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【あらすじ】公安九課の新人採用試験であっさりと新人の尾行を振り切る素子。しかし奇妙な街に迷い込む。素子以外の人はおらず、仮想空間とも現実とも思える古い町並み。牢記物店という外部記憶を預かる店に誘われるように入る素子。
そこには老人の女主人がいた。男の子と女の子の初期の義体を見つけた素子に二人の物語を話し出す。飛行機事故で男の子と女の子だけが助かり、男の子は左手だけが動き、女の子は意識不明。男の子は動く左手で女の子のために鶴を折る。しかし女の子の容体が悪化。
女の子が居なくなっても男の子は鶴を折るのを止めなかった。それから何年も経ち、全身義体化した少女が男の子にも義体化するよう勧めに来る。男の子は、繊細な動きが出来ない初期義体では鶴を折れないので拒否。後で義体の少女は一緒に助かった女の子だと気付く。
男の子は、消えた女の子を捜すため全身義体化を決意。だが、結局女の子は見つからず、男の子は大戦末期に死んだという。
【感想】○
思わせぶりな話。素子が女の子の気持ちを代弁したり、折り鶴を折ったりして女の子が素子だと匂わせている。
尾行の訓練で、追って来る新人と逃げる素子。男の子は女の子を捜し、女の子も男の子を捜しているのに出会えない二人。しかし抜け殻となった両者の義体は一つの所に収まっている。
素子が女の子だったとしたら、たとえ互いに会えなくても、義体は共にあり、互いに互いを捜していると分かった、気持ちは通じ合っていたと確認できただけで十分なのかもしれない。
「仮想空間のようだが本物に触れているようだ」という素子の感覚を、実際のものではないアニメーションで描写するのは非常に難しいと思うのだが、圧倒的な作画技術でそれを可能にしていた所が凄い。光の加減や完全に素子目線での店内移動、細かいカメラワークなど、まさに「そこにいるかのような」雰囲気が見事に出せていた。
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【あらすじ】エバ・ハイネマンをフランクフルトまで連れて来るよう依頼される刑務所上がりのマルティン。女絡みの仕事はしないポリシーだったが「ビジネスライクにやってくれる」と依頼主に押し切られ、引き受ける事に。
感情移入せずにエバと接し、1014号室で依頼人と面会させる。エバは依頼人の仕事を引き受け、マルティンはそのままボディガード役に。
エバはパーティ用の服を買い込み、マルティンも着飾らせる。一緒にパーティに出席し、誰かを探すエバ。
その後、バーでエバの本音を聞かされるマルティン。
「彼女を守ってやろうと思ったんだ」
【感想】◎
強さともろさを併せ持つエバ・ハイネマンの魅力が満載の回。最初は彼女を嫌っていたマルティンが、行動を共にする事で徐々にエバの魅力にはまっていく心境の変化が良く描けていた。
気丈に振る舞うエバは、上流階級のパーティーに出る事で本来の自分を取り戻そうとする。しかしもう自分は戻れないのだと感じる。だからといってバーで酔いつぶれるのも本当の自分ではない。そんな心情を知ったマルティンは、不安定な自分の地位と重ね合わせて共感するものがあったのだろう。
エバは、上流階級にも場末のバーでも居場所が無くなったのは天馬のせいで、だからこそ天馬が自分の人生を狂わせたと信じている。しかし憎さと同じくらい愛情を抱いているのは、天馬によって自分の世界が広がり、何処へででも居場所を築ける可能性を提供されたからだ。
そして自分が何処に居場所を見つけようとも、天馬の居場所は自分(エバ)でしかないと気付かせてやりたい。それがエバ流の復讐であり、彼女の行動原理なのだ
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