テレビ批評的視聴記 - 2005/07

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2005年07月31日(Sun)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:戦艦大和

【あらすじ】太平洋戦争の開戦直後に完成した戦艦大和。大艦巨砲主義の究極の形態として世界最大の46センチ砲を搭載し、41センチの装甲で固め、注排水システムを装備した不沈戦艦。

だが、海戦の主役は皮肉にも日本海軍による真珠湾攻撃で航空機に移っていた。ミッドウェー、ソロモン、マリアナの各海戦でも何の活躍もできない大和。副砲を減らし、高角砲と機銃に改装した大和は、敵航空機の攻撃をかいくぐり、レイテで米護衛空母一隻を沈める。この時、同型艦:武蔵は沈没。

米軍の沖縄上陸を迎え撃つべく、片道特攻で南下する大和に米艦載機が襲い掛かる。左舷に集中した魚雷攻撃により注排水システムは限界を超え、転覆・爆沈して果てた戦艦大和。

【感想】△
終戦60年と大和ミュージアム完成に合わせたデモンストレーションな回。大和の兵装・技術面に焦点を当てて、日本海軍の技術力と硬直した組織の象徴として描くスタンス。そういったアプローチも有効ではあると認めるが、せっかく「その時歴史が動いた」と銘打っているのだから、もっと大局的見地から論じて欲しかった。

大和が完成時点で時代遅れで、それを分かっていながらも建造を中止できなかった愚かさを強調していたが、それは後づけの主張である。大艦巨砲主義の終焉と航空機優位の証明は、太平洋戦争開戦後の停泊中の戦艦を撃沈した真珠湾攻撃、航行中の英戦艦レパルス、プリンス・オブ・ウェールズの撃沈(マレー沖海戦)であるから。

そして、米国が大艦巨砲主義を直ぐに捨て去ったというのもやや疑問。なぜなら米国は真珠湾で沈んだ戦艦をわざわざ引き揚げ、修理して再び戦場に送り込んでいるからだ。米国は大艦巨砲主義も航空機主義のどっちもできる国力があったという事。ちなみに米国は世界で一国だけ戦艦を保有し続け、1990年の湾岸戦争でも戦艦アイオワ級を投入している。

大和が不沈戦艦と言われながらも沈んだ事を笑う風潮もあるが、不沈戦艦は大艦巨砲主義下での呼び名であり、対戦艦戦闘での不沈を表すものだ。しかも航空機相手の戦闘でも、砲弾と同じ威力の急降下爆撃では何発食らっても沈んでいない。

また、何の活躍もしなかった大和というのも評価が低すぎる。日本を含めて世界各国の他の戦艦と比べても、空母一隻・駆逐艦一隻撃沈は誇っていい戦果だ。一隻も沈めずに沈んだ戦艦がどれほどあった事か。

やはり「政治的に利用された大和沈没」をメインテーマに持って来て欲しかった。大和が沈没する事を前提とした天一号(菊水)作戦は、日本海軍が最後まで戦った事のアリバイであり、飛行機ばかりにやらせていた特攻に対し、海上特攻を実施する事で釣り合いをとるものでもあった。

さらに大和の沈没で海上戦力を全滅させた海軍は、「海軍にはもう船は無いのか」との天皇の御言葉を引き出し、終戦の主張を大いに補強できた。そして実際にその方向へと向かわせる事にも成功した。また、沖縄で戦った陸軍と県民の苦しみへの戦後の言い訳にも利用された。

このように大和沈没による歴史の転換は、技術的側面よりも政治的側面で観た方が意義深い。まさに、その時歴史が動いたのである。
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戦艦大和ノ最期
戦艦大和誕生〈上〉
戦艦大和誕生〈下〉
日本海軍艦艇写真集・別巻 戦艦大和・武蔵(著者:大和ミュージアム館長)
図解 日本の戦艦
戦艦大和沈没~大鑑巨砲主義の悲劇~(初回放送時のDVD)
1/350 艦船シリーズ 戦艦大和

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2005年07月30日(Sat)▲ページの先頭へ
攻殻機動隊SAC 2nd GIG #16

【あらすじ】クゼヒデオ(九世英雄)の台湾時代の活動を調べる素子。ローと呼ばれたクゼは、難民を統率し武器密輸を行って犯罪活動をレベルアップさせたらしい。

調査を終えホテルに向かっていた素子は、ヤクザに襲われてるチャイという少年を助ける。チャイはローに憧れていると言う。捜査の一環としてチャイの倉庫に行く素子。チャイはコカインを圧力整形したフィギュアを売っていた。

ヤクザの報復から逃れるため、チャイをホテルに連れて行き、ローについて聞き出す素子。電脳化されていない難民の老人や子供を、どうやってクゼの思考と並列化させたのか?
「自分はとっくの昔に一度死んだ人間だから、ゴーストの残り火は自分を知ってくれた者のために使う」
クゼはそう話すだけで人々を魅了したという。

一人ホテルを出たチャイは取引に向かう。素子の財布にはロッカーのキーがあり、ロッカーには大量のコカイン。
「私にもこんな感情が残っていたなんて」
チャイを助けに行く素子。ヤクザの長老に殺されそうになっていたチャイを、コカインと交換で救い出す。

【感想】○
素子の女としての色気と、母親的な母性が強調された回。だがそんな見た目に惑わされてはいけない。そういう面を押し出している回にこそ隠されたテーマがあったりする。攻殻機動隊は底が浅くはない。

電脳化した人間がクゼのハブ電脳によって引き寄せられるのとは別に、電脳化していない人間をも魅了するのは何故か?今の我々からすれば簡単な問いでも、幼い頃から全身義体の素子にはこの疑問が解けなかったようだ。そしてその答えのヒントはチャイとの出会いで提示…という構図になっている。

ローに憧れ、ローがやろうとした事を引き継いだチャイ。電脳化していない彼の考えを「若いな」の一言で片付けたはずの素子だったが、電脳とは違う人間の本質部分の感情に突き動かされてチャイを助ける。素子にとっては何の利益にもならないし、危険を伴う行動だが、自分にその感情が残っていた事に喜びすら覚えているかのような表情。

これが、電脳化されていない人間の起こす並列化の一つである。クゼはこの並列化に火を付け、難民の心を解放する。そして合田はこの並列化を「消費という名のクリエイト行為」と名付け、利用し、意図的に並列化を加速させようとするのだ。

さて結局、チャイを台湾に残して来た素子だったが、どうせなら彼の高い意識と能力を活用すべく、公安九課に入れちゃえば良いのに。何だかチャラチャラしてる新人アズマよりずっと使えそうな気もするが。
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MONSTER #65

【あらすじ】右翼に身柄を確保されたニナは進んでペトル・チャペックに会いに行く。チャペックを殺さず、ヨハンの居場所へ向かう。

ヨハンの弟子となったクリストフ・ジーバーニッヒの後をつけるドクター天馬。それより先にエバがクリストフのアパルトマンに侵入。

クリストフは511キンダーハイムの生き残り。殺し合いを避け、最後まで隠れていてヨハンと友達になったという。その後、エルネストの養子となり、ジーバーニッヒ財閥の跡取りに。

隙を突いてエバから銃を奪うクリストフ。そこへ天馬が駆けつける。

【感想】○
チャペックの計画はヨハンの計画の一部に過ぎなかった事が明らかとなった回。チャペックの計画を飲み込むほど大きな計画なのか。クリストフの言う「政治家になる。世界を動かす」も彼の計画であって、ヨハンの計画を補完するものでしかなさそうだ。

展開としてはヨハンとクリストフの棲家へと収斂していく。天馬とエバは再び出会ったが、ニナとチャペックが来たらどうなるか。いや、ニナの向かっている場所は違う所かもしれないので一堂には会さないかもしれない。こういった少しのズレがMONSTERの面白い所でもあり、もどかしい部分でもある。

クリストフが生き残ったのは、ただ単に隠れていただけでなく、他の子供をそそのかして外に出したから。そんな扇動者的要素をヨハンは評価し、クリストフだけを生かしておいたのだろう。

弁の立つクリストフを表に出し、裏でヨハンが操る。やはりヨハンの計画が何なのかが今後の軸となるようだ。
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2005年07月29日(Fri)▲ページの先頭へ
考えるヒトコマ:地球温暖化、犬のおまわりさん

【あらすじ】ダウンタウン松本、中川翔子、ケンドーコバヤシ、清水ミチコの4人で4コマ漫画を考える。ヤングチャンピオンにも連載決定。

地球温暖化でペンギンが強暴化。人間を食いちぎる。でも本当はこんな事したくない。俺達は、俺達は…。

犬のポリドッグ、象のポリエレファンは大人気。おかげでポリ・カエルとポリ・フクロウは…。

【感想】△
公募復活でそっちの方が良いと思ったのは、誰よりも松本だったようだ。
「明日が4コマか…と思うと気が重い」と本音をポロリ。
だとしても、ちゃんとやってもらわないと。プロですから。といっても漫画のプロではないタレントに描かせるには荷が重い。かといってその場だけの笑いに走ると漫画のレベルが落ち、掲載誌も減る。

再びレギュラー格の2人について書く。中川翔子はやっぱり合っていない。画は上手いがホラータッチで笑いに結びつかない。描かれる世界観もキツく、和ませる要素が無い。彼女なりに考えて頑張ってるのは認めるが、そぐわないのだ。

ケンドーコバヤシの内輪志向は何とかならないのか。普通に笑いが取れないため、内輪ネタに浜田が誘導していくせいもあるが、いつまで甘えているつもりか。今回も、松本とネタが被って「姉さんに電話しないと」と言っていたが、その場面に字幕で
(ケンコバの姉は松本のファン)と出た。
字幕説明が無いと笑いが取れないなんて、本当に芸人か?
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2005年07月28日(Thu)▲ページの先頭へ
プロジェクトX:マン島レース

【あらすじ】昭和29年、赤字続きの本田技研工業。本田宗一郎はミカン箱に立ち従業員の前で「マン島のレースで優賞する」と宣言。レース用マシンの開発が始まる。

日本国内のレースでも惨敗していたホンダだが、開発責任者:河島喜好とライダー:秋山邦彦は諦めない。だが、マン島レースを目前にした箱根にて秋山は事故死。

秋山の遺影と共に乗り込んだレースは、初挑戦ながら6位。本社から
「入賞おめでとう。おかげで株価が上がった」
との電文。怒る河島。3年後には優賞すると誓う。

そして昭和36年、ホンダは1位から5位独占という快挙を成し遂げる。

【感想】○
技術のために人を殺してはいけない。人を傷付けるような技術開発はしてはいけない…との主張の回。秋山の死は技術が問題となっての死ではないが、ライダーに過度の負担をかけずに純粋な技術で勝負するんだ、という技術者魂を伝える役割を果たしていた。

創業者の本田宗一郎がとても無理だと思える目標を掲げ、それを「夢」だと思い込んだ技術者達が突き進んで行く。そして無謀な挑戦と言われながらもイケイケでぶっ飛ばし、夢を実現させてしまう。それがホンダの社風なのだという。

そんな社風を本田宗一郎が生み出したのに違いないのだろうが、何も知らない一般人としてはイマイチ実感が湧かない。不況しか知らない世代としてはイケイケな社風が想像つかない。高度成長という雲の上の出来事のような別次元。

とはいえ、「夢」の共有が原動力である事は確かなようだ。入賞後の電文「株価が上がった」は夢とは正反対の極めて現実的な見方で、それへの反発が更なる開発を生んだわけだし。

今でもホンダはイケイケなのだろうか。「夢」を語る人は誰なのだろうか。「夢」だとの思い込みだけが残っているのだろうか。
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本田宗一郎 夢を力に―私の履歴書
本田宗一郎と井深大―ホンダとソニー、夢と創造の原点
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ゾイドジェネシス #16

【あらすじ】仲間とはぐれたルージと、ディガルドに負けた事がないと自称する「無敵団」との出会い。構成員は、ア・カン、ラ・ムゥ、ゴトシ、フリ・テン、サイコ。

ガラガとも再開できたルージは、無敵団の戦いを観戦。ディガルド補給部隊を襲って物資を強奪する「小さな事からコツコツと」な無敵団。

しかしバイオラプターが護衛していた。逃げる無敵団はすぐに追い付かれる。ルージとガラガが助けに入って、何とか事無きを得る。

【感想】△
当ブログを継続して読んでる人は分かると思うが、筆者はこの手のキャラ達には吐き気を覚える。正確に言えば、この手のキャラを受け入れる人の書いた文章(どこにでもあるアニメ感想系サイト・ブログ)が思い浮かぶので吐き気を覚えるのだ。「こういう人達も居るんだよね」と寛容な姿勢を示すルージ君のような大きな器が欲しい。

本当に吐かずに吐き気で食い止めるため、『シリアス作品では、深刻な回を経た後に製作現場士気を高めるため、お遊びの回が挿入される』との法則を持ち出して気を静める。ただし作品の統一性が損なわれるので、こういう手法は極力とって欲しくない。

お遊びとはいえ、無敵団メンバーは単なる萌えキャラではなく、ルージ一行のパロディだし、前回の「俺、ちっぽけだ」のセリフと「小さな事からコツコツと」を繋げ、「それじゃダメなんだ」けど「何をしたら良いのか分からない」と悩むルージの心境に持って行く上手さは評価できる。
前の記事

ゾイドジェネシス ムラサメライガー ホロテック SPECIAL BOX(1〜18話、ムラサメライガー同梱!)
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2005年07月27日(Wed)▲ページの先頭へ
30minutes鬼 #4

【あらすじ】「文部科学省校内暴力監査委員」
桜第二高校定時制の教師:日村は、反抗的な生徒:荒川を、教師生活15年にして初めて殴る事にする。それまでの経緯を生徒:設楽と職員:矢作に説明。愛を持って反抗的態度を改めようとしたが、変態呼ばわりされ、それが元で彼女とも別れてしまったという。

刺激が欲しい矢作(元上野ノ森動物園キリンの飼育係)は賛成、設楽は体罰だとして反対。しかし日村は文部科学省校内暴力監査委員を呼んで体罰か否かを判定してもらおうと考えていた。

文部科学省校内暴力監査委員:小木が到着。呼び出された荒川と、日村による愛のムチか体罰かの判定。すぐに「片想い」と判定する小木だったが、矢作と日村の食い下がりで、様々な先生に扮しての愛情表現ショーが始まる。

ついに荒川も日村の愛を受け入れ、日村が殴る許可を得る。しかし日村は殴れない。変態の噂を広めたのは矢作だった。

【感想】○
そんなバカな…と思わせておきつつも、根本の思想は結構真面目な所を突いている侮りがたい社会派の回。教師が生徒を殴る行為に、認められる暴力と認められない暴力はあるのか?愛のムチと言うが、それは実在するのか?

文部科学省校内暴力監査委員は、教師が愛だと思っても生徒が愛だと思わなければ、それは「恋破れる」の状態であり、暴力であるとする。教師も生徒も愛だと認める「相思相愛」の状態でなければ殴る行為は許可できないのだ。

しかし、自分が生徒を愛し、生徒も教師を愛しているならば、そこに暴力は発生しない。愛する者を殴るなんて有り得ない。それは愛ではない。

つまり文部科学省校内暴力監査委員の論理に従えば、教師から生徒への暴力は絶対に生じない。愛のムチの完全否定、体罰を食い止める究極の手段。教師たるもの、日村のように変態呼ばわりされても、彼女との人生を棒に振ってでもも、寒いモノマネをしてでも、生徒の愛を得るために立ち向かっていくべきなのだ。

それが出来ないなら、生徒とは徹底的に距離を置き、関与・干渉を避けるしかない。そんな教師を教師と呼べるかどうかの問題は、文部科学省校内暴力監査委員の仕事ではなかったりする。
前回記事

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2005年07月26日(Tue)▲ページの先頭へ
ルパン三世:天使の策略

【あらすじ】ロズウェルのUFOの破片:オリジナルメタルを盗んだルパン達。その破片を狙う反米テロ組織:ブラッディエンジェルス。ルパンには猛毒使いのソフィー、次元大介にはマジシャンのリンダ、石川五ェ門には妖刀使いのカオル、 峰不二子には東洋武術のレディー・ジョーが戦いを挑む。

オリジナルメタルは次世代兵器を原材料となる超合金だった。ブラッディエンジェルスはこれを対立国に売り、米国支配を食い止めようとしていた。米国から特殊部隊の指揮を任された銭形警部は、新しく相棒となったエミリーと共にルパンを追う。

実はエミリーこそブラッディエンジェルスのリーダーだった。彼女にオリジナルメタルと、その加工に必要なラベンダーの香水を渡すまじと、協力するルパンと銭形。次元・五ェ門も加わり、彼女らの野望を阻止する。

【感想】△
全編に渡って使い古しの展開を繋ぎ合わせた感じで、意外性も無く終わった印象。一応テーマとしては、次世代兵器の開発競争という、力に力で対抗する虚しさを主張したかったのだろう。

まず、ロズウェルのUFOネタが古臭い。それをルパン達に盗ませて横取りするというのも、題名にタクティクスと謳ってる割には随分チープな策略だこと。そのブラッディエンジェルスという美女軍団も、脚本の自信の無さの表れのようでお色気に走った感じもした。対立していたはずの銭形とルパンが共同戦線を張るパターンも何度観てきた事か。

ブラッディエンジェルスが、ルパン達一人一人と対決する展開なので、切り換わるたびに流れが寸断され、テンポも良くなかった。かといって敵がまとまっているとルパン達それぞれの個性が生きなくなってしまうので、この辺のバランスは難しいが。

キャラ優先のルパンシリーズでは毎回このバランスで苦労しているような気がする。これを上手く処理できる脚本が必要なのだ。どんなにCG技術が向上しても。主要5人の使い分けがクリアできるかに成否がかかっている。

今回は主要5人の使い分けを、敵方キャラと一人一人対峙される事でクリアしようとしていた。つまりブラッディエンジェルスのキャラにかかっていたとも言える。各々の職業というか仕事ぶりの使い分けは出来ていたが、深みは無かった。思想背景が語られたのはソフィーだけで、他の4人はイカれたテロリスト扱い。あっけなく死んだソフィーの後の戦闘シーンには何の感情移入も出来ず、ただただ時間が過ぎて終わるのを待っていた。

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2005年07月25日(Mon)▲ページの先頭へ
オデッセイファイブ #16

【あらすじ】「記憶のダウンロード」
拉致され殺害された6人。全員に顔に奇妙なアザがあり、死因は脳塞栓。トランスヒューマニズム技術の関係者が含まれていた事から、オデッセイのメンバーは捜査を開始。

トランスヒューマニズムとは、人間の意識をコンピュータにダウンロードしバイナリコードに変換してHDに保存する技術だが、脳をスキャンする過程でダメージを与えるため、研究は中断していたはずだった。しかしセンティエント達がこの技術を実践したようだ。

家に帰ったチャックが目覚めると、死んだはずの妻:ペイジが生きていて、別の記憶・別の世界のような光景が広がる。最初は信じなかったチャックだったが、次第に受け入れる。だが疑問も拭い去れない。

センティエントに捕われていたチャックを見付けたニールが、チャックの意識に侵入。トラップドアを通じて救い出す。

【感想】○
ペイジが死んで現実逃避を続けるチャックの弱みにセンティエントがつけ込んだ回。辛い現実から逃れていたチャックは、提示された理想の世界を受け入れそうになってしまう。だが、逃避の果てにあった理想を捨て去った事で、チャックは目出たくカムバック。

自分の今いる世界が現実か夢か分からなくなる…とのありがちな題材だったが、与えられた理想を拒否し、過酷な現実に立ち向かっていく決断を、チャックの失意からの立ち直りに絡めた展開はなかなか上手い。

今回は、センティエントも5年後の地球崩壊を信じていない事が明らかとなった。シンセティックスと意思を共有しているわけではなく、単に利用されているだけなのか?また、神的存在のシーカーが全幅の信頼を寄せられる人物ではなさそうだ、とメンバー達は気付いたようだ。やはりシーカーの実験に使われているだけなのか?
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2005年07月24日(Sun)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:信長の巨大鉄船

【あらすじ】信長は伊勢の北畠氏との戦いで、信長の元に身を寄せていた九鬼嘉隆に水軍を設立させる。安宅船に鉄砲を搭載し、沖合から伊勢水軍陣地を射撃。水陸両面から追い詰められた北畠氏は1569年に降伏。

1576年、大坂の海運を握る本願寺への兵糧攻めを行う信長であったが、海路から補給を受け効果が出ない。海上封鎖に踏み切るも、村上水軍によって信長の安宅船は焼き払われ壊滅する。この敗北によって反信長勢力が勢い付き、信長はピンチに陥る。

そこで信長は、鉄の船を建造するよう九鬼嘉隆に命じる。関の刀鍛冶を動員して鉄板を加工し、全長を20ではなく32.4mにした安宅船に貼り巡らせる。

1578年、村上水軍600隻VS巨大鉄船6隻の海戦が始まる。機動力が全く無い巨大鉄船はたちまち囲まれ火攻めされるが、びくともしない。その時、鉄船から姿を現した西洋式の大砲が火を吹く。指揮官のいる船を撃沈された村上水軍は、散り散りとなり逃走。この2年後、本願寺は降伏する。

【感想】○
火攻めに対抗するために鉄の船を造る…この手のトンデモ兵器は大抵失敗するものだが、信長の巨大鉄船はそうではなかった。この辺りの奇跡さが人を魅了するのか。

鉄船の存在は知っていたが、どのように造られどうやって戦ったのかは知らなかったので、今回は大分ためになった。まず、原点が鉄砲を搭載した安宅船にあり、北畠氏との戦いという前段階があった。そこでやった艦砲射撃はもしかして世界初?次に、鉄板の作成が関の刀鍛冶にしか出来なかったとは。敵方ばかりか世界でもその技術がなかったから、鉄船は世界初の偉業なのかも。

そして海戦。信長水軍が鉄船だけで戦った事も知らなかった。普通の船を伴って戦っても意味が無いと悟っていたとはいえ、600隻対6隻の戦いを仕掛ける信長の潔さというか無謀さは、やはり常人ではない。

機動力の無さを補う大砲による火力の発想も理に適っている。単に鉄で防御力だけが突出していたわけではない。だから勝利を収めた。

たった一回の海戦に使われただけで姿を消した巨大鉄船だが、その一回で村上水軍に恐怖を植え付けたのだろう。鉄板を貼ったり大砲を積む技術が信長以外には無いし、もともと村上水軍は毛利の協力者に過ぎなかったわけで、その協力を断念させる抑止効果が巨大鉄船の伝説を大きくしたのかもしれない。

船底に穴を空ける衝船を使えば鉄船はひとたまりもない…と考えるのは素人の考えか。
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信長戦記―信長公記の世界
信長公記(上)
信長公記(下)
信長の戦争―『信長公記』に見る戦国軍事学
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2005年07月23日(Sat)▲ページの先頭へ
MONSTER #64

【あらすじ】フランクフルト右翼の頂点に君臨する「赤ん坊」。ナチのヒトラーに憧れ、トルコ人街焼き討ちまでした赤ん坊は憂鬱だった。ヨハンの力を借りる対価にニナを見つける取引。それでヨハンを飼い慣らせられたのか?本当にペトル・チャペックのプログラム通りなのか?

組織の4人の統率者:ゲーデリッツ教授、ヴォルフ将軍、ペトル・チャペック、そしてもう一人:ヨハンの弟子になった男の父。本来は自分:赤ん坊が統率者の一人になるべきだったのでは?

踊り子に悩みを打ち明けた赤ん坊は、その踊り子に殺される。その知らせを聞いたペトル・チャペックはヨハンの犯行だと確信する。急いでヴィトシュタイン山荘に向かうが、ボディガードもヨハンの手下だと疑い、殺してしまう。

一人で山荘に到着したチャペックは、部屋に居たヨハンと遭遇。
「僕の中の怪物。僕の中じゃなかった。外側に居たんだ。フランツ・ボナパルタは生きているんでしょう?」
その言葉に驚愕するチャペック。

【感想】○
フランクフルトを牛耳っていた赤ん坊が殺され、組織に対してヨハンが牙を剥き出す回。飼い犬に手を噛まれ、頭までもぎ取られてしまうのか?

ナチのような右翼復活にヨハンが欠かせないと考えた組織だったが、組織が大きくなるよりも早く、ヨハンの怪物は大きくなった。ヨハンはもはや手の付けられない存在にまで成長してしまった。組織はヨハンの培養装置に過ぎなかったのか。

赤ん坊を殺した踊り子は、変装したヨハンなのかヨハン洗脳下の人物なのかどっちでもいいや。そして今まで動きの少ない冷徹な男のように見えたチャペックも、あっさりと化けの皮が剥がれた印象。普段、冷静沈着なほど危機に遭遇した時は狼狽するものだ。

ヨハンの怪物は外に居た…という事は、やはり記憶転移実験によってニナに移されたのだろう。その記憶を取り戻すためにニナと会うのだと。そして記憶を戻すためには、記憶転移実験を行ったフランツ・ボナパルタ本人によって戻してもらう必要がある…と解釈したが。果てさてどうなる事やら。
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2005年07月22日(Fri)▲ページの先頭へ
プロジェクトX:YS11(後編)

【あらすじ】零戦を設計した堀越二郎飛燕を設計した土井武夫などの5人のサムライは、YS11の三面図を残して身を引いた。新たなリーダーには東条輝雄が就任。あの東条英機の息子である。

東条は若手技術者達に、自分達の手でYS11を造るのだという意識を根付かせるミッドナイトミーティングを連日開く。どうしてその設計になったのか、思考の過程を説明させ、一つ一つの図面に合格サインを出す事1000枚。予定より1年遅れで初飛行を成功させ、東条はプロジェクトから離れる。

だが、FAA(アメリカ連邦航空局)の旅客機認可で問題点を指摘される。
・ 横安定性が悪い
・ 方向蛇が重く効きが悪い
この問題をどうしても解決できない技術陣は、東条に協力を要請。再びリーダーに就任した東条は、動揺しているチームに対し落ち着き払って「絶対大丈夫だ」と述べる。

主翼の根本に楔を入れ、角度を修正し横すべりを解消。スプリングタブを方向蛇に加え、舵を軽くしたYS11。片発離陸を難無くこなし型式証明を取って完成。現在でも60機が飛んでいる。

【感想】○
伝説の技術者の次は東条の息子とは。国産機復活に関わったリーダー達は軍事の因縁浅からず。今回は、技術はマジックではなく、細かな計算の積み重ねによる理詰めの結果なのだ…との主張。

その設計に至るまでの過程を徹底的に説明させる東条輝雄のやり方は、一から飛行機を皆で造り上げるのだという意識の形成に役立った。さらに、問題点が浮かび上がった時も、原因と結果をはっきりさせて解決に持っていく原動力となった。落ち着き払った東条の態度は、部下達の動揺を抑えるための演技の面もあったが、確固たる自信に裏付けられていたのであろう。

技術者達のプロジェクトに焦点を当てている番組なので、なぜYS11の後に続く旅客機が現れなかったのかの説明が不足気味。円高を理由にあげていたが、それだけではないらしい。

世界に売り込む事を考えず、良い飛行機を造れば売れるのだと思っていた甘さ、採算を度外視した官製プロジェクト、生産・開発体制を整えない長期的な視野の欠如などなど、色々とあるようだ。資金源である国家予算と設計段階である技術者頼りの頭でっかちプロジェクトだったという事か。
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YS‐11〈上〉国産旅客機を創った男たち
YS‐11〈下〉苦難の初飛行と名機の運命
日本はなぜ旅客機をつくれないのか
最後の国産旅客機YS‐11の悲劇
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2005年07月20日(Wed)▲ページの先頭へ
スタートレックDS9:可変種の脅威2(前編)

【あらすじ】保安チーフ:オドーの体に異変が起き、治療のため「創設者」の所へ行く。しかし航路には連邦に敵対するドミニオン星域がある。遮蔽装置のディファイアントで通過しようとするが、「創設者」を伴ったジェムハダーに見つかる。

「創設者」はオドーに対し、仲間を裏切った罪での裁判を受けさせるために異変を起こしたと告げる。不利な状況下での裁判を受ける決心をするオドー。「偉大なる繋がり」に身を委ねる。

カーデシア人:ガラックは、先の戦いの復讐のため「創設者」の星を破壊しようと工作する。だがウォーフに見つかり失敗。

裁判の結果、「偉大なる繋がり」から追放され、可変種から人間になったオドー。連邦のアーケイナス星域に侵攻しようとしているクリンゴンのガウロン将軍が、可変種である事を見抜く。

【感想】○
種族の結束と弾き出された者の思いが描かれた回。オドーは可変種でありながら、連邦士官として可変種を傷つける行為をした。ガラックは政敵によってカーデシアから追放された身でありながら、カーデシア艦隊を全滅させた創設者を攻撃しようとした。ウォーフはクリンゴン人でありながら、連邦の正しさに共感しクリンゴンの行為を諌める気持ちがある。

最近のDS9は、勢力図が複雑になってきている。ドミニオンは「創設者」を崇拝するジェムハダーによる新興勢力。ベイジョーから撤退したカーデシアは対ドミニオンでも苦戦している模様。連邦と同盟を結んでいたクリンゴンは先走ってドミニオンと戦闘を始め、連邦との関係も悪化させている。ロミュランなんて勢力もあったが、最近はあんまり出てこない。

そんな所へ降って沸いたようなアーケイナス領土問題。連邦との戦争を始めようとしているガウロン将軍が、クリンゴン人ではなく可変種だったとすると、やはりドミニオンと連邦との全面戦争は避けられないのか。

そんなきな臭い雰囲気で、今回の大事件であった「オドーが人間になる」というのも霞みがち。次回以降、ドミニオンと連邦の戦争回避に功績を上げ、また可変種に戻る…というオチなのだろうか?オドーの人間性を描く意味で、今回出会った魅力的な女性:シャラン・アロイアとの恋話も見てみたい気もするが。
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2005年07月19日(Tue)▲ページの先頭へ
ゾイドジェネシス #15

【あらすじ】ゲオルグ少将の追撃を振り切ったルージ達。ゼルフト住民を助けるべきだと主張するルージだったが、戦力差から乗り気でない仲間。そもそも仲間意識が薄いと言い出すロン。

ゲオルグはラ・カン達の居場所を突き止め、全バイオラプターを出撃させる。その隙に住民を救いだそうと考えるルージ。見張りのガラガも付いて来る。だが町長は拒否。

ゲオルグ部隊に奇襲されるラ・カン、レ・ミィ、コトナ、セイジュウロウ。急いで戻るルージだったが、散り散りになって逃げた皆と離散してしまう。

【感想】○
#11で指摘した緩い連帯感の弱点が露呈してしまった回。強い結束がないから、皆で命を賭けて正義を貫こうとの意識が芽生えない。

もちろんそれぞれ、ディガルドへの反抗心はあるのだが、無力感からその気持ちが薄れていたのだろう。新加入のルージの言葉でその初心を思い起こされた面はあったが、行動に移すまでには至らない。そのもどかしさから大人達は黙り込み、レ・ミィはルージに食って掛かる。キャラが良く描けている。

ルージと一緒に行動したガラガも、ルージと同じ思いになったからではなく、ルージに現実を分からせるために付いて行ったのだろう。理念だけで独り突っ走ってはいけない事、組織を作ってディガルドに対抗するしかない事など、ガラガが単なる単細胞キャラではない奥深い人物である事がここでも示された。
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ゾイドジェネシス ムラサメライガー ホロテック SPECIAL BOX(1〜18話、ムラサメライガー同梱!)
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2005年07月18日(Mon)▲ページの先頭へ
30minutes鬼 #3

【あらすじ】「コインランドリーの大攻防」
彼氏に見せる下着を洗うため、コインランドリーに走るOL:矢沢心。そこにはプータロー:日村と全裸の公務員:小木がいた。

前の人の衣類をどかし、乾燥機を回す日村の下心。お礼に甘栗飲料を買って来る矢沢。日村はその間に矢沢の下着を物色。

強盗団:矢作・荒川・設楽は拳銃の密売場所にコインランドリーを選んでいた。拳銃を取りに来た強盗団に脅される日村。

洗濯・乾燥が終わり、警官の制服を着る小木。パトカー到着。強盗団は逮捕。日村も下着泥棒で逮捕。

【感想】△
イマイチ…の言葉がピッタリなイマイチさ。展開もオチも読めてしまうし、強盗団の3人も3人いる意味が殆ど無かった。

演技では小木が良かった。謎の人物さに磨きがかかっていた。下着をいじる日村に向ける鋭い目だけの演技。これが上手すぎて「こいつは警官だ」とオチが分かってしまうほどだった。やっぱダメじゃん。

個人的に怖いイメージしか持っていない設楽だが、あの上唇の引きつり具合が怖さの素なのだと気付いた。矢作はサングラスしてると怖そうだけと、取るとつぶらな瞳が出てきて全然怖くない(笑)

荒川が矢沢心の後ろ姿が良いと言っていたが、それって暗に顔がダメだと言ってないかい。ゲスト女優に対して失礼な(笑)最後に日村をビンタする矢沢は、日村のリアクションに笑っていたようにも見えた。これも後ろ姿だったから判然とはしないが。
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その時歴史が動いた:大岡越前

【あらすじ】大岡裁きで知られる大岡越前は、消防に半生を賭けた人物でもあった。1717年の大火によって江戸の7割が焼失した直後、町奉行に就任。面積で16%の町人地域から62%の火事が発生している事を突き止めた大岡は、町人に燃えにくい建築を勧めたり火の用心の徹底を図るが上手く行かない。

町人で組織する町火消を設立(1719)するが、建物を壊す鳶職人は大名火消・定火消に召し抱えられていた。町火消の実力不足・統制欠如によって三代将軍家光を奉った上野寛永寺焼失を招く。

町火消存続すら危ぶまれる中、大岡は将軍吉宗に町火消が財政削減に効果的である事を訴え、組織拡大の了承を取り付ける。さらに、少数精鋭の「いろは47組」に組織変更、ネットワークも張り巡らし、纏持ちで士気を鼓舞する心理的効果など、次々に改革案を打ち出す。

1747年4月16日の江戸城から出火の際には、武家の中心である江戸城に町火消が突入。徹夜の消化活動で鎮火し、以後も江戸城の消火を任せられるほどに成った。

【感想】○
某時代劇であまりにもイメージが固定化してしまった大岡越前の、知られざる一面を描いた回。それでいつつ、消防も大岡裁きも大岡の優しさで、根底では繋がっているのだ…との主張。なるほどね。

就任直後ちんぷんかんぷんの提案や触れを出しては失敗していた事が明かされ、大岡も最初は庶民の事をよく知らない普通の武家の人だったのだと気付かされた。そこで諦めずに、庶民を理解し庶民のためになる事を武家の立場から実行していった過程が面白い。

享保の改革に乗じて、財政再建の観点から民間組織の拡大を訴え、武家に召し抱えられていた鳶職人を確保する辺り、政治的に巧みなやり方だ。そして自分の創設した組織の実力を高める事も忘れない。ハード・ソフト両面で改善していき成果を出す。

美男子による纏持ちがどれほどの心理的効果があったのか推し量るのは難しいが、火事から逃げるしかなかった人々の意識を変えたのかもしれない。火事をもイベント、お祭りのように見せる演出だ。日本人のお祭り好きに火を付けて実際の火を消してしまおう(笑)との魂胆か。火事場での野次馬というのはここから始まったのかも。
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大岡越前守忠相
江戸の火事
徳川吉宗と大岡越前守
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2005年07月17日(Sun)▲ページの先頭へ
攻殻機動隊SAC 2nd GIG #15

【あらすじ】個別の11人自決事件の後、続発する反難民デモ。一方の難民は長崎の出島に流入・集結していると噂される。そこでの難民一斉蜂起を防ぐべく、対策会議を開く茅葺総理だったが、警察庁、海上保安庁、防衛省の間で管轄権を巡って争うだけで議論が進まない。

会議から帰って来た茅葺総理に九課課長:荒巻は、「組織のトップに立つ人間が自身の利権争いの道具として組織を利用し始めた時から、軍部・諜報機関が弱体化する」と述べる。茅葺総理は難民特別措置法を廃し、その利権を押え込み、税制問題を解決していこうと考えていたが、それを利用した政敵によって巻き込まれた格好となった。

草薙素子は茅葺総理に“ハブ電脳”の説明をする。
「ネットワークには元来、ハブ(中枢)概念は存在しなかった。しかし、ネットワーク上で孤立した意思を、あるホストが方向性を定義づけ、自らの電脳に招き入れる事で、ある種の共同体を築く」
従来はカルト教団やアーティストのファンにしか見られなかったが、難民の間にもこのハブ電脳が形成され、一斉蜂起へと促されているのではないか。

半島でクゼヒデオ(九世英雄)の調査を行っていたイシカワが帰国し、クゼの経歴が明かされる。
自衛軍に入りPKF仕様のハイブリット義体に換装したクゼは、義体化歩兵部隊に配属され人民軍ゲリラ殲滅に従事。しかしその戦闘とPTSD患者の発生は報道管制され、自衛軍はテントに篭る毎日。ある日クゼはカメラマンのカメラと小銃を交換し、難民キャンプに入っていく。そこでクゼは難民との交流を持つ。自衛軍引き揚げに際して姿を消し現在に至る。
「確かに興味深い話ね」と素子。今、クゼは長崎の出島に居た。

【感想】○
前回が主にネットワーク世界の設定整理だったとしたら、今回はリアル世界の状況整理というか、新たな動きへの序章といった所か。現実世界で起きている色々な出来事をアニメに取り込み、独自の世界へと変換しようとする「攻殻機動隊」らしさは随所に感じられた。

実りの無い会議、組織の退廃、ネットで人と人とが繋がり集まる現象、自衛隊の海外派兵、兵士のPTSD、自分の宿舎にいるしかない自衛隊…など。確かに咀嚼しきれずに無理や矛盾などのアラも出ているが、今の出来事を30年後の世界で表現しようとすれば、多少の齟齬は出て来て当然な気もする。

九課課長:荒巻のタイプの女性が茅葺総理だったと暴露され、その茅葺総理の政治理念・行動原理も明かされた。恋愛感情は半ば冗談として、この二人は「利権を許さない」の一点で共鳴する所があったのだろう。青臭いトグサも荒巻を慕うわけだ。

ハブ電脳の説明で、「従来はカルト教団やアーティストのファンの間に見られた」とあったが、人気電脳ラッパー“DENSETU”のファンもそうだったのだろう。難民に人気のあったDENSETUを射殺し、そこに集まっていた意思を新たなハブ電脳に行きやすくするため、個別の11人はDENSETUを射殺したのだ。

また、茅葺総理の政敵が高倉で、内閣情報庁トップの高倉の下に合田一人がいる。その合田は大日本技研の出身で、高倉と大日本技研が癒着している事も明かされた。 それよりも重要かもしれないのは、難民キャンプに入っていったクゼが、難民に折り紙を折っていたとの証言だ。もしかして#10で鶴を折っていた男の子がクゼなのだろうか。だとすると女の子は素子なのだから、二人の再開は劇的なものに!という展開が待ち受けているのか?
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2005年07月16日(Sat)▲ページの先頭へ
MONSTER #63

【あらすじ】定年間際のバイスバッハ警部は、タクシー運転手の殺人犯:ヴィルムを護送。その途中の雑談で、金髪の双子に出会った話を聞かされる。
「そんな人達、いらないよ」
包帯をした男の子に言われ、解放された気分になったという。

ドクター:ギーレンは、犯罪者達への面談を続けていた。どの犯罪者にも共通する証言がある。ある人と出会い、その男が本物だと気付かされ、心酔し、その男が砂場に書いた人物を殺害した…。

聞かされた男の子が天馬事件に関係していると悟ったバイスバッハ。その男がヨハンだと確信するギーレン。フランクフルト郊外グリースハイムの公園の砂場に書かれた文字。

ギーレンは、天馬とニナがフランクフルトにヨハンが居ると言って向かった事も思い起こす。

【感想】○
全く無関係と思われた殺人事件が、全てヨハンの指示によるものだったと気付かされる回。ヨハンの影響力と存在の不気味さを間接的に強調するための回。

ただし、犯罪者達がどうして一瞬でヨハンに心酔するのか、その辺りの説明が無いために理解するのは難しい。それがギーレンの研究している犯罪心理学なのだろうか。犯罪への潜在的な意識を持ってる人には、ヨハンに会った瞬間にビビッと来て、行動に移すとの過程なのか。

各地で起こった別々の殺人事件が、実はヨハンの命令によるものだった…との視点は面白いが、これは以前の大富豪周辺で起きた殺人事件と同じ展開だ。ヨハンが生きている限りこういった現象が起きるとしたら、やはりヨハンは消すべき存在なのか。
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2005年07月15日(Fri)▲ページの先頭へ
考えるヒト:公募復活

【あらすじ】最終回から2ヶ月半ぶりに公募企画が復活。芸能界の各年代のゲストと一緒に公募を考える。男鹿水族館のシロクマの名前、ジョンソンおそうじ川柳を考える。

結果発表では、神山温泉のキャッチコピーに、「コランシャン」に続いて細山貴嶺の「まったり さっぱり してやったり」が選ばれ、宿泊券獲得!

【感想】◎
「考えるヒト」ってこんなに面白かったのか…と思いつつ、久々にバラエティーで自然に笑ってる自分に気付く。やはり「考えるヒトコマ」は内容も笑いも低レベルだったんだなと再認識した。

公募が復活した理由は、すぐに思い付くだけでも3つある。
・ 4コマ漫画企画:考えるヒトコマが上手くいかないため。
・ 今後、公募と漫画のどちらで行った方が良いかの調査のため。
・ 細山貴嶺が受賞し、その報告をするため。

視聴率から考えると、公募は受賞してそれが報道されれば、番組を観てみようと思う人も出るが、まず受賞するかが不確実。一方の漫画は、描いたものが必ず掲載され、読んだ人が番組を観てみようと思うし、掲載紙も交渉の結果、増える見込みがあった。

そのために5月から漫画企画に切り替えたのだろう。だが、漫画自体に面白さが無いと誌面も映像も苦しい。素人の芸能人が、毎号何誌かのスペースを確保するに値する漫画を描けるか?との問題点があったわけだ。

公募の弱点であった不確実性も、お笑い自由度の観点からすればメリットだった。芸人回答者は、どう考えても受賞しないだろうから完全に笑いに逃げるのと、真面目に考えた案を出してもOKとの選択肢がある。芸人でないゲストは、真面目にやっても良いし、ちょっとズレた回答でも優しいダウンタウンがフォローするから大丈夫。という和やかな雰囲気が「考えるヒト」の良さだったようにも思える。

今回は
「別にこの番組は“考えるヒト”ですから、漫画をやろうが公募をやろうが、こっちの勝手だろ、ボケ!」
とダウンタウン浜田が最初にキレた断りを入れた所に、苦しい番組の事情が垣間見えた。まぁ、浜田もスタッフも、もちろん視聴者である我々も、「公募の方が良い」との結論は今回やってみて再確認できたのではないか。無理して意地で漫画を続けるよりは、公募に戻してもそんなに文句は出ないと思うのだが。
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2005年07月14日(Thu)▲ページの先頭へ
プロジェクトX:YS11(前編)

【あらすじ】戦後、日本の航空機技術に脅威を感じたGHQは、航空機生産・研究・実験を7年間禁止。零戦を設計した堀越二郎飛燕を設計した土井武夫など技術者達は路頭に迷った。

欧米に握られた航空機市場を打破すべく通産省は、昭和32年に日本人による旅客機開発を企画し「輸送機設計研究協会(輸研)」を結成。もはや伝説となった5人の設計者を集める。メーカー各社にも秘術者の派遣を求める。

しかし日本の各社はこの計画の実現性を疑ったため、派遣した技術者は飛行機に乗った事すらない若手だった。伝説の技術者と何も知らない若手によるプロジェクトが始動する。

だが、プロジェクト内での果て無き議論、政府からの予算獲得の不調など困難が待ち受ける。プロジェクトは実物大の模型をプレゼンする事で予算獲得を目指す。その出来栄えに来場者は驚き、見事に計画承認。

【感想】○
戦前の米国は「日本人は紙と竹でできた戦闘機に乗ってる」と信じていたらしい。蔑視もあっただろうが、本当に日本の技術など無きに等しいと思っていたので、米軍機が全く歯が立たなかった零戦の衝撃は計り知れないものがあった。今でもそのショックが尾を引いているのか、零戦が爆弾を搭載して真珠湾を攻撃し民間人を殺戮する被害妄想な映画:パールハーバーなんてのも作ったりする。

それはそうと、今回の解説者:松本零士も言っていたように、日本の航空機技術は米国にとって驚異的で、占領の力によって封印すべきものであった事は確かだ。戦後の調査では、米戦闘機より性能が劣るとされてきた日本の戦闘機が、実はオクタン価の低いガソリンで稼動していたために性能が発揮できなかっただけで、米軍と同じオクタン価を搭載してデータ採取してみたら、米軍機を上回る性能の戦闘機がゴロゴロあった…というのも有名な話。

そんな世界一とも言える戦闘機を設計した技術者を集め、国産機復活を期すプロジェクトは、始動しただけでも心に響くものがある。伝説の技術者と何も知らない若手の組み合わせ、高度な論争を聞き、テクニックを伝授されて技術者魂が宿っていく…との流れも熱い。

堀越二郎や土井武夫らが強い決意で集まったシーンに感情が高ぶってしまい、番組の山場であった実物大モックアップでの予算獲得の賭けは、大した事ではないようにも思えてしまった。プロジェクトの正否がここにかかっていたのは分かったが。
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2005年07月13日(Wed)▲ページの先頭へ
スタートレックDS9:クワーク絶体絶命

【あらすじ】DS9のバーテンでフェレンギ人のクワークは、不治の病:ドレク症候群と診断され、あと一週間の命。身辺整理をし、先物取引で自分の遺体を競りに賭け、フェレンギ会計監査(FCA)のブラントが落札。

身重のケイコとキラ少佐のシャトルが事故に遭い、ドクターベシアはケイコの子をキラに移植する。それを聞いたケイコの夫:オブライエンは複雑な心境。

クワークは誤診だった事を知らされ、遺体取引の取り消しをブラントに求めるが、「契約は絶対」とするフェレンギの掟に阻まれ、自殺を考える。だが死にきれず契約破棄を申し入れる。クワークの商業権限を剥奪するブラント。

オブライエンとケイコは、子供が生まれるまでキラと一緒に生活する事にする。破産したクワークだったが、DS9の皆の助けで店を再開する。

【感想】○
「金儲けの秘訣」を行動規範とするフェレンギ人の、どこかコミカルな悲哀を描いた回。…のはずなのだが、オブライエン夫妻とキラの降って沸いた代理母問題の方が重要テーマに思えて来る。

二つのエピソードからの共通の主張は「命と仲間の大切さ」となるが、代理母のエピソードの突っ込みが甘いように感じた。医学的には正しい判断だったとはいえ、両親揃っての同意なしに代理母という選択をした事に、もっとオブライエンが怒るのかと思ったが、割とすんなり受け入れてしまったので。

金儲けしか考えていないフェレンギ人が金儲けを追求するするあまり、状況に相応しくない判断をして問題がこじれていく…というコミカルさはいつも笑える。まだ死んでいない自分の遺体を競売したり、「聖なる宝物殿」に埋葬されるために平気で賄賂を送ったり。

また今回は、いつも言っている「金儲けの秘訣」が絶対的なものではなく、その本を売るための誇張された表現(売り文句)で、販売戦略でしかなかった事が明かされ、それを知ったクワークが幻滅・落胆するシーンが面白かった。だからこそ契約よりも命を選択する展開も納得がいく。

何も無くなったクワークの店に家財道具を持ち込んだシスコ司令に対し「保管料を頂かないと」と言うオチも決まっていた。
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スタートレックDS9
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2005年07月12日(Tue)▲ページの先頭へ
ゾイドジェネシス #14

【あらすじ】強制労働で動けなくなった者に暴行を加えるディガルド兵。作業員の人数は減っても仕事割り当ては減らさない。猛訓練で倒れた者の水筒をカラにするディガルド士官。他の者には走る距離を追加。脱落した者は二度と姿を現さない。

ルージはジェネレーターを修理できるフェルデの情報を掴む。コトナ・セイジュウロウと一緒にリマ地区に向かう。しかしフェルデは司令部に連行された模様。また、ゼルフト守備隊の生き残りが、地下の配管から司令部を奇襲する計画である事も知る。

奇襲攻撃に乗じてフェルデ救出を計るも、既にフェルデは拷問の末に死亡していた。絶望するルージを載せて、ラ・カン、ガラガ達のゾイドはゼルフトを脱出する。

【感想】○
甘くない。甘くないんだゾイドジェネシス。前回同様、過酷な抑圧描写を続けるばかりか、主人公ルージの唯一の希望であったフェルデを死なせる救いの無い展開。#9の記事で「敵であるディガルドの中に修理できる人物が(捕えられたりして)いる、という設定ならば納得できる」と書いたが、今回はまさにそんな展開になり、オッと思わせた所で死亡宣告とは!

修理屋:フェルデも救えず、ゼルフト守備隊も全滅、ゼルフトの民はこのまま圧政に苦しむ。そしてルージ達は逃げるように脱出。善は敗北を重ね、悪が極まる重過ぎのストーリー。ジェネレーター修理の手掛かりも消え、ディガルドにも歯が立たない絶望的な状況から、どうやって復活し逆転していくんだ。全くもって目が離せない展開だ。
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2005年07月11日(Mon)▲ページの先頭へ
30minutes鬼 #2

【あらすじ】「Wプレゼン」
イラストレーター兼マンガ家の設楽は、喫茶店:リトルウッドにて、広告代理店の矢作と群馬リトル万博のイメージキャラの打ち合わせ。さらに同じ場所で、週刊少年ジャスピオン編集者:日村、格闘家:荒川ゴリラ良々、マネージャー:山口沙弥加とドキュメンタリー自伝漫画「格闘チャンピオン荒川物語」の打ち合わせ。

しかし、矢作に提出したキャラ原画は「怖い」と言われ、日村に提出したマンガの設定に荒川が文句を言い出す。2つのテーブルを行き来する内に、原画が混ざってしまう。

矢作は荒川物語の家族の画をイメキャラに使うと言い出し、荒川はイメキャラの画を自分の漫画に採用する。

その結果を喫茶店マスター:小木が報告。自伝漫画は全くヒットせず、群馬リトル万博には誰も行かない。

【感想】○
同じ喫茶店で二つのプレゼンをこなす内、どちらも他方で提出していた案が採用される…という捻れた展開は結構最初の方で予測でき、終盤の部分で矢作がやっぱり不採用を宣言して若干変えたようだが、結局オチは同じだった。

ちなみに喫茶店リトルウッドは30minutes #12でも舞台になっていた。この時もマスターは小木だったから、今回はそれが続いている設定だったのだろうか。だとするとこのリトルウッドでバイトしていた設楽とマスターの仲が良いのも頷ける。ちょっと小木のキャラが違うから関係無いのかもしれないが。

今回は、シナリオよりも原画やフィギュアにこだわりがあったような。美術:ニイルセン氏が作ったらしい。「好きな事、自分の信じる事をやる」とのメッセージがこの原画とフィギュアに込められていたのか。

さて、ゲスト女優:山口沙弥加は終始、抑揚の無い事務的な応対の演技。別に誰が演じても良いじゃんというくらいの配役で、ちょっと可哀相な気もした。小木の出番は少なかったし、日村も目立たず、胡散臭い矢作とクセのある荒川だけは及第点といったところ。
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2005年07月10日(Sun)▲ページの先頭へ
オデッセイファイブ #15

【あらすじ】「セロトニン」
チャックは妻:ペイジを亡くす失意の中、旅に出る。そこで若い女性ヒッチハイカーを拾う。彼女はパイロットの恋人に会いに行く所だった。

カートは密かに培養していたシンセティックスに襲われ、シンセティックスは逃亡。港でも人を襲い、その体内からセロトニンを奪う。セロトニンは神経伝達物質の一つで、近くの脳細胞へ情報を伝える役割を持つ。

セロトニンの不足したカートは、鬱状態になりニール・アンジャラ・サラを偽物だと言い出す。5HTPというセロトニンを増やす薬をカートに投与するアンジェラ。港に逃げたシンセティックス捕獲に乗り出す。

しかしカートのDNAも投与されていたシンセティックスはカートそっくりに成長。カートと入れ替わるが、異変に気付いたメンバーと港から戻ったカートによって殺される。

実はヒッチハイカーは25年前のペイジだった。駅で25年前のチャックと出会った所で幻影は消える。再び失意のチャック。

【感想】○
ロンドン同時爆破テロによるニュース延長で、最後10分の録画に失敗。公式ページからあらすじを推測する結果となった。当ブログの見解としては「放送時間変更をもたらすほどのテロには断固反対」としておく。

今回は本物と偽物がテーマ。カートのDNAをコピーして成長したシンセティックスとチャックの記憶をコピーして現れたペイジの幻影。偽物を殺して自分を取り戻したカートと、幻影でもいいからペイジと共に過ごしたいと願うチャックの対比。

また、シンセティックスにセロトニンを吸い取られ鬱になる様子と、幻影のペイジも消えて更に落ち込むチャックという見方もできる。

今までカートの不審な行動が断片的に描写され、実は内緒でシンセティックスを育てていた事が分かったが、今回それを殺したので終わりなのだろうか。伏線としてはちょっとあっけない気がする。もう一段階あっても良いのでは。
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2005年07月09日(Sat)▲ページの先頭へ
その時歴史が動いた:プロ野球発足

【あらすじ】戦前、日本ではアマチュア野球が盛んで、アマリカ・プロチームとの親善試合も組まれた。しかし全く歯が立たず日本は全敗。日本でのプロチームの必要性を痛感した読売新聞は、大日本東京野球倶楽部(東京ジャイアンツ)を結成し、アメリカ遠征を行う。

最初こそ物珍しさで入った観客も、日本チームの弱さに面白味を感じず、入場料収入は減る一方。試合数を増やして凌ごうとするが、選手の疲労が著しく余計に負ける悪循環。ストレスから喧嘩が頻発しチームは崩壊の危機を迎える。

だが、次第にメンバー達にプロ意識が芽生える。最悪の状態でも最高のプレーをし続ける日本チームは勝利を積み重ね、75勝33敗1引き分け。その様子は新聞報道によって日本にも伝わり、プロリーグ結成の声が高まる。

昭和11(1936)年02月05日、日本職業野球連盟の創立総会が開かれ、日本初のプロ野球リーグが発足。

【感想】△
深夜番組に強い当ブログにとって野球中継は、「試合延長による放送時間の変更をもたらすコンテンツ」との認識しかなく、毎週、時間変更の影響をモロに受け、視聴している番組が重なって(今週の「考えるヒトコマ」のように)視聴できなかったり、時間変更を知らずに録画失敗して視聴できなかったり、最悪の時は視聴している番組が休止したりする(「スタートレックDS9」のように)。

毎日のようにある野球中継延長は、一週間に一度しかない番組視聴の楽しみを奪っていく最も憎むべき存在だ。野球中継延長こそテレビから廃絶すべきものかもしれない。

野球中継を延長するなら、その後のスポーツ番組を休止してでも深夜番組の時間変更を無くしてもらいたい。スポーツニュースをやるなら野球中継は延長しない事だ。

そんな先入観があるためか、今回はプロ野球と聞くだけで評価は低くなる。それを差し引いても今回は良く分からなかった。なぜアマチュア野球が戦前から盛んになったのか。プロ野球の必要性とは結局の所、読売新聞の部数増のためだけにあったのか。悪循環にあったチームを救ったのはプロ意識のみだったのか。貧しい食事と悪い宿泊環境は改善されていないのに、どうして転機が訪れたのか。

「勝った数は関係無く、128日で109試合やった事こそプロの証し」
と解説されていたが、勝ちまくったからこそ新聞報道され、プロリーグ発足に繋がっていったのではないのか。だからこそ読売巨人軍は、常に勝利を求められる球団なのではないのか。
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2005年07月08日(Fri)▲ページの先頭へ
攻殻機動隊SAC 2nd GIG #14

【あらすじ】タチコマ達はメンテナンス中に個別の11人を勝手に調べ、出身が警察官・元自衛官・傭兵で義体化率50%以上などの共通点がある事を掴む。これら個別主義者達は個を強調する割には没個性的で、独自の個を追究するあまり同質化する自己矛盾に陥っている。

個別主義者や難民の意思決定因子は、自身よりミクロ(利己的な遺伝子:リチャード・ドーキンス著)か、集団を超えたマクロ(地球生命圏―ガイアの科学:ジム・ラヴロック著)に存在するのではないか?肉体と精神は合致していないのに、その事に気付いていない。

人間は物理的に並列化されているわけでもないのに同じ思考へと向かって行く。無意識のうちに醸成された全体としての総意があるのか?それが肉体でも精神でもない第三の主体だ。合田は緩やかな流れを加速する媒介を意図的に作り出したのだ。

素子、バトー、トグサはタチコマ1機を連れ、播磨研究学園都市のスプリング8へと向かう。暴走ヘリのパイロット#3は、飲まされた薬で殺害された可能性が高く、自爆テロに使われた爆弾#9は台湾経由で日本に入ってきた、との科学者の解析結果を聞く。

その時、施設内で爆発があり、有須田(アスダ)博士が巻き込まれたらしい。彼はタチコマのAIに使われているニューロチップを一人で開発した人物。タチコマも有須田博士を見た記憶があるがメモリには記録が無い。

実は有須田博士は自身の功績が正当に評価されない事に不満があり、勤務場所を爆破して米帝に亡命するつもりだった。だが茅葺総理の協力を得た九課は空港を封鎖し有須田博士を逮捕。

有須田博士は自分の功績を残すため、タチコマのアクセス不能なメモリ領域に自分の名を記していた。江戸時代の大工が自分の作った建物に道具をわざと置いていった事になぞらえて。

【感想】○
タチコマ達に色々な設定を語らせるのはちょっとズルい気もする。今回は、並列化しているタチコマ達がそれぞれ個性のようなものを発揮し出している不思議と、全く繋がりもない人間が、なぜか同じような考え方や生き方に収斂していく不思議を対比させた回。

また、第三の主体との概念もタチコマと人間で対比される。タチコマが常に誰かに見られている気がしたのは、並列化を担っているAI本体が人工衛星上にあったためであり、一方の人間の並列化・同質化は、全体の総意によるもので、その形成は自然なものであったり、合田のように裏で世論操作をする人物によって意図的に作り出されたものであったりする。

見た目が同じタチコマ達に違いを感じてもらうためには、とにかく色々と喋らせるしかないわけで、議論という名の設定説明になるのも仕方ない。

後半の有須田博士亡命未遂事件は、画期的なAIを開発したのにそれに見合った評価が得られない技術者を通じて、個人と全体を描く。茅葺総理の「我が国の優秀な頭脳の一部が流出〜」とのセリフで、全体からしか個を見ず、個を正当に評価しない日本を裏付けていた。

有須田博士と江戸時代の大工の、自分の名前の残し方のエピソードは、なかなか上手い演出方法だった。
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MONSTER #62

【あらすじ】マルティンを消したペトル・チャペックを尾行するドクター天馬。しかし警察に見つかり、逃げる途中で車に轢かれる。天馬を助けたのはミラン・コラーシュというトルコ人街の歯科医だった。

そのミランもペトル・チャペックを狙っていた。ペトルは旧チェコスロバキア崩壊間近に現れ、子供達にドイツ語を教えていたが、やがて子供達は連続自殺や殺し合いを始める。ミランの息子も犠牲に。

実はペトルをフランクフルトに呼んだのは、幼なじみのミラン本人だったのだ。久しぶりに再会したペトルの異変に最初から気付くべきだった。ペトルは子供達を朗読会で洗脳し、トルコ人排斥活動を始め、トルコ人街焼き討ちまでした。悪魔である彼の暴走を止めなければならない。

「ドクター天馬、オレとアンタは同じなんだよ」
ペトル殺害に行こうとするミラン。天馬は思い留まらせる事が出来ない。ニュースで流れるミランの死。逃げ惑うペトルの姿に慄然とする女。

ニナの記憶の一片が繋がる。ヨハン連れ去りの車の助手席に乗っていた男。
「この人に嘘を付いちゃいけないよ」
その男こそ、ペトル・チャペック。赤いバラの屋敷の生き残り。

【感想】○
フランツ・ボナパルタの片腕:ペトル・チャペックの経歴が明かされる回。そして、悪魔に挑んだ者がどのような顛末を迎えるか、バッドエンドの最悪パターンが示される回。

ミランは悲劇に見舞われながらも、隣人を助け、天馬を助け、楽しい食卓を囲む幸せを手に入れている。それでもミランはその幸せを捨てて、これ以上の不幸者を出さないためにペトルに挑む。結果は、死んだミランだけでなく残された者も悲しみに包まれる救いの無さ。もちろんそんな直接描写は一切無いが、楽しい食卓の声だけで十分表現できている。

「オレとアンタは同じ」と言われ、必死に否定した天馬だったが、要するに守るべきものがあるかどうかが違うと言いたかったのだろう。やはり天馬の中ではエバとの生活は終わったものという意識があるようだ。

悪魔:ペトル・チャペックを東の崩壊から救い出したミラン・コラーシュ。瀕死の怪物:ヨハンを手術で救った天馬。その責任を取って共に暗殺を企てる。天馬のやろうとしている行動と似ているミランの話をここに持って来たのは、ミランと天馬を重ね合わせ、天馬の失敗パターンを視聴者にシミュレーションされる意図があるのだろう。

逆に言えば、ここでバッドエンドが出たという事は、真の最終回ではバッドエンドにならないという証しだ。ドクター天馬、あなたはきっと成功する。殺人者の呼び名と引き換えに。
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2005年07月07日(Thu)▲ページの先頭へ
プロジェクトX:ホンマグロ養殖

【あらすじ】旅館を改装した近畿大の水産研究所で、研究者ではなく「魚飼い」だと自称する教授。それに付き従う新卒の男。ヒラメやブリなど20種以上の養殖に成功し、卸した魚の利益で養殖施設を充実させる。

農水省からのマグロ養殖の要請に応え、各地で研究が始まる。だが全滅が相次ぎ、原因不明のまま予算が尽き研究を打ち切る各研究機関。近畿大は他の養殖で得た金をマグロ完全養殖に注ぎ込み研究続行。

突然死、共食い、台風などで無数のマグロが死ぬ。それでも生き残った20匹から生まれた卵をふ化させ、育て上げ、完全養殖に成功する。

【感想】△
一度観た記憶があるから再放送なのだろう。最近、新作の割合がめっきり減ったように感じるプロジェクトX。今回は、「机上の論理ではなく現場の実践が新たな成果・理論を生み出す」との主張の回。「魚飼い」に誇りを持つ研究者達。

確かに、全滅を何年も繰り返し完全養殖は絶対に無理とされてきた中、台風にも負けずに20匹が生き残り、そこから道が開けた…というのは現場の奇跡と言ってよく、実践の重要性も分かった。

ただ、良く考えると確率的にゼロではないから生き残っただけで、その限りなくゼロに近い確率をゼロでなくしたのは、大量にマグロを養殖していたからだ。大量に養殖するためには莫大な費用が掛かっており、その費用は大量の魚の死の上に生み出された残りの他の魚で得た利益が元手になっている。

それもまた実践ならではだが、「魚飼い」と自負する研究者と、その裏にある研究のために大量に死んだ(死なせた)魚、膨大な費用を考えると、どうも素直にエライ!とは思えない。そういった犠牲はどこにでもあるじゃないか、と言われればそれもその通りで、「じゃあマグロ食うな」と言われると困るのだが。
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2005年07月06日(Wed)▲ページの先頭へ
スタートレックDS9:星に死の満つる時

【あらすじ】救難信号を受け惑星に降り立つドクターベシア。住民全員がドミニオンのジェムハダーに植え付けられたブライトというウイルスに罹っていた。発病し死期が近づくと医師:トレビアンの所へ行き、毒を貰って楽に死ぬ。

その方法は間違ってるとして治療法を探るベシア。しかし住民は、今までにも治せた者はいなかったし、治すと称して大金を騙し取った者もいたために非協力的。さらに、ベシアの持ち込んだ医療機器の電磁波によって大量の患者が苦しみながら死亡。

それでも諦めず、何とか妊婦のエコリアの協力を得たベシアはワクチンを開発。生まれた子供にはブライトに罹らないようにする。だがエコリアは出産直後に死亡。

【感想】○
薬物を投与する積極的安楽死の賛否を問う回。二世紀もの間、生まれながらの不治の病:ブライトに冒され、生きる希望を失うどころか、死を崇拝する文化にある惑星。治療法の開発などとっくに諦め、発病したらすぐにトレビアンの毒を飲む人々。トレビアンもまた、積極的安楽死が最良の手段だと信じて疑わない。

本当に不治の病ならまだしも、人為的に植え付けられたブライトを取り除く手段があるのではないか?そう思ってタブーに挑むベシア。

これらから、現在治らないとされ、死期が間近に迫っている患者への積極的安楽死は一つの手段として仕方ないが、同時に治療法の開発を怠ってはいけない事、医師は患者に死を勧めてはいけない事などが読み取れる。

それは、今生きている人は救えないが、これから生まれる生命を守る事には成功したベシアの姿を通して描かれているからだ。医療技術の発展を、将来生まれて来る赤ん坊で象徴させ、赤ん坊=希望という図式で説明している。
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スタートレックDS9
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ゾイドジェネシス #13

【あらすじ】ディガルドはゼルフト住民を集め、ゾイド乗り適正チェックを行っていた。その結果引き離される母娘。抗議した町長を助けたルージを殺そうとするゲオルグ少将。セイジュウロウがルージを殴り・蹴り、その場を収める。

適正に合格した者はディガルド兵士として猛訓練。不合格の者は強制労働でジェネレーター作り。セイゴロウ、コトハ、ルーイと名を変えたセイジュウロウ、コトナは訓練、ルージは強制労働。

監視のディガルド兵に反発するルージだったが、ディガルド武国の技術力と兵力に感嘆してしまう。

【感想】◎
とても子供向け番組とは思えない重い描写を、勇気と信念でもって製作側が貫いた回。抗議が来そうな描写でも、筋が通って話の中で必然性があれば問題無いと確信しての放映に、惜しみない拍手を送りたい。

ユダヤ迫害を思わせるような強制連行、若い母親と幼い女の子を引き離すシーン。民衆の声を銃で脅して黙らせ、従わない者を銃殺しようとする支配者の姿。立ち向かったルージを救うため、殴る蹴るの暴行を加える私的制裁なセイジュウロウ。それを優しさだと呟くコトナ。銃の監視の下、過酷な強制労働をさせ、貧しい食事しか与えない非人道的待遇。

どれもこれも、子供に見せるにはショックが大きい。しかしこれら全ては歴史的に行われて来た事だし、支配者:ディガルドの横暴さと弱者の側に立つ主人公の対立構造を明確にするためには必要不可欠だ。

そんな状況でも、ディガルドの技術