促したDENSETUを殺した個別の11人。その中にクゼがいた事を知る信者は、クゼを道連れに自爆しようとする。DENSETU殺害理由は#15記事で推測した。
プルトニウム取引に内閣情報庁も絡んでいるという事は、#6で回収したプルトニウムとどう関係があるのだろう。もしかして同じ物なのかもしれない。内閣情報庁が得たプルトニウムをクゼが購入し、日本政府に対して独立戦争を起こす…まさに合田一人がプロデュースする戦争シナリオだ。
ここでやはり注意すべきは、前回も指摘したように、合田がクゼを操れる・統制できると考えている点だ。もはや聖域に入ったクゼは合田の予測の範囲を超えるかもしれない。そして、とにかく内閣情報庁を潰すのが先だと公安九課が判断した場合、九課もクゼに加わるかもしれない。素子などはもう「気の抜けた」状態で、クゼに同調する気配すら漂ってるし…。
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【あらすじ】南ドイツの山間の町ルーエンハイム(安らぎの家)では恐ろしい事が起きようとしていた。ジャム作りのコンラートが銃殺されているのを、宝くじを当てたケニッヒ夫妻が発見。隣の犬を撃つアル中のヴィムの父親。パブの外での暴力事件。捜査に当たっていた警官も銃で撃たれる。それらに使われた銃を与えたのは車椅子の老夫婦。
ドクター天馬はフランツ・ボナパルタの息子:リプスキンと絵本マニアを訪ねる。絵本マニアは、ヘルムート・フォス89年作『平和の神様』がボナパルタ最後の作品だと指摘。
「ある泥棒が山間の町に逃げて来る。その町でも一稼ぎしようと企むが、町の人々と交流する内に、盗み方を忘れてしまう。男は町の人のために働きながら静かに暮らす」
ボナパルタの偽名の中でクラウス・ポッペだけがドイツ名であり、それこそ本名ではないか?その故郷がルーエンハイムなのか?
ルーエンハイムでは大雨により鉄道・道路は遮断され、何者かにより電話線も切られた。陸の孤島と化した町でルンゲとグリマーは何も出来ない。
【感想】○
孤立した町で起こる集団ヒステリーによる殺し合い。何者かがそれを起こそうと企んでいる。次第に高まる緊張感がとても良く描写されていた回。
散発的に、しかし次々と響く銃声。銃など一丁も無かった町でなぜ銃声がするのか。よそ者を警戒するよそ者のルンゲとグリマーだったが、事態の進行を止める事が出来ない。人々の心の奥底にあった憎悪が吹き出す形で事件が起きるので、次が予測できず銃声は恐怖の連鎖と相乗効果を生み出す。
銃を与えているのが穏やかな老夫婦というのも意外性大。この老夫婦は極右組織の幹部なのだろうか。それともボナパルタなのだろうか。
ニナがヨハンの目的を
「完全な自殺、本当の孤独、唯一の愛情表現によって511キンダーハイムの再現をしようとしている」
と言っていたが、殺し合いによる町の全滅と、ボナパルタの故郷を滅ぼして自分のルーツから消す完全な自殺…との答えが導き出せる。という事は、このルーエンハイム集団ヒステリーもヨハンの計画なのだろうか。
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MONSTER 邪悪、虚偽、悪徳の構図
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「名前の無い怪物」の絵本(プレミア付いてる)
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【あらすじ】全28作品の中から、ダウンタウン松本、中川翔子、ケンドーコバヤシが思い出の作品を選ぶ。
しょこたん「スパイ大作戦」。ライフルのスコープに映るフジテレビ社屋。ムックが狙撃される。
ケンコバ「桃太郎第二部」。鬼退治を果たした桃太郎が家に帰ると、尻を出したジイさんバアさん。屁をこくバアさん。
松本人志「No.1ホスト」。スパーカーが停まり、窓が空き、ワイパーが動く。中から出てきたのはNo.2ホストだった。
【感想】○
なぜかこの時期に過去を振り返る回。思い出として選ばれたのはどれも、当ブログでチェックしてなかった作品ばかり。筆者は今まで面白い回を見逃して、4コマ企画にやや否定的な記事を書いていたのか。軽くショック。「考えるヒトコマ」は「MONSTER」と放送時間が重なる週が多く、どうしても毎週観る事が出来ない。睡眠時間を削ってまで観ようとも思わないし。「2番組録画機器を買え」「それでも“深夜番組に強いブログ”なのか」との声も聞こえて来そうだが(笑)
さて今回もダウンタウン松本は、7月29日記事:考えるヒトコマ:地球温暖化、犬のおまわりさん、8月5日記事:考えるヒトコマ:運命の赤い糸、魔法のランプに続いてさりげなくこの企画への不満点を述べていた。作品を選ぶ際
「スタジオもウケて、4コマも面白いのがなかなか無い」
4コマとも自分の画が選ばれると
「最初からオチまで考えさせてくれないか」
これは当ブログでも指摘してきた。両方に気を遣う大変さは6月10日記事:考えるヒトコマ:大仏くん危機一髪で、コマ毎に考える難しさは初回の5月5日記事:考えるヒトコマ(新番組)の通り。
もう松本としては、この企画に見切りをつけたい気分でいっぱいなのだろうが、なぜか掲載誌が続々と増え続けている現状では、足抜けできないのだろう。しがらみを断ち切れず、既得権を守ろうとする力には、ダウンタウン松本と言えども従うしかないのか。やはりフジ経営健全化の一環として検討されている当番組の打ち切りによってでしか、松本は解放されないのかもしれない。
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漫々快々―みんなのマンガがもっとよくなる
快描教室―きもちよ〜く絵を描こう! マンガの悩みを一刀両断!!
マンガの描き方―似顔絵から長編まで(手塚治虫 著)
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【あらすじ】戦前からトラックを作っていたトヨタに、創業の夢である乗用車開発を提案した男:中村健也。だが、労働組合との争議を抱えるトヨタはそれどころではなかった。6000人のストライキは1600人のリストラと創業者:豊田喜一郎の辞任へと発展。
さらにフォードから提携の誘いがあり、ライセンス生産か自社開発かで会社は揺れた。開発主査の中村は常務に「勝負させて下さい」と頼む。道は決まった。
バネの導入で乗り心地を良くし、スポット溶接でスピード生産・大量生産を目論む中村だったが、試作車のバネは外れ、溶接は折れた。
小さな鉄の玉をバネにぶつけ耐久力をUP、型どりをベニヤ板からポリエステルフィルムに変更して正確な溶接が出来るようにした。また、鋼板を原料から見直してプレスを成功させた。
完成したクラウンはロンドン−東京間5万キロを走破し、国産車時代の幕を開けた。中村はその後、電気とガソリンのハイブリットカーの研究に没頭。その研究を基にプリウスが生まれた。
【感想】○
眼光鋭く、ぶっきらぼうなプロジェクトリーダーでも、信念を持って妥協しない姿勢を貫けば、いつかは光が差すのだ…との教訓の回。
「技術は絶対に妥協しない」
と言って設計変更を頑として拒んだ中村。
「下手な指示は部下の創造性を殺す」
との思いから、見守る事を信条とした中村。
そんな姿勢は、最初は部下達の支持を得られず、士気も低下、プロジェクトは暗礁に乗り上げる。しかし、蔵書一万冊、常に技術を考える中村の真の姿をメンバーは理解するようになる。そして
「上手く行くか行かないか分からないから開発する」
「夜行列車と同じ。先が見えなくても走り続けろ」
この言葉がメンバーの奮起を呼ぶ。
中村は、親しみやすさには欠けていたが、その分技術にかける思いはトヨタ一だった。それをメンバーが理解した時にプロジェクトは一気に動き出す。直接的なアクションのある優しさではなく、手出しをしない優しさが理解されるには時間が掛かるという事か。
常に笑顔を絶やさない奥さんも印象的。技術バカな夫を温かく包み込み
「人に分からない事を考えるのは楽しいかもしれない」
と言って究極の理解を示す。それがその後30年に及ぶハイブリットカー研究を支え、プリウス誕生の1年後に亡くなった中村への供養となる。見守り続けたのは中村だけでなく、奥さんもそうだったのだ。
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われら茨の道を行く~国産乗用車・攻防戦~(今回のDVD)
トヨタクラウン―新型クラウンの魅力から歴代名車の軌跡
トヨタしかつくれないクルマがある―40年目のクラウン誕生物語
トヨタ・クラウン物語―国産車の頂点をきわめた半世紀の挑戦
初代クラウン開発物語(ストーリー)―トヨタのクルマ作りの原点を探る
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地上の星/ヘッドライト・テールライト(OP・ED曲)
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【あらすじ】ピクル村の復興を手伝うラ・カン達。子供に人気のルージは村人から贈り物を貰ったり、色々な話を聞いたり。
ジェネレーターの修理屋探しから対ディガルドの戦いに転換すべきだと考えるルージ。ラ・カンに指導者になってもらうよう頼む。
かつてキダハン領主だったラ・カン。ディガルドの脅しに屈し、領地を空け渡した事がディガルドの勢力拡張を招いたのだと今でも悔やんでいる。
ラ・カンとの決闘で行く末を決めるルージ。だが敗れてしまう。ラ・カンは、ルージのいたミロード村に戻る事を言い渡す。
【感想】○
全体のテーマが、ルージの村の事情である修理屋探しから、対ディガルド闘争へと切り替わる回。村を復興しても、ジェネレーターを修理しても、破壊し尽くすディガルドが支配している限り意味が無いのだと気付いたルージ。
だがそれではミロード村の人達はどうなってしまうのか。修理屋探しを諦めた事にはならないのか。ラ・カンはルージの論理の弱点を見抜いている。だからこそルージとの決闘に勝ち、ミロード村に戻ると言ったのだ。村人にこれまでの経緯を話し、納得してもらう。そして他の場所に移住してもらう。
恐らくラ・カンはそのように考えているのだろう。弱き者の存在を忘れずにやるべき事をやってから次に進む。賢明・堅実な人物だ。
なにより、修理屋探しから対ディガルドへの転換は、視聴者でもある我々も納得できていないのだから、次回でルージ君やラ・カン殿にきっちり説明してもらわないとね。
前回記事
ゾイドジェネシスSPECIAL BOX(1〜18話、ムラサメライガー同梱)
ゾイドジェネシスSPECIAL BOX2(19〜34話、ハヤテライガー同梱)
NEED YOUR LOVE(Do As Infinity)(OP曲:夜鷹の夢も収録)
ありのままでlovin’U(DVD付)新ED曲
Real Love(PARADISE GO!!GO!!)旧ED曲
ゾイドジェネシス(ホビー)
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【あらすじ】「スペシャルゲスト」
平均視聴率2%の情報番組『ゆーがった30』本番までサーティーミニッツ。プロデューサー:荒川とディレクター:矢作は、新人小説家:いとうあいこをゲストに、3万部売れた『父娘』の話題を企画する。
そこで、いとうあいこの実の父親と18年ぶりの再会を果たさせ、番組打ち切りを回避しようというのだ。しかし、AD:小木は父親との連絡が付かなくなりパニック。ちょうどそこに居た小木の叔父である司会業:キャノンボール日村が、父親役を買って出る。
リハーサルで父との再会が「やらせ」である事に気付き、出演辞退しようとするいとう。荒川・矢作・小木が土下座して「演出」である事を説明しても納得しない。
ウソで皆を楽しませるのがテレビだ!とのキャノンボール日村の熱い説得にしぶしぶ応じるいとう。本番が始まった頃、本物の父親(杉作J太郎)から連絡が入る。
【感想】◎
テレビに付きまとう「やらせ」と「演出」の問題について、業界への痛烈な皮肉を込めてドラマにしてしまう30minutes鬼は凄すぎる。
「ウソばっかりだと。ウソの何が悪いんだ!ウソを付いて皆を楽しませるのがテレビなんだ!」
キャノンボール日村が叫ぶセリフ。この番組製作者の本音と自己批判の入り交じった強烈な回だった。
他にも、プロデューサー:荒川の
「素人はキャラよ」「キャラの強い方が数字取れる」
「あなたはテレビをあまり知らないでしょうが、テレビにこういうの(やらせ)はよくあるんですよ」
そしてディレクター:矢作の
「今日、数字取れなかったら、クビになって僕達、路頭に迷うんです」
「人助けだと思って(やらせ)やって下さい」
さらに、やらせに目をつぶって自分の仕事に撤するMC:設楽、やらせだろうが何だろうがテレビに出て有名になろうとする日村…といった、視聴率を巡るやらせの実態がポンポン出て来る展開。ちょっと誇張しすぎの観もあるが、勇気ある告発だねw
やらせが問題になるのは、製作者が悪い面もあるが、それを見抜けない視聴者側にも問題があると筆者は思っているので、ブログトップページ下部にも書いてあるように「ウソを分かって観る」のが大切だと思う。
今回は荒川と小木の配役に意外性があり、ミステリアスなプロデューサーを小木が演じ、おどおどしたADは荒川、というのが普通にも思える。でも荒川の演技は大変良かった。
GO!GO!HEAVEN!においても自信の無さそうな役をやったいとうあいこは、今回も困惑気味の演技を立派にこなしていた。
そして最後に、実の父親が杉作J太郎というのも笑える。キャノンボール日村を拒絶したいとうも、杉作J太郎が父だと知ったらどっちを選ぶか?そう考えると更に笑える。声だけの出演というのも杉作らしい扱われ方で笑えた。
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【あらすじ】ルーエンハイムに到着したルンゲ警部。泊っているホテルのボーイ:ヴィムはいじめを受けていた。そのホテルにノイマイヤーと名乗るグリマーも到着。
ヒルマン夫人の犬:ルートビッヒを捜すルンゲ、そしてグリマー。どこからか銃声が聞こえる。山の上でルンゲとグリマーは出会う。二人はこれから起きる殺戮を食い止めようとしていたのだ。
宝くじで2000万マルクを当てるケニッヒ夫人。町で噂になる事を恐れる。自衛のため銃を買うケニッヒ。夫人は、コンラートの生年月日をくじの番号にした事を思い出す。もう噂は町中に広まっているかもしれない。
捨てられた自転車を捜して西の丘の吸血鬼の家に行くヴィム。その家にはルンゲとグリマー。そして何枚もある双子の絵。
【感想】◎
ちょっと甘いが◎評価。これから大変な事が起きる雰囲気が良く出せていた。何もない平和な町が少しずつ変化していく様子。人々の心の中にある不安・猜疑心・憎悪などが増幅され、本当に殺戮が起きてしまうのだろうか。
今回はまだ大きな事件は起きないが、サブマシンガンで殺された猫、ヴィムのいじめ、アル中のヴィムの父親、宝くじを当てたケニッヒ夫人、その番号が1945年3月2日というのに意味はあるのか?購入した銃の使われ方、そして双子の絵がある吸血鬼の家。これらの要素がどのように発展し恐ろしい事に繋がるのか、持ってはいけない期待感が高まってしまう。
吸血鬼の家は、フランツ・ボナパルタが住んでいた家なのだろう。そして町に侵入してきているのは、「計画」を実行する極右組織の連中だろうか。殺戮と2000万マルクが狙いで、それにヨハンとボナパルタはどう関わっていくのか。
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【あらすじ】ジーン大将からラ・カン追討を命じられているゲオルグ少将は、ゼルフト駐留のクエンゲル中将率いる第3師団から兵力を引き抜き、特別機動旅団と合同でピクル村へ向かう。
これ以上、村に迷惑を掛けないために出立するラ・カン達。だがゲオルグは、問答無用でピクル村を焼き払う。
村人を助けるため引き返すラ・カン達。しかし待ち構えていたゲオルグによって大苦戦。
ラ・カンが窮地に陥った時、ルージのムラサメライガーは紅蓮の炎と共に進化。ゲオルグを焼き尽くす。
【感想】△
ルージのムラサメライガーをエボルト(進化)し、ハヤテライガーにさせるだけのための回。襲われた村を助ける展開は#10と同じだし、ゲオルグによってラ・カンがピンチになるというのは#15と同じ。既視感ばかりの回だった。
しかも肝心なエボルトの必然性もあまり感じなかった。もっと大きな危機を描いてくれなくては。必然性が低かった分、ルージの精神力が強調されたような印象を受け、せっかく理詰めで攻防を描いてきたゾイドジェネシスに泥を塗った感じ。
ただ、ゲオルグの傍若無人ぶりは、実はラ・カンを誘き寄せるための罠とも読み取れる。主人公達の正義感を逆手に取った、悪者がよく使う手だ。
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【あらすじ】太平洋戦争開戦時、抜群の性能で米英軍機を圧倒した零戦(零式艦上戦闘機)。その裏には技術者と海軍部だけが知る重大な欠陥があった。零戦設計副主任・曽根嘉年が焼却命令に反してまで残した開発ノートから、軍部との交渉・自身の苦悩を紐解く。(ETV特集)
零戦開発に海軍が要求したスペックは、速度・航続距離・武装・格闘性のどれも過大なものであった。技術者は、機体軽量化で要求を満たそうとする。しかし、試作機は空中分解。方向舵を支えるマスバランサー外れと、新素材:超々ジェラルミンにかかる負荷から皺が発生する。
これを海軍は応急処理と急降下速度の制限で対応し、実戦投入を急がせる。初戦の目覚しい活躍で欠陥は隠され、海軍はさらなる性能向上を零戦開発陣に要求する。
だが、エンジン馬力を増やし量産化を狙った32型は、航続距離が短く、ガダルカナル戦で全く役に立たない。これを改良するため、弾薬を減らして燃料を増やそうと考えた曽根の提案は退けられ、主翼にタンクを増設する事が決定する。それは零戦の防御力を著しく低下させた。
また、墜落した零戦が米軍に捕獲され、機体は徹底的に調べられた。その後米軍は、零戦に対し急降下で逃げる事と一撃離脱戦法を採るようになり、零戦は追い詰められる。
空戦が格闘戦ではなくなった中、曽根達は防弾板と防弾タンクの必要性を軍部に訴えるが全く聞き入れられない。もはや戦闘機としての任をこなせなくなった零戦は、爆弾を抱えた特攻機として利用される。
【感想】◎
零戦の神話が防御力を犠牲にしたものである事は周知の事実だが、設計副主任・曽根嘉年の資料からそれを裏付け、検証していく確かさを評価したい。一冊のノートから技術陣と軍部の攻防、曽根の不安が実戦でも証明され、戦局が悪化していくのに改良案が通らない苦悩など、開発現場と実戦部隊をシンクロさせ、無理解な海軍幹部を浮き上がらせる構図が見事に描けていた。
航空力学の鈴木真二東大教授による事故の再現実験も、零戦がギリギリのバランスで開発され、少しの負荷にも脆い事などが良く解った。さらに、企画:海軍、設計:技術者、運用:兵士の意思疎通とサイクルが上手く回らなかった、軍部の攻撃思想が強すぎた…という指摘も裏付けがあるだけに説得力があった。
現在のインタビューでも「防御力を高めたために目的を果たせない戦闘機は意味が無い。目的があって設計されるのだから防御力強化は二の次だ」といった主旨を語る元海軍幹部との壁は当時そのままだった。
それに対して開発者である曽根嘉年(故人)は、番組中たった一枚の写真でしか登場しない。物憂げな表情をした曽根の白黒写真が何度も挿入される。全てを知った上での憂慮した表情だったのか?と思わせるあの写真一枚で視聴者を惹き付ける手法も秀逸だった。
米軍が捕獲零戦を調査して、自機の運用と開発を進めていったのに対して、日本軍も捕獲米軍機から防弾の必要性を訴えたのに、それが通らないのはやはり軍部が攻撃一本槍だったからだろう。
ちょっと細かい指摘になるが、日本軍機が米軍機を落とすために12.7ミリから20ミリ、30ミリ、37ミリ、57ミリ、果ては75ミリといった大口径機銃、機関砲を搭載していったのに対し、米海軍機は大戦中ずっと12.7ミリ機銃で通している。この事からもいかに日本軍機の防御力が無く、改良も加えられなかったかが良く分かる。
大口径を搭載すると安定性や速度・航続距離は落ちる方向になる。それを維持するためには機体を軽くする=防御力を削るしかないわけで、この図式は零戦に限らず他の戦闘機にも当てはまるものだった。
一方の米軍はずっと12.7ミリで良いわけだから、武装バランスは保ったまま機体開発ができるので、後継機の開発は容易だっただろう。防御力の発想が無かった軍部は、結果的には敵を利する事に繋がっていたのだ。
余談だが、番組に東条輝雄が出てきたのにビックリした。プロジェクトX:YS11(前編)、(後編)でリーダーを務めながら出てこなかった東条なのに、なぜこの番組には出演したのだろう?終戦60年では東条の孫娘の露出も多い。何か東条家で方針変更があったのかと勘ぐってしまう。
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【あらすじ】陸軍中野学校でスパイ教育を受けた小野田寛郎少尉(中村獅童)は、フィリピン・ルバング島での遊撃を命じられる。玉砕は一切まかりならぬと厳命された小野田は、部下の島田庄一伍長(柳葉敏郎)、小塚金七一等兵(西島秀俊)と共に残置諜者として山に篭り、ゲリラ戦を展開する。
昭和20年8月15日の終戦を知らせるビラの文面に不備がある事から、敵の陽動・謀略だとする小野田達。同じ隊にいた兵士が投降を呼びかけても、「捕虜になって米兵に言わされている」として無視。
米軍MPやフィリピン警察との戦闘で島田伍長と小塚一等兵は戦死。小野田は家族からの手紙や呼びかけにも応じず、独りで戦い続ける。
戦後生まれの鈴木紀夫(堺雅人)は、そんな小野田に個人的興味を持ち、単身ルバング島に渡り小野田と接触する。最初は政府のヒモ付きではないかと警戒する小野田だったが、鈴木に「上官からの停戦命令があれば止める」と告げる。
鈴木は日本に戻り、上官:谷口義美(小林稔侍)を連れ小野田を武装解除。ここに小野田の30年戦争は終結。日本に帰国した小野田をマスコミは、[軍国主義の亡霊」として報道する。
【感想】△
迫力不足。凄味がない。実際の小野田少尉の写真と比べると、30年戦った顔に全然なってない。比べるのが酷なのかもしれないが。それでもせめて、戦いを始めた時の顔と30年経った顔にもう少し変化があっても良かったのでは。
「小野田少尉にとって30年戦争は、時が止まった中での戦いだった」
とでも言いたかったのだろうか。それだから顔が変化しなかったのか。歳もとってないようなメイクだったのか。理解しづらい表現方法だ。
キャラの構図も、頑なな小野田と揺れ動く小塚を中心に描いていたが、そのおかげで救出に成功した鈴木の役割が不明確になってしまった。あまりにも部外者であまりにも小野田の常識からかけ離れた鈴木との出会いの衝撃が、本作品では極めて弱く描かれ、鈴木は最後のひと押しをした人物との位置付けにしかなっていなかった。
また、小野田が戦後日本の状況をラジオ等で細かく知り、どこかおかしいと思っていた…という設定が強調されたために、日本へ帰国後に小野田が強く持ったマスコミへの当惑もほとんど描かれず、あっさりとした幕切れだった。
小野田の30年を丁寧に描き、実際のフィリピンで撮影した意欲は良いが、キャラ設定や役割を微妙に変えた事で、山場が分散され、その分だけ伝わって来る強さも減った点は非常に惜しい。
【あらすじ】「次元を漂う愛」
アンジェラは元同僚パイロット:ガズ・ヘーガンの幽霊に悩まされる。それはシンセティックスではないかと疑ったメンバーは調査を開始。ガスは何らかの実験に参加し死亡した事が分かったが、NASAは機密を盾に非協力的。
だが非公式にスタイガー博士が訪れ、超ひも理論の実用化をやったと告白。人体に強力なエネルギーを与え、体内に自在な周波数の振動を発生させ、異次元空間の移動を可能にした。しかし周波数が制御不能になりガスは失踪。仕方が無いので死亡扱いにしたのが真相。
アンジェラに恋心を抱いていたガスは、執拗にアンジェラの前に姿を現す。周波数の暴走によって行動を抑制できなくなっているガスは、他のメンバーに危害を加え始め、アンジャラは止む無くガスを殺す。
【感想】○
シンセティックスではないか?と、いつもの展開を匂わせつつ、実は幽霊と超ひも理論を組み合わせた変則パターンな回。NASA幹部グループの危険な実験を含めた不穏な動きが、地球崩壊に結びついているのでは?との可能性を提示した回。
NASA幹部グループが地球崩壊の犯人だったとしたら、センティエントやシンセティックスは何なんだ、とも言いたくなるが、謎は謎のままにしておく。
今回のテーマとしては、ガスとアンジェラは次元が違っていた事に加え、互いに裁判をし合っているポールとサラ、元恋人の関係からなかなかヨリを戻せないカールとアンジェラ、「カナリア」新人店員:ペニーと妻を失ったチャック、といった面々もある意味、異次元の愛を漂っているのだよ、と言いたかったのだろう。
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【あらすじ】福岡で大停電に乗じた難民テロが起きるとネットで流れる中、出島は自治区宣言する。クゼを中心に難民勢力は一斉蜂起しようとしていた。
「君には最高のシナリオを用意しよう」
と合田。
クゼの電脳は難民だけに開放されており、素子とイシカワはそれを伝ってハッキングを試みる。
「オレの意識とリンクすると不幸になる」
その忠告を無視してクゼ電脳に接触、ダメージを受ける素子。
「私はアイツを知っているぞ」
クゼの視覚情報から改造漁船にクゼがいると掴んだ素子は、出島にいるバトー達と共に港を急襲。しかしそこには中継器があるだけ。さらに難民達の待ち伏せ攻撃に遭い、九課新人:矢野が死亡。
クゼは、ロシアマフィアからプルトニウムを受け取るため、択捉にいた。
【感想】○
功を焦った素子が珍しく失敗する回。難民蜂起まで時間が無かった事、断片的な情報を頼りに突入してしまった事、港で場当たり的な対応をした事が重なり、作戦は失敗、矢野が死亡…という散々な結果。
一方のクゼは、港の難民に逃げるよう指示したのに、難民達が戦闘を選んだ事を「無駄死に」と嘆いていたが、九課に損害を与えた事は課内に微妙な亀裂を生む事に繋がったので、結果的には無駄ではなかったのかもしれない。
素子とクゼがずっと昔に関係がある…という事もはっきりしてきた。やはり#15で書いたように、#10の男の子と女の子はクゼと素子なのだろう。
直接クゼと接触しようとする九課に対して、合田はあくまでも距離を取りつつ舞台のお膳立てをする戦略。「英雄のプロデュース」という長年の夢の実践ができて実に楽しそうだ。だが、電脳でない人と人との並列化を成し得るクゼを見くびっていると、今に合田も飲み込まれそうな気もしないでもないが。
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【あらすじ】ヨハンの記憶。三匹のカエルから連れ去られ、壁の無い真っ暗な部屋に閉じ込められ、何日経ったか判らなくなった頃に外へ。「例の成果」だと祝う人々はワインを飲み、フランツ・ボナパルタ以外の42人が死亡。赤いバラの屋敷から逃げ三匹のカエルでアンナが迎える。「ただいま」「おかえり」。
だがそれは自分の記憶だと言い張るニナ。自分が帰ると女の子の格好をしたヨハンがいた。「ただいま」「おかえり」。
ニナはヨハンを撃てなかった。ボナパルタの元へ向かったと天馬に語るニナ。ペトル・チャペックは組織に始末される。
殺し屋の自宅に到着したヨハン。
「夢から覚めたんだ」「本当の終わりの風景」
本当に行くべき所がある。殺し屋を銃殺するヨハン。その頃、ルンゲ警部はルーエンハイムに到着していた。
【感想】○
「なまえのないかいぶつ」の絵本でいう所の「2匹の怪物は再び出会う」の場面なのだが、何が解決したというのだろう。ヨハンもニナも同じ記憶を持ち、どちらがどちらの記憶だか分からない。というより、どちらの記憶でも良いような気もする。2人の中の1つの記憶。そこからが問題だ。
そのような記憶転移実験を行った人物:フランツ・ボナパルタに会いに行く必要があり、2人の母親は何処に行ったのか?結局はそこに尽きる。もはやヨハンにとって「計画」などどうでも良くなった。それが「夢から覚めた」という事か。
未だに「計画」を止めようとしている天馬は、やはり常に一歩遅れているのかもしれない。一方、ルンゲ警部は全く別のアプローチを採りつつも、何故か常に先回りしている。ルンゲは未だに天馬が全ての犯人だと思っている所が外している点で、天馬とルンゲのズレが解消された時、物語(ヨハン=怪物という状態)は終わるのだろうか。
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【あらすじ】ダウンタウン松本、中川翔子、ケンドーコバヤシ、はなわ
の4人で4コマ漫画を考える。『an』にも連載決定。
こんな女は嫌われる。汗っかき、キレる、歯ぐきニョーン。でも乳あればOKなんですけどね。
宇宙飛行士。小さい頃から宇宙を夢見た少年。オタクの青年、貧乏な大人を経て、ボケて宇宙に行った。
【感想】○
今回は意外にも漫画のレベルが良く、そこそこ楽しめた。今まで4コマを起承転結だけで捉えていたために面白味が無かったが、その1・その2…とコマ毎にパターン化して分けた結果、ひとネタ一ネタで勝負できるようになり、手抜き感が排除されたからだろう。
あと、漫画が詰まらないのに掲載誌は増える事に最近は違和感を感じていたが、出演者の様子を見てると、さすがに10誌近くまで増え感覚がマヒするのか、どの誌のターゲット云々などと考える必要が無くなり、自分の実力で描いているようにも見える。
ある種の開き直りとも言えそうだが、前回記事で指摘したようなドン詰まりを打破するためには開き直りでも結構。フジテレビ内で打ち切りが検討されてる当番組では、早急に反転攻勢してもらわないと、深夜番組からダウンタウンが消える事態になってしまう。
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漫々快々―みんなのマンガがもっとよくなる
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【あらすじ】谷口稜曄(たにぐちすみてる)少年は、長崎で郵便配達中に被爆する。彼の背中を貫いた放射線と熱線は、遺伝子レベルまで背中を焼き尽くし、背中は真っ赤に染まった。
赤い背中となった谷口少年は、うつ伏せのままの4年間の闘病生活を送り、胸は床ずれで骨までえぐられた。十数回に及ぶ皮膚移植手術は失敗し、背中には薄い膜が張っているだけ。それでも谷口少年は生き延びた。
妻・栄子さんは谷口さんの体重維持と薬を塗る作業が日課。体重が増えると背中が裂け、化膿する。また、原因不明の石灰質の肉塊が繰り返し出現する。
背中から皮膚呼吸が出来ないため、谷口さんの声は小さい。体温調節も難しく、夏は焼けるように痛い。車や電車では背もたれに身を預けられない。
「こんなにした原爆、原爆を作った人間、原爆を作らせた人間、原爆を使った人間、原爆を使わせた人間、これは人間じゃない」
戦後40年経ってから自分の経験を口にするようになり、現在も各地で講演をする。NPT:核拡散防止条約の会議に合わせたデモに参加するため、渡米する谷口さん。もちろん飛行機の中でもシートを使わず、一睡もしない。
核を持つアメリカが拡大防止を呼びかける。それは説得力が無いとして受け付けない各国。議論は一歩も進まない。
「核を持つ国が他の国に持つなと言ってもおかしい」
赤い背中の写真を名刺に印刷し、ただ配り続ける谷口さん。
【感想】◎
知らない事の中で知っておかなくてはいけない事がまだまだたくさんあるのだと痛感した次第。あの赤い背中の写真は見た事があるものの、その本人はとっくに死んだと思い込んでいた。
「私が助かると思っていた人は一人も居なかった」
その中の一人に自分も入っていたのか。それほどまでにあの写真は強烈だ。そして、生き延びた今も傷は治っておらず、火傷と闘う日々が続いているとは。現在の医療技術をもってしても手の施しようが無いという。
それでも76歳まで生きてこられたのは谷口さん本人の強い意志と、妻:栄子さんの支えがあったればこそだ。はたまた、生かされた事に意味があり使命があったからか。それにしては、講演や核廃絶を訴える行為は本当に「小さな声」で終わってしまうかもしれない。
番組中、唯一の明るい場面があった。夫婦が互いに幼い頃の学校の集合写真から、自分を探させる。
「鼻が低いからすぐわかった」
とおどける谷口さん。今度は栄子さんが谷口さんを探し当てると
「よう探せたね」
と安心したように言った谷口さん。二人の絆の深さというか、出会いは運命だったのか…とまで思わせるニクイ演出。こういった違うトーンのワンポイントがあると印象的になって非常に良い。
「長生きして下さい、とよく言われるが、生き続ける限りこの苦しみが続く」
と吐露する谷口さん。
「アメリカ行って背中を見せてこい」
と励ます妻:栄子さんの偉大さには敬服してしまう。
…とまぁ記事を書いみても、自分の言葉の陳腐さに嫌気が差すだけなので、この辺で打ち止め。本当に良い番組には記事なんか必要ない。心に留め置いて生き方に活かすのみ。
【あらすじ】ピクル村で再会するラ・カン、レミィ、セイジュウロウ、コトナ。ラ・カンは深手を負っていて村から動けない。幸いにも村人は治療に協力的。隣町まで薬の買い出しにも行ってくれる。
だがその隣町で、ラ・カン達がディガルドに追われていて、かくまった場合もヒドイ仕打ちに遭う事を知る。ゲオルグ少将はディガルドの高度な医療技術によって早くも戦線復帰。
村を守るため、ラ・カン達を拘束しディガルドに引き渡そうとする村人達。そこへルージとガラガがようやく合流し、ディガルド部隊を追い払う。
【感想】○
いかにもヒーロー的な展開で仲間の窮地を救う回。ルージにヒーロー性がある事を見抜いているコトナなどは「一番良い時に助けに来る」と予言し、その通りになった。
何も知らなかった村人達が、ディガルドの脅威を知り、弱者の論理でラ・カン達を引き渡そうとする。ここでは無謀にも戦いを選択したゼルフト住民との対比が描かれる。対照的な2つの選択それぞれに理解を示すラ・カン。器の大きさと過去に見て来た惨劇の大きさを感じさせる人物だ。
さて、これでロン以外は合流できたわけだが、そうなるとロンが新たなキーワードを持って来て、ラ・カンを指導者として新たな旅路が始まるのだろう。とりあえずロンが直近のカギを握っていると考えて間違いない。
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【あらすじ】「蒸し暑い夜の出来事」
詐欺師:池脇千鶴とツレの荒川の車が側溝にはまる。仕方なく、閉店までサーティーミニッツな「魍魎の館」というバーに入る。
マスター:日村(痴漢裁判中)の中学時代の同級生がやって来る。小木は貿易会社勤務でイスの輸入を担当。セクハラ疑惑を抱えている。美容院経営の設楽は鬼嫁に悩む。不動産会社経営の矢作はオヤジ狩りに遭遇した直後。
池脇は霊能力者:センカクと名乗り、4人に悪霊が取り憑いているから不幸に遭ったのだと脅し、悪霊退散の除霊で金を巻き上げる。
貰った金には血が着いていた。実は4人の方が霊だった。
【感想】○
怪談話。大阪弁で乱暴な池脇千鶴の演技が冴え渡った回。登場シーンでタバコを吹かし足を組み、赤い服…これだけで性格付けがハッキリと分かる。さらにカメラは下からやや見上げる位置にあり、高圧的な態度も強調される。
インチキ臭く、荒川の素人臭さもあって詐欺師だとすぐにバレそうなのに、コロっと騙される4人も田舎者の純心さが出てて面白い。
「例え騙してでも人を幸せにする千鶴さんが好き」と語る荒川も純粋だ。実は霊だった4人が池脇に取り憑けなかったのは、この荒川の純粋さでガードされたからなのだろう。
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池脇千鶴(写真集)
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【あらすじ】満州国を建国した大日本帝国は、100万を超す移民開拓団を送り込み、70万の関東軍を置く。1939年ノモンハン事件での敗戦を隠し「泣く子も黙る関東軍」と言われるほどの無敵70万神話を作り上げた。
1941年4月13日、日ソ中立条約成立。有効期間は5年。この後、ロシアは対ドイツ戦、日本は太平洋戦争へと突入。44年11月、スターリンは日本を敵視する演説をし、45年2月のヤルタ会談秘密協定により対日参戦を確約。4月に中立条約延長破棄通告、5月のドイツ降伏から満州国境に兵力を集結させる。その数170万。
一方関東軍は、南方戦線に30万、本土防衛に10万の兵を割き、その戦力は骨抜きに。そこで開拓団の男性を現地徴用する「根こそぎ動員」によって兵力を維持。その実体は兵器・練度ともに劣る数合わせ。
日本政府は、45年6月22日の御前会議にて条約延長と和平仲介のソ連依頼を決定。7月のポツダム宣言にソ連が加わっていない事から希望的観測を持つ。だが、8月9日ソ連参戦。9日11時、ポツダム宣言受諾を巡り御前会議。10日2時、受け入れ決定。
満州では開拓団のうち3万人が戦闘で死に、21万人が避難生活の中で死亡。関東軍兵士も含め57万人がシベリアに抑留され、6万人が死亡。幼い子供の中には中国残留孤児となる者もいた。
【感想】○
歴史の中であまりにも知られていないソ連参戦は、放送するだけで価値がある。45年8月9日開戦で19日停戦というわずか10日あまりの戦闘で、これだけの犠牲が出た事実は押さえておかなくてはいけないポイントだと思う。もっと言えば、15日の終戦後に戦闘の始まった千島・樺太も知っておくべきだと思うが、それはまた別の回でやる事を期待する。
全体的な概観としては、時系列的にソ連と日本政府・開拓団の動きを並べ、ソ連の態度が変わって行く様に全く気付かず、また気付こうともせずに自分達の希望的観測で対ソ外交を展開した日本政府の無能ぶりを強調し、その犠牲となった開拓団の悲劇を描く内容となっている。
満豪開拓団は日本での農村人口の爆発と恐慌の解決策として始まったものであり、関東軍の引き抜き、現地徴兵といった政策も、その時点の解決策としてはやむを得ないものだったとも言えるが、その場しのぎの面も強い。
ソ連への和平仲介は滑稽さを禁じ得ないが、逆にいえば、いかにこのとき日本が追い詰められ八方塞がりだったかが良く分かる。そして、終戦を決断させたのが原爆ではなくソ連参戦だった事も。
原爆によって終戦を迎えた…というのは冷戦下でアメリカによって植え付けられた見方。アメリカにとって原爆投下は、来るべきソ連との覇権争いに備えた牽制球であり、原爆で世界は平和になった、との考え方は原爆保有の正当性に使われ、核開発競争を加速させた。そこに被爆者の苦しみの入り込む余地が無い所が悲劇である。もちろん日本になら原爆を投下しても良いだろうという当時のアメリカの日本蔑視も含まれている。
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ノモンハン戦車戦―ロシアの発掘資料から検証するソ連軍対関東軍の封印された戦い
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【あらすじ】ベルリン。第三次核大戦、第四次非核大戦の標的となった都市。素子とバトーは国際対テロチームに編入され、サミット開催国を狙い、高層ビルを爆破してガラス片を撒き散らすテロリスト「天使の羽」を監視していた。
天使の羽は義体換装手術でアンジェリカという名とともに身元が割れ、テロを起こす前にベルリンに必ず立ち寄っていた事も確認された。
バトーは光学迷彩で姿を消していたが、車椅子の少女:テレジアに気付かれる。彼女を尾行したバトーは、養護施設にいるテレジアが父の帰りを待っている事を知る。父は会うたびに違う全身義体。見分けるための合言葉は
「天使は今日、何をしに行くの?」
「世界中に天使の羽を降らせに行くよ」
その父こそアンジェリカだった。
テレジアの通う礼拝堂に現れたアンジェリカを拘束するバトー。だが逃げられそうになり、素子が射殺する。その時テレジアが入って来る。彼女は足が不自由なだけでなく、目も見えなかった。バトーを父だと思い、腕にすがるテレジア。
「天使は今日、何をしに行くの?」
バトーは「天使はもう、どこにも行かない」と答える。
【感想】◎
前回は母性的な素子が描かれ、今回は父性的なバトーが描かれる。こういう所にまで気を遣って平等を維持するなんて流石だ。
最後のバトーのセリフがすごく良くて、これだけで◎だ。「どこにも行かない」との優しい言葉で、父が死んだ厳しい現実を突きつけるレトリック。アンジェリカのフリをして「世界中に天使の羽を降らせに行くよ」と答える事もでき、そっちの方が奇麗で泣ける展開なのに、そうは言わなかった。
第三者の視点での泣ける展開を捨て、あくまでもバトーの視点でのセリフを言わせる事で、バトーへの親近感を持たせ感情移入させる効果がある。アンジェリカを取り押さえた際には、たくさんの人を殺しておきながら、自分だけ娘と幸せな時間を過ごすのは間違っている、のような主旨を述べていたバトーも、テレジアから父と間違われるとタジタジになる。だから直接的に父が死んだとは言えない。
テレジアの足と目が不自由という設定は、少しやり過ぎの気もする。弱者を強調し、娘をかばう気持ちを引き出そうとしていたのだろうが、どちらか一つで十分。一つでも破綻の無い描写にできるし。
実は、テレジアの障害は何らかの事件によるもので、その復讐のためにアンジェリカはテロに走っていた…とするなら、いくらかは納得できるが。
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【あらすじ】遺伝子学者の卵の女と軍人の男。二人は恋に落ち、女は双子を宿す。そこで男が真実を明かす。これは優性遺伝子の実験だったと。だが男は実験から抜け、女と逃げる。しかしそれも計画に組み込まれていたのか?二人は捕まり女は病院に、男は二度と姿を現さない。
女と面談しスケッチをする人物。女はこの人物こそ、実験の首謀者だと確信する。
「私は許さない。あなたを決して許さない。私が死んでも、私の中でどんどん大きくなっていくこの子達が、必ずあなたに復讐する」
ジーバーニッヒはエバが電話をしている間、天馬にヨハンの居場所を教える。戻ったエバには「幸せに」の伝言。泣き崩れるエバ。
ニナは廃屋でついにヨハンと再開。子どもの頃、赤いバラの屋敷から逃げてきたヨハンをニナが迎えた。「おかえり」。そこからさらに二人は逃げ、怪物の旅が始まった。
【感想】○
ヨハンとニナの出生の秘密が明らかとなった回。優生学の実践・実験として配偶者が決められ、軟禁状態で母は出産。そこから母子は逃げ出して、三匹のカエルの家に隠れていたが、見つかってヨハンは赤いバラの屋敷へ。バラの屋敷での惨劇の後、逃げて来たヨハンをニナが迎える。二人はリーベルト夫妻に連れられ東から西へ亡命。しかしまた東へ逃亡。ヴォルフ将軍に拾われ、511キンダーハイムに引き取られ、そこでも殺し合い…といった理解でいいのかな。
スケッチをしていた人物はフランツ・ボナパルタ。てっきり父がボナパルタだと思っていたが、単に計画の首謀者だったのか。ヨハン母に恋心は抱いていたのかもしれないが。
あっさりとジーバーニッヒの絡みが終わってしまったが、したたかな彼がこのまま引き下がるとも思えない。エバも、天馬の誰にでも優しい心を再確認して泣き崩れてしまったが、これで諦めは着いたのだろうか?
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【あらすじ】ダウンタウン松本、中川翔子、ケンドーコバヤシ、清水ミチコの4人で4コマ漫画を考える。週刊アスキーにも連載決定。
妖精に導かれ運命の赤い糸を手繰る女。しかし自分の陰毛に繋がっていた。
店で魔法のランプを買った男。早速使ったがお湯が出た。
【感想】△
この番組の楽しみ方が分からなくなってきた。描かれる漫画の出来は、ただ起承転結だけを重視した何の変哲も無いものだし、スタジオでの笑いのレベルも低い。
中川翔子、ケンドーコバヤシの問題点は前回指摘した通り。松本も、描くのとトークで力が分散してしまってどちらも中途半端だし、編集長:浜田は取りあえず松本の作品を選んでおけば無難…との結論に達したのか、松本作品ばかり採用するようになっている。中田アナは公募時代からのレベルを維持しているが、もともとアシスタントの彼女に期待される役割の小ささを思えば、彼女だけで何とかなるものでもない。
浜田の手綱さばきも6月24日記事で懸念したナアナアになってしまっている。これは掲載誌が増えた事に起因するかもしれない。ターゲット層の異なる各誌に同時掲載なので、無難な展開の漫画にならざるを得ないからだ。掲載誌が増えれば視聴率も上がるのだろうが、気の抜けた毒の無い凡庸な番組は深夜に相応しくない。
ゲストに期待するのも難しい。入れ替わりが一人では、パッと来てレギュラー陣のナアナアな空気を変えるほど笑いは取れない。もちろん漫画の方も初挑戦だから上手くない。
こうして考えていくと、もはやこの番組はどん詰まりの状態で、企画を変えるかレギュラーを入れ替えるかでもしない限り、質の面では救いが無いように思える。早く何とかした方が良い。
今回は松本が、夢で「浜田さんが漫画を描き、自分はスタジオに居なかった」と話していたが、これは裏を返せば「ラクそうな浜田が羨ましい。自分はこの番組を辞めたい」という事なのだろう。前回の「気が重い」発言と合わせて、松本はヘルプ信号を出しているようだ。
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【あらすじ】戦後日本のタンカーは石油メジャーに握られ、輸送コストは高かった。そこで自前の船を建造し、中東から石油を直接買い付けようと考えた出光興産。全長342m、20万トンで日本の石油消費一日分を積む世界最大の船の建造が始まる。
プロジェクトリーダーは石川島播磨重工業の南崎。義足で現場を歩き回る鉄人。戦艦大和にも使われたブロック建造法を導入し、船体はハイテンション鋼で覆う。
だが、ハイテンション鋼は溶接が難しく、工員達は次々と他の船の建造に移っていく。さらにシャフトの軸ぶれが解消せず、納期だけが迫る。
半自動的に溶接するグラビティーで人員減をカバーし、熱膨張の無い真夜中にシャフトを取り付け、出光丸は完成。中東に入港しメジャーの度肝を抜く。帰路に台風に遭遇するも無傷。輸送コストは3分の1になった。
【感想】○
梯子をけん垂で登っていく義足のリーダー:南崎の
「納期を守る。約束を守る。目標をはっきりさせ、感動させて働かせる」
との言葉がずっしり響いた回。
キツイ溶接を嫌って溶接員がどんどん辞めていく…という展開が興味深かった。高度成長だから出光丸以外にもいくらでも他の船、別の仕事があり、条件次第でさっさと移っていく現象があったのか。
これを解決する手段が、人海戦術でなく新たな器具:グラビティーというのも面白い。器械に頼ってでも納期を守る強い意志が感じられた。とはいえ、南崎が現場に拘り、歩き回ったという説明から、リーダーの現場主義で人員が引き留められた面も大きかったのではないだろうか。
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【あらすじ】無敵団にラ・カン一味が加わったとの情報を得たディガルドは、輸送車にバイオラプターを潜ませ、普通の補給部隊に偽装する罠を仕掛ける。
何も知らず普段通りに攻撃する無敵団。出て来たバイオラプターの初弾でフリ・テン戦死。ア・カンを助けようとラ・ムゥも飛び出し戦死。サイコの空剣が通用するはずもなく戦死。ガラガ必死の防戦むなしくゴトシも戦死。ルージも火口に落ちる。ア・カンもバイオラプターと共に爆死。
ガラガの怒りでデッドリーコングが暴走。逃げ惑うディガルド部隊に容赦無く襲い掛かる。ルージが体を張って暴走を止める。ルージの思いがデッドリーコングに通じたのか?
【感想】○
ふざけたキャラ集合体である無敵団に天罰が下り、無残な死を遂げた回。と思ったら最後に実は死んでなかった…といういかにも子供向けな展開でこっちこそ「怒り」を覚えた。腰砕けして欲しくなかったな。
こういう萌えキャラを殺す展開に、こちらとしては期待させられていただけに、後味の悪さだけが残った。そういったキャラを支持する人もまた、死にはしないのだと言われているようで、打ちひしがれたような気分だ。
さて今回は、デッドリーコングのリミッター外しが見物だった。あの謎の包帯は修理が完了していないからではなく、制御装置だったのか。暴走が始まると機体の中が赤い照明に変わるというのも、赤という危険色と怒りを表すには単純だが効果的な演出だった。
ルージが止めたシーンは風の谷のナウシカ以来のお約束のような…。
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【あらすじ】「のっぽのサリー」
海の家:海上亭でバイトする高校生の荒川と設楽。夏の思い出としてお姉さんとの出会いを期待していたが、誘って来るお姉さんなど現れないままバイト最終日。
海辺で、数年に一度の大波:のっぽのサリーと伝説のサーファーについて語る小木とそれを聞く矢作。もしかして小木が伝説のサーファー?
海の家に深夜、よう子(真木よう子)が現れる。従業員:日村にけしかけられ、ナンパする荒川と設楽。しかし、よう子を追って矢作登場。元彼だという。
よう子の恋人権利を賭けて、のっぽのサリーに乗ろうとする男達。しかし小木の話はホラで、海には波一つ無い。
【感想】○
夏の終わりの寂しさと、恋破れる感傷的な気分を掛け合わせた回。「意味の無い事に命を賭けない」と言っていた矢作が、ヨリを戻すために無茶をしようとする心境変化に、女と海と伝説話という素材が使われ、夏ならではのストーリーだった。
15年前という設定のため、肩掛けのショルダー式携帯が使われていて、使用者の矢作の朴とつな古臭い雰囲気もあってかなり笑えた。あれだけが15年前を思わせていた。真木よう子の水着もハイレグではなくビキニだったし。
あと、いつもはうるさい日村を格好良く見せるスロー演出も笑えた。そのおかげでと言ったら変だが、今回はコメディ要素よりもドラマ的な雰囲気が生まれていて良かった。
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