テレビ批評的視聴記 - 2005/08/27

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2005年08月27日(Sat)▲ページの先頭へ
攻殻機動隊SAC 2nd GIG #19

【あらすじ】クゼヒデオ(九世英雄)が択捉にて、元ロシア軍士官:ボリス・ジャブロフからプルトニウムを買い取る、との情報を出島難民の電脳から得た公安九課。ここでクゼを抑えなければ、内閣情報庁の行為はヤミに消え、軍が介入して来る。出島を戦場にしてはならない。

択捉の佐川電子が潜水艦基地のあったベルタルベ拡張工事をしており、クゼもここで取引すると睨んだ九課。素子は根室上陸作戦で世話になったハッカー:クロルデンを訪ねる。

だがクロルデンはプルトニウム取引の情報を探る際の攻性防壁によって焼け死んでいた。それでもクロルデンが入手した情報によると、この取引には佐川電子の加賀崎(北端特務課長)と内閣情報庁も関わっているらしい。『内閣情報庁 調 非公式白書』を手に素子は地下の潜水艦基地へ。

クゼはロシアのサイボーグ:コイルと取引。そこへ陸自のアームスーツが襲撃。バトーらのタチコマも到着。逃げるクゼをバトーは追い詰める。

【感想】○
日本国民の貯蓄の小数点以下の利子を、自分の口座に振り込むプログラムによって軍資金:107億6千万ドルを溜めたクゼが、プルトニウムを入手して出島を難民独立国と認めさせる…クゼの計画が明らかとなった回。

「難民は働いて源泉徴収されるのに絶対に帰化が認められない。一方、国民はシステムからの搾取に気付きもせず、口当たりの良い・受け入れやすい情報のみを摂取している。なんてインチキな社会だ」

個別の十一人ウイルスが発症しても、自身が持ち合わせていた資質や思想でウイルスを乗り越えたクゼ。その思想は端的には「世界征服」であるが、自分が独裁者になる事で世界平和になると本気で信じている。そして現在のクゼの行動は、チェ・ゲバラ、マルコムX、カシアス・クレイ、ヒトラー、ガンジー、キング牧師のような「聖域」とも呼べる驚異的なパワーを持つに至った。そのカリスマ性が難民を陶酔させ結束させている。

クゼ電脳に接触し、彼の志の大きさに途惑った素子は、同時に彼こそが飛行機事故で同じ病室になった男の子(#10)だと確信する。だからイマイチ敵対行動に踏み切れない。

その分今回は、人気電脳ラッパー“DENSETU”(伝説)信者がクゼを問い詰める。自爆テロを促したDENSETUを殺した個別の11人。その中にクゼがいた事を知る信者は、クゼを道連れに自爆しようとする。DENSETU殺害理由は#15記事で推測した。

プルトニウム取引に内閣情報庁も絡んでいるという事は、#6で回収したプルトニウムとどう関係があるのだろう。もしかして同じ物なのかもしれない。内閣情報庁が得たプルトニウムをクゼが購入し、日本政府に対して独立戦争を起こす…まさに合田一人がプロデュースする戦争シナリオだ。

ここでやはり注意すべきは、前回も指摘したように、合田がクゼを操れる・統制できると考えている点だ。もはや聖域に入ったクゼは合田の予測の範囲を超えるかもしれない。そして、とにかく内閣情報庁を潰すのが先だと公安九課が判断した場合、九課もクゼに加わるかもしれない。素子などはもう「気の抜けた」状態で、クゼに同調する気配すら漂ってるし…。
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