テレビ批評的視聴記 - 2005/08/26

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2005年08月26日(Fri)▲ページの先頭へ
MONSTER #69

【あらすじ】南ドイツの山間の町ルーエンハイム(安らぎの家)では恐ろしい事が起きようとしていた。ジャム作りのコンラートが銃殺されているのを、宝くじを当てたケニッヒ夫妻が発見。隣の犬を撃つアル中のヴィムの父親。パブの外での暴力事件。捜査に当たっていた警官も銃で撃たれる。それらに使われた銃を与えたのは車椅子の老夫婦。

ドクター天馬はフランツ・ボナパルタの息子:リプスキンと絵本マニアを訪ねる。絵本マニアは、ヘルムート・フォス89年作『平和の神様』がボナパルタ最後の作品だと指摘。

「ある泥棒が山間の町に逃げて来る。その町でも一稼ぎしようと企むが、町の人々と交流する内に、盗み方を忘れてしまう。男は町の人のために働きながら静かに暮らす」
ボナパルタの偽名の中でクラウス・ポッペだけがドイツ名であり、それこそ本名ではないか?その故郷がルーエンハイムなのか?

ルーエンハイムでは大雨により鉄道・道路は遮断され、何者かにより電話線も切られた。陸の孤島と化した町でルンゲとグリマーは何も出来ない。

【感想】○
孤立した町で起こる集団ヒステリーによる殺し合い。何者かがそれを起こそうと企んでいる。次第に高まる緊張感がとても良く描写されていた回。

散発的に、しかし次々と響く銃声。銃など一丁も無かった町でなぜ銃声がするのか。よそ者を警戒するよそ者のルンゲとグリマーだったが、事態の進行を止める事が出来ない。人々の心の奥底にあった憎悪が吹き出す形で事件が起きるので、次が予測できず銃声は恐怖の連鎖と相乗効果を生み出す。

銃を与えているのが穏やかな老夫婦というのも意外性大。この老夫婦は極右組織の幹部なのだろうか。それともボナパルタなのだろうか。

ニナがヨハンの目的を
「完全な自殺、本当の孤独、唯一の愛情表現によって511キンダーハイムの再現をしようとしている」
と言っていたが、殺し合いによる町の全滅と、ボナパルタの故郷を滅ぼして自分のルーツから消す完全な自殺…との答えが導き出せる。という事は、このルーエンハイム集団ヒステリーもヨハンの計画なのだろうか。
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考えるヒトコマ:思い出の4コマ

【あらすじ】全28作品の中から、ダウンタウン松本、中川翔子、ケンドーコバヤシが思い出の作品を選ぶ。

しょこたん「スパイ大作戦」。ライフルのスコープに映るフジテレビ社屋。ムックが狙撃される。

ケンコバ「桃太郎第二部」。鬼退治を果たした桃太郎が家に帰ると、尻を出したジイさんバアさん。屁をこくバアさん。

松本人志「No.1ホスト」。スパーカーが停まり、窓が空き、ワイパーが動く。中から出てきたのはNo.2ホストだった。

【感想】○
なぜかこの時期に過去を振り返る回。思い出として選ばれたのはどれも、当ブログでチェックしてなかった作品ばかり。筆者は今まで面白い回を見逃して、4コマ企画にやや否定的な記事を書いていたのか。軽くショック。「考えるヒトコマ」は「MONSTER」と放送時間が重なる週が多く、どうしても毎週観る事が出来ない。睡眠時間を削ってまで観ようとも思わないし。「2番組録画機器を買え」「それでも“深夜番組に強いブログ”なのか」との声も聞こえて来そうだが(笑)

さて今回もダウンタウン松本は、7月29日記事:考えるヒトコマ:地球温暖化、犬のおまわりさん8月5日記事:考えるヒトコマ:運命の赤い糸、魔法のランプに続いてさりげなくこの企画への不満点を述べていた。作品を選ぶ際
「スタジオもウケて、4コマも面白いのがなかなか無い」
4コマとも自分の画が選ばれると
「最初からオチまで考えさせてくれないか」

これは当ブログでも指摘してきた。両方に気を遣う大変さは6月10日記事:考えるヒトコマ:大仏くん危機一髪で、コマ毎に考える難しさは初回の5月5日記事:考えるヒトコマ(新番組)の通り。

もう松本としては、この企画に見切りをつけたい気分でいっぱいなのだろうが、なぜか掲載誌が続々と増え続けている現状では、足抜けできないのだろう。しがらみを断ち切れず、既得権を守ろうとする力には、ダウンタウン松本と言えども従うしかないのか。やはりフジ経営健全化の一環として検討されている当番組の打ち切りによってでしか、松本は解放されないのかもしれない。
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