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【あらすじ】旅館を改装した近畿大の水産研究所で、研究者ではなく「魚飼い」だと自称する教授。それに付き従う新卒の男。ヒラメやブリなど20種以上の養殖に成功し、卸した魚の利益で養殖施設を充実させる。
農水省からのマグロ養殖の要請に応え、各地で研究が始まる。だが全滅が相次ぎ、原因不明のまま予算が尽き研究を打ち切る各研究機関。近畿大は他の養殖で得た金をマグロ完全養殖に注ぎ込み研究続行。
突然死、共食い、台風などで無数のマグロが死ぬ。それでも生き残った20匹から生まれた卵をふ化させ、育て上げ、完全養殖に成功する。
【感想】△
一度観た記憶があるから再放送なのだろう。最近、新作の割合がめっきり減ったように感じるプロジェクトX。今回は、「机上の論理ではなく現場の実践が新たな成果・理論を生み出す」との主張の回。「魚飼い」に誇りを持つ研究者達。
確かに、全滅を何年も繰り返し完全養殖は絶対に無理とされてきた中、台風にも負けずに20匹が生き残り、そこから道が開けた…というのは現場の奇跡と言ってよく、実践の重要性も分かった。
ただ、良く考えると確率的にゼロではないから生き残っただけで、その限りなくゼロに近い確率をゼロでなくしたのは、大量にマグロを養殖していたからだ。大量に養殖するためには莫大な費用が掛かっており、その費用は大量の魚の死の上に生み出された残りの他の魚で得た利益が元手になっている。
それもまた実践ならではだが、「魚飼い」と自負する研究者と、その裏にある研究のために大量に死んだ(死なせた)魚、膨大な費用を考えると、どうも素直にエライ!とは思えない。そういった犠牲はどこにでもあるじゃないか、と言われればそれもその通りで、「じゃあマグロ食うな」と言われると困るのだが。
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