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【あらすじ】救難信号を受け惑星に降り立つドクターベシア。住民全員がドミニオンのジェムハダーに植え付けられたブライトというウイルスに罹っていた。発病し死期が近づくと医師:トレビアンの所へ行き、毒を貰って楽に死ぬ。
その方法は間違ってるとして治療法を探るベシア。しかし住民は、今までにも治せた者はいなかったし、治すと称して大金を騙し取った者もいたために非協力的。さらに、ベシアの持ち込んだ医療機器の電磁波によって大量の患者が苦しみながら死亡。
それでも諦めず、何とか妊婦のエコリアの協力を得たベシアはワクチンを開発。生まれた子供にはブライトに罹らないようにする。だがエコリアは出産直後に死亡。
【感想】○
薬物を投与する積極的安楽死の賛否を問う回。二世紀もの間、生まれながらの不治の病:ブライトに冒され、生きる希望を失うどころか、死を崇拝する文化にある惑星。治療法の開発などとっくに諦め、発病したらすぐにトレビアンの毒を飲む人々。トレビアンもまた、積極的安楽死が最良の手段だと信じて疑わない。
本当に不治の病ならまだしも、人為的に植え付けられたブライトを取り除く手段があるのではないか?そう思ってタブーに挑むベシア。
これらから、現在治らないとされ、死期が間近に迫っている患者への積極的安楽死は一つの手段として仕方ないが、同時に治療法の開発を怠ってはいけない事、医師は患者に死を勧めてはいけない事などが読み取れる。
それは、今生きている人は救えないが、これから生まれる生命を守る事には成功したベシアの姿を通して描かれているからだ。医療技術の発展を、将来生まれて来る赤ん坊で象徴させ、赤ん坊=希望という図式で説明している。
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【あらすじ】ディガルドはゼルフト住民を集め、ゾイド乗り適正チェックを行っていた。その結果引き離される母娘。抗議した町長を助けたルージを殺そうとするゲオルグ少将。セイジュウロウがルージを殴り・蹴り、その場を収める。
適正に合格した者はディガルド兵士として猛訓練。不合格の者は強制労働でジェネレーター作り。セイゴロウ、コトハ、ルーイと名を変えたセイジュウロウ、コトナは訓練、ルージは強制労働。
監視のディガルド兵に反発するルージだったが、ディガルド武国の技術力と兵力に感嘆してしまう。
【感想】◎
とても子供向け番組とは思えない重い描写を、勇気と信念でもって製作側が貫いた回。抗議が来そうな描写でも、筋が通って話の中で必然性があれば問題無いと確信しての放映に、惜しみない拍手を送りたい。
ユダヤ迫害を思わせるような強制連行、若い母親と幼い女の子を引き離すシーン。民衆の声を銃で脅して黙らせ、従わない者を銃殺しようとする支配者の姿。立ち向かったルージを救うため、殴る蹴るの暴行を加える私的制裁なセイジュウロウ。それを優しさだと呟くコトナ。銃の監視の下、過酷な強制労働をさせ、貧しい食事しか与えない非人道的待遇。
どれもこれも、子供に見せるにはショックが大きい。しかしこれら全ては歴史的に行われて来た事だし、支配者:ディガルドの横暴さと弱者の側に立つ主人公の対立構造を明確にするためには必要不可欠だ。
そんな状況でも、ディガルドの技術力を「凄い」と言うルージの素直さや幼さも忘れない。そしてそれを聞いて何も言わずただ悲しげな顔をするコトナが印象的。その技術力で徹底的に敵を叩くゲオルグ少将の戦闘を見たルージはどう思ったのか。答えは明白なのだが、その思いは次回へと引き継がれる。
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