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【あらすじ】「文部科学省校内暴力監査委員」
桜第二高校定時制の教師:日村は、反抗的な生徒:荒川を、教師生活15年にして初めて殴る事にする。それまでの経緯を生徒:設楽と職員:矢作に説明。愛を持って反抗的態度を改めようとしたが、変態呼ばわりされ、それが元で彼女とも別れてしまったという。
刺激が欲しい矢作(元上野ノ森動物園キリンの飼育係)は賛成、設楽は体罰だとして反対。しかし日村は文部科学省校内暴力監査委員を呼んで体罰か否かを判定してもらおうと考えていた。
文部科学省校内暴力監査委員:小木が到着。呼び出された荒川と、日村による愛のムチか体罰かの判定。すぐに「片想い」と判定する小木だったが、矢作と日村の食い下がりで、様々な先生に扮しての愛情表現ショーが始まる。
ついに荒川も日村の愛を受け入れ、日村が殴る許可を得る。しかし日村は殴れない。変態の噂を広めたのは矢作だった。
【感想】○
そんなバカな…と思わせておきつつも、根本の思想は結構真面目な所を突いている侮りがたい社会派の回。教師が生徒を殴る行為に、認められる暴力と認められない暴力はあるのか?愛のムチと言うが、それは実在するのか?
文部科学省校内暴力監査委員は、教師が愛だと思っても生徒が愛だと思わなければ、それは「恋破れる」の状態であり、暴力であるとする。教師も生徒も愛だと認める「相思相愛」の状態でなければ殴る行為は許可できないのだ。
しかし、自分が生徒を愛し、生徒も教師を愛しているならば、そこに暴力は発生しない。愛する者を殴るなんて有り得ない。それは愛ではない。
つまり文部科学省校内暴力監査委員の論理に従えば、教師から生徒への暴力は絶対に生じない。愛のムチの完全否定、体罰を食い止める究極の手段。教師たるもの、日村のように変態呼ばわりされても、彼女との人生を棒に振ってでもも、寒いモノマネをしてでも、生徒の愛を得るために立ち向かっていくべきなのだ。
それが出来ないなら、生徒とは徹底的に距離を置き、関与・干渉を避けるしかない。そんな教師を教師と呼べるかどうかの問題は、文部科学省校内暴力監査委員の仕事ではなかったりする。
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