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【あらすじ】ベルリン。第三次核大戦、第四次非核大戦の標的となった都市。素子とバトーは国際対テロチームに編入され、サミット開催国を狙い、高層ビルを爆破してガラス片を撒き散らすテロリスト「天使の羽」を監視していた。
天使の羽は義体換装手術でアンジェリカという名とともに身元が割れ、テロを起こす前にベルリンに必ず立ち寄っていた事も確認された。
バトーは光学迷彩で姿を消していたが、車椅子の少女:テレジアに気付かれる。彼女を尾行したバトーは、養護施設にいるテレジアが父の帰りを待っている事を知る。父は会うたびに違う全身義体。見分けるための合言葉は
「天使は今日、何をしに行くの?」
「世界中に天使の羽を降らせに行くよ」
その父こそアンジェリカだった。
テレジアの通う礼拝堂に現れたアンジェリカを拘束するバトー。だが逃げられそうになり、素子が射殺する。その時テレジアが入って来る。彼女は足が不自由なだけでなく、目も見えなかった。バトーを父だと思い、腕にすがるテレジア。
「天使は今日、何をしに行くの?」
バトーは「天使はもう、どこにも行かない」と答える。
【感想】◎
前回は母性的な素子が描かれ、今回は父性的なバトーが描かれる。こういう所にまで気を遣って平等を維持するなんて流石だ。
最後のバトーのセリフがすごく良くて、これだけで◎だ。「どこにも行かない」との優しい言葉で、父が死んだ厳しい現実を突きつけるレトリック。アンジェリカのフリをして「世界中に天使の羽を降らせに行くよ」と答える事もでき、そっちの方が奇麗で泣ける展開なのに、そうは言わなかった。
第三者の視点での泣ける展開を捨て、あくまでもバトーの視点でのセリフを言わせる事で、バトーへの親近感を持たせ感情移入させる効果がある。アンジェリカを取り押さえた際には、たくさんの人を殺しておきながら、自分だけ娘と幸せな時間を過ごすのは間違っている、のような主旨を述べていたバトーも、テレジアから父と間違われるとタジタジになる。だから直接的に父が死んだとは言えない。
テレジアの足と目が不自由という設定は、少しやり過ぎの気もする。弱者を強調し、娘をかばう気持ちを引き出そうとしていたのだろうが、どちらか一つで十分。一つでも破綻の無い描写にできるし。
実は、テレジアの障害は何らかの事件によるもので、その復讐のためにアンジェリカはテロに走っていた…とするなら、いくらかは納得できるが。
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